JP3775310B2 - へミング加工装置およびヘミング加工方法 - Google Patents

へミング加工装置およびヘミング加工方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、ワークの縁部に対して縁曲げ加工を行うヘミング加工装置およびヘミング加工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のヘミング加工装置としては、例えば特開2001−150038号公報に記載されたものがある。これは、従来一般的に使用されている油圧シリンダに代えて同一の電気駆動源により、予備曲げ加工と本曲げ加工とを2系統のトグルリンク機構を用いて行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記した従来のヘミング加工装置は、以下に示す問題点がある。
【0004】
(1)リンク機構先端に設けたヘム刃(予備曲げ刃、本曲げ刃)が、リンク機構の回転によってヘム(縁曲げ)加工を行うようになっているため、例えば互いに90度程度の角度をもって隣接する縁部をそれぞれ縁曲げ加工する場合には、隣接するヘミング加工装置相互間で、ヘム刃相互が回転時に干渉する恐れがある。この干渉を避けるために、隣接するヘミング加工装置のユニット相互間で動作タイミングをずらか、あるいはコーナ部専用のユニットを別途設ける必要がある。動作タイミングをずらすと加工時間が長くなって作業性の低下を招き、コーナ部専用のユニットを設けると設備費の増大を招く。
【0005】
(2)回転によってヘム加工するため、予備曲げ刃のワークに対する進入角度を考慮する必要があるとともに、本曲げ刃についてはワーク面に対して面直に接近させてヘム圧を付加する必要があるので、設計が困難であり、またワーク形状に合わせてその都度設計しなければならず、標準化も困難となっている。
【0006】
そこで、この発明は、作業性の悪化および設備費の増大を防止しつつ、設計および標準化が容易になるようにすることを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、請求項1の発明は、ベースに対し、一方の端部が駆動源によって回転するとともに、他方の端部が前記一方の端部に対して接近離反移動するトグルリンク機構と、このトグルリンク機構の前記他方の端部に連結され、ワークの縁部を縁曲げ加工するヘム刃を備えたフレームと、前記トグルリンク機構の他方の端部の一方の端部への接近移動に伴って、前記フレームを、前記ヘム刃が前記ワークの縁部に接近するよう前記トグルリンク機構の他方の端部付近を中心として回転させるとともに、前記ヘム刃による前記ワークに対する加圧方向に直線移動させるカム溝とを有する構成としてある。
【0008】
請求項2の発明は、請求項1の発明の構成において、前記ヘム刃は、前記ワークの縁部に対する予備曲げ加工を行う予備曲げ刃および同本曲げ加工を行う本曲げ刃をそれぞれ備え、前記予備曲げ刃は、本曲げ加工時に前記本曲げ刃と干渉しない後退位置となるよう前記フレームに対して移動可能に支持されている構成としてある。
【0009】
請求項3の発明は、請求項1または2の発明の構成において、前記トグルリンク機構は、一方の端部が前記ベースに対して回転する第1のリンクと、この第1のリンクの他方の端部に一方の端部が回転可能に連結され、かつ他方の端部が前記フレームに回転可能に連結される第2のリンクとをそれぞれ備えている構成としてある。
【0010】
請求項4の発明は、請求項1ないし3のいずれかの発明の構成において、前記カム溝は、前記フレームを回転させる傾斜部と、この傾斜部に連続する直線部とを備えている構成としてある。
【0011】
請求項5の発明は、請求項4の発明の構成において、前記フレームは、前記カム溝の傾斜部から前記直線部に沿って移動する第1の被ガイド部と、前記トグルリンク機構の他方の端部近傍にて前記直線部に沿って移動する第2の被ガイド部とをそれぞれ備えている構成としてある。
【0012】
請求項6の発明は、前記トグルリンク機構の一方の端部をベースに対し駆動源によって回転させることで、前記トグルリンク機構の他方の端部を一方の端部に接近移動させ、この接近移動に伴って、ワークの縁部に対する縁曲げ加工を行うヘム刃を備えたフレームを、前記ベースに設けたカム溝に沿って移動させ、この移動により前記フレームが、前記ヘム刃が前記ワークの縁部に接近するよう前記トグルリンク機構の他方の端部付近を中心として回転後、前記ヘム刃による前記ワークに対する加圧方向に直線移動することで、前記ヘム刃が前記ワークの縁部に対して縁曲げ加工を行うヘミング加工方法としてある。
【0013】
請求項7の発明は、請求項6の発明のヘミング加工方法において、前記ヘム刃は、前記ワークの縁部に対する予備曲げ加工を行う予備曲げ刃および同本曲げ加工を行う本曲げ刃をそれぞれ備え、前記予備曲げ刃は、本曲げ加工時に前記本曲げ刃と干渉しない後退位置となるよう前記フレームに対して移動するものとしてある。
【0014】
【発明の効果】
請求項1または6の発明によれば、ヘム刃がワークの縁部近傍に接近した位置から、この縁部に接触して縁曲げ加工を行う際には、ヘム刃は、このヘム刃を備えたフレームとともに加圧方向に直線移動するので、コーナ部を境にして互いに角度をもって隣接する縁部をそれぞれ縁曲げ加工する隣接するヘミング加工装置各ユニット相互は、干渉を回避でき、動作タイミングをずらす必要がなく、加工時間を短縮できるとともに、コーナ部専用の別ユニットも不要となるので、設備費の増大も防止することができる。また、ヘミング加工時には、ヘム刃がワークに対し加圧方向に直線的に接近移動するので、ワークに対する進入角度が常に一定となり、加工品質が向上するとともに、設計が容易であり、ワーク形状に合わせてその都度設計する必要もなく、標準化も容易である。
【0015】
請求項2または7の発明によれば、予備曲げ刃は、本曲げ加工時に、本曲げ刃と干渉しない後退位置となるようフレームに対して移動するので、予備曲げ加工に続く本曲げ加工が確実に行える。
【0016】
請求項3の発明によれば、駆動源によって第1のリンクが回転することにより、第2のリンクに連結されたフレームを移動させることができる。
【0017】
請求項4の発明によれば、フレームは、カム溝の傾斜部に沿って移動することで回転し、その後直線部に沿って移動することで直線移動して、ヘム刃がワークに対して加圧方向に直線的に接近移動することができる。
【0018】
請求項5の発明によれば、フレームは、第1および第2の各被ガイド部が、カム溝の傾斜部および直線部にガイドされて回転および直線移動が確実になされる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
【0020】
図1は、この発明の第1の実施形態に係わるヘミング加工装置の側面断面図、図2は、図1の平面図である。また、図3は、このヘミング装置全体の構成を示す斜視図である。
【0021】
上記したヘミング加工装置は、上部にヘム型1を備えたヘム型ベース3の側方にサブベース5を配置してある。サブベース5は、図1中で紙面に直交する方向の両側に一対設けてあり、各サブベース5の外側の側面上部に、ベースとしての側板7の下部をそれぞれ固定している。各サブベース5相互は連結板4で連結されるとともに、各側板7相互は連結板6相互で連結されている。
【0022】
各側板7の下部には、リンク支持軸9が回転可能に取り付けられ、このリンク支持軸9に、後述するトグルリンク機構11の一方の端部が回転可能に支持されている。リンク支持軸9は、一方の側板7の側方に配置してある駆動源としてのサーボモータ13および減速機14により回転する。
【0023】
図4は、図3では連結板6などによって全体が見えなくなっているトグルリンク機構11を示す斜視図であり、このトグルリンク機構11は、互いに連結される第1のリンク15および第2のリンク17を、それぞれ一対備えている。第1のリンク15は、直線状に形成され、一端が前記したリンク支持軸9に固定されている。第2のリンク17は、ヘム型ベース3側に凸となるほぼ半円弧状に形成され、一端が第1のリンク15の他端に連結軸19を介して回転可能に連結されている。第2のリンク17の他端は、連結軸9の上方に位置している。
【0024】
各側板7の上部には、上下方向に延長されるカム溝21が形成されている。カム溝21は、第2のリンク17の他端付近から、側板7の上端付近まで延長される直線部23と、直線部23の上端からヘム型ベース3に対して離れる方向でかつ上方に向けて傾斜する傾斜部25とを備えている。
【0025】
各側板7のカム溝21が形成された部位相互間には、各側板7の内側に位置する一対のフレーム側板27が配置されている。この各フレーム側板27の下部相互間は、リンク連結軸29により連結され、このリンク連結軸29に、前記した第2のリンク17の他方の端部が回転可能に連結されている。
【0026】
リンク連結軸29の直上部の各フレーム側板27には、側板7に向けて突出し、前記したカム溝21の下部側に移動可能に挿入される第2の被ガイド部としてのローラフォロア31が設けられている。各フレーム側板27のローラフォロア31のさらに上部には、カム溝21の上部側に移動可能に挿入される第1の被ガイド部としてのローラフォロア33が設けられている。
【0027】
各フレーム側板27の上部は側板7の上端より上部に突出しており、その突出した上端には、フレーム側板27とともにフレーム34を構成するフレーム上板35が設けられている。フレーム上板35のヘム型ベース3側の端部には、ヘム型1上に載置するワークWの縁部Fに対して縁曲げによる本曲げ加工を施す本曲げ刃となるヘム刃37が固定されている。
【0028】
また、フレーム上板35の下面の上記ヘム刃37が固定された部位付近には、上記したヘム刃37による本曲げ加工に先だって、ワークWの縁部Fを予備曲げ加工する予備曲げ刃となるプリヘム刃39が設けられている。プリヘム刃39は、フレーム上板35に対し図1中で左右方向に移動可能なブラケット41に固定されている。
【0029】
一方、ブラケット41のプリヘム刃39と反対側のフレーム上板35の下面には、ガイド板43aおよびガイドブッシュ43bからなるガイド部材43が固定され、ガイド部材43には、ブラケット41に一端が固定されたガイドロッド45が移動可能に挿入されている。
【0030】
各フレーム上板27相互間には、上記したプリヘム刃39を移動させるためのプリヘム刃スライド駆動機構47が配置されている。このプリヘム刃スライド駆動機構47は、図1では省略してあるが、図5に詳細に示すように、駆動シリンダ49により、リンク機構51を介してプリヘム刃39を駆動するようになっている。
【0031】
駆動シリンダ49は、各フレーム側板27相互を連結する連結板51に、ブラケット53およびピン55を介して回転可能に取り付けられている。この駆動シリンダ49の上方に突出するピストンロッド57の先端には、ほぼL字形状のL字リンク59の一端がピン61を介して回転可能に連結され、L字リンク59の他端はフレーム上板35の下面に装着されたブラケット63にピン65を介して回転可能に連結されている。
【0032】
L字リンク59の屈曲部には、直状リンク67の一端がピン69を介して回転可能に連結され、直状リンク67の他端は、前記したブラケット41に一端が固定された連結アーム71の他端にピン73を介して回転可能に連結されている。連結アーム71は、前記したガイド板43aの貫通孔43cに挿入されている。
【0033】
ヘム型ベース3とサブベース5との間には、ストッパ受け部材75が設置されている。このストッパ受け部材75は、サブベース5のヘム型ベース3側にて上方に延長される延長部77の上端に設置されている。
【0034】
上記したストッパ受け部材75は、図5に示すように、ヘム刃37による本曲げ加工時に、前記したブラケット41の下端が当接して位置決めを行うヘム時ストッパ面75aと、ヘム時ストッパ面75aより上部かつヘム型1側に位置し、プリヘム刃39による予備曲げ加工時に、前記したブラケット41の下端が当接して位置決めを行うプリヘム時ストッパ面75bとをそれぞれ備えている。
【0035】
図5では、ブラケット41の下端がヘム時ストッパ面75aに当接している状態を示しているが、ブラケット41の下端がプリヘム時ストッパ面75bに当接するときは、プリヘム刃39が図5の状態よりヘム型1側に前進移動した状態となる。
【0036】
上記した延長部77上部のフレーム34側には、スライドプレート79が装着される一方、各フレーム側板27の延長部77側の端面には、予備曲げ加工時および本曲げ加工時に、前記したスライドプレート79に摺接するウェアプレート81が装着されている。
【0037】
次に、作用を説明する。まず、図1に示す状態で、ヘム型1上にワークWを投入する。このときワークWはヘム型1に対して図示しない位置決め機構により位置決めされるものとする。このワークWは、例えば自動車のボディを構成するパネル材であり、そのパネル材の縁部Fが、水平面に対し図1中で上方にほぼ90度の角度で屈曲した状態となっており、この縁部Fに対して縁曲げ加工を行う。
【0038】
また、上記した図1の状態では、フレーム側板27に設けた下部側のローラフォロア31が、カム溝21の直線部23の上下方向ほぼ中央付近にあり、同上部側に設けたローラフォロア33が、カム溝21の傾斜部25の上端に位置している。さらに、プリヘム刃39は、図1中で左方向へ後退移動した後退位置となっている。
【0039】
この状態で、サーボモータ13を駆動してリンク支持軸9を図1中で時計回りに回転させると、これに伴い第1のリンク15も同方向に回転し、第2のリンク17は第1のリンク15によって下方に引っ張られてフレーム34とともに下方に移動する。
【0040】
上記したフレーム34の下方への移動は、下部側のローラフォロア31がカム溝21の直線部23にガイドされてなされる。一方、このとき上部側のローラフォロア33は、カム溝21の傾斜部25にガイドされて下方へ移動するので、フレーム34は、下部側のローラフォロア31を中心として図1中で時計方向にスイング回転し、図6(a)の状態となる。
【0041】
このスイング回転動作時には、プリヘム刃スライド駆動機構47を作動させて、プリヘム刃39を図6(a)のように前進移動させておく。すなわち、図5に示してある駆動シリンダ49を駆動してピストンロッド57を前進移動させることで、リンク機構51が実線位置から二点鎖線位置まで移動し、これに伴いプリヘム刃39がブラケット41とともに前進する。
【0042】
図6(a)の状態では、第1のリンク15はほぼ水平状態であり、上部側のローラフォロア33は、カム溝21における傾斜部25の最下端、つまり直線部23の最上端に位置している。一方下部側のローラフォロア31は、カム溝21の最下端より上方に位置している。
【0043】
図6(a)の状態からさらにサーボモータ13を、上記と同方向に回転駆動すると、第1のリンク15のさらなる同方向への回転によって第2のリンク17がフレーム34とともに、図6(b)に示すように下降する。このとき、上部側のローラフォロア33も、下部側のローラフォロア31と同様カム溝21の直線部23に位置しているので、フレーム34は、カム溝21の直線部23にガイドされて、下方に向けて直線移動する。この直線移動方向は、ワークWに対する縁曲げ加工時での加圧方向に相当する。
【0044】
この下方へ向けてのフレーム34の直線移動により、プリヘム刃39がワークWの縁部Fの上端に当接して予備曲げ加工がなされる。予備曲げ加工により縁部Fは、水平面に対して90度屈曲した状態から、図6(b)中で右方向に45程度屈曲した状態となる。
【0045】
上記した予備曲げ加工は、ブラケット41の下端がストッパ受け部材75のプリヘム時ストッパ面75bに当接するまでなされ、予備曲げ加工完了までのフレーム34の下方への直線移動時には、ウェアプレート81がスライドプレート79に摺接し、ヘム型1側とフレーム34側との間の水平方向の位置精度が出される。
【0046】
予備曲げ加工完了後は、サーボモータ13を上記とは逆方向に回転させて、ブラケット41の下端がプリヘム時ストッパ面75bから離れた状態となるように、フレーム34を上昇させる。このときフレーム34は図1の状態、つまり上部側に設けたローラフォロア33がカム溝21の傾斜部25に位置する状態まで戻しても構わないが、ローラフォロア33がカム溝21の直線部23に位置した状態とする。さらに、このときプリヘム刃39も図1の状態となるよう後退させておく。
【0047】
次に、この状態からサーボモータ13を、予備曲げ加工時と同様正方向に回転駆動し、この回転により第1のリンク15の他端が、図6(c)に示すように、リンク支持軸9の下方位置に達すると、ヘム刃37が予備曲げ加工されているワークWの縁部Fに対して本曲げ加工を行う。
【0048】
この本曲げ加工時においては、ブラケット41の下端がストッパ受け部材75のヘム時ストッパ面75aに当接するまでなされ、本曲げ加工完了までのフレーム34の下方への直線移動時には、ウェアプレート81がスライドプレート79に摺接し、ヘム型1側とフレーム34側との間の水平方向の位置精度が出される。
【0049】
本曲げ加工完了後は、サーボモータ13を逆方向に回転駆動して、フレーム34を図1の状態に戻し、ワークWを取り出す。
【0050】
上記したように、予備曲げ加工および本曲げ加工時には、プリヘム刃39およびヘム刃37が、スイング回転後に、ワークWに対して図6中で下方に向けて直線移動する。このため、図3に示されているように、コーナ部を境にして互いに角度をもって隣接する縁部をそれぞれ縁曲げ加工する互いに隣接するヘミング装置の各ユニットU1,U2,U3,U4は、相互の干渉を回避でき、動作タイミングをずらす必要がなく、加工時間を短縮することができるとともに、コーナ部専用の別ユニットも不要となるので、設備費の増大も防止することができる。
【0051】
また、予備曲げ加工および本曲げ加工時には、プリヘム刃39およびヘム刃37がワークWに対して加圧方向に直線的に接近移動するので、ワークWに対する進入角度が常に一定となり、加工品質が向上するとともに、設計が容易であり、ワーク形状に合わせてその都度設計する必要もなく、標準化も容易である。
【0052】
図7は、この発明の第2の実施形態に係わるヘミング加工装置の全体構成を示す斜視図である。このヘミング加工装置は、駆動源として、前記第1の実施形態におけるサーボモータ13に代えて油圧シリンダ83を用いている。すなわち、リンク支持軸9の側板7から突出した端部には、連結具85の一端が連結され、連結具85の他端は、油圧シリンダ83の下方に突出するピストンロッド87にピン89を介して連結されている。
【0053】
油圧シリンダ83は、ヘム型ベース3の側面に、ブラケット91およびピン93を介して回転可能に支持されている。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態に係わるヘミング加工装置の側面断面図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】図1のヘミング加工装置全体の構成を示す斜視図である。
【図4】図3では全体が見えなくなっているトグルリンク機構を示す斜視図である。
【図5】図1のヘミング装置におけるプリヘム刃スライド駆動機構を示す詳細図である。
【図6】図1のヘミング加工装置の動作説明図で、(a)は図1の状態からフレームがスイング回転してプリヘム刃が前進した状態、(b)は(a)の状態からフレームが下降して予備曲げ加工が完了した状態、(c)は予備曲げ加工完了後、本曲げ加工が完了した状態を、それぞれ示す。
【図7】この発明の第2の実施形態に係わるヘミング加工装置の全体構成を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 ヘム型
7 側板(ベース)
11 トグルリンク機構
13 サーボモータ(駆動源)
15 第1のリンク
17 第2のリンク
21 カム溝
23 直線部
25 傾斜部
31 ローラフォロア(第2の被ガイド部)
33 ローラフォロア(第1の被ガイド部)
34 フレーム
37 本曲げ刃(ヘム刃)
39 予備曲げ刃(ヘム刃)
83 油圧シリンダ(駆動源)
W ワーク
F 縁部

Claims (7)

  1. ベースに対し、一方の端部が駆動源によって回転するとともに、他方の端部が前記一方の端部に対して接近離反移動するトグルリンク機構と、このトグルリンク機構の前記他方の端部に連結され、ワークの縁部を縁曲げ加工するヘム刃を備えたフレームと、前記トグルリンク機構の他方の端部の一方の端部への接近移動に伴って、前記フレームを、前記ヘム刃が前記ワークの縁部に接近するよう前記トグルリンク機構の他方の端部付近を中心として回転させるとともに、前記ヘム刃による前記ワークに対する加圧方向に直線移動させるカム溝とを有することを特徴とするヘミング加工装置。
  2. 前記ヘム刃は、前記ワークの縁部に対する予備曲げ加工を行う予備曲げ刃および同本曲げ加工を行う本曲げ刃をそれぞれ備え、前記予備曲げ刃は、本曲げ加工時に前記本曲げ刃と干渉しない後退位置となるよう前記フレームに対して移動可能に支持されていることを特徴とする請求項1記載のヘミング加工装置。
  3. 前記トグルリンク機構は、一方の端部が前記ベースに対して回転する第1のリンクと、この第1のリンクの他方の端部に一方の端部が回転可能に連結され、かつ他方の端部が前記フレームに回転可能に連結される第2のリンクとをそれぞれ備えていることを特徴とする請求項1または2記載のヘミング加工装置。
  4. 前記カム溝は、前記フレームを回転させる傾斜部と、この傾斜部に連続する直線部とを備えていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のヘミング加工装置。
  5. 前記フレームは、前記カム溝の傾斜部から前記直線部に沿って移動する第1の被ガイド部と、前記トグルリンク機構の他方の端部近傍にて前記直線部に沿って移動する第2の被ガイド部とをそれぞれ備えていることを特徴とする請求項4記載のヘミング加工装置。
  6. 前記トグルリンク機構の一方の端部をベースに対し駆動源によって回転させることで、前記トグルリンク機構の他方の端部を一方の端部に接近移動させ、この接近移動に伴って、ワークの縁部に対する縁曲げ加工を行うヘム刃を備えたフレームを、前記ベースに設けたカム溝に沿って移動させ、この移動により前記フレームが、前記ヘム刃が前記ワークの縁部に接近するよう前記トグルリンク機構の他方の端部付近を中心として回転後、前記ヘム刃による前記ワークに対する加圧方向に移動することで、前記ヘム刃が前記ワークの縁部に対して縁曲げ加工を行うことを特徴とするヘミング加工方法。
  7. 前記ヘム刃は、前記ワークの縁部に対する予備曲げ加工を行う予備曲げ刃および同本曲げ加工を行う本曲げ刃をそれぞれ備え、前記予備曲げ刃は、本曲げ加工時に前記本曲げ刃と干渉しない後退位置となるよう前記フレームに対して移動することを特徴とする請求項6記載のヘミング加工方法。
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