JP2886071B2 - 含ケイ素アゾール化合物を含有する農園芸用殺菌組成物 - Google Patents

含ケイ素アゾール化合物を含有する農園芸用殺菌組成物

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JP2886071B2 JP6013323A JP1332394A JP2886071B2 JP 2886071 B2 JP2886071 B2 JP 2886071B2 JP 6013323 A JP6013323 A JP 6013323A JP 1332394 A JP1332394 A JP 1332394A JP 2886071 B2 JP2886071 B2 JP 2886071B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の目的】稲紋枯病や疑似紋枯病に有効であり、且
つ、稲いもち病に対して優れた防除効果を有する農園芸
用殺菌剤を提供すること。
【0002】
【産業上の利用分野】本発明は、新規な含ケイ素アゾー
ル化合物と、ある種の農園芸用殺菌剤とを有効成分とす
る農園芸用殺菌組成物に関する。
【0003】
【従来の技術】一般式(I)で示される化合物は新規化
合物であり、特願平4−267234号に記載されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】近年、稲作栽培におい
て機械移植による密植化が進み早期栽培が定着するなか
で、各地で紋枯病の発生が増加し、大きな被害を与えて
いる。また、最近になり褐色紋枯病や赤色菌核病をはじ
めとする紋枯病類似症(疑似紋枯病)による被害も問題
となってきている。
【0005】一方、紋枯病と並んで稲作において最も重
要な病害の一つであるいもち病について見ると、近年高
品質化の進んでいる栽培品種の多くは本病に対する抵抗
性が非常に弱いため、いもち病防除の重要性は益々高く
なっている。
【0006】この様に、多くの稲作地帯では上記諸病害
が混在しており、それらの同時防除が必須となってい
る。又、近年特に稲作における省力化が要求され、これ
らの病害についても省力防除手段が要求されている。
【0007】本発明者等は、このような状況を鑑み、稲
紋枯病や疑似紋枯病に有効であり、且つ、稲いもち病に
対して優れた防除効果を有する農園芸用殺菌剤の開発に
鋭意検討を続けた結果、一般式(I)で示される化合物
から選ばれた一種とある種の農園芸用殺菌剤とを混用し
て使用することにより、それぞれを単独で使用する場合
より低濃度においてより高い効果、すなわち優れた相乗
効果を発揮することを見い出して本発明を完成した。
【0008】
【発明の構成】
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、一般式(I)
【0010】
【化2】
【0011】[式中、Aは、1,2,4−トリアゾール
−1−イル基又はイミダゾール−1−イル基を示し、n
は、1,2又は3を示し(nが2又は3の時、それぞれ
のXは異なっていてもよい)、Xは、水素原子、ハロゲ
ン原子、フェニル基、同一若しくは異なった1乃至3個
のハロゲンで置換されていてもよい低級アルコキシ基又
は同一若しくは異なった1乃至3個のハロケンで置換さ
れていてもよい低級アルコキシ基を示す。]で表わされ
る化合物の1種以上と、下記化合物群(II)より選ば
れる1種以上と(総称して化合物(II)と記す)を有
効成分として含有することを特徴とする農園芸用殺菌組
成物である。
【0012】(化合物群(II)) 3−アリルオキシ−1,2−ベンズチアゾール 1,1
−ジオキサイド(一般名、ブロベナゾール;以下、化合
物(IIa)と記す) ジイソプロピル 1,3−ジチオラン−2−イリデン
マロネート(一般名、イソプロチオラン;以下、化合物
(IIb)と記す) 1,2,5,6−テトラヒドロ−4H−ピロロ−[3,2,1
-ij]キノリン−4−オン(一般名、ピロキロン;以下、
化合物(IIc)と記す) O,O−ジイソプロピル S−ベンジル チオホスフェ
ート(一般名、イプロベンホス;以下、化合物(II
d)と記す) 5−メチル−1,2,4−トリアゾロ(3,4-b) −ベンゾ
チアゾール(一般名、トリシクラゾール;以下、化合物
(IIe)と記す) 4,5,6,7−テトラクロロフタライド(一般名、フ
サライド;以下、化合物(IIf)と記す) カスガマイシン−ハイドロクロライド(一般名、カスガ
マイシン;以下、化合物(IIg)と記す) O−エチル S,S−ジフェニルジチオフォスフェート
(一般名、エディフェンフォス;以下、化合物(II
h)と記す) (Z) −O−メチルアセトフェノン−4,6−ジメチル−
2−ピリミジニル−ヒドラゾン(一般名、フェリムゾ
ン;以下、化合物(IIi)と記す) N−[1−(4−クロロフェニル)−エチル)−2,2
−ジクロロ−1,3,3−トリメチルシクロプロパンカ
ルボキサミド(以下、化合物(IIj)と記す) 上記式中、Xにおける「ハロゲン原子」とは、弗素原
子、塩素原子、臭素原子又は沃素原子を示し、好適には
弗素原子又は塩素原子である。
【0013】上記式中、Xにおける「低級アルキル基」
とは、例えばメチル、エチル、n-プロピル、イソプロピ
ル、n-ブチル、イソブチル、s-ブチル、t-ブチル、n-ペ
ンチル、イソペンチル、2-メチルブチル、ネオペンチ
ル、1-エチルプロピル、n-ヘキシル、4-メチルペンチ
ル、3-メチルペンチル、2-メチルペンチル、1-メチルペ
ンチル、3,3-ジメチルブチル、2,2-ジメチルブチル、1,
1-ジメチルブチル、1,2-ジメチルブチル、1,3-ジメチル
ブチル、2,3-ジメチルブチル、2-エチルブチルのような
炭素数1乃至6個の直鎖又は分枝鎖アルキル基であり、
好適には炭素数1乃至4個の直鎖又は分枝鎖アルキル基
であり、更に好適にはメチル又はエチル基である。
【0014】上記式中、Xにおける「同一若しくは異な
った1乃至3個のハロゲンで置換されていてもよい低級
アルキル基」とは、無置換の前記「低級アルキル基」の
他、例えばトリフルオロメチル、トリクロロメチル、ジ
フルオロメチル、ジクロロメチル、ジブロモメチル、フ
ルオロメチル、2,2,2-トリクロロエチル、2,2,2-トリフ
ルオロエチル、2-ブロモエトチル、2-クロロエチル、2-
フルオロエチル、2,2-ジブロモエチル、クロロプロピ
ル、トリフルオロプロピル、フルオロブチル、トリクロ
ロペンチル、トリフルオロヘキシルのような、前記「低
級アルキル基」に同一又は異なった1乃至3個のハロゲ
ン原子が置換した基である。このとき、同一又は異なっ
た1乃至3個のハロゲンで置換された低級アルキル基と
しては、好適には炭素数1乃至3個の直鎖又は分枝鎖ア
ルキル基に同一のハロゲン原子が1乃至3個置換した基
であり、更に好適にはメチル又はエチル基に弗素原子又
は塩素原子が1乃至3個置換した基であり、最も好適に
はトリフルオロメチル基である。
【0015】上記式中、Xにおける「低級アルコキシ
基」とは、例えばメトキシ、エトキシ、n-プロポキシ、
イソプロポキシ、n-ブトキシ、イソブトキシ、s-ブトキ
シ、t-ブトキシ、n-ペントキシ、イソペントキシ、2-メ
チルブトキシ、ネオペントキシ、1-エチルプロポキシ、
n-ヘキシルオキシ、4-メチルペントキシ、3-メチルペン
トキシ、2-メチルペントキシ、1-メチルペントキシ、3,
3-ジメチルブトキシ、2,2-ジメチルブトキシ、1,1-ジメ
チルブトキシ、1,2-ジメチルブトキシ、1,3-ジメチルブ
トキシ、2,3-ジメチルブトキシ、2-エチルブトキシのよ
うな炭素数1乃至6個の直鎖又は分枝鎖アルコキシ基で
あり、好適には炭素数1乃至4個の直鎖又は分枝鎖アル
コキシ基であり、更に好適にはメトキシ又はエトキシ基
である。
【0016】上記式中、Xにおける「同一若しくは異な
った1乃至3個のハロゲンで置換されていてもよい低級
アルコキシ基」とは、無置換の前記「低級アルコキシ
基」の他、例えばトリフルオロメトキシ、トリクロロメ
トキシ、ジフルオロメトキシ、ジクロロメトキシ、ジブ
ロモメトキシ、フルオロメトキシ、2,2,2-トリクロロエ
トキシ、2,2,2-トリフルオロエトキシ、2-ブロモエトキ
シ、2-クロロエトキシ、2-フルオロエトキシ、2,2-ジブ
ロモエトキシ、クロロプロポキシ、トリフルオロプロポ
キシ、フルオロブトキシ、トリクロロペントキシ、トリ
フルオロヘキシルオキシのような前記「低級アルコキシ
基」に同一又は異なった1乃至3個のハロゲン原子が置
換した基である。このとき、同一又は異なった1乃至3
個のハロゲンで置換された低級アルコキシ基としては、
好適には炭素数1乃至3個の直鎖又は分枝鎖アルコキシ
基に同一のハロゲン原子が1乃至3個置換した基であ
り、更に好適にはメトキシ又はエトキシ基に弗素原子又
は塩素原子が1乃至3個置換した基であり、最も好適に
はトリフルオロメトキシ基である。
【0017】上記一般式(I)において、Aは、好適に
は1,2,4−トリアゾール−1−イル基である。
【0018】上記一般式(I)において、nは、好適に
は1又は2であり、更に好適には1である。
【0019】上記一般式(I)において、Xは、好適に
は水素原子又はハロゲン原子であり、更に好適には弗素
原子又は塩素原子である。
【0020】上記一般式(I)において、Xの置換位置
としては、好適にはベンゼン環の2位、4位、又は2,
4位であり、更に好適には4位である。
【0021】本発明に用いる一般式(I)で示される含
ケイ素アゾール誘導体の例を表1に示すが、本発明の化
合物(I)はこれらに限定されない。
【0022】
【化3】
【0023】
【表1】 ──────────────────────────────────── 化合物番号 A (X)n ──────────────────────────────────── Ia 1,2,4-トリアソ゛ール-1-イル 4−F Ib 1,2,4-トリアソ゛ール-1-イル 4−Cl Ic 1,2,4-トリアソ゛ール-1-イル 2,4−Cl2 Id 1,2,4-トリアソ゛ール-1-イル 2,4−F2 Ie 1,2,4-トリアソ゛ール-1-イル 2−F,4−Cl ──────────────────────────────────── 本発明の化合物は、以下のスキームに示す製造方法によ
り製造される。
【0024】
【化4】
【0025】[上記スキームにおいて、A、X、及びn
は、前記と同意義を示し、Mはリチウム原子又はMgZ
で表される基(Zは、塩素原子又は臭素原子を示す)を
示し、Yは、弗素原子、塩素原子、臭素原子又は沃素原
子を示す。]以下、各工程を更に詳しく説明する。
【0026】(A法)工程Aは、ケトン(VII)に、
シリル化合物(III)を付加することにより、本願発
明の化合物(I)を製造する工程である。
【0027】ケトン(VII)は、特公昭63−460
75号公報に記載の方法に準じて製造することができ
る。
【0028】シリル化合物(III)は、ハロメチルト
リメチルシリルと金属マグネシウム又は金属リチウムか
ら常法によって得られる。
【0029】本工程は、溶媒の存在下に行なわれる。
【0030】本工程で用いられる式(III)で表され
る有機金属化合物の量は、式(VII)の化合物に対し
て好適には1乃至10当量であり、更に好適には1乃至
2当量である。
【0031】使用される溶媒としては、反応を阻害しな
いものであれば特に限定はないが、好適には、ヘキサ
ン、シクロヘキサン、ベンゼン、トルエン等の炭化水素
類、ジクロロメタン、クロロホルム、ジクロロエタン、
テトラクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類、ジオキ
サン、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン(TH
F)、エチレングリコールジメチルエーテル等のエーテ
ル類、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、
ヘキサメチルリン酸トリアミド(HMPA)等のアミド
類又はこれらの混合溶媒であり、更に好適には、エーテ
ル類である。
【0032】反応温度は、通常−20℃乃至80℃であ
り、好適には、10℃乃至40℃である。
【0033】反応時間は、主に反応温度、原料化合物及
び使用される溶媒の種類によって異なるが、通常5分間
乃至24時間であり、好適には3時間乃至10時間であ
る。
【0034】(B法)工程B−1は、ケトン(IV)
に、シリル化合物(III)を付加することにより、化
合物(V)を製造する工程であり、工程Aに準じて行な
うことができる。
【0035】工程B−2は、化合物(V)に、過剰の
1,2,4−トリアゾール又はイミダゾールを塩基の存
在下に反応させエポキシド(VI)を経て、本発明化合
物(I)を得る工程である。
【0036】反応は、溶媒中、一般式(V)の化合物に
対して1当量以上の1,2,4−トリアゾール又はイミ
ダゾールを、1当量以上の塩基の存在下に反応させる
か、又は、1,2,4−トリアゾール又はイミダゾール
の塩基塩を反応させることにより行なわれる。
【0037】使用される溶媒としては、反応を阻害せ
ず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定
はないが、好適には、ヘキサン、ヘプタン、リグロイ
ン、石油エーテルのような脂肪族炭化水素類;ベンゼ
ン、トルエン、キシレンのような芳香族炭化水素類;メ
チレンクロリド、クロロホルム、四塩化炭素、ジクロロ
エタン、クロロベンゼン、ジクロロベンゼンのようなハ
ロゲン化炭化水素類;ジエチルエーテル、ジイソプロピ
ルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメト
キシエタン、ジエチレングリコールジメチルエーテルの
ようなエーテル類;メタノール、エタノール、n-プロパ
ノール、イソプロパノール、n-ブタノール、イソブタノ
ール、t-ブタノール、イソアミルアルコール、ジエチレ
ングリコール、グリセリン、オクタノール、シクロヘキ
サノール、メチルセルソルブ、のようなアルコール類;
ニトロエタン、ニトロベンゼンのようなニトロ化合物
類;アセトニトリル、イソブチロニトリルのようなニト
リル類;ホルムアミド、ジメチルホルムアミド、ジメチ
ルアセトアミド、ヘキサメチルホスホロトリアミド、1,
3-ジメチル-2- イミダゾリジノンのようなアミド類;ジ
メチルスルホキシド、スルホランのようなスルホキシド
類であり、更に好適には、ホルムアミド、ジメチルホル
ムアミド、ジメチルアセトアミド、ヘキサメチルホスホ
ロトリアミド、1,3-ジメチル-2- イミダゾリジノンのよ
うなアミド類である。
【0038】使用される塩基としては、通常の反応にお
いて塩基として使用されるものであれば特に限定はない
が、好適には炭酸ナトリウム、炭酸カリウムのようなア
ルカリ金属炭酸塩;炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリ
ウムのようなアルカリ金属炭酸水素塩;水素化リチウ
ム、水素化ナトリウム、水素化カリウムのようなアルカ
リ金属水素化物;水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、
水酸化バリウムのようなアルカリ金属水酸化物;ナトリ
ウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、ボタシウム-t
- ブトキシドのようなアルカリ金属アルコキシド類、ト
リエチルアミン、トリブチルアミン、ジイソプロピルエ
チルアミン、N-メチルモルホリン、ピリジン、4-(N,N-
ジメチルアミノ)ピリジン、N,N-ジメチルアニリン、N,
N-ジエチルアニリン、1,5-ジアザビシクロ[4.3.0] ノナ
-5- エン、1,4-ジアザビシクロ[2.2.2] オクタン(DABC
O) 、1,8-ジアザビシクロ[5.4.0] ウンデク-7- エン(DB
U) のような有機塩基類又はブチルリチウム、リチウム
ジイソプロピルアミドのような有機金属塩基類であり、
更に好適には、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムのような
アルカリ金属炭酸塩である。
【0039】尚、反応を効果的に行わせるために、ベン
ジルトリエチルアンモニウムクロリド、テトラブチルア
ンモニウムクロリドのような第4級アンモニウム塩類、
ヨウ化ナトリウム、臭化ナトリウム、臭化リチウムのよ
うなハロゲン化アルカリ土類金属、ジベンゾ-18-クラウ
ン-6- のようなクラウンエーテル類等を添加することも
できる。
【0040】反応温度は−78℃乃至200℃で行なわ
れるが、好適には、−20℃乃至150℃である。
【0041】反応時間は、主に反応温度、原料化合物又
は使用される溶媒の種類によって異なるが、通常1時間
乃至24時間であり、好適には2乃至10時間である。
【0042】(IV)のケトンは、Beilsteins Handbuc
h der Organischen Chemie, 7 , 285, 7, 283 に記載さ
れた方法に準じて製造することができる。
【0043】化合物(IIa)〜(IIi)は、ペステ
ィサイドマニュアル第9版(The Pesticide Manual 9th
Edition)(1991 年、The British Crop Protection Coun
cil発行)、日本植物病理学会報第55巻(1989年、日
本植物病理学会発行)等に、化合物(IIj)は特開平
4−149105号公報等に農園芸用殺菌剤として記載
されている公知化合物である。
【0044】本発明組成物が優れた効力を発揮する植物
病害としては、例えばイネの紋枯病(Rhizoctonia solan
i)、いもち病(Pyricularia oryzae)、疑似紋枯病(Rhizo
ctonia solani III-B,Rhizoctonia oryzae,Sclerotium
oryzae-sativae, Sclerotiumfumigotum )、穂枯れ症(C
ochliobolus miyobeanus, Helminthosporium, sigmoide
um var. irregulare, Sphaerulina oryzina) 、ばか苗
病(Gibberella fujikuroi)、ムギ類のうどんこ病(Erysi
phe graminis) 、さび病(Puccinia recondita,P.gramin
is, P.hordei, P.striiformis)、眼紋病(Pseudocercosp
orella herpotrichoides) 、株腐病(Rhizoctonia cerea
lis)、裸黒穂病(Ustilago tritici, U.nuda)、シバ等の
ブラウンパッチ病(Rhizoctonin solani)等が挙げられる
が、本発明組成物の殺菌スペクトルは、これらに限定さ
れない。
【0045】本発明組成物の有効成分である化合物
(I)と、化合物(II)との混合割合は、比較的広い
範囲で変えることができるが、通常、アゾール誘導体
(I)1重量部に対して、化合物(II)は0.01〜
100重量部であり、好ましくは、0.1〜10重量部
の範囲である。
【0046】本発明の混合剤は通常製剤分野で慣用され
る補助剤と一緒に使用される。アゾール誘導体(I)及
び化合物(II)の有効成分は公知の方法で、例えば乳
剤原液、噴霧可能なペースト、噴霧又は希釈可能な溶
液、乳剤、水和剤、水溶剤、粉剤、そして例えばポリマ
ー物質によるカプセル剤に製剤される。そしてまた、省
力や安全性等を目的として、水中又は水面で容易に分散
又は溶解する農薬製剤(粒剤、錠剤、水和剤、カプセル
剤等)の形で適当な撥水剤、発泡剤、拡展剤等と共存さ
せ、これを直接水溶紙に包んで水中に投げ込むことも可
能である。
【0047】上記の製剤は、そのままで又は水等で希釈
し、植物体又は水面施用するか、又は土壌に施用する。
【0048】すなわち、上記製剤を植物体へ散布又は散
粉するか、水田等の水面又は土壌表面へ散布、散粉又は
散粒するか、或いは必要に応じてその後さらに土壌と混
和する等種々の形態で使用できる。
【0049】また、種子処理剤として用いる場合には、
種子粉衣処理、種子浸漬処理等して用いることができ
る。また、他の殺菌剤と混合して用いることにより、殺
菌効力の増強をも期待できる。
【0050】さらに、他の殺菌剤、殺虫剤、殺ダニ剤、
殺線虫剤、除草剤、種子消毒剤、肥料又は土壌改良剤と
混合して、又は混合せずに同時に用いることもできる。
【0051】なお、本発明組成物は、水田、畑地、果樹
園、牧草地、芝生地等の殺菌剤の有効成分として用いる
ことができる。
【0052】本発明組成物の施用量は、有効成分の混合
比、気象条件、製剤形態、施用時期、方法、場所、対象
病害、対象作物等によっても異なるが、通常1アールあ
たり0.01g〜1000g、好ましくは、0.1g〜
100gであり、乳剤、水和剤、懸濁剤、液剤等を水で
希釈して施用する場合、その施用濃度は、0.0001
〜1%、好ましくは、0.001〜0.5%であり、粒
剤、粉剤等は、なんら希釈することなくそのまま施用す
る。
【0053】種子処理に際しては、有効成分合計量とし
て種子1kg当たり、例えば約0.001〜約50g、
好ましくは約0.01〜約10gで使用することができ
る。
【0054】土壌処理に際しては、通常1アール当た
り、有効成分合計量として約0.01g〜1000g、
好ましくは、約0.1g〜100gを一般に使用するこ
とができる。
【0055】水田の水面処理に際しては、有効成分合計
量として、例えば1ヘクタール当たり約0.001〜約
40kg、好ましくは約0.01〜約10kg使用すること
ができる。育苗箱処理に際しては、1箱(80cm×60
cm×8cm)当り、有効成分合計量として約0.1〜約1
00g、好ましくは、約0.1〜約50g使用すること
ができる。
【0056】本発明組成物を稲作場面で用いる場合の使
用時期は、稲の苗を育苗箱で育成している時期から田植
後収穫に至るまで使用することができ、しかも長期にわ
たって効果が持続する。
【0057】
【発明の効果】本発明組成物は、種々の植物病原菌、特
にイネの紋枯病、いもち病に対して相乗的に卓効を示す
ことから、農園芸用殺菌剤として優れたものである。
【0058】本発明組成物は、種々の病害に対し高い相
乗効果と適用範囲の拡大が期待でき、施用すべき有効成
分量の低域及び省力の面で特徴を有する。
【0059】
【実施例】以下に実施例及び試験例を示し、本発明をさ
らに詳しく説明するが、実施例における化合物、添加物
及びその配合割合はこれらのみに限定されるものではな
い。なお実施例の使用割合を示す%は特に断りのない限
り重量%である。
【0060】
【実施例1】化合物Ia〜Ieの各々0.5部、化合物
(IIa)〜(IIj)の1.5〜6部、合成含水酸化
珪素1部、リグニンスルホン酸カルシウム2部、ペント
ナイト30部及びカオリンクレー残部をよく粉砕混合
し、水を加えてよく練り合わせた後、造粒乾燥してそれ
ぞれの粒剤各々を得た。
【0061】
【実施例2】化合物Ia〜Ieの各々1.2部、化合物
(IIa)〜(IIj)の各々5部、合成含水酸化珪素
1部、リグニンスルホン酸カルシウム2部、ペントナイ
ト80部及びカオリンクレー60.8部をよく粉砕混合
し、水を加えてよく練り合わせた後、造粒乾燥して有効
成分6.2%の粒剤各々を得た。
【0062】
【実施例3】化合物Ia〜Ieの各々1.5部、化合物
(IIa)〜(IIj)の各々2部、合成含水酸化珪素
1部、リグニンスルホン酸カルシウム2部、ペントナイ
ト80部及びカオリンクレー68.5部をよく粉砕混合
し、水を加えてよく練り合わせた後、造粒乾燥して有効
成分3.5%の粒剤各々を得た。
【0063】
【実施例4】化合物Ia〜Ieの各々2部、化合物(I
Ia)〜(IIj)の各々17部、合成含水酸化珪素1
部、リグニンスルホン酸カルシウム2部、ペントナイト
25部及びカオリンクレー53部をよく粉砕混合し、水
を加えてよく練り合わせた後、造粒乾燥して有効成分1
9%の粒剤各々を得た。
【0064】
【実施例5】化合物Ia〜Ieの各々0.1部、化合物
(IIa)〜(IIj)の0.07〜1.0部、タルク
11.2部及びカオリンクレー残部をよく粉砕混合して
それぞれの粉剤各々を得た。
【0065】
【実施例6】化合物Ia〜Ieの各々0.5部、化合物
(IIa)〜(IIj)の各々1部、カオリンクレー8
8部及びタルク10.5部をよく粉砕混合して有効成分
1.5%の粉剤各々を得た。
【0066】
【実施例7】化合物Ia〜Ieの各々1部、化合物(I
Ia)〜(IIj)の各々1.5部、カオリンクレー8
8部及びタルク9.5部をよく粉砕混合して有効成分
2.5%の粉剤各々を得た。
【0067】
【実施例8】化合物Ia〜Ieの各々5部、化合物(I
Ia)〜(IIj)の各々20部、ポリオキシエチレン
ソルビタンモノオレエート3部、CMC 3部、水69部を
混合し、粒度が5ミクロン以下になるまで湿式粉砕して
有効成分25%の懸濁剤各々を得た。
【0068】
【実施例9】化合物Ia〜Ieの各々10部、化合物
(IIa)〜(IIj)の各々50部、リグニンスルホ
ン酸カルシウム3部、ラウリル硫酸ナトリウム2部及び
合成水酸化珪素35部をよく粉砕混合して有効成分60
%の水和剤各々を得た。
【0069】
【実施例10】化合物Ia〜Ieの各々10部、化合物
(IIa)〜(IIj)の各々30部、ポリオキシエチ
レンスチリルフェニルエーテル14部、ドデシルベンゼ
ンスルフォン酸カルシウム6部、キシレン40部をよく
混合して有効成分40%の乳剤各々を得た。
【0070】
【実施例11】化合物Ia〜Ieの各々5部、化合物
(IIa)〜(IIj)の各々10部、タルク(局方)
3部、カープレックス#80(塩野義製薬(株)製、無
晶系二酸化珪素)1部を混合し、ハンマーミルにより粉
砕した。発泡シラスPB03 ((株)シラックス製、平
均粒径75μm )66部をリボンブレンダーに入れスー
パーオイルC(日本石油(株)製、粗製流動パラフィ
ン)13部を加えて混合し、シラスの表面を湿らせた。
これに先のプレミックス28部を加えて混合し、さらに
サーフィノール104S(日信化学(株)製、アセチレ
ン系ノニオン界面活性剤)2部を加えて混合し、シラス
の表面に被覆した。得られた被覆物は有効成分として1
5部を含有する。得られた被覆物50gをハイセロンC
−200(日合フィルム(株)製、PVAフィルム、厚
さ40μm)に分包とした。この分包を2×2mの人口
水田の中央に投げ入れたところ、袋は水面に浮遊しPV
Aフィルムの溶解にともない、内部の粒剤は水面に展開
し、有効成分が水中に分散した。
【0071】
【実施例12】化合物Ia〜Ieの各々5部、化合物
(IIa)〜(IIj)の各々10〜20部、アエロジ
ルR972(日本アエロジル(株)製、撥水性シリカ)
2.5部、トキサノン50P(三洋化成工業(株)製、
ポリカルボン酸型ポリソープ)5部を混合したのち、ハ
ンマーミルで粉砕した。発泡シラスPB10(平均粒径
0.42mm)52.5〜62.5部をポリ袋に入れ、
スーパーオイルCの15部を加えてシラスの表面を湿ら
せた後、粉砕物31.5部を加えて混合した。得られた
被覆物は有効成分として15〜25部を含有する。得ら
れた被覆物を実施例1と同様に50gずつ小分けした。
この分包を2×2mの人口水田の中央に投げ入れたとこ
ろ、袋は水面に浮遊しPVA フィルムの溶解にともない、
内容物は水面に展開し、有効成分が水中に分散した。
【0072】次に本発明組成物が殺菌剤として有用であ
ることを試験例で具体的に示す。
【0073】
【試験例1】 イネ紋枯病防除効果試験 水稲(金南風)を機械移植した圃場に1区30m2 、3
反復の試験区を設定し、栽培管理を慣行通り行なった。
イネ紋枯病フスマ・モミガラ培地培養菌を水田に均一に
散布した。紋枯病が稲体上に上昇した適期に実施例1に
準じて製剤した下記粒剤(表2参照)を水面に施用し
た。薬剤処理50日後、1区50株につき、病斑高を調
査し、下記の式から防除価を算出した。
【0074】
【数1】防除価(%)=(X−Y)÷X×100 X:無処理区の平均病斑高(cm) Y:薬剤処理区の平均病斑高(cm) 結果を表2に示す。
【0075】
【表2】 いずれの区においても薬害は認められなかった。
【0076】
【試験例2】 イネ紋枯病防除効果試験 水稲(金南風)を機械移植した圃場に1区100m2、2
反復の試験区を設定し、栽培管理を慣行通り行なった。
イネ紋枯病フスマ・モミガラ培地培養菌を水田に均一に
散布した。紋枯病が稲体上に上昇した適期に実施例12
に準じて作った下記製剤(表3参照)を1個/区水面に
投げ入れた。
【0077】薬剤処理50日後、1区100株につき、
試験例1と同様に調査し、防除価を求めた。
【0078】結果を表3に示す。
【0079】
【表3】 いずれの区においても薬害は認められなかった。
【0080】
【試験例3】 イネいもち病防除効果試験 水稲(コシヒカリ)を機械移植した圃場に1区30m
2 、3反復の試験区を設定し、栽培管理を慣行通り行な
った。いもち病被害葉を試験区に均一にばらまき発病さ
せた。7日後実施例1に準じて製剤した下記粒剤(表4
参照)を水面に均一に処理した。薬剤処理28日後に1
区50株について葉の発病程度を下記の基準にて調査
し、下記の式にて防除価(%)を求めた。
【0081】葉の発病指数 0…健全 1…1葉当り病斑数 1〜3個 2…1葉当り病斑数 4〜10個 3…1葉当り病斑数 10個以上
【0082】
【数2】発病度={(1×n1)+(2×n2)+(3×n3)}÷(3
×N)×100 N:調査葉数 n1〜n3:それぞれ発病指数1〜3の葉数
【0083】
【数3】防除価(%)=(無処理の発病度−薬剤処理区の
発病度)÷無処理の発病度×100 結果を表4に示す。
【0084】
【表4】 いずれの区においても薬害は認められなかった。
【0085】
【試験例4】 イネいもち病防除効果試験 水稲(コシヒカリ)を機械移植した圃場に1区100m
2 、2反復の試験区を設定し、栽培管理を慣行通り行な
った。いもち病被害葉を試験区に均一にばらまき発病さ
せた。7日後実施例11に準じて作った下記製剤(表5
参照)を1個/区水面に投げ入れた。
【0086】薬剤処理28日後に1区100株について
試験例3と同様に調査し、防除価(%)を求めた。
【0087】結果を表5に示す。
【0088】
【表5】 いずれの区においても薬害は認められなかった。
【0089】
【試験例5】 イネいもち病防除効果試験 水稲(コシヒカリ)を機械移植した圃場に1区20m
2 、3反復の試験区を設定し、栽培管理を慣行通り行な
った。いもち病被害葉を試験区に均一にばらまき発病さ
せた。7日後実施例5に準じて製剤した下記粉剤(表6
参照)を水田に均一に茎葉散布した。
【0090】散布28日後1区50株について試験例3
と同様に調査し、防除価(%)を求めた。
【0091】結果を表6に示す。
【0092】
【表6】 いずれの区においても薬害は認められなかった。
【0093】
【参考例】
【0094】
【参考例1】 2−(4−フルオロフェニル)−1−(1H−1,2,
4−トリアゾール−1−イル)−3−トリメチルシリル
−2−プロパノール(化合物Ia) ジメチルホルムアミド(60ml)中へ、60%水素化ナ
トリウム(1.62g,0.04モル)を添加し、混合
溶液を氷水で冷却攪拌下1,2,4−トリアゾール
(2.91g,0.04モル)を添加する。反応混合物
をさらに室温で30分間攪拌し、次いで参考例2で得ら
れた1−クロル−2−(4−フルオロフェニル)−3−
トリメチルシリル−2−プロパノール(5.5g,0.
021モル)を添加し、混合物を90℃で30分間加熱
攪拌する。次いで冷却し、氷水(200ml) に注加し、
酢酸エチル(300ml) で抽出し、酢酸エチル層を飽和
食塩水(100ml×3)で水洗いし、酢酸エチル層を乾
燥(Na2SO4 )、留去すると粗油状物を得、さらにシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン
=1:5→1:1→2:1)に付し、表題の化合物を得
た。
【0095】2.9g(収率47%)(製法B) 融点118〜119℃ NMR スペクトル(CDCl3)δppm :-0.18(9H,s), 1.16(1
H,d,J=14.5Hz), 1.33(1H,d,J=14.5Hz), 4.36(1H,d,J=1
4.0Hz), 4.43(1H,d,J=14.0Hz), 6.93-7.01(2H,m), 7.26
-7.31(2H,m), 7.91(1H,s), 7.99(1H,s) マススペクトル(M/Z) : 293(M+), 278, 211
【0096】
【参考例2】 1−クロル−2−(4−フルオロフェニル)−3−トリ
メチルシリル−2−プロパノール 2−クロル−4′−フルオロアセトフェノン(8.63
g,0.05モル)をエーテル(60ml) に溶解し窒素
気流中、攪拌下、トリメチルシリルメチルマグネシウム
クロライド(エーテル溶液200ml,0.057モル)
を、反応混合物の温度が15℃〜20℃を越えない速度
で滴下し、後室温で1時間攪拌する。反応溶液を氷水2
00mlへ注加し、5%塩酸でpH6〜7として酢酸エチル
100mlを加え抽出、有機層を飽和食塩水(50 ml×2)で
水洗いし、有機層を乾燥(Na2SO4)し、留去、粗油状物を
得た、精製はシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢
酸エチル:n−ヘキサン=1:10→1:5)に付し、
表題の化合物8.8g(収率67.7%)の油状物を得
た。
【0097】元素分析値 C12H18ClFOSiとして; 計算値(%) C 55.26 H 6.96 Cl 13.59 F
7.26 分析値(%) C 55.02 H 6.96 Cl 13.58 F
7.43 NMR スペクトル (CDCl3)δppm :-0.18(9H,s), 1.23(1
H,d,J=14.7Hz), 1.45(1H,d,J=14.7Hz), 3.70(1H,d,J=1
1.0Hz), 3.80(1H,d,J=11.0Hz), 6.99-7.09(2H,m), 7.35
-7.43(2H,m) 以下参考例1(製法B)又は製法Aと同様にして以下の
化合物を得た。
【0098】
【参考例3】 2−(4−クロロフェニル)−1−(1H−1,2,4
−トリアゾール−1−イル)−3−トリメチルシリル−
2−プロパノール(化合物Ib) 20mg,収率7%,融点108〜110℃ NMR スペクトル(CDCl3) δppm :-0.19(9H,s), 1.15(1
H,d,J=14.5Hz), 1.31(1H,d,J=14.5Hz), 4.35(2H,s),7.1
7-7.33(4H,m), 7.80(1H,s), 7.88(1H,s) マススペクトル(M/Z) : 309(M+), 294, 227, 211
【0099】
【参考例4】 2−(2,4−ジフルオロフェニル)−1−(1H−
1,2,4−トリアゾール−1−イル)−3−トリメチ
ルシリル−2−プロパノール(化合物Id) 742mg,収率26.5%,融点112〜114℃ NMR スペクトル(CDCl3)δppm :-0.17(9H,s), 1.23(1
H,d,J=14.5Hz), 1.48(1H,dd,J=14.5,2.0Hz), 4.41(1H,
d,J=13.7Hz), 4.43-4.72(1H,br), 4.69(1H,d,J=13.7H
z), 6.69-6.79(2H,m), 7.40-7.49(1H,m), 7.83(1H,s),
7.87(1H,s) マススペクトル(M/Z) : 312(M+1)+, 296, 229
【0100】
【参考例5】 2−(2,4−ジクロロフェニル)−1−(1H−1,
2,4−トリアゾール−1−イル)−3−トリメチルシ
リル−2−プロパノール(化合物Ic) 35mg,収率4.1%,融点 136〜137℃ NMR スペクトル(CDCl3)δppm :-0.10(9H,s), 1.36(1
H,d,J=14.5Hz), 2.04(1H,d,J=14.5Hz), 4.60(1H,d,J=1
4.0Hz), 5.38(1H,d,J=14.0Hz), 7.30(1H,dd,J=8.1Hz),
7.42-7.5(1H,m), 7.78(1H,d,J=8.1Hz), 7.98(1H,s), 8.
04(1H,s) マススペクトル(M/Z) : 344(M+), 326, 261, 214
【0101】
【参考例6】 2−(2−フルオロ−4−クロロフェニル)−1−(1
H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)−3−トリ
メチルシリル−2−プロパノール(化合物Ie) 19mg,収率6%,融点129〜130℃ NMR スペクトル(CDCl3)δppm :-0.164(9H,s), 1.20(1
H,d,J=14.6Hz), 1.50(1H,dd,J=14.6,1.9Hz), 4.48(1H,
d,J=13.7Hz), 4.74(1H,d,J=13.8Hz), 4.51-4.77(1H,b
r), 6.99-7.05(2H,m), 7.37-7.45(1H,m), 7.87(1H,s),
8.21(1H,s) マススペクトル(M/Z) : 327(M), 312,
245, 155
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI A01N 43/54 A01N 43/54 F 43/80 102 43/80 102 43/90 104 43/90 104 53/12 57/14 F 57/14 H 53/00 510 (72)発明者 竹柴 英雄 滋賀県野洲郡野洲町野洲1041 三共株式 会社内 (72)発明者 飛塚 淳三 滋賀県野洲郡野洲町野洲1041 三共株式 会社内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A01N 55/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式(I) 【化1】 [式中、Aは、1,2,4−トリアゾール−1−イル基
    又はイミダゾール−1−イル基を示し、nは、1、2又
    は3を示し(nが2又は3の時、それぞれのXは異なっ
    ていてもよい)、Xは、水素原子、ハロゲン原子、フェ
    ニル基、同一若しくは異なった1乃至3個のハロゲンで
    置換されていてもよい低級アルキル基又は同一若しくは
    異なった1乃至3個のハロゲンで置換されていてもよい
    低級アルコキシ基を示す。]で表わされる化合物の1種
    以上と、下記化合物群(II)より選ばれる1種以上と
    を有効成分として含有することを特徴とする農園芸用殺
    菌組成物。 (化合物群(II)) 3−アリルオキシ−1,2−ベンズチアゾール 1,1
    −ジオキサイド ジイソプロピル 1,3−ジチオラン−2−イリデン
    マロネート 1,2,5,6−テトラヒドロ−4H−ピロロ−[3,2,1
    -ij]キノリン−4−オンO,O−ジイソプロピル S−
    ベンジル チオホスフェート 5−メチル−1,2,4−トリアゾロ(3,4-b) −ベンゾ
    チアゾール 4,5,6,7−テトラクロロフタライド カスガマイシン−ハイドロクロライド O−エチル S,S−ジフェニルジチオフォスフェート (Z) −O−メチルアセトフェノン−4,6−ジメチル−
    2−ピリミジニル−ヒドラゾン N−[1−(4−クロロフェニル)−エチル)−2,2
    −ジクロロ−1,3,3−トリメチルシクロプロパンカ
    ルボキサミド
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