JP2886019B2 - 含ケイ素化合物を含有する農園芸用殺虫殺菌組成物 - Google Patents

含ケイ素化合物を含有する農園芸用殺虫殺菌組成物

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JP2886019B2
JP2886019B2 JP5053524A JP5352493A JP2886019B2 JP 2886019 B2 JP2886019 B2 JP 2886019B2 JP 5053524 A JP5053524 A JP 5053524A JP 5352493 A JP5352493 A JP 5352493A JP 2886019 B2 JP2886019 B2 JP 2886019B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の目的】
【0002】
【産業上の利用分野】本発明は、含ケイ素アゾール系化
合物と公知の殺虫剤との組み合わせからなる優れた殺虫
殺菌効果を有する新規な農園芸用殺菌殺虫組成物に関す
る。
【0003】
【従来の技術】一般式(I)で示される化合物は新規化
合物であり、特願平4−267234号に記載されてい
る。
【0004】又、下記化合物群(II)の化合物(II
a)〜(IIu)は、例えばペステイサイドマニュアル
第9版(The Pesticide Manual 9th Edition)(1991
年、The British Crop Protection Council 発行)等に
おいて、殺虫活性が公知の化合物である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】農園芸作物の栽培に当
り、作物の病虫害に対して、多数の防除薬剤が使用され
ているが、その防除効果が不十分であったり、薬剤抵抗
性の害虫や病原菌の出現によりその使用が制限された
り、また作物に薬害や汚染を生じたり、あるいは人畜魚
介類などに対する毒性が強かったりすることから、必ず
しも満足すべき防除薬剤とは言い難いものが少なくな
い。従って、かかる欠点の少ない安全にかつ省力的に使
用出来る薬剤の開発が強く要望されている。
【0006】本発明者らは、後記一般式(I)で表わさ
れる含ケイ素アゾール系化合物を、ある種の殺虫剤と組
み合わせることにより共力的な殺菌及び殺虫効果が得ら
れることを見出し、本発明を完成した。
【0007】
【発明の構成】
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、一般式(I)
【0009】
【化2】
【0010】[式中、Aは、1,2,4−トリアゾール
−1−イル基又はイミダゾール−1−イル基を示し、n
は、1、2又は3を示し(nが2又は3の時、それぞれ
のXは異なっていてもよい)、Xは、水素原子、ハロゲ
ン原子、フェニル基、同一若しくは異なった1乃至3個
のハロゲンで置換されていてもよい低級アルキル基又は
同一若しくは異なった1乃至3個のハロゲンで置換され
ていてもよい低級アルコキシ基を示す。]で表わされる
化合物又はその塩から選ばれた1種以上と、下記化合物
群(II)より選ばれた1種以上とを有効成分として含
有することを特徴とする農園芸用殺菌殺虫組成物であ
る。
【0011】(化合物群(II)) 3−フェノキシベンジル(1RS,3RS)−(1R
S,3RS)−3−(2,2−ジクロロビニル)−2,
2−ジメチルシクロプロパンカルボキシラート(一般名
ペルメトリン:以下化合物(IIa)と記す),(R
S)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル(Z)−
(1RS,3RS)−3−(2−クロロ−3,3,3−
トリフルオロプロペニル−2,2−ジメチルシクロプロ
パンカルボキシラート(一般名シハロトリン:以下化合
物(IIb)と記す),2−(4−エトキシフェニル)
−2−メチルプロピル−3−フェノキシベンジルエーテ
ル(一般名エトフェンプロックス:以下化合物(II
c)と記す),(RS)−α−シアノ−3−フェノキシ
ベンジル(RS)−2,2−ジクロロ−1−(4−エト
キシフェニル)シクロプロパンカルボニシラート(一般
名シクロプロトリン:以下化合物(IId)と記す),
(RS)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル(N)
−(2−クロロ−α,α,α−トリフルオロ−p−トリ
ル)−D−バリナート(一般名フルバリネート:以下化
合物(IIe)と記す),O,O−ジエチル−O−2−
イソプロピル−6−メチルピリミジン−4−イル−ホス
ホロチオエート(一般名ダイアジノン:以下化合物(I
If)と記す),O,O−ジメチル−S−エチルチオエ
チルホスホロジチオエート(一般名チオメトン:以下化
合物(IIg)と記す),O,O−ジプロピル−O−4
−メチルチオフェニルホスフェート(一般名プロパホ
ス:以下化合物(IIh)と記す),O,S−ジメチル
−N−アセチルホスホロアミドチオエート(一般名アセ
フェート:以下化合物(IIi)と記す),O,O−ジ
エチル−O−(5−フェニル−3−イソキサゾリル)ホ
スホロチオエート(一般名イソキサチオン:以下化合物
(IIj)と記す),O,O−ジエチル−S−2−エチ
ルチオエチルホスホロジチオエート(一般名エチルチオ
メトン:以下化合物(IIk)と記す),O,O−ジメ
チル−S−(N−メチルカルバモイルメチル)ホスホロ
ジチオエート(一般名ジメトエート:以下化合物(II
l)と記す),エチル N−[2,3−ジヒドロ−2,
2−ジメチルベンゾフラン−7−イルオキシカルボニル
(メチル)アミノチオ]−N−イソプロピル−β−アラ
ニナート(一般名ベンフラカルブ:以下化合物(II
m)と記す),2,3−ジヒドロ−2,2−ジメチル−
7−ベンゾ[b]フラニル−N−ジブチルアミノチオ−
N−メチルカルバマート(一般名カルボスルファン:以
下化合物(IIn)と記す),S−メチル−N−[(メ
チルカルバモイル)オキシ]チオアセトイミデート(一
般名メソミル:以下化合物(IIo)と記す),2−イ
ソプロポキシフェニル−N−メチルカーバメート(一般
名プロポキスル:以下化合物(IIp)と記す),ジメ
チル(4−エトキシフェニル)[3−(4−フルオロ−
3−フェノキシフェニル)プロピル]シラン(一般名シ
ラネオファン:以下化合物(IIq)と記す),1,3
−ビス(カルバモイルチオ)−2−(N,N−ジメチル
アミノ)プロパンヒドロクロライド(一般名カルタッ
プ:以下化合物(IIr)と記す),5−ジメチルアミ
ノ−1,2,3−トリチアンオキサレート(一般名チオ
シクラム:以下化合物(IIs)と記す),2−t−ブ
チルイミノ−3−イソプロピル−5−フェニル−3,
4,5,6−テトラヒドロ−2H−1,3,5−トリア
ジン−4−オン(一般名ブプロフェジン:以下化合物
(IIt)と記す) 1−(6−クロロ−3−ピリジルメチル)−N−ニトロ
イミダゾリデイン−2−イリデンアミン(一般名イミダ
クロプリド:以下化合物(IIu)と記す) 上記式(I)中、Xにおける「ハロゲン原子」とは、弗
素原子、塩素原子、臭素原子又は沃素原子を示し、好適
には弗素原子又は塩素原子である。
【0012】上記式(I)中、Xにおける「低級アルキ
ル基」とは、例えばメチル、エチル、n-プロピル、イソ
プロピル、n-ブチル、イソブチル、s-ブチル、t-ブチ
ル、n-ペンチル、イソペンチル、2-メチルブチル、ネオ
ペンチル、1-エチルプロピル、n-ヘキシル、4-メチルペ
ンチル、3-メチルペンチル、2-メチルペンチル、1-メチ
ルペンチル、3,3-ジメチルブチル、2,2-ジメチルブチ
ル、1,1-ジメチルブチル、1,2-ジメチルブチル、1,3-ジ
メチルブチル、2,3-ジメチルブチル、2-エチルブチルの
ような炭素数1乃至6個の直鎖又は分枝鎖アルキル基で
あり、好適には炭素数1乃至4個の直鎖又は分枝鎖アル
キル基であり、更に好適にはメチル又はエチル基であ
る。
【0013】上記式(I)中、Xにおける「同一若しく
は異なった1乃至3個のハロゲンで置換されていてもよ
い低級アルキル基」とは、無置換の前記「低級アルキル
基」の他、例えばトリフルオロメチル、トリクロロメチ
ル、ジフルオロメチル、ジクロロメチル、ジブロモメチ
ル、フルオロメチル、2,2,2-トリクロロエチル、2,2,2-
トリフルオロエチル、2-ブロモエチル、2-クロロエチ
ル、2-フルオロエチル、2,2-ジブロモエチル、クロロプ
ロピル、トリフルオロプロピル、フルオロブチル、トリ
クロロペンチル、トリフルオロヘキシルのような、前記
「低級アルキル基」に同一又は異なった1乃至3個のハ
ロゲン原子が置換した基である。このとき、同一又は異
なった1乃至3個のハロゲンで置換された低級アルキル
基としては、好適には炭素数1乃至3個の直鎖又は分枝
鎖アルキル基に同一のハロゲン原子が1乃至3個置換し
た基であり、更に好適にはメチル又はエチル基に弗素原
子又は塩素原子が1乃至3個置換した基であり、最も好
適にはトリフルオロメチル基である。
【0014】上記式(I)中、Xにおける「低級アルコ
キシ基」とは、例えばメトキシ、エトキシ、n-プロポキ
シ、イソプロポキシ、n-ブトキシ、イソブトキシ、s-ブ
トキシ、t-ブトキシ、n-ペントキシ、イソペントキシ、
2-メチルブトキシ、ネオペントキシ、1-エチルプロポキ
シ、n-ヘキシルオキシ、4-メチルペントキシ、3-メチル
ペントキシ、2-メチルペントキシ、1-メチルペントキ
シ、3,3-ジメチルブトキシ、2,2-ジメチルブトキシ、1,
1-ジメチルブトキシ、1,2-ジメチルブトキシ、1,3-ジメ
チルブトキシ、2,3-ジメチルブトキシ、2-エチルブトキ
シのような炭素数1乃至6個の直鎖又は分枝鎖アルコキ
シ基であり、好適には炭素数1乃至4個の直鎖又は分枝
鎖アルコキシ基であり、更に好適にはメトキシ又はエト
キシ基である。
【0015】上記式(I)中、Xにおける「同一若しく
は異なった1乃至3個のハロゲンで置換されていてもよ
い低級アルコキシ基」とは、無置換の前記「低級アルコ
キシ基」の他、例えばトリフルオロメトキシ、トリクロ
ロメトキシ、ジフルオロメトキシ、ジクロロメトキシ、
ジブロモメトキシ、フルオロメトキシ、2,2,2-トリクロ
ロエトキシ、2,2,2-トリフルオロエトキシ、2-ブロモエ
トキシ、2-クロロエトキシ、2-フルオロエトキシ、2,2-
ジブロモエトキシ、クロロプロポキシ、トリフルオロプ
ロポキシ、フルオロブトキシ、トリクロロペントキシ、
トリフルオロヘキシルオキシのような前記「低級アルコ
キシ基」に同一又は異なった1乃至3個のハロゲン原子
が置換した基である。このとき、同一又は異なった1乃
至3個のハロゲンで置換された低級アルコキシ基として
は、好適には炭素数1乃至3個の直鎖又は分枝鎖アルコ
キシ基に同一のハロゲン原子が1乃至3個置換した基で
あり、更に好適にはメトキシ又はエトキシ基に弗素原子
又は塩素原子が1乃至3個置換した基であり、最も好適
にはトリフルオロメトキシ基である。
【0016】上記一般式(I)において、Aは、好適に
は1,2,4−トリアゾール−1−イル基である。
【0017】上記一般式(I)において、nは、好適に
は1又は2であり、更に好適には1である。
【0018】上記一般式(I)において、Xは、好適に
は水素原子又はハロゲン原子であり、更に好適には弗素
原子又は塩素原子である。
【0019】上記一般式(I)において、Xの置換位置
としては、好適にはベンゼン環の2位、4位、又は2,
4位であり、更に好適には4位である。
【0020】本発明に用いる一般式(I)で示される含
ケイ素アゾール誘導体の例を表1に示すが、本発明の化
合物(I)はこれらに限定されない。
【0021】
【化3】
【0022】
【表1】 ──────────────────────────────────── 化合物番号 A (X)n ──────────────────────────────────── Ia 1,2,4-トリアソ゛ール-1-イル 4−F Ib 1,2,4-トリアソ゛ール-1-イル 4−Cl Ic 1,2,4-トリアソ゛ール-1-イル 2,4−Cl2 Id 1,2,4-トリアソ゛ール-1-イル 2,4−F2 Ie 1,2,4-トリアソ゛ール-1-イル 2−F,4−Cl ──────────────────────────────────── 本発明の化合物(I)は、以下のスキームに示す製造方
法により製造される。
【0023】
【化4】
【0024】[上記スキームにおいて、A、X、及びn
は、前記と同意義を示し、Mはリチウム原子又はMgZ
で表される基(Zは、塩素原子又は臭素原子を示す)を
示し、Yは、弗素原子、塩素原子、臭素原子又は沃素原
子を示す。]以下、各工程を更に詳しく説明する。
【0025】(A法)工程Aは、ケトン(VII)に、
シリル化合物(III)を付加することにより、本願発
明の化合物(I)を製造する工程である。
【0026】ケトン(VII)は、特公昭63−460
75号公報に記載の方法に準じて製造することができ
る。
【0027】シリル化合物(III)は、ハロメチルト
リメチルシリルと金属マグネシウム又は金属リチウムか
ら常法によって得られる。
【0028】本工程は、溶媒の存在下に行なわれる。
【0029】本工程で用いられる式(III)で表され
る有機金属化合物の量は、式(VII)の化合物に対し
て好適には1乃至10当量であり、更に好適には1乃至
2当量である。
【0030】使用される溶媒としては、反応を阻害しな
いものであれば特に限定はないが、好適には、ヘキサ
ン、シクロヘキサン、ベンゼン、トルエン等の炭化水素
類、ジクロロメタン、クロロホルム、ジクロロエタン、
テトラクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類、ジオキ
サン、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン(TH
F)、エチレングリコールジメチルエーテル等のエーテ
ル類、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、
ヘキサメチルリン酸トリアミド(HMPA)等のアミド
類又はこれらの混合溶媒であり、更に好適には、エーテ
ル類である。
【0031】反応温度は、通常−20℃乃至80℃であ
り、好適には、10℃乃至40℃である。
【0032】反応時間は、主に反応温度、原料化合物及
び使用される溶媒の種類によって異なるが、通常5分間
乃至24時間であり、好適には3時間乃至10時間であ
る。
【0033】(B法)工程B−1は、ケトン(IV)
に、シリル化合物(III)を付加することにより、化
合物(V)を製造する工程であり、工程Aに準じて行な
うことができる。
【0034】工程B−2は、化合物(V)に、過剰の
1,2,4−トリアゾール又はイミダゾールを塩基の存
在下に反応させエポキシド(VI)を経て、本発明化合
物(I)を得る工程である。
【0035】反応は、溶媒中、一般式(V)の化合物に
対して1当量以上の1,2,4−トリアゾール又はイミ
ダゾールを、1当量以上の塩基の存在下に反応させる
か、又は、1,2,4−トリアゾール又はイミダゾール
の塩基塩を反応させることにより行なわれる。
【0036】使用される溶媒としては、反応を阻害せ
ず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定
はないが、好適には、ヘキサン、ヘプタン、リグロイ
ン、石油エーテルのような脂肪族炭化水素類;ベンゼ
ン、トルエン、キシレンのような芳香族炭化水素類;メ
チレンクロリド、クロロホルム、四塩化炭素、ジクロロ
エタン、クロロベンゼン、ジクロロベンゼンのようなハ
ロゲン化炭化水素類;ジエチルエーテル、ジイソプロピ
ルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメト
キシエタン、ジエチレングリコールジメチルエーテルの
ようなエーテル類;メタノール、エタノール、n-プロパ
ノール、イソプロパノール、n-ブタノール、イソブタノ
ール、t-ブタノール、イソアミルアルコール、ジエチレ
ングリコール、グリセリン、オクタノール、シクロヘキ
サノール、メチルセルソルブ、のようなアルコール類;
ニトロエタン、ニトロベンゼンのようなニトロ化合物
類;アセトニトリル、イソブチロニトリルのようなニト
リル類;ホルムアミド、ジメチルホルムアミド、ジメチ
ルアセトアミド、ヘキサメチルホスホロトリアミド、1,
3-ジメチル-2- イミダゾリジノンのようなアミド類;ジ
メチルスルホキシド、スルホランのようなスルホキシド
類であり、更に好適には、ホルムアミド、ジメチルホル
ムアミド、ジメチルアセトアミド、ヘキサメチルホスホ
ロトリアミド、1,3-ジメチル-2- イミダゾリジノンのよ
うなアミド類である。
【0037】使用される塩基としては、通常の反応にお
いて塩基として使用されるものであれば特に限定はない
が、好適には炭酸ナトリウム、炭酸カリウムのようなア
ルカリ金属炭酸塩;炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリ
ウムのようなアルカリ金属炭酸水素塩;水素化リチウ
ム、水素化ナトリウム、水素化カリウムのようなアルカ
リ金属水素化物;水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、
水酸化バリウムのようなアルカリ金属水酸化物;ナトリ
ウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、ボタシウム-t
- ブトキシドのようなアルカリ金属アルコキシド類、ト
リエチルアミン、トリブチルアミン、ジイソプロピルエ
チルアミン、N-メチルモルホリン、ピリジン、4-(N,N-
ジメチルアミノ)ピリジン、N,N-ジメチルアニリン、N,
N-ジエチルアニリン、1,5-ジアザビシクロ[4.3.0] ノナ
-5- エン、1,4-ジアザビシクロ[2.2.2] オクタン(DABC
O) 、1,8-ジアザビシクロ[5.4.0] ウンデク-7- エン(DB
U) のような有機塩基類又はブチルリチウム、リチウム
ジイソプロピルアミドのような有機金属塩基類であり、
更に好適には、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムのような
アルカリ金属炭酸塩である。
【0038】尚、反応を効果的に行わせるために、ベン
ジルトリエチルアンモニウムクロリド、テトラブチルア
ンモニウムクロリドのような第4級アンモニウム塩類、
ヨウ化ナトリウム、臭化ナトリウム、臭化リチウムのよ
うなハロゲン化アルカリ土類金属、ジベンゾ-18-クラウ
ン-6- のようなクラウンエーテル類等を添加することも
できる。
【0039】反応温度は−78℃乃至200℃で行なわ
れるが、好適には、−20℃乃至150℃である。
【0040】反応時間は、主に反応温度、原料化合物又
は使用される溶媒の種類によって異なるが、通常1時間
乃至24時間であり、好適には2乃至10時間である。
【0041】(IV)のケトンは、Beilsteins Handbuc
h der Organischen Chemie, 7 , 285, 7, 283 に記載さ
れた方法に準じて製造することができる。
【0042】本発明組成物の有効成分である化合物
(I)と、化合物(II)との混合割合は、比較的広い
範囲で変えることができるが、通常、アゾール誘導体
(I)1重量部に対して、化合物(II)は0.01〜
100重量部であり、好ましくは、0.1〜10重量部
の範囲である。
【0043】本発明の混合剤は通常製剤分野で慣用され
る補助剤と一緒に使用される。アゾール誘導体(I)及
び化合物(II)の有効成分は公知の方法で、例えば乳
剤原液、噴霧可能なペースト、噴霧又は希釈可能な溶
液、乳剤、水和剤、水溶剤、粉剤、そして例えばポリマ
ー物質によるカプセル剤に製剤される。そしてまた、省
力や安全性等を目的として、水中又は水面で容易に分散
又は溶解する農薬製剤(粒剤、錠剤、水和剤、カプセル
剤等)の形で適当な撥水剤、発泡剤、拡展剤等と共存さ
せ、これを直接水溶紙に包んで水中に投げ込むことも可
能である。
【0044】上記の製剤は、そのままで又は水等で希釈
し、植物体又は水面施用するか、又は土壌に施用する。
【0045】すなわち、上記製剤を植物体へ散布又は散
粉するか、水田等の水面又は土壌表面へ散布、散粉又は
散粒するか、或いは必要に応じてその後さらに土壌と混
和する等種々の形態で使用できる。
【0046】また、種子処理剤として用いる場合には、
種子粉衣処理、種子浸漬処理等して用いることができ
る。また、他の殺菌剤と混合して用いることにより、殺
菌効力の増強をも期待できる。
【0047】さらに、他の殺菌剤、殺虫剤、殺ダニ剤、
殺線虫剤、除草剤、種子消毒剤、肥料又は土壌改良剤と
混合して、又は混合せずに同時に用いることもできる。
【0048】なお、本発明組成物は、水田、畑地、果樹
園、牧草地、芝生地等の殺菌剤の有効成分として用いる
ことができる。
【0049】本発明組成物の施用量は、有効成分の混合
比、気象条件、製剤形態、施用時期、方法、場所、対象
病害、対象作物等によっても異なるが、通常1アールあ
たり0.01g〜1000g、好ましくは、0.1g〜
100gであり、乳剤、水和剤、懸濁剤、液剤等を水で
希釈して施用する場合、その施用濃度は、0.0001
〜1%、好ましくは、0.001〜0.5%であり、粒
剤、粉剤等は、なんら希釈することなくそのまま施用す
る。
【0050】種子処理に際しては、有効成分合計量とし
て種子1kg当たり、例えば約0.001〜約50g、
好ましくは約0.01〜約10gで使用することができ
る。
【0051】土壌処理に際しては、通常1アール当た
り、有効成分合計量として約0.01g〜1000g、
好ましくは、約0.1g〜100gを一般に使用するこ
とができる。
【0052】水田の水面処理に際しては、有効成分合計
量として、例えば1ヘクタール当たり約0.001〜約
40kg、好ましくは約0.01〜約10kg使用すること
ができる。育苗箱処理に際しては、1箱(80cm×60
cm×8cm)当り、有効成分合計量として約0.1〜約1
00g、好ましくは、約0.1〜約50g使用すること
ができる。
【0053】本発明組成物を稲作場面で用いる場合の使
用時期は、稲の苗を育苗箱で育成している時期から田植
後収穫に至るまで使用することができ、しかも長期にわ
たって効果が持続する。
【0054】
【発明の効果】本発明組成物の殺菌効果及び殺虫効果
は、それぞれ単独の活性化合物の効果より大であり、優
れた共力作用を示す。すなわち、、本発明による殺菌殺
虫組成分を施用することにより、例えば、水稲の重要病
害虫であるウンカ、ヨコバイ類、いもち病、紋枯病に、
例えば、果樹・野菜等の重要病害虫であるアブラムシ、
コナガ、ハマキムシ、黒星病、うどんこ病に、例えば、
麦の重要病害虫であるアブラムシ、うどんこ病、さび病
等に対して各々単独の活性化合物のみの場合より効果が
大で、共力的な殺菌及び殺虫効果を示す。
【0055】本発明組成物は、種々の植物病虫害、例え
ばイネの紋枯病、いもち病、ウンカ・ヨコバイ類、果樹
・野菜等のアブラムシ、コナガ、ハマキムシ、黒星病、
うどんこ病、ムギのアブラムシ、うどんこ病、さび病等
に対して相乗的に卓効を示すことから、農園芸用殺虫殺
菌剤として優れたものである。
【0056】本発明組成物は、種々の病害虫に対し、高
い共力作用と適用範囲の拡大が期待でき、施用すべき有
効成分量の低減及び省力面で特徴を有する。
【0057】
【実施例】以下に実施例及び試験例を示し、本発明をさ
らに詳しく説明するが、実施例における化合物、添加物
及びその配合割合はこれらのみに限定されるものではな
い。なお実施例の使用割合を示す%は特に断りのない限
り重量%である。
【0058】
【実施例1】化合物Ia又はIdの各々0.5部、化合
物IIc、IId、IIj又はIIkの0.5〜2部、
合成含水酸化珪素1部、リグニンスルホン酸カルシウム
2部、ペントナイト30部及びカオリンクレー残部をよ
く粉砕混合し、水を加えてよく練り合わせた後、造粒乾
燥してそれぞれの粒剤各々を得た。
【0059】
【実施例2】化合物Ic又はIdの各々1.2部、化合
物IIh、IIi、IIg又はIInの各々5部、合成
含水酸化珪素1部、リグニンスルホン酸カルシウム2
部、ペントナイト80部及びカオリンクレー60.8部
をよく粉砕混合し、水を加えてよく練り合わせた後、造
粒乾燥して有効成分6.2%の粒剤各々を得た。
【0060】
【実施例3】化合物Ia又はIeの各々1.5部、化合
物IIa、IIb、IIc又はIIdの各々2部、合成
含水酸化珪素1部、リグニンスルホン酸カルシウム2
部、ペントナイト80部及びカオリンクレー68.5部
をよく粉砕混合し、水を加えてよく練り合わせた後、造
粒乾燥して有効成分3.5%の粒剤各々を得た。
【0061】
【実施例4】化合物Ia又はIcの各々2部、化合物I
Ig、IIm、IIq又はIItの各々17部、合成含
水酸化珪素1部、リグニンスルホン酸カルシウム2部、
ペントナイト25部及びカオリンクレー53部をよく粉
砕混合し、水を加えてよく練り合わせた後、造粒乾燥し
て有効成分19%の粒剤各々を得た。
【0062】
【実施例5】化合物Ia又はIbの各々0.1部、化合
物IIa、IIb、IIc又はIIeの0.5〜1.0
部、タルク11.2部及びカオリンクレー残部をよく粉
砕混合してそれぞれの粉剤各々を得た。
【0063】
【実施例6】化合物Ic又はIdの各々0.5部、化合
物IIg、IIh、IIi又はIIlの各々1部、カオ
リンクレー88部及びタルク10.5部をよく粉砕混合
して有効成分1.5%の粉剤各々を得た。
【0064】
【実施例7】化合物Ia又はIeの各々1部、化合物I
Iq、IIr、IIs又はIItの各々1.5部、カオ
リンクレー88部及びタルク9.5部をよく粉砕混合し
て有効成分2.5%の粉剤各々を得た。
【0065】
【実施例8】化合物Ia又はIcの各々5部、化合物I
Ih、IIk、IIl、IIpの各々20部、ポリオキ
シエチレンソルビタンモノオレエート3部、CMC3
部、水69部を混合し、粒度が5ミクロン以下になるま
で湿式粉砕して有効成分25%の懸濁剤各々を得た。
【0066】
【実施例9】化合物Ia又はIbの各々10部、化合物
IIf、IIj、IIl又はIIqの各々50部、リグ
ニンスルホン酸カルシウム3部、ラウリル硫酸ナトリウ
ム2部及び合成水酸化珪素35部をよく粉砕混合して有
効成分60%の水和剤各々を得た。
【0067】
【実施例10】化合物Ia又はIeの各々10部、化合
物IIf、IIj、IIl又はIIoの各々30部、ポ
リオキシエチレンスチリルフェニルエーテル14部、ド
デシルベンゼンスルフォン酸カルシウム6部、キシレン
40部をよく混合して有効成分40%の乳剤各々を得
た。
【0068】
【実施例11】化合物Ia又はIdの各々5部、化合物
IIi、IIk、IIr又はIIsの各々10部、タル
ク(局方)3部、カープレックス#80(塩野義製薬
(株)製、無晶系二酸化珪素)1部を混合し、ハンマー
ミルにより粉砕した。発泡シラスPB03 ((株)シラ
ックス製、平均粒径75μm )66部をリボンブレンダ
ーに入れスーパーオイルC(日本石油(株)製、粗製流
動パラフィン)13部を加えて混合し、シラスの表面を
湿らせた。これに先のプレミックス28部を加えて混合
し、さらにサーフィノール104S(日信化学(株)
製、アセチレン系ノニオン界面活性剤)2部を加えて混
合し、シラスの表面に被覆した。得られた被覆物は有効
成分として15部を含有する。得られた被覆物50gを
ハイセロンC−200(日合フィルム(株)製、PVA
フィルム、厚さ40μm)に分包とした。この分包を2
×2mの人工水田の中央に投げ入れたところ、袋は水面
に浮遊しPVAフィルムの溶解にともない、内部の粒剤
は水面に展開し、有効成分が水中に分散した。
【0069】
【実施例12】化合物Ib又はIcの各々5部、化合物
IIc、IId、IIh又はIItの各々5〜20部、
アエロジルR972(日本アエロジル(株)製、撥水性
シリカ)2.5部、トキサノン50P(三洋化成工業
(株)製、ポリカルボン酸型ポリソープ)5部を混合し
たのち、ハンマーミルで粉砕した。発泡シラスPB10
(平均粒径0.42mm)47.5〜62.5部をポリ
袋に入れ、スーパーオイルCの15部を加えてシラスの
表面を湿らせた後、粉砕物31.5部を加えて混合し
た。得られた被覆物は有効成分として15〜25部を含
有する。得られた被覆物を実施例1と同様に50gずつ
小分けした。この分包を2×2mの人工水田の中央に投
げ入れたところ、袋は水面に浮遊しPVAフィルムの溶
解にともない、内容物は水面に展開し、有効成分が水中
に分散した。
【0070】次に本発明組成物が殺菌剤として有用であ
ることを試験例で具体的に示す。
【0071】
【試験例1】イネ紋枯病防除効果試験 水稲(金南風)を機械移植した圃場に1区30m2 、3
反復の試験区を設定し、栽培管理を慣行通り行なった。
イネ紋枯病フスマ・モミガラ培地培養菌を水田に均一に
散布した。紋枯病が稲体上に上昇した適期に実施例1に
準じて製剤した下記粒剤(表2参照)を水面に施用し
た。薬剤処理50日後、1区50株につき、病斑高を調
査し、下記の式から防除価を算出した。
【0072】
【数1】防除価(%)=(X−Y)÷X×100 X:無処理区の平均病斑高(cm) Y:薬剤処理区の平均病斑高(cm) 結果を表2に示す。
【0073】
【表2】 イネ紋枯病防除効果(粒剤) *:無処理区の平均病斑高(cm) いずれの区においても薬害は認められなかった。
【0074】
【試験例2】イネ紋枯病防除効果試験 水稲(金南風)を機械移植した圃場に1区100m2、2
反復の試験区を設定し、栽培管理を慣行通り行なった。
イネ紋枯病フスマ・モミガラ培地培養菌を水田に均一に
散布した。紋枯病が稲体上に上昇した適期に実施例12
に準じて作った下記製剤(表3参照)を1個/区水面に
投げ入れた。
【0075】薬剤処理50日後、1区100株につき、
試験例1と同様に調査し、防除価を求めた。
【0076】結果を表3に示す。
【0077】
【表3】 イネ紋枯病防除効果(袋入り剤、投げ入れ) *:無処理区の平均病斑高(cm) いずれの区においても薬害は認められなかった。
【0078】
【試験例3】イネいもち病防除効果試験 水稲(コシヒカリ)を機械移植した圃場に1区30m
2 、3反復の試験区を設定し、栽培管理を慣行通り行な
った。いもち病被害葉を試験区に均一にばらまき発病さ
せた。7日後実施例1に準じて製剤した下記粒剤(表4
参照)を水面に均一に処理した。薬剤処理28日後に1
区50株について葉の発病程度を下記の基準にて調査
し、下記の式にて防除価(%)を求めた。
【0079】葉の発病指数 0…健全 1…1葉当り病斑数 1〜3個 2…1葉当り病斑数 4〜10個 3…1葉当り病斑数 10個以上
【0080】
【数2】発病度={(1×n1)+(2×n2)+(3×n3)}÷(3
×N)×100 N:調査葉数 n1〜n3:それぞれ発病指数1〜3の葉数
【0081】
【数3】防除価(%)=(無処理の発病度−薬剤処理区の
発病度)÷無処理の発病度×100 結果を表4に示す。
【0082】又、薬剤処理14日後に各区から2株ずつ
イネ株を抜きとり、ポット植した後、プラスチック製円
筒に入れ、ヒメトビウンカ3令幼虫25頭をそれぞれ接
種した。ガーゼでふたをして、温度25℃、湿度65%
の恒温室内に置き、3日後に殺虫率を調査して、同じ表
4に示した。
【0083】
【表4】 イネいもち病、ヒメトビウンカ防除効果(粒
剤) *:無処理区の発病度 いずれの区においても薬害は認められなかった。
【0084】
【試験例4】イネいもち病防除効果試験 水稲(コシヒカリ)を機械移植した圃場に1区100m
2 、2反復の試験区を設定し、栽培管理を慣行通り行な
った。いもち病被害葉を試験区に均一にばらまき発病さ
せた。7日後実施例11に準じて作った下記製剤(表5
参照)を1個/区水面に投げ入れた。
【0085】薬剤処理28日後に1区100株について
試験例3と同様に調査し、防除価(%)を求めた。
【0086】結果を表5に示す。
【0087】
【表5】 イネいもち病防除効果(袋入り剤、投げ入
れ) *:無処理区の発病度 いずれの区においても薬害は認められなかった。
【0088】
【試験例5】 ヒメトビウンカ防除試験 発芽後7日を経過したイネ幼苗を、前記薬剤の実施例9
に示された水和剤を所定濃度となるよう水で希釈した薬
液に、30秒間浸漬した。風乾後処理苗を試験管に入
れ、ヒメトビウンカ3令幼虫14頭を接種した。ガーゼ
でふたをして、温度25℃、湿度65%の恒温室内に置
き、2日後に殺虫率を調べた。結果を表6に示す。
【0089】
【表6】 ヒメトビウンカ防除効果(水和剤) いずれの区においても薬害は認められなかった。
【0090】
【参考例】
【0091】
【参考例1】 2−フェニル−1−(1H−1,2,4−トリアゾール
−1−イル)−3−トリメチルシリル−2−プロパノー
ル エーテル(50ml)中へ、2−(1H−1,2,4−ト
リアゾール−1−イル)アセトフェノン(0.505
g,2.7ミリモル)を加え、溶液を窒素気流下で室温
攪拌、トリメチルシリルメチルマグネシウムクロライド
(テトラヒドロフラン1mol 溶液13.5ml,13.5
ミリモル)を、反応混合物の温度が25℃を越えない速
度で滴下した。添加した混合物を室温で30分間攪拌
後、次いで6時間加熱還流し、後、冷却し、氷水(10
0ml)に注加、5%塩酸でpH6として酢酸エチル(3×
50ml)で抽出した。有機層を合わせ飽和食塩水(3×
50ml)で水洗いし、有機層を乾燥(Na2So4) 、留去す
ると粗油状物が得られる、精製はシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:1→2:
1)に付し、表題の化合物を得た。0.112g(収率
15%)(製法A) 融点86〜87℃ NMR スペクトル(CDCl3) δppm :-0.20(9H,s), 1.20(1
H,d,J=14.5Hz), 1.41(1H,d,J=14.5Hz), 4.48(1H,d,J=1
4.8Hz), 4.58(1H,d,J=14.8Hz), 7.35-7.24(5H,m), 7.97
(1H,s), 8.59(1H,s) マススペクトル(M/Z) :276(M+),260,193
【0092】
【参考例2】 2−(4−フルオロフェニル)−1−(1H−1,2,
4−トリアゾール−1−イル)−3−トリメチルシリル
−2−プロパノール(化合物Ia) ジメチルホルムアミド(60ml)中へ、60%水素化ナ
トリウム(1.62g,0.04モル)を添加し、混合
溶液を氷水で冷却攪拌下1,2,4−トリアゾール
(2.91g,0.04モル)を添加する。反応混合物
をさらに室温で30分間攪拌し、次いで参考例2で得ら
れた1−クロル−2−(4−フルオロフェニル)−3−
トリメチルシリル−2−プロパノール(5.5g,0.
021モル)を添加し、混合物を90℃で30分間加熱
攪拌する。次いで冷却し、氷水(200ml) に注加し、
酢酸エチル(300ml) で抽出し、酢酸エチル層を飽和
食塩水(100ml×3)で水洗いし、酢酸エチル層を乾
燥(Na2SO4 )、留去すると粗油状物を得、さらにシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン
=1:5→1:1→2:1)に付し、表題の化合物を得
た。
【0093】2.9g(収率47%)(製法B) 融点118〜119℃ NMR スペクトル(CDCl3)δppm :-0.18(9H,s), 1.16(1
H,d,J=14.5Hz), 1.33(1H,d,J=14.5Hz), 4.36(1H,d,J=1
4.0Hz), 4.43(1H,d,J=14.0Hz), 6.93-7.01(2H,m), 7.26
-7.31(2H,m), 7.91(1H,s), 7.99(1H,s) マススペクトル(M/Z) : 293(M+), 278, 211 以下参考例1(製法A)又は参考例2(製法B)と同様
にして以下の化合物を得た。
【0094】
【参考例3】 2−(4−クロロフェニル)−1−(1H−1,2,4
−トリアゾール−1−イル)−3−トリメチルシリル−
2−プロパノール(化合物Ib) 20mg,収率7%,融点108〜110℃ NMR スペクトル(CDCl3) δppm :-0.19(9H,s), 1.15(1
H,d,J=14.5Hz), 1.31(1H,d,J=14.5Hz), 4.35(2H,s),7.1
7-7.33(4H,m), 7.80(1H,s), 7.88(1H,s) マススペクトル(M/Z) : 309(M+), 294, 227, 211
【0095】
【参考例4】 2−(2,4−ジフルオロフェニル)−1−(1H−
1,2,4−トリアゾール−1−イル)−3−トリメチ
ルシリル−2−プロパノール(化合物Id) 742mg,収率26.5%,融点112〜114℃ NMR スペクトル(CDCl3)δppm :-0.17(9H,s), 1.23(1
H,d,J=14.5Hz), 1.48(1H,dd,J=14.5,2.0Hz), 4.41(1H,
d,J=13.7Hz), 4.43-4.72(1H,br), 4.69(1H,d,J=13.7H
z), 6.69-6.79(2H,m), 7.40-7.49(1H,m), 7.83(1H,s),
7.87(1H,s) マススペクトル(M/Z) : 312(M+1)+, 296, 229
【0096】
【参考例5】 2−(2,4−ジクロロフェニル)−1−(1H−1,
2,4−トリアゾール−1−イル)−3−トリメチルシ
リル−2−プロパノール(化合物Ic) 35mg,収率4.1%,融点 136〜137℃ NMR スペクトル(CDCl3)δppm :-0.10(9H,s), 1.36(1
H,d,J=14.5Hz), 2.04(1H,d,J=14.5Hz), 4.60(1H,d,J=1
4.0Hz), 5.38(1H,d,J=14.0Hz), 7.30(1H,dd,J=8.1Hz),
7.42-7.5(1H,m), 7.78(1H,d,J=8.1Hz), 7.98(1H,s), 8.
04(1H,s) マススペクトル(M/Z) : 344(M+), 326, 261, 214
【0097】
【参考例6】 2−(2−フルオロ−4−クロロフェニル)−1−(1
H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)−3−トリ
メチルシリル−2−プロパノール(化合物Ie) 19mg,収率6%,融点129〜130℃ NMR スペクトル(CDCl3)δppm :-0.164(9H,s), 1.20(1
H,d,J=14.6Hz), 1.50(1H,dd,J=14.6,1.9Hz), 4.48(1H,
d,J=13.7Hz), 4.74(1H,d,J=13.8Hz), 4.51-4.77(1H,b
r), 6.99-7.05(2H,m), 7.37-7.45(1H,m), 7.87(1H,s),
8.21(1H,s) マススペクトル(M/Z) : 327(M), 312,
245, 155
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI A01N 43/88 101 A01N 43/88 101 47/12 47/12 Z 47/18 101 47/18 101D 47/22 47/22 D 53/08 57/12 E 57/12 G 57/14 D 57/14 57/16 103C 57/16 103 105B 105 57/28 F 57/28 53/00 508C 508B 508Z (72)発明者 竹柴 英雄 滋賀県野洲郡野洲町野洲1041 三共株式 会社内 (72)発明者 飛塚 淳三 滋賀県野洲郡野洲町野洲1041 三共株式 会社内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A01N 55/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式(I) 【化1】 [式中、Aは、1,2,4−トリアゾール−1−イル基
    又はイミダゾール−1−イル基を示し、nは、1、2又
    は3を示し(nが2又は3の時、それぞれのXは異なっ
    ていてもよい)、Xは、水素原子、ハロゲン原子、フェ
    ニル基、同一若しくは異なった1乃至3個のハロゲンで
    置換されていてもよい低級アルキル基又は同一若しくは
    異なった1乃至3個のハロゲンで置換されていてもよい
    低級アルコキシ基を示す。]で表わされる化合物又はそ
    の塩から選ばれた1種以上と、下記化合物群(II)よ
    り選ばれた1種以上とを有効成分として含有することを
    特徴とする農園芸用殺菌殺虫組成物。 (化合物群(II)) 3−フェノキシベンジル(1RS,3RS)−(1R
    S,3RS)−3−(2,2−ジクロロビニル)−2,
    2−ジメチルシクロプロパンカルボキシラート,(R
    S)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル(Z)−
    (1RS,3RS)−3−(2−クロロ−3,3,3−
    トリフルオロプロペニル−2,2−ジメチルシクロプロ
    パンカルボキシラート,2−(4−エトキシフェニル)
    −2−メチルプロピル−3−フェノキシベンジルエーテ
    ル,(RS)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル
    (RS)−2,2−ジクロロ−1−(4−エトキシフェ
    ニル)シクロプロパンカルボニシラート,(RS)−α
    −シアノ−3−フェノキシベンジル(N)−(2−クロ
    ロ−α,α,α−トリフルオロ−p−トリル)−D−バ
    リナート,O,O−ジエチル−O−2−イソプロピル−
    6−メチルピリミジン−4−イル−ホスホロチオエー
    ト,O,O−ジメチル−S−エチルチオエチルホスホロ
    ジチオエート,O,O−ジプロピル−O−4−メチルチ
    オフェニルホスフェート,O,S−ジメチル−N−アセ
    チルホスホロアミドチオエート,O,O−ジエチル−O
    −(5−フェニル−3−イソキサゾリル)ホスホロチオ
    エート,O,O−ジエチル−S−2−エチルチオエチル
    ホスホロジチオエート,O,O−ジメチル−S−(N−
    メチルカルバモイルメチル)ホスホロジチオエート,エ
    チル N−[2,3−ジヒドロ−2,2−ジメチルベン
    ゾフラン−7−イルオキシカルボニル(メチル)アミノ
    チオ]−N−イソプロピル−β−アラニナート,2,3
    −ジヒドロ−2,2−ジメチル−7−ベンゾ[b]フラ
    ニル−N−ジブチルアミノチオ−N−メチルカルバマー
    ト,S−メチル−N−[(メチルカルバモイル)オキ
    シ]チオアセトイミデート,2−イソプロポキシフェニ
    ル−N−メチルカーバメート,ジメチル(4−エトキシ
    フェニル)[3−(4−フルオロ−3−フェノキシフェ
    ニル)プロピル]シラン,1,3−ビス(カルバモイル
    チオ)−2−(N,N−ジメチルアミノ)プロパンヒド
    ロクロライド,5−ジメチルアミノ−1,2,3−トリ
    チアンオキサレート,2−t−ブチルイミノ−3−イソ
    プロピル−5−フェニル−3,4,5,6−テトラヒド
    ロ−2H−1,3,5−トリアジン−4−オン 1−(6−クロロ−3−ピリジルメチル)−N−ニトロ
    イミダゾリデイン−2−イリデンアミン
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CN102754661A (zh) * 2012-07-31 2012-10-31 潘登 防治稻瘟病的组合杀菌剂及其使用方法

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