JPH06263606A - アゾール系化合物を含有する農園芸用殺虫殺菌組成物 - Google Patents

アゾール系化合物を含有する農園芸用殺虫殺菌組成物

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JPH06263606A
JPH06263606A JP5053523A JP5352393A JPH06263606A JP H06263606 A JPH06263606 A JP H06263606A JP 5053523 A JP5053523 A JP 5053523A JP 5352393 A JP5352393 A JP 5352393A JP H06263606 A JPH06263606 A JP H06263606A
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Application number
JP5053523A
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English (en)
Inventor
Yukiyoshi Takahi
幸義 高日
Hiroshi Ota
昊 太田
Shigehiro Kato
重博 加藤
Yasuhiko Kondo
泰彦 近藤
Hideo Takeshiba
英雄 竹柴
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sankyo Co Ltd
Original Assignee
Sankyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】イネ、ムギ及び果樹・野菜等の作物の病虫害に
広く優れた防除効果を有する農園芸用殺虫殺菌剤を提供
すること。 【構成】一般式(I) 【化4】 〔A=1,2,4−トリアゾール−1−イル等、n=
1,2,3、X=H、ハロゲン原子、フェニル基等。〕
で表わされる化合物と、O,O−ジエチル−S−2−エ
チルチオエチルホスホロジチオエート等とを有効成分と
して含有する農園芸用殺虫殺菌組成物。 【効果】 本発明組成物は、種々の植物病虫害、例えば
イネの紋枯病、いもち病、ウンカ・ヨコバイ類、果樹・
野菜等のアブラムシ、コナガ、ハマキムシ、黒星病、う
どんこ病、ムギのアブラムシ、うどんこ病、さび病等に
対して相乗的に卓効を示すことから、農園芸用殺虫殺菌
剤として優れたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の目的】
【0002】
【産業上の利用分野】本発明は、アゾール系化合物と公
知の殺虫剤との組み合わせからなる優れた殺虫殺菌効果
を有する新規な農園芸用殺菌殺虫組成物に関する。
【0003】
【従来の技術】一般式(I)で示される化合物は、特開
平3−232883号公報に記載されている公知化合物
である。
【0004】又、下記化合物群(II)の化合物(II
a)〜(IIu)は、例えばペステイサイドマニュアル
第9版(The Pesticide Manual 9th Edition)(1991
年、The British Crop Protection Council 発行)等に
おいて、殺虫活性が公知の化合物である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】農園芸作物の栽培に当
り、作物の病虫害に対して、多数の防除薬剤が使用され
ているが、その防除効果が不十分であったり、薬剤抵抗
性の害虫や病原菌の出現によりその使用が制限された
り、また作物に薬害や汚染を生じたり、あるいは人畜魚
介類などに対する毒性が強かったりすることから、必ず
しも満足すべき防除薬剤とは言い難いものが少なくな
い。従って、かかる欠点の少ない安全にかつ省力的に使
用出来る薬剤の開発が強く要望されている。
【0006】本発明者らは、後記一般式(I)で表わさ
れるアゾール系化合物を、ある種の殺虫剤と組み合わせ
ることにより共力的な殺菌及び殺虫効果が得られること
を見出し、本発明を完成した。
【0007】
【発明の構成】
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、一般式(I)
【0009】
【化2】
【0010】[式中、R1 は、水素原子又は低級アルキ
ル基を示し、R2 は、水素原子又は低級アルキル基を示
し、R3 は、水素原子、低級アルキル基又はフェニル基
を示し、R4 は、水素原子又は低級アルキル基を示す。
このとき、R1 とR4 は一緒になってそれらの結合する
2個の炭素原子と共に炭素数5乃至6個の飽和環を形成
してもよい。又はR3 とR4 は一緒になってそれらの結
合する1個の炭素原子と共に炭素数3乃至6個の飽和環
を形成してもよい。R5 ,R6 及びR7 は、同一又は異
なって、水素原子、低級アルキル基、ハロゲン原子、ハ
ロゲノ低級アルキル基、低級アルコキシ基又はハロゲノ
低級アルコキシ基を示し、R8 は、水素原子又は低級ア
ルキル基を示す。]で表わされる化合物又はその塩から
選ばれた1種以上と、下記化合物群(II)より選ばれ
る1種以上(総称して化合物(II)と記す)とを有効
成分として含有することを特徴とする農園芸用殺菌殺虫
組成物である。
【0011】(化合物群(II)) 3−フェノキシベンジル(1RS,3RS)−(1R
S,3RS)−3−(2,2−ジクロロビニル)−2,
2−ジメチルシクロプロパンカルボキシラート(一般名
ペルメトリン:以下化合物(IIa)と記す),(R
S)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル(Z)−
(1RS,3RS)−3−(2−クロロ−3,3,3−
トリフルオロプロペニル−2,2−ジメチルシクロプロ
パンカルボキシラート(一般名シハロトリン:以下化合
物(IIb)と記す),2−(4−エトキシフェニル)
−2−メチルプロピル−3−フェノキシベンジルエーテ
ル(一般名エトフェンプロックス:以下化合物(II
c)と記す),(RS)−α−シアノ−3−フェノキシ
ベンジル(RS)−2,2−ジクロロ−1−(4−エト
キシフェニル)シクロプロパンカルボニシラート(一般
名シクロプロトリン:以下化合物(IId)と記す),
(RS)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル(N)
−(2−クロロ−α,α,α−トリフルオロ−p−トリ
ル)−D−バリナート(一般名フルバリネート:以下化
合物(IIe)と記す),O,O−ジエチル−O−2−
イソプロピル−6−メチルピリミジン−4−イル−ホス
ホロチオエート(一般名ダイアジノン:以下化合物(I
If)と記す),O,O−ジメチル−S−エチルチオエ
チルホスホロジチオエート(一般名チオメトン:以下化
合物(IIg)と記す),O,O−ジプロピル−O−4
−メチルチオフェニルホスフェート(一般名プロパホ
ス:以下化合物(IIh)と記す),O,S−ジメチル
−N−アセチルホスホロアミドチオエート(一般名アセ
フェート:以下化合物(IIi)と記す),O,O−ジ
エチル−O−(5−フェニル−3−イソキサゾリル)ホ
スホロチオエート(一般名イソキサチオン:以下化合物
(IIj)と記す),O,O−ジエチル−S−2−エチ
ルチオエチルホスホロジチオエート(一般名エチルチオ
メトン:以下化合物(IIk)と記す),O,O−ジメ
チル−S−(N−メチルカルバモイルメチル)ホスホロ
ジチオエート(一般名ジメトエート:以下化合物(II
l)と記す),エチル N−[2,3−ジヒドロ−2,
2−ジメチルベンゾフラン−7−イルオキシカルボニル
(メチル)アミノチオ]−N−イソプロピル−β−アラ
ニナート(一般名ベンフラカルブ:以下化合物(II
m)と記す),2,3−ジヒドロ−2,2−ジメチル−
7−ベンゾ[b]フラニル−N−ジブチルアミノチオ−
N−メチルカルバマート(一般名カルボスルファン:以
下化合物(IIn)と記す),S−メチル−N−[(メ
チルカルバモイル)オキシ]チオアセトイミデート(一
般名メソミル:以下化合物(IIo)と記す),2−イ
ソプロポキシフェニル−N−メチルカーバメート(一般
名プロポキスル:以下化合物(IIp)と記す),ジメ
チル(4−エトキシフェニル)[3−(4−フルオロ−
3−フェノキシフェニル)プロピル]シラン(一般名シ
ラネオファン:以下化合物(IIq)と記す),1,3
−ビス(カルバモイルチオ)−2−(N,N−ジメチル
アミノ)プロパンヒドロクロライド(一般名カルタッ
プ:以下化合物(IIr)と記す),5−ジメチルアミ
ノ−1,2,3−トリチアンオキサレート(一般名チオ
シクラム:以下化合物(IIs)と記す),2−t−ブ
チルイミノ−3−イソプロピル−5−フェニル−3,
4,5,6−テトラヒドロ−2H−1,3,5−トリア
ジン−4−オン(一般名ブプロフェジン:以下化合物
(IIt)と記す) 1−(6−クロロ−3−ピリジルメチル)−N−ニトロ
イミダゾリデイン−2−イリデンアミン(一般名イミダ
クロプリド:以下化合物(IIu)と記す) 上記において、「低級アルキル基」とは、例えばメチ
ル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-ブチル、イ
ソブチル、s-ブチル、t-ブチル、n-ペンチル、イソペン
チル、2-メチルブチル、ネオペンチル、1-エチルプロピ
ル、n-ヘキシル、4-メチルペンチル、3-メチルペンチ
ル、2-メチルペンチル、1-メチルペンチル、3,3-ジメチ
ルブチル、2,2-ジメチルブチル、1,1-ジメチルブチル、
1,2-ジメチルブチル、1,3-ジメチルブチル、2,3-ジメチ
ルブチル、2-エチルブチルのような炭素数1乃至6個の
直鎖又は分枝鎖アルキル基を示し、好適には炭素数1乃
至4個のアルキル基である。
【0012】R1 とR4 が一緒になって形成する炭素数
3乃至6個の飽和環としては、シクロプロパン、シクロ
ブタン、シクロペンタン、シクロヘキサンが挙げられ
る。
【0013】上記において、「ハロゲン原子」とは、弗
素、塩素、臭素又は沃素を示し、好適には、弗素及び塩
素である。
【0014】上記において、「ハロゲノ低級アルキル
基」とは、例えば、トリフルオロメチル、トリクロロメ
チル、ジフルオロメチル、ジクロロメチル、ジブロモメ
チル、フルオロメチル、2,2,2-トリクロロエチル、2,2,
2-トリフルオロエチル、2-ブロモエチル、2-クロロエチ
ル、2-フルオロエチル、2,2-ジブロモエチルのような基
を挙げることができ、好適には、トリフルオロメチル、
ジフルオロメチル。2-ブロモエチル、2-クロロエチル及
び2-フルオロエチルである。
【0015】上記において、「低級アルコキシ基」と
は、前記「低級アルキル基」が酸素原子に結合した基を
示し、例えば、メトキシ、エトキシ、n-プロポキシ、イ
ソプロポキシ、n-ブトキシ、イソブトキシ、s-ブトキ
シ、t-ブトキシ、n-ペントキシ、イソペントキシ、2-メ
チルブトキシ、ネオペントキシ、n-ヘキシルオキシ、4-
メチルペントキシ、3-メチルペントキシ、2-メチルペン
トキシ、3,3-ジメチルブトキシ、2,2-ジメチルブトキ
シ、1,1-ジメチルブトキシ、1,2-ジメチルブトキシ、1,
3-ジメチルブトキシ、2,3-ジメチルブトキシのような炭
素数1乃至6個の直鎖又は分枝鎖アルコキシ基を示し、
好適には炭素数1乃至4個のアルコキシ基である。
【0016】上記において、「ハロゲノ低級アルコキシ
基」とは、前記「ハロゲノ低級アルキル基」が酸素原子
に結合した基をいい、例えば、トリフルオロメトキシ、
トリクロロメトキシ、ジフルオロメトキシ、ジクロロメ
トキシ、ジブロモメトキシ、フルオロメトキシ、2,2,2-
トリクロロエトキシ、2,2,2-トリフルオロエトキシ、2-
ブロモエトキシ、2-クロロエトキシ、2-フルオロエトキ
シ、2,2-ジブロモエトキシのような基を挙げることがで
き、好適には、トリフルオロメトキシである。
【0017】本発明に用いる一般式(I)で示されるア
ゾール誘導体の例を表1に示すが、本発明の化合物
(I)はこれらに限定されない。
【0018】
【化3】
【0019】
【表1】 ──────────────────────────────────── 化合物番号 R1 2 3 4 5 ,R6 ,R7 8 ──────────────────────────────────── Ia Me H Me H 4−Cl H Ib H H Me Me 4−Cl H Ic Me H Me H 2,4−Cl2 H Id CH2Cl H Me H 4−Cl H Ie Et H Me H 4−F H ──────────────────────────────────── 本発明組成物の有効成分である化合物(I)と、化合物
(II)との混合割合は、比較的広い範囲で変えること
ができるが、通常、アゾール誘導体(I)1重量部に対
して、化合物(II)は0.01〜100重量部であ
り、好ましくは、0.1〜10重量部の範囲である。
【0020】本発明の混合剤は通常製剤分野で慣用され
る補助剤と一緒に使用される。アゾール誘導体(I)及
び化合物(II)の有効成分は公知の方法で、例えば乳
剤原液、噴霧可能なペースト、噴霧又は希釈可能な溶
液、乳剤、水和剤、水溶剤、粉剤、そして例えばポリマ
ー物質によるカプセル剤に製剤される。そしてまた、省
力や安全性等を目的として、水中又は水面で容易に分散
又は溶解する農薬製剤(粒剤、錠剤、水和剤、カプセル
剤等)の形で適当な撥水剤、発泡剤、拡展剤等と共存さ
せ、これを直接水溶紙に包んで水中に投げ込むことも可
能である。
【0021】上記の製剤は、そのままで又は水等で希釈
し、植物体又は水面施用するか、又は土壌に施用する。
【0022】すなわち、上記製剤を植物体へ散布又は散
粉するか、水田等の水面又は土壌表面へ散布、散粉又は
散粒するか、或いは必要に応じてその後さらに土壌と混
和する等種々の形態で使用できる。
【0023】また、種子処理剤として用いる場合には、
種子粉衣処理、種子浸漬処理等して用いることができ
る。また、他の殺菌剤と混合して用いることにより、殺
菌効力の増強をも期待できる。
【0024】さらに、他の殺菌剤、殺虫剤、殺ダニ剤、
殺線虫剤、除草剤、種子消毒剤、肥料又は土壌改良剤と
混合して、又は混合せずに同時に用いることもできる。
【0025】なお、本発明組成物は、水田、畑地、果樹
園、牧草地、芝生地等の殺菌剤の有効成分として用いる
ことができる。
【0026】本発明組成物の施用量は、有効成分の混合
比、気象条件、製剤形態、施用時期、方法、場所、対象
病害、対象作物等によっても異なるが、通常1アールあ
たり0.01g〜1000g、好ましくは、0.1g〜
100gであり、乳剤、水和剤、懸濁剤、液剤等を水で
希釈して施用する場合、その施用濃度は、0.0001
〜1%、好ましくは、0.001〜0.5%であり、粒
剤、粉剤等は、なんら希釈することなくそのまま施用す
る。
【0027】種子処理に際しては、有効成分合計量とし
て種子1kg当たり、例えば約0.001〜約50g、
好ましくは約0.01〜約10gで使用することができ
る。
【0028】土壌処理に際しては、通常1アール当た
り、有効成分合計量として約0.01g〜1000g、
好ましくは、約0.1g〜100gを一般に使用するこ
とができる。
【0029】水田の水面処理に際しては、有効成分合計
量として、例えば1ヘクタール当たり約0.001〜約
40kg、好ましくは約0.01〜約10kg使用すること
ができる。育苗箱処理に際しては、1箱(80cm×60
cm×8cm)当り、有効成分合計量として約0.1〜約1
00g、好ましくは、約0.1〜約50g使用すること
ができる。
【0030】本発明組成物を稲作場面で用いる場合の使
用時期は、稲の苗を育苗箱で育成している時期から田植
後収穫に至るまで使用することができ、しかも長期にわ
たって効果が持続する。
【0031】
【発明の効果】本発明組成物の殺菌効果及び殺虫効果
は、それぞれ単独の活性化合物の効果より大であり、優
れた共力作用を示す。すなわち、、本発明による殺菌殺
虫組成分を施用することにより、例えば、水稲の重要病
害虫であるウンカ、ヨコバイ類、いもち病、紋枯病に、
例えば、果樹・野菜等の重要病害虫であるアブラムシ、
コナガ、ハマキムシ、黒星病、うどんこ病に、例えば、
麦の重要病害虫であるアブラムシ、うどんこ病、さび病
等に対して各々単独の活性化合物のみの場合より効果が
大で、共力的な殺菌及び殺虫効果を示す。
【0032】本発明組成物は、種々の植物病虫害、例え
ばイネの紋枯病、いもち病、ウンカ・ヨコバイ類、果樹
・野菜等のアブラムシ、コナガ、ハマキムシ、黒星病、
うどんこ病、ムギのアブラムシ、うどんこ病、さび病等
に対して相乗的に卓効を示すことから、農園芸用殺虫殺
菌剤として優れたものである。
【0033】本発明組成物は、種々の病害虫に対し、高
い共力作用と適用範囲の拡大が期待でき、施用すべき有
効成分量の低減及び省力面で特徴を有する。
【0034】
【実施例】以下に実施例及び試験例を示し、本発明をさ
らに詳しく説明するが、実施例における化合物、添加物
及びその配合割合はこれらのみに限定されるものではな
い。なお実施例の使用割合を示す%は特に断りのない限
り重量%である。
【0035】
【実施例1】化合物Ia又はIdの各々0.5部、化合
物IIc、IId、IIj又はIIkの0.5〜2部、
合成含水酸化珪素1部、リグニンスルホン酸カルシウム
2部、ペントナイト30部及びカオリンクレー残部をよ
く粉砕混合し、水を加えてよく練り合わせた後、造粒乾
燥してそれぞれの粒剤各々を得た。
【0036】
【実施例2】化合物Ic又はIdの各々1.2部、化合
物IIh、IIi、IIg又はIInの各々5部、合成
含水酸化珪素1部、リグニンスルホン酸カルシウム2
部、ペントナイト80部及びカオリンクレー60.8部
をよく粉砕混合し、水を加えてよく練り合わせた後、造
粒乾燥して有効成分6.2%の粒剤各々を得た。
【0037】
【実施例3】化合物Ia又はIeの各々1.5部、化合
物IIa、IIb、IIc又はIIdの各々2部、合成
含水酸化珪素1部、リグニンスルホン酸カルシウム2
部、ペントナイト80部及びカオリンクレー68.5部
をよく粉砕混合し、水を加えてよく練り合わせた後、造
粒乾燥して有効成分3.5%の粒剤各々を得た。
【0038】
【実施例4】化合物Ia又はIcの各々2部、化合物I
Ig、IIm、IIq又はIItの各々17部、合成含
水酸化珪素1部、リグニンスルホン酸カルシウム2部、
ペントナイト25部及びカオリンクレー53部をよく粉
砕混合し、水を加えてよく練り合わせた後、造粒乾燥し
て有効成分19%の粒剤各々を得た。
【0039】
【実施例5】化合物Ia又はIbの各々0.1部、化合
物IIa、IIb、IIc又はIIeの0.5〜1.0
部、タルク11.2部及びカオリンクレー残部をよく粉
砕混合してそれぞれの粉剤各々を得た。
【0040】
【実施例6】化合物Ic又はIdの各々0.5部、化合
物IIg、IIh、IIi又はIIlの各々1部、カオ
リンクレー88部及びタルク10.5部をよく粉砕混合
して有効成分1.5%の粉剤各々を得た。
【0041】
【実施例7】化合物Ia又はIeの各々1部、化合物I
Iq、IIr、IIs又はIItの各々1.5部、カオ
リンクレー88部及びタルク9.5部をよく粉砕混合し
て有効成分2.5%の粉剤各々を得た。
【0042】
【実施例8】化合物Ia又はIcの各々5部、化合物I
Ih、IIk、IIl、IIpの各々20部、ポリオキ
シエチレンソルビタンモノオレエート3部、CMC3
部、水69部を混合し、粒度が5ミクロン以下になるま
で湿式粉砕して有効成分25%の懸濁剤各々を得た。
【0043】
【実施例9】化合物Ia又はIbの各々10部、化合物
IIf、IIj、IIl又はIIqの各々50部、リグ
ニンスルホン酸カルシウム3部、ラウリル硫酸ナトリウ
ム2部及び合成水酸化珪素35部をよく粉砕混合して有
効成分60%の水和剤各々を得た。
【0044】
【実施例10】化合物Ia又はIeの各々10部、化合
物IIf、IIj、IIl又はIIoの各々30部、ポ
リオキシエチレンスチリルフェニルエーテル14部、ド
デシルベンゼンスルフォン酸カルシウム6部、キシレン
40部をよく混合して有効成分40%の乳剤各々を得
た。
【0045】
【実施例11】化合物Ia又はIdの各々5部、化合物
IIi、IIk、IIr又はIIsの各々10部、タル
ク(局方)3部、カープレックス#80(塩野義製薬
(株)製、無晶系二酸化珪素)1部を混合し、ハンマー
ミルにより粉砕した。発泡シラスPB03 ((株)シラ
ックス製、平均粒径75μm )66部をリボンブレンダ
ーに入れスーパーオイルC(日本石油(株)製、粗製流
動パラフィン)13部を加えて混合し、シラスの表面を
湿らせた。これに先のプレミックス28部を加えて混合
し、さらにサーフィノール104S(日信化学(株)
製、アセチレン系ノニオン界面活性剤)2部を加えて混
合し、シラスの表面に被覆した。得られた被覆物は有効
成分として15部を含有する。得られた被覆物50gを
ハイセロンC−200(日合フィルム(株)製、PVA
フィルム、厚さ40μm)に分包とした。この分包を2
×2mの人工水田の中央に投げ入れたところ、袋は水面
に浮遊しPVAフィルムの溶解にともない、内部の粒剤
は水面に展開し、有効成分が水中に分散した。
【0046】
【実施例12】化合物Ib又はIcの各々5部、化合物
IIc、IId、IIh又はIItの各々5〜20部、
アエロジルR972(日本アエロジル(株)製、撥水性
シリカ)2.5部、トキサノン50P(三洋化成工業
(株)製、ポリカルボン酸型ポリソープ)5部を混合し
たのち、ハンマーミルで粉砕した。発泡シラスPB10
(平均粒径0.42mm)47.5〜62.5部をポリ
袋に入れ、スーパーオイルCの15部を加えてシラスの
表面を湿らせた後、粉砕物31.5部を加えて混合し
た。得られた被覆物は有効成分として15〜25部を含
有する。得られた被覆物を実施例1と同様に50gずつ
小分けした。この分包を2×2mの人工水田の中央に投
げ入れたところ、袋は水面に浮遊しPVAフィルムの溶
解にともない、内容物は水面に展開し、有効成分が水中
に分散した。
【0047】次に本発明組成物が殺菌剤として有用であ
ることを試験例で具体的に示す。
【0048】
【試験例1】 イネ紋枯病防除効果試験 水稲(金南風)を機械移植した圃場に1区30m2 、3
反復の試験区を設定し、栽培管理を慣行通り行なった。
イネ紋枯病フスマ・モミガラ培地培養菌を水田に均一に
散布した。紋枯病が稲体上に上昇した適期に実施例1に
準じて製剤した下記粒剤(表2参照)を水面に施用し
た。薬剤処理50日後、1区50株につき、病斑高を調
査し、下記の式から防除価を算出した。
【0049】
【数1】防除価(%)=(X−Y)÷X×100 X:無処理区の平均病斑高(cm) Y:薬剤処理区の平均病斑高(cm) 結果を表2に示す。
【0050】
【表2】 イネ紋枯病防除効果(粒剤) *:無処理区の平均病斑高(cm) いずれの区においても薬害は認められなかった。
【0051】
【試験例2】 イネ紋枯病防除効果試験 水稲(金南風)を機械移植した圃場に1区100m2、2
反復の試験区を設定し、栽培管理を慣行通り行なった。
イネ紋枯病フスマ・モミガラ培地培養菌を水田に均一に
散布した。紋枯病が稲体上に上昇した適期に実施例12
に準じて作った下記製剤(表3参照)を1個/区水面に
投げ入れた。
【0052】薬剤処理50日後、1区100株につき、
試験例1と同様に調査し、防除価を求めた。
【0053】結果を表3に示す。
【0054】
【表3】 イネ紋枯病防除効果(袋入り剤、投げ入れ) *:無処理区の平均病斑高(cm) いずれの区においても薬害は認められなかった。
【0055】
【試験例3】 イネいもち病、ヒメトビウンカ防除効果
試験 水稲(コシヒカリ)を機械移植した圃場に1区30m
2 、3反復の試験区を設定し、栽培管理を慣行通り行な
った。いもち病被害葉を試験区に均一にばらまき発病さ
せた。7日後実施例1に準じて製剤した下記粒剤(表4
参照)を水面に均一に処理した。薬剤処理28日後に1
区50株について葉の発病程度を下記の基準にて調査
し、下記の式にて防除価(%)を求めた。
【0056】葉の発病指数 0…健全 1…1葉当り病斑数 1〜3個 2…1葉当り病斑数 4〜10個 3…1葉当り病斑数 10個以上
【0057】
【数2】発病度={(1×n1)+(2×n2)+(3×n3)}÷(3
×N)×100 N:調査葉数 n1〜n3:それぞれ発病指数1〜3の葉数
【0058】
【数3】防除価(%)=(無処理の発病度−薬剤処理区の
発病度)÷無処理の発病度×100 結果を表4に示す。
【0059】又、薬剤処理14日後に各区から2株ずつ
イネ株を抜きとり、ポット植した後、プラスチック製円
筒に入れ、ヒメトビウンカ3令幼虫25頭をそれぞれ接
種した。ガーゼでふたをして、温度25℃、湿度65%
の恒温室内に置き、3日後に殺虫率を調査して、同じ表
4に示した。
【0060】
【表4】 イネいもち病、ヒメトビウンカ防除効果(粒
剤) *:無処理区の発病度 いずれの区においても薬害は認められなかった。
【0061】
【試験例4】 イネいもち病防除効果試験 水稲(コシヒカリ)を機械移植した圃場に1区100m
2 、2反復の試験区を設定し、栽培管理を慣行通り行な
った。いもち病被害葉を試験区に均一にばらまき発病さ
せた。7日後実施例11に準じて作った下記製剤(表5
参照)を1個/区水面に投げ入れた。
【0062】薬剤処理28日後に1区100株について
試験例3と同様に調査し、防除価(%)を求めた。
【0063】結果を表5に示す。
【0064】
【表5】 イネいもち病防除効果(袋入り剤、投げ入
れ) *:無処理区の発病度 いずれの区においても薬害は認められなかった。
【0065】
【試験例5】 ヒメトビウンカ防除試験 発芽後7日を経過したイネ幼苗を、前記薬剤の実施例9
に示された水和剤を所定濃度となるよう水で希釈した薬
液に、30秒間浸漬した。風乾後処理苗を試験管に入
れ、ヒメトビウンカ3令幼虫14頭を接種した。ガーゼ
でふたをして、温度25℃、湿度65%の恒温室内に置
き、2日後に殺虫率を調べた。結果を表6に示す。
【0066】
【表6】 ヒメトビウンカ防除効果(水和剤) いずれの区においても薬害は認められなかった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A01N 57:12) (72)発明者 近藤 泰彦 滋賀県野洲郡野洲町野洲1041 三共株式会 社内 (72)発明者 竹柴 英雄 滋賀県野洲郡野洲町野洲1041 三共株式会 社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式(I) 【化1】 [式中、R1 は、水素原子又は低級アルキル基を示し、
    2 は、水素原子又は低級アルキル基を示し、R3 は、
    水素原子、低級アルキル基又はフェニル基を示し、R4
    は、水素原子又は低級アルキル基を示す。このとき、R
    1 とR4 は一緒になってそれらの結合する2個の炭素原
    子と共に炭素数5乃至6個の飽和環を形成してもよい。
    又はR3 とR4 は一緒になってそれらの結合する1個の
    炭素原子と共に炭素数3乃至6個の飽和環を形成しても
    よい。R5 ,R6 及びR7 は、同一又は異なって、水素
    原子、低級アルキル基、ハロゲン原子、ハロゲノ低級ア
    ルキル基、低級アルコキシ基又はハロゲノ低級アルコキ
    シ基を示し、R8 は、水素原子又は低級アルキル基を示
    す。]で表わされる化合物又はその塩から選ばれた1種
    以上と、下記化合物群(II)より選ばれた1種以上と
    を有効成分として含有することを特徴とする農園芸用殺
    菌殺虫組成物。 (化合物群(II)) 3−フェノキシベンジル(1RS,3RS)−(1R
    S,3RS)−3−(2,2−ジクロロビニル)−2,
    2−ジメチルシクロプロパンカルボキシラート,(R
    S)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル(Z)−
    (1RS,3RS)−3−(2−クロロ−3,3,3−
    トリフルオロプロペニル−2,2−ジメチルシクロプロ
    パンカルボキシラート,2−(4−エトキシフェニル)
    −2−メチルプロピル−3−フェノキシベンジルエーテ
    ル,(RS)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル
    (RS)−2,2−ジクロロ−1−(4−エトキシフェ
    ニル)シクロプロパンカルボニシラート,(RS)−α
    −シアノ−3−フェノキシベンジル(N)−(2−クロ
    ロ−α,α,α−トリフルオロ−p−トリル)−D−バ
    リナート,O,O−ジエチル−O−2−イソプロピル−
    6−メチルピリミジン−4−イル−ホスホロチオエー
    ト,O,O−ジメチル−S−エチルチオエチルホスホロ
    ジチオエート,O,O−ジプロピル−O−4−メチルチ
    オフェニルホスフェート,O,S−ジメチル−N−アセ
    チルホスホロアミドチオエート,O,O−ジエチル−O
    −(5−フェニル−3−イソキサゾリル)ホスホロチオ
    エート,O,O−ジエチル−S−2−エチルチオエチル
    ホスホロジチオエート,O,O−ジメチル−S−(N−
    メチルカルバモイルメチル)ホスホロジチオエート,エ
    チル N−[2,3−ジヒドロ−2,2−ジメチルベン
    ゾフラン−7−イルオキシカルボニル(メチル)アミノ
    チオ]−N−イソプロピル−β−アラニナート,2,3
    −ジヒドロ−2,2−ジメチル−7−ベンゾ[b]フラ
    ニル−N−ジブチルアミノチオ−N−メチルカルバマー
    ト,S−メチル−N−[(メチルカルバモイル)オキ
    シ]チオアセトイミデート,2−イソプロポキシフェニ
    ル−N−メチルカーバメート,ジメチル(4−エトキシ
    フェニル)[3−(4−フルオロ−3−フェノキシフェ
    ニル)プロピル]シラン,1,3−ビス(カルバモイル
    チオ)−2−(N,N−ジメチルアミノ)プロパンヒド
    ロクロライド,5−ジメチルアミノ−1,2,3−トリ
    チアンオキサレート,2−t−ブチルイミノ−3−イソ
    プロピル−5−フェニル−3,4,5,6−テトラヒド
    ロ−2H−1,3,5−トリアジン−4−オン 1−(6−クロロ−3−ピリジルメチル)−N−ニトロ
    イミダゾリデイン−2−イリデンアミン
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6660690B2 (en) 2000-10-06 2003-12-09 Monsanto Technology, L.L.C. Seed treatment with combinations of insecticides
US6838473B2 (en) * 2000-10-06 2005-01-04 Monsanto Technology Llc Seed treatment with combinations of pyrethrins/pyrethroids and clothiandin
US6903093B2 (en) 2000-10-06 2005-06-07 Monsanto Technology Llc Seed treatment with combinations of pyrethrins/pyrethroids and thiamethoxam

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6660690B2 (en) 2000-10-06 2003-12-09 Monsanto Technology, L.L.C. Seed treatment with combinations of insecticides
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US6903093B2 (en) 2000-10-06 2005-06-07 Monsanto Technology Llc Seed treatment with combinations of pyrethrins/pyrethroids and thiamethoxam
US8524634B2 (en) 2000-10-06 2013-09-03 Jawed Asrar Seed treatment with combinations of pyrethrins/pyrethroids and clothianidin
US8592648B2 (en) 2000-10-06 2013-11-26 Monsanto Technology, Llc Seed treatment with combinations of pyrethrins/pyrethroids and thiamethoxam

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