JPH11222406A - 農園芸用組成物 - Google Patents

農園芸用組成物

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JPH11222406A
JPH11222406A JP32190698A JP32190698A JPH11222406A JP H11222406 A JPH11222406 A JP H11222406A JP 32190698 A JP32190698 A JP 32190698A JP 32190698 A JP32190698 A JP 32190698A JP H11222406 A JPH11222406 A JP H11222406A
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agricultural
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horticultural composition
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Application number
JP32190698A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Ota
昊 太田
Jiichi Tanaka
治一 田中
Mikio Tsuda
幹雄 津田
Toru Onishi
徹 大西
Yukiyoshi Takahi
幸義 高日
Shigehiro Kato
重博 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sankyo Co Ltd
Original Assignee
Sankyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】主に、 水稲病虫害及び雑草防除に関して、 低薬
量で省力、 且つ同時に優れた効果を有する農園芸用組成
物を見出すこと。 【解決手段】第一成分として、下記一般式 (I) 【化1】 [式中、 R1 は、 ハロゲン原子等を示し、 R2 は、 水素
原子又はハロゲン原子を示し、 R3 は、 水素原子等を示
し、 点線は、 単結合又は二重結合を示す。]で表される
化合物及びその塩から選ばれた1種又は2種以上の化合
物、及び、第二成分として、エルゴステロール生合成阻
害剤(EBI剤)等からなる群から選ばれる1種又は2
種以上の化合物を含有する農園芸用組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、少なくとも2種の
有効成分からなり、相乗的に強化された殺菌、殺虫、植
物成育調整又は除草作用を示す新規な農園芸用組成物、
及び、それらを有効成分として含有する農園芸用殺菌
剤、殺虫剤、植物成育調整剤又は除草剤の使用方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】本発明の第一成分が有する下記の基本構
【0003】
【化2】
【0004】を有する化合物自体とその農園芸用殺菌活
性は、特公昭52−48176号公報(先行技術A
1)、J. Agric. Food Chem., 29(3), 576-579 (1981)
(先行技術A2)及び特開昭54-163813 号公報(先行技
術B)に記載されている。
【0005】本発明の第一成分は、上記基本構造の7位
に置換基を有する(7位が水素原子でない)ことを特徴
とするのであるが、先行技術A1及びA2には、7位に
置換基を有する化合物は、その物性及び殺菌活性はもち
ろん、具体的な化合物名も構造も何ら記載されていな
い。ちなみに、当該公報に例6として記載されている化
合物は、カルボニル基の位置が2位であり、カルボニル
基が4位である本発明の第一成分とはその基本構造が全
く異なっている。
【0006】また、先行技術Bは、7位が水素原子であ
る公知の単一化合物が、農園芸用殺菌活性を有する記載
がなされているのみである。
【0007】稲作において、いもち病、紋枯病をはじめ
とする重要病害の防除に加えて、ウンカ、ヨコバイ等の
害虫による被害や雑草による被害を効率良くしかも省力
的に防除し、稲の倒伏を防いで品質を確保し、農作業効
率を向上させる努力がいろいろとなされている。稲作に
おける最重要病害であるいもち病についてみると、近年
多収及び良食味を目的とした栽培品種の多くは、いもち
病に対する抵抗性が非常に弱いため、いもち病による被
害が大きく、その防除の重要性が益々高くなっている。
一方、紋枯病についても、機械移植による密植化が進
み、早期栽培が定着する中で、紋枯病の発生が各地で増
加し、大きな被害を与えている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、このよ
うな状況に鑑み、稲いもち病を中心に各種病虫害や雑草
の防除方法、倒伏軽減剤及び省力処理方法の開発に鋭意
検討を続けた結果、上記基本構造の7位に置換基を有す
る新規な化合物又はその塩から選ばれた1種又は2種以
上と、エルゴステロール生合成阻害剤(EBI剤)等の
殺菌剤、有機リン系殺虫剤等の殺虫剤、植物成育調節剤
及びスルホニルウレア系除草剤等の除草剤からなる群か
ら選ばれる1種又は2種以上の化合物とを含有する農園
芸用組成物が、殺菌剤として相乗効果を示すと共に省力
的に処理できることを見出し、更に、本発明の農園芸用
組成物のうち、第二成分として殺虫剤を含有する農園芸
用組成物は殺虫剤として相乗効果を示し、第二成分とし
て植物成育調節剤を含有する農園芸用組成物は植物成育
調節剤として相乗効果を示し、第二成分として除草剤を
含有する農園芸用組成物は除草剤として相乗効果を示す
ことを見出し、本発明を完成した。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の農園芸用組成物
は、第一成分として、下記一般式(I)
【0010】
【化3】
【0011】[式中、 R1 は、ハロゲン原子、C1−C
6アルキル基、C1−C6ハロアルキル基、C1−C6
アルコキシ基、C1−C6ハロアルコキシ基、C3−C
7シクロアルキル基又はC3−C7シクロアルキルオキ
シ基を示し、R2 は、水素原子又はハロゲン原子を示
し、R3 は、水素原子、C1−C6アルキル基又はC3
−C7シクロアルキル基を示し、点線は、単結合又は二
重結合を示す。]で表される化合物及びその塩から選ば
れた1種又は2種以上の化合物、及び、第二成分とし
て、エルゴステロール生合成阻害剤(EBI剤)、非E
BI型いもち病防除剤、非EBI型紋枯病防除剤、ヒメ
キサゾール及びその塩、フェニルアマイド系殺菌剤、細
菌病防除剤、有機硫黄殺菌剤、ベンズイミダゾール系殺
菌剤、有機リン系殺虫剤、カーバメート系殺虫剤、合成
ピレスロイド系殺虫剤、ネオニコチノイド系殺虫剤、ベ
ンゾイルヒドラジン系殺虫剤、フェニルピラゾール系殺
虫剤、ネライストキシン系殺虫剤、植物成育調節剤、ス
ルホニルウレア系除草剤、ヒエ剤、カヤツリグサ科剤、
アゾール系白化型除草剤及びトリアジン系除草剤からな
る群から選ばれる1種又は2種以上の化合物を含有する
農園芸用組成物であり、本発明の方法は、上記の農園芸
用組成物を農園芸用殺菌剤として使用する方法、上記の
化合物(I)と、有機リン系殺虫剤、カーバメート系殺
虫剤、合成ピレスロイド系殺虫剤、ネオニコチノイド系
殺虫剤、ベンゾイルヒドラジン系殺虫剤、フェニルピラ
ゾール系殺虫剤及びネライストキシン系殺虫剤からなる
群から選ばれる1種又は2種以上の化合物を含有する園
芸用組成物を殺虫剤として使用する方法、上記の化合物
(I)と、植物成育調節剤を含有する農園芸用組成物を
植物成育調節剤として使用する方法及び上記の化合物
(I)と、スルホニルウレア系除草剤、ヒエ剤、カヤツ
リグサ科剤、アゾール系白化型除草剤及びトリアジン系
除草剤からなる群から選ばれる1種又は2種以上の化合
物を含有する農園芸用組成物を除草剤として使用する方
法である。
【0012】本願の第一成分において、「ハロゲン原
子」とは、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原
子であり、R1 において、好適にはフッ素原子、塩素原
子、臭素原子であり、更に好適にはフッ素原子、塩素原
子であり、最も好適にはフッ素原子であり、R2 におい
て、好適にはフッ素原子、塩素原子、臭素原子であり、
更に好適にはフッ素原子、塩素原子であり、最も好適に
はフッ素原子である。
【0013】本願の第一成分において、「C1−C6ア
ルキル基」とは、例えばメチル、エチル、プロピル、イ
ソプロピル、ブチル、イソブチル、s−ブチル、t−ブ
チル、ペンチル、イソペンチル、2−メチルブチル、ネ
オペンチル、1−エチルプロピル、へキシル、4−メチ
ルペンチル、3−メチルペンチル、2−メチルペンチ
ル、1−メチルペンチル、3,3−ジメチルブチル、
2,2−ジメチルブチル、1,1−ジメチルブチル、
1,2−ジメチルブチル、1,3−ジメチルブチル、
2,3−ジメチルブチル、2−エチルブチルのような炭
素数1乃至6個の直鎖又は分枝鎖アルキル基であり、R
1 及びR3 において、好適には炭素数1乃至4個の直鎖
又は分枝鎖アルキル基(C1−C4アルキル基)であ
り、更に好適にはメチル又はエチル基であり、最も好適
にはメチル基である。
【0014】本願において、「C1−C6アルコキシ
基」とは、例えばメトキシ、エトキシ、プロポキシ、イ
ソプロポキシ、ブトキシ、イソブトキシ、s−ブトキ
シ、t−ブトキシ、ペンチルオキシ、イソペンチルオキ
シ、2−メチルブチルオキシ、ネオペンチルオキシ、1
−エチルプロピルオキシ、へキシルオキシ、4−メチル
ペンチルオキシ、3−メチルペンチルオキシ、2−メチ
ルペンチルオキシ、1−メチルペンチルオキシ、3,3
−ジメチルブトキシ、2,2−ジメチルブトキシ、1,
1−ジメチルブトキシ、1,2−ジメチルブトキシ、
1,3−ジメチルブトキシ、2,3−ジメチルブトキ
シ、2−エチルブトキシのような炭素数1乃至6個の直
鎖又は分枝鎖アルコキシ基であり、R1 において、好適
には炭素数1乃至4個の直鎖又は分枝鎖アルコキシ基
(C1−C4アルコキシ基)であり、更に好適にはメト
キシ又はエトキシ基であり、最も好適にはメトキシ基で
ある。
【0015】本願において、「C1−C6ハロアルキル
基」とは、例えばトリフルオロメチル、トリクロロメチ
ル、ジフルオロブロモメチル、ジフルオロクロロメチ
ル、ジフルオロメチル、ジクロロメチル、ジブロモメチ
ル、フルオロメチル、クロロメチル、ブロモメチル、ヨ
−ドメチル、2,2,2−トリクロロエチル、2,2,
2−トリフルオロエチル、2−ブロモエチル、2−クロ
ロエチル、2−フルオロエチル、2,2−ジブロモエチ
ル、3−クロロプロピル、3,3,3−トリフルオロプ
ロピル、4−フルオロブチル、5,5,5−トリクロロ
ペンチル、6,6,6−トリフルオロヘキシルのような
前記「C1−C6アルキル基」に同一若しくは異なった
1乃至3個のハロゲン原子が置換した基であり、R1
おいて、C1−C6アルキル基に置換したハロゲン原子
としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子又はヨウ素
原子であり、好適にはフッ素原子又は塩素原子であり、
更に好適にはフッ素原子であり、R1 において、同一若
しくは異なった1乃至3個のハロゲンで置換されたC1
−C6アルキル基としては、好適には炭素数1乃至3個
の直鎖又は分枝鎖アルキル基に同一のハロゲン原子1乃
至3個置換した基であり、更に好適にはメチル又はエチ
ル基にフッ素原子又は塩素原子が1乃至3個置換した基
であり、最も好適にはトリフルオロメチル又はジフルオ
ロメチル基である。
【0016】本願において、「C1−C6ハロアルコキ
シ基」とは、例えばトリフルオロメトキシ、トリクロロ
メトキシ、ジフルオロブロモメトキシ、ジフルオロクロ
ロメトキシ、ジフルオロメトキシ、ジクロロメトキシ、
ジブロモメトキシ、フルオロメトキシ、クロロメトキ
シ、ブロモメトキシ、ヨ−ドメトキシ、2,2,2−ト
リクロロエトキシ、2,2,2−トリフルオロエトキ
シ、2−ブロモエトキシ、2−クロロエトキシ、2−フ
ルオロエトキシ、2,2−ジブロモエトキシ、3−クロ
ロプロポキシ、3,3,3−トリフルオロプロポキシ、
4−フルオロブトキシ、5,5,5−トリクロロペンチ
ルオキシ、6,6,6−トリフルオロヘキシルオキシの
ような前記「C1−C6アルコキシ基」に同一若しくは
異なった1乃至3個のハロゲン原子が置換した基であ
り、R1 において、C1−C6アルコキシ基に置換した
ハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原
子又はヨウ素原子であり、好適にはフッ素原子又は塩素
原子であり、更に好適にはフッ素原子であり、R1 にお
いて、同一若しくは異なった1乃至3個のハロゲンで置
換されたC1−C6アルコキシ基としては、好適には炭
素数1乃至3個の直鎖又は分枝鎖アルコキシ基に同一の
ハロゲン原子1乃至3個置換した基であり、更に好適に
はメトキシ又はエトキシ基にフッ素原子又は塩素原子が
1乃至3個置換した基であり、最も好適にはトリフルオ
ロメトキシ又はジフルオロメトキシ基である。
【0017】本願において、「C3−C7シクロアルキ
ル基」とは、例えばシクロプロピル、シクロブチル、シ
クロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチルのよう
な炭素数3乃至7個のシクロアルキル基であり、R1
びR3 において、好適にはシクロペンチル、シクロヘキ
シル基である。
【0018】本願において、「C3−C7シクロアルキ
ルオキシ基」とは、例えばシクロプロピルオキシ、シク
ロブチルオキシ、シクロペンチルオキシ、シクロヘキシ
ルオキシ、シクロヘプチルオキシ基のような炭素数3乃
至7個のシクロアルキルオキシ基であり、R1 におい
て、好適にはシクロペンチルオキシ、シクロヘキシルオ
キシ基である。
【0019】本発明の第一成分中の上記一般式(I)で
表される化合物の塩としては、好適にはフッ化水素塩、
塩酸塩、臭化水素塩、ヨウ化水素塩のようなハロゲン化
水素酸塩;硝酸塩、 過塩素酸塩、炭酸塩、硫酸塩、燐酸
塩等の無機酸塩;メタンスルホン酸塩、トリフルオロメ
タンスルホン酸塩、エタンスルホン酸塩のような低級ア
ルキルスルホン酸塩;ベンゼンスルホン酸塩、−トル
エンスルホン酸塩のようなアリ−ルスルホン酸塩;酢酸
塩、フマル酸塩、酒石酸塩、マレイン酸塩、リンゴ酸
塩、コハク酸塩、シュウ酸塩、安息香酸塩、マンデル酸
塩、アスコルビン酸塩、乳酸塩、グルコン酸塩、クエン
酸塩等の有機酸塩;等を挙げることができる。
【0020】本発明の第一成分中の上記一般式(I)で
表される化合物は、溶媒和物にすることができ、それら
溶媒和物も本願発明の第一成分に包合される。特に、そ
のような溶媒和物としては水和物が挙げられ、それら水
和物も本願発明に包含される。
【0021】本願の第一成分において、R1 は、好適に
は、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、C1−C6アル
キル基、C1−C6ハロアルキル基(すなわち、同一若
しくは異なった1乃至3個のハロゲン原子で置換された
C1−C6アルキル基)、C1−C6アルコキシ基又は
C1−C6ハロアルキルオキシ基(すなわち、同一若し
くは異なった1乃至3個のハロゲン原子で置換されたC
1−C6アルコキシ基)であり、より好適には、フッ素
原子、塩素原子、メチル基、メトキシ基、ジフルオロメ
トキシ基又はトリフルオロメトキシ基であり、更に好適
には、フッ素原子、塩素原子、メチル基又はジフルオロ
メトキシ基であり、より更に好適には、フッ素原子、塩
素原子又はジフルオロメトキシ基であり、最も好適に
は、フッ素原子又は塩素原子である。
【0022】本願の第一成分において、R2 は、好適に
は、水素原子、フッ素原子、塩素原子又は臭素原子であ
り、より好適には、水素原子、フッ素原子又は塩素原子
であり、更に好適には水素原子又はフッ素原子であり、
最も好適には、水素原子である。
【0023】本願の第一成分において、R3 は、好適に
は、水素原子又はC1−C4アルキル基であり、より好
適には、水素原子、メチル基又はエチル基であり、更に
好適には、水素原子又はメチル基であり、最も好適に
は、点線が単結合の場合は水素原子、点線が二重結合の
場合はメチル基である。
【0024】本願の第一成分中の上記一般式(I)で表
される化合物において、(1)好適には、R1 がフッ素
原子、塩素原子、臭素原子、C1−C6アルキル基、C
1−C6ハロアルキル基(すなわち、同一若しくは異な
った1乃至3個のハロゲンで置換されたC1−C6アル
キル基)、C1−C6アルコキシ基又はC1−C6ハロ
アルキルオキシ基(すなわち、同一若しくは異なった1
乃至3個のハロゲンで置換されたC1−C6アルコキシ
基)であり、R2 が水素原子又はハロゲン原子、R3
水素原子又はC1−C4アルキル基、点線が単結合又は
二重結合である化合物及びその塩であり、(2)より好
適には、R1 がフッ素原子、塩素原子、メチル基、メト
キシ基、ジフルオロメトキシ基又はトリフルオロメトキ
シ基、R2 が水素原子、フッ素原子、塩素原子又は臭素
原子、R3 が水素原子、メチル基又はエチル基、点線が
単結合又は二重結合である化合物及びその塩であり、
(3)更に好適には、R1 がフッ素原子、塩素原子、メ
チル基又はジフルオロメトキシ基、R2 が水素原子、フ
ッ素原子又は塩素原子、R3 が水素原子、点線が単結合
である化合物又はその塩であり、(4)或いは、R1
フッ素原子、塩素原子、メチル基又はジフルオロメトキ
シ基、R2 が水素原子、フッ素原子又は塩素原子、R3
がメチル基、点線が二重結合である化合物又はその塩で
あり、(5)より更に好適には、R1 がフッ素原子、塩
素原子又はジフルオロメトキシ基、R2 が水素原子又は
フッ素原子、R3 が水素原子、点線が単結合である化合
物又はその塩であり、(6)よりまた更に好適には、R
1 がフッ素原子又は塩素原子、R2 が水素原子、R3
水素原子、点線が単結合である化合物及びその塩であ
り、(7)最も好適には、R1 がフッ素原子、R2 が水
素原子、R3 が水素原子、点線が単結合である化合物及
びその塩である。
【0025】本発明の第一成分において、殺菌活性を有
する代表的化合物としては、例えば、7−フルオロ−
1,2,5,6−テトラヒドロ−4H−ピロロ[3,
2,1−ij]キノリン−4−オン(以下、化合物I−
1という。)、7−クロロ−1,2,5,6−テトラヒ
ドロ−4H−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン−4
−オン(以下、化合物I−2という。)、7,9−ジフ
ルオロ−1,2,5,6−テトラヒドロ−4H−ピロロ
[3,2,1−ij]キノリン−4−オン及び7−ジフ
ルオロメトキシ−6−メチル−1,2−ジヒドロ−4H
−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン−4−オンを挙
げることができるが、本発明はこれらの化合物に限定さ
れるものではない。
【0026】下記表において、「c−Pent」はシク
ロペンチル基を、「c−Hex」はシクロヘキシル基
を、それぞれ示す。
【0027】
【表1】
【0028】
【化4】
【0029】 ──────────────────────────────────── 化合物番号 R123 点線 ──────────────────────────────────── 1 F H H 単結合 2 Cl H H 単結合 3 Br H H 単結合 4 I H H 単結合 5 CH3 H H 単結合 6 CH2 CH3 H H 単結合 7 CH2 CH2 CH3 H H 単結合 8 CH(CH32 H H 単結合 9 (CH23 CH3 H H 単結合 10 CH(CH3 )CH2 CH3 H H 単結合 11 CH2 CH(CH32 H H 単結合 12 C(CH33 H H 単結合 13 (CH24 CH3 H H 単結合 14 c−Pent H H 単結合 15 (CH25 CH3 H H 単結合 16 c−Hex H H 単結合 17 OCH3 H H 単結合 18 OCH2 CH3 H H 単結合 19 OCH2 CH2 CH3 H H 単結合 20 OCH(CH32 H H 単結合 21 O(CH23 CH3 H H 単結合 22 OCH(CH3 )CH2 CH3 H H 単結合 23 OCH2 CH(CH32 H H 単結合 24 OC(CH33 H H 単結合 25 O(CH24 CH3 H H 単結合 26 O−c−Pent H H 単結合 27 O(CH25 CH3 H H 単結合 28 O−c−Hex H H 単結合 29 CF3 H H 単結合 30 CF2 Br H H 単結合 31 CF2 Cl H H 単結合 32 CHF2 H H 単結合 33 CH2 F H H 単結合 34 OCF3 H H 単結合 35 OCF2 Br H H 単結合 36 OCF2 Cl H H 単結合 37 OCHF2 H H 単結合 38 OCH2 F H H 単結合 39 F F H 単結合 40 Cl F H 単結合 41 F Cl H 単結合 42 Cl Cl H 単結合 43 CH3 F H 単結合 44 CH3 Cl H 単結合 45 OCH3 F H 単結合 46 OCH3 Cl H 単結合 47 OCH2 CH3 F H 単結合 48 OCH2 CH3 Cl H 単結合 49 OCHF2 F H 単結合 50 OCHF2 Cl H 単結合 51 OCH2 F F H 単結合 52 OCH2 F Cl H 単結合 53 F H CH3 単結合 54 Cl H CH3 単結合 55 Br H CH3 単結合 56 I H CH3 単結合 57 CH3 H CH3 単結合 58 CH2 CH3 H CH3 単結合 59 CH2 CH2 CH3 H CH3 単結合 60 CH(CH32 H CH3 単結合 61 (CH23 CH3 H CH3 単結合 62 CH(CH3 )CH2 CH3 H CH3 単結合 63 CH2 CH(CH32 H CH3 単結合 64 C(CH33 H CH3 単結合 65 (CH24 CH3 H CH3 単結合 66 c−Pent H CH3 単結合 67 (CH25 CH3 H CH3 単結合 68 c−Hex H CH3 単結合 69 OCH3 H CH3 単結合 70 OCH2 CH3 H CH3 単結合 71 OCH2 CH2 CH3 H CH3 単結合 72 OCH(CH32 H CH3 単結合 73 O(CH23 CH3 H CH3 単結合 74 OCH(CH3 )CH2 CH3 H CH3 単結合 75 OCH2 CH(CH32 H CH3 単結合 76 OC(CH33 H CH3 単結合 77 O(CH24 CH3 H CH3 単結合 78 O−c−Pent H CH3 単結合 79 O(CH25 CH3 H CH3 単結合 80 O−c−Hex H CH3 単結合 81 CF3 H CH3 単結合 82 CF2 Br H CH3 単結合 83 CF2 Cl H CH3 単結合 84 CHF2 H CH3 単結合 85 CH2 F H CH3 単結合 86 OCF3 H CH3 単結合 87 OCF2 Br H CH3 単結合 88 OCF2 Cl H CH3 単結合 89 OCHF2 H CH3 単結合 90 OCH2 F H CH3 単結合 91 F F CH3 単結合 92 Cl F CH3 単結合 93 F Cl CH3 単結合 94 Cl Cl CH3 単結合 95 CH3 F CH3 単結合 96 CH3 Cl CH3 単結合 97 OCH3 F CH3 単結合 98 OCH3 Cl CH3 単結合 99 OCH2 CH3 F CH3 単結合 100 OCH2 CH3 Cl CH3 単結合 101 OCHF2 F CH3 単結合 102 OCHF2 Cl CH3 単結合 103 OCH2 F F CH3 単結合 104 OCH2 F Cl CH3 単結合 105 F H CH2 CH3 単結合 106 Cl H CH2 CH2 CH3 単結合 107 F F CH(CH32 単結合 108 Cl Cl (CH23 CH3 単結合 109 OCH3 H CH(CH3 )CH2 CH3 単結合 110 OCHF2 H CH2 CH(CH32 単結合 111 OCHF2 H C(CH33 単結合 112 F H (CH24 CH3 単結合 113 Cl H c−Pent 単結合 114 F F (CH25 CH3 単結合 115 Cl Cl c−Hex 単結合 116 F Br H 単結合 117 Cl Br H 単結合 118 OCHF2 Br H 単結合 119 F I H 単結合 120 Cl I H 単結合 121 OCHF2 I H 単結合 201 F H H 二重結合 202 Cl H H 二重結合 203 Br H H 二重結合 204 I H H 二重結合 205 CH3 H H 二重結合 206 CH2 CH3 H H 二重結合 207 CH2 CH2 CH3 H H 二重結合 208 CH(CH32 H H 二重結合 209 (CH23 CH3 H H 二重結合 210 CH(CH3 )CH2 CH3 H H 二重結合 211 CH2 CH(CH32 H H 二重結合 212 C(CH33 H H 二重結合 213 (CH24 CH3 H H 二重結合 214 c−Pent H H 二重結合 215 (CH25 CH3 H H 二重結合 216 c−Hex H H 二重結合 217 OCH3 H H 二重結合 218 OCH2 CH3 H H 二重結合 219 OCH2 CH2 CH3 H H 二重結合 220 OCH(CH32 H H 二重結合 221 O(CH23 CH3 H H 二重結合 222 OCH(CH3 )CH2 CH3 H H 二重結合 223 OCH2 CH(CH32 H H 二重結合 224 OC(CH33 H H 二重結合 225 O(CH24 CH3 H H 二重結合 226 O−c−Pent H H 二重結合 227 O(CH25 CH3 H H 二重結合 228 O−c−Hex H H 二重結合 229 CF3 H H 二重結合 230 CF2 Br H H 二重結合 231 CF2 Cl H H 二重結合 232 CHF2 H H 二重結合 233 CH2 F H H 二重結合 234 OCF3 H H 二重結合 235 OCF2 Br H H 二重結合 236 OCF2 Cl H H 二重結合 237 OCHF2 H H 二重結合 238 OCH2 F H H 二重結合 239 F F H 二重結合 240 Cl F H 二重結合 241 F Cl H 二重結合 242 Cl Cl H 二重結合 243 CH3 F H 二重結合 244 CH3 Cl H 二重結合 245 OCH3 F H 二重結合 246 OCH3 Cl H 二重結合 247 OCH2 CH3 F H 二重結合 248 OCH2 CH3 Cl H 二重結合 249 OCHF2 F H 二重結合 250 OCHF2 Cl H 二重結合 251 OCH2 F F H 二重結合 252 OCH2 F Cl H 二重結合 253 F H CH3 二重結合 254 Cl H CH3 二重結合 255 Br H CH3 二重結合 256 I H CH3 二重結合 257 CH3 H CH3 二重結合 258 CH2 CH3 H CH3 二重結合 259 CH2 CH2 CH3 H CH3 二重結合 260 CH(CH32 H CH3 二重結合 261 (CH23 CH3 H CH3 二重結合 262 CH(CH3 )CH2 CH3 H CH3 二重結合 263 CH2 CH(CH32 H CH3 二重結合 264 C(CH33 H CH3 二重結合 265 (CH24 CH3 H CH3 二重結合 266 c−Pent H CH3 二重結合 267 (CH25 CH3 H CH3 二重結合 268 c−Hex H CH3 二重結合 269 OCH3 H CH3 二重結合 270 OCH2 CH3 H CH3 二重結合 271 OCH2 CH2 CH3 H CH3 二重結合 272 OCH(CH32 H CH3 二重結合 273 O(CH23 CH3 H CH3 二重結合 274 OCH(CH3 )CH2 CH3 H CH3 二重結合 275 OCH2 CH(CH32 H CH3 二重結合 276 OC(CH33 H CH3 二重結合 277 O(CH24 CH3 H CH3 二重結合 278 O−c−Pent H CH3 二重結合 279 O(CH25 CH3 H CH3 二重結合 280 O−c−Hex H CH3 二重結合 282 CF2 Br H CH3 二重結合 283 CF2 Cl H CH3 二重結合 284 CHF2 H CH3 二重結合 285 CH2 F H CH3 二重結合 286 OCF3 H CH3 二重結合 287 OCF2 Br H CH3 二重結合 288 OCF2 Cl H CH3 二重結合 289 OCHF2 H CH3 二重結合 290 OCH2 F H CH3 二重結合 291 F F CH3 二重結合 292 Cl F CH3 二重結合 293 F Cl CH3 二重結合 294 Cl Cl CH3 二重結合 295 CH3 F CH3 二重結合 296 CH3 Cl CH3 二重結合 297 OCH3 F CH3 二重結合 298 OCH3 Cl CH3 二重結合 299 OCH2 CH3 F CH3 二重結合 300 OCH2 CH3 Cl CH3 二重結合 301 OCHF2 F CH3 二重結合 302 OCHF2 Cl CH3 二重結合 303 OCH2 F F CH3 二重結合 304 OCH2 F Cl CH3 二重結合 305 F H CH2 CH3 二重結合 306 Cl H CH2 CH2 CH3 二重結合 307 F F CH(CH32 二重結合 308 Cl Cl (CH23 CH3 二重結合 309 OCH3 H CH(CH3 )CH2 CH3 二重結合 310 OCHF2 H CH2 CH(CH32 二重結合 311 OCHF2 H C(CH33 二重結合 312 F H (CH24 CH3 二重結合 313 Cl H c−Pent 二重結合 314 F F (CH25 CH3 二重結合 315 Cl Cl c−Hex 二重結合 316 F Br CH3 二重結合 317 Cl Br CH3 二重結合 318 OCHF2 Br CH3 二重結合 319 F I CH3 二重結合 320 Cl I CH3 二重結合 321 OCHF2 I CH3 二重結合 ──────────────────────────────────── 第一成分として、上記例示化合物のうち、好適な化合物
としては、1、2、5、17、37、39、269及び
289番の化合物を挙げることができ、更に好適な化合
物としては、1、2、5、37、39及び289番の化
合物を挙げることができ、最も好適な化合物としては、
1番の化合物(化合物I−1:7−フルオロ−1,2,
5,6−テトラヒドロ−4H−ピロロ[3,2,1−i
j]キノリン−4−オン)、2番の化合物(化合物I−
2:7−クロロ−1,2,5,6−テトラヒドロ−4H
−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン−4−オン)、
39番の化合物(7,9−ジフルオロ−1,2,5,6
−テトラヒドロ−4H−ピロロ[3,2,1−ij]キ
ノリン−4−オン)及び289番の化合物(7−ジフル
オロメトキシ−6−メチル−1,2−ジヒドロ−4H−
ピロロ[3,2,1−ij]キノリン−4−オン)、及
びそれらの塩を挙げることができる。
【0030】本発明の第二成分中のエルゴステロール生
合成阻害剤(EBI剤)は、例えば、2−(4−フルオ
ロフェニル)−1−(1H−1,2,4−トリアゾール
−1−イル)−3−トリメチルシリル−2−プロパノー
ル[以下、化合物II−1という。]、ビテルタノール
[(1RS,2RS;1RS,2SR)−1−(ビフェ
ニル−4−イルオキシ)−3,3−ジメチル−1−(1
H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)ブタン−2
−オール。以下、化合物II−2という。]、シプロコ
ナゾール[(2RS,3RS;2RS,3SR)−2−
(4−クロロフェニル)−3−シクロプロピル−1−
(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)ブタン
−2−オール。以下、化合物II−3という。]、ディ
フェノコナゾール[cis,trans−3−クロロ−
4−[4−メチル−2−(1H−1,2,4−トリアゾ
ール−1−イルメチル)−1,3−ジオキソラン−2−
イル]フェニル 4−クロロフェニルエーテル。以下、
化合物II−4という。]、ディニコナゾール[(E)
−(RS)−1−(2,4−ジクロロフェニル)−4,
4−ジメチル−2−(1H−1,2,4−トリアゾール
−1−イル)ペント−1−エン−3−オール。以下、化
合物II−5という。]、エポキシコナゾール[(2R
S,3SR)−1−[3−(2−クロロフェニル)−
2,3−エポキシ−2−(4−フルオロフェニル)プロ
ピル]−1H−1,2,4−トリアゾール。以下、化合
物II−6という。]、フェンブコナゾール[4−(4
−クロロフェニル)−2−フェニル−2−(1H−1,
2,4−トリアゾール−1−イルメチル)ブチロニトリ
ル。以下、化合物II−7という。]、フェンプロピモ
ルフ[cis−4−[3−(4−tert−ブチルフェ
ニル)−2−メチルプロピル]−2,6−ジメチルモル
ホリン。以下、化合物II−8という。]、フルシラゾ
ール[ビス(4−フルオロフェニル)(メチル)(1H
−1,2,4−トリアゾール−1−イルメチル)シラ
ン。以下、化合物II−9という。]、フルトリアフォ
ル[(RS)−2,4’−ジフルオロ−α−(1H−
1,2,4−トリアゾール−1−イルメチル)ベンズヒ
ドリル アルコール。以下、化合物II−10とい
う。]、ヘキサコナゾール[(RS)−2−(2,4−
ジクロロフェニル)−1−(1H−1,2,4−トリア
ゾール−1−イル)ヘキサン−2−オール。以下、化合
物II−11という。]、イミベンコナゾール[4−ク
ロロベンジル N−(2,4−ジクロロフェニル)−2
−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)チオ
アセトアミデート。以下、化合物II−12とい
う。]、イプコナゾール[(1RS,2SR,5RS;
1RS,2SR,5SR)−2−(4−クロロベンジ
ル)−5−イソプロピル−1−(1H−1,2,4−ト
リアゾール−1−イルメチル)シクロペンタノール。以
下、化合物II−13という。]、メトコナゾール
[(1RS,5RS;1RS,5SR)−5−(4−ク
ロロベンジル)−2,2−ジメチル−1−(1H−1,
2,4−トリアゾール−1−イルメチル)シクロペンタ
ノール。以下、化合物II−14という。]、ミクロブ
タニル[2−−クロロフェニル−2−(1H−1,
2,4−トリアゾール−1−イルメチル)ヘキサンニト
リル。以下、化合物II−15という。]、ペフラゾエ
ート[ペント−4−エニル N−フルフリル−N−イミ
ダゾール−1−イルカルボニル−DL−ホモアラニネー
ト。以下、化合物II−16という。]、ペンコナゾー
ル[1−(2,4−ジクロロ−β−プロピルフェネチ
ル)−1H−1,2,4−トリアゾール。以下、化合物
II−17という。]、プログロラズ[N−プロピル−
N−[2−(2,4,6−トリクロロフェノキシ)エチ
ル]イミダゾール−1−カルボキシアミド。以下、化合
物II−18という。]、プロピコナゾール[(±)−
1−[2−(2,4−ジクロロフェニル)−4−プロピ
ル−1,3−ジオキソラン−2−イルメチル]−1H−
1,2,4−トリアゾール。以下、化合物II−19と
いう。]、ピリフェノックス[2’,4’−ジクロロ−
2−(3−ピリジル)アセトフェノン (E,Z)−O
−メチルオキシム。以下、化合物II−20とい
う。]、テブコナゾール[(RS)−1−p−クロロフ
ェニル−4,4−ジメチル−3−(1H−1,2,4−
トリアゾール−1−イルメチル)ペンタン−3−オー
ル。以下、化合物II−21という。]、テトラコナゾ
ール[(RS)−2−(2,4−ジクロロフェニル)−
3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プ
ロピル=1,1,2,2−テトラフルオロエチルエーテ
ル。以下、化合物II−22という。]、トリアジメフ
ォン[1−(4−クロロフェノキシ)−3,3−ジメチ
ル−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イ
ル)ブタン−2−オン。以下、化合物II−23とい
う。]、トリアジメノール[(1RS,2RS;1R
S,2SR)−1−(4−クロロフェノキシ)−3,3
−ジメチル−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−
1−イル)ブタン−2−オール。以下、化合物II−2
4という。]、トリフルミゾール[(E)−4−クロロ
−α,α,α−トリフルオロ−N−(1−イミダゾール
−1−イル−2−プロポキシエチリデン)−o−トルイ
ジン。以下、化合物II−25という。]及びトリチコ
ナゾール[(±)−(E)−5−(4−クロロベンジリ
デン)−2,2−ジメチル−1−(1H−1,2,4−
トリアゾール−1−イルメチル)シクロペンタノール。
以下、化合物II−26という。]が挙げられ、好適に
は、化合物II−1、II−13、II−16、II−
18又はII−25である。
【0031】化合物II−1は、特開平5-222060号公報
に化合物番号3として記載の化合物であり、その製法は
当該公報の実施例2に記載されている。
【0032】化合物II−2は、Pflanzenschutz-Nach
r.[Engl.Ed] 1979, 32, 1及びドイツ特許DE 2324010号
公報に記載されている。
【0033】化合物II−3は、Proc. Br. Crop Prot.
Conf.-Pests Dis., 1986, 1, 33、同, 2, 857及び米国
特許US 4664696号公報に記載されている。
【0034】化合物II−4は、Proc. Br. Crop Prot.
Conf.-Pest Dis., 1988, 2, 543、ヨーロッパ特許EP 6
5485号公報及び英国特許GB 2098607号公報に記載されて
いる。
【0035】化合物II−5は、農薬科学, 1983, 8, 5
75に記載されている。
【0036】化合物II−6は、The Pesticide Manua
l, 1994, 68に記載されている。
【0037】化合物II−7は、Proc. Br. Crop Prot.
Conf.-Pests Dis., 1988, 1, 33に記載されている。
【0038】化合物II−8は、Meded. Fac. Landbouw
wet. Rijksuniv. Gent, 1979, 44,487 に記載されてい
る。
【0039】化合物II−9は、Proc. Br. Crop Prot.
Conf.-Pests Dis., 1984, 1, 413に記載されている。
【0040】化合物II−10は、Proc. 10th Int. Co
ngr. Plant Prot.,1983, 1, 368 及びヨーロッパ特許EP
15756号公報に記載されている。
【0041】化合物II−11は、The Pesticide Manu
al, 1994, 562 に記載されている。
【0042】化合物II−12は、Proc. Br. Crop Pro
t. Conf.-Pests Dis.,1988, 2, 519に記載されている。
【0043】化合物II−13は、ヨーロッパ特許EP 0
267778号公報および米国特許US 4938792号公報に記載さ
れている。
【0044】化合物II−14は、Proc. Br. Crop Pro
t. Conf.-Pests Dis.,1992, 1, 419に記載されている。
【0045】化合物II−15は、Proc. Br. Crop Pro
t. Conf.-Pests Dis.,1986, 1, 55に記載されている。
【0046】化合物II−16は、Jpn. Pestic. Inf.,
1990, 57, 7に記載されている。
【0047】化合物II−17は、Proc. Int. Congr.
Plant Prot., 10th, 1983, 1, 376、英国特許GB 158985
2号公報及びベルギー特許BE 857570 号公報に記載され
ている。
【0048】化合物II−18は、Proc. Br. Crop Pro
t. Conf.-Pests Dis., 1977, 2, 593 、英国特許GB 146
9772号公報、米国特許US 3991071号公報及び同US 40804
62号公報に記載されている。
【0049】化合物II−19は、Proc. Br. Crop Pro
t. Conf.-Pest Dis.,1979, 2, 508、英国特許GB 152265
7号公報及びベルギー特許BE 835579 号公報に記載され
ている。
【0050】化合物II−20は、Proc. Br. Crop Pro
t. Conf.-Pests Dis., 1986, 1, 47及びヨーロッパ特許
EP 49854号公報に記載されている。
【0051】化合物II−21は、Mitt. Biol. Bundes
anst. Land-u-Forstwirtsch Berlin-Dahlem, 1986, 23
2, 196 、ヨーロッパ特許EP 40345号公報及び米国特許U
S 4723984号公報に記載されている。
【0052】化合物II−22は、Proc. Br. Crop Pro
t. Conf.-Pests Dis., 1988, 1, 49及びヨーロッパ特許
EP 234242 号公報に記載されている。
【0053】化合物II−23は、Mitt. Biol. Bundes
anst. Land-u-Forstwirtsch Berlin-Dahlem, 1973, 15
1, 61、ベルギー特許BE 793867 号公報及び米国特許US
3912752号公報に記載されている。
【0054】化合物II−24は、Pflanzenschutz-Nac
hr.(Engl. Ed), 1978, 31, 11 及びドイツ特許DE 23240
10号公報に記載されている。
【0055】化合物II−25は、Proc. Int. Congr.
Pestic. Chem. Kyoto, 5th, 1982及び特開昭79-119462
号公報に記載されている。
【0056】化合物II−26は、The Pesticide Manu
al, 1994, 1033及びフランス特許FR2641277号公報に記
載されている。本発明の第二成分中の非EBI型いもち
病防除剤は、例えば、オリブライト[(E)−2−メト
キシイミノ−N−メチル−2−(2−フェノキシフェニ
ル)アセトアミド。以下、化合物III−1とい
う。]、アゾキシストロビン[メチル (E)−{2−
[6−(2−シアノフェノキシ)ピリミジン−4−イル
オキシ]フェニル}−3−メトキシアクリレート。以
下、化合物III−2という。]、7−メチルチオカル
ボニルベンゾ−1,2,3−チアジアゾール[以下、化
合物III−3という。]、N−[1−(2,4−ジク
ロロフェニル)エチル]−2−シアノ−3,3−ジメチ
ルブタンアミド[以下、化合物III−4という。]、
カルプロバミド[(1R,3S/1S,3R)−2,2
−ジクロロ−N−[(R)−1−(4−クロロフェニ
ル)エチル]−1−エチル−3−メチルシクロプロパン
−1−カルボキサミド。以下、化合物III−5とい
う。]、プロベナゾール[3−アリルオキシ−1,2−
ベンズ[d]イソチアゾール1,1−ジオキサイド。以
下、化合物III−6という。]、イソプロチオラン
[ジイソプロピル 1,3−ジチオラン−2−イリデン
マロネート。以下、化合物III−7という。]、フェ
リムゾン[(Z)−2’−メチルアセトフェノン 4,
6−ジメチルピリミジン−2−イルヒドラゾン。以下、
化合物III−8という。]、カスガマイシン[1L−
1,3,4/2,5,6−1−デオキシ−2,3,4,
5,6−ペンタヒドロキシシクロヘキシル−2−アミノ
−2,3,4,6−テトラデオキシ−4−(α−イミノ
グリシノ)−α−D−arabino−ヘキソピラノシ
ド塩酸塩水和物。以下、化合物III−9という。]、
フサライド[4,5,6,7−テトラクロロフタライ
ド。以下、化合物III−10という。]、エディフェ
ンフォス[O−エチル S,S−ジフェニル ホスホロ
ジチオエート。以下、化合物III−11という。]、
4−メチル−1,2,3−チアジアゾール−5−カルボ
ン酸[以下、化合物III−12という。]、トリシク
ラゾール[5−メチル−1,2,4−トリアゾロ[3,
4−b][1,3]ベンゾチアゾール。以下、化合物I
II−13という。]及びピロキロン[1,2,5,6
−テトラヒドロピロロ[3,2,1−ij]キノリン−
4−オン。以下、化合物III−14という。]が挙げ
られ、好適には、化合物III−1、III−6、II
I−8、III−9、III−10、III−13又は
III−14である。
【0057】化合物III−1は、特開平3-246268号公
報に記載されている。
【0058】化合物III−2は、ヨーロッパ特許EP 3
82375 号公報及び The Pesticide Manual, 1994, 579に
記載されている。
【0059】化合物III−3は、特開昭64-90176号公
報に記載されている。
【0060】化合物III−4は、特開平2-76846 号公
報に記載されている。
【0061】化合物III−5は、Proc. Br. Crop Pro
t. Conf.-Pest Dis.,1994, 5A-3 、特開平2-1150号公報
及び特開昭62-201855 号公報に記載されている。
【0062】化合物III−6は、Jpn. Pestic. Inf.
1980, No.37, 37 及び Agric. Biol. Chem., 1973, 37,
737に記載されている。
【0063】化合物III−7は、Pestic. Biochem. P
hysiol., 1980, 14, 249に記載されている。
【0064】化合物III−8は、The Pesticide Manu
al, 1994, 461 に記載されている。
【0065】化合物III−9は、J. Antibiot.(Toky
o), 1965, 18, 101/115、特開昭42-6818 号公報及び英
国特許GB 1094566号公報に記載されている。
【0066】化合物III−10は、Jpn. Pestic. In
f. 1972, No.10, 73 及び特開昭57-5584 号公報に記載
されている。
【0067】化合物III−11は、ベルギー特許BE 6
86048 号公報及びドイツ特許DE 1493736号公報に記載さ
れている。
【0068】化合物III−12は、特開平8-325110に
記載されている。、化合物III−13は、Phytopatholo
gy, 1976, 66, 1135に記載されている。
【0069】化合物III−14は、Int. Congr. Plan
t Prot., 9th, Annu. Mtg. AM. Phytopathol. Soc. 7/s
t, 1979, Abstract, 479及び英国特許GB 1394373号公報
に記載されている。
【0070】本発明の第二成分中の非EBI型紋枯病防
除剤は、例えば、チフルザミド[2’−6’−ジブロモ
−2−メチル−4’−トリフルオロメトキシ−4−トリ
フルオロメチル−1,3−チアゾール−5−カルボキシ
アニリド。以下、化合物IV−1という。]、フラメト
ピル[N−(1,3−ジヒドロ−1,1,3−トリメチ
ルイソベンゾフラン−4−イル)−5−クロロ−1,3
−ジメチルピラゾール−4−カルボキシアミド。以下、
化合物IV−2という。]、フルトラニル[α,α,α
−トリフルオロ−3’−イソプロポキシ−o−トルアニ
リド。以下、化合物IV−3という。]、ジクロメジン
[6−(3,5−ジクロロフェニル−p−トリル)ピリ
ダジン−3(2H)−オン。以下、化合物IV−4とい
う。]、バリダマイシン[1L−(1,3,4/2,
6)−2,3−ジヒドロキシ−6−ヒドロキシメチル−
4−[(1S,4R,5S,6S)−4,5,6−トリ
ヒドロキシ−3−ヒドロキシメチル−2−シクロヘキセ
ニルアミノ]シクロヘキシル β−D−グルコピラノシ
ド。以下、化合物IV−5という。]及びペンシクロン
[1−(4−クロロベンジル)−1−シクロペンチル−
3−フェニル尿素。以下、化合物IV−6という。]が
挙げられ、好適には、化合物IV−2、IV−4及びI
V−6である。
【0071】化合物IV−1は、米国特許US 5045554号
公報及び Crop Protection 14, 111(1995) に記載され
ている。
【0072】化合物IV−2は、特開平2-131481号公報
に記載されている。
【0073】化合物IV−3は、Phytopathology 85, 9
48 (1995) 及び特開平8-1167606 号公報に記載されてい
る。
【0074】化合物IV−4は、Jpn. Pest. Inf. 198
8, No.52, 81 及び特開平1-170243号公報に記載されて
いる。
【0075】化合物IV−5は、J. Antibiot., 1970,
23, 595 に記載されている。
【0076】化合物IV−6は、ベルギー特許BE 85692
2 号公報及びドイツ特許DE 2732257号公報に記載されて
いる。
【0077】本発明の第二成分中のヒメキサゾール及び
その塩は、例えば、ヒメキサゾール[5−メチルイソオ
キサゾール−3−オール。以下、化合物V−1とい
う。]及びその、ナトリウム塩、カリウム塩、カルシウ
ム塩、カルシウム塩2水和物[以下、化合物V−2とい
う。]、アンモニウム塩が挙げられ、好適には、化合物
V−1又はV−2である。
【0078】化合物V−1は、三共研究所年報, 1973,
25, 1 、特公昭42-2440 号公報及び特公昭48-38148号公
報に記載されている。
【0079】化合物V−2は、特開平6-316507号公報に
記載されている。
【0080】本発明の第二成分中のフェニルアマイド系
殺菌剤は、例えば、メタラキシル[メチル N−(2−
メトキシアセチル)−N−(2,6−キシリル)−DL
−アラニネート。以下、化合物VI−1という。]が挙
げられる。
【0081】化合物VI−1は、ベルギー特許BE 82767
1 号公報及び英国特許GB 1500581号公報に記載されてい
る。
【0082】本発明の第二成分中の細菌病防除剤は、例
えば、オキソリニック酸[5−エチル−5,8−ジヒド
ロ−8−オキソ[1,3]ジオキソロ[4,5−g]キ
ノリン−7−カルボン酸。以下、化合物VII−1とい
う。]及びテクロフタラム[3,4,5,6−テトラク
ロロ−N−(2,3−ジクロロフェニル)フタラミック
アシッド。以下、化合物VII−2という。]が挙げら
れ、好適には、化合物VII−2である。
【0083】化合物VII−1は、Jpn. Pestic. Inf.,
1989, 55, 21 及び米国特許US 3287458号公報に記載さ
れている。
【0084】化合物VII−2は、Jpn. Pest. Inf. 19
86, 46, 25に記載されている。
【0085】本発明の第二成分中の有機硫黄殺菌剤は、
例えば、チウラム[ビス(ジメチルチオカルバモイル)
ジスルフィド。以下、化合物VIII−1という。]
が挙げられる。
【0086】化合物VIII−1は、Ind. Eng. Chem.,
1942, 34, 501及び米国特許US 1972961号公報に記載さ
れている。
【0087】本発明の第二成分中のベンズイミダゾール
系殺菌剤は、例えば、ベノミル[メチル 1−(ブチル
カルバモイル)ベンズイミダゾール−2−イルカーバメ
ート。以下、化合物IX−1という。]が挙げられる。
【0088】化合物IX−1は、Plant Dis. Rep., 196
8, 52, 95 及び米国特許US 3631176号公報に記載されて
いる。
【0089】本発明の第二成分中の有機リン系殺虫剤
は、例えば、ダイアジノン[O,O−ジエチル O−2
−イソプロピル−6−メチルピリミジン−4−イル ホ
スホロチオエート。以下、化合物X−1という。]、イ
ソキサチオン[O,O−ジエチル O−5−フェニルイ
ソオキサゾール−3−イル ホスホロチオエート。以
下、化合物X−2という。]、エチルチオメトン[O,
O−ジエチル S−2−(エチルチオ)エチルホスホロ
ジチオエート。以下、化合物X−3という。]、MEP
[O,O−ジエチル O−4−ニトロ−m−トリル ホ
スホロチオエート。以下、化合物X−4という。]及び
ピリダフェンチオン[O−(1,6−ジヒドロ−6−オ
キソ−1−フェニルピリダジン−3−イル) O,O−
ジエチル ホスホロチオエート。以下、化合物X−5と
いう。]が挙げられ、殺菌剤としては、好適には、化合
物X−1、X−2、X−3又はX−4であり、殺虫剤と
しては、好適には、化合物X−1、X−2又はX−3で
ある。
【0090】化合物X−1は、英国特許GB 713278 号公
報に記載されている。
【0091】化合物X−2は、特開昭52-5850 号公報に
記載されている。
【0092】化合物X−3は、ドイツ特許DE 917668 号
公報、同DE 947369 号公報及び米国特許US 2759010号公
報に記載されている。
【0093】化合物X−4は、Bull. Agric. Chem. So
c. Jpn., 1960, 24, 744 に記載されている。
【0094】化合物X−5は、The Pesticide Manual,
1994, 881 に記載されている。
【0095】本発明の第二成分中のカーバメート系殺虫
剤は、例えば、カルボスルファン[2,3−ジヒドロ−
2,2−ジメチルベンゾフラン−7−イル (ジブチル
アミノチオ)メチルカーバメート。以下、化合物XI−
1という。]、ブプロフェジン[2−tert−ブチル
イミノ−3−イソプロピル−5−フェニル−1,3,5
−チアジアジナン−4−オン。以下、化合物XI−2と
いう。]、ベンフラカルブ[エチル N−[2,3−ジ
ヒドロ−2,2−ジメチルベンゾフラン−7−イルオキ
シカルボニル(メチル)アミノチオ]−N−イソプロピ
ル−β−アラニネート。以下、化合物XI−3とい
う。]及びBPMC[2−sec−ブチルフェニル メ
チルカーバメート。以下、化合物XI−4という。]が
挙げられ、殺菌剤としては、好適には、化合物XI−
1、XI−3又はXI−4であり、殺虫剤としても、好
適には、化合物XI−1、XI−3又はXI−4であ
る。
【0096】化合物XI−1は、Proc. Br. Crop Prot.
Conf.-Pests Dis., 1979, 2, 557に記載されている。
【0097】化合物XI−2は、特開平1-48643 号公報
に記載されている。
【0098】化合物XI−3は、フランス特許FR 24893
29号公報に記載されている。
【0099】化合物XI−4は、J. Econ. Entomol., 1
962, 55, 889に記載されている。
【0100】本発明の第二成分中の合成ピレスロイド系
殺虫剤は、例えば、シラフルオフェン[(4−エトキシ
フェニル)[3−(4−フルオロ−3−フェノキシフェ
ニル)プロピル](ジメチル)シラン。以下、化合物X
II−1という。]、エトフェンプロックス[2−(4
−エトキシフェニル)−2−メチルプロピル3−フェノ
キシベンジルエーテル。以下、化合物XII−2とい
う。]及びシクロプロトリン[(RS)−α−シアノ−
3−フェノキシベンジル (RS)−2,2−ジクロロ
−1−(4−エトキシフェニル)シクロプロパンカルボ
キシレート。以下、化合物XII−3という。]が挙げ
られ、殺菌剤としては、好適には、化合物XII−2又
はXII−3であり、殺虫剤としては、好適には、化合
物XII−1、XII−2又はXII−3である。
【0101】化合物XII−1は、The Pesticide Manu
al, 1994, 912 に記載されている。
【0102】化合物XII−2は、英国特許GB 2118167
号公報及び米国特許US 4570005号公報に記載されてい
る。
【0103】化合物XII−3は、Jpn. Pestic. Inf.
1988, 53, 22に記載されている。
【0104】本発明の第二成分中のネオニコチノイド系
殺虫剤は、例えば、イミダクロプリド[1−(6−クロ
ロ−3−ピリジルメチル)−N−ニトロイミダゾリジン
−2−イリデンアミン。以下、化合物XIII−1とい
う。]及びニテンピラム[(E)−N−(6−クロロ−
3−ピリジルメチル)−N−エチル−N’−メチル−2
−ニトロビニリデンジアミン。以下、化合物XIII−
2という。]が挙げられ、殺菌剤としては、好適には、
化合物XIII−1であり、殺虫剤としても、好適に
は、化合物XIII−1である。
【0105】化合物XIII−1は、Proc. Br. Crop P
rot. Conf.-Pests Dis., 1990, 1,21及びヨーロッパ特
許EP 0192060号公報に記載されている。
【0106】化合物XIII−2は、The Pesticide Ma
nual, 1994, 736 に記載されている。
【0107】本発明の第二成分中のベンゾイルヒドラジ
ン系殺虫剤は、例えば、N’−tert−ブチル−N’
−(3,5−ジメチルベンゾイル)−5−メチル−6−
クロマンカルボヒドラジド。以下、化合物XIV−1と
いう。)]及びテブフェノチド[N−tert−ブチル
−N’−(4−エチルベンゾイル)−3,5−ジメチル
ベンゾヒドラジド。以下、化合物XIV−2という。]
が挙げられ、殺菌剤としては、好適には、化合物XIV
−1であり、殺虫剤としても、好適には、化合物XIV
−1である。
【0108】化合物XIV−1は、特開平2-577154 号
公報に記載されている。
【0109】化合物XIV−2は、The Pesticide Manu
al, 1994, 943 に記載されている。
【0110】本発明の第二成分中のフェニルピラゾール
系殺虫剤は、例えば、フィプロニル[(±)−5−アミ
ノ−1−(2,6−ジクロロ−α,α,α−トリフルオ
ロ−p−トリル)−4−トリフルオロメチルスルフィニ
ルピラゾール−3−カルボニトリル。以下、化合物XV
−1という。]が挙げられる。
【0111】化合物XV−1は、Proc. Br. Crop Prot.
Conf.-Pests Dis., 1992, 1, 29に記載されている。
【0112】本発明の第二成分中のネライストキシン系
殺虫剤は、例えば、チオシクラム[N,N−ジメチル−
1,2,3−トリチアン−5−イルアミン。以下、化合
物XVI−1という。]が挙げられる。
【0113】化合物XVI−1は、Proc. Br. Insectc.
Fungic. Conf. 8th, 2, 683 (1975) 及びドイツ特許DE
2039555号公報に記載されている。
【0114】本発明の第二成分中の植物成育調節剤は、
例えば、ウニコナゾール[(E)−(RS)−1−(4
−クロロフェニル)−4,4−ジメチル−2−(1H−
1,2,4−トリアゾール−1−イル)−1−ペンテン
−3−オール。以下、化合物XVII−1という。]、
イナベンフィド[4’−クロロ−2’−(α−ヒドロキ
シベンジル)イソニコチンアニリド。以下、化合物XV
II−2という。]及びパクロブトラゾール[(2R
S,3RS)−1−(4−クロロフェニル)−4,4−
ジメチル−2−(1H−1,2,4−トリアゾール−1
−イル)ペンタン−3−オール。以下、化合物XVII
−3という。]が挙げられ、殺菌剤としては、好適に
は、化合物XVII−1及びXVII−2であり、植物
成育調節剤としては、好適には、化合物XVII−1、
XVII−2又はXVII−3である。
【0115】化合物XVII−1は、Plant Cell Physi
ol. 25, 611(1984) に記載されている。
【0116】化合物XVII−2は、Jpn. Pestic. In
f.,1987、No.51, 23 、特開昭63-41393号公報及びヨー
ロッパ特許EP 48998号公報に記載されている。
【0117】化合物XVII−3は、Proc. Br. Crop P
rot. Conf.-Weeds, 1982, 1, 3及び米国特許US 1595697
号公報に記載されている。
【0118】本発明の第二成分中のスルホニルウレア系
除草剤は、例えば、ベンスルフロンメチル[メチル α
−(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イルカルバモ
イルスルファモイル)−o−トルイックアシッド。以
下、化合物XVIII−1という。]、アジムスルフロ
ン[1−(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル)
−3−[1−メチル−4−(2−メチル−2H−テトラ
ゾール−5−イル)−ピラゾール−5−イルスルホニ
ル]尿素。以下、化合物XVIII−2という。]及び
イマゾスルフロン[1−(2−クロロイミダゾ[1,2
−a]ピリジン−3−イルスルホニル)−3−(4,6
−ジメトキシピリミジン−2−イル)尿素。以下、化合
物XVIII−3という。]が挙げられ、殺菌剤として
は、好適には、化合物XVIII−1又はXVIII−
2であり、除草剤としては、好適には、化合物XVII
I−1である。
【0119】化合物XVIII−1は、米国特許US 442
0325号公報に記載されている。
【0120】化合物XVIII−2は、The Pesticide
Manual, 1994, 56に記載されている。
【0121】化合物XVIII−3は、The Pesticide
Manual, 1994, 589 に記載されている。本発明の第二成
分中のヒエ剤は、例えば、プレチラクロール[2−クロ
ロ−2’,6’−ジエチル−N−(2−プロポキシエチ
ル)アセトアニリド。以下、化合物XIX−1とい
う。]、メフェナセット[2−ベンゾチアゾール−2−
イルオキシ−N−メチルアセトアニリド。以下、化合物
XIX−2という。]、カフェンストロール[N,N−
ジエチル−3−メシチルスルホニル−1H−1,2,4
−トリアゾール−1−カルボキサミド。以下、化合物X
IX−3という。]、ベンチオカーブ[S−4−クロロ
ベンジル ジエチルチオカーバメート。以下、化合物X
IX−4という。]、ジメピペレート[S−1−メチル
−1−フェニルエチル ピペリジン−1−カルボチオエ
ート。以下、化合物XIX−5という。]及びピリブチ
カルブ[O−3−tert−ブチルフェニル 6−メト
キシ−2−ピリジル(メチル)チオカーバメート。以
下、化合物XIX−6という。]が挙げられ、殺菌剤と
しては、好適には、化合物XIX−1、XIX−3及び
XIX−6であり、除草剤としては、好適には、化合物
XIX−1、XIX−2又はXIX−3である。
【0122】化合物XIX−1は、英国特許GB 1438312
号公報に記載されている。
【0123】化合物XIX−2は、ドイツ特許DE 34228
61号公報、DE 3323334号公報及びDE2903966号公報に記
載されている。
【0124】化合物XIX−3は、The Pesticide Manu
al, 1994, 162 に記載されている。
【0125】化合物XIX−4は、特開平6-5740号公報
に記載されている。
【0126】化合物XIX−5は、Jpn. Pestic. Inf.,
45, 18(1984) に記載されている。
【0127】化合物XIX−6は、The Pesticide Manu
al, 1994, 878 に記載されている。
【0128】本発明の第二成分中のカヤツリグサ科剤
は、例えば、ベンフレセート[2,3−ジヒドロ−3,
3−ジメチルベンゾフラン−5−イル エタンスルホネ
ート。以下、化合物XX−1という。]、ブロモブチド
[2−ブロモ−N−(α,α−ジメチルベンジル)−
3,3−ジメチルブチルアミド。以下、化合物位XX−
2という。]及びダイムロン[1−(α,α−ジメチル
ベンジル)−3−p−トリル尿素。以下、化合物XX−
3という。]が挙げられ、殺菌剤としては、好適には、
化合物XX−1又はXX−3であり、除草剤としては、
好適には、化合物XX−1又はXX−2である。
【0129】化合物XX−1は、Proc. Br. Weed Sci.
Soc., 33, 326 (1980)に記載されている。
【0130】化合物XX−2は、米国特許US 4288244号
公報、英国特許GB 2031420号公報及びAgric. Biol. Che
m., 1981, 45, 2669に記載されている。
【0131】化合物XX−3は、特開昭48-35454号公報
及びJpn. Pestic. Inf., 36, 40 (1979)に記載されてい
る。
【0132】本発明の第二成分中のアゾール系白化型除
草剤は、例えば、ピラゾレート[4−(2,4−ジクロ
ロベンゾイル)−1,3−ジメチルピラゾール−5−イ
ル トルエン−4−スルホネート。以下、化合物XXI
−1という。]が挙げられる。
【0133】化合物XXI−1は、特開平1-1829号公報
及び英国特許GB 14633473 号公報に記載されている。
【0134】本発明の第二成分中のトリアジン系除草剤
は、例えば、シメトリン[2,4−ビス(エチルアミ
ノ)−6−メチルチオ−1,3,5−トリアジン。以
下、化合物XXII−1という。]が挙げられる。
【0135】化合物XXII−1は、スイス特許CH 337
019 号公報に記載されている。
【0136】本発明の第二成分としては、農園芸用殺菌
剤として使用する場合は、好適には、化合物番号II−
1、II−13、II−16、II−18、II−2
5、III−1、III−6、III−8、III−
9、III−10、III−13、III−14、IV
−2、IV−4、IV−6、V−1、V−2、VI−
1、VII−2、X−1、X−2、X−3、X−4、X
I−1、XI−3、XI−4、XII−1、XII−
2、XII−3、XIII−1、XIV−1、XV−
1、XVII−1、XVII−2、XVIII−1、X
VIII−2、XIX−1、XIX−3、XIX−6、
XX−1、XX−2、XX−3、XXI−1又はXXI
I−1であり、殺虫剤として使用する場合は、好適に
は、X−1、X−2、X−3、XI−1、XI−3、X
II−1、XII−2、XII−3、XIII−1、X
IV−1、XV−1又はXVI−1であり、植物成育調
節剤として使用する場合は、好適には、XVII−1、
XVII−2又はXVII−3であり、除草剤として使
用する場合は、好適には、XVIII−1、XIX−
1、XXIX−2、XIX−3、XX−1、XX−2、
XXI−1又はXXII−1である。
【0137】以下に、化合物I−1、I−2、II−1
〜II−26、III−1〜III−14、IV−1〜
IV−6、V−1、V−2、VI−1、VII−1、V
II−2、VIII−1、IX−1、X−1〜X−5、
XI−1〜XI−4、XII−1〜XII−3、XII
I−1、XIII−2、XIV−1、XIV−2、XV
−1、XVI−1、XVII−1〜XVII−3、XV
III−1〜XVIII−3、XIX−1〜XIX−
6、XX−1〜XX−3、XXI−1及びXXII−1
の構造式を示す。
【0138】
【化5】
【0139】
【化6】
【0140】
【化7】
【0141】
【化8】
【0142】
【化9】
【0143】
【化10】
【0144】
【発明の実施の形態】本発明の第一成分の化合物(I)
は、以下に記載する方法によって製造することができ
る。
【0145】(A法)本法は、本発明の第一成分の化合
物(I)のうち、R1 がハロゲン原子、C1−C6アル
キル基、C1−C6ハロアルキル基又はC3−C7シク
ロアルキル基であり、点線が単結合である一般式(Ia
−1)で表される化合物を製造する方法である。
【0146】
【化11】
【0147】[上記式中、R1 、R2 及びR3 は、前記
と同意義を示し、R1aは、ハロゲン原子、C1−C6ア
ルキル基、C1−C6ハロアルキル基又はC3−C7シ
クロアルキル基を示す。] (A−1工程)本工程は、インドール化合物(XXVI
II)を還元して、インドリン化合物(XXIX)を製
造する工程である。
【0148】還元は、Synthesis, 859 (1977) に記載の
Gordon W. Gribble らの方法に準じて行うことができ
る。
【0149】(A−2工程)本工程は、オキシインドー
ル化合物(XXX)を還元して、インドリン化合物(X
XIX)を製造する工程である。
【0150】本工程で用いられる還元剤としては、アミ
ドをアミンに還元する通常の還元反応において還元剤と
して使用されるものであれば特に限定はないが、好適に
は、水素化リチウムアルミニウム、アラン又はジボラン
であり、更に好適には、ジボランである。
【0151】本工程で用いられる還元剤の量は、好適に
は、化合物(XXX)に対して1乃至10当量であり、
更に好適には、2乃至3当量である。
【0152】本工程は、溶媒の存在下に行われる。
【0153】使用される溶媒としては、反応を阻害しな
いものであれば特に限定はないが、好適には、ジエチル
エーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラ
ンのようなエーテル類であり、更に好適には、テトラヒ
ドロフランである。
【0154】反応温度は、通常−50℃乃至溶媒の沸点
であり、好適には室温乃至溶媒の沸点である。
【0155】反応時間は、主に反応温度及び塩基の存在
又は非存在により異なるが、通常1時間乃至4日間であ
り、好適には4時間乃至3日間である。
【0156】反応終了後、反応混合物には通常の還元反
応と同様の後処理を行う。例えば、化合物(XXIX)
は、還元剤又は反応により還元剤から生じた反応生成物
と錯体を形成しており、まず酸で錯体を壊し、次いで塩
基で中和することにより得られる。
【0157】錯体を壊す反応に用いられる酸としては、
通常の反応において酸として用いられるものであれば特
に限定はないが、好適には、塩酸、硫酸、硝酸、リン酸
のようなプロトン酸であり、更に好適には、塩酸であ
る。
【0158】中和反応に用いられる塩基としては、通常
の反応において塩基として用いられるものであれば特に
限定はないが、好適には、水酸化ナトリウム、水酸化カ
リウムのような水酸化物;炭酸ナトリウム、炭酸カリウ
ムのような炭酸塩;又は、炭酸水素ナトリウム、炭酸水
素カリウムのような炭酸水素塩である。
【0159】(A−3工程)本工程は、インドリン化合
物(XXIX)に、一般式ClCH(R3 )CH2CO
Cl[式中、R3 は、前記と同意義を示す。]で表され
る塩素置換酸クロライドを、塩基の存在下又は非存在下
に反応させることにより、一般式(XXIII)で表さ
れる化合物を製造する工程である。
【0160】本工程で用いられる式ClCH(R3 )C
2 COClで表される化合物の量は、式(XXIX)
の化合物に対して、好適には1乃至3当量であり、更に
好適には1乃至1.5当量である。
【0161】本工程に塩基の存在は必須ではないが、使
用される塩基としては、通常の反応において塩基として
使用されるものであれば特に限定はないが、好適には、
炭酸ナトリウム、炭酸カリウムのようなアルカリ金属炭
酸塩;炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウムのような
アルカリ金属炭酸水素塩;水素化ナトリウム、水素化リ
チウム、水素化カリウムのようなアルカリ金属水素化
物;水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化バリウ
ムのようなアルカリ金属水酸化物;ナトリウムメトキシ
ド、ナトリウムエトキシド、ポタシウム−t−ブトキシ
ドのようなアルカリ金属アルコキシド類;トリエチルア
ミン、トリブチルアミン、ジイソプロピルエチルアミ
ン、N−メチルモルホリン、ピリジン、4−(N,N−
ジメチルアミノ)ピリジン、N,N−ジメチルアニリ
ン、N,N−ジエチルアニリン、1,5−ジアザビシク
ロ[4.3.0]ノナ−5−エン、1,4−ジアザビシ
クロ[2.2.2]オクタン(DABCO)、1,8−
ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(D
BU)のような有機塩基類又はブチルリチウム、リチウ
ムジイソプロピルアミドのような有機塩基類であり、更
に好適には、トリエチルアミンである。
【0162】本工程は、溶媒の存在下に行われる。
【0163】使用される溶媒としては、反応を阻害しな
いものであれば特に限定はないが、好適には、ヘキサ
ン、シクロヘキサン、ベンゼン、トルエン等の炭化水素
類;ジクロロメタン、ジクロロエタン、クロロホルム、
テトラクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類;ジオキ
サン、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン(TH
F)、エチレングリコールジメチルエーテル等のエーテ
ル類;ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、
ヘキサメチルリン酸トリアミド(HMPA)等のアミド
類;アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチル
ケトン、シクロヘキサノン等のケトン類;アセトニトリ
ル、イソブチロニトリル等のニトリル類;又は、酢酸メ
チル、酢酸エチル、酢酸プロピル等のエステル類であ
り、更に好適には、アセトンである。
【0164】反応温度は、通常−20℃乃至150℃で
あり、好適には10℃乃至90℃である。
【0165】反応時間は、主に反応温度及び塩基の存在
又は非存在により異なるが、通常10分乃至24時間で
あり、好適には30分乃至10時間である。
【0166】(A−4工程)本工程は、化合物(XXI
II)のうちR1 がハロゲン原子、C1−C6アルキル
基又はC1−C6ハロアルキル基である化合物(XXI
IIa)を、通常のフリーデルクラフツ反応の方法に準
じて閉環し、本発明の化合物(Ia−1)を製造する工
程である。
【0167】本工程は、特公昭52−48176号公報
に記載の方法に準じても行うことができる。
【0168】本工程は、ルイス酸存在下に行われる。
【0169】本工程で使用されるルイス酸としては、通
常フリーデルクラフツ反応においてルイス酸として使用
されるものであれば特に限定はないが、好適には、塩化
アルミニウム、三塩化鉄、二塩化スズ、四塩化スズ、三
臭化ホウ素、三塩化ホウ素、三弗化ホウ素、塩化亜鉛、
臭化亜鉛、三塩化チタン、四塩化チタン又はこれらの混
合物である。更に好適には、塩化アルミニウム又は四塩
化スズであり、最も好適には、塩化アルミニウムであ
る。
【0170】本工程で使用されるルイス酸の量は、化合
物(XXIIIa)に対して好適には1乃至10当量で
あり、更に好適には2.5乃至6当量である。
【0171】本工程に溶媒の存在は必須ではないが、使
用される溶媒としては、反応を阻害しないものであれば
特に限定はないが、好適には、塩化メチレン、ジクロロ
エタン、テトラクロロエタン、ジクロロヘキサン、ジク
ロロオクタンのようなハロゲン化炭化水素;ヘキサン、
シクロヘキサン、オクタン、デカン、ドデカンのような
炭化水素;又は、ニトロベンゼン、ジクロロトルエン、
メシチレンのような芳香族溶媒である。
【0172】反応温度は、通常室温乃至200℃である
が、好適には80℃乃至180℃であり、更に好適には
120乃至160℃である。
【0173】反応時間は、主に反応温度、用いられるル
イス酸の量及び溶媒の有無によって異なるが、通常30
分乃至24時間であり、好適には1時間乃至4時間であ
る。
【0174】本工程は、反応終了後、通常のフリーデル
クラフツ反応と同様の後処理を行う。すなわち、反応混
合物を氷水又は希塩酸を含む氷水に注加して、或は、氷
水又は希塩酸を含む氷水を反応混合物に注加して、過剰
のルイス酸を加水分解した後、適当な有機溶媒で抽出す
る。
【0175】(B法)
【0176】
【化12】
【0177】[上記式中、R1 、R1a及びR2 は、前記
と同意義を示し、R3aは、C1−C6アルキル基又はC
3−C7シクロアルキル基を示す。] (B−1工程)本工程は、インドリン化合物(XXI
X)に(a)ジケテン(ケテンダイマー)を反応させる
か、又は(b)一般式R3aCOCH2 COOR[式中、
3aは前記と同意義を示し、Rは低級アルキル基を示
す。]で表されるエステル化合物を反応させて、一般式
(XXIV)の化合物を製造する工程である。
【0178】(a)本工程は、一般式(XXIV)で表
される化合物のうち、R3aがメチル基である化合物を製
造する工程である。
【0179】ジケテンとの反応は、溶媒の存在下に加熱
して行われる。
【0180】本工程で用いられるジケテンの量は、化合
物(XXIX)に対して好適には1乃至10当量であ
り、更に好適には1乃至3当量である。
【0181】使用される溶媒としては、反応を阻害せ
ず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定
はないが、好適には、ベンゼン、トルエン、キシレンの
ような芳香属炭化水素;メチレンクロライド、クロロホ
ルム、四塩化炭素、ジクロロエタン、クロロベンゼン、
ジクロロベンゼンのようなハロゲン化炭化水素類;ジエ
チルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロ
フラン、ジオキサン、ジメトキシエタン、ジエチレング
リコールジメチルエーテルのようなエーテル類;アセト
ニトリル、イソブチロニトリルのようなニトリル類;ホ
ルムアミド、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトア
ミド、ヘキサメチルホスホロトリアミド、1,3−ジメ
チル−2−イミダゾリジノンノようなアミド類;ジメチ
ルスルホキシドのようなスルホキシド類;又は、スルホ
ランのようなスルホン類であり、更に好適にはメチレン
クロライド、ジクロロエタンのようなハロゲン化炭化水
素類である。
【0182】反応温度は、通常−10℃乃至100℃で
あり、好適には20℃乃至80℃である。
【0183】反応時間は、主に反応温度、原料化合物及
び使用される溶媒の種類によって異なるが、通常1時間
乃至10時間であり、好適には2乃至4時間である。
【0184】(b)本工程は、塩基の存在又は非存在下
に、溶媒の存在下に行われる。
【0185】使用される塩基としては、通常の反応にお
いて塩基として使用されるものであれば特に限定はない
が、好適には、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムのような
アルカリ金属炭酸塩;炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カ
リウムのようなアルカリ金属炭酸水素塩;水素化ナトリ
ウム、水素化リチウム、水素化カリウムのようなアルカ
リ金属水素化物;水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、
水酸化バリウムのようなアルカリ金属水酸化物;ナトリ
ウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、ポタシウム−
t−ブトキシドのようなアルカリ金属アルコキシド類;
トリエチルアミン、トリブチルアミン、ジイソプロピル
エチルアミン、N−メチルモルホリン、ピリジン、4−
(N,N−ジメチルアミノ)ピリジン、N,N−ジメチ
ルアニリン、N,N−ジエチルアニリン、1,5−ジア
ザビシクロ[4.3.0]ノナ−5−エン、1,4−ジ
アザビシクロ[2.2.2]オクタン(DABCO)、
1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−
エン(DBU)のような有機塩基類;又は、ブチルリチ
ウム、リチウムジイソプロピルアミドのような有機塩基
類である。
【0186】使用される溶媒としては、反応を阻害せ
ず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定
はないが、好適には、ベンゼン、トルエン、キシレンの
ような芳香属炭化水素;メチレンクロライド、クロロホ
ルム、四塩化炭素、ジクロロエタン、クロロベンゼン、
ジクロロベンゼンのようなハロゲン化炭化水素類;ジエ
チルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロ
フラン、ジオキサン、ジメトキシエタン、ジエチレング
リコールジメチルエーテルのようなエーテル類;アセト
ニトリル、イソブチロニトリルのようなニトリル類;ホ
ルムアミド、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトア
ミド、ヘキサメチルホスホロトリアミド、1,3−ジメ
チル−2−イミダゾリジノンのようなアミド類;ジメチ
ルスルホキシドのようなスルホキシド類;又は、スルホ
ランのようなスルホン類である。
【0187】反応温度は、通常−10℃乃至150℃で
あり、好適には20℃乃至100℃である。
【0188】反応時間は、主に反応温度、原料化合物及
び使用される溶媒の種類によって異なるが、通常1時間
乃至24時間であり、好適には2乃至14時間である。
【0189】(B−2工程)本工程は、化合物(XXI
V)を脱水剤で処理して閉環し、一般式(Ib−1)で
表される本発明の化合物[一般式(I)中、R3 がC1
−C6アルキル基又はC3−C7シクロアルキル基であ
り、点線が二重結合である化合物]を製造する工程であ
る。
【0190】使用される脱水剤としては、通常の反応に
使用されるものであれば特に限定はないが、好適には濃
硫酸又はポリリン酸のような酸が挙げられる。
【0191】反応は、通常溶媒の非存在下に行われる
が、反応を阻害せず、出発物質をある程度溶解するもの
であれば溶媒の使用もさしつかえはなく、特に限定はな
い。好適には、ペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン、
オクタン、デカン、ドデカン、トルエン、キシレンのよ
うな炭化水素;塩化メチレン、ジクロロエタン、テトラ
クロロエタン、クロロベンゼンのようなハロゲン化炭化
水素;又は、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテ
ル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタ
ン、ジエチレングリコール ジメチルエーテルのような
エ−テル類である。
【0192】反応温度は、通常30℃乃至150℃であ
り、好適には50℃乃至120℃である。
【0193】反応時間は、主に反応温度、原料化合物及
び使用される溶媒の種類によって異なるが、通常1時間
乃至6時間であり、好適には10分乃至2時間である。
【0194】(C法)
【0195】
【化13】
【0196】[上記式中、R1 及びR2 は、前記と同意
義を示す。] (C−1工程)本工程は、インドリン化合物(XXI
X)を原料として、シンナモイルクロライドと反応する
ことにより、一般式(XXXI)で表される化合物を製
造する工程である。
【0197】本工程は、例えば、J. Agric. Food Che
m., 29(3), 576-579 (1981) (先行技術A2)に記載の
方法に準じて行うことができる。
【0198】(C−2工程)本工程は、化合物(XXX
I)を、無水塩化アルミニウム存在下、加熱することに
より、一般式(Ib−2)で表される本発明の化合物
[一般式(I)中、R3 が水素原子であり、点線が二重
結合である化合物]を製造する工程である。
【0199】本工程も、C−1工程と同様に、例えば、
J. Agric. Food Chem., 29(3), 576-579 (1981) (先行
技術A2)に記載の方法に準じて行うことができる。
【0200】(D法)
【0201】
【化14】
【0202】[上記式中、R1 、R2 及びR3 は、前記
と同意義を示す。] (D−1工程)本工程は、一般式(Ib)の本発明化合
物を接触的に還元し、一般式(Ia)の本発明化合物を
製造する工程である。
【0203】反応は溶媒及び触媒の存在下に、水素ガス
を用いて、通常の接触還元法によって行われる。
【0204】反応は水素雰囲気下に行われるが、ガス圧
は1乃至20気圧であり、好適には1乃至6気圧であ
る。
【0205】使用される触媒としては、通常接触還元に
使用されるものであれば特に限定はないが、好適には、
通常の接触還元に用いられる5%乃至10%含量のパラ
ジウム−炭素触媒又は白金触媒が挙げられる。
【0206】使用される触媒の量は、通常一般式(I
b)の化合物に対して、300分の1乃至10分の1当
量であるが、好適には200分の1乃至30分の1当量
である。
【0207】使用される溶媒としては、反応を阻害せ
ず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定
はないが、好適には、メタノール、エタノール、プロパ
ノール等のアルコール類である。
【0208】反応温度は、通常10℃乃至80℃である
が、好適には20乃至50℃である。
【0209】反応時間は、主に反応温度、原料化合物及
び使用される溶媒の種類によって異なるが、通常1時間
乃至6時間であり、好適には1時間乃至2時間である。
【0210】(E法)
【0211】
【化15】
【0212】[上記式中、R2 、R3 及び点線は、前記
と同意義を示し、R1bは、C1−C6アルコキシ基、C
1−C6ハロアルコキシ基又はC3−C7シクロアルキ
ルオキシ基を示す。] (E−1工程)本工程は、一般式(XXIII)で表さ
れる化合物のうちR1 がC1−C6アルコキシ基、C1
−C6ハロアルコキシ基又はC3−C7シクロアルキル
オキシ基である化合物(XXIIIb)を原料として、
ピロロ[3,2,1−ij]キノリン環の7位が水酸基
である化合物(XXV)のうち点線が単結合である化合
物(XXVa)を製造する工程である。
【0213】本工程は、A−4工程と同様の方法で行う
ことができる。すなわち、A−4工程記載の閉環条件下
で反応を行うと、閉環がなされると同時に、低級アルコ
キシ基、低級ハロアルコキシ基又は低級シクロアルキル
オキシ基が水酸基に変換される。
【0214】(E−2工程)本工程は、一般式(Ib)
で表される化合物のうちR1 がC1−C6アルコキシ
基、C1−C6ハロアルコキシ基又はC3−C7シクロ
アルキルオキシ基である化合物(Ib−3)を原料とし
て、ピロロ[3,2,1−ij]キノリン環の7位が水
酸基である化合物(XXV)のうち点線が二重結合であ
る化合物(XXVb)を製造する工程である。
【0215】本工程は、例えば、三臭化ホウ素のような
ルイス酸で処理する等のような、Greene Wuts 等編集の
Protective Groups in Organic Synthesis[Second Edit
ion,John Wiley and Sons, Inc, (1991)]等に記載の一
般的方法により行うことができる。
【0216】(E−3工程)本工程は、化合物(XX
V)の7位の水酸基を同一若しくは異なった1乃至3個
のハロゲンで置換されていてもよい低級アルコキシ基、
低級ハロアルコキシ基又は低級シクロアルキルオキシ基
に変換し、一般式(Ic)で表される本発明の化合物
[一般式(I)中、R1 がC1−C6アルコキシ基、C
1−C6ハロアルコキシ基又はC3−C7シクロアルキ
ルオキシ基である化合物]を製造する工程である。
【0217】本工程は、塩基の存在下、アルキル化剤に
よってアルキル化、或は、シクロアルキル化剤によって
シクロアルキル化することにより行われる。
【0218】使用されるアルキル化剤は、通常アルキル
化する際に使用されるものであれば特に限定はないが、
好適には、メチルアイオダイド、メチルブロマイド、メ
チルクロライド、エチルアイオダイド、エチルブロマイ
ド、エチルクロライド、プロピルアイオダイド、プロピ
ルブロマイド、イソプロピルブロマイド、ブチルブロマ
イド、イソブチルブロマイド、s−ブチルブロマイド、
t−ブチルブロマイド、ペンチルブロマイド、イソペン
チルブロマイド、2−メチルブチルブロマイド、ネオペ
ンチルブロマイド、1−エチルプロピルブロマイド、ヘ
キシルブロマイド、4−メチルペンチルブロマイド、3
−メチルペンチルブロマイド、2−メチルペンチルブロ
マイド、1−メチルペンチルブロマイド、3,3−ジメ
チルブチルブロマイド、2,2−ジメチルブチルブロマ
イド、1,1−ジメチルブチルブロマイド、1,2−ジ
メチルブチルブロマイド、1,3−ジメチルブチルブロ
マイド、2,3−ジメチルブチルブロマイド、2−エチ
ルブチルブロマイドのようなハロゲン化低級アルカン
類;トリフルオロメチルアイオダイド、トリクロロメチ
ルアイオダイド、ジフルオロジブロモメタン、クロロジ
フルオロメタン、ジフルオロジクロロメタン、ブロモジ
フルオロメタン、ブロモジクロロメタン、ブロモフルオ
ロメタン、ブロモクロロメタン、ジブロモメタン、1−
ブロモ−2,2,2−トリフルオロエタン、1,2−ジ
ブロモエタン、1−ブロモ−3,3,3−トリフルオロ
プロパン、1−ブロモ−4−フルオロブタン、1−ブロ
モ−6,6,6−トリフルオロヘキサンのようなハロゲ
ン化低級アルカン類;ジメチル硫酸、ジエチル硫酸のよ
うなジ低級アルキル硫酸;又は、メチル トリフルオロ
メタンスルホナート、エチル メタンスルホナート、プ
ロピル p−トルエンスルホナート、イソプロピル ト
リフロオロメタンスルホナート、s−ブチル メタンス
ルホナート、1−メチルブチル トリフルオロメタンス
ルホナ−トのようなスルホナート類であり、更に好適に
は、メチルアイオダイド、メチルブロマイド又はクロロ
ジフルオロメタンである。
【0219】使用されるシクロアルキル化剤は、通常シ
クロアルキル化する際に使用されるものであれば特に限
定はないが、好適には、シクロプロピルアイオダイド、
シクロプロピルブロマイド、シクロブチルアイオダイ
ド、シクロペンチルアイオダイド、シクロペンチルブロ
マイド、シクロヘキシルアイオダイド、シクロヘキシル
ブロマイド、シクロヘプチルアイオダイドのようなハロ
ゲン化低級シクロアルカン類又はシクロペンチル トリ
フルオロメタンスルホナート、シクロヘキシルメタンス
ルホナート、シクロヘキシル p−トルエンスルホナー
ト、シクロヘキシル トリフルオロメタンスルホナート
のようなスルホナ−ト類である。
【0220】アルキル化剤又はシクロアルキル化剤の量
は、原料の化合物(XXV)に対して好適には1乃至1
0当量であり、更に好適には1乃至5当量である。
【0221】使用される塩基としては、通常の反応にお
いて塩基として使用されるものであれば特に限定はない
が、好適には、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムのような
アルカリ金属炭酸塩;炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カ
リウムのようなアルカリ金属炭酸水素塩;水素化ナトリ
ウム、水素化リチウム、水素化カリウムのようなアルカ
リ金属水素化物;水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、
水酸化バリウムのようなアルカリ金属水酸化物;ナトリ
ウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、ポタシウム−
t−ブトキシドのようなアルカリ金属アルコキシド類;
トリエチルアミン、トリブチルアミン、ジイソプロピル
エチルアミン、N−メチルモルホリン、ピリジン、4−
(N,N−ジメチルアミノ)ピリジン、N,N−ジメチ
ルアニリン、N,N−ジエチルアニリン、1,5−ジア
ザビシクロ[4.3.0]ノナ−5−エン、1,4−ジ
アザビシクロ[2.2.2]オクタン(DABCO)、
1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−
エン(DBU)のような有機塩基類;又は、ブチルリチ
ウム、リチウムジイソプロピルアミドのような有機塩基
類であり、更に好適には、炭酸カリウム又は水素化ナト
リウムである。
【0222】本工程は溶媒の存在下に行われる。
【0223】使用される溶媒としては、出発原料をある
程度溶解し、反応を阻害しないものであれば特に限定は
ないが、好適には、ヘキサン、シクロヘキサン、ベンゼ
ン、トルエン等の炭化水素類;ジクロロメタン、ジクロ
ロエタン、クロロホルム、テトラクロロエタン等のハロ
ゲン化炭化水素類;ジオキサン、ジエチルエーテル、テ
トラヒドロフラン(THF)、エチレングリコールジメ
チルエーテル等のエーテル類;ジメチルホルムアミド
(DMF)、ジメチルアセトアミド、ヘキサメチルリン
酸トリアミド(HMPA)等のアミド類;アセトン、メ
チルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘ
キサノン等のケトン類;アセトニトリル、イソブチロニ
トリル等のニトリル類;又は、酢酸メチル、酢酸エチ
ル、酢酸プロピル等のエステル類であり、更に好適に
は、アセトン又はDMFである。
【0224】反応温度は、通常−20℃乃至150℃で
あるが、好適には−10℃乃至90℃である。
【0225】反応時間は、主に反応温度、塩基の種類に
よって異なるが、通常10分乃至24時間であり、好適
には30分乃至10時間である。
【0226】(F法)
【0227】
【化16】
【0228】[上記式中、R1 及びR2 は、前記と同意
義を示す。] F法は、本発明の化合物を製造する際の重要中間体であ
る、一般式(XXVIII)で表されるインドール化合
物を製造する方法である。
【0229】(F−1工程)本工程は、一般式(XXX
II)で表されるo−メチルニトロベンゼン化合物を原
料として、一般式(XXXIII)で表されるエナミン
化合物を製造する工程である。
【0230】本工程は、例えば、Paul L. Feldman, Hen
ry Rapoport [Synthesis, 735, (1986)]の方法に準じ
て行うことができる。
【0231】(F−2工程)本工程は、化合物(XXX
III)を原料として、化合物(XXVIII)を製造
する工程である。
【0232】本工程は、例えば、Paul L. Feldman, Hen
ry Rapoport [Synthesis, 735, (1986)]の方法に準じ
て、パラジウム−炭素触媒の存在下に接触還元的に行わ
れるか、William A. Ayer 等[Tetrahedron, Vol.48, N
o.14, 2919 (1992)] の方法に準じて、酢酸アンモニウ
ム存在下、三塩化チタンによる還元に引き続く脱水環化
反応によって行うことができる。
【0233】なお、化合物(XXVIII)は、化合物
(XXXII)を原料として、F−1工程と同様の反応
を行った後、化合物(XXXIII)を単離することな
く、ルイス酸(三塩化チタン)と反応することにより製
造することもできる。
【0234】(F−3工程)本工程は、一般式(XXX
IV)で表されるニトロベンゼン化合物を原料として、
適当なビニルグリニアール試薬と反応させて、化合物
(XXVIII)を製造する工程である。
【0235】本工程は、例えば、David R. Dobsonn等[S
ynlett., 79 (1992)] の方法に準じて行うことができ
る。
【0236】(F−4工程)本工程は、一般式(XXX
II)で表されるo−メチルニトロベンゼン化合物を、
ジメチルオキザレートと塩基の存在下に反応して、一般
式(XXXV)を製造する工程である。
【0237】(F−5工程)本工程は、化合物(XXX
V)を原料として、三塩化チタンを用いて環化させ、一
般式(XXXVI)で表される化合物を製造する工程で
ある。
【0238】F−4工程及びF−5工程は、例えば、特
開平7−188166号公報に記載の方法(化合物N
o.72及び73の製造方法)に準じて行うことができ
る。
【0239】(F−6工程)本工程は、化合物(XXX
VI)を原料として、一般式(XXXVII)で表され
る化合物を製造する工程である。
【0240】本工程は、一般的なエステル化合物の塩基
による加水分解反応であり、通常の方法に従って行われ
る。
【0241】反応は塩基の存在下に行われるが、使用さ
れる塩基としては、通常の反応において塩基として使用
されるものであれば特に限定はないが、好適には、炭酸
ナトリウム、炭酸カリウムのようなアルカリ金属炭酸
塩;炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウムのようなア
ルカリ金属炭酸水素塩;水酸化ナトリウム、水酸化カリ
ウム、水酸化バリウムのようなアルカリ金属水酸化物;
又は、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、
ポタシウム−t−ブトキシドのようなアルカリ金属アル
コキシド類であり、更に好適には、水酸化ナトリウム、
水酸化カリウムのようなアルカリ金属水酸化物である。
【0242】使用される溶媒としては、反応を阻害せ
ず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定
はないが、好適には、メタノール、エタノールのような
アルコール類;ジオキサン、ジエチルエーテル、テトラ
ヒドロフラン(THF)、エチレングリコールジメチル
エーテルのようなエーテル類;ジメチルホルムアミド
(DMF)、ジメチルアセトアミド、ヘキサメチルリン
酸トリアミド(HMPA)のようなアミド類;アセト
ン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトンのよ
うなケトン類;又は、アセトニトリル、イソブチロニト
リルのようなニトリル類であり、更に好適にはメタノー
ル又はエタノールである。
【0243】反応温度は、通常30℃乃至150℃であ
り、好適には50℃乃至100℃である。
【0244】反応時間は、主に反応温度及び塩基の種類
によって異なるが、通常30分乃至24時間であり、好
適には1乃至5時間である。
【0245】(F−7工程)本工程は、化合物(XXX
VII)を原料として化合物(XXVIII)を製造す
る工程である。
【0246】本工程は、例えば、Bergmann等[J. Chem.
Soc., 1913 (1959)]の方法に準じて行われる。
【0247】(G法)本法は、本発明の第一成分の化合
物(I)のうち、R1 がフッ素原子である一般式(I
f)で表される本発明化合物を製造する方法である。
【0248】
【化17】
【0249】[上記式中、R2 、R3 及びXは前記と同
意義を示し、Yはフッ素原子、BF4で表される基、P
6 で表される基、AsF6 で表される基又はSbF6
で表される基を示す。] (G−1工程)本工程は、式(XLI)で表されるイン
ドリン化合物[公知化合物;記載文献:Zhur. Obschcle
i. Khim., 29, 2541 (1959) ]に、一般式(XLII)
で表されるハロゲン置換プロピオン酸クロライドを、塩
基の存在下又は非存在下に反応させることにより、一般
式(XLIII)で表される化合物を製造する工程であ
る。
【0250】本工程で用いられる化合物(XLII)の
量は、化合物(XLI)に対して、好適には1乃至3当
量であり、更に好適には1乃至1.5当量である。
【0251】本工程に塩基の存在は必須ではないが、使
用される塩基としては、通常の反応において塩基として
使用されるものであれば特に限定はないが、好適には、
炭酸ナトリウム、炭酸カリウムのようなアルカリ金属炭
酸塩;炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウムのような
アルカリ金属炭酸水素塩;水素化ナトリウム、水素化リ
チウム、水素化カリウムのようなアルカリ金属水素化
物;水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、のようなアル
カリ金属水酸化物;水酸化バリウムのようなアルカリ土
類金属水酸化物;ナトリウムメトキシド、ナトリウムエ
トキシド、ポタシウム−t−ブトキシドのようなアルカ
リ金属アルコキシド類;トリエチルアミン、トリブチル
アミン、ジイソプロピルエチルアミン、N−メチルモル
ホリン、ピリジン、4−(N,N−ジメチルアミノ)ピ
リジン、N,N−ジメチルアニリン、N,N−ジエチル
アニリン、1,5−ジアザビシクロ[4.3.0]ノナ
−5−エン、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オ
クタン(DABCO)、1,8−ジアザビシクロ[5.
4.0]ウンデカ−7−エン(DBU)のような有機塩
基類;又はブチルリチウム、リチウムジイソプロピルア
ミドのような有機金属類であり、更に好適には、トリエ
チルアミンである。
【0252】本工程で用いられる塩基の量は、化合物
(XLI)に対して、好適には0.01乃至2当量であ
り、更に好適には0.1乃至1当量である。
【0253】本工程は、溶媒の存在下に行われる。
【0254】使用される溶媒としては、反応を阻害しな
いものであれば特に限定はないが、好適には、ヘキサ
ン、シクロヘキサン、ベンゼン、トルエン等の炭化水素
類;ジクロロメタン、ジクロロエタン、クロロホルム、
テトラクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類;ジオキ
サン、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン(TH
F)、エチレングリコールジメチルエーテル等のエーテ
ル類;ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、
ヘキサメチルリン酸トリアミド(HMPA)等のアミド
類;アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチル
ケトン、シクロヘキサノン等のケトン類;アセトニトリ
ル、イソブチロニトリル等のニトリル類;又は、酢酸メ
チル、酢酸エチル、酢酸プロピル等のエステル類であ
り、更に好適には、アセトンである。
【0255】反応温度は、通常−20℃乃至150℃で
あり、好適には10℃乃至90℃である。
【0256】反応時間は、主に反応温度、用いられる酸
クロライドの量及び塩基の有無・量によって異なるが、
通常10分乃至24時間であり、好適には30分乃至1
0時間である。
【0257】(G−2工程)本工程は、化合物(XLI
II)のニトロ基をアミノ基に還元し、一般式(XXV
I)で表される化合物を製造する工程である。
【0258】本工程は、適当な溶媒の存在下に通常の還
元に用いられる触媒と水素ガスを用いて接触的に還元す
ることができる。
【0259】使用される溶媒としては、反応を阻害しな
いものであれば特に限定はないが、好適には、メタノ−
ル、エタノ−ル、2−プロパノ−ル、プロパノ−ル等の
アルコ−ル類;酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル
類;テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル等のエーテ
ル類;蟻酸、酢酸等の有機酸類;又はこれらの混合溶媒
であり、更に好適には、エタノ−ル又は酢酸である。
【0260】使用される触媒としては、通常の接触還元
に用いられる触媒であれば特に限定はないが、好適に
は、5%乃至10%パラジウム−炭素(Pd−C)、白
金−炭素(Pt−C)又は酸化白金(PtO2 )であ
る。
【0261】使用される触媒の量は、通常、1/200
モル%乃至1/50モル%であり、好適には、1/10
0モル%である。
【0262】反応は加圧又は常気圧のいずれでも進行す
るが、好適には3乃至15気圧、更に好適には4乃至5
気圧である。
【0263】反応温度は、特に限定はないが、好適には
30℃乃至60℃である。
【0264】反応時間は、主に反応温度、用いられる触
媒及び溶媒の種類・量、及び圧力によって異なるが、好
適には30分乃至10時間である。
【0265】本工程の還元は、酸と金属又はハロゲン化
金属を用いて行うことができる。その場合、酸として
は、例えば、濃硫酸、濃硝酸、濃塩酸等の無機酸類;酢
酸等の有機酸類が挙げられ、好適には、濃塩酸又は酢酸
である。用いられる金属又はハロゲン化金属としては、
例えば、亜鉛(Zn)、鉛(Pb)、鉄(Fe)、塩化
スズ(II)(SnCl2 )等が挙げられ、好適には、
亜鉛、鉄又はSnCl2である。酸と金属又はハロゲン
化金属の組合せとしては、好適には、濃塩酸とSnCl
2 、酢酸と亜鉛又は酢酸と鉄である。
【0266】本反応は適当な溶媒の存在下で行うことが
できる。
【0267】使用される溶媒としては、例えば、メタノ
−ル、エタノ−ル、2−プロパノ−ル、プロパノ−ル等
のアルコ−ル類;酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル
類;テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル等のエーテ
ル類;蟻酸、酢酸等の有機酸類;又はこれらの混合溶媒
等が挙げられ、好適には、メタノール又は酢酸である。
【0268】使用される金属の量は、化合物(XLII
I)に対して好適には1乃至10当量であり、更に好適
には1乃至5当量である。
【0269】使用される酸の量は、化合物(XLII
I)に対して好適には3乃至500当量であり、更に好
適には5乃至150当量である。
【0270】反応温度は、通常30℃乃至150℃であ
り、好適には40℃乃至100℃である。
【0271】反応時間は、主に反応温度、用いられる酸
及び金属又はハロゲン化金属の種類・量によって異なる
が、通常10分乃至10時間であり、好適には30分乃
至3時間である。
【0272】(G−3工程)本工程は、化合物(XXV
I)を、一般式(XLIV)で表されるジアゾニウム塩
に変換する工程である。
【0273】本工程は適当な溶媒の存在下、酸の存在下
又は非存在下、ジアゾ化剤とフッ素源を加えることによ
って達成される。
【0274】使用されるジアゾ化剤としては、アミノ基
をジアゾ化できるものなら特に限定はないが、例えば、
亜硝酸ナトリウム、亜硝酸カリウム、亜硝酸銀等の亜硝
酸塩類;亜硝酸エチル、亜硝酸イソアミル等の亜硝酸ア
ルキル類;亜硝酸等が挙げられ、好適には亜硝酸ナトリ
ウム又は亜硝酸イソアミルである。
【0275】使用されるジアゾ化剤の量は、化合物(X
XVI)に対し、通常1乃至3当量であり、好適には1
乃至1.5当量である。
【0276】使用されるフッ素源としては、フッ素アニ
オンが出るものであれば特に限定はないが、例えば、ホ
ウフッ化水素酸(HBF4 )、ヘキサフルオロリン酸
(HPF6 )、HAsF6 、フルオロアンチモン酸(H
SbF6 )、フッ化水素酸(HF)等のフッ化水素酸
類;テトラフルオロホウ酸ナトリウム(NaBF4 )、
テトラフルオロホウ酸アンモニウム(NH4 BF4 )、
テトラフルオロホウ酸カリウム(KBF4 )等のテトラ
フルオロホウ酸塩類が挙げられ、好適にはHBF4又は
HFである。
【0277】使用されるフッ素源の量は、化合物(XX
VI)に対し、通常1乃至200当量であり、好適には
1乃至150当量である。
【0278】或は、ジアゾ化剤とフッ素源とが一緒にな
ったテトラフルオロホウ酸ニトロソニウム(NOBF
4 )を用いることができる。
【0279】使用されるNOBF4 の量は、化合物(X
XVI)に対し、通常1乃至3当量であり、好適には1
乃至1.5当量である。
【0280】使用されるジアゾ化剤とフッ素源は、通常
ジアゾ化剤を先に加え、後からフッ素源を加えるが、先
にフッ素源を加えておき、後からジアゾ化剤を加えても
よく、ジアゾ化剤とフッ素源を同時に加えてもよい。
【0281】使用される溶媒の例としては、反応を阻害
しないものであれば特に限定はないが、例えば、クロロ
ベンゼン、ジクロロベンゼン等のハロゲン化芳香族炭化
水素類;ベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素類;ヘ
キサン、ペンタン、オクタン等の炭化水素類;ピリジ
ン、2−ヒドロキシピリジン、ピラジン等の芳香族複素
環類;テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル等のエー
テル類;N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)、
N,N−ジメチルアセトアミド等のアミド類;水が挙げ
られ、使用されるジアゾ化剤が亜硝酸塩類又は亜硝酸の
場合は好適には、ピリジン又は水であり、使用されるジ
アゾ化剤が亜硝酸アルキル類の場合は好適にはDMFで
あり、使用されるジアゾ化剤がNOBF4 の場合は好適
にはジクロロベンゼンである。
【0282】使用される酸としては、化合物(XXV
I)を塩にすることができるものなら特に限定はない
が、例えば、塩酸、ホウフッ化水素酸、フッ化水素酸、
亜硝酸、ニトロシル硫酸等が挙げられ、好適には塩酸、
ホウフッ化水素酸又はフッ化水素酸である。
【0283】使用されるフッ素源の中には、同時に酸と
して用いられる場合があり、例えば、ホウフッ化水素
酸、フッ化水素酸等が挙げられる。
【0284】使用される酸の量は、化合物(XXVI)
に対し、通常3乃至500当量であり、好適には5乃至
150当量である。
【0285】反応温度は、通常−20℃乃至50℃であ
り、好適には0℃乃至20℃である。
【0286】反応時間は、主に反応温度、用いられるジ
アゾ化剤及びフッ素源の種類・量、及び酸の有無・量に
よって異なるが、通常10分乃至5時間であり、好適に
は30分乃至3時間である。
【0287】化合物(XLIV)は、反応終了後、晶出
する固体を濾取するか、溶媒を濃縮することによって単
離できるが、単離することなく次の反応に用いることも
できる。即ち、本願発明は、化合物(XLIV)を単離
する場合、及び、単離しない場合の両方を含む。
【0288】(G−4工程)本工程は、化合物(XLI
V)を加熱して、化合物(XXVII)を製造する工程
である。
【0289】本工程は、適当な溶媒の存在下又は非存在
下で実施することができる。
【0290】使用される溶媒は、G−3工程で使用され
た溶媒をそのまま用いることもあり、又、本工程におい
て新たに溶媒を加えることもある。
【0291】使用される溶媒としては、反応を阻害しな
いものであれば特に限定はないが、例えば、ベンゼン、
トルエン、キシレン、ビフェニルのような芳香族炭化水
素類;ジクロロベンゼン、クロロベンゼンのようなハロ
ゲン化芳香族炭化水素類;キノリン、ピリジン、ピラジ
ンのような芳香族複素環類;メチレンクロライド、クロ
ロホルム、四塩化炭素、ジクロロエタン、クロロベンゼ
ン、ジクロロベンゼンのようなハロゲン化炭化水素類;
ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒ
ドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン、ジエチレ
ングリコールジメチルエーテル、石油エ−テルのような
エーテル類;アセトニトリル、イソブチロニトリルのよ
うなニトリル類;N,N−ジメチルホルムアミド(DM
F)、N,N−ジメチルアセトアミド等のアミド類;ヘ
キサン、ヘプタン、オクタン、ドデカンのような炭化水
素類が挙げられ、好適にはジクロロベンゼン、トルエ
ン、ビフェニル、ピリジン、石油エ−テル、ヘプタン又
はドデカンであり、更に好適には、ジクロロベンゼン、
ヘプタン又はピリジンである。
【0292】反応温度は、通常40℃乃至200℃であ
り、好適には60℃乃至100℃である。
【0293】反応時間は、主に反応温度、及び溶媒の有
無によって異なるが、通常1時間乃至10時間であり、
好適には1時間乃至4時間である。
【0294】(G−5工程)本工程は、化合物(XXV
II)を閉環し、化合物(If)を製造する工程であ
る。
【0295】本工程は、上記A−4工程と同様の条件で
行うことができる。
【0296】上記各反応終了後、各反応の目的化合物
は、常法に従って反応混合物から採取することができ
る。
【0297】例えば、反応混合物を適宜中和し、又、不
溶物が存在する場合には濾過により除去した後、水と酢
酸エチルのような水と混和しない有機溶媒を加え、水洗
後、目的化合物を含む有機層を分離し、無水硫酸マグネ
シウム等で乾燥後、溶剤を留去することによって得られ
る。
【0298】得られた目的化合物は必要ならば、常法、
例えば再結晶、再沈殿又はクロマトグラフィー等によっ
て更に精製できる。
【0299】もちろん、精製の任意の段階で精製を中止
し、粗製物を有効成分又は次の反応に供する原料化合物
とすることもできる。
【0300】以下に、参考例をあげて本発明の第一成分
の製造法を更に具体的に説明する。
【0301】
【参考例1】7−フルオロ−1,2,5,6−テトラヒ
ドロ−4H−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン−4
−オン(化合物番号1) (1)3−フルオロ−6−(メトキサリルメチル)−1
−ニトロベンゼン メタノール100mlにt−ブトキシカリウム(t−B
uOK)45.8g(0.400mol)を氷冷下に加
え、次いで攪拌しながらジメチルサクシネート52.9
g(0.448mol)を加え、更に、室温で4−フル
オロ−2−ニトロ−トルエン6.20g(40.0mm
ol)のメタノール溶液(20ml)を滴下し、4時間
同温で攪拌を続けた。反応終了後、反応液に10%硫酸
水素カリウム(KHSO4 )水溶液を加えて酸性とした
後、酢酸エチルで抽出した。有機層を水洗し、次いで少
量の1%炭酸ナトリウム水溶液で洗浄後、硫酸マグネシ
ウム(MgSO4 )で乾燥した。乾燥剤を濾過後、減圧
下にて溶媒を留去し、粗目的物9.85g(粗収率10
2%)を油状物として得た。なお、本粗目的物は、ケト
体とエノール体の混合物(約1:1)であった。
【0302】マススペクトル(MS) m/z: 241(M+), 211,
182, 154, 137, 123, 108, 107. 核磁気共鳴スペクトル(1H-NMR)(200MHz, CDCl3) δppm:
8.28(dd, J=5.6,8.9Hz), 7.92(dd, J=2.2,8.4Hz), 7.6
6(dd, J=2.6,8.4Hz), 7.38-7.29(m), 6.90(s), 6.68(b
s), 4.53(s), 3.95(s), 3.94(s). (2)6−フルオロ−2−メトキシカルボニルインドー
上記(1)の方法で得た粗3−フルオロ−6−(メトキ
サリルメチル)−1−ニトロベンゼン9.85gのアセ
トン溶液(190ml)に、24%塩化チタン(TiC
3 )180gの水溶液を室温で滴下し、一晩室温で攪
拌した。その後、反応液を氷に注加し、酢酸エチルで抽
出し、十分に水洗した後、硫酸マグネシウム(MgSO
4 )で乾燥した。乾燥剤を濾過後、減圧下にて溶媒を留
去し、粗目的物6.99g(粗収率90.5%)を粗結
晶として得た。この粗結晶を、ジイソプロピルエーテル
と少量の酢酸エチルで洗浄し、目的物3.16g(収率
40.9%)をオレンジ色粉末として得た。
【0303】MS m/z: 193(M+), 161, 133.1 H-NMR(200MHz, CDCl3) δppm: 8.94(1H, bs), 7.63(1
H, dd, J=5.5,9.0Hz), 7.20(1H, d, J=2.3Hz), 7.09(1
H, dd, J=2.3,9.0Hz), 6.94(1H, dt, J=2.3,9.0Hz), 3.
95(3H, s). (3)2−カルボキシ−6−フルオロインドール 上記(2)の方法で得た6−フルオロ−2−メトキシカ
ルボニルインドール497.2mg(2.57mmo
l)のエタノール溶液(11ml)に、2規定(2N)
水酸化ナトリウム(3.08mmol)の水溶液(1.
54ml)を加え、70℃で2時間攪拌した。その後、
反応液を氷水に注加し、塩酸にて酸性にした。析出した
固体を濾取し、酢酸エチルに溶解し、MgSO4 で乾燥
した。乾燥剤を濾過後、減圧下にて溶媒を留去し、目的
物413.9mg(収率89.8%)を白色粉末として
得た。
【0304】MS m/z: 179(M+), 167, 161, 149, 133.1 H-NMR(200MHz, CD3OD) δppm: 7.63(1H, dd, J=5.6,9.
3Hz), 7.15(1H, S), 7.12(1H, dd, J=2.2,10.3Hz), 6.8
8(1H, dt, J=2.2,9.3Hz). (4)6−フルオロインドール 上記(3)の方法で得た2−カルボキシ−6−フルオロ
インドール404.6mg(2.26mmol)をナス
型フラスコにとり、260℃の油浴で3時間加熱した。
その反応物を分取用シリカゲル薄層クロマトグラフィー
(PTLC)(展開溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=4/
1、厚さ0.5mm、20cm×20cmシリカゲルプ
レート、4枚)で精製し、目的物81.2mg(収率2
6.6%)をアモルファスとして得た。
【0305】1H-NMR(200MHz, CDCl3) δppm: 8.18(1H,
bs), 7.56(1H, dd, J=5.3,8.9Hz), 7.20-7.17(1H, m),
7.08(1H, dd, J=2.3,9.7Hz), 6.91(1H, dt, J=2.3,8.9H
z), 6.56-6.53(1H, m). (5)6−フルオロインドリン 上記(4)の方法で得た6−フルオロインドール76.
9mg(0.57mmol)を酢酸1.5mlに溶解
し、氷冷下、攪拌しつつ、NaBH3 CNを107.5
mg(1.76mmol)添加し、内温が20℃以上に
ならないように冷却しつつ、30分間攪拌した。反応終
了後、水7.5mlで希釈し、ペレット状の水酸化ナト
リウムを加えて反応液をアルカリ性に調製した後、酢酸
エチルで抽出した。有機層を水洗し、飽和食塩水で洗浄
後、炭酸カリウム(K2 CO3 )で乾燥した。乾燥剤を
濾過後、減圧下にて溶媒を留去し、目的物65.7mg
(収率84.2%)を黄色油状物として得た。
【0306】MS m/z: 137(M+), 136.1 H-NMR(200MHz, CDCl3) δppm: 7.00(1H, t, J=8.2Hz),
6.41-6.29(2H, m), 3.83(1H, bs), 3.60(2H, t, J=8.4
Hz), 2.98(2H, t, J=8.4Hz). (6)1−(3−クロロプロピオニル)−6−フルオロ
インドリン 上記(5)の方法で得た6−フルオロインドリン88.
2mg(0.64mmol)のアセトン溶液(17m
l)に3−クロロプロピオニルクロライド64μg
(0.67mmol)を室温で加え、2時間加熱還流し
た。反応終了後、反応混合物を10%希塩酸水溶液に注
加し、析出した固体を濾取した。残渣を酢酸エチルで抽
出し、水洗後、MgSO4 で乾燥した。乾燥剤を濾過
後、減圧下にて溶媒を留去し、目的物128.6mg
(収率87.8%)を淡黄色粉末として得た。
【0307】MS m/z: 227(M+), 137, 136.1 H-NMR(200MHz, CDCl3) δppm: 7.98(1H, dd, J=2.4,1
0.6Hz), 7.09(1H, dd, J=5.5,8.3Hz), 6.72(1H, dt, J=
2.4,8.3Hz), 4.12(2H, t, J=8.5Hz), 3.90(2H, t,J=6.8
Hz), 3.18(2H, t, J=8.5Hz), 2.91(2H, t, J=6.8Hz). (7)7−フルオロ−1,2,5,6−テトラヒドロ−
4H−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン−4−オン
(化合物番号1) 上記(6)の方法で得た1−(3−クロロプロピオニ
ル)−6−フルオロインドリン123.2mg(0.5
4mmol)と無水塩化アルミニウム(AlCl3 )3
61.1mg(2.71mmol)の粉末を混合し、1
20℃にて4時間加熱した。反応終了後、反応混合物を
10gの氷と10%塩酸0.5mlからなる氷水に注加
した後、酢酸エチルで抽出し、MgSO4 で乾燥した。
乾燥剤を濾過後、減圧下にて溶媒を留去し、得られた粗
目的物をPTLC(展開溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=
1/1、厚さ0.5mm、20cm×20cmシリカゲ
ルプレート、4枚)で精製し、目的物52.8mg(収
率51%)を融点91〜110℃の粉末として得た。
【0308】MS m/z: 191(M+), 162, 148, 135.1 H-NMR(200MHz, CDCl3) δppm: 6.99(1H, dd, J=4.8,8.
2Hz), 6.63(1H, dd, J=9.6,8.2Hz), 4.11(2H, t, J=8.5
Hz), 3.14(2H, t, J=8.5Hz), 2.99(2H, t, J=7.8Hz),
2.68(2H, t, J=7.8Hz).
【0309】
【参考例2】7−クロロ−1,2,5,6−テトラヒド
ロ−4H−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン−4−
オン(化合物番号2) (1)3−クロロ−6−(メトキサリルメチル)−1−
ニトロベンゼン 4−クロロ−2−ニトロトルエン6.86g(40.0
mmol)を原料とし、参考例1(1)の方法に準じ
て、目的物9.63g(収率93.5%)を淡褐色粉末
として得た。なお、本目的物は、エノール体であった。
【0310】MS m/z: 257(M+), 198, 170, 153.1 H-NMR(200MHz, CDCl3) δppm: 8.22(1H, d, J=8.7Hz),
7.94(1H, d, J=2.2Hz),7.58(1H, dd, J=2.2,8.7Hz),
6.89(1H, s), 6.72(1H, s), 3.98(3H, s). (2)6−クロロ−2−メトキシカルボニルインドール 上記(1)の方法で得た3−クロロ−6−(メトキサリ
ルメチル)−1−ニトロベンゼン1.51g(6.20
mmol)を原料とし、参考例1(2)の方法に準じ
て、目的物0.40g(収率30.8%)を白色粉末と
して得た。
【0311】MS m/z: 209(M+), 177, 149, 114.1 H-NMR(200MHz, CDCl3) δppm: 8.91(1H, bs), 7.61(1
H, d, J=8.6Hz), 7.43(1H, s), 7.19(1H, d, J=2.0Hz),
7.14(1H, d, J=8.6Hz), 3.96(3H, s). (3)2−カルボキシ−6−クロロインドール 上記(2)の方法で得た6−クロロ−2−メトキシカル
ボニルインドール407.8mg(1.95mmol)
を原料とし、参考例1(3)の方法に準じて、目的物3
82.0mg(定量的)を白色粉末として得た。
【0312】MS m/z: 195(M+), 177, 149, 114.1 H-NMR(200MHz, CD3OD) δppm: 11.36(1H, bs), 7.61(1
H, d, J=8.6Hz), 7.45(1H, s), 7.15(1H, s), 7.06(1H,
d, J=8.6Hz). (4)6−クロロインドール 上記(3)の方法で得た2−カルボキシ−6−クロロイ
ンドール382.0mg(2.52mmol)を原料と
し、参考例1(4)の方法に準じて、目的物62.7m
g(収率16.4%)を褐色アモルファスとして得た。
【0313】1H-NMR(200MHz, CDCl3) δppm: 8.14(1H,
bs), 7.55(1H, dd, J=1.9,8.5Hz), 7.39(1H, s), 7.22-
7.18(1H, m), 7.10(1H, dd, J=1.9,8.5Hz), 6.55-6.53
(1H, m). (5)6−クロロインドリン 上記(4)の方法で得た6−クロロインドール232.
0mg(1.53mmol)を原料とし、参考例1
(5)の方法に準じて、目的物212.7mg(定量
的)を褐色油状物として得た。
【0314】1H-NMR(200MHz, CDCl3) δppm: 6.99(1H,
d, J=7.7Hz), 6.65(1H, dd, J=1.8,7.7Hz), 6.59(1H,
d, J=1.8Hz), 3.81(1H, bs), 3.58(2H, t, J=8.4Hz),
2.98(2H,t, J=8.4Hz). (6)6−クロロ−1−(3−クロロプロピオニル)イ
ンドリン 上記(5)の方法で得た6−クロロインドリン4.85
g(31.57mmol)のアセトン溶液(40ml)
に、クロロプロピオニルクロライド4.21g(31.
57mmol×1.05eq)を室温で加え、2時間加
熱還流した。反応終了後、反応混合物を10%希塩酸水
溶液に注加し、析出した固体を濾取した。残渣を酢酸エ
チルで抽出し、水洗後、MgSO4 で乾燥した。乾燥剤
を濾過後、減圧下にて溶媒を留去し、残渣を少量の酢酸
エチルに溶解し、イソプロピルエーテルを加え、析出す
る粉末を濾取し、目的物4.00g(収率51.9%)
を淡黄色粉末として得た。
【0315】MS m/z: 243(M+), 153, 152, 117.1 H-NMR(200MHz, CDCl3) δppm: 8.28(1H, d, J=1.9Hz),
7.10(1H, d, J=7.9Hz),7.00(1H, dd, J=1.9,7.9Hz),
4.11(2H, t, J=8.5Hz), 3.91(2H, t, J=6.8Hz),3.19(2
H, t, J=8.5Hz), 2.91(2H, t, J=6.8Hz). (7)7−クロロ−1,2,5,6−テトラヒドロ−4
H−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン−4−オン
(化合物番号2) 上記(6)の方法で得た6−クロロ−1−(3−クロロ
プロピオニル)インドリン2.82g(11.54mm
ol)と無水AlCl3 7.69g(11.54mmo
l×5eq)の粉末を、120℃にて3時間加熱した。
反応終了後、反応混合物を100gの氷と10%HCl
水5mlからなる氷水に注加した。得られた混合物を酢
酸エチルで抽出し、MgSO4 で乾燥した。乾燥剤を濾
過後、減圧下にて溶媒を留去して得た粗目的物を、シリ
カゲルカラムクロマトグラフィ−(溶出溶媒:ヘキサン
/酢酸エチル=2/1)と再結晶(酢酸エチル/ヘキサ
ン)により精製し、目的物1.14g(収率47.6
%)を融点88〜91℃の結晶として得た。
【0316】MS m/z: 209(M++2), 207(M+), 178, 172,
164, 144, 130.1 H-NMR(200MHz, CDCl3) δppm: 7.00(1H, d, J=8.1Hz),
6.93(1H, d, J=8.1Hz),4.09(2H, t, J=8.3Hz), 3.15(2
H, t, J=8.3Hz), 3.03(2H, t, J=7.8Hz), 2.70(2H, t,
J=7.8Hz).
【0317】
【参考例3】7,9−ジフルオロ−1,2,5,6−テ
トラヒドロ−4H−ピロロ[3,2,1−ij]キノリ
ン−4−オン(化合物番号39) (1)4,6−ジフルオロインドール 3,5−ジフルオロ−1−ニトロベンゼン1g(6.2
9mmol)のテトラヒドロフラン(THF)溶液(2
7ml)を−65℃に冷却した中に、1.01mol/
lのビニルマグネシウムブロマイドTHF溶液(18.
9ml、18.71mmol)を内温を−40℃以下に
保ちつつ滴下し、滴下終了後も30分間同温度に保っ
た。反応終了後、塩化アンモニウム(NH4 Cl)水溶
液を加えて過剰のビニルマグネシウムブロマイドを分解
し、エーテルで抽出した。抽出液を水洗し、飽和食塩水
で洗浄後、MgSO4 で乾燥した。乾燥剤を濾過後、減
圧下にて溶媒を留去して得た粗目的物を、シリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(溶出液:ヘキサン/酢酸エチ
ル=3/1)で精製し、目的物134.3mg(収率1
4.0%)を油状物として得た。
【0318】1H-NMR(200MHz, CDCl3) δppm: 8.34(1H,
bs), 7.19-7.14(1H, m), 6.90(1H, dd, J=1.4,8.5Hz),
6.69-6.57(2H, m). (2)4,6−ジフルオロインドリン 上記(1)の方法で得た4,6−ジフルオロインドール
134.3mg(0.88mmol)を原料とし、参考
例1(5)の方法に準じて、目的物84.3mg(収率
62.0%)を褐色油状物として得た。
【0319】1H-NMR(200MHz, CDCl3) δppm: 6.17-6.07
(2H, m), 3.92(1H, bs), 3.64(2H, t,J=8.4Hz), 3.01(2
H, t, J=8.4Hz). (3)1−(3−クロロプロピオニル)−4,6−ジフ
ルオロインドリン 上記(2)の方法で得た4,6−ジフルオロインドリン
84.3mg(0.54mmol)を原料とし、参考例
1(6)の方法に準じて、目的物60.4mg(収率4
5.3%)を黒色アモルファスとして得た。
【0320】MS m/z: 245(M+), 155, 154, 127.1 H-NMR(200MHz, CDCl3) δppm: 7.81(1H, d, J=9.2Hz),
6.51(1H, dt, J=2.2,9.2Hz), 4.16(2H, t, J=8.3Hz),
3.90(2H, t, J=6.7Hz), 3.20(2H, t, J=8.3Hz),2.91(2
H, t, J=6.7Hz). (4)7,9−ジフルオロ−1,2,5,6−テトラヒ
ドロ−4H−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン−4
−オン(化合物番号39) 上記(3)の方法で得た1−(3−クロロプロピオニ
ル)−4,6−ジフルオロインドリン60.4mg
(0.25mmol)を原料とし、参考例1(7)の方
法に準じて、目的物10.1mg(収率19.6%)を
アモルファスとして得た。
【0321】MS m/z: 209(M+), 180, 166, 153.1 H-NMR(200MHz, CDCl3) δppm: 6.39(1H, t, J=9.5Hz),
4.13(2H, t, J=8.4Hz),3.16(2H, t, J=8.4Hz), 2.94(2
H, t, J=7.7Hz), 2.67(2H, t, J=7.7Hz).
【0322】
【参考例4】7−メチル−1,2,5,6−テトラヒド
ロ−4H−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン−4−
オン(化合物番号5) (1)6−メチルインドリン 6−メチルインドール847.2mg(6.46mmo
l)を原料とし、参考例1(5)の方法に準じて、目的
物860.5mg(定量的)を淡黄色油状物として得
た。
【0323】MS m/z: 133(M+), 132, 118, 117.1 H-NMR(200MHz, CDCl3) δppm: 7.01(1H, d, J=7.7Hz),
6.54(1H, d, J=7.7Hz),6.51(1H, s), 3.55(2H, t, J=
8.4Hz), 3.00(2H, t, J=8.4Hz), 2.28(3H, s). (2)1−(3−クロロプロピオニル)−6−メチルイ
ンドリン 上記(1)の方法で得た6−メチルインドリン860.
5mg(6.46mmol)を原料とし、参考例1
(6)の方法に準じて、目的物1.315g(収率91
%)を白色粉末として得た。
【0324】MS m/z: 223(M+), 149, 133, 132, 117.1 H-NMR(200MHz, CDCl3) δppm: 8.10(1H, s), 7.07(1H,
d, J=7.6Hz), 6.86(1H,d, J=7.6Hz), 4.07(2H, t, J=
8.3Hz), 3.92(2H, t, J=6.8Hz), 3.17(2H, t, J=8.3H
z), 2.91(2H, t, J=6.8Hz), 2.34(3H, s). (3)7−メチル−1,2,5,6−テトラヒドロ−4
H−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン−4−オン
(化合物番号5) 上記(2)の方法で得た1−(3−クロロプロピオニ
ル)−6−メチル−インドリン1.292g(5.77
mmol)を原料とし、参考例1(7)の方法に準じ
て、目的物205mg(収率19%)を淡黄色アモルフ
ァスとして得た。
【0325】MS m/z: 187(M+), 172, 158, 144, 130.1 H-NMR(200MHz, CDCl3) δppm: 6.99(1H, d, J=7.7Hz),
6.80(1H, d, J=7.7Hz),4.08(2H, t, J=8.3Hz), 3.16(2
H, t, J=8.3Hz), 2.93(2H, t, J=7.6Hz), 2.71(2H, t,
J=7.6Hz), 2.26(3H, s).
【0326】
【参考例5】7−メトキシ−1,2,5,6−テトラヒ
ドロ−4H−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン−4
−オン(化合物番号17) (1)6−メトキシインドリン 6−メトキシインドール1.00g(6.85mmo
l)を原料とし、参考例1(5)の方法に準じて、目的
物0.95g(収率93.0%)を淡黄色油状物として
得た。
【0327】MS m/z: 149(M+), 148, 134, 133, 117.1 H-NMR(200MHz, CDCl3) δppm: 7.05(1H, d, J=7.1Hz),
6.31(1H, d, J=7.1Hz),6.29(1H, s), 3.80(3H, s), 3.
60(2H, t, J=8.2Hz), 3.01(2H, t, J=8.2Hz). (2)1−(3−クロロプロピオニル)−6−メトキシ
インドリン 上記(1)の方法で得た6−メトキシインドリン94
8.6mg(6.36mmol)を原料とし、参考例1
(6)の方法に準じて、目的物1.274g(収率8
3.6%)を白色粉末として得た。
【0328】MS m/z: 239(M+), 149, 148, 133, 121, 1
17.1 H-NMR(200MHz, CDCl3) δppm: 8.03(1H, d, J=2.4Hz),
7.16(1H, d, J=8.2Hz),6.71(1H, dd, J=2.4,8.2Hz),
4.20(2H, t, J=8.4Hz), 4.02(2H, t, J=6.8Hz),3.91(3
H, s), 3.25(2H, t, J=8.4Hz), 3.02(2H, t, J=6.8Hz). (3)7−ヒドロキシ−1,2,5,6−テトラヒドロ
−4H−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン−4−オ
上記(2)の方法で得た1−(3−クロロプロピオニ
ル)−6−メトキシインドリン577.1mg(2.4
1mmol)と無水塩化アルミニウム粉末1.61g
(12.04mmol)の混合物を120℃(浴温16
0℃)にて3時間加熱した。反応混合物を参考例1
(7)と同様に処理して、目的化合物349.1mg
(収率76.6%)を融点233〜242℃の白色粉末
として得た。
【0329】MS m/z: 189(M+), 167, 160, 147, 130.1 H-NMR(200MHz, CDCl3) δppm: 6.89(1H, d, J=8.1Hz),
6.44(1H, d, J=8.1Hz),4.01(2H, t, J=8.3Hz), 3.08(1
H, t, J=8.3Hz), 2.91(2H, t, J=7.8Hz), 2.62(2H, t,
J=7.8Hz). (4)7−メトキシ−1,2,5,6−テトラヒドロ−
4H−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン−4−オン
(化合物番号17) 上記(3)の方法で得た7−ヒドロキシ−1,2,5,
6−テトラヒドロ−4H−ピロロ[3,2,1−ij]
キノリン−4−オン98.4mg(0.52mmol)
のアセトン溶液(7ml)に、炭酸カリウム73.3m
g(0.53mmol)と沃化メチル48μl(0.7
7mmol)を加え、60〜70℃で8時間撹拌した。
反応終了後、アセトンを減圧下にて留去し、残渣に水を
加えて酢酸エチルで抽出し、水洗し、飽和食塩水で洗浄
後、MgSO4 で乾燥した。乾燥剤を濾過後、溶媒を減
圧下にて留去し、得られた粗目的物をシリカゲルPTL
C(展開溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=1/8、厚さ
0.5mm、20cm×20cmのプレート、4枚)で
精製し、目的物36.7mg(収率34.7%)を融点
101〜114℃の淡黄色粉末として得た。
【0330】MS m/z: 203(M+), 188, 172, 160, 146, 1
30.1 H-NMR(200MHz, CDCl3) δppm: 7.00(1H, d, J=8.2Hz),
6.47(1H, d, J=8.2Hz),4.07(2H, t, J=8.3Hz), 3.82(3
H, s), 3.11(2H, t, J=8.3Hz), 2.92(2H, t, J=7.9Hz),
2.65(2H, t, J=7.9Hz).
【0331】
【参考例6】7−ジフルオロメトキシ−1,2,5,6
−テトラヒドロ−4H−ピロロ[3,2,1−ij]キ
ノリン−4−オン(化合物番号37) 参考例5(3)の方法で得た7−ヒドロキシ−1,2,
5,6−テトラヒドロ−4H−ピロロ[3,2,1−i
j]キノリン−4−オン339.1mg(1.79mm
ol)のジメチルホルムアミド(DMF)溶液(9.1
ml)に、水素化ナトリウム(NaH)(含量60%油
性)128.9mg(2.15mmol)を0℃で加
え、反応混合物に、氷冷下、クロロジフルオロメタンを
ガス導入管より吹き込んだ。反応終了後、混合物を氷水
に注加し、酢酸エチルで抽出した。水洗し、飽和食塩水
で洗浄し、MgSO4 で乾燥後、乾燥剤を濾過し、減圧
下にて溶媒を留去した。得られた粗目的物をシリカゲル
カラムクロマトグラフィ−(溶出液:ヘキサン/酢酸エ
チル=1/2)で精製し、目的物151.8mg(収率
35.4%)を融点98〜108℃の淡黄色粉末として
得た。
【0332】MS m/z: 239(M+), 167, 149, 113.1 H-NMR(200MHz, CDCl3) δppm: 7.03(1H, d, J=8.1Hz),
6.70(1H, d, J=8.1Hz),6.49(1H, t, J=73.9Hz), 4.10
(2H, t, J=8.4Hz), 3.16(2H, t, J=8.4Hz), 2.99(2H,
t, J=7.8Hz), 2.66(2H, t, J=7.8Hz).
【0333】
【参考例7】7−メトキシ−6−メチル−1,2−ジヒ
ドロ−4H−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン−4
−オン(化合物番号269) (1)1−(1,3−ジオキソブチル)−6−メトキシ
インドリン 参考例5(1)の方法で得た6−メトキシインドリン5
06.7mg(3.4mmol)のジクロロエタン溶液
(3.4ml)に、ジケテン305.8mg(3.64
mmol)のジクロロエタン溶液(3.4ml)を室温
で加えた後、7時間加熱還流した。反応終了後、減圧下
にて溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィ−(溶出液:ヘキサン/酢酸エチル=2
/1)で精製し、目的物720mg(収率90.9%)
を褐色油状物として得た。なお、本目的物は、エノール
体とケト体の約1:1の混合物であった。
【0334】MS m/z: 233(M+), 149, 148, 133, 118, 1
17.1 H-NMR(200MHz, CDCl3) δppm: 7.90(d, J=2.4Hz), 7.2
6(s), 7.05(d, J=8.2Hz), 6.59(dt, J=2.4,8.2Hz), 5.1
1(bs), 4.07(t, J=8.3Hz), 3.82(s), 3.81(s), 3.63
(s), 3.13(t, J=8.3Hz), 2.35(s), 2.02(s). (2)7−メトキシ−6−メチル−1,2−ジヒドロ−
4H−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン−4−オン
(化合物番号269) 上記(1)の方法で得た1−(1,3−ジオキソブチ
ル)−6−メトキシインドリン695.7mg(2.9
8mmol)と濃硫酸0.9mlの混合物を、70℃の
油浴で加熱し、100℃になるように昇温し、15分後
反応を終了した。反応物に氷を加え、析出した固体を濾
取し、水洗後、風乾した。残渣をメタノールに溶解し、
メタノール液を濃縮して、目的物565.6mg(収率
88.1%)を融点148〜154℃の白色粉末として
得た。
【0335】MS m/z: 215(M+), 200, 184, 172.1 H-NMR(200MHz, CDCl3) δppm: 7.30(1H, dd, J=1.3,8.
1Hz), 6.70(1H, d, J=8.1Hz), 6.29(1H, d, J=1.3Hz),
4.32(2H, t, J=8.1Hz), 3.89(3H, s), 3.30(2H,t, J=8.
1Hz), 2.61(3H, s).
【0336】
【参考例8】7−ジフルオロメトキシ−6−メチル−
1,2−ジヒドロ−4H−ピロロ[3,2,1−ij]
キノリン−4−オン(化合物番号289) (1)7−ヒドロキシ−6−メチル−1,2−ジヒドロ
−4H−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン−4−オ
参考例7(2)の方法で得た7−メトキシ−6−メチル
−1,2−ジヒドロ−4H−ピロロ[3,2,1−i
j]キノリン−4−オン(化合物番号269)215.
6mg(1.00mmol)のジクロロメタン溶液(1
0ml)を、ドライアイス−アセトンで−78℃に冷却
し、三臭化ホウ素(BBr3 )の1.0Mジクロロメタ
ン溶液(1.7ml、1.7mmol)を添加し、室温
で一晩撹拌した。反応終了後、混合物を氷水に注加し、
析出した固体を濾取し、十分に水洗後、風乾して、目的
物130.9mg(収率64.9%)を粉末として得
た。
【0337】MS m/z: 201(M+), 184, 173, 172, 158.1 H-NMR(200MHz, CDCl3) δppm: 10.04(1H, s), 7.14(1
H, d, J=7.9Hz), 6.52(1H, d, J=7.9Hz), 6.18(1H, s),
4.18(2H, t, J=7.0Hz), 3.20(2H, t, J=7.0Hz),2.57(3
H, s). (2)7−ジフルオロメトキシ−6−メチル−1,2−
ジヒドロ−4H−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン
−4−オン(化合物番号289) 上記(1)の方法で得た7−ヒドロキシ−6−メチル−
1,2−ジヒドロ−4H−ピロロ[3,2,1−ij]
キノリン−4−オン84.2mg(0.42mmol)
を原料とし、参考例6の方法に準じて、目的物10.3
mg(収率9.8%)を融点148〜154℃の白色粉
末として得た。
【0338】MS m/z: 251(M+), 200, 184, 172, 154.1 H-NMR(200MHz, CDCl3) δppm: 7.24(1H, d, J=7.7Hz),
6.81(1H, d, J=7.7Hz),6.57(1H, t, J=73.5Hz), 6.47
(1H, s), 4.42(2H, t, J=8.2Hz), 3.37(2H, t, J=8.2H
z), 2.61(3H, s).
【0339】
【参考例9】7−メトキシ−6−メチル−1,2,5,
6−テトラヒドロ−4H−ピロロ[3,2,1−ij]
キノリン−4−オン(化合物番号69) 参考例7(2)の方法で得た7−メトキシ−6−メチル
−1,2−ジヒドロ−4H−ピロロ[3,2,1−i
j]キノリン−4−オン(化合物番号269)283m
g(1.32mmol)と酸化白金(IV)(PtO
2 )84.7mg(29.57wt%)のイソプロピル
アルコール溶液(19ml)を、パールの接触還元装置
(新実験化学講座、15(II),p412(197
7)に記載されている)で還元し、反応終了後、触媒を
濾別し、溶媒を減圧下に留去し、残渣をPTLC(展開
溶媒:酢酸エチル、厚さ0.5mm、20cm×20c
mシリカゲルプレート、4枚)で精製し、目的化合物1
12.6mg(収率38.9%)を融点105〜109
℃の粉末として得た。
【0340】MS m/z: 217(M+), 202, 187, 174.1 H-NMR(200MHz, CDCl3) δppm: 7.01(1H, d, J=8.2Hz),
6.54(1H, d, J=8.2Hz),4.06-3.88(2H, m), 3.83(3H,
s), 3.34(1H, dt, J=1.6,7.0Hz), 3.14-3.03(2H,m), 2.
78(1H, dd, J=7.0,18.7Hz), 2.31(1H, dd, J=1.6,18.7H
z), 1.08(3H, d,J=7.0Hz).
【0341】
【参考例10】7−フルオロ−6−メチル−1,2−ジ
ヒドロ−4H−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン−
4−オン(化合物番号253) (1)1−(1,3−ジオキソブチル)−6−フルオロ
インドリン 参考例1(5)の方法で得た6−フルオロインドリン1
01.2mg(0.738mmol)を原料とし、参考
例7(1)の方法に準じて、粗目的物172.6mg
(定量的)を褐色油状物として得た。なお、本目的物
は、プロトン異性体の混合物であった。
【0342】MS m/z: 221(M+), 137, 136, 125, 109.1 H-NMR(200MHz, CDCl3) δppm: 7.97(dd, J=2.2,10.6H
z), 7.13-7.06(m), 6.74(dt, J=2.2,8.5Hz), 5.11(bs),
4.10(t, J=8.3Hz), 4.06(t, J=8.3Hz), 3.73(s),3.64
(s), 3.15(t, J=8.5Hz), 2.35(s), 2.02(s). (2)7−フルオロ−6−メチル−1,2−ジヒドロ−
4H−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン−4−オン
(化合物番号253) 上記(1)の方法で得た1−(1,3−ジオキソブチ
ル)−6−フルオロインドリン162.6mg(0.7
3mmol)を原料とし、参考例7(2)の方法に準じ
て、目的物36.8mg(収率24.6%)を融点17
2〜198℃の淡黄色粉末として得た。
【0343】MS m/z: 203(M+), 202, 174, 146.1 H-NMR(200MHz, CDCl3) δppm: 7.31(1H, dd, J=4.4,8.
0Hz), 6.81(1H, dd, J=8.0,12.7Hz), 6.31(1H, d, J=1.
1Hz), 4.30(2H, t, J=8.2Hz), 3.35(2H, t, J=8.2Hz),
2.52(3H, dd, J=1.1,4.6Hz).
【0344】
【参考例11】7−フルオロ−1,2,5,6−テトラ
ヒドロ−4H−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン−
4−オン(化合物番号1) 上記参考例1(6)の方法で得た1−(3−クロロプロ
ピオニル)−6−フルオロインドリン200g(0.8
8mol)に無水塩化アルミニウム236g(1.77
mol)の粉末を加え、油浴温度150℃にて2時間加
熱攪拌し、同温度で、更に無水塩化アルミニウム12g
(0.09mol)の粉末を加え、40分間攪拌し、更
に無水塩化アルミニウム12g(0.09mol)の粉
末を加え、1.5時間攪拌した。反応終了後、反応混合
物を室温まで冷却した後、氷浴下で氷水(2リットル)
を注加した後、酢酸エチル(0.8リットル)を加え、
激しく攪拌した。分液ロートに移し、水(2リットル)
及び酢酸エチル(0.7リットル)を加えて抽出した。
有機層を、水(0.7リットル×3回)、飽和重曹水
(0.5リットル)及び飽和食塩水(0.4リットル)
の順で洗浄した。各洗浄水は、酢酸エチル(1リット
ル)で、食塩水層、重曹水層及び水層の順に抽出した。
後者の有機層を水(0.7リットル×3回)、飽和重曹
水(0.5リットル)及び飽和食塩水(0.4リット
ル)の順で洗浄した。二つの抽出層を合わせ、無水硫酸
ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾過後、減圧下で濃縮
すると結晶が析出した。この混合物に、酢酸エチル−ジ
イソプロピルエーテル(1:3)約50mlを加え、激
しく攪拌した後、結晶を濾取した。得られた結晶を、酢
酸エチル−ジイソプロピルエーテル(1:3)〜ジイソ
プロピルエーテルのみの溶媒で洗浄後、乾燥し、目的物
119.0g(0.624mol)を得た。更に、濾液
を減圧下で濃縮して析出した結晶を、上記と同様の操作
を繰り返して濾取、洗浄し、目的物16.3g(0.0
85mol)を得た(収率の合計80%)。
【0345】
【参考例12】6−フルオロインドール 4−フルオロ−2−ニトロトルエン26.9g(0.1
73mol)のDMF溶液(119ml)に、ピロリジ
ン17.3ml(0.208mol)とジメチルホルム
アミドジメチルアセタール(DMFDMA)28.0m
l(0.211mol)を加え、105℃で6.5時間
加熱攪拌した。赤色の反応液を冷却して4Mの酢酸アン
モニウム水736mlを加え、更にDMF749mlを
加え、次いで、20%塩化チタン(TiCl3 )水溶液
617mlを1時間かけて滴下した後、反応液に2.1
Nの水酸化ナトリウム水溶液を滴下して塩基性とし、酢
酸エチルで抽出した。抽出液を十分に水洗し、MgSO
4 で乾燥し、乾燥剤を濾過後、減圧下にて溶媒を留去し
て、目的物21.35g(収率91.1%)をアモルフ
ァスとして得た。これは、NMRの測定の結果、参考例
1(4)において製造したものと一致し、また、次の反
応に十分使える純度のものであった。
【0346】
【参考例13】6−フルオロインドール (1)β−ピロリジノ−4−フルオロ−2−ニトロスチ
レン 4−フルオロ−2−ニトロトルエン16.6g(0.1
07mol)のDMF溶液(74ml)に、ピロリジン
10.7ml(0.13mol)及びジメチルホルムア
ミドジメチルアセタール(DMFDMA)17.3ml
(0.13mol)を加え、105℃で6.5時間加熱
攪拌した。反応終了後、反応液を水で希釈し、エーテル
で抽出した。抽出液を十分に水洗し、MgSO4 で乾燥
し、乾燥剤を濾過後、減圧下にて溶媒を留去して、目的
物25.00g(収率98.9%)を赤色油状物として
得た。
【0347】MS m/z: 236(M+), 219, 188, 177, 166, 1
61, 148, 138, 120, 112.1 H-NMR(200MHz, CDCl3) δppm: 7.61(1H, dd, J=2.8,9.
0Hz), 7.42(1H, dd, J=5.4,9.0Hz), 7.15(1H, d, J=13.
4Hz), 7.15-7.05(1H, m), 5.84(1H, d, J=13.4Hz), 3.3
5-3.29(4H, m), 1.99-1.92(4H, m). (2)6−フルオロインドール 上記(1)の方法で得たβ−ピロリジノ−4−フルオロ
−2−ニトロスチレン24.90g(0.105mo
l)の酢酸エチル溶液(150ml)を、10%Pd/
C(1.8g)を触媒として、パールの接触還元装置を
用いて還元した。反応終了後、反応混合物から触媒を濾
別し、濾液を濃縮して、目的物13.23g(92.9
%)を黒褐色アモルファスとして得た。これは、参考例
12で製造したものとNMRが一致し、又、同等の純度
であった。
【0348】
【参考例14】1−(3−クロロプロピオニル)−6−
フルオロインドリン 純度90%の水素化ホウ素ナトリウム106g(2.5
2mol)のテトラヒドロフラン懸濁液1.5リットル
に、0℃で三フッ化ホウ素ジエチルエーテル錯体424
ml(3.35mol)を40分間かけて滴下し、室温
で1時間攪拌した。この反応液に、0℃で6−フルオロ
オキシインドール194g(1.28mol)を加え、
84時間加熱還流した。反応液を0℃に冷却した後、6
規定塩酸1リットルを30分間かけて滴下し、2時間加
熱還流した後、反応液が約1リットルになるまで、同温
度で濃縮した。反応液に、0℃で水酸化ナトリウム約4
00gを1時間かけて加え、pHを14以上とした後、
不溶物を濾過した。濾液を酢酸エチル1リットルで抽出
し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、乾燥剤を濾過後、減
圧下にて溶媒を留去して、6−フルオロインドリンを含
む粗生成物370gを得た。
【0349】この粗生成物をアセトン1リットルに溶解
し、0℃で3−クロロプロピオニルクロライド125m
lを50分間かけて加え、40分間加熱還流した。反応
終了後、反応液を室温まで冷却した後、反応液が約40
0mlになるまで減圧下にて濃縮した。反応液に、水5
00ml及びアセトン100mlを加え、析出した結晶
を濾取し、水洗後、風乾した。得られた結晶を酢酸エチ
ル−ヘキサン(2:3)、次いでヘキサンで洗浄し、乾
燥して、目的物158g(収率54%)を淡黄色結晶と
して得た。
【0350】
【参考例15】6−ニトロインドリン インドリン5.96g(50mmol)を濃硫酸(25
ml)に溶かし、この溶液に、氷冷下、濃硝酸(61
%,3.75ml)と濃硫酸(25ml)の混合液を、
内温が10℃以下に保たれるように加え、そのまま2時
間撹袢した。反応液に、氷冷下75%水酸化ナトリウム
水溶液を、内温が60℃以下に保たれるように加えて中
和し、酢酸エチルで抽出した。有機層は、硫酸マグネシ
ウムで乾燥し、乾燥剤をろ過後、溶媒を減圧留去して、
65〜68℃の融点の目的物7.8g(47.5mmo
l)を結晶として得た(収率95%)。
【0351】1H-NMR (200MHz, in CDCl3) (ppm) δ: 3.
10 (2H, t, J=8.5Hz), 3.69 (2H, t,J=8.5Hz), 4.04 (1
H, bs), 7.15 (1H, d, J=8.1Hz), 7.35 (1H, d, J=2.1H
z), 7.56 (1H, dd, J=2.1, 8.1Hz).
【0352】
【参考例16】1−(3−クロロプロピオニル)−6−
ニトロインドリン 参考例15の反応で得られた6−ニトロインドリン8.
2g(50mmol)をアセトン(100ml)に溶か
し、この溶液に、氷冷下、3−クロロプロピオン酸クロ
リド6.35g(50mmol)を加えた。加えた時、
反応液は懸濁液となった。室温で1時間撹袢した後、2
時間加熱還流し、反応液は溶液となった。室温に冷却
後、反応液に10%塩酸を加え、析出した結晶をろ取し
た。得られた結晶を、一晩、デシケーター中で五酸化リ
ンと共に真空ポンプで減圧して乾燥することにより、1
27〜128℃の融点の目的物12.7g(50mmo
l)を結晶として得た(収率100%)。
【0353】1H-NMR (200MHz, in CDCl3) (ppm) δ:2.9
5 (2H, t, J=6.7Hz), 3.32 (2H, t, J=8.6Hz), 3.93 (2
H, t, J=6.7Hz), 4.22 (2H, t, J=8.6Hz), 7.30 (1H,
d, J=8.2Hz), 7.93 (1H, dd, J=2.0, 8.2Hz), 9.03 (1
H, d, J=2.0Hz). MS (m/z): 254(M+), 218, 164, 118.
【0354】
【参考例17】6−アミノ−1−(3−クロロプロピオ
ニル)インドリン 酸化白金1g(4.4mmol)をエタノール(50m
l)に懸濁させ、この懸濁液に、参考例16の反応で得
られた1−(3−クロロプロピオニル)−6−ニトロイ
ンドリン9.5g(37.3mmol)のエタノール
(200ml)−酢酸エチル(100ml)溶液を加え
た。この反応液を、パール(Paar)の反応装置に移
し、4〜5気圧で水素ガスを加えて、室温で水添した。
反応液は、はじめの1時間は勢いよく水素を吸った。更
に、完全に水素を吸わなくなるまで4時間反応させた。
反応液をセライトを用いてろ過し、熱アセトニトリルで
5回洗浄した。洗液を合わせて、溶媒を減圧留去して、
158〜159℃の融点の目的物7.88g(35mm
ol)を結晶として得た(収率94%)。
【0355】1H-NMR (200MHz, in DMSO-d6) (ppm) δ:
2.96 (2H, t, J=6.6Hz), 2.96 (2H, t, J=8.4Hz), 3.87
(2H, t, J=6.6Hz), 4.04 (2H, t, J=8.4Hz), 4.98 (2
H, bs),6.23 (1H, dd, J=2.0, 8.1Hz), 6.86 (1H, d, J
=8.1Hz), 7.47 (1H, d, J=2.0Hz). MS (m/z): 224(M+), 188, 134, 106.
【0356】
【参考例18】1−(3−クロロプロピオニル)−6−
フルオロインドリン 氷冷下、テフロン容器中で、参考例17の反応で得られ
た6−アミノ−1−(3−クロロプロピオニル)インド
リン225mg(1.0mmol)をフッ化水素−ピリ
ジン(70%,3ml)に溶かし、更にピリジン(1.
2ml)で薄め、室温で30分間撹袢した。再び氷冷
し、亜硝酸ナトリウム83mg(1.2mmol)を内
温が10℃以下に保たれるように加え、室温で30分間
及び70℃で4時間撹袢した。反応液を氷にあけ、酢酸
エチルで抽出した。有機層は、飽和食塩水で洗浄し、硫
酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤をろ過後、溶媒を減
圧留去し、得られた残さを分取薄層シリカゲルクロマト
グラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=7/
3)に付し、Rf=0.4のバンドから、117〜11
9℃の融点の目的物160mg(0.7mmol)を結
晶として得た(収率70%)。
【0357】1H-NMR (200MHz, in CDCl3) (ppm) δ: 2.
89 (2H, t, J=6.8Hz), 3.16 (2H, t,J=8.5Hz), 3.89 (2
H, t, J=6.8Hz), 4.10 (2H, t, J=8.5Hz), 6.71 (1H, d
t, J=2.4, 8.5Hz), 7.09 (1H, dd, J=5.6, 8.5Hz), 7.9
7 (1H, dd, J=2.4, 10.5Hz). MS (m/z): 227(M+), 137, 136.
【0358】
【参考例19】1−(3−クロロプロピオニル)−6−
フルオロインドリン 参考例17の反応で得られた6−アミノ−1−(3−ク
ロロプロピオニル)インドリン400mg(1.8mm
ol)を、水(5ml)及び濃塩酸(2.5ml)に溶
かし、この溶液に、氷冷下で亜硝酸ナトリウム140m
g(2.0mmol)の水(1ml)溶液を内温が10
℃以下に保たれるように加え、氷冷下で30分間撹袢
し、更に、氷冷下で、ホウフッ化水素酸(42%水溶
液)730mg(3.0mmol)を加え、同温度で1
時間撹袢し、析出した結晶をろ取した。得られた結晶
は、一晩、デシケーター中で五酸化リンと共に真空ポン
プで減圧して乾燥した後、ドデカン(10ml)に溶か
して、180℃に加熱して1時間撹袢した。室温まで冷
却後、反応液を氷にあけ、酢酸エチルで抽出した。有機
層は、飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し
た。乾燥剤をろ過後、溶媒を減圧留去し、得られた残さ
をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘ
キサン/酢酸エチル=4/1)に付し、1−(3−クロ
ロプロピオニル)−6−フルオロ−インドリン160m
g(0.7mmol)の結晶を得た(収率39%)。
【0359】
【参考例20】1−(3−クロロプロピオニル)−6−
フルオロインドリン 参考例17の反応で得られた6−アミノ−1−(3−ク
ロロプロピオニル)インドリン260mg(2.2mm
ol)を塩化メチレン(10ml)に溶かし、この溶液
に、氷冷下、テトラフルオロホウ酸ニトロソニウム45
0mg(2.0mmol)を内温が10℃以下に保たれ
るように加え、氷冷下で30分間撹袢した。その後、
1,2−ジクロロベンゼン(10ml)を加え、90℃
で1時間撹袢した。反応液から溶媒を減圧留去し、得ら
れた残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出
溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=4/1)に付し、1−
(3−クロロプロピオニル)−6−フルオロインドリン
97mg(0.39mmol)の結晶を得た(収率20
%)。
【0360】
【参考例21】1−(3−クロロプロピオニル)−6−
フルオロインドリン (1) 1−(3−クロロプロピオニル)インドリン−
6−ジアゾニウム テトラフルオロボレート 参考例17の反応で得られた6−アミノ−1−(3−ク
ロロプロピオニル)インドリン1.12g(5.0mm
ol)を6規定(N)塩酸(80ml)に懸濁させ、こ
の懸濁液に、氷冷下、亜硝酸ナトリウム380mg
(5.5mmol)の水(5ml)溶液を内温が10℃
以下に保たれるように加え、氷冷下で30分間撹袢し、
その後、ホウフッ化水素酸(42%水溶液)2.0g
(8.4mmol)を加え、同温度で1時間撹袢した。
反応液を濃縮して粗1−(3−クロロプロピオニル)イ
ンドリン−6−ジアゾニウム テトラフルオロボレート
の固体2.1gを得た。
【0361】1H-NMR (200MHz, in CDCl3) (ppm) δ: 3.
10 (2H, t, J=6.3Hz), 3.45 (2H, t,J=8.6Hz), 3.91 (2
H, t, J=6.3Hz), 4.28 (2H, t, J=8.6Hz), 7.72 (1H,
d, J=8.2Hz), 8.37 (1H, dd, J=2.0, 8.2Hz), 9.14 (1
H, d, J=2.0Hz). (2) 1−(3−クロロプロピオニル)−6−フルオ
ロインドリン (1)の方法で得られた粗1−(3−クロロプロピオニ
ル)インドリン−6−ジアゾニウム テトラフルオロボ
レート320mgを無溶媒で80℃に加熱すると、発泡
した。反応物を酢酸エチル(50ml)で抽出し、水
(50ml)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。
乾燥剤をろ過後、溶媒を減圧留去し、得られた残さをシ
リカゲルクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢
酸エチル=4/1)に付し、1−(3−クロロプロピオ
ニル)−6−フルオロインドリン50mg(0.22m
mol)を得た(2工程で収率29%)。
【0362】(3) 1−(3−クロロプロピオニル)
−6−フルオロインドリン 上記(1)の方法で得られた粗1−(3−クロロプロピ
オニル)インドリン−6−ジアゾニウム テトラフルオ
ロボレート320mgをヘプタン(10ml)に懸濁さ
せ、1時間加熱還流した。室温に冷却後、反応物を氷に
あけ、酢酸エチル(50ml)で抽出し、水(50m
l)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を
ろ過後、溶媒を減圧留去し、得られた残さをシリカゲル
クロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル
=4/1)に付し、1−(3−クロロプロピオニル)−
6−フルオロインドリン70mg(0.31mmol)
を得た(2工程で収率40%)。
【0363】
【参考例22】1−(3−クロロプロピオニル)−6−
フルオロインドリン (1) 1−(3−クロロプロピオニル)インドリン−
6−ジアゾニウム テトラフルオロボレート 参考例17の方法で得た6−アミノ−1−(3−クロロ
プロピオニル)インドリン1.12g(5.0mmo
l)を6規定(N)塩酸(20ml)に懸濁させ、この
懸濁液に、氷冷下、亜硝酸ナトリウム380mg(5.
5mmol)の水(5ml)溶液を内温が10℃以下に
保たれるように加え、氷冷下で30分間撹袢し、その
後、ホウフッ化水素酸(42%水溶液)2.0g(8.
4mmol)を加え、0℃で1時間撹袢し、析出した塩
をろ取した。得られた塩は、一晩、デシケーター中で五
酸化リンと共に真空ポンプで減圧して乾燥し、1−(3
−クロロプロピオニル)インドリン−6−ジアゾニウム
テトラフルオロボレートの固体1.23g(3.8m
mol)を得た(収率76%)。
【0364】(2) 1−(3−クロロプロピオニル)
−6−フルオロインドリン 上記(1)で得られた1−(3−クロロプロピオニル)
インドリン−6−ジアゾニウム テトラフルオロボレー
ト1.23g(3.8mmol)をヘプタン(20m
l)に懸濁させ、1時間加熱還流した。室温に冷却後、
反応物を氷にあけ、酢酸エチル(50ml)で抽出し、
水(50ml)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し
た。乾燥剤をろ過後、溶媒を減圧留去し、得られた残さ
をシリカゲルクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン
/酢酸エチル=4/1)に付し、1−(3−クロロプロ
ピオニル)−6−フルオロインドリン810mg(3.
6mmol)を得た(収率95%)。
【0365】
【参考例23】1−(3−クロロプロピオニル)−6−
フルオロインドリン (1) 1−(3−クロロプロピオニル)インドリン−
6−ジアゾニウム テトラフルオロボレート 参考例17の方法で得た6−アミノ−1−(3−クロロ
プロピオニル)インドリン1.12g(5.0mmo
l)をホウフッ化水素酸(42%水溶液、10ml)に
懸濁させ、この懸濁液に、氷冷下、亜硝酸ナトリウム3
80mg(5.5mmol)の水(5ml)溶液を内温
が10℃以下に保たれるように加え、氷冷下で1時間撹
袢した。析出した塩をろ取し、デシケーター中、真空ポ
ンプで減圧乾燥し1−(3−クロロプロピオニル)イン
ドリン−6−ジアゾニウム テトラフルオロボレートの
固体1.20g(3.7mmol)を得た(収率74
%)。
【0366】(2) 1−(3−クロロプロピオニル)
−6−フルオロインドリン 上記(1)で得られた1−(3−クロロプロピオニル)
インドリン−6−ジアゾニウム テトラフルオロボレー
ト1.20g(3.7mmol)をヘプタン(2ml)
に懸濁させ、2時間加熱還流した。室温に冷却後、反応
物を氷にあけ、酢酸エチル(50ml)で抽出し、水
(50ml)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。
乾燥剤をろ過後、溶媒を減圧留去し、得られた残さをシ
リカゲルクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢
酸エチル=4/1)に付し、1−(3−クロロプロピオ
ニル)−6−フルオロインドリン710mg(3.1m
mol)を得た(収率84%)。
【0367】本発明組成物の第一成分と第二成分との混
合割合は、比較的広い範囲で変えることができるが、通
常、第一成分1重量部に対して、第二成分は、0.01
乃至100重量部であり、好適には、0.1乃至10重
量部である。本発明の農薬組成物は、担体及び必要に応
じて他の補助剤と混合して、農業用殺菌剤、殺虫剤、植
物成育調節剤又は除草剤として通常用いられる製剤形
態、例えば、粉剤、粗粉剤、微粒剤、粒剤、水和剤、フ
ロアブル剤、乳剤、水溶液剤、水溶剤、 油懸濁剤ポリマ
−物質によるカプセル剤、噴霧可能なペースト等に調製
されて使用される。
【0368】ここでいう担体とは、処理すべき部位へ有
効成分化合物の到達性を助け、又、有効成分化合物の貯
蔵、輸送あるいは取り扱いを容易にするために、農業用
殺菌剤中に混合される合成又は天然物の無機若しくは有
機物質を意味する。
【0369】適当な固体担体としては、カオリナイト
群、パイロフィライト群、モンモリロナイト群又はアタ
バルジャイト群等で代表されるクレー類、タルク、雲
母、葉ロウ石、シラス、パーライト、軽石、バーミュキ
ュライト、石こう、炭酸カルシウム、ドロマイト、珪藻
土、マグネシウム石灰、燐灰石、ゼオライト、無水珪
酸、合成珪酸カルシウム等の無機物質、大豆粉、タバコ
粉、クルミ粉、小麦粉、木粉、コルク、澱粉、結晶セル
ロース等の植物性有機物質、クマロン樹脂、石油樹脂、
アルキド樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリアルキレングリコ
ール、ケトン樹脂、エステルガム、コーパルガム、ダン
マルガム等の合成又は天然の高分子化合物、カルナパロ
ウ、蜜ロウ等のワックス類、或いは尿素等が挙げられ
る。
【0370】適当な液体担体としては、ケロシン、鉱
油、スピンドル油、ホワイトオイル等のパラフイン系若
しくはナフテン系炭化水素、ベンゼン、トルエン、キシ
レン、エチルベンゼン、クメン、メチルナフタリン等の
芳香族炭化水素、四塩化炭素、クロロホルム、トリクロ
ルエチレン、モノクロルベンゼン、o−クロルトルエン
等の塩素化炭化水素、ジオキサン、テトラヒドロフラン
のようなエーテル類、アセトン、メチルエチルケトン、
ジイソブチルケトン、シクロヘキサノン、アセトフエノ
ン、イソホロン等のケトン類、酢酸エチル、酢酸アミ
ル、エチレングリコールアセテート、ジエチレングリコ
ールアセテート、マレイン酸ジブチル、コハク酸ジエチ
ル等のエステル類、メタノール、ヘキサノール、エチレ
ングリコール、ジエチレングリコール、シクロヘキサノ
ール、ベンジルアルコール等のアルコール類、エチレン
グリコールエチルエーテル、エチレングリコールフェニ
ルエーテル、ジエチレングリコールエチルエーテル、ジ
エチレングリコールブチルエーテル等のエーテルアルコ
ール類、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド
等の極性溶媒或いは水等が挙げられる。
【0371】乳化、分散、湿潤、拡展、結合、崩壊性調
節、有効成分安定化、流動性改良、防錆等の目的で使用
される界面活性剤は、非イオン性、陰イオン性、陽イオ
ン性及び両性イオン性のいずれのものをも使用しうる
が、通常は非イオン性及び/ 又は陰イオン性のものが使
用される。
【0372】適当な非イオン性界面活性剤としては、例
えば、ラウリルアルコール、ステアリルアルコール、オ
レイルアルコール等の高級アルコールにエチレンオキシ
ドを重合付加させたもの、イソオクチルフェノール、ノ
ニルフェノール等のアルキルフェノールにエチレンオキ
シドを重合付加させたもの、ブチルナフトール、オクチ
ルナフトール等のアルキルナフトールにエチレンオキシ
ドを重合付加させたもの、パルミチン酸、ステアリン
酸、オレイン酸等の高級脂肪酸にエチレンオキシドを重
合付加させたもの、ステアリン燐酸、ジラウリル燐酸等
のモノ若しくはジアルキル燐酸にエチレンオキシドを重
合付加させたもの、ドデシルアミン、ステアリン酸アミ
ド等のアミンにエチレンオキシドを重合付加させたも
の、ソルビタン等の多価アルコールの高級脂肪酸エステ
ル及びそれにエチレンオキシドを重合付加させたもの、
エチレンオキシドとプロピレンオキシドを重合付加させ
たもの、アセチレンアルコール、アセチレンジオール及
びこれらにアルキレンオキサイドを重合付加させたアセ
チレン系界面活性剤、ポリエーテル変性シリコンオイル
を主成分とするシリコン系界面活性剤等が挙げられる。
適当な陰イオン性界面活性剤としては、例えば、ラウリ
ル硫酸ナトリウム、オレイルアルコール硫酸エステルア
ミン塩等のアルキル硫酸エステル塩、スルホこはく酸ジ
オクチルエステルナトリウム、2−エチルヘキセンスル
ホン酸ナトリウム等のアルキルスルホン酸塩、イソプロ
ピルナフタレンスルホン酸ナトリウム、メチレンビスナ
フタレンスルホン酸ナトリウム、リグニンスルホン酸ナ
トリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム等の
アリールスルホン酸塩等が挙げられる。また、これら種
々の界面活性剤の水素原子の一部をフッ素原子で置換し
たフッ素系界面活性剤を使用することもできる。
【0373】更に、本発明の農薬組成物には製剤の性状
を改善し、生物効果を高める目的で、カゼイン、ゼラチ
ン、アルブミン、ニカワ、アルギン酸ソーダ、カルボキ
シメチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシエ
チルセルロース、ポリビニルアルコール等の高分子化合
物や他の補助剤を併用することもできる。
【0374】上記の担体及び種々の補助剤は製剤の剤
型、適用場面等を考慮して、目的に応じてそれぞれ単独
に或いは組合せて適宜使用される。
【0375】粉剤は、例えば、有効成分化合物を通常
0.1乃至25重量部含有し、残部は固体担体である。
【0376】水和剤は、例えば、有効成分化合物を通常
1乃至80重量部含有し、残部は固体担体、分散湿潤剤
であって、必要に応じて保護コロイド剤、チキソトロビ
ー剤、消泡剤等が加えられる。
【0377】粒剤は、例えば、有効成分化合物を通常1
乃至35重量部含有し、残部は大部分が固体担体であ
る。
【0378】使用する場合において、本発明以外の殺菌
剤、殺虫剤、殺ダニ剤、殺線虫剤、除草剤、植物生長調
節剤、肥料、土壌改良剤等と混合し、適用範囲を拡大
し、省力化を図ることもできる。
【0379】本発明組成物は、 箱施用を含む水田への使
用の他、 畑地、 果樹園、 牧草地、 芝生地等その他の場面
の病虫害防除等の有効成分として使用することができ
る。本発明の農薬組成物は、省力や安全性等を目的とし
て、水中又は水面で容易に分散又は溶解する農薬製剤
(粒剤、錠剤、水和剤、カプセル剤等)の形で適当な撥
水剤、発泡剤、拡展剤等と共存させ、これを水溶紙に包
んで、直接水中に投げ込むことも可能である。更に稲の
育苗箱における箱施用も可能である。
【0380】上記の製剤は、そのままで又は水等で希釈
し、植物または水面施用するか、又は土壌に施用する。
すなわち、上記製剤を植物体へ散布又は散粉するか、水
田等の水面又は土壌表面へ散布、散粉又は散粒するか、
或いは必要に応じてその後さらに土壌と混和する等種々
の形態で使用できる。又、種子処理剤として用いる場合
には、種子粉衣処理、種子浸漬処理等として用いること
ができる。
【0381】本発明組成物を稲作場面で用いる場合は、
稲苗を育苗箱で育成している時期又はその準備をしてい
る時期から、田植後又は収穫の時期まで使用することが
でき、しかも、長期にわたって効果が持続する。本発明
組成物の処理量は、気象条件、製剤形態、処理時期、処
理方法、場所、対象病害、対象作物等により異なるが、
通常、有効成分として、1アール当たり0.01g乃至
1000gであり、好適には、0.1g乃至100gで
あり、乳剤、水和剤、懸濁剤、液剤等は、通常、その所
定量を1アール当たり1リットル乃至10リットルの水
(所望により、界面活性剤、ポリオキシエチレン樹脂
酸、リグニンスルホン酸塩、アビエチン酸塩、ジナフチ
ルメタン スルホン酸塩、パラフィンのような展着剤を
添加できる。)で希釈して処理し(処理薬液の濃度は、
通常0.0001乃至1%であり、好適には、0.00
1乃至0.5%である。)、粒剤、粉剤等は、通常なん
ら希釈することなく処理する。
【0382】本発明の組成物を種子処理する場合は、有
効成分合計量として、種子1kg当たり、通常、0.0
01乃至50g、 好適には、0.01乃至10g使用す
ることができる。
【0383】土壌処理する場合は、有効成分合計量とし
て、1アール当たり、通常、0.01乃至1000g、
好適には、0.1乃至100g使用することができる。
【0384】水田の水面施用又は水口施用する場合は、
有効成分合計量として、1ヘクタール当たり、通常、
0.001乃至40kg、好適には、0.01乃至10
kg使用することができる。
【0385】育苗箱処理する場合は、有効成分合計量と
して、1箱(30cm × 60cm × 3cm)当たり、通常、0.
1乃至100g、好適には、0.1乃至50g使用する
ことができる。
【0386】以下に実施例及び試験例を示し、本発明を
更に詳しく説明するが、実施例における化合物、添加物
及びその配合割合はこれらのみに限定されるものではな
い。なお、実施例の使用割合を示す「部」は特に断りの
ない限り重量%である。
【0387】
【実施例】
【0388】
【実施例1】粒剤 化合物I−1を0.5 部、化合物II−1を1.0 部、合成
含水酸化珪素1 部、リグニンスルホン酸カルシウム2
部、ベントナイト30部及びカオリンクレー残部をよく粉
砕混合し、水を加えてよく練り合わせた後造粒乾燥し
て、有効成分1.5%の粒剤を得た。
【0389】
【実施例2】粒剤 化合物I−1を1.5 部、化合物III−1を1.5 部、合
成含水酸化珪素1 部、リグニンスルホン酸カルシウム2
部、ベントナイト30部及びカオリンクレー残部をよく粉
砕混合し、水を加えてよく練り合わせた後造粒乾燥し
て、有効成分3.0%の粒剤を得た。
【0390】
【実施例3】粒剤 化合物I−1を2 部、化合物X−1を10部、合成含水酸
化珪素1 部、リグニンスルホン酸カルシウム2 部、ベン
トナイト30部及びカオリンクレー残部をよく粉砕混合
し、水を加えてよく練り合わせた後乾燥造粒して、有効
成分12% の粒剤を得た。
【0391】
【実施例4】粒剤 化合物I−1を2 部、化合物IV−1を4 部、合成含水
酸化珪素1 部、リグニンスルホン酸カルシウム2 部、ベ
ントナイト30部及びカオリンクレー残部をよく粉砕混合
し、水を加えてよく練り合わせた後造粒乾燥して、有効
成分6%の粒剤を得た。
【0392】
【実施例5】粒剤 化合物I−1を1.5 部、化合物XVII−2を5 部、合
成含水酸化珪素1 部、リグニンスルホン酸カルシウム2
部、ベントナイト30部及びカオリンクレー残部をよく粉
砕混合し、水を加えてよく練り合わせた後造粒乾燥し
て、有効成分6.5%の粒剤を得た。
【0393】
【実施例6】粒剤 化合物I−1を2 部、化合物XIX−1を3.75部、合成
含水酸化珪素1 部、リグニンスルホン酸カルシウム2
部、ベントナイト30部及びカオリンクレー残部をよく粉
砕混合し、水を加えてよく練り合わせた後造粒乾燥し
て、有効成分5.75%の粒剤を得た。
【0394】
【実施例7】水和剤 化合物I−1を5 部、化合物II−1を5 部、リグニン
スルホン酸カルシウム3 部、ラウリル硫酸ナトリウム2
部及び合成含水酸化珪素残部をよく粉砕混合して、有効
成分10% の水和剤を得た。
【0395】
【実施例8】水和剤 化合物I−1を5 部、化合物III−1を5 部、リグニ
ンスルホン酸カルシウム3 部、ラウリル硫酸ナトリウム
2 部及び合成含水酸化珪素残部をよく粉砕混合して、有
効成分10% の水和剤を得た。
【0396】
【実施例9】水和剤 化合物I−1を10部、化合物X−1を16.7部、リグニン
スルホン酸カルシウム3 部、ラウリル硫酸ナトリウム2
部及び合成含水酸化珪素残部をよく混合粉砕して、有効
成分26.7% の水和剤を得た。
【0397】
【実施例10】水和剤 化合物I−1を10部、化合物VII−2を10部、リグニ
ンンスルホン酸カルシウム3 部、ラウリル硫酸ナトリウ
ム2 部及び合成含水酸化珪素残部をよく粉砕混合して、
有効成分20% の水和剤を得る。
【0398】
【実施例11】水和剤 化合物I−1を10部、化合物IV−1を10部、リグニン
スルホン酸カルシウム3 部、ラウリル硫酸ナトリウム2
部及び合成含水酸化珪素残部をよく混合粉砕して、有効
成分20% の水和剤を得た。
【0399】
【実施例12】水和剤 化合物I−1を25部、化合物V−1を25部、リグニンス
ルホン酸カルシウム3部、ラウリル硫酸ナトリウム2 部
及び合成含水酸化珪素残部をよく混合粉砕して、有効成
分50% の水和剤を得る。
【0400】
【実施例13】水田投げ込み剤 化合物I−1を2 部、化合物II−1を10部、タルク
(局方)3 部、カープレックス#80[塩野義製薬(株)
製、無晶系酸化系素]1部を混合し、ハンマーミルにより
粉砕し、プレミックスを得た。発泡シラスPB03[(株)
シラックス製、平均粒径75μm ]75部若しくは69部をリ
ボンブレンダーに入れ、スーパーオイルC [日本石油
(株)製、粗製流動パラフィン]13部を加えて混合し、
シラスの表面を湿らせた。これに、先のプレミックス28
部を加えて混合し、さらにサーフィノール104S[日信化
学(株)製、アセチレン系ノニオン界面活性剤]2 部を
加えて混合し、シラスの表面に被覆した。得られた被覆
物は、有効成分として6 部を含有する。得られた被覆物
50g をハイセロンC-200 [日合フイルム(株)製、PVA
フイルム、厚さ40μm ]に分包した。この分包を、10×
10m の水田の中央に投げ入れたところ、袋は水面に浮遊
し、PVA フイルムの溶解に伴い、内部の粒剤は水面に展
開し、有効成分が水中に分散した。
【0401】
【実施例14】水田投げ込み剤 化合物I−1を5 部、化合物III−1を5 部、アエロ
ジルR972[日本アエロジル(株)製、撥水性シリカ]2.
5 部、トキサノン50P [三洋化成工業(株)製、ポリカ
ルボン酸型ポリソープ]5 部を混合した後、ハンマーミ
ルで粉砕し、粉砕物を得た。発泡シラスPB10(平均粒径
0.42mm)52.5〜62.5部をポリ袋に入れ、スーパーオイル
C15 部を加えてシラスの表面を湿らせた後、先の粉砕物
31.5部を加えて混合した。得られた被覆物は有効成分と
して10部を含有する。得られた被覆物を実施例13と同
様に50g ずつ小分けした。この分包を10×10m の水田の
中央に投げ入れたところ、袋は水面に浮遊し、PVA フイ
ルムの溶解に伴い、内部の粒剤は水面に展開し、有効成
分が水中に分散した。
【0402】
【実施例15】フロアブル 化合物I−1を10部、化合物IV−1を20部、ポリオキ
シエチレンソルビタンモノオレエート3 部、カルボキシ
メチルセルロース(CMC)3部、水64部を混合し、粒度が5
ミクロン以下になるまで湿式粉砕して、有効成分30% の
フロアブルを得る。
【0403】
【実施例16】粉剤 化合物I−1を0.5 部、化合物III−1を1 部、カオ
リンクレー88部及びタルク10.5部をよく粉砕混合して、
有効成分1.5%の粉剤を得た。
【0404】
【実施例17】粉剤 化合物I−1を0.5 部、化合物X−1を2 部、カオリン
クレー88部及びタルク9.5 部をよく粉砕混合して、有効
成分2.5%の粉剤を得る。
【0405】
【実施例18】乳剤 化合物I−1を15部、化合物II−1を15部、ポリオキ
シエチレンスチリルフェニルエーテル14部、ドデシルベ
ンゼンスルフォン酸カルシウム6 部、キシレン40部をよ
く混合して、有効成分30% の乳剤を得る。
【0406】以下の試験例において、相乗効果は、下記
数1に示すコルビー(Colby) の式により判定した。
【0407】
【数1】E=(X+Y)−(X×Y)÷100 式中、Xは一方の有効成分の効果を、Yは他方の有効成
分の効果を、Eは2種の有効成分の組み合わせにより期
待される効果を示し、完全に有効な場合を100、完全に無
効な場合を0 として、示したものである。
【0408】実際に測定された効果が、上記のコルビー
の式で計算される効果Eより大きい場合は、2種の有効
成分の組み合わせの作用が相乗的であると判定される。
【0409】
【試験例1】粒剤の水面施用試験(いもち病) ポット内で栽培した7〜8葉期のイネ苗(品種幸風)
を、水深1cm の湛水状態に保ち、実施例1に準じて粒剤
に調製した試験化合物をポット内に施用した。イネ苗を
ガラス温室内に7日間置いた後、イネいもち病菌(Pyric
ularia oryzae)の分生胞子懸濁液を噴霧接種した。菌接
種後、イネ苗を温度20〜22℃、相対湿度100%の室内に6
日間置いた後、上位2葉に形成された病斑数を調査し、
下式数2により防除価を求めた。その結果を表2に示
す。
【0410】
【数2】防除価(%) ={(無処理区の1ポット当たりの
平均病斑数−処理区の1ポット当たりの平均病斑数)÷
無処理区の1ポット当たりの平均病斑数}×100
【0411】
【表2】 ─────────────────────────────────── 試験化合物 有効成分量 防除価 コルビー (g/10a) (%) の計算値 ─────────────────────────────────── 化合物I−1 10 67 - 5 48 - 化合物II−1 20 46 - 10 29 - 化合物II−4 50 42 - 25 27 - 化合物II−11 50 41 - 25 21 - 化合物II−12 50 46 - 25 22 - 化合物II−13 50 39 - 25 23 - 化合物II−14 50 39 - 25 16 - 化合物II−16 50 40 - 25 21 - 化合物II−21 50 38 - 25 18 - 化合物II−24 50 41 - 25 22 - 化合物II−25 50 47 - 25 29 - ─────────────────────────────────── 化合物I−1及びII−1 10 + 20 98 82 5 + 10 88 63 化合物I−1及びII−4 10 + 50 98 81 5 + 25 82 62 化合物I−1及びII−11 10 + 50 94 81 5 + 25 79 59 化合物I−1及びII−12 10 + 50 96 82 5 + 25 80 59 化合物I−1及びII−13 10 + 50 90 80 5 + 25 81 60 化合物I−1及びII−14 10 + 50 98 80 5 + 25 83 56 化合物I−1及びII−16 10 + 50 95 80 5 + 25 81 59 化合物I−1及びII−21 10 + 50 90 73 5 + 25 82 57 化合物I−1及びII−24 10 + 50 96 81 5 + 25 83 59 化合物I−1及びII−25 10 + 50 97 83 5 + 25 87 63 ───────────────────────────────────
【0412】
【試験例2】粒剤の水面施用試験(いもち病) ポット内で栽培した7〜8葉期のイネ苗(品種幸風)
を、水深1cm の湛水状態に保ち、実施例2に準じて粒剤
に調製した試験化合物をポット内に施用した。イネ苗を
ガラス温室内に7日間置いた後、イネいもち病菌(Pyric
ularia oryzae)の分生胞子懸濁液を噴霧接種した。菌接
種後、イネ苗を温度20〜22℃、相対湿度100%の室内に6
日間置いた後、上位2葉に形成された病斑数を調査し、
試験例1と同様にして防除価を求めた。その結果を表3
に示す。
【0413】
【表3】 ─────────────────────────────────── 試験化合物 有効成分量 防除価 コルビーの (g/10a) (%) 計算値 ─────────────────────────────────── 化合物I−1 10 65 - 5 45 - 化合物III−1 10 35 - 5 16 - 化合物III−2 10 38 - 5 14 - 化合物III−4 10 61 - 5 47 - 化合物III−6 100 55 - 50 41 - 化合物III−7 50 61 - 25 47 - 化合物III−11 20 58 - 10 44 - ─────────────────────────────────── 化合物I−1及びIII−1 10 + 10 95 77 5 + 5 86 54 化合物I−1及びIII−2 10 + 10 94 78 5 + 5 84 53 化合物I−1及びIII−4 10 + 10 93 86 5 + 5 88 71 化合物I−1及びIII−6 10 + 100 95 84 5 + 50 85 68 化合物I−1及びIII−7 10 + 50 96 86 5 + 25 84 71 化合物I−1及びIII−11 10 + 20 95 85 5 + 10 87 69 ───────────────────────────────────
【0414】
【試験例3】粒剤の水面施用試験(いもち病) ポット内で栽培した7〜8葉期のイネ苗(品種幸風)
を、水深1cm の湛水状態に保ち、実施例3に準じて粒剤
に調製した試験化合物をポット内に施用した。イネ苗を
ガラス温室内に7日間置いた後、イネいもち病菌の分生
胞子懸濁液を噴霧接種した。菌接種後、イネ苗を温度20
〜22℃、相対湿度100%の室内に6日間置いた後、上位2
葉に形成された病斑数を調査し、試験例1と同様にして
防除価を求めた。その結果を表4に示す。
【0415】
【表4】 ─────────────────────────────────── 試験化合物 有効成分量 防除価 コルビーの (g/10a) (%) 計算値 ─────────────────────────────────── 化合物I−1 10 65 - 化合物X−1 50 18 - 化合物XI−1 10 11 - 化合物XI−3 10 8 - 化合物XII−3 10 8 - 化合物XIII−1 5 9 - 化合物XV−1 5 11 - 化合物XVI−1 50 8 - ─────────────────────────────────── 化合物I−1及びX−1 10 + 50 99 71 化合物I−1及びXI−1 10 + 10 90 69 化合物I−1及びXI−3 10 + 10 94 68 化合物I−1及びXII−3 10 + 10 96 68 化合物I−1及びXIII−1 10 + 5 90 68 化合物I−1及びXV−1 10 + 5 93 69 化合物I−1及びXVI−1 10 + 50 91 68 ───────────────────────────────────
【0416】
【試験例4】粒剤の水面施用試験(いもち病) ポット内で栽培した7〜8葉期のイネ苗(品種幸風)
を、水深1cm の湛水状態に保ち、実施例4に準じて粒剤
に調製した試験化合物をポット内に施用した。イネ苗を
ガラス温室内に7日間置いた後、イネいもち病菌の分生
胞子懸濁液を噴霧接種した。菌接種後、イネ苗を温度20
〜22℃、相対湿度100%の室内に6日間置いた後、上位2
葉に形成された病斑数を調査し、試験例1と同様にして
防除価を求めた。その結果を表5に示す。
【0417】
【表5】 ─────────────────────────────────── 試験化合物 有効成分量 防除価 コルビーの (g/10a) (%) 計算値 ─────────────────────────────────── 化合物I−1 10 75 - 5 51 - 化合物IV−1 20 10 - 10 0 - 化合物IV−2 20 8 - 10 0 - 化合物IV−3 100 15 - 50 5 - ─────────────────────────────────── 化合物I−1及びIV−1 10 + 20 91 78 5 + 10 81 51 化合物I−1及びIV−2 10 + 20 90 77 5 + 10 79 51 化合物I−1及びIV−3 10 + 100 88 79 5 + 50 71 53 ───────────────────────────────────
【0418】
【試験例5】粒剤の水面施用試験(いもち病) 水稲(品種コシヒカリ)を機械移植した水田に1区30
m2、2反復の試験区を設定し、慣行通り栽培した。移植
30日後に実施例5に準じて調製した所定量の試験化合物
を水面に均一に施用した。薬剤施用10日前にいもち病罹
病苗を試験区内に植え込み、更に40日後に1区50株につ
いて上位2葉に形成された病斑数を調査し、下式数3に
より防除価を求めた。その結果を表6に示す。
【0419】
【数3】防除価(%) ={(1株当たりの無処理区の平均
病斑数−1株当たりの処理区の平均病斑数)÷1株当た
りの無処理区の平均病斑数}×100
【0420】
【表6】 ─────────────────────────────────── 試験化合物 有効成分量 防除価 コルビーの (g/10a) (%) 計算値 ─────────────────────────────────── 化合物I−1 45 82 - 化合物XVII−2 150 15 - ─────────────────────────────────── 化合物I−1及びXVII−2 45 + 150 100 85 ───────────────────────────────────
【0421】
【試験例6】粒剤の水面施用試験(いもち病) 水稲(品種金南風)を機械移植した水田に1区30m2、2
反復の試験区を設定し、慣行通り栽培した。移植30日後
に、粒剤の実施例2に準じて調製した所定量の試験化合
物を水面に均一に施用した。薬剤施用10日前に、いもち
病罹病苗を試験区内に植え込み、更に40日後に1区50株
について上位2葉に形成された病斑数を調査して、試験
例5と同様にして防除価を求めた。その結果を表7に示
す。
【0422】
【表7】 ─────────────────────────────────── 試験化合物 有効成分量 防除価 コルビーの (g/10a) (%) 計算値 ─────────────────────────────────── 化合物I−1 20 82 - 10 64 - 化合物VII−2 20 31 - 10 15 - ─────────────────────────────────── 化合物I−1及びVII−2 20 + 20 96 88 10 + 10 90 69 ───────────────────────────────────
【0423】
【試験例7】水和剤の散布試験(いもち病) ポット内で栽培した7〜8葉期のイネ(品種幸風)に実
施例7に準じて調製した水和剤の所定濃度水希釈液をタ
ーンテーブル上で3ポット当たり50ml散布した。薬剤散
布2日後に、イネいもち病菌(Pyricularia oryzae)の分
生胞子懸濁液を噴霧接種した。菌接種後、イネ苗を温度
20〜22℃、相対湿度100%の室内に6日間置いた後、上位
2葉に形成された病斑数を調査し、試験例1と同様にし
て防除価(%) を求めた。その結果を表8に示す。
【0424】
【表8】 ─────────────────────────────────── 試験化合物 散布濃度 防除価 コルビーの (ppm) (%) 計算値 ─────────────────────────────────── 化合物I−1 50 78 - 25 51 - 化合物II−1 50 44 - 25 18 - 化合物II−3 50 31 - 25 8 - 化合物II−5 50 35 - 25 10 - 化合物II−6 50 29 - 25 9 - 化合物II−7 50 35 - 25 11 - 化合物II−9 50 28 - 25 10 - 化合物II−18 50 34 - 25 10 - 化合物II−19 50 39 - 25 14 - 化合物II−20 50 28 - 25 5 - 化合物II−23 50 31 - 25 11 - ─────────────────────────────────── 化合物I−1及びII−1 50 + 50 100 88 25 + 25 98 60 化合物I−1及びII−3 50 + 50 95 85 25 + 25 81 55 化合物I−1及びII−5 50 + 50 89 86 25 + 25 83 56 化合物I−1及びII−6 50 + 50 90 84 25 + 25 78 55 化合物I−1及びII−7 50 + 50 92 84 25 + 25 81 56 化合物I−1及びII−9 50 + 50 92 86 25 + 25 81 56 化合物I−1及びII−18 50 + 50 91 85 25 + 25 82 56 化合物I−1及びII−19 50 + 50 91 87 25 + 25 79 58 化合物I−1及びII−20 50 + 50 91 84 25 + 25 78 53 化合物I−1及びII−23 50 + 50 91 85 25 + 25 81 56 ───────────────────────────────────
【0425】
【試験例8】水和剤の散布試験(いもち病) ポット内で栽培した7〜8葉期のイネ(品種幸風)に実
施例8に準じて調製した水和剤の所定濃度水希釈液をタ
ーンテーブル上で3ポット当たり50散散布した。薬剤散
布2日後に、イネいもち病菌(Pyricularia oryzae)の分
生胞子懸濁液を噴霧接種した。菌接種後、イネ苗を温度
20〜22℃、相対湿度100%の室内に6日間置いた後、上位
2葉に形成された病斑数を調査し、試験例1と同様にし
て防除価(%) を求めた。その結果を表9に示す。
【0426】
【表9】 ─────────────────────────────────── 試験化合物 散布濃度 防除価 コルビ−の (ppm) (%) 計算値 ─────────────────────────────────── 化合物I−1 30 68 - 10 35 - 化合物III−1 30 60 - 10 33 - 化合物III−6 100 61 - 30 36 - 化合物III−8 100 59 - 30 30 - 化合物III−9 10 73 - 3 46 - 化合物III−10 30 66 - 10 34 - 化合物III−13 30 68 - 10 52 - 化合物III−14 30 62 - 10 31 - ─────────────────────────────────── 化合物I−1及びIII−1 30 + 30 99 87 10 + 10 91 56 化合物I−1及びIII−6 30 + 100 92 88 10 + 30 78 58 化合物I−1及びIII−8 30 + 100 98 87 10 + 30 85 55 化合物I−1及びIII−9 30 + 10 99 91 10 + 3 81 65 化合物I−1及びIII−10 30 + 30 98 88 10 + 10 95 57 化合物I−1及びIII−13 30 + 30 99 90 10 + 10 91 69 化合物I−1及びIII−14 30 + 30 99 88 10 + 10 95 55 ───────────────────────────────────
【0427】
【試験例9】水和剤の散布試験(いもち病) ポット内で栽培した7〜8葉期のイネ(品種幸風)に実
施例9に準じて調製した水和剤の所定濃度水希釈液をタ
ーンテーブル上で3ポット当たり50ml散布した。薬剤散
布2日後に、イネいもち病菌の分生胞子懸濁液を噴霧接
種した。菌接種後、イネ苗を温度20〜22℃、相対湿度10
0%の室内に6日間置いた後、上位2葉に形成された病斑
数を調査し、試験例1と同様にして防除価(%) を求め
た。その結果を表10に示す。
【0428】
【表10】 ─────────────────────────────────── 試験化合物 散布濃度 防除価 コルビーの (ppm) (%) 計算値 ─────────────────────────────────── 化合物I−1 30 75 - 化合物X−1 50 31 - 化合物X−2 50 45 - 化合物X−3 50 35 - 化合物X−4 50 31 - 化合物XI−4 50 36 - 化合物XII−1 5 14 - 化合物XII−2 5 5 - 化合物XVI−1 50 8 - 化合物XIII−1 5 8 - 化合物XIV−1 5 8 - 化合物XV−1 5 11 - ─────────────────────────────────── 化合物I−1及びX−1 30 + 50 98 83 化合物I−1及びX−2 30 + 50 99 86 化合物I−1及びX−3 30 + 50 94 85 化合物I−1及びX−4 30 + 50 97 83 化合物I−1及びXI−4 30 + 50 95 84 化合物I−1及びXII−1 30 + 5 97 79 化合物I−1及びXII−2 30 + 5 92 76 化合物I−1及びXVI−1 30 + 50 95 77 化合物I−1及びXIII−1 30 + 5 93 77 化合物I−1及びXIV−1 30 + 5 96 77 化合物I−1及びXV−1 30 + 5 95 78 ───────────────────────────────────
【0429】
【試験例10】水和剤の散布試験(いもち病) ポット内で栽培した7〜8葉期のイネ(品種幸風)に実
施例11に準じて調製した水和剤の所定濃度水希釈液を
ターンテーブル上で3ポット当たり50ml散布した。薬剤
散布2日後にイネいもち病菌の分生胞子懸濁液を噴霧接
種した。菌接種後、イネ苗を温度20〜22℃、相対湿度10
0%の室内に6日間置いた後、上位2葉に形成された病斑
数を調査し、試験例1と同様にして防除価(%) を求め
た。その結果を表11に示す。
【0430】
【表11】 ─────────────────────────────────── 試験化合物 散布濃度 防除価 コルビーの (ppm) (%) 計算値 ─────────────────────────────────── 化合物I−1 50 76 - 25 56 - 化合物IV−1 50 25 - 25 15 - 化合物IV−2 50 18 - 25 6 - 化合物IV−3 100 21 - 50 11 - 化合物IV−4 50 19 - 25 8 - 化合物IV−5 10 9 - 3 0 - ─────────────────────────────────── 化合物I−1及びIV−1 50 + 50 95 82 25 + 25 88 63 化合物I−1及びIV−2 50 + 50 92 80 25 + 25 81 59 化合物I−1及びIV−3 50 + 100 96 81 25 + 50 83 61 化合物I−1及びIV−4 50 + 50 97 83 25 + 25 84 64 化合物I−1及びIV−5 50 + 10 93 78 25 + 3 82 56 ───────────────────────────────────
【0431】
【試験例11】水和剤の散布試験(いもち病) ポット内で栽培した7〜8葉期のイネ(品種幸風)にイ
ネいもち病菌(Pyricularia oryzae)の分生胞子懸濁液を
噴霧接種した。 菌接種後、 イネ苗を温度20〜22℃、 相対
湿度100%の室内に置いた。菌接種1日後に、実施例7に
準じて調製した水和剤の所定濃度水希釈液をターンテー
ブル上で3ポット当たり50ml散布した(治療散布)。薬
剤処理後5日間、ポットを上記室内に置いた後、 上位2
葉に形成された病斑数を調査し、 試験例1と同様にして
防除価(%) を求めた。 その結果を表12に示す。
【0432】
【表12】 ─────────────────────────────────── 試験化合物 散布濃度 防除価 コルビーの (ppm) (%) 計算値 ─────────────────────────────────── 化合物I−1 50 15 - 25 9 - 化合物II−1 50 39 - 25 18 - 化合物II−3 50 37 - 25 11 - 化合物II−5 50 35 - 25 8 - 化合物II−6 50 31 - 25 11 - 化合物II−7 50 30 - 25 12 - 化合物II−9 50 27 - 25 7 - 化合物II−18 50 30 - 25 10 - 化合物II−19 50 31 - 25 11 - 化合物II−20 50 28 - 25 6 - 化合物II−23 50 33 - 25 11 - ─────────────────────────────────── 化合物I−1及びII−1 50 + 50 98 48 25 + 25 91 25 化合物I−1及びII−3 50 + 50 75 46 25 + 25 60 19 化合物I−1及びII−5 50 + 50 78 45 25 + 25 57 16 化合物I−1及びII−6 50 + 50 71 41 25 + 25 55 19 化合物I−1及びII−7 50 + 50 70 38 25 + 25 59 15 化合物I−1及びII−9 50 + 50 79 41 25 + 25 65 20 化合物I−1及びII−18 50 + 50 76 41 25 + 25 60 18 化合物I−1及びII−19 50 + 50 75 41 25 + 25 59 19 化合物I−1及びII−20 50 + 50 68 39 25 + 25 51 14 化合物I−1及びII−23 50 + 50 78 43 25 + 25 52 19 ───────────────────────────────────
【0433】
【試験例12】水和剤の散布試験(いもち病) ポット内で栽培した7〜8葉期のイネ(品種幸風)にイ
ネいもち病菌(Pyricularia oryzae)の分生胞子懸濁液を
噴霧接種した。 菌接種後、 イネ苗を温度20〜22℃、 相対
湿度100%の室内に置いた。菌接種1日後に、実施例8に
準じて調製した水和剤の所定濃度水希釈液をターンテー
ブル上で3ポット当たり50散散布した(治療散布)。薬
剤処理後5日間、ポットを上記室内に置いた後、上位2
葉に形成された病斑数を調査し、 試験例1と同様にして
防除価(%) を求めた。 その結果を表13に示す。
【0434】
【表13】 ─────────────────────────────────── 試験化合物 散布濃度 防除価 コルビーの (ppm) (%) 計算値 ─────────────────────────────────── 化合物I−1 30 10 - 10 0 - 化合物III−1 30 60 - 10 36 - 化合物III−6 100 44 - 30 33 - 化合物III−8 100 67 - 30 55 - 化合物III−9 10 64 - 3 52 - 化合物III−10 30 5 - 10 0 - 化合物III−13 30 7 - 10 0 - 化合物III−14 30 0 - 10 0 - ─────────────────────────────────── 化合物I−1及びIII−1 30 + 30 95 64 10 + 10 75 36 化合物I−1及びIII−6 30 + 100 88 50 10 + 30 77 33 化合物I−1及びIII−8 30 + 100 91 70 10 + 30 82 55 化合物I−1及びIII−9 30 + 10 91 68 10 + 3 82 52 化合物I−1及びIII−10 30 + 30 18 15 10 + 10 5 0 化合物I−1及びIII−13 30 + 30 22 16 10 + 10 7 0 化合物I−1及びIII−14 30 + 30 21 16 10 + 10 5 0 ───────────────────────────────────
【0435】
【試験例13】粒剤の箱施用試験(いもち病) イネ(品種コシヒカリ)の機械移植1日前に、実施例1
に準じて粒剤に調製した所定量の試験化合物を育苗箱(3
0 × 60 × 3cm) の全面に均一に施用した。試験区は1
区100m2 、2反復とし、栽培管理を慣行通り行った。移
植30日後にいもち病罹病苗を試験区内5カ所に植え込
み、更に、30日後に1区50株について葉身上の病斑数を
調査し、試験例5と同様にして防除価を求めた。その結
果を表14に示す。
【0436】
【表14】 ─────────────────────────────────── 試験化合物 有効成分量 防除価 コルビーの (g/箱) (%) 計算値 ─────────────────────────────────── 化合物I−1 0.2 41 - 0.1 18 - 化合物II−1 0.5 36 - 0.2 9 - 化合物II−6 1.5 28 - 0.5 9 - 化合物II−13 1.5 31 - 0.5 11 - 化合物II−24 1.5 35 - 0.5 8 - 化合物II−25 1.5 34 - 0.5 18 - ─────────────────────────────────── 化合物I−1及びII−1 0.2 + 0.5 91 62 0.1 + 0.2 84 25 化合物I−1及びII−6 0.2 + 1.5 87 58 0.1 + 0.5 71 25 化合物I−1及びII−13 0.2 + 1.5 84 59 0.1 + 0.5 69 27 化合物I−1及びII−24 0.2 + 1.5 85 62 0.1 + 0.5 72 25 化合物I−1及びII−25 0.2 + 1.5 88 61 0.1 + 0.5 79 33 ───────────────────────────────────
【0437】
【試験例14】粒剤の箱施用試験(いもち病) イネ(品種コシヒカリ)の機械移植1日前に、実施例2
に準じて粒剤に調製した所定量の試験化合物を育苗箱(3
0 × 60 × 3cm) の全面に均一に施用した。試験区は1
区100m2 、2反復とし、栽培管理を慣行通り行った。移
植30日後にいもち病罹病苗を試験区内5カ所に植え込
み、更に、30日後に1区50株について葉身上の病斑数を
調査し、試験例5と同様にして防除価を求めた。その結
果を表15に示す。
【0438】
【表15】 ─────────────────────────────────── 試験化合物 有効成分量 防除価 コルビーの (g/箱) (%) 計算値 ─────────────────────────────────── 化合物I−1 0.2 62 - 0.1 31 - 化合物III−1 0.2 58 - 0.1 29 - 化合物III−2 0.2 49 - 0.1 21 - 化合物III−5 0.5 62 - 0.25 45 - ─────────────────────────────────── 化合物I−1及びIII−1 0.2 + 0.2 98 84 0.1 + 0.1 88 51 化合物I−1及びIII−2 0.2 + 0.2 97 80 0.1 + 0.1 83 45 化合物I−1及びIII−5 0.2 + 0.2 99 86 0.1 + 0.1 89 62 ───────────────────────────────────
【0439】
【試験例15】粒剤の箱施用試験(いもち病) イネ( 品種コシヒカリ) の機械移植1日前に、実施例3
に準じて粒剤に調製した所定量の試験化合物を育苗箱(3
0 × 60 × 3cm) の全面に均一に施用した。試験区は1
区100m2、2反復とし、栽培管理を慣行通り行った。移植
30日後にいもち病罹病葉を試験区に均一にばらまき接種
し、更に30日後に、1区50株について葉身上の病斑数を
調査して、試験例5と同様にして防除価を求めた。この
結果を表16に示す。
【0440】
【表16】 ─────────────────────────────────── 試験化合物 有効成分量 防除価 コルビーの (g/ 箱) (%) 計算値 ─────────────────────────────────── 化合物I−1 0.2 58 - 化合物X−1 1.0 16 - 化合物XI−1 0.2 12 - 化合物XI−3 0.2 9 - 化合物XII−3 0.2 8 - 化合物XIII−1 0.1 7 - 化合物XV−1 0.1 12 - 化合物XVI−1 1.0 7 - ─────────────────────────────────── 化合物I−1及びX−1 0.2 + 1.0 92 65 化合物I−1及びXI−1 0.2 + 0.2 88 63 化合物I−1及びXI−3 0.2 + 0.2 91 62 化合物I−1及びXII−3 0.2 + 0.2 93 61 化合物I−1及びXIII−1 0.2 + 0.1 84 61 化合物I−1及びXV−1 0.2 + 0.1 91 63 化合物I−1及びXVI−1 0.2 + 1.0 82 61 ───────────────────────────────────
【0441】
【試験例16】粒剤の箱施用試験(いもち病) イネ(品種コシヒカリ)の機械移植1日前に、実施例4
に準じて粒剤に調製した所定量の試験化合物を育苗箱(3
0 × 60 × 3cm) の全面に均一に施用した。試験区は1
区100m2、2反復とし、栽培管理を慣行通り行った。移植
30日後にいもち病罹病苗を試験区内5カ所に植え込み、
更に、30日後に1区50株について葉身上の病斑数を調査
し、試験例5と同様にして防除価を求めた。その結果を
表17に示す。
【0442】
【表17】 ─────────────────────────────────── 試験化合物 有効成分量 防除価 コルビーの (g/箱) (%) 計算値 ─────────────────────────────────── 化合物I−1 0.2 58 - 化合物IV−1 0.5 0 - 化合物IV−2 0.5 0 - 化合物IV−3 2.5 0 - ─────────────────────────────────── 化合物I−1及びIV−1 0.2 + 0.5 85 58 化合物I−1及びIV−2 0.2 + 0.5 90 58 化合物I−1及びIV−3 0.2 + 2.5 81 58 ───────────────────────────────────
【0443】
【試験例17】投げ込み剤試験(いもち病) イネ(品種コシヒカリ)を機械移植した水田に1区100m
2、2反復の試験区を設定し、栽培管理を慣行通り行っ
た。移植30日後にイネいもち病罹病苗を各試験区内の5
カ所に植え込み、更に7日後に、実施例13に準じて調
製した袋入り剤(投げ込み剤)を1区当たり1個、水面
に投げ入れた。薬剤施用30日後に1区50株について葉身
上の病斑数を調査し、試験例5と同様にして防除価を求
めた。その結果を表18に示す。
【0444】
【表18】 ─────────────────────────────────── 試験化合物 有効成分量 防除価 コルビーの (g/10a) (%) 計算値 ─────────────────────────────────── 化合物I−1 10 41 - 5 18 - 化合物II−1 20 41 - 10 23 - 化合物II−24 50 36 - 25 20 - 化合物II−25 50 39 - 25 21 - ─────────────────────────────────── 化合物I−1及びII−1 10 + 20 95 77 5 + 10 90 55 化合物I−1及びII−24 10 + 50 91 75 5 + 25 82 54 化合物I−1及びII−25 10 + 50 90 76 5 + 25 82 54 ───────────────────────────────────
【0445】
【試験例18】投げ込み剤試験(いもち病) イネ(品種コシヒカリ)を機械移植した水田に1区100m
2、2反復の試験区を設定し、栽培管理を慣行通り行っ
た。移植30日後にイネいもち病罹病苗を各試験区内の5
カ所に植え込み、更に7日後に、実施例14に準じて調
製した袋入り剤(投げ込み剤)を1区当たり1個、水面
に投げ入れた。薬剤施用30日後に1区50株について葉身
上の病斑数を調査し、試験例5と同様にして防除価を求
めた。その結果を表19に示す。
【0446】
【表19】 ─────────────────────────────────── 試験化合物 有効成分量 防除価 コルビーの (g/10a) (%) 計算値 ─────────────────────────────────── 化合物I−1 10 68 - 5 51 - 化合物III−2 10 41 - 5 17 - 化合物III−14 10 67 - 5 49 - ─────────────────────────────────── 化合物I−1及びIII−2 10 + 10 98 81 5 + 5 87 59 化合物I−1及びIII−14 10 + 10 99 89 5 + 5 92 75 ───────────────────────────────────
【0447】
【試験例19】投げ込み剤試験(いもち病) 水稲(品種コシヒカリ)を機械移植した水田に1区100m
2、2反復の試験区を設定し、栽培管理を慣行通り行っ
た。移植7日後、実施例14に準じて調製した袋入り剤
を1区当たり1個、水面に投げ入れた。薬剤施用30日後
に1区50株について上位2葉に形成された病斑数を調査
して、試験例5と同様にして防除価を求めた。その結果
を表20に示す。
【0448】
【表20】 ─────────────────────────────────── 試験化合物 有効成分量 防除価 コルビーの (g/10a) (%) 計算値 ─────────────────────────────────── 化合物I−1 25 68 - 化合物XIX−3 30 28 - 化合物XVIII−1 5 20 - ─────────────────────────────────── 化合物I−1及びXIX−3 25 + 30 100 77 化合物I−1及びXVIII−1 25 + 5 100 74 ───────────────────────────────────
【0449】
【試験例20】水和剤の種子粉衣試験(いもち病) いもち病自然感染籾(品種幸風)を前年の開花期に接種
した籾(品種短銀坊主)に、実施例7に準じて水和剤に
調製した所定量の試験化合物を粉衣処理した後、育苗箱
(30 × 60 × 3cm) に播種し、3週後にいもち病の発病
苗率を調査した。その結果を表21に示す。
【0450】
【表21】 ─────────────────────────────────── 試験化合物 有効成分量 発病苗率 (g/100g種子) (%) ─────────────────────────────────── 化合物I−1 0.02 15 0.01 22 化合物II−1 0.01 41 0.005 66 化合物II−18 0.01 55 0.005 70 ─────────────────────────────────── 化合物I−1及びII−1 0.02 + 0.01 0 0.01 + 0.005 0 化合物I−1及びII−18 0.02 + 0.01 0 0.01 + 0.005 0 ─────────────────────────────────── 無施用 - 86 ───────────────────────────────────
【0451】
【試験例21】粒剤の覆土混和処理(苗立枯細菌病) いもち病自然感染籾(品種幸風)を前年の開花期に接種
した籾(品種コシヒカリ)の無消毒籾を育苗箱(30 × 6
0 × 3cm) に播種した後、実施例2に準じて粒剤に調製
した所定量の試験化合物を混和した土壌を覆土した。薬
剤処理3週後に、いもち病に感染した苗率(%) を調査し
た。その結果を表22に示す。
【0452】
【表22】 ─────────────────────────────────── 試験化合物 有効成分量 発病苗率 (g/箱) (%) ─────────────────────────────────── 化合物I−1 0.1 6 0.05 8 化合物III−9 2.0 36 1.0 39 ─────────────────────────────────── 化合物I−1及びIII−9 0.1 + 2.0 0 0.05 + 1.0 0 ─────────────────────────────────── 無処理 - 38 ───────────────────────────────────
【0453】
【試験例22】粒剤の水面施用試験(紋枯病) ポット内で栽培した7〜8葉期のイネ苗(品種日本晴)
を、水深1cm の湛水状態に保ち、実施例1に準じて粒剤
に調製した試験化合物をポット内に施用した。イネ苗を
ガラス温室内に7日間置いた後、予めイネ紋枯病菌(Rhi
zoctonia solani)を培養したエンバク粒をイネ苗の地際
に4〜5粒置き、接種した。菌接種後、イネ苗を温度25
〜27℃、相対湿度100%の室内に5日間置いた後、葉鞘に
形成された病斑の高さを調査し、次式数4により防除価
を求めた。その結果を表23に示す。
【0454】
【数4】防除価(%) ={(無処理区の病斑高−処理区の
病斑高)÷無処理区の病斑高}×100
【0455】
【表23】 ─────────────────────────────────── 試験化合物 有効成分量 防除価 コルビーの (g/10a) (%) 計算値 ─────────────────────────────────── 化合物I−1 10 6 - 5 0 - 化合物II−1 20 88 - 10 79 - 化合物II−4 50 65 - 25 42 - 化合物II−11 50 41 - 25 21 - 化合物II−12 50 56 - 25 26 - 化合物II−13 50 48 - 25 28 - 化合物II−14 50 44 - 25 19 - 化合物II−16 50 58 - 25 21 - 化合物II−21 50 51 - 25 21 - 化合物II−24 50 61 - 25 23 - 化合物II−25 50 67 - 25 51 - ─────────────────────────────────── 化合物I−1及びII−1 10 + 20 90 83 5 + 10 84 79 化合物I−1及びII−4 10 + 50 74 67 5 + 25 50 42 化合物I−1及びII−11 10 + 50 55 45 5 + 25 34 21 化合物I−1及びII−12 10 + 50 70 59 5 + 25 40 26 化合物I−1及びII−13 10 + 50 67 51 5 + 25 33 28 化合物I−1及びII−14 10 + 50 55 47 5 + 25 31 19 化合物I−1及びII−16 10 + 50 70 61 5 + 25 31 21 化合物I−1及びII−21 10 + 50 68 54 5 + 25 41 21 化合物I−1及びII−24 10 + 50 71 63 5 + 25 32 23 化合物I−1及びII−25 10 + 50 75 69 5 + 25 61 51 ───────────────────────────────────
【0456】
【試験例23】粒剤の水面施用試験(紋枯病) ポット内で栽培した7〜8葉期のイネ苗(品種日本晴)
を、水深1cm の湛水状態に保ち、実施例2に準じて粒剤
に調製した試験化合物をポット内に施用した。イネ苗を
ガラス温室内に7日間置いた後、予めイネ紋枯病菌(Rhi
zoctonia solani)を培養したエンバク粒をイネ苗の地際
に4〜5粒置き、接種した。菌接種後、イネ苗を温度25
〜27℃、相対湿度100%の室内に5日間置いた後、葉鞘に
形成された病斑の高さを調査し、試験例22と同様にし
て防除価を求めた。その結果を表24に示す。
【0457】
【表24】 ─────────────────────────────────── 試験化合物 有効成分量 防除価 コルビーの (g/10a) (%) 計算値 ─────────────────────────────────── 化合物I−1 10 10 - 5 5 - 化合物III−1 10 51 - 5 32 - 化合物III−2 10 50 - 5 37 - 化合物III−4 10 9 - 5 0 - 化合物III−6 100 21 - 50 6 - 化合物III−7 50 15 - 25 8 - 化合物III−11 20 9 - 10 5 - ─────────────────────────────────── 化合物I−1及びIII−1 10 + 10 91 51 5 + 5 83 35 化合物I−1及びIII−2 10 + 10 93 55 5 + 5 88 40 化合物I−1及びIII−4 10 + 10 51 18 5 + 5 25 5 化合物I−1及びIII−6 10 + 100 39 29 5 + 50 23 11 化合物I−1及びIII−7 10 + 50 38 24 5 + 25 38 24 化合物I−1及びIII−11 10 + 20 32 18 5 + 10 25 10 ───────────────────────────────────
【0458】
【試験例24】粒剤の水面施用試験(紋枯病) ポット内で栽培した7〜8葉期のイネ苗(品種幸風)
を、水深1cm の湛水状態に保ち、実施例4に準じて粒剤
に調製した試験化合物をポット内に施用した。イネ苗を
ガラス温室内に7日間置いた後、予めイネ紋枯病菌を培
養したエンバク粒をイネ苗の地際に4〜5粒置き、接種
した。菌接種後、イネ苗を温度25〜27℃、相対湿度100%
の室内に5日間置いた後、葉鞘に形成された病斑の高さ
を調査し、試験例22と同様にして防除価を求めた。そ
の結果を表25に示す。
【0459】
【表25】 ─────────────────────────────────── 試験化合物 有効成分量 防除価 コルビーの (g/10a) (%) 計算値 ─────────────────────────────────── 化合物I−1 10 5 - 5 0 - 化合物IV−1 20 78 - 10 52 - 化合物IV−2 20 85 - 10 72 - 化合物IV−3 100 78 - 50 65 - ─────────────────────────────────── 化合物I−1及びIV−1 10 + 20 90 79 5 + 10 78 52 化合物I−1及びIV−2 10 + 20 93 86 5 + 10 84 72 化合物I−1及びIV−3 10 + 100 87 79 5 + 50 79 65 ───────────────────────────────────
【0460】
【試験例25】水和剤の散布試験(紋枯病) ポット内で栽培した7〜8葉期のイネ(品種幸風)に実
施例11に準じて調製した水和剤の所定濃度水希釈液を
ターンテーブル上で3ポット当たり50ml散布した。薬剤
散布2日後に予めイネ紋枯病菌を培養したエンバク粒を
イネ苗の地際に4〜5粒置き、接種した。菌接種後、イ
ネ苗を温度25〜27℃、相対湿度100%の室内に5日間置い
た後、葉鞘に形成された病斑の高さを調査し、試験例2
2と同様にして防除価を求めた。その結果を表26に示
す。
【0461】
【表26】 ─────────────────────────────────── 試験化合物 散布濃度 防除価 コルビーの (ppm) (%) 計算値 ─────────────────────────────────── 化合物I−1 50 21 - 25 5 - 化合物IV−1 50 81 - 25 63 - 化合物IV−2 50 83 - 25 59 - 化合物IV−3 100 81 - 50 60 - 化合物IV−4 50 88 - 25 71 - 化合物IV−5 10 85 - 3 61 - ─────────────────────────────────── 化合物I−1及びIV−1 50 + 50 99 85 25 + 25 81 65 化合物I−1及びIV−2 50 + 50 99 91 25 + 25 83 61 化合物I−1及びIV−3 50 + 100 98 87 25 + 50 84 62 化合物I−1及びIV−4 50 + 50 99 91 25 + 25 87 72 化合物I−1及びIV−5 50 + 10 98 88 25 + 3 84 63 ───────────────────────────────────
【0462】
【試験例26】粒剤の箱施用試験(紋枯病) イネ(品種コシヒカリ)の機械移植1日前に、実施例1
に準じて粒剤に調製した所定量の試験化合物を育苗箱(3
0 × 60 × 3cm) の全面に均一に施用した。試験区は1
区100m2、2反復とし、栽培管理を慣行通り行った。移植
45日後にフスマ・モミガラ培地培養紋枯病菌を水面に均
一に散布し、更に30日後、1区100 株について病斑高を
調査し、次式数5により防除価を求めた。その結果を表
27に示す。
【0463】
【数5】防除価(%) ={(1株当たりの無処理区平均病
斑高−1株当たりの処理区平均病斑高)÷1株当たりの
無処理区平均病斑高}} ×100
【0464】
【表27】 ─────────────────────────────────── 試験化合物 有効成分量 防除価 コルビーの (g/ 箱) (%) 計算値 ─────────────────────────────────── 化合物I−1 0.2 5 - 0.1 0 - 化合物II−1 0.5 61 - 0.2 38 - 化合物II−6 1.5 48 - 0.5 11 - 化合物II−13 1.5 39 - 0.5 9 - 化合物II−24 1.5 31 - 0.5 9 - 化合物II−25 1.5 53 - 0.5 15 - ─────────────────────────────────── 化合物I−1及びII−1 0.2 + 0.5 92 63 0.1 + 0.2 80 38 化合物I−1及びII−6 0.2 + 1.5 77 51 0.1 + 0.5 59 11 化合物I−1及びII−13 0.2 + 1.5 69 42 0.1 + 0.5 41 9 化合物I−1及びII−24 0.2 + 1.5 67 34 0.1 + 0.5 38 9 化合物I−1及びII−25 0.2 + 1.5 74 55 0.1 + 0.5 60 15 ───────────────────────────────────
【0465】
【試験例27】粒剤の箱施用試験(紋枯病) イネ(品種コシヒカリ)の機械移植1日前に、実施例2
に準じて粒剤に調製した所定量の試験化合物を育苗箱(3
0 × 60 × 3cm) の全面に均一に施用した。試験区は1
区100m2、2反復とし、栽培管理を慣行通り行った。移植
45日後にフスマ・ モミガラ培地培養紋枯病菌を水面に均
一に散布し、更に30日後、1区100 株について病斑高を
調査し、試験例26と同様にして防除価を求めた。その
結果を表28に示す。
【0466】
【表28】 ─────────────────────────────────── 試験化合物 有効成分量 防除価 コルビーの (g/箱) (%) 計算値 ─────────────────────────────────── 化合物I−1 0.2 15 - 0.1 8 - 化合物III−1 0.2 62 - 0.1 49 - 化合物III−2 0.2 68 - 0.1 50 - 化合物III−5 0.5 10 - 0.25 5 - ─────────────────────────────────── 化合物I−1及びIII−1 0.2 + 0.2 85 68 0.1 + 0.1 71 53 化合物I−1及びIII−2 0.2 + 0.2 88 73 0.1 + 0.1 72 54 化合物I−1及びIII−5 0.2 + 0.2 50 24 0.1 + 0.1 45 13 ───────────────────────────────────
【0467】
【試験例28】粒剤の箱施用試験(紋枯病) イネ(品種コシヒカリ)の機械移植1日前に、実施例4
に準じて粒剤に調製した所定量の試験化合物を育苗箱(3
0 × 60 × 3cm) の全面に均一に施用した。試験区は1
区100m2、2反復とし、栽培管理を慣行通り行った。移植
45日後にフスマ・ モミガラ培地培養紋枯病菌を水面に均
一に散布し、更に30日後、1区100 株について病斑高を
調査し、試験例26と同様にして防除価を求めた。その
結果を表29に示す。
【0468】
【表29】 ─────────────────────────────────── 試験化合物 有効成分量 防除価 コルビーの (g/箱) (%) 計算値 ─────────────────────────────────── 化合物I−1 0.2 0 - 化合物IV−1 0.5 65 - 化合物IV−2 0.5 67 - 化合物IV−3 2.5 55 - ─────────────────────────────────── 化合物I−1及びIV−1 0.2 + 0.5 88 65 化合物I−1及びIV−2 0.2 + 0.5 91 67 化合物I−1及びIV−3 0.2 + 2.5 87 55 ───────────────────────────────────
【0469】
【試験例29】投げ込み剤試験(紋枯病) イネ(品種コシヒカリ)を機械移植した水田に1区100m
2 、2反復の試験区を設定し、栽培管理を慣行通り行っ
た。移植45日後に、フスマ・モミガラ混合培地培養紋枯
病菌を水面に均一に散布した。紋枯病病斑が形成されて
上位進展を始めた頃、実施例13に準じて調製した袋入
り剤(投げ込み剤)を1区当たり1個、水面に投げ入れ
た。薬剤施用50日後、1区100 株について病斑高を調査
し、試験例26と同様にして防除価を求めた。その結果
を表30に示す。
【0470】
【表30】 ─────────────────────────────────── 試験化合物 有効成分量 防除価 コルビーの (g/10a) (%) 計算値 ─────────────────────────────────── 化合物I−1 10 5 - 5 0 - 化合物II−1 20 81 - 10 72 - 化合物II−24 50 54 - 25 20 - 化合物II−25 50 60 - 25 39 - ─────────────────────────────────── 化合物I−1及びII−1 10 + 20 93 82 5 + 10 89 72 化合物I−1及びII−24 10 + 50 71 57 5 + 25 55 20 化合物I−1及びII−25 10 + 50 74 63 5 + 25 60 39 ───────────────────────────────────
【0471】
【試験例30】水和剤の種子粉衣試験(ばか苗病) ばか苗病菌を前年の開花期に接種した籾(品種短銀坊
主)に、実施例7に準じて水和剤に調製した所定量の試
験化合物を粉衣処理した後、育苗箱(30 × 60 ×3cm)
に播種し、3週後にばか苗病の発病苗率を調査した。そ
の結果を表31に示す。
【0472】
【表31】 ─────────────────────────────────── 試験化合物 有効成分量 発病苗率 (g/100g 種子) (%) ─────────────────────────────────── 化合物I−1 0.02 46 0.01 47 化合物II−1 0.01 15 0.005 7 化合物II−18 0.01 0 0.005 8 ─────────────────────────────────── 化合物I−1及びII−1 0.02 + 0.01 0 0.01 + 0.005 0 化合物I−1及びII−18 0.02 + 0.01 0 0.01 + 0.005 0 ─────────────────────────────────── 無施用 48 ───────────────────────────────────
【0473】
【試験例31】粒剤の覆土混和処理(苗立枯細菌病) 苗立枯細菌病菌(Pseudomonas plantarii) を前年の開花
期に接種した籾(品種コシヒカリ)を用いた。無消毒籾
を育苗箱(30 × 60 × 3cm) に播種した後、実施例2に
準じて粒剤に調製した所定量の試験化合物を混和した土
壌を覆土した。3週後に、苗立枯細菌病に感染した発病
苗率(%) を調査した。その結果を表32に示す。
【0474】
【表32】 ─────────────────────────────────── 試験化合物 有効成分量 発病苗率 (g/箱) (%) ─────────────────────────────────── 化合物I−1 0.1 75 0.05 77 化合物III−9 2.0 9 1.0 13 ─────────────────────────────────── 化合物I−1及びIII−9 0.1 + 2.0 0 0.05 + 1.0 0 ─────────────────────────────────── 無処理 - 76 ───────────────────────────────────
【0475】
【試験例32】粒剤の水面施用試験(白葉枯病) 水稲(品種金南風)を機械移植した水田に1区30m2、2
反復の試験区を設定し、慣行通り栽培した。移植30日後
に、実施例2に準じて粒剤に調製した所定量の試験化合
物を水面に均一に施用した。薬剤施用10日後に、別に培
養した白葉枯病菌(Xanthomonas campestris pv. oryza
e) を噴霧接種し、更に40日後に1区20株について上位
2葉に形成された病斑面積を調査して、次式数6に従っ
て防除価を求めた。その結果を表33に示す。
【0476】
【数6】防除価(%) ={(無処理区の平均病斑面積−処
理区の平均病斑面積)÷無処理区の平均病斑面積}×10
0
【0477】
【表33】 ─────────────────────────────────── 試験化合物 有効成分量 防除価 コルビーの (g/10a) 計算値 ─────────────────────────────────── 化合物I−1 20 0 - 10 0 - 化合物VII−2 20 81 - 10 62 - ─────────────────────────────────── 化合物I−1及びVII−2 20 + 20 92 81 10 + 10 88 62 ───────────────────────────────────
【0478】
【試験例33】粉剤の育苗箱床土混和試験(イネ苗立枯
病及びいもち病) 実施例16に準じて粉剤に調製した所定量の試験化合物
とピシウム菌及びフザリウム菌に汚染された水田土壌を
混合した後、育苗箱(30 × 60 × 3cm) に入れ、無消毒
のいもち病自然感染籾(品種幸風)を播種して、ビニー
ルハウス内で育苗した。3週後に、苗立枯病及びいもち
病の発病苗率を調査した。その結果を表34に示す。
【0479】
【表34】 ─────────────────────────────────── 試験化合物 有効成分量 発病苗率(%) ───────── (g/ 箱) 苗立枯病 いもち病 ─────────────────────────────────── 化合物I−1 0.1 79 4 0.05 80 8 化合物V−1 0.24 15 43 0.12 21 45 化合物V−2 0.24 12 40 0.12 22 46 化合物V−1及びVI−1 0.24 + 0.03 0 39 0.12 + 0.015 9 45 ─────────────────────────────────── 化合物I−1及びV−1 0.1 + 0.24 0 0 0.05 + 0.12 4 0 化合物I−1及びV−2 0.1 + 0.24 0 0 0.05 + 0.12 0 0 化合物I−1、V−1及びVI−1 0.1 + 0.24 + 0.03 0 0 0.05 + 0.12 + 0.015 0 0 ─────────────────────────────────── 無施用 - 83 45 ───────────────────────────────────
【0480】
【試験例34】粒剤の水面施用試験(除草及びいもち
病) 予めノビエ、コナギ及びホタルイの種子を播種した圃場
に水稲(品種コシヒカリ)を機械移植後、1区20m2、3
反復の試験区を設定し、栽培管理を慣行通り行った。移
植7日後に実施例6に準じて粒剤に調製した所定量の試
験化合物を水面に均一に施用し、又、移植20日後にいも
ち病罹病苗を植え込んだ。薬剤施用3週後に区内雑草の
地上部重量を測定し、下式数7により除草に関する防除
価を求めた。更に移植30日後に1区50株について上位2
葉に形成された病斑数を調査して、試験例5と同様にし
ていもち病に対する防除価を求めた。それらの結果を表
35に示す。
【0481】
【数7】防除価(%) =(1−処理区地上部重量÷無処理
区地上部重量)×100
【0482】
【表35】 ─────────────────────────────────── ノビエ ホタルイ 広葉 いもち病 有効 ──── ──── ──── ──── 試験化合物 成分量 防 コル 防 コル 防 コル 防 コル (g/10a) 除 ビー 除 ビー 除 ビー 除 ビー 価 の計 価 の計 価 の計 価 の計 (%) 算値 (%) 算値 (%) 算値 (%) 算値 ─────────────────────────────────── 化合物I−1 25 0 - 0 - 0 - 88 - 化合物XVIII−1 3 18 - 79 - 92 - 20 - 化合物XVIII−2 0.4 35 - 84 - 85 - 11 - 化合物XIX−1 30 84 - 81 - 85 - 12 - 化合物XIX−2 80 88 - 33 - 32 - 10 - 化合物XIX−3 20 91 - 51 - 29 - 18 - 化合物XIX−6 40 79 - 8 - 31 - 12 - 化合物XX−1 30 78 - 76 - 9 - 10 - 化合物XX−2 60 33 - 86 - 36 - 12 - 化合物XX−3 150 5 - 77 - 8 - 17 - 化合物XXI−1 200 81 - 76 - 81 - 15 - 化合物XXII−1 10 37 - 41 - 84 - 17 - ─────────────────────────────────── 化合物I−1及びXVIII−1 21 18 84 79 100 92 100 90 25 + 3 化合物I−1及びXVIII−2 41 35 87 84 88 85 99 89 25 + 0.4 化合物I−1及びXIX−1 100 84 100 81 96 85 100 89 25 + 30 化合物I−1及びXIX−2 92 88 47 33 44 32 98 89 25 + 80 化合物I−1及びXIX−3 100 91 60 51 89 79 100 90 25 + 30 化合物I−1及びXIX−6 88 79 12 8 37 31 100 89 25 + 40 化合物I−1及びXX−1 81 78 81 76 9 9 97 89 25 + 30 化合物I−1及びXX−2 36 33 90 86 46 36 98 89 25 + 60 化合物I−1及びXX−3 11 5 80 77 11 8 99 90 25 + 150 化合物I−1及びXXI−1 84 81 78 76 88 81 100 90 25 + 200 化合物I−1及びXXII−1 45 37 51 41 88 84 98 90 25 + 10 ───────────────────────────────────
【0483】
【試験例35】水和剤の散布試験(ヒメトビウンカ) ポット内で栽培した7〜8葉期のイネ(品種幸風)に実
施例9に準じて調製した水和剤の所定濃度水希釈液をタ
ーンテーブル上で3ポット当たり50ml散布した。薬剤散
布2日後に、1試験区3ポットをそれぞれプラスチック
製円筒に入れ、ヒメトビウンカ3令幼虫25頭をそれぞれ
接種した。ガーゼで蓋をして、温度25℃、相対湿度65%
の恒温室内に3日間置いた後、殺虫率を調査した。その
結果を表36に示す。
【0484】
【表36】 ─────────────────────────────────── 試験化合物 散布濃度 殺虫率 コルビーの (ppm) (%) 計算値 ─────────────────────────────────── 化合物I−1 30 9 - 化合物X−1 50 75 - 化合物X−2 50 81 - 化合物X−3 50 71 - 化合物X−4 50 73 - 化合物XI−4 50 78 - 化合物XII−1 5 72 - 化合物XII−2 5 69 - 化合物XIII−1 5 78 - 化合物XIV−1 5 75 - 化合物XV−1 5 80 - 化合物XVI−1 50 55 - ─────────────────────────────────── 化合物I−1及びX−1 30 + 50 92 77 化合物I−1及びX−2 30 + 50 95 83 化合物I−1及びX−3 30 + 50 81 74 化合物I−1及びX−4 30 + 50 90 75 化合物I−1及びXI−4 30 + 50 83 80 化合物I−1及びXII−1 30 + 5 88 75 化合物I−1及びXII−2 30 + 5 86 72 化合物I−1及びXIII−1 30 + 5 91 80 化合物I−1及びXIV−1 30 + 5 81 77 化合物I−1及びXV−1 30 + 5 94 82 化合物I−1及びXVI−1 30 + 50 84 59 ───────────────────────────────────
【0485】
【試験例36】粒剤の水面施用試験(ヒメトビウンカ) ポット内で栽培した7〜8葉期のイネ苗(品種幸風)
を、水深1cm の湛水状態に保ち、実施例3に準じて粒剤
に調製した試験化合物をポット内に施用した。イネ苗を
ガラス温室内に7日間置いた後、プラスチック製円筒に
入れ、ヒメトビウンカ3令幼虫25頭をそれぞれ接種し
た。ガーゼで蓋をして、温度25℃、相対湿度65% の恒温
室内に3日置いた後、殺虫率を調査した。その結果を表
37に示す。
【0486】
【表37】 ─────────────────────────────────── 試験化合物 有効成分量 殺虫率 コルビーの (g/10a) (%) 計算値 ─────────────────────────────────── 化合物I−1 10 9 - 化合物X−1 50 76 - 化合物XI−1 10 65 - 化合物XI−3 10 85 - 化合物XII−3 10 78 - 化合物XIII−1 5 78 - 化合物XV−1 5 75 - 化合物XVI−1 50 61 - ─────────────────────────────────── 化合物I−1及びX−1 10 + 50 95 78 化合物I−1及びXI−1 10 + 10 88 68 化合物I−1及びXI−3 10 + 10 91 86 化合物I−1及びXII−3 10 + 10 88 80 化合物I−1及びXIII−1 10 + 5 93 80 化合物I−1及びXV−1 10 + 5 88 77 化合物I−1及びXVI−1 10 + 50 87 65 ───────────────────────────────────
【0487】
【試験例37】粒剤の箱施用試験(ヒメトビウンカ) イネ(品種コシヒカリ)の機械移植1日前に、実施例3
に準じて粒剤に調製した所定量の試験化合物を育苗箱(3
0 × 60 × 3cm) の全面に均一に施用した。試験区は1
区100m2、2反復とし、栽培管理を慣行通り行った。移植
30日後に各区から3株づつイネ株を抜き取り、ポットに
植えた後、ポットをプラスチック製円筒に入れ、ヒメト
ビウンカ3令幼虫25頭をそれぞれ接種した。ガーゼで蓋
をして、温度25℃、相対湿度65% の恒温室に3日置いた
後、殺虫率を調査した。その結果を表38に示す。
【0488】
【表38】 ─────────────────────────────────── 試験化合物 有効成分量 殺虫率 コルビーの (g/箱) (%) 計算値 ─────────────────────────────────── 化合物I−1 0.2 8 - 化合物X−1 1.0 72 - 化合物XI−1 0.2 63 - 化合物XI−3 0.2 85 - 化合物XII−3 0.2 71 - 化合物XIII−1 0.1 71 - 化合物XV−1 0.1 69 - 化合物XVI−1 1.0 55 - ─────────────────────────────────── 化合物I−1及びX−1 0.2 + 1.0 90 74 化合物I−1及びXI−1 0.2 + 0.2 88 71 化合物I−1及びXI−3 0.2 + 0.2 90 87 化合物I−1及びXII−3 0.2 + 0.2 87 80 化合物I−1及びXIII−1 0.2 + 0.1 91 73 化合物I−1及びXV−1 0.2 + 0.1 89 71 化合物I−1及びXVI−1 0.2 + 1.0 81 59 ───────────────────────────────────
【0489】
【試験例38】粒剤の水面施用試験(倒伏防止) 水稲(品種コシヒカリ)を機械移植した水田に1区30
m2、2反復の試験区を設定し、慣行通り栽培した。移植
30日後に実施例5に準じて調製した所定量の試験化合物
を水面に均一に施用した。登熟期に肉眼観察で倒伏面積
率(%) を調査した。その結果を表39に示す。
【0490】
【表39】 ─────────────────────────────────── 試験化合物 有効成分量 倒伏面積率 (g/10a) (%) ─────────────────────────────────── 化合物I−1 45 85 化合物XVII−2 150 5 ─────────────────────────────────── 化合物I−1及びXVII−2 45 + 150 0 ───────────────────────────────────
【0491】
【発明の効果】本発明組成物は、種々の植物病原菌、特
にイネのいもち病及び紋枯病に対して相乗的に防除効果
を示し、更に、予防効果に加えて、それぞれの単剤で使
用した場合に比較してより優れた治療効果を発揮するた
めに、使用適期巾が広いなど、農園芸用組成物として優
れたものである。
【0492】本発明組成物は、種々の病害に対し高い相
乗効果を有しており、適用範囲の拡大が期待でき、施用
すべき有効成分量の低減及び省力の面で優れている。
【0493】本発明組成物が優れた効力を発揮する植物
病害としては、例えば、イネの紋枯病(Rhizoctonia so
lani) 、いもち病(Pyricularia oryzae)、疑似紋枯病(R
hizoctonia solani III-B, Rhizoctonia oryzae, Scl
erotium oryzae-sativae, Sclerotium fumigatum) 、穂
枯れ症(Cochliobolus miyabeanus, Mycronectriellaniv
alis, Sphaerulina oryzina, Leptoshaeria salvinii,
Helminthosporium sigmodeum var. irregulare)、ばか
苗病(Gibberella fujikuroi)、ムギ類のうどんこ病(Ery
siphe graminis) 、さび病(Puccinia recondita, P.gra
minis, P.hordei, P.striiformis) 、眼紋病(Pseudocer
cosporella herpotrichoides) 、株腐病(Rhizoctonia c
erealis)、裸黒穂病(Ustilago tritici, U.nuda)、シバ
等のブラウンパッチ(Rhizoctonia solani)、リンゴの赤
星病(Gymnosporangium yamadae)、黒星病(Venturia ina
qualis)、うどんこ病(Podosphaera leucotricha) 、ナ
シの赤星病(Gymnosporangium asiaticum) 、うどんこ病
(Phyllactinia pyri) 、黒星病(Venturia nashicola)、
ウリ類のうどんこ病(Sphaerotheca fuliginea)等が挙げ
られるが、本発明の効力スペクトルは、これらに限定さ
れるものでない。
【0494】更に、本発明組成物は、種々の害虫や雑草
に対して相乗的に防除効果を示し、又、植物成長調節剤
として相乗的に働き、上記の種々の病害に対する相乗効
果と合わせて、適用範囲の拡大、農薬の施用薬量の低減
化及び農作業の省力という特徴を有している。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大西 徹 滋賀県野洲郡野洲町野洲1041 三共株式会 社内 (72)発明者 高日 幸義 滋賀県野洲郡野洲町野洲1041 三共株式会 社内 (72)発明者 加藤 重博 滋賀県野洲郡野洲町野洲1041 三共株式会 社内

Claims (39)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第一成分として、下記一般式(I) 【化1】 [式中、 R1 は、ハロゲン原子、C1−C6アルキル
    基、C1−C6ハロアルキル基、C1−C6アルコキシ
    基、C1−C6ハロアルコキシ基、C3−C7シクロア
    ルキル基又はC3−C7シクロアルキルオキシ基を示
    し、R2 は、水素原子又はハロゲン原子を示し、R3
    は、水素原子、C1−C6アルキル基又はC3−C7シ
    クロアルキル基を示し、点線は、単結合又は二重結合を
    示す。]で表される化合物及びその塩から選ばれた1種
    又は2種以上の化合物、及び、第二成分として、エルゴ
    ステロール生合成阻害剤(EBI剤)、非EBI型いも
    ち病防除剤、非EBI型紋枯病防除剤、ヒメキサゾール
    及びその塩、フェニルアマイド系殺菌剤、細菌病防除
    剤、有機硫黄殺菌剤、ベンズイミダゾール系殺菌剤、有
    機リン系殺虫剤、カーバメート系殺虫剤、合成ピレスロ
    イド系殺虫剤、ネオニコチノイド系殺虫剤、ベンゾイル
    ヒドラジン系殺虫剤、フェニルピラゾール系殺虫剤、ネ
    ライストキシン系殺虫剤、植物成育調節剤、スルホニル
    ウレア系除草剤、ヒエ剤、カヤツリグサ科剤、アゾール
    系白化型除草剤及びトリアジン系除草剤からなる群から
    選ばれる1種又は2種以上の化合物を含有する農園芸用
    組成物。
  2. 【請求項2】一般式(I)のR1 が、フッ素原子、塩素
    原子、臭素原子、C1−C6アルキル基、同一若しくは
    異なった1乃至3個のハロゲンで置換されたC1−C6
    アルキル基、C1−C6アルコキシ基又は同一若しくは
    異なった1乃至3個のハロゲンで置換されたC1−C6
    アルコキシ基である、請求項1に記載の農園芸用組成
    物。
  3. 【請求項3】一般式(I)のR1 が、フッ素原子、塩素
    原子、メチル基、メトキシ基、ジフルオロメトキシ基又
    はトリフルオロメトキシ基である、請求項1に記載の農
    園芸用組成物。
  4. 【請求項4】一般式(I)のR1 が、フッ素原子、塩素
    原子、メチル基又はジフルオロメトキシ基である、請求
    項1に記載の農園芸用組成物。
  5. 【請求項5】一般式(I)のR1 が、フッ素原子、塩素
    原子又はジフルオロメトキシ基である、請求項1に記載
    の農園芸用組成物。
  6. 【請求項6】一般式(I)のR1 が、フッ素原子又は塩
    素原子である、請求項1に記載の農園芸用組成物。
  7. 【請求項7】一般式(I)のR1 が、フッ素原子であ
    る、請求項1に記載の農園芸用組成物。
  8. 【請求項8】一般式(I)のR2 が、水素原子、フッ素
    原子、塩素原子又は臭素原子である、請求項1乃至7の
    いずれかに記載の農園芸用組成物。
  9. 【請求項9】一般式(I)のR2 が、水素原子、フッ素
    原子又は塩素原子である、請求項1乃至7のいずれかに
    記載の農園芸用組成物。
  10. 【請求項10】一般式(I)のR2 が、水素原子又はフ
    ッ素原子である、請求項1乃至7のいずれかに記載の農
    園芸用組成物。
  11. 【請求項11】一般式(I)のR2 が、水素原子であ
    る、請求項1乃至7のいずれかに記載の農園芸用組成
    物。
  12. 【請求項12】一般式(I)のR3 が、水素原子又はC
    1−C4アルキル基である、請求項1乃至11のいずれ
    かに記載の農園芸用組成物。
  13. 【請求項13】一般式(I)のR3 が、水素原子、メチ
    ル基又はエチル基である、請求項1乃至11のいずれか
    に記載の農園芸用組成物。
  14. 【請求項14】一般式(I)のR3 が、水素原子又はメ
    チル基である、請求項1乃至11のいずれかに記載の農
    園芸用組成物。
  15. 【請求項15】一般式(I)のR3 が、水素原子であ
    る、請求項1乃至11のいずれかに記載の農園芸用組成
    物。
  16. 【請求項16】一般式(I)のR3 が、メチル基であ
    る、請求項1乃至11のいずれかに記載の農園芸用組成
    物。
  17. 【請求項17】一般式(I)の点線が、単結合である、
    請求項1乃至16のいずれかに記載の農園芸用組成物。
  18. 【請求項18】一般式(I)の点線が、二重結合であ
    る、請求項1乃至16のいずれかに記載の農園芸用組成
    物。
  19. 【請求項19】一般式(I)で表される化合物が、7−
    フルオロ−1,2,5,6−テトラヒドロ−4H−ピロ
    ロ[3,2,1−ij]キノリン−4−オン、7−クロ
    ロ−1,2,5,6−テトラヒドロ−4H−ピロロ
    [3,2,1−ij]キノリン−4−オン、7,9−ジ
    フルオロ−1,2,5,6−テトラヒドロ−4H−ピロ
    ロ[3,2,1−ij]キノリン−4−オン又は7−ジ
    フルオロメトキシ−6−メチル−1,2−ジヒドロ−4
    H−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン−4−オンで
    ある、請求項1に記載の農園芸用組成物。
  20. 【請求項20】第二成分が、エルゴステロール生合成阻
    害剤(EBI剤)、非EBI型いもち病防除剤、非EB
    I型紋枯病防除剤、ヒメキサゾール及びその塩、フェニ
    ルアマイド系殺菌剤、細菌病防除剤、有機硫黄殺菌剤及
    びベンズイミダゾール系殺菌剤からなる群から選ばれる
    1種又は2種以上の化合物である、請求項1乃至19の
    いずれかに記載の農園芸用組成物。
  21. 【請求項21】第二成分が、2−(4−フルオロフェニ
    ル)−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イ
    ル)−3−トリメチルシリル−2−プロパノール、ビテ
    ルタノール、シプロコナゾール、ディフェノコナゾー
    ル、ディニコナゾール、エポキシコナゾール、フェンブ
    コナゾール、フェンプロピモルフ、フルシラゾール、フ
    ルトリアフォル、ヘキサコナゾール、イミベンコナゾー
    ル、イプコナゾール、メトコナゾール、ミクロブタニ
    ル、ペフラゾエート、ペンコナゾール、プロクロラズ、
    プロピコナゾール、ピリフェノックス、テブコナゾー
    ル、テトラコナゾール、トリアジメフォン、トリアジメ
    ノール、トリフルミゾール、トリチコナゾール、オリブ
    ライト、アゾキシストロビン、7−メチルチオカルボニ
    ルベンゾ−1,2,3−チアジアゾール、N−[1−
    (2,4−ジクロロフェニル)エチル]−2−シアノ−
    3,3−ジメチルブタンアミド、カルプロバミド、プロ
    ベナゾール、イソプロチオラン、フェリムゾン、カスガ
    マイシン、フサライド、エディフェンフォス、4−メチ
    ル−1,2,3−チアジアゾール−5−カルボン酸、ト
    リシクラゾール、ピロキロン、チフルザミド、フラメト
    ピル、フルトラニル、ジクロメジン、バリダマイシン、
    ペンシクロン、ヒメキサゾール、ヒメキサゾール カル
    シウム塩2水和物、メタラキシル、オキソリニック酸、
    テクロフタラム、チウラム及びベノミルからなる群から
    選ばれる1種又は2種以上の化合物である、請求項1乃
    至19のいずれかに記載の農園芸用組成物。
  22. 【請求項22】第二成分が、2−(4−フルオロフェニ
    ル)−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イ
    ル)−3−トリメチルシリル−2−プロパノール、イプ
    コナゾール、ペフラゾエート、プロクロラズ、トリフル
    ミゾール、オリブライト、プロベナゾール、フェリムゾ
    ン、カスガマイシン、フサライド、トリシクラゾール、
    ピロキロン、フラメトピル、ジクロメジン、ペンシクロ
    ン、ヒメキサゾール、ヒメキサゾール カルシウム塩2
    水和物、メタラキシル及びオキソリニック酸からなる群
    から選ばれる1種又は2種以上の化合物である、請求項
    1乃至19のいずれかに記載の農園芸用組成物。
  23. 【請求項23】第二成分が、有機リン系殺虫剤、カーバ
    メート系殺虫剤、合成ピレスロイド系殺虫剤、ネオニコ
    チノイド系殺虫剤、ベンゾイルヒドラジン系殺虫剤、フ
    ェニルピラゾール系殺虫剤及びネライストキシン系殺虫
    剤からなる群から選ばれる1種又は2種以上の化合物で
    ある、請求項1乃至19のいずれかに記載の農園芸用組
    成物。
  24. 【請求項24】第二成分が、ダイアジノン、イソキサチ
    オン、エチルチオメトン、MEP、ピリダフェンチオ
    ン、カルボスルファン、ブプロフェジン、ベンフラカル
    ブ、BPMC、シラフルオフェン、エトフェンプロック
    ス、シクロプロトリン、イミダクロプリド、ニテンピラ
    ム、N’−tert−ブチル−N’−(3,5−ジメチ
    ルベンゾイル)−5−メチル−6−クロマンカルボヒド
    ラジド、テブフェノチド、フィプロニル及びチオシクラ
    ムからなる群から選ばれる1種又は2種以上の化合物で
    ある、請求項1乃至19のいずれかに記載の農園芸用組
    成物。
  25. 【請求項25】第二成分が、ダイアジノン、イソキサチ
    オン、エチルチオメトン、MEP、カルボスルファン、
    ベンフラカルブ、BPMC、シラフルオフェン、エトフ
    ェンプロックス、シクロプロトリン、イミダクロプリ
    ド、N’−tert−ブチル−N−(3,5−ジメチ
    ルベンゾイル)−5−メチル−6−クロマンカルボヒド
    ラジド及びフィプロニルからなる群から選ばれる1種又
    は2種以上の化合物である、請求項1乃至19のいずれ
    かに記載の農園芸用組成物。
  26. 【請求項26】第二成分が、植物成育調節剤からなる群
    から選ばれる1種又は2種以上の化合物である、請求項
    1乃至19のいずれかに記載の農園芸用組成物。
  27. 【請求項27】第二成分が、ウニコナゾール、イナベン
    フィド及びパクロブトラゾールからなる群から選ばれる
    1種又は2種以上の化合物である、請求項1乃至19の
    いずれかに記載の農園芸用組成物。
  28. 【請求項28】第二成分が、ウニコナゾール及びイナベ
    ンフィドからなる群から選ばれる1種又は2種以上の化
    合物である、請求項1乃至19のいずれかに記載の農園
    芸用組成物。
  29. 【請求項29】第二成分が、スルホニルウレア系除草
    剤、ヒエ剤、カヤツリグサ科剤、アゾール系白化型除草
    剤及びトリアジン系除草剤からなる群から選ばれる1種
    又は2種以上の化合物である、請求項1乃至19のいず
    れかに記載の農園芸用組成物。
  30. 【請求項30】第二成分が、ベンスルフロンメチル、ア
    ジムスルフロン、イマゾスルフロン、プレチラクロー
    ル、メフェナセット、カフェンストロール、ベンチオカ
    ーブ、ジメピペレート、ピリブチカルブ、ベンフレセー
    ト、ブロモブチド、ダイムロン、ピラゾレート及びシメ
    トリンからなる群から選ばれる1種又は2種以上の化合
    物である、請求項1乃至19のいずれかに記載の農園芸
    用組成物。
  31. 【請求項31】第二成分が、ベンスルフロンメチル、ア
    ジムスルフロン、プレチラクロール、カフェンストロー
    ル、ピリブチカルブ、ベンフレセート、ブロモブチド、
    ダイムロン、ピラゾレート及びシメトリンからなる群か
    ら選ばれる1種又は2種以上の化合物である、請求項1
    乃至19のいずれかに記載の農園芸用組成物。
  32. 【請求項32】請求項1乃至31に記載の農園芸用組成
    物を有効成分として含有する農園芸用殺菌剤。
  33. 【請求項33】請求項1乃至31に記載の農園芸用組成
    物を農園芸用殺菌剤として使用する方法。
  34. 【請求項34】請求項23乃至25に記載の農園芸用組
    成物を有効成分として含有する殺虫剤。
  35. 【請求項35】請求項23乃至25に記載の農園芸用組
    成物を殺虫剤として使用する方法。
  36. 【請求項36】請求項26乃至28に記載の農園芸用組
    成物を有効成分として含有する植物成育調節剤。
  37. 【請求項37】請求項26乃至28に記載の農園芸用組
    成物を植物成育調節剤として使用する方法。
  38. 【請求項38】請求項29乃至31に記載の農園芸用組
    成物を有効成分として含有する除草剤。
  39. 【請求項39】請求項29乃至31に記載の農園芸用組
    成物を除草剤として使用する方法。
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