JP2885435B2 - 化合物半導体薄膜の製造方法 - Google Patents

化合物半導体薄膜の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は、有機金属気相成長法(MOCVD法)を用いて
化合物半導体薄膜を成長する方法に係わり、特に導電型
がp型であるGaAs又はGaAlAs層を成長する化合物半導体
薄膜の製造方法に関する。
(従来の技術) 従来、III−V族化合物半導体をMOCVD法で成長する
際、p型のドーパントとしてBe,Zn,Mg,Cd等が使用され
ている。これらのうち、Beは高濃度のドーピングが可能
であるが、極めて強い毒性を有する。Zn,Mg及びCdは蒸
気圧が高く、高温成長でドーピング効率が低下したり、
配管壁に付着したドーパント,原料ガスが遅れて取り込
まれるメモリー効果があり、急峻なドーピントプロファ
イルが得られない問題がある。
また、CはIII−V族化合物半導体に対するアクセプ
タになり、良好な電気特性を持つことが知られている。
しかし、MOCVD法でCをドーピングするための適当なド
ーパント材料は報告されていない。従って、高キャリア
濃度のp型GaAs,GaAlAsを使う半導体素子をMOCVD法で製
造することは極めて困難であった。
一方、新たなドーパント材料を用いることなく、Cを
ドーピングする方法として、MOCVD法でGaAsを成長する
際に、原料ガスとしてトリメチルガリウム(TMG)とア
ルシン(AsH3)とを用い、これらのガスを交互に切り替
えて供給する方法が提案されている。しかし、この方法
では、2種のガスを頻繁に切り替えるために、ガス供給
系に設けられたバルブ等に大きな負担がかかる。さら
に、一方のガスの供給を停止してから反応炉内からこれ
を十分排気した後に、他方のガスを供給する必要がある
ため、2種のガスの切り替え時間が長くなり、これが薄
膜の成長速度を低下させる要因となっている。
(発明が解決しようとする課題) このように従来、GaAs,GaAlAsのp型不純物としては
Cが有効であるが、MOCVD法でCをドーピングするため
の適当なドーパント材料はないのが現状である。さら
に、TMGとAsH3とを交互に供給してp型のGaAsを成長す
る方法では、ガスの頻繁な切り替えのために装置にかか
る負担が重くなり、成長速度も低下する等の問題があっ
た。このため、高キャリア濃度のp型GaAs,GaAlAsを使
う半導体素子をMOCVD法で製造することは極めて困難で
あった。
本発明は、上記事情を考慮してなされたもので、その
目的とするところは、装置に掛かる負担の増大や成長速
度の低下等を招くことなく、MOCVD法により成長薄膜に
Cを高濃度に且つ制御性良くドーピングすることがで
き、高キャリア濃度のp型GaAs,GaAlAsを使う半導体素
子の実現に有効な化合物半導体薄膜の製造方法を提供す
ることにある。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) 本発明の骨子は、MOCVD法で新たなドーパント材料を
加えることなく、原料ガスを適当に選択することによ
り、高キャリア濃度のp型の化合物半導体薄膜を成長す
ることにある。
即ち本発明は、化合物半導体基板を収容した反応炉内
に有機金属原料ガスを供給し、有機金属気相成長法によ
り該基板上にp型のGaAs又はAlGaAs等を成長させる化合
物半導体薄膜の製造方法において、III族原料ガスとし
てメチル基を有するアルキル化物を用い、V族原料ガス
として水素化物を用い、前記III族原料ガスとしてのア
ルキル化物のCをp型不純物ドーパントとして利用し、
これ以外のp型不純物ドーパントを使用せず、且つ水素
化物の供給量に依存するV族供給律速成長により、化合
物半導体基板上にIII族元素としてのGa及びAlの少なく
とも1種を含み、V族元素としてAsを含み、さらにキャ
リア濃度が1×1018〜1×1020cm-3程度のp型化合物半
導体薄膜を成長形成するようにした方法である。
(作用) 本発明によれば、TMG(トリメチルガリウム)若しく
はTMA(トリメチルアルミニウム)が分解してGa若しく
はAlが成長薄膜中に取り込まれる際に、Ga若しくはAlが
メチル基であるCH3或いはCHx(x=0〜2)と結合した
状態にある反応生成種の基板表面濃度が高くなり、Cが
取り込まれ易くなる。薄膜中に取り込まれたCはアクセ
プタ準位を形成する。成長中のAsH3とTMG,TMAとのモル
比と成長温度を選択することで、p型GaAs,GaAlAsのキ
ャリア濃度を再現性良く制御できる。該成長工程は、連
続的に行われるために、バルブの開閉により発生するバ
ルブ故障は成長工程を含めても一切増加しない。また、
ドーピング用に新たな材料を用いないので、メモリ効果
はなく、該成長層以外の成長層に何等影響を与えない。
従って、急峻なドーピングプロファイルを実現でき、半
導体装置を製造する上で極めて有益である。
また、このような成長工程を使うことによって、従来
MOCVD法では困難であった高キャリア濃度のp型GaAs,Ga
AlAs層を含む半導体素子が製造される。これらの半導体
装置では、急峻なキャリア濃度分布が得られ、良好な素
子特性が実現される。
なお、本発明がV族供給律速成長によるのは、次の理
由による。
従来、TMG,TMA及びAsH3を原料ガスとしてGaAs,AlGaAs
薄膜を成長させる場合、V/IIIモル比は20〜150,基板温
度は600〜800℃程度に設定されていた。この場合の成長
は、V族供給量がIII族供給量に対して非常に多く、成
長薄膜の成長速度が、V族供給量には影響されず、III
族供給量にのみ比例する。そして従来、V/IIIモル比を2
0以下に小さくしていくと成長薄膜の表面が荒れてくる
ため、V/IIIモル比を20以下に小さくすることは通常行
われていなかった。
しかし、本発明者等の実験によればV/IIIモル比を小
さくすると成長薄膜の表面荒れが発生するが、Cの成長
薄膜中への取り込まれ量が大きくなる。さらに、V/III
モル比を2.5以下と十分に小さくすると成長薄膜の表面
荒れは逆に少なくなり、しかもCの取り込まれ量が急激
に増大することが判明した。そして、V/IIIモル比を小
さくした場合の成長は、従来と異なり、成長薄膜の成長
速度がV族供給量に比例するV族供給律速成長となるこ
とが判った。また、基板温度が450〜650℃,V/IIIモル比
が0.3〜2.5の範囲では、成長薄膜へのCの取り込みが急
激に増加し、1×1018cm-3から1×1020cm-3の正孔濃度
を制御性良く得ることができる。
(実施例) 以下、本発明の詳細を図示の実施例によって説明す
る。
第1図は本発明の一実施例方法に使用したMOCVD装置
を示す概略構成図である。図中11は反応容器であり、こ
の反応容器11内には回転軸12に支持されたグラファイト
製サセプタ13が設置され、このサセプタ13上に単結晶Ga
As基板14が載置されている。サセプタ13は高周波コイル
15により加熱され、基板14を適当な温度に保持する。
キャリアガスはガスライン18に供給されると共に、マ
スフローコントローラ41,42,43を介して、恒温槽21,22,
23により所定の温度に保たれた、メチル基を有するアル
キル化物のTMG(トリメチルガリウム),TMA(トリメチ
ルアルミニウム),TMI(トリメチルインジウム)を収容
しているバブラ31,32,33にそれぞれ供給される。バブラ
31,32,33を通過したキャリアガスは、ガスライン18を流
れるいキャリアガスと混合され、反応容器11の上部に設
けられたガス導入口16を介して反応容器11内に導入され
る。そして、反応容器11内のガスは、ガス排気口17を介
して排気されるものとなっている。
また、ガスライン18には、水素化物のアルシン(As
H3)及びシランガス(SiH4)がマスフローコントラーラ
44,45を介してそれぞれ供給されるものとなっている。
なお、図中19はガスの供給・停止を切り替えるバルブを
示している。
このように構成された装置において、TMG,TMA蒸気とA
sH3ガスが混合されたキャリアガスを反応容器11内に導
入すると、基板14上で熱分解が生じ、GaAs,GaAlAs層が
成長する。
キャリアガスとしてはH2を用いて、反応管へのH2流量
5l,反応管内の圧力70Torrで成長を行った。TMGバブラ21
に流すH2流量を15sccmとして、AsH3流量を変えてGaAs基
板14上にGaAs層を1μm成長した。この場合、[AsH3
/[TMG]供給モル比Rを小さくして、成長薄膜の成長
速度がV族のAsH3の供給量のみに比例するV族供給律速
成長になるようにする。
成長層の電気的特性を測定したところp型を示し、正
孔濃度は成長温度(450〜650℃)とAsH3とTMGのモル比
R(R=0.3〜2.5)に対して、第2図に示したように1
×1018〜8×1019cm-3で連続的に変化した。干渉顕微鏡
で表面観察したところ、成長結晶表面は平らな鏡面状態
であった。第3図に成長速度の成長温度,AsH3/TMGモル
比(R=1.1,1.5,2.1,2.5)依存性を示す。これによ
り、成長温度とモル比で成長速度が特定でき、膜厚の制
御が可能となる。なお、第2図及び第3図は良好な再現
性を示した。
また、TMGと同時にH2で希釈したTMAを流すことで、同
じく鏡面状態を持つp型GaAlAsを成長した。GaAlAsにお
いても成長温度とAsH3流量を変えることで、1×1018
1×1020cm-3の正孔濃度を再現性良く制御できた。
ここで、モル比に対する正孔濃度の変化を調べたとこ
ろ、第4図に示す結果が得られた。従来の20以上のモル
比では、キャリア濃度は1×1014cm-3程度しか得られて
いないのに対し、モル比を3以下にすると格段に大きい
キャリア濃度が得られた。さらに、成長温度Tsを低くす
るほど、キャリア濃度はより高くなる。良好な結晶成長
が得られる温度450〜650℃でモル比に対するキャリア濃
度を測定したところ、例えば成長温度Ts−520℃,モル
比R=0.75でキャリア濃度7×1018cm-3が得られ、Ts
650℃,R=1.5若しくはTs−550℃,R=2.5でキャリア濃度
1×1018cm-3が得られた。また、TMGとTMAを同時に流し
たところ、例えば基板温度520℃,TMGとTMAの気相中ガス
組成比[TMA]/([TMG]+[TMA])=0.2,V/IIIモル
比〜0.8で、正孔濃度1×1020cm-3のAl0.07Ga0.93Asが
得られた。従って、半導体素子に用いられるp型のGaA
s,GaAlAsとして要求される1×1018〜1×1020cm-3のキ
ャリア濃度を達成するには、モル比を0.3〜2.5の範囲に
設定すればよいことになる。
第5図は成長速度,V/IIIモル比に対して、成長薄膜表
面状態を表わしたものである。V/IIIモル比が0.3〜2.5
の範囲を大きくずれると成長薄膜の表面荒れが生じるこ
とも確認されている。
本発明に基づいた実施例で成長したp型GaAs層の少数
キャリアライフタイムを時間分解フォトルミネッセンス
強度測定法により測定したところ、p型キャリア濃度2
×1019cm-3に対して600psecの値が得られた。この値は
他ドーパント,他成長法で成長した同一キャリア濃度の
p型GaAsにおける少数キャリアライフタイム(例えば、
H.C.Casey and M.B.Panish,Heterostructure Lasers,p1
61,Academic Press,1978)に比較して同程度であり、本
発明に基づく成長薄膜の結晶品質が優れていることを示
している。
本実施例方法を用いて、第6図に示すヘテロバイポー
ラトランジスタを形成した。なお、図中60は半絶縁性Ga
As基板、61はアンドープGaAsバッファ層、62はn-‐GaAs
コレクタ層、63はp+‐GaAsベース層、64はアンドープGa
Asスペーサ層、65はn−Al0.3Ga0.7Asエミッタ層、66は
n+‐GaAs層、67はn+‐InGaAsオーミックコンタクト層、
68はp+‐AlxGa1-xAs(x=0→0.3)ベース層、69はGaA
lAsスペーサ層を示している。
第6図(a)の例において、GaAsベース層63以外のIn
GaAs,GaAlAs,GaAs層61,62,64,〜,67は、AsH3流量を400s
ccm,成長温度680℃で成長した。ベースp+‐GaAs層63
は、成長温度を550℃,AsH3流量を10sccm,TMG流量を13.
05sccm,モル比R=1で成長した。第6図(b)の例に
おいては、ベーズGaAlAs層68を形成する際に、成長温
度,AsH3流量及びTMGバブラへのH2ガス流量は(a)の
場合と同じであり、これに加えてTMAバブラに流すH2
量を連続的に変化させ、組成傾斜GaAlAs層68を成長し
た。(a)(b)両方の構造を用いてヘテロバイポーラ
トランジスタを製造したところ、良好なDC特性が確認さ
れた。
第7図は本発明に基づいて成長した別の化合物半導体
装置の例である。この構造はPチャネルHEMTを形成する
ものであり、図中70は半絶縁性GaAs基板、71はアンドー
プGaAsバッファ層、72はアンドープAl0.3Ga0.7Asスペー
サ層、73はp+‐Al0.3Ga0.7As正孔供給層、74はアンドー
プGaAs層を示している。第7図の構造のうち、p型GaAl
As正孔供給層73をAsH3とIII族元素の原料TMG及びTMAと
の供給モル比を1〜2,成長温度を550〜620℃の範囲内で
成長した。その結果、良好な鏡面状の表面が得られ、ま
たトランジスタ特性を測定したところ良好なDC特性が確
認された。
かくして本実施例方法によれば、MOCVD法により、p
型GaAs又はGaAlAs層を成長するに際して、キャリア濃度
が1×1018〜1×1020cm-3の領域で所望のドーピングプ
ロファイルを有するp型層を制御性良く成長することが
できる。このため、高いキャリア濃度を必要とするp型
のGaAs,GaAlAsを含む半導体素子を簡単に製造できる。
また、p型層は連続成長で形成され、ガス切り替えのた
めの特殊なバルブ操作を一切含まないので、装置に対し
て何等負荷がかからない。さらに、p型ドーパントとし
て新たな原料ガスを用いないので、装置の特に配管系統
の不純物汚染がなく、高純度な成長層が実現される利点
がある。
さらに次に、高濃度にドーピングされた薄いp型ベー
ス層を有するヘテロバイポーラトランジスタの実施例を
説明する。
この実施例では、第8図に示すように(100)方位のG
aAs基板80上にアンドープのGaAsバッファ層81、n+‐GaA
sコンタクト層(Si=4×1018cm-3)82、n−GaAsコレ
クタ層(Si=7×1016cm-3)83、p+‐GaAsベース層(ホ
ール濃度:5×1019cm-3)84、n−In0.1Al0.36Ga0.54As
エミッタ層(Si=5×1017cm-3)85、n−Al0.3Ga0.7As
エミッタ層(Si=5×1017cm-3)86、n+‐GaAsコンタク
ト層(Si=4×1018cm-3)87が、TMG,TMA,TMI,DMZ,As
H3,SiH4を原料とするMOCVD法により、順次積層形成さ
れている。p+‐GaAsベース層84の厚さは800Åであり、
このうちコレクタ側600ÅがZnで、エミッタ側200ÅがC
でドーピングされている。従来、GaAsベース層のp型不
純物はZnのみからなり、そのためZnの拡散によりエミッ
タがn型からp型に反転するのを防ぐため、p+‐GaAsベ
ース層とn−Al0.3Ga0.7Asエミッタ層との間にアンドー
プGaAs層が設けられていたが、この実施例ではこのスペ
ーサ層に相当する部分をCでドーピングしてある。SIMS
によりC原子の深さ方向の分布を測定したところ、n−
Al0.3Ga0.7Asエミッタ層86側に僅かに拡散しているが、
デバイスDC特性を調べたところ、良好な特性が得られオ
ン電圧も正常であった。このことは、Cが拡散している
にも拘らず、ヘテロ接合とpn接合が設計値にできている
ことを示している。
この実施例で特徴とするのは、n−AlGaAsエミッタ層
86とp+‐GaAsベース層84の間にInを含む層、即ちInGaAs
層或いはAlGaInAs層を新たに加え、またp+‐GaAsベース
層の少なくとも一部にCをp型ドーパントとして使う点
にある。Cは両性元素であり、GaAs,AlGaAs中では略100
%の活性化率でアクセプタとなる。一方、InGaAs,InAlG
aAsではCはドナーとなり易くなる。従って、Cがドー
パントとして高濃度にドーピングされているAlGaAs又は
GaAsに、n型のInAlGaAs又はInGaAsが隣接して積層され
ている構造において、AlGaAs又はGaAs層からCが拡散し
たとしても、Inを含む層ではn型となることからpn接合
の位置がずれることはない。このように、ヘテロバイポ
ーラトランジスタのエミッタ層のベース側の一部をInAl
GaAsとするとか、又はGaAsベース層のエミッタ側の一部
をInGaAsにより形成することにより、エミッタ・ベース
ヘテロ界面とpn接合界面のずれを抑制することができ
る。
なお、Inを含む層の厚さは転位を発生する臨界厚さ以
下にすることにより、エミッタ・ベース接合界面での結
晶欠陥の生成を妨げることができる。
なお、本発明は上述した実施例に限定されるものでは
ない。例えば、ヘテロバイポーラトランジスタ,pチャネ
ルHEMT以外にも、p型GaAs,GaAlAs,AlAsを含む半導体レ
ーザ,ホットエレクトロントランジスタ等、本発明の要
旨を逸脱しない範囲で、各種半導体素子の製造に適用す
ることができる。
[発明の効果] 以上詳述したように本発明によれば、MOCVD法で化合
物半導体を成長する際に、[V族供給量]/[III族供
給量]のモル比を小さくしてV族供給律速成長させるこ
とにより、新たなドーパント材料を用いることなく、高
キャリア濃度(1×1018〜1×1020cm-3)のp型GaAs,G
aAlAs等を成長することができる。従って、装置に掛か
る負担の増大や成長速度の低下等を招くことなく、MOCV
D法により成長薄膜にCを高濃度に且つ制御性良くドー
ピングすることができ、高キャリア濃度のp型GaAs,GaA
lAsを使う半導体素子の実現に有効である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例方法に使用したMOCVD装置を
示す概略構成図、第2図乃至第8図はそれぞれ上記実施
例方法を説明するためのもので、第2図は成長温度と正
孔濃度との関係を示す特性図、第3図は成長温度と成長
速度との関係を示す特性図、第4図はモル比と正孔濃度
との関係を示す特性図、第5図は成長温度とモル比との
関係における成長薄膜の表面状態を示す特性図、第6図
乃至第8図はそれぞれ素子構造を示す断面図である。 11……反応容器、 12……回転軸、 13……サセプタ、 14……単結晶GaAs基板、 15……高周波コイル、 16……ガス導入口、 17……ガス排気口、 18……ガスライン、 19……バルブ、 21,〜,23……恒温層、 31,〜,33……バブラ、 41,〜,45……マスフローコントローラ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01L 29/812

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】化合物半導体基板を収容した反応炉内に有
    機金属原料ガスを供給し、有機金属気相成長法により該
    基板上に化合物半導体薄膜を成長させる際に、 III族原料ガスとしてメチル基を有するアルキル化物を
    用い、V族原料ガスとして水素化物を用い、前記III族
    原料ガスとしてのアルキル化物のCをp型不純物ドーパ
    ントとして利用し、これ以外のp型不純物ドーパントを
    使用せず、且つ成長速度が前記水素化物の供給量に依存
    するV族供給律速成長となる条件で、前記基板上にIII
    族元素としてのGa及びAlの少なくとも1種を含み、V族
    元素としてAsを含むp型の化合物半導体薄膜を成長形成
    することを特徴とする化合物半導体薄膜の製造方法。
  2. 【請求項2】前記化合物半導体薄膜の成長時の基板温度
    を450〜650℃、V族原料とIII族原料との供給モル比を
    0.3〜2.5の範囲内で設定することを特徴とする請求項1
    記載の化合物半導体薄膜の製造方法。
  3. 【請求項3】前記成長されるp型の化合物半導体薄膜
    は、GaAs又はAlGaAsからなり、キャリア濃度が1×1018
    〜1×1020cm-3であることを特徴とする請求項1記載の
    化合物半導体薄膜の製造方法。
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