JP2882610B2 - エンジンのノック検出装置 - Google Patents

エンジンのノック検出装置

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JP2882610B2
JP2882610B2 JP25630989A JP25630989A JP2882610B2 JP 2882610 B2 JP2882610 B2 JP 2882610B2 JP 25630989 A JP25630989 A JP 25630989A JP 25630989 A JP25630989 A JP 25630989A JP 2882610 B2 JP2882610 B2 JP 2882610B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、ノックセンサの出力波形を直接デジタルデ
ータに変換し、ノック発生の有無を検出するエンジンの
ノック検出装置に関する。
[従来の技術と発明が解決しようとする課題] 最近では、エンジンの異常燃焼による初期ノックをノ
ックセンサにより検出し、点火時期を制御してノック発
生を回避する技術が広く採用されている。これにより、
ノック限界での点火時期制御が可能となり、エンジンの
出力性能を大きく向上させることができるようになっ
た。
上記ノックセンサは、混合気の異常燃焼による異常燃
焼圧力振動あるいはシリンダブロックなどに伝達する機
械的振動を検出し、その振動波形を電気信号として出力
する。
上記ノックセンサによるノック発生の判定は、例え
ば、特開昭58−30477号公報、特開昭61−8472号公報に
開示されているように、上記ノックセンサからの信号を
フィルタ回路を通して帯域制限することによりノック成
分を選択してピークホールド回路により波形のピーク値
を保持し、このピーク値をアナログ/デジタル変換す
る。そして、アナログ/デジタル変換されたピーク値を
マイクロコンピュータなどによって演算した所定の比較
レベルと比較して、ノック発生の有無を判定する。
しかしながら、一般に、上記先行例における上記フィ
ルタ回路、ピークホールド回路などのアナログ回路にお
いては、使用される抵抗、コンデンサなどの回路素子に
それぞれ許容誤差があり、回路定数による誤差が避けら
れない。この回路定数を正確に設定するには、個々に調
整するなど多大な工数を要し、上記アナログ回路に使用
される回路素子の部品点数の多さともあいまってコスト
上昇の原因なっている。さらに、上記回路素子は経年変
化により劣化し、回路特性に変化を生じさせるため、ノ
ックセンサからの信号をアナログ回路により波形処理す
る際に、経年変化により信頼性が低下する。
また、ノック発生の有無を判定する際に、先に強度の
ノックが発生した場合、そのノック振動が長時間持続し
てノック判定の比較レベルを決定する期間に至る場合が
あり、この場合、上記比較レベルが上昇してノックの誤
検出を生じ、制御系の安定性を損なうといった問題があ
る。
[発明の目的] 本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、ノック
センサから出力される振動波形をアナログ回路に依存す
ることなく処理し、しかも、ノック強度に影響されず、
常に正確にノックを検出することのできるエンジンのノ
ック検出装置を提供することを目的としている。
[課題を解決するための手段及び作用] 請求項(1)記載の発明によるエンジンのノック検出
装置は、ノックセンサから出力される振動波形をデジタ
ルデータに変換するアナログ/デジタル変換手段と、ノ
ック判定のための比較レベルを検出するためのノック判
定レベル検出区間とノック発生を検出するためのノック
検出区間とをクランク角上で区別して設定する検出区間
設定手段と、上記ノック判定レベル検出区間にて上記ア
ナログ/デジタル変換手段から出力されたデジタルデー
タに基づいてノック判定レベルを設定するノック判定レ
ベル設定手段と、上記ノック検出区間にて上記アナログ
/デジタル変換手段から出力されたデジタルデータに基
づいてノックレベルを算出するノックレベル算出手段
と、上記ノックレベルと上記ノック判定レベルとを比較
してノック発生の有無を判定するノック判定手段とを有
し、上記ノック判定レベル設定手段は、上記ノック判定
手段においてノック発生有りと判定された場合、ノック
発生無しと判定された後に設定した最新のノック判定レ
ベルを維持し、次回のノック検出区間におけるノック発
生の有無の判定に供給することを特徴とする。
請求項(2)記載の発明によるエンジンのノック検出
装置は、請求項(1)記載の発明において、上記アナロ
グ/デジタル変換手段は、上記ノックセンサから出力さ
れる振動波形を、その振動波形が再現可能なサンプリン
グ周期で直接デジタルデータに変換することを特徴とす
る。
請求項(3)記載の発明によるエンジンのノック検出
装置は、請求項(2)記載の発明において、上記ノック
判定レベル設定手段は、上記ノック判定レベル検出区間
に上記アナログ/デジタル変換手段から出力されたデジ
タルデータの平均値に基づいて上記ノック判定レベルを
設定することを特徴とする。
請求項(4)記載の発明によるエンジンのノック検出
装置は、請求項(2)又は請求項(3)記載の発明にお
いて、上記ノック判定手段は、上記ノック検出区間に上
記アナログ/デジタル変換手段から出力されたデジタル
データの平均値に基づいて上記ノックレベルを設定する
ことを特徴とする。
すなわち、請求項(1)記載の発明では、ノック判定
のための比較レベルを検出するためのノック判定レベル
検出区間と、ノック発生を検出するためのノック検出区
間とをクランク角上で区別して設定し、それぞれの区間
でのノックセンサの出力を変換したデジタルデータに基
づいて、ノック判定レベル、ノックレベルを設定し、ノ
ックレベルとノック判定レベルとを比較してノック発生
の有無を判定する。ノック判定レベルは、ノック発生有
りと判定された場合、ノック発生無しと判定された後に
設定した最新のノック判定レベルを維持し、次回のノッ
ク検出区間におけるノック発生の有無の判定に供する。
この場合、請求項(2)に記載したように、ノックセ
ンサから出力される振動波形を、その振動波形が再現可
能なサンプリング周期で直接デジタルデータに変換する
ことが望ましい。
また、ノック判定レベルは、請求項(3)に記載した
ように、ノック判定レベル検出区間にアナログ/デジタ
ル変換手段から出力されたデジタルデータの平均値に基
づいて設定することが望ましく、ノックレベルは、請求
項(4)に記載したように、ノック検出区間にアナログ
/デジタル変換手段から出力されたデジタルデータの平
均値に基づいて設定することが望ましい。
[発明の実施例] 以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。
図面は本発明の一実施例を示し、第1図はノック検出
装置の機能ブロック図、第2図は回路構成図、第3図は
ノック検出に係わる割込み処理のフローチャート、第4
図はノック検出処理のタイミングチャートである。
(構 成) 第2図の符号1はマイクロコンピュータからなるメイ
ン制御ユニットであり、各種センサ類、例えば波形整形
回路2aを介してクランク位置センサ2などが接続され、
さらに、点火回路3などのアクチュエータ駆動回路が接
続されている。また、上記メイン制御ユニット1には、
ノック検出ユニット4が接続されており、このノック検
出ユニット4には、それぞれ上記波形整形回路2a、増幅
器5を介して、上記クランク位置センサ2、ノックセン
サ6が接続されている。
上記ノック検出ユニット4は、CPU7、ROM8、RAM9、シ
リアルインターフェース(SCI)10、アナログ/デジタ
ル(A/D)変換器11、タイマTM1,TM2,TM3,TM4,及び、入
出力(I/O)インターフェース12がバスライン13を介し
て互いに接続されて構成されている。
上記クランク位置センサ2は、上記波形整形回路2aを
介して上記I/Oインターフェース12の入力ポートに接続
され、また、上記ノックセンサ6は、上記増幅器5を介
して上記A/D変換器11に接続されている。
上記クランク位置センサ2は、エンジンのクランク軸
に連動したロータ2bの突起(あるいはスリット)を検出
する電磁ピックアップなどからなり、上記ロータ2bに設
けられた突起が上記クランク位置センサ2に接近離間す
ると、磁束変化による交流出力が発生し、上記波形整形
回路2aによってパルスに変換される。
例えば6気筒エンジンの場合、120゜CA毎に存在する
各気筒の圧縮上死点(TDC)に対し、上死点前(BTDC)1
0゜から30゜CA毎に上記クランク位置センサ2からクラ
ンク角信号が出力される。すなわち、BTDC10゜、BTDC40
゜、BTDC70゜、BTDC100゜のクランク角信号が上記メイ
ン制御ユニット1に入力されて点火時期などが演算さ
れ、これらの30゜CA信号を基準として所定の点火時期に
達すると点火信号が上記点火回路3に出力される。
尚、上記BTDC10゜の信号はエンジン始動時の固定点火
角信号である。
さらに、上記クランク位置センサ2から上記ノック検
出ユニット4に、例えばBTDC70゜及びBTDC10゜の信号が
60゜CA間隔で入力され、割込み処理が起動される。
また、上記ノックセンサ6は、電源VCCから抵抗Rを
介して接続され、例えばノック振動とほぼ同じ固有周波
数を持つ振動子とこの振動子の振動加速度を検知して電
気信号に変換する圧電素子とから構成される共振形のノ
ックセンサで、エンジンの爆発行程における燃焼圧力波
によりシリンダブロックなどに伝わる振動を検出し、そ
の振動波形を電気信号として出力する。
この電気信号は上記増幅器5により所定のレベルに増
幅された後、上記ノック検出ユニット4のA/D変換器11
でデジタルデータにA/D変換される。このA/D変換に際し
ては、振動波形を忠実に変換するため高速にサンプリン
グが行われる。
上記CPU7は、上記クランク位置センサ2からの信号に
より上記タイマTM1,TM2,TM3,TM4による内部割込み処理
を起動し、上記ROM8に格納されたノック検出処理のプロ
グラムに従い、所定の区間で上記ノックセンサ6からの
信号を上記A/D変換器11で高速A/D変換する。そして、ノ
ック発生の有無を判定し、判定結果を上記メイン制御ユ
ニット1に上記SCI10などを介して送信する。
上記メイン制御ユニット1では、上記ノック検出ユニ
ット4からノック発生と送信された場合、直ちに該当気
筒の点火時期を遅らせノックを回避する。
(機能構成) 上記ノック検出ユニット4は、A/D変換手段20、サン
プリング周期設定手段21、検出区間設定手段22、ノック
レベル算出手段23、ノック判定レベル設定手段24、ノッ
ク判定手段25から構成され、ノック検出処理専用の機能
を高速に実行する。
A/D変換手段20では、検出区間設定手段22によって設
定された区間において、サンプリング周期設定手段21に
よって設定されたサンプリング周期で、ノックセンサ6
からの信号をA/D変換器11にてデジタルデータに変換
し、ノックレベル算出手段23及びノック判定レベル設定
手段24へ出力する。
サンプリング周期設定手段21では、検出区間設定手段
22によって設定された区間において、上記A/D変換手段2
0におけるA/D変換のサンプリング周期を設定して、上記
A/D変換手段20、ノックレベル算出手段23、ノック判定
レベル設定手段24へ出力する。このサンプリング周期
は、上記ノックセンサ6からの振動波形を忠実に再現で
きる時間周期Ts、例えばTs=30μsの周期でタイマTM4
にセットされる。
検出区間設定手段22では、クランク位置センサ2から
の信号に基づき、ノック発生対象外期間とノック発生対
象期間とで、それぞれノック判定レベル検出区間とノッ
ク検出区間とを設定し、上記A/D変換手段20、サンプリ
ング周期設定手段21、ノックレベル算出手段23、及び、
ノック判定レベル設定手段24に出力する。
上記ノック判定レベル検出区間及びノック検出区間
は、上記クランク位置センサ2からの信号に対して、例
えば予め設定されたマップなどからエンジン回転数NEに
応じて直接、あるいは補間計算により設定され、タイマ
TM1,TM2に、それぞれ、ノック判定レベル検出区間の開
始時刻T1S、ノック検出区間の開始時刻T2Sがセットさ
れ、タイマTM3にそれぞれの終了時刻T1E,T2Eがセットさ
れる。
ノックレベル算出手段23では、上記検出区間設定手段
22で設定されたノック検出区間において、上記A/D変換
手段20で変換された各サンプリング周期Ts毎のデジタル
データPiから振動波形の振幅中心値P0を減算し、各サン
プリング周期Ts毎にその値を加算する。そして、上記ノ
ック検出区間におけるA/D変換終了後、サンプリング数
Sで割り平均値P2を算出する。
すなわち、 により、ノック検出区間の平均値P2を算出し、この平均
値P2をノックレベルとしてノック判定手段25へ出力す
る。
ノック判定レベル設定手段24では、上記検出区間設定
手段22で設定されたノック判定レベル検出区間の直前に
ノック判定手段25によりノック発生無しと判定されたと
き、同様に、上記A/D変換手段20で変換された各サンプ
リング周期Ts毎のデジタルデータPiから振動波形の振幅
中心値P0を減算して平均値P1を算出する。
次に、上記平均値P1の母平均を推定し、この母平均に
所定のオフセット値POFFSETを加えてノック判定レベル
PKNを算出する。
すなわち、直前のノック検出区間におけるA/D変換結
果からノック判定手段25にてノック発生無しと判定され
ると、ノック判定レベル検出区間におけるA/D変換の平
均値P1を算出し、次に、次式によって今回の加重平均値
P1AVEを算出して母平均とする。
そして、この平均値P1AVEに所定のオフセット値POF
FSETを加えて今回のノック判定レベルPKNを新たに設定
し、ノック判定手段25へ出力する。
PKN=P1AVE+POFFSET …(4) 一方、ノック判定手段25により直前のノック検出区間
にてノック発生有りと判定されたときには、上記ノック
判定レベル検出区間におけるA/D変換結果を採用せず、
前回設定したノック判定レベルPKNを今回のノック判定
レベルとして設定し、ノック判定手段25へ出力する。
従って、強度のノックが発生し、そのノック振動波形
が上記ノック検出区間を過ぎて上記ノック判定レベル検
出区間まで持続している場合においても、常に正確なノ
ック判定レベルPKNが設定され、上記ノック判定レベル
PKNの上昇による誤判定が防止される。
ノック判定手段25では、上記ノックレベル算出手段23
で算出したノックレベルP2と上記ノック判定レベル設定
手段24で設定したノック判定レベルPKNとを比較して、
P2<PKNの場合ノック発生無し、P2≧PKNの場合ノック
発生有りと判定し、ノック判定結果を上記ノック判定レ
ベル設定手段24に出力するとともにSCI10を介してメイ
ン制御ユニット1に送信する。
(ノック判定レベル設定手順) 上述した各処理は、第4図に示すように、タイマTM1,
TM2,TM3,TM4による多重割込みとして実行される。ま
ず、ノック判定レベル設定手順を第3図のフローチャー
トに従って説明する。
最初に第3図(a)のメインルーチンのステップS101
にて初期化が行われ、ノック検出ユニット4の割込みベ
クタ、各種フラグ類、レジスタなどがイニシャライズさ
れる。
次いで、ステップS102へ進むと、割込みが許可され、
ステップS103へ進んでアイドルタスクへ移行し、CPU7を
待機状態にして割込みの発生を待つ。
次に、例えば6気筒エンジンの場合、第4図に示すよ
うに、クランク位置センサ2からクランク角70゜CAの信
号が入力されると外部割込みが発生し、第3図(b)に
示すステップS151で、クランク位置センサ2からの30゜
CA毎の信号間の時間に基づき、クランク角30゜CA相当の
経過時間T30を算出する。
次いで、ステップS152へ進み、上記ステップS151で算
出したT30の値からエンジン回転数NEを算出し、ステッ
プS153へ進む。
ステップS153では、上記ステップS152で算出したエン
ジン回転数NEに基づいてノックセンサ6からの信号の
サンプリング区間の開始時刻、すなわち、ノック判定レ
ベル検出区間の開始時刻T1SをタイマTM1にセットし、ス
テップS154へ進む。
ステップS154では、上記タイマTM1の割込みを許可
し、ステップS155へ進んで上記エンジン回転数NEに基
づきノック判定レベル検出区間の時間幅TAD1を計算し、
メインルーチンへ復帰する。
次に、時刻T1Sで上記タイマTM1による内部割込みが発
生すると、第3図(c)のステップS201で、上記サンプ
リング区間(ノック判定レベル検出区間)終了時刻T1E
(=TAD1)をタイマTM3にセットし、次いでステップS20
2で上記タイマTM3の割込みを許可する。
次にステップS203へ進み、タイマTM4にA/D変換のサン
プリング周期TS1をタイマTM4にセットし、ステップS20
4で上記タイマTM4の割込みを許可してA/D変換器11によ
るA/D変換を直ちに開始し、メインルーチンへ復帰す
る。
すなわち、上記ステップS204でタイマTM4の割込みが
許可されると、第3図(d)に示す割込みルーチンが起
動され、上記ステップS203でセットされたサンプリング
周期TS1毎に、上記A/D変換器11でA/D変換が実行され
る。
そして、ステップ251で上記A/D変換器11によって変換
された上記ノックセンサ6からの振動波形のデジタルデ
ータを読取り、ステップS252へ進んで、上記ステップS2
51で読取った振動波形のデジタルデータPiと振動波形の
振幅中心値P0との差、すなわちノック強度(|Pi−P0|)
を算出する。
次いで、ステップS253で前回のサンプリングまでのノ
ック強度積算値KNPに上記ステップS252で算出した今回
のノック強度を加算し今回のサンプリングまでのノック
強度積算値KNPを算出し(KNP=KNP+|Pi−P0|)、ス
テップS254へ進む。
ステップS254へ進むと、前回までのサンプリング数S
に1を加算して今回までのサンプリング数S(S=S+
1)を算出し、ステップS255で次のサンプリングタイミ
ングを上記A/D変換器11にセットしてルーチンを終了
し、つぎのサンプリングタイミングに再び上記ステップ
S251〜S255を繰り返す。
ここで、上記タイマTM1による割込み処理のステップS
201でセットされたノック判定レベル検出区間終了時刻T
1Eに達すると、第3図(f)に示すタイマTM3による内
部割込みが発生する。
上記タイマTM3による割込みでは、ステップS401で上
記タイマTM4の割込みを禁止して上記ノックセンサ6か
らの出力信号のサンプリングを停止し、ステップS402で
ノック判定フラグFLAG1が1か否かを判定する。ノック
判定レベル設定の際にはノック判定フラグFLAG1が0に
クリアされているのでステップS403へ進んでノック発生
フラグFLAG2が1か否かを判定する。
上記ステップS403にてノック発生フラグFLAG2=1、
すなわち前回ノック発生有りと判定されると、上記ステ
ップS403からステップS404へ進み、前回設定したノック
判定レベルPKN-1を今回のノック判定レベルPKNとして
設定し、ステップS408へジャンプする。
一方、上記ステップS403にてノック発生フラグFLAG2
=0、すなわち前回ノック発生無しと判定されると、上
記ステップS403からステップS405へ進み、ノックレベル
検出区間におけるノック強度積算値KNPに対して、その
平均値P1(=KNP/S)を算出し、ステップS406へ進む。
ステップS406では、今回の加重平均値P1AVEを前記
(3)式、 により算出する。
次に、ステップS407へ進み、上記ステップS406で算出
された平均値P1AVEにオフセット値POFFSETを加算して
ノック判定レベルPKNを算出し(PKN=P1AVE+POFFS
ET)、今回のノック判定レベルPKNを設定する。
そして、ステップS408でノック判定フラグをFLAG1←
1にセットし、ステップS416へ進み、上記ノック強度積
算値KNP及びサンプリング数Sの値をクリアしてメイン
ルーチンへ復帰し、ノック判定レベルの検出を終了す
る。
(ノック検出手順) 次に、上記クランク位置センサ2から固定点火時期を
示すクランク角10゜CAの割込み信号が入力されると、第
3図(e)に示す外部割込みが発生し、ステップS351
で、クランク角70゜CAの割込み信号による処理において
算出されたエンジン回転数NEに基づき、ノックセンサ
6からの信号のサンプリング開始時刻、すなわち、ノッ
クレベル検出開始時刻T2Sを設定し、タイマTM2にセット
してステップS352へ進む。
ステップS352では、上記タイマTM2の割込みを許可
し、ステップS353へ進んで上記エンジン回転数NEに基
づきノックレベル検出区間の時間幅TAD2を計算し、メイ
ンルーチンへ復帰する。
そして、時刻T2Sに達すると、上述のノック判定レベ
ル検出と同様、タイマTM2による内部割込みが発生し、
ノック検出のサンプリング区間終了時刻T2E及びサンプ
リング周期TS2が、それぞれタイマTM3、タイマTM4にセ
ットされ、上記タイマTM4によるノックセンサ6からの
振動波形のA/D変換値のサンプリング処理が実行され
る。
ここで、上記サンプリング周期TS2は、例えば30μs
程度に設定され、上記ノックセンサ6からの振動波形を
忠実にデジタル化できるよう設定されている。
尚、上記サンプリング周期TS2に対し、ノック判定レ
ベル検出区間におけるサンプリング周期TS1は適宜設定
され、上記サンプリング周期TS1とサンプリング周期T
S2とは同一周期でも良い。また、上記タイマTM2,TM4に
よる割込み処理は上述のノック判定レベル検出の手順
(TM1割込、TM4割込)と同様のためその説明を省略す
る。
(ノック判定手順) 次に、第3図(f)に示すタイマTM3によるノック判
定処理について説明する。
ステップS401で、タイマTM4によるA/D変換値のサンプ
リング処理の割込みを禁止すると、ステップS402へ進
み、ノック判定フラグFLAG1が1にセットされているか
否かが判定される。この場合、前回のTM3割込みルーチ
ンはノック判定レベル設定であったため、前回ルーチン
のステップS408でノック判定フラグFLAG1が1にセット
されているので、ステップS402からステップS409へ進
み、ノック検出区間におけるノック強度積算値KNPの平
均値P2(=KNP/S)を算出し、ステップS410へ進む。
ステップS410では、上記ステップS409で算出されたノ
ック検出区間における平均値P2(ノックレベル)と、前
回のTM3割込みルーチンにより設定されたノック判定レ
ベルPKNとを比較し、P2<PKNのときステップS411へ進
んでノック発生無しと判定してステップS412へ進み、ノ
ック発生フラグをFLAG2←0にクリアしてステップS415
へ進む。
一方、上記ステップS410で、P2≧PKNのときは、上記
ステップS410からステップS413へ進み、ノック発生有り
と判定して上記メイン制御ユニット1に上記SCI10を介
してノック信号を送信する。次いで、ステップS414へ進
んでノック発生フラグをFLAG2←1にセットし、ステッ
プS415へ進む。
そして、ステップS415へ進むと、ノック判定フラグを
FLAG1←0にクリアしてステップS416へ進み、ノック検
出区間におけるノック強度積算値KNP及びサンプリング
数Sの値をクリアしてメインルーチンへ復帰する。
以上の手順に従って、上記ノックセンサ6から出力さ
れる振動波形が上記ノック検出ユニット4に取込まれ、
ノック発生の有無が判定される。そして、例えばノック
発生有りと判定され、上記メイン制御ユニット1にノッ
ク信号が送信されると、ノッキング回避のため上記メイ
ン制御ユニット1から点火回路3へ出力される点火信号
が直ちに遅角される。
尚、本実施例においては、ノック検出ユニット4によ
りノック検出処理を行う例について説明したが、本発明
はこれに限定されるものではなく、上記メイン制御ユニ
ット1にてノック検出処理を行っても良い。
また、ノックセンサ6は、共振型のセンサに限定され
ることなく、シリンダブロックなどに伝達されるエンジ
ンの機械的振動のみならず、例えば、燃焼圧力、振動音
など振動波形として検出するものであれば良い。
[発明の効果] 以上説明したように本発明によれば、ノック判定のた
めの比較レベルを検出するためのノック判定レベル検出
区間と、ノック発生を検出するためのノック検出区間と
をクランク角上で区別して設定し、それぞれの区間での
ノックセンサの出力を変換したデジタルデータに基づい
て、ノック判定レベル、ノックレベルを設定するととも
に、ノック発生有りと判定された場合、ノック発生無し
と判定された後に設定した最新のノック判定レベルを維
持し、次回のノック検出区間におけるノック発生の有無
の判定に供するため、強度のノック発生によってノック
判定レベルが影響されることがなくなり、ノック判定の
際の誤判定を防止することができて常に正確にノックを
検出することができ、エンジンの出力性能を向上するこ
とができる。
また、ノックセンサから出力される振動波形を処理す
る際に、振動波形を処理する際のアナログ回路の回路素
子の定数設定等が不要となり、アナログ回路の回路素子
の経年変化などによる回路特性の変化や回路定数の誤差
がなくなり、ノック検出の信頼性が向上して正確なノッ
ク検出が可能となるばかりでなく、回路素子の部品点数
削減が達成できてコスト低減を図ることができる等優れ
た効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の一実施例を示し、第1図はノック検出装
置の機能ブロック図、第2図は回路構成図、第3図はノ
ック検出に係わる割込み処理のフローチャート、第4図
はノック検出処理のタイミングチャートである。 6……ノックセンサ、 20……アナログ/デジタル変換手段、 22……検出区間設定手段、 23……ノックレベル算出手段、 24……ノック判定レベル設定手段、 25……ノック判定手段、 P1……ノックレベル、 PKN……ノック判定レベル。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ノックセンサから出力される振動波形をデ
    ジタルデータに変換するアナログ/デジタル変換手段
    と、 ノック判定のための比較レベルを検出するためのノック
    判定レベル検出区間とノック発生を検出するためのノッ
    ク検出区間とをクランク角上で区別して設定する検出区
    間設定手段と、 上記ノック判定レベル検出区間にて上記アナログ/デジ
    タル変換手段から出力されたデジタルデータに基づいて
    ノック判定レベルを設定するノック判定レベル設定手段
    と、 上記ノック検出区間にて上記アナログ/デジタル変換手
    段から出力されたデジタルデータに基づいてノックレベ
    ルを算出するノックレベル算出手段と、 上記ノックレベルと上記ノック判定レベルとを比較して
    ノック発生の有無を判定するノック判定手段とを有し、 上記ノック判定レベル設定手段は、上記ノック判定手段
    においてノック発生有りと判定された場合、ノック発生
    無しと判定された後に設定した最新のノック判定レベル
    を維持し、次回のノック検出区間におけるノック発生の
    有無の判定に供することを特徴とするエンジンのノック
    検出装置。
  2. 【請求項2】上記アナログ/デジタル変換手段は、上記
    ノックセンサから出力される振動波形を、その振動波形
    が再現可能なサンプリング周期で直接デジタルデータに
    変換することを特徴とする請求項(1)記載のエンジン
    のノック検出装置。
  3. 【請求項3】上記ノック判定レベル設定手段は、上記ノ
    ック判定レベル検出区間に上記アナログ/デジタル変換
    手段から出力されたデジタルデータの平均値に基づいて
    上記ノック判定レベルを設定することを特徴とする請求
    項(2)記載のエンジンのノック検出装置。
  4. 【請求項4】上記ノック判定手段は、上記ノック検出区
    間に上記アナログ/デジタル変換手段から出力されたデ
    ジタルデータの平均値に基づいて上記ノックレベルを設
    定することを特徴とする請求項(2)又は請求項(3)
    記載のエンジンのノック検出装置。
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