JP2551085B2 - 内燃機関のノック制御装置 - Google Patents
内燃機関のノック制御装置Info
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- JP2551085B2 JP2551085B2 JP63041694A JP4169488A JP2551085B2 JP 2551085 B2 JP2551085 B2 JP 2551085B2 JP 63041694 A JP63041694 A JP 63041694A JP 4169488 A JP4169488 A JP 4169488A JP 2551085 B2 JP2551085 B2 JP 2551085B2
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- internal combustion
- combustion engine
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- Electrical Control Of Ignition Timing (AREA)
- Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は内燃機関に発生するノックを検出して、点
火時期、空燃比等のノック制御要因を制御するノック制
御装置(ノックコントロールシステム)に関するもので
ある。
火時期、空燃比等のノック制御要因を制御するノック制
御装置(ノックコントロールシステム)に関するもので
ある。
[従来の技術] 多気筒エンジンのノック制御装置において、そのノッ
ク判定レベルの作成方法の一例として、第6図の
(a),(b)に示すように所定のノック判定期間にお
いて各気筒毎にその気筒に対応するノックセンサ信号を
平均化してバックグランド値LBGとし、その値LBGを定
数倍することによりノック判定レベルLkとしている。
ク判定レベルの作成方法の一例として、第6図の
(a),(b)に示すように所定のノック判定期間にお
いて各気筒毎にその気筒に対応するノックセンサ信号を
平均化してバックグランド値LBGとし、その値LBGを定
数倍することによりノック判定レベルLkとしている。
この気筒別ノック判定レベルLkは、気筒毎の最適なバ
ックグランド値(気筒別バックグランド値)LBGによる
ものであるためエンジンが定常状態にあるときは確実な
ノック判定ができるが、ノックセンサ信号が急変するエ
ンジンの過渡状態時においては各気筒の気筒別バックグ
ランド値LBGがその気筒の点火毎(4気筒エンジンであ
れば4点火毎)にしか作成・変更できないため要求され
るバックグランド値LBGに対する対応遅れが問題となっ
ていた。
ックグランド値(気筒別バックグランド値)LBGによる
ものであるためエンジンが定常状態にあるときは確実な
ノック判定ができるが、ノックセンサ信号が急変するエ
ンジンの過渡状態時においては各気筒の気筒別バックグ
ランド値LBGがその気筒の点火毎(4気筒エンジンであ
れば4点火毎)にしか作成・変更できないため要求され
るバックグランド値LBGに対する対応遅れが問題となっ
ていた。
そのために、特開昭60−256539号公報にそれを回避す
る方法が示されている。これは、全気筒のノックセンサ
信号の平均値と各気筒毎のノックセンサ信号の平均値を
求め、その全気筒のノックセンサ信号の平均値に対する
各気筒毎のノックセンサ信号の平均値の差若しくは比を
演算して、この差若しくは比に応じて各気筒毎のノック
判定レベルを決定し、このノック判定レベルとノックセ
ンサ信号とからノックを判定するようにしたものであ
る。
る方法が示されている。これは、全気筒のノックセンサ
信号の平均値と各気筒毎のノックセンサ信号の平均値を
求め、その全気筒のノックセンサ信号の平均値に対する
各気筒毎のノックセンサ信号の平均値の差若しくは比を
演算して、この差若しくは比に応じて各気筒毎のノック
判定レベルを決定し、このノック判定レベルとノックセ
ンサ信号とからノックを判定するようにしたものであ
る。
[発明が解決しようとする課題] ところが、この開示された内燃機関のノック制御装置
においては、全気筒のノックセンサ信号の平均値に対す
る各気筒毎のノックセンサ信号の平均値の差若しくは比
を演算して、この差若しくは比に応じて各気筒毎のノッ
ク判定レベルを作成しているので、エンジンが定常状態
にあるときの確実なノック判定及びエンジンが過渡状態
にあるときの応答性が完全に満足されているとは言いが
たかった。又、全気筒のノックセンサン信号の平均値に
対する各気筒のノックセンサ信号の平均値の差若しくは
比を演算する必要があるために処理が非常に複雑なもの
となっていた。
においては、全気筒のノックセンサ信号の平均値に対す
る各気筒毎のノックセンサ信号の平均値の差若しくは比
を演算して、この差若しくは比に応じて各気筒毎のノッ
ク判定レベルを作成しているので、エンジンが定常状態
にあるときの確実なノック判定及びエンジンが過渡状態
にあるときの応答性が完全に満足されているとは言いが
たかった。又、全気筒のノックセンサン信号の平均値に
対する各気筒のノックセンサ信号の平均値の差若しくは
比を演算する必要があるために処理が非常に複雑なもの
となっていた。
この発明の目的は、多気筒内燃機関の定常状態時の制
御性及び多気筒内燃機関の過渡状態時の応答性を確保
し、かつ簡単な処理にてノック判定レベルを設定するこ
とができる内燃機関のノック制御装置を提供することに
ある。
御性及び多気筒内燃機関の過渡状態時の応答性を確保
し、かつ簡単な処理にてノック判定レベルを設定するこ
とができる内燃機関のノック制御装置を提供することに
ある。
[課題を解決するための手段] この発明は上記目的を達成すべく、第1図に示すよう
に、多気筒内燃機関M1に発生するノックを検出するため
のノックセンサM2と、このノックセンサ信号によるノッ
ク判定結果に応じてノック制御要因を調整するための調
整手段とM3を備えた内燃機関のノック制御装置におい
て、 ノックセンサ信号を入力して気筒の区別なく全気筒の
点火毎にノック判定レベルを更新する全気筒点火毎判定
レベル更新手段M4と、ノックセンサ信号を入力して各気
筒別にノック判定レベルを更新する各気筒別判定レベル
更新手段M5と、前記内燃機関M1の運転状態を検出する運
転状態検出手段M6と、前記運転状態検出手段M6により内
燃機関M1が過渡状態のときには前記全気筒点火毎判定レ
ベル更新手段M4による全気筒点火毎のノック判定レベル
の更新を選択し、内燃機関M1が定常状態のときには前記
各気筒別判定レベル更新手段M5による各気筒別のノック
判定レベル更新を選択する選択手段M7と、前記選択手段
M7にて選択更新されたノック判定レベルとノックセンサ
信号とを比較して、その比較結果を前記調整手段M3に出
力するノック判定手段M8とを備えた内燃機関のノック制
御装置をその要旨とするものである。
に、多気筒内燃機関M1に発生するノックを検出するため
のノックセンサM2と、このノックセンサ信号によるノッ
ク判定結果に応じてノック制御要因を調整するための調
整手段とM3を備えた内燃機関のノック制御装置におい
て、 ノックセンサ信号を入力して気筒の区別なく全気筒の
点火毎にノック判定レベルを更新する全気筒点火毎判定
レベル更新手段M4と、ノックセンサ信号を入力して各気
筒別にノック判定レベルを更新する各気筒別判定レベル
更新手段M5と、前記内燃機関M1の運転状態を検出する運
転状態検出手段M6と、前記運転状態検出手段M6により内
燃機関M1が過渡状態のときには前記全気筒点火毎判定レ
ベル更新手段M4による全気筒点火毎のノック判定レベル
の更新を選択し、内燃機関M1が定常状態のときには前記
各気筒別判定レベル更新手段M5による各気筒別のノック
判定レベル更新を選択する選択手段M7と、前記選択手段
M7にて選択更新されたノック判定レベルとノックセンサ
信号とを比較して、その比較結果を前記調整手段M3に出
力するノック判定手段M8とを備えた内燃機関のノック制
御装置をその要旨とするものである。
[作用] 運転状態検出手段M6が多気筒内燃機関M1の運転状態を
検出し、その運転状態検出手段M6により内燃機関M1が過
渡状態のときには選択手段M7が全気筒点火毎判定レベル
更新手段M4による全気筒点火毎のノック判定レベルの更
新を選択し、内燃機関M1が定常状態のときには各気筒別
判定レベル更新手段M5による各気筒別のノック判定レベ
ルの更新を選択し、ノック判定手段M8がその選択更新さ
れたノック判定レベルとノックセンサ信号とを比較し
て、その比較結果を調整手段M3に出力する。そして、調
整手段M3がその判定結果に応じてノック制御要因を調整
する。
検出し、その運転状態検出手段M6により内燃機関M1が過
渡状態のときには選択手段M7が全気筒点火毎判定レベル
更新手段M4による全気筒点火毎のノック判定レベルの更
新を選択し、内燃機関M1が定常状態のときには各気筒別
判定レベル更新手段M5による各気筒別のノック判定レベ
ルの更新を選択し、ノック判定手段M8がその選択更新さ
れたノック判定レベルとノックセンサ信号とを比較し
て、その比較結果を調整手段M3に出力する。そして、調
整手段M3がその判定結果に応じてノック制御要因を調整
する。
[実施例] 以下、この発明を具体化した一実施例を図面に従って
説明する。
説明する。
第2図に示すように、ノックセンサ1は多気筒エンジ
ン(本実施例では4気筒エンジンを使用)Egのシリンダ
ブロック等に設置され、シリンダブロックの振動検出に
て同多気筒エンジンEgのノックを検出する。このノック
センサ1には入力処理回路2が接続され、同入力処理解
路2はノック特有の信号のみを取出すようになってい
る。全気筒点火毎判定レベル更新手段、各気筒別判定レ
ベル更新手段、運転状態検出手段及び選択手段としての
マイクロコンピュータ(以下、MPUという)3はROM(リ
ード・オンリ・メモリ)4に記憶した制御プログラムに
より各種演算処理を実行するとともに、その各種処理結
果は一時RAM(ランダム・アクセス・メモリ)5に記憶
させるようになっている。このMPU3は前記入力処理回路
2を介してノックセンサ1の出力信号を入力し、各気筒
別に作成されるノック判定レベルLkを、気筒の区別なく
全気筒の点火毎に更新するとともに各気筒別に更新する
機能を有している。
ン(本実施例では4気筒エンジンを使用)Egのシリンダ
ブロック等に設置され、シリンダブロックの振動検出に
て同多気筒エンジンEgのノックを検出する。このノック
センサ1には入力処理回路2が接続され、同入力処理解
路2はノック特有の信号のみを取出すようになってい
る。全気筒点火毎判定レベル更新手段、各気筒別判定レ
ベル更新手段、運転状態検出手段及び選択手段としての
マイクロコンピュータ(以下、MPUという)3はROM(リ
ード・オンリ・メモリ)4に記憶した制御プログラムに
より各種演算処理を実行するとともに、その各種処理結
果は一時RAM(ランダム・アクセス・メモリ)5に記憶
させるようになっている。このMPU3は前記入力処理回路
2を介してノックセンサ1の出力信号を入力し、各気筒
別に作成されるノック判定レベルLkを、気筒の区別なく
全気筒の点火毎に更新するとともに各気筒別に更新する
機能を有している。
このノック判定レベルの作成方法は4点火なましにて
行なっている。即ち、今回のノック判定期間でのノック
センサ信号の平均値をLiとし、前回更新したノックセン
サ信号のバックグランド値をLBGi-1としたとき今回の
バックグランド値LBGiを次式にて求めている。
行なっている。即ち、今回のノック判定期間でのノック
センサ信号の平均値をLiとし、前回更新したノックセン
サ信号のバックグランド値をLBGi-1としたとき今回の
バックグランド値LBGiを次式にて求めている。
そして、このバックグランド値をLBGiを定数倍する
ことによりノック判定レベルLkを演算するようになって
いる。
ことによりノック判定レベルLkを演算するようになって
いる。
運転状態検出手段を構成するエンジン回転数センサ6
はエンジン回転数を検出しその検出信号をMPU3に出力す
る。MPU3はそのエンジン回転数の単位時間当たりの変化
を算出しており、そのエンジン回転数の変化率が所定量
より大きいときにはエンジンEgの運転状態が過渡状態で
あると判断し、又、エンジン回転数の変化率が所定量よ
り小さいときにはエンジンEgの運転状態が定常状態であ
ると判断する。即ち、例えば、500rpm/sec以上の場合に
は過渡状態と、500rpm/sec未満の場合には定常状態と判
断する。
はエンジン回転数を検出しその検出信号をMPU3に出力す
る。MPU3はそのエンジン回転数の単位時間当たりの変化
を算出しており、そのエンジン回転数の変化率が所定量
より大きいときにはエンジンEgの運転状態が過渡状態で
あると判断し、又、エンジン回転数の変化率が所定量よ
り小さいときにはエンジンEgの運転状態が定常状態であ
ると判断する。即ち、例えば、500rpm/sec以上の場合に
は過渡状態と、500rpm/sec未満の場合には定常状態と判
断する。
ノック判定手段を構成する比較器7はその一方の入力
端子がMPU3と接続されるとともに他方の入力端子が前記
入力処理回路2に接続され、さらに比較器7の出力端子
がノック判定手段を構成するノック判定手段8に接続さ
れている。そして、比較器7はMPU3の出力するノック判
定レベルLkと入力処理回路2からのノックセンサ信号と
を比較してノックセンサ信号がノック判定レベルLkより
大きいときパルス信号を出力する。
端子がMPU3と接続されるとともに他方の入力端子が前記
入力処理回路2に接続され、さらに比較器7の出力端子
がノック判定手段を構成するノック判定手段8に接続さ
れている。そして、比較器7はMPU3の出力するノック判
定レベルLkと入力処理回路2からのノックセンサ信号と
を比較してノックセンサ信号がノック判定レベルLkより
大きいときパルス信号を出力する。
ノック判定回路8は前記比較器7からのパルス信号数
を加算してその加算値が所定値以上になるとノック判定
信号を調整手段としての点火時期制御装置9に出力す
る。点火時期制御装置9はノック判定回路8からノック
判定信号を入力すると1回のノック(ノック判定信号の
入力)当たり0.25℃Aの点火時期の遅角を行なう。
を加算してその加算値が所定値以上になるとノック判定
信号を調整手段としての点火時期制御装置9に出力す
る。点火時期制御装置9はノック判定回路8からノック
判定信号を入力すると1回のノック(ノック判定信号の
入力)当たり0.25℃Aの点火時期の遅角を行なう。
次に、このように構成した内燃機関のノック制御装置
の作用を第3図に基づいて説明する。
の作用を第3図に基づいて説明する。
まず、ノックセンサ1にて多気筒エンジンEgの振動が
検出されてそのノックセンサ1の信号が入力処理回路2
を介してMPU3に入力される。MPU3は前記(1)式にて気
筒の区別なく全気筒の点火毎にノックセンサ信号の各気
筒毎のバックグランド値LBG(LBGi)を更新するか、
前記(1)式にて各気筒別の点火毎(4気筒の場合には
4点火で1回毎)にノックセンサ信号の各気筒毎のバッ
クグランド値LBG(LBGi)を更新するかの一方によ
り、各気筒毎のバックグランド値LBG(LBGi)を求
め、その値LBG(LBGi)を定数倍してノック判定レベ
ルLkを演算している。
検出されてそのノックセンサ1の信号が入力処理回路2
を介してMPU3に入力される。MPU3は前記(1)式にて気
筒の区別なく全気筒の点火毎にノックセンサ信号の各気
筒毎のバックグランド値LBG(LBGi)を更新するか、
前記(1)式にて各気筒別の点火毎(4気筒の場合には
4点火で1回毎)にノックセンサ信号の各気筒毎のバッ
クグランド値LBG(LBGi)を更新するかの一方によ
り、各気筒毎のバックグランド値LBG(LBGi)を求
め、その値LBG(LBGi)を定数倍してノック判定レベ
ルLkを演算している。
又、MPU3は常時エンジン回転数センサ6からの信号に
よりエンジン回転数の変化を検知するとともに、その変
化率が所定値以上か未満かを判断することによりエンジ
ンEgが過渡状態か定常状態かを判定する(ステップ
1)。そして、MPU3は過渡状態にあると判断すると、気
筒の区別なく全気筒点火毎のノックセンサ信号によるノ
ック判定レベルLkの更新を選択してそれにより更新され
た気筒別のレベルLkを比較器7に出力する(ステップ
2)。又、MPU3はステップ1にて多気筒エンジンEgが定
常状態にあると判断すると、各気筒別のノックセンサ信
号によるノック判定レベルLkの更新を選択してそれによ
り更新された気筒別のレベルLkを比較器7に出力する
(ステップ3)。
よりエンジン回転数の変化を検知するとともに、その変
化率が所定値以上か未満かを判断することによりエンジ
ンEgが過渡状態か定常状態かを判定する(ステップ
1)。そして、MPU3は過渡状態にあると判断すると、気
筒の区別なく全気筒点火毎のノックセンサ信号によるノ
ック判定レベルLkの更新を選択してそれにより更新され
た気筒別のレベルLkを比較器7に出力する(ステップ
2)。又、MPU3はステップ1にて多気筒エンジンEgが定
常状態にあると判断すると、各気筒別のノックセンサ信
号によるノック判定レベルLkの更新を選択してそれによ
り更新された気筒別のレベルLkを比較器7に出力する
(ステップ3)。
そして、比較器7にて第6図の(b)に示すように前
記ノックセンサ信号と前記MUP3の気筒別のノック判定レ
ベルLkとが比較され、ノックセンサ信号がMPU3の出力し
たノック判定レベルLkよりも大きいパルス信号がノック
判定回路8に出力される。さらに、第6図の(c)に示
すように同ノック判定回路8にてそのパルス信号が加算
され同加算値が所定値Q0以上になるとノック判定信号が
点火時期制御装置9に出力される。すると、第6図の
(d)に示すように点火時期制御装置9にてこのノック
判定信号により所定量遅角されることとなる。
記ノックセンサ信号と前記MUP3の気筒別のノック判定レ
ベルLkとが比較され、ノックセンサ信号がMPU3の出力し
たノック判定レベルLkよりも大きいパルス信号がノック
判定回路8に出力される。さらに、第6図の(c)に示
すように同ノック判定回路8にてそのパルス信号が加算
され同加算値が所定値Q0以上になるとノック判定信号が
点火時期制御装置9に出力される。すると、第6図の
(d)に示すように点火時期制御装置9にてこのノック
判定信号により所定量遅角されることとなる。
このようにして多気筒エンジンEgの運転状態(過渡状
態、定常状態)により全気筒点火毎のノック判定レベル
の更新又は各気筒別のノック判定レベルの更新を演算選
択すると、第4図に示すように、過渡状態においては図
中、要求される真の値(バックグランド値)LBG1に対
して従来の気筒別のみでの4点火に1回しかバックグラ
ンド値LBG2が作成・更新されず遅れてしまいノックの
誤判定してしまう可能性があるが、それに比べ本実施例
では過渡状態時には全気筒点火毎に更新されたバックグ
ランド値LBG3が選択使用されて点火毎にノック判定レ
ベルが作成更新されるため応答性に優れたものとなる。
さらに、定常運転時には各気筒別のバックグランド値L
BG3により制御性に優れたものとなる。尚、第4図にお
いては従来の気筒別のみのバックグランド値LBG2及び
本発明における定常時に選択される気筒別バックグラン
ド値LBG3は4気筒のうちの1気筒を代表した。
態、定常状態)により全気筒点火毎のノック判定レベル
の更新又は各気筒別のノック判定レベルの更新を演算選
択すると、第4図に示すように、過渡状態においては図
中、要求される真の値(バックグランド値)LBG1に対
して従来の気筒別のみでの4点火に1回しかバックグラ
ンド値LBG2が作成・更新されず遅れてしまいノックの
誤判定してしまう可能性があるが、それに比べ本実施例
では過渡状態時には全気筒点火毎に更新されたバックグ
ランド値LBG3が選択使用されて点火毎にノック判定レ
ベルが作成更新されるため応答性に優れたものとなる。
さらに、定常運転時には各気筒別のバックグランド値L
BG3により制御性に優れたものとなる。尚、第4図にお
いては従来の気筒別のみのバックグランド値LBG2及び
本発明における定常時に選択される気筒別バックグラン
ド値LBG3は4気筒のうちの1気筒を代表した。
このように本実施例の内燃機関のノック制御装置にお
いては、エンジン回転数センサ6にてエンジンEgの運転
状態を過渡状態か定常状態か区別して過渡状態のときに
は全気筒点火毎のノック判定レベルの更新を、又、定常
状態のときには各気筒別のみのノック判定レベルの更新
を設定するようにしたので、すでに開示されたノック制
御装置においては全気筒のノックセンサ信号の平均値に
対する各気筒毎のノックセンサ信号の平均値の差若しく
は比にて各気筒毎のノック判定レベルを作成するためエ
ンジンEgの過渡状態のときの応答性及びエンジンEgの定
常状態の制御性を完全には満足できなかったが、そのよ
うなことがなく、過渡状態のときの応答性に優れるとと
もに定常状態のときの制御性に優れたものとすることが
できる。又、その従来の装置のように、全気筒のノック
センサ信号の平均値に対する各気筒毎のノックセンサ信
号の平均値の差若しくは比を演算する必要がないため全
体の処理も簡素化できることとなる。
いては、エンジン回転数センサ6にてエンジンEgの運転
状態を過渡状態か定常状態か区別して過渡状態のときに
は全気筒点火毎のノック判定レベルの更新を、又、定常
状態のときには各気筒別のみのノック判定レベルの更新
を設定するようにしたので、すでに開示されたノック制
御装置においては全気筒のノックセンサ信号の平均値に
対する各気筒毎のノックセンサ信号の平均値の差若しく
は比にて各気筒毎のノック判定レベルを作成するためエ
ンジンEgの過渡状態のときの応答性及びエンジンEgの定
常状態の制御性を完全には満足できなかったが、そのよ
うなことがなく、過渡状態のときの応答性に優れるとと
もに定常状態のときの制御性に優れたものとすることが
できる。又、その従来の装置のように、全気筒のノック
センサ信号の平均値に対する各気筒毎のノックセンサ信
号の平均値の差若しくは比を演算する必要がないため全
体の処理も簡素化できることとなる。
尚、この発明は上記実施例に限定されることはなく、
上記実施例ではノック判定レベルLkは(1)式に示し
た、いわゆる4点火なましを用いたが、他にも例えば、
第5図に示すように今回のノック判定期間のノックセン
サ信号の平均値LGB4と比較レベルLGB5を比較して比較
レベルLGB5が平均値LGB4より大きいときは次の更新時
に比較レベルLBG5を所定量ΔL小さくし、比較レベル
LBG5が平均値LGB4より小さいときは所定量ΔL大きく
することにより比較レベルLBG5を更新作成して、この
比較レベルLBG5を定数倍してノック判定レベルLkを演
算するようにしてもよい。
上記実施例ではノック判定レベルLkは(1)式に示し
た、いわゆる4点火なましを用いたが、他にも例えば、
第5図に示すように今回のノック判定期間のノックセン
サ信号の平均値LGB4と比較レベルLGB5を比較して比較
レベルLGB5が平均値LGB4より大きいときは次の更新時
に比較レベルLBG5を所定量ΔL小さくし、比較レベル
LBG5が平均値LGB4より小さいときは所定量ΔL大きく
することにより比較レベルLBG5を更新作成して、この
比較レベルLBG5を定数倍してノック判定レベルLkを演
算するようにしてもよい。
又、上記実施例においては、エンジンEgの運転状態は
エンジン回転数センサ6にて過渡状態か定常状態かを判
別したが、他にも例えば、スロットルセンサによるスロ
ットル開度の変化率が所定以上か否かを検知することに
より過渡状態か定常状態かを判別してもよい。
エンジン回転数センサ6にて過渡状態か定常状態かを判
別したが、他にも例えば、スロットルセンサによるスロ
ットル開度の変化率が所定以上か否かを検知することに
より過渡状態か定常状態かを判別してもよい。
さらに、上記実施例では、多気筒エンジンEgの運転状
態(過渡状態、定常状態)の判断にて全気筒点火毎のノ
ック判定レベルの更新又は各気筒毎のノック判定レベル
の更新のいずれかを選択するようにしたが、常にMPU3に
より前記(1)式にて気筒の区別なく全気筒のノックセ
ンサ信号によるノック判定レベルLkを全気筒の点火毎に
更新演算するとともに各気筒毎のノックセンサ信号によ
るノック判定レベルLkを各気筒の点火毎に更新演算し、
多気筒エンジンEgの運転状態(過渡状態、定常状態)に
より全気筒のノック判定レベル又は各気筒毎のノック判
定レベルを選択するようにしてもよい。
態(過渡状態、定常状態)の判断にて全気筒点火毎のノ
ック判定レベルの更新又は各気筒毎のノック判定レベル
の更新のいずれかを選択するようにしたが、常にMPU3に
より前記(1)式にて気筒の区別なく全気筒のノックセ
ンサ信号によるノック判定レベルLkを全気筒の点火毎に
更新演算するとともに各気筒毎のノックセンサ信号によ
るノック判定レベルLkを各気筒の点火毎に更新演算し、
多気筒エンジンEgの運転状態(過渡状態、定常状態)に
より全気筒のノック判定レベル又は各気筒毎のノック判
定レベルを選択するようにしてもよい。
さらには、上記実施例ではノック検出にて点火時期を
制御する場合について説明したが、空燃比等の他のノッ
ク制御要因を制御するようにしてもよい。
制御する場合について説明したが、空燃比等の他のノッ
ク制御要因を制御するようにしてもよい。
[発明の効果] 以上詳述したようにこの発明によれば、多気筒内燃機
関の定常状態時の制御性及び多気筒内燃機関の過渡状態
時の応答性を確保し、かつ簡単な処理にてノック判定レ
ベルを設定することができる優れた効果を発揮する。
関の定常状態時の制御性及び多気筒内燃機関の過渡状態
時の応答性を確保し、かつ簡単な処理にてノック判定レ
ベルを設定することができる優れた効果を発揮する。
第1図はこの発明の構成を示すブロック図、第2図は実
施例の内燃機関のノック制御装置の電気回路図、第3図
は作用を説明するためのフローチャート、第4図は運転
状態の変化に伴うバックグランド値を説明するためのタ
イムチャート、第5図は別例を説明するためのタイムチ
ャート、第6図はノック判定処理を説明するためのタイ
ムチャートである。 M1は多気筒内燃機関、M2はノックセンサ、M3は調整手
段、M4は全気筒点火毎判定レベル更新手段、M5は各気筒
別判定レベル更新手段、M6は運転状態検出手段、M7は選
択手段、M8はノック判定手段。
施例の内燃機関のノック制御装置の電気回路図、第3図
は作用を説明するためのフローチャート、第4図は運転
状態の変化に伴うバックグランド値を説明するためのタ
イムチャート、第5図は別例を説明するためのタイムチ
ャート、第6図はノック判定処理を説明するためのタイ
ムチャートである。 M1は多気筒内燃機関、M2はノックセンサ、M3は調整手
段、M4は全気筒点火毎判定レベル更新手段、M5は各気筒
別判定レベル更新手段、M6は運転状態検出手段、M7は選
択手段、M8はノック判定手段。
Claims (1)
- 【請求項1】多気筒内燃機関に発生するノックを検出す
るためのノックセンサと、 このノックセンサ信号によるノック判定結果に応じてノ
ック制御要因を調整するための調整手段と を備えた内燃機関のノック制御装置において、 ノックセンサ信号を入力して気筒の区別なく全気筒の点
火毎にノック判定レベルを更新する全気筒点火毎判定レ
ベル変更手段と、 ノックセンサ信号を入力して各気筒別にノック判定レベ
ルを更新する各気筒別判定レベル更新手段と、 前記内燃機関の運転状態を検出する運転状態検出手段
と、 前記運転状態検出手段により内燃機関が過渡状態のとき
には前記全気筒点火毎判定レベル更新手段による全気筒
点火毎のノック判定レベルの更新を選択し、内燃機関が
定常状態のときには前記各気筒別判定レベル更新手段に
よる各気筒別のノック判定レベルの更新を選択する選択
手段と、 前記選択手段にて選択更新されたノック判定レベルとノ
ックセンサ信号とを比較して、その比較結果を前記調整
手段に出力するノック判定手段とを備えたことを特徴と
する内燃機関のノック制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63041694A JP2551085B2 (ja) | 1988-02-24 | 1988-02-24 | 内燃機関のノック制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63041694A JP2551085B2 (ja) | 1988-02-24 | 1988-02-24 | 内燃機関のノック制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01216058A JPH01216058A (ja) | 1989-08-30 |
JP2551085B2 true JP2551085B2 (ja) | 1996-11-06 |
Family
ID=12615532
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63041694A Expired - Lifetime JP2551085B2 (ja) | 1988-02-24 | 1988-02-24 | 内燃機関のノック制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2551085B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5308852B2 (ja) * | 2009-02-03 | 2013-10-09 | オークマ株式会社 | 転がり軸受の潤滑状態判定方法および装置 |
JP5395201B2 (ja) * | 2012-03-14 | 2014-01-22 | 三菱電機株式会社 | 内燃機関のノック制御装置 |
JP6885291B2 (ja) * | 2017-10-11 | 2021-06-09 | トヨタ自動車株式会社 | 内燃機関の制御装置 |
-
1988
- 1988-02-24 JP JP63041694A patent/JP2551085B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01216058A (ja) | 1989-08-30 |
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