JP2948827B2 - エンジンのノック検出装置 - Google Patents

エンジンのノック検出装置

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JP2948827B2 JP9568889A JP9568889A JP2948827B2 JP 2948827 B2 JP2948827 B2 JP 2948827B2 JP 9568889 A JP9568889 A JP 9568889A JP 9568889 A JP9568889 A JP 9568889A JP 2948827 B2 JP2948827 B2 JP 2948827B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、ノックセンサの出力波形を直接デジタルデ
ータに変換し、ノッキングを検出するエンジンのノック
検出装置に関する。
[従来の技術] 最近では、エンジンの異常燃焼による初期ノックをノ
ックセンサにより検出し、点火時期を制御してノック発
生を回避する技術が広く採用されている。これにより、
ノック限界での点火時期制御が可能となり、エンジンの
出力性能を大きく向上させることができるようになっ
た。
上記ノックセンサは、混合気の異常燃焼による異常燃
焼圧力振動あるいはシリンダブロックなどに伝達する機
械的振動を検出し、その振動波形を電気信号として出力
する。
上記ノックセンサによるノック発生の判定は、例え
ば、特開昭58−30477号公報、特開昭61−8472号公報に
開示されているように、上記ノックセンサからの信号を
フィルタ回路を通して帯域制限することによりノック成
分を選択してピークホールド回路により波形のピーク値
を保持し、このピーク値をアナログ/デジタル変換す
る。そして、アナログ/デジタル変換されたピーク値を
マイクロコンピュータなどによって演算した所定のレベ
ルと比較して、ノック発生の有無を判定する。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、一般に、上記先行例における上記フィ
ルタ回路、ピークホールド回路などのアナログ回路にお
いては、使用される抵抗、コンデンサなどの回路素子に
それぞれ許容誤差があり、回路定数による誤差が避けら
れない。この回路定数を正確に設定するには、個々に調
整するなど多大な工数を要し、さらには、上記アナログ
回路に使用される回路素子の部品点数の多さともあいま
ってコスト上昇の原因となっていた。
また、上記回路素子は経年変化により劣化し、回路特
性に変化を生じさせる。従って、ノックセンサからの信
号をアナログ回路により波形処理する際に、経年変化に
より信頼性が低下するという問題があった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、ノック
センサから出力される振動波形をアナログ回路に依存す
ることなく処理し、しかも構成部品の削減を図ることが
できて安価に構成することができるエンジンのノック検
出装置を提供することを目的としている。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するため、本発明は、ノックセンサか
ら出力される振動波形のうち、ノック判定レベル検出区
間における上記振動波形からノック判定の比較レベルで
あるノック判定レベルを算出し、ノック検出区間におけ
る上記振動波形からノック発生を検出するためのノック
レベルを算出し、上記ノック判定レベルと上記ノックレ
ベルとを比較することでノック検出を行うエンジンのノ
ック検出装置において、上記ノックセンサから出力され
る上記振動波形を、該振動波形が再現可能なサンプリン
グ周期で直接デジタルデータに変換するアナログ/デジ
タル変換手段と、上記ノック判定レベル検出区間におけ
る上記アナログ/デジタル変換手段の出力値のデジタル
データと基準値との偏差の絶対値の平均値に対する母平
均を推定し、この母平均にオフセット値を加算してノッ
ク判定レベルを算出するノック判定レベル算出手段と、
上記ノック検出レベル区間における上記アナログ/デジ
タル変換手段の出力値のデジタルデータと基準値との偏
差の絶対値の平均値をノックレベルとするノックレベル
算出手段と、上記ノック判定レベルと上記ノックレベル
とを比較してノック発生の有無を判定するノック判定手
段とを備えたことを特徴とする。
[作 用] 本発明では、ノックセンサから出力される振動波形
が、この振動波形を再現可能なサンプリング周期でアナ
ログ/デジタル変換手段により、直接デジタルデータに
変換される。そして、ノック検出レベル区間におけるア
ナログ/デジタル変換手段の出力値のデジタルデータと
基準値との偏差の絶対値の平均値をノックレベルとして
算出する。また、ノック判定レベル検出区間におけるア
ナログ/デジタル変換手段の出力値のデジタルデータと
基準値との偏差の絶対値の平均値に対する母平均を推定
し、この母平均にオフセット値を加算してノック判定レ
ベルを算出する。そして、ノックレベルとノック判定レ
ベルとを比較し、ノック発生の有無を判定する。
[発明の実施例] 以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。
図面は本発明の一実施例を示し、第1図はノック検出
装置の機能ブロック図、第2図は回路構成図、第3図は
ノック検出手順を示すフローチャート、第4図はノック
検出処理のタイミングチャートである。
(構 成) 第2図の符号1はマイクロコンピュータからなるメイ
ン制御ユニットであり、各種センサ類、例えば波形整形
回路2aを介してクランク位置センサ2などが接続され、
さらに、点火回路3などのアクチュエータ駆動回路が接
続されている。また、上記メイン制御ユニット1には、
ノック検出ユニット4が接続されており、このノック検
出ユニット4には、それぞれ上記波形整形回路2a、増幅
器5を介して、上記クランク位置センサ2、ノックセン
サ6が接続されている。
上記ノック検出ユニット4は、CPU7、ROM8、RAM9、シ
リアルインターフェイス(SCI)10、アナログ/デジタ
ル(A/D)変換器11、タイマTM1,TM2,TM3,TM4,及び、入
出力(I/O)インターフェイス12がバスライン13を介し
て互いに接続されて構成されている。
上記クランク位置センサ2は、上記波形整形回路2aを
介して上記I/Oインターフェイス12の入力ポートに接続
され、また、上記ノックセンサ6は、上記増幅器5を介
して上記A/D変換器11に接続されている。
上記クランク位置センサ2は、エンジンのクランク軸
に連動したロータ2bの突起(あるいはスリット)を検出
する電磁ピックアップなどからなり、上記ロータ2bに設
けられた突起が上記クランク位置センサ2に接近離間す
ると、磁束変化による交流出力が発生し、上記波形整形
回路2aによってパルスに変換される。
例えば6気筒エンジンの場合、120゜CA毎に存在する
各気筒の圧縮上死点(TDC)に対し、上死点前(BTDC)1
0゜から30゜CA毎に上記クランク位置センサ2からクラ
ンク角信号が出力される。すなわち、BTDC10゜、BTDC40
゜、BTDC70゜、BTDC100゜のクランク角信号が上記メイ
ン制御ユニット1に入力されて点火時期などが演算さ
れ、これらの30゜CA信号を基準として所定の点火時期に
達すると点火信号が上記点火回路3に出力される。
尚、上記BTDC10゜の信号はエンジン始動時の固定点火
角信号である。
さらに、上記クランク位置センサ2から上記ノック検
出ユニット4に、例えばBTDC70゜及びBTDC10゜の信号が
60゜CA間隔で入力され、割込み処理が起動される。
また、上記ノックセンサ6は、電源VCCから抵抗Rを
介して接続され、例えばノック振動とほぼ同じ固有周波
数を持つ振動子とこの振動子の振動加速度を検知して電
気信号に変換する圧電素子とから構成される共振形のノ
ックセンサで、エンジンの爆発行程における燃焼圧力波
によりシリンダブロックなどに伝わる振動を検出し、そ
の振動波形を電気信号として出力する。
この電気信号は上記増幅器5により所定のレベルに増
幅された後、上記ノック検出ユニット4のA/D変換器11
でデジタルデータにA/D変換される。このA/D変換に際し
ては、振動波形を忠実に変換するため高速にサンプリン
グが行われる。
上記CPU7は、上記クランク位置センサ2からの信号に
より上記タイマTM1,TM2,TM3,TM4による内部割込み処理
を起動し、上記ROM8に格納されたノック検出処理のプロ
グラムに従い、所定の区間で上記ノックセンサ6からの
信号を上記A/D変換器11で高速A/D変換する。そして、ノ
ック発生の有無を判定し、判定結果を上記メイン制御ユ
ニット1に上記SCI10などを介して送信する。
上記メイン制御ユニット1では、上記ノック検出ユニ
ット4からノッキング発生と送信された場合、直ちに該
当気筒の点火時期を遅らせノッキングを回避する。
(機能構成) 上記ノック検出ユニット4は、A/D変換手段20、サン
プリング周期設定手段21、検出区間設定手段22、ノック
レベル算出手段23、ノック判定レベル算出手段24、ノッ
ク判定手段25から構成され、ノック検出処理専用の機能
を高速に実行する。
A/D変換手段20では、検出区間設定手段22によって設
定された区間において、サンプリング周期設定手段21に
よって設定されたサンプリング周期で、ノックセンサ6
からの信号をA/D変換器11にてデジタルデータに変換
し、ノックレベル算出手段23及びノック判定レベル算出
手段24へ出力する。
サンプリング周期設定手段21では、検出区間設定手段
22によって設定された区間において、上記A/D変換手段2
0におけるA/D変換のサンプリング周期を設定し、上記A/
D変換手段20、ノックレベル算出手段23、ノック判定レ
ベル算出手段24へ出力する。このサンプリング周期は、
上記ノックセンサ6からの振動波形を忠実に再現できる
時間周期Ts、例えばTs=30μsの周期でタイマTM4にセ
ットされる。
検出区間設定手段22では、クランク位置センサ2から
の信号に基づき、ノッキング発生対象外期間とノッキン
グ発生対象期間とでそれぞれノック判定レベル検出区間
とノック検出区間とを設定し、上記A/D変換手段20、サ
ンプリング周期設定手段21、ノックレベル算出手段23、
及び、ノック判定レベル算出手段24に出力する。
上記ノック判定レベル検出区間及びノック検出区間
は、上記クランク位置センサ2からの信号に対して、例
えば予め設定されたマップなどからエンジン回転数NE
に応じて直接、あるいは補間計算により設定され、タイ
マTM1,TM2に、それぞれ、ノック判定レベル検出区間の
開始時刻T1S、ノック検出区間の開始時刻T2Sがセットさ
れ、タイマTM3にそれぞれの終了時刻T1E,T2Eがセットさ
れる。
ノックレベル算出手段23では、上記検出区間設定手段
22で設定されたノック検出区間において、上記A/D変換
手段20で変換された各サンプリング周期Ts毎のデジタル
データPiと、基準値としての振動波形の振幅中心値P0と
の偏差の絶対値を算出し、各サンプリング周期Ts毎にそ
の値を加算する。そして、上記ノック検出区間における
A/D変換終了後、サンプリング数Sで割り平均値P2を算
出する。
すなわち、 により、ノック検出区間の平均値P2を算出し、この平均
値P2をノックレベルとしてノック判定手段25へ出力す
る。
ノック判定レベル算出手段24では、上記検出区間設定
手段22で設定されたノック判定レベル検出区間におい
て、上記ノックレベル算出手段と同様にして平均値P1を
算出する。
次に、上記平均値P1の母平均を推定し、この母平均に
所定のオフセット値POFFSETを加えてノック判定レベル
PKNを算出する。
すなわち、あるサイクルNにおけるノック判定レベル
検出区間でのA/D変換が終了すると、その区間の平均値P
1を算出する。次に、前回までの連続した(N−1)サ
イクルにおける平均値P1AVE′を積算し、この積算値に
今回の平均値P1を加算してサイクル数Nで割ることによ
り今回までのNサイクルの平均値P1AVEを算出して、母
平均とする。
そして、この平均値P1AVEに所定のオフセット値POF
FSETを加えて今回のノック判定レベルPKNを算出し、ノ
ック判定手段25へ出力する。
PKN=P1AVE+POFFSET …(4) ノック判定手段25では、上記ノックレベル算出手段23
で算出したノックレベルP2と上記ノック判定レベル算出
手段24で算出したノック判定レベルPKNとを比較して、
P2<PKNの場合ノッキング発生無し、P2≧PKNの場合ノ
ッキング発生有りと判定し、ノック判定結果をSCI10を
介してメイン制御ユニット1に送信する。
(ノック判定レベル検出手順) 上述した各処理は、第4図に示すように、タイマTM1,
TM2,TM3,TM4による多重割込みとして実行され、まず、
ノック判定レベル検出手順を第3図のフローチャートに
従って説明する。
最初に第3図(a)のメインルーチンのステップS101
にて初期化が行われ、ノック検出ユニット4の割込みベ
クタ、各種フラグ類、レジスタなどがイニシャライズさ
れる。
次いで、ステップS102へ進むと、割込みが許可され、
ステップS103へ進んでアイドルタスクへ移行し、CPU7を
待機状態にして割込みの発生を待つ。
次に、例えば6気筒エンジンの場合、第2図に示すよ
うに、クランク位置センサ2からクランク角70゜CAの信
号が入力されると外部割込みが発生し、第3図(b)に
示すステップS151で、クランク位置センサ2からの30゜
CA毎の信号間の時間に基づき、クランク角30゜CA相当の
経過時間T30を算出する。
次いで、ステップS152へ進み、上記ステップS151で算
出したT30の値からエンジン回転数NEを算出し、ステッ
プS153へ進む。
ステップS153では、上記ステップS152で算出したエン
ジン回転数NEに基づいてノックセンサ6からの信号の
サンプリング区間の開始時刻、すなわち、ノック判定レ
ベル検出区間の開始時刻T1SをタイマTM1にセットし、ス
テップS154へ進む。
ステップS154では、上記タイマTM1の割込みを許可
し、ステップS155へ進んで上記エンジン回転数NEに基
づきノック判定レベル検出区間の時間幅TAD1を計算し、
メインルーチンへ復帰する。
次に、時刻T1Sで上記タイマTM1による内部割込みが発
生すると、第3図(c)のステップS201で、上記サンプ
リング区間(ノック判定レベル検出区間)終了時刻T1E
(=TAD1)をタイマTM3にセットし、次いでステップS20
2で上記タイマTM3の割込みを許可する。
次にステップS203へ進み、タイマTM4にA/D変換のサン
プリング周期TS1をタイマTM4にセットし、ステップS20
4で上記タイマTM4の割込みを許可してA/D変換器11によ
るA/D変換を直ちに開始し、メインルーチンへ復帰す
る。
すなわち、上記ステップS204でタイマTM4の割込みが
許可されると、第3図(d)に示す割込みルーチンが起
動され、上記ステップS203でセットされたサンプリング
周期TS1毎に、上記A/D変換器11でA/D変換が実行され
る。
そして、ステップ251で上記A/D変換器11によって変換
された上記ノックセンサ6からの振動波形のデジタルデ
ータを読取り、ステップS252へ進んで、上記ステップS2
51で読取った振動波形のデジタルデータPiと振動波形の
振幅中心値P0との差の絶対差、すなわちノック強度(|P
i−P0|)を算出する。
次いで、ステップS253で前回のサンプリングまでのノ
ック強度積算値KNPに上記ステップS252で算出した今回
のノック強度を加算し今回のサンプリングまでのノック
強度積算値KNPを算出し(KNP=KNP+|Pi−P0|)、ス
テップS254へ進む。
ステップS254へ進むと、前回までのサンプリング数S
に1を加算して今回までのサンプリング数S(S=S+
1)を算出し、ステップS255で次のサンプリングタイミ
ングを上記A/D変換器11にセットしてルーチンを終了
し、つぎのサンプリングタイミングに再び上記ステップ
S251〜S255を繰り返す。
ここで、上記タイマTM1による割込み処理のステップS
201でセットされたノック判定レベル検出区間終了時刻T
1Eに達すると、第3図(f)に示すタイマTM3による内
部割込みが発生する。
上記タイマTM3による割込みでは、ステップS401で上
記タイマTM4の割込みを禁止して上記ノックセンサ6か
らの出力信号のサンプリングを停止し、ステップS402で
フラグFLAGが0か否かを判定する。ノック判定レベル算
出の際にはフラグがFLAG=0にセットされているのでス
テップS403へ進んでノックレベル検出区間における上記
ノック強度積算値KNPに対し、その平均値P1(=KNP/
S)を算出してステップS404へ進む。
ステップS404では、前回までの連続した(N−1)サ
イクルにおける各区間の平均値P1AVE′を積算し、その
積算値に今回の平均値P1を加算して、今回までのNサイ
クルの平均値P1AVEを前記(3)式、 により算出する。
次に、ステップS405へ進み、上記ステップS404で算出
された平均値P1AVEにオフセット値POFFSETを加算して
ノック判定レベルPKNを算出する(PKN=P1AVE+POF
FSTE)。
そして、ステップS406でフラグをFLAG=1にセット
し、ステップS412へ進み、上記ノック強度積算値KNP及
びサンプリング数Sの値をクリアしてメインルーチンへ
復帰し、ノック判定レベルの検出を終了する。
(ノック検出手順) 次に、上記クランク位置センサ2から固定点火時期を
示すクランク角10゜CAの割込み信号が入力されると、第
3図(e)に示す外部割込みが発生し、ステップS351
で、クランク角70゜CAの割込み信号による処理において
算出されたエンジン回転数NEに基づき、ノックセンサ
6からの信号のサンプリング開始時刻、すなわち、ノッ
クレベル検出開始時刻T2Sを設定し、タイマTM2にセット
してステップS352へ進む。
ステップS352では、上記タイマTM2の割込みを許可
し、ステップS353へ進んで上記エンジン回転数NEに基
づきノックレベル検出区間の時間幅TAD2を計算し、メイ
ンルーチンへ復帰する。
そして、時刻T2Sに達すると、上述のノック判定レベ
ル検出と同様、タイマTM2による内部割込みが発生し、
ノック検出のサンプリング区間終了時刻T2E及びサンプ
リング周期TS2が、それぞれタイマTM3、タイマTM4にセ
ットされ、上記タイマTM4によるノックセンサ6からの
振動波形のA/D変換値のサンプリング処理が実行され
る。
ここで、上記サンプリング周期TS2は、例えば30μs
程度に設定され、上記ノックセンサ6からの振動波形を
忠実にデジタル化できるよう設定されている。
尚、上記サンプリング周期TS2に対し、ノック判定レ
ベル検出区間におけるサンプリング周期TS1は適宜設定
され、上記サンプリング周期TS1とサンプリング周期T
S2とは同一周期でも良い。また、上記タイマTM2,TM4に
よる割込み処理は上述のノック判定レベル検出の手順
(TM1割込、TM4割込)と同様のためその説明を省略す
る。
次に、第3図(f)に示すタイマTM3によるノック判
定処理について説明する。
ステップS401で、タイマTM4によるA/D変換値のサンプ
リング処理の割込みを禁止すると、ステップS402へ進
み、フラグが0にセットされているか否かが判定され
る。この場合、前回のTM3割込みルーチンはノック判定
レベル算出であったため、前回ルーチンのステップS406
でフラグがFLAG=1にセットされているので、ステップ
S402からステップS407へ進み、ノック検出区間における
ノック強度積算値KNPの平均値P2(=KNP/S)を算出
し、ステップS408へ進む。
ステップS408では、上記ステップS407で算出されたノ
ック検出区間における平均値P2(ノックレベル)と、上
述のノック判定レベル検出区間で算出されたノック判定
レベルPKNとを比較し、P2<PKNのときステップS409へ
進んでノック発生無しと判定してステップS411へ進む。
一方、P2≧PKNのときは、ステップS410へ進み、ノック
発生有りと判定して上記メイン制御ユニット1に上記SC
I10を介してノック信号を送信し、ステップS411へ進
む。
そして、ステップS411へ進むと、フラグをFLAG←0に
セットしてステップS412へ進み、ノック検出区間におけ
るノック強度積算値KNP及びサンプリング数Sの値をク
リアしてメインルーチンへ復帰する。
以上の手順に従って、上記ノックセンサ6から出力さ
れる振動波形が上記ノック検出ユニット4に取込まれ、
ノック発生の有無が判定される。そして、例えばノック
発生有りと判定され、上記メイン制御ユニット1にノッ
ク信号が送信されると、ノッキング回避のため上記メイ
ン制御ユニット1から点火回路3へ出力される点火信号
が直ちに遅角される。
尚、本実施例においては、ノック検出ユニット4によ
りノック検出処理を行う例について説明したが、本発明
はこれに限定されるものではなく、上記メイン制御ユニ
ット1にてノック検出処理を行っても良い。
また、ノックセンサ6は、共振型のセンサに限定され
ることなく、シリンダブロックなどに伝達されるエンジ
ンの機械的振動のみならず、例えば、燃焼圧力、振動音
など振動波形として検出するものであれば良い。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明によれば、ノックセンサ
から出力される振動波形が、この振動波形を再現可能な
サンプリング周期でアナログ/デジタル変換手段によ
り、直接デジタルデータに変換される。そして、ノック
検出レベル区間におけるアナログ/デジタル変換手段の
出力値のデジタルデータと基準値との偏差の絶対値の平
均値をノックレベルとして算出する。また、ノック判定
レベル検出区間におけるアナログ/デジタル変換手段の
出力値のデジタルデータと基準値との偏差の絶対値の平
均値に対する母平均を推定し、この母平均にオフセット
値を加算してノック判定レベルを算出する。そして、ノ
ックレベルとノック判定レベルとを比較し、ノック発生
の有無を判定するので、ノックセンサから出力される振
動波形をアナログ回路に依存することなく処理すること
ができ、アナログ回路の回路素子の経年変化などによる
回路特性の変化の影響を受けず、ノック検出の信頼性を
向上することができる。
また、上記アナログ回路の回路素子の定数設定が不要
となり、回路定数の誤差がなくなってノック検出が正確
に行える。さらに、回路素子の部品点数削減が達成で
き、コスト低減を図ることができるなど優れた効果が奏
される。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の一実施例を示し、第1図はノック検出装
置の機能ブロック図、第2図は回路構成図、第3図はノ
ック検出手順を示すフローチャート、第4図はノック検
出処理のタイミングチャートである。 6……ノックセンサ、 20……アナログ/デジタル変換手段、 23……ノックレベル算出手段、 24……ノック判定レベル算出手段、 25……ノック判定手段、 Ts……サンプリング周期、 P1,P2……平均値、 PKN……ノック判定レベル、 POFFSET……オフセット値。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01H 17/00 G01M 15/00 F02D 45/00 368 F02P 5/15

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ノックセンサから出力される振動波形のう
    ち、ノック判定レベル検出区間における上記振動波形か
    らノック判定の比較レベルであるノック判定レベルを算
    出し、ノック検出区間における上記振動波形からノック
    発生を検出するためのノックレベルを算出し、上記ノッ
    ク判定レベルと上記ノックレベルとを比較することでノ
    ック検出を行うエンジンのノック検出装置において、 上記ノックセンサから出力される上記振動波形を、該振
    動波形が再現可能なサンプリング周期で直接デジタルデ
    ータに変換するアナログ/デジタル変換手段と、 上記ノック判定レベル検出区間における上記アナログ/
    デジタル変換手段の出力値のデジタルデータと基準値と
    の偏差の絶対値の平均値に対する母平均を推定し、この
    母平均にオフセット値を加算してノック判定レベルを算
    出するノック判定レベル算出手段と、 上記ノック検出レベル区間における上記アナログ/デジ
    タル変換手段の出力値のデジタルデータと基準値との偏
    差の絶対値の平均値をノックレベルとするノックレベル
    算出手段と、 上記ノック判定レベルと上記ノックレベルとを比較して
    ノック発生の有無を判定するノック判定手段とを備えた
    ことを特徴とするエンジンのノック検出装置。
JP9568889A 1989-04-14 1989-04-14 エンジンのノック検出装置 Expired - Fee Related JP2948827B2 (ja)

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