JP2881685B2 - 平角線コイル巻き始め端部の処理方法及びその装置 - Google Patents
平角線コイル巻き始め端部の処理方法及びその装置Info
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- JP2881685B2 JP2881685B2 JP34568095A JP34568095A JP2881685B2 JP 2881685 B2 JP2881685 B2 JP 2881685B2 JP 34568095 A JP34568095 A JP 34568095A JP 34568095 A JP34568095 A JP 34568095A JP 2881685 B2 JP2881685 B2 JP 2881685B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は例えばビデオカメラ
やヘッドホンステレオ等に内蔵される偏平型モータの構
成部材としての平角線コイルの製造に用いられる平角線
コイル巻き始め端部の処理方法及びその装置に関するも
のである。
やヘッドホンステレオ等に内蔵される偏平型モータの構
成部材としての平角線コイルの製造に用いられる平角線
コイル巻き始め端部の処理方法及びその装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来この種の平角線の巻取りにあって
は、図21の如く、銅箔からなる導体層aの周囲面に絶
縁層bを介して加熱或いは溶剤により接着作用を生起す
る接着層cを積層状に形成してなる、幅0.2mm〜
2.0mm、厚さ20μm〜200μmの平角線Wを用
い、この平角線Wを供給部から任意断面形状の巻取コア
の外周面に順次送ると共にこの巻取コアを主軸の回転に
より巻き取り回転させ、巻取コアの外周面に平角線を線
幅に真直な平巻きコイル状に巻き取り、図20の如く、
任意形状にして導体層aに届く内端子部W1及び外端子
部W2を剥離形成してなる平角線コイルSを製造するよ
うにしている。
は、図21の如く、銅箔からなる導体層aの周囲面に絶
縁層bを介して加熱或いは溶剤により接着作用を生起す
る接着層cを積層状に形成してなる、幅0.2mm〜
2.0mm、厚さ20μm〜200μmの平角線Wを用
い、この平角線Wを供給部から任意断面形状の巻取コア
の外周面に順次送ると共にこの巻取コアを主軸の回転に
より巻き取り回転させ、巻取コアの外周面に平角線を線
幅に真直な平巻きコイル状に巻き取り、図20の如く、
任意形状にして導体層aに届く内端子部W1及び外端子
部W2を剥離形成してなる平角線コイルSを製造するよ
うにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
構造の場合、平角線の巻き始め端部の巻取コアへの固定
構造にあっては、図22の如く、巻取コアpに線挿通間
隙hを形成すると共に中心部に平角線Wを挟着保持可能
な半割り形状のクランブ部材mを回動自在に内装し、し
かして平角線Wを線挿通間隙h内に挿通すると共にクラ
ンプ部材mにより挟持し、この挟持により平角線Wを巻
取コアpに固定し、この固定状態にて巻取コアpを巻き
取り回転させて平角線Wを巻取コアpの外周面に任意回
数巻き取るように構成され、次いで巻き取り完了後にお
いて、図23の如く、クランプ部材mを巻取コアp内で
回動し、この回動により線挿通間隙hの縁部を切断刃部
kとして平角線Wを引張り切断するように構成され、こ
のため巻取コアpの巻き取り回転時において、常時、切
断刃部kに平角線Wが折曲状態で接触することになり、
よって、平角線の供給部からの給送テンションのばらつ
きによっては切断刃部Kによって平角線の切断が生ずる
おそれがあり、作業中断を余儀なくされ、巻き取り作業
性を低下させることがあり、しかも巻取コアp内にクラ
ンプ部材mが挟持動作可能に内蔵されているから、巻取
コアp及びクランプ部材mが極小形状であることも相俟
って構造が複雑化し易くなると共に破損並びに動作の確
実性に欠けることがあるという不都合を有している。
構造の場合、平角線の巻き始め端部の巻取コアへの固定
構造にあっては、図22の如く、巻取コアpに線挿通間
隙hを形成すると共に中心部に平角線Wを挟着保持可能
な半割り形状のクランブ部材mを回動自在に内装し、し
かして平角線Wを線挿通間隙h内に挿通すると共にクラ
ンプ部材mにより挟持し、この挟持により平角線Wを巻
取コアpに固定し、この固定状態にて巻取コアpを巻き
取り回転させて平角線Wを巻取コアpの外周面に任意回
数巻き取るように構成され、次いで巻き取り完了後にお
いて、図23の如く、クランプ部材mを巻取コアp内で
回動し、この回動により線挿通間隙hの縁部を切断刃部
kとして平角線Wを引張り切断するように構成され、こ
のため巻取コアpの巻き取り回転時において、常時、切
断刃部kに平角線Wが折曲状態で接触することになり、
よって、平角線の供給部からの給送テンションのばらつ
きによっては切断刃部Kによって平角線の切断が生ずる
おそれがあり、作業中断を余儀なくされ、巻き取り作業
性を低下させることがあり、しかも巻取コアp内にクラ
ンプ部材mが挟持動作可能に内蔵されているから、巻取
コアp及びクランプ部材mが極小形状であることも相俟
って構造が複雑化し易くなると共に破損並びに動作の確
実性に欠けることがあるという不都合を有している。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような不都
合を解決することを目的とするもので、本発明のうち、
請求項1記載の発明にあっては、供給部から順次送られ
てくる接着可能な平角線を巻取コアの外周面に平巻きコ
イル状に巻き取るに際し、上記平角線を挟持するグリッ
プ部材の巻取コア回りの旋回動作により該平角線を巻取
コアの外周面に担持させ、該巻取コアの外周面に担持さ
れた平角線を押圧部材により押圧保持し、該保持状態に
て巻取コアの外周面に形成された凹部内への折曲切断部
材の没入動作により平角線を凹部内に折曲形成すると共
に切断して平角線の巻き始め端部を形成し、該折曲切断
部材を退避動作させた後に該巻始め端部をクランプ部材
の挟持動作により凹部内に固定し、該固定状態にて該押
圧部材を退避動作させた後に平角線の巻取コアの外周面
への巻取りを開始することを特徴とする平角線コイル巻
き始め端部の処理方法にある。
合を解決することを目的とするもので、本発明のうち、
請求項1記載の発明にあっては、供給部から順次送られ
てくる接着可能な平角線を巻取コアの外周面に平巻きコ
イル状に巻き取るに際し、上記平角線を挟持するグリッ
プ部材の巻取コア回りの旋回動作により該平角線を巻取
コアの外周面に担持させ、該巻取コアの外周面に担持さ
れた平角線を押圧部材により押圧保持し、該保持状態に
て巻取コアの外周面に形成された凹部内への折曲切断部
材の没入動作により平角線を凹部内に折曲形成すると共
に切断して平角線の巻き始め端部を形成し、該折曲切断
部材を退避動作させた後に該巻始め端部をクランプ部材
の挟持動作により凹部内に固定し、該固定状態にて該押
圧部材を退避動作させた後に平角線の巻取コアの外周面
への巻取りを開始することを特徴とする平角線コイル巻
き始め端部の処理方法にある。
【0005】また請求項2記載の発明にあっては、供給
部から順次送られてくる接着可能な平角線を平巻きコイ
ル状に巻き取る巻取コアと、該平角線を挟持すると共に
巻取コア回りを旋回動作して巻取コアの外周面に平角線
を担持させるグリップ部材と、該巻取コアの外周面に担
持された平角線を押圧保持すると共に退避動作可能な押
圧部材と、該保持状態にて巻取コアの外周面に形成され
た凹部内へ没入動作し、平角線を凹部内に折曲形成する
と共に切断して平角線の巻き始め端部を形成する退避動
作可能な折曲切断部材と、該折曲切断部材を退避動作さ
せた後に挟持動作して該巻始め端部を凹部内に挟持固定
するクランプ部材とを具備してなる平角線コイル巻き始
め端部の処理装置にある。
部から順次送られてくる接着可能な平角線を平巻きコイ
ル状に巻き取る巻取コアと、該平角線を挟持すると共に
巻取コア回りを旋回動作して巻取コアの外周面に平角線
を担持させるグリップ部材と、該巻取コアの外周面に担
持された平角線を押圧保持すると共に退避動作可能な押
圧部材と、該保持状態にて巻取コアの外周面に形成され
た凹部内へ没入動作し、平角線を凹部内に折曲形成する
と共に切断して平角線の巻き始め端部を形成する退避動
作可能な折曲切断部材と、該折曲切断部材を退避動作さ
せた後に挟持動作して該巻始め端部を凹部内に挟持固定
するクランプ部材とを具備してなる平角線コイル巻き始
め端部の処理装置にある。
【0006】
【発明の実施の形態】図1乃至図19は本発明の実施の
形態例を示し、この場合図1の如く、大別して、機台部
1、供給部2、巻取部3、グリップ部4、始端剥離部
5、終端剥離部6、ヒータ部7、巻き始め端処理部8、
終端切断部9及びアンローダ部10の各部から構成され
ている。
形態例を示し、この場合図1の如く、大別して、機台部
1、供給部2、巻取部3、グリップ部4、始端剥離部
5、終端剥離部6、ヒータ部7、巻き始め端処理部8、
終端切断部9及びアンローダ部10の各部から構成され
ている。
【0007】このうち、供給部2は上記加熱接着可能な
平角線Wをバックテンションを付与しつつ、順次巻取部
3に給送する構造となっており、又、巻取部3及びグリ
ップ部4にあっては、図2乃至図8の如く、機台部1に
巻取部3を配設し、巻取部3において、軸受台11に図
外の制御用モータにより回転制御される筒状の主軸12
を軸受し、主軸12に取付筒体13をドローバーボルト
14により取付け、取付筒体13に支持体15を取付固
定し、支持体15の中心部にこの場合略三角形状の巻取
コアPを図示省略のセットボルトにより挿通固定すると
共に後端部に支持体15の先端部からの突出量を調節す
る調節ボルト16を螺着し、巻取コアPの外周面に軸方
向に延びて凹部P1を形成し、又、支持体15に形成さ
れた切欠部分に取付駒体17をボルト18により取付
け、取付駒体17にクランプ部材Mを支点軸19を中心
として図4中の上下方向に揺動自在に取付け、クランプ
部材Mの先端部に凹部P1内に嵌入するクランプ部分M1
を形成し、クランプ部分M1を図8の如く凹部P1の一方
内側面に弾接させるクランプ用バネ20を配設し、さら
に支持体15に作動駒21をピン22により揺動自在に
枢着し、作動駒21をクランプ用バネ20に抗して揺動
させるアンクランプ用シリンダ23を機台部1に配設
し、かつ支持体15の外周面にガイド筒体24をピン2
5により回り止め状態で摺動自在に外嵌合し、ガイド筒
体24を後退させて支持体15の先端面に弾接させる後
退用バネ26を設け、機台部1に二股状レバー27をピ
ン28により枢着すると共に二股状レバー27をバネ部
材29に抗して前方に揺動させる受渡用シリンダ30を
配設し、この二股状レバー27の前方揺動により上記ガ
イド筒体24を後退用バネ26に抗して前進移動可能に
設け、さらに巻き取り回転時において巻取コアPに対向
位置してガイド筒体24との協働により平角線Wを巻取
コアPに対して巻き取り導入案内可能な保持回転部材Q
を進退移動自在に機台部1に配設して構成している。
平角線Wをバックテンションを付与しつつ、順次巻取部
3に給送する構造となっており、又、巻取部3及びグリ
ップ部4にあっては、図2乃至図8の如く、機台部1に
巻取部3を配設し、巻取部3において、軸受台11に図
外の制御用モータにより回転制御される筒状の主軸12
を軸受し、主軸12に取付筒体13をドローバーボルト
14により取付け、取付筒体13に支持体15を取付固
定し、支持体15の中心部にこの場合略三角形状の巻取
コアPを図示省略のセットボルトにより挿通固定すると
共に後端部に支持体15の先端部からの突出量を調節す
る調節ボルト16を螺着し、巻取コアPの外周面に軸方
向に延びて凹部P1を形成し、又、支持体15に形成さ
れた切欠部分に取付駒体17をボルト18により取付
け、取付駒体17にクランプ部材Mを支点軸19を中心
として図4中の上下方向に揺動自在に取付け、クランプ
部材Mの先端部に凹部P1内に嵌入するクランプ部分M1
を形成し、クランプ部分M1を図8の如く凹部P1の一方
内側面に弾接させるクランプ用バネ20を配設し、さら
に支持体15に作動駒21をピン22により揺動自在に
枢着し、作動駒21をクランプ用バネ20に抗して揺動
させるアンクランプ用シリンダ23を機台部1に配設
し、かつ支持体15の外周面にガイド筒体24をピン2
5により回り止め状態で摺動自在に外嵌合し、ガイド筒
体24を後退させて支持体15の先端面に弾接させる後
退用バネ26を設け、機台部1に二股状レバー27をピ
ン28により枢着すると共に二股状レバー27をバネ部
材29に抗して前方に揺動させる受渡用シリンダ30を
配設し、この二股状レバー27の前方揺動により上記ガ
イド筒体24を後退用バネ26に抗して前進移動可能に
設け、さらに巻き取り回転時において巻取コアPに対向
位置してガイド筒体24との協働により平角線Wを巻取
コアPに対して巻き取り導入案内可能な保持回転部材Q
を進退移動自在に機台部1に配設して構成している。
【0008】またこの場合グリップ部4は、上記軸受台
11に保持筒体31を上記巻取コアPの回りに図外の旋
回制御モータにより旋回自在に配設し、保持筒体31に
グリップ部材Rの一対のグリップ部分R1・R1を設け、
一方のグリップ部分R1を固定側とし、他方のグリップ
部材R1をレバー状に形成してピン32を中心として挟
持揺動自在に配設し、このレバー状のグリップ部分R1
を押動軸33の押引動作により挟持動作部33a及び解
放動作部33bの作用で挟持解放動作自在に設け、平角
線Wを挟持可能に設けて、この巻取コアPの回りを旋回
動作により図10の如く、巻取コアPの外周面に平角線
Wを担持させるように構成している。
11に保持筒体31を上記巻取コアPの回りに図外の旋
回制御モータにより旋回自在に配設し、保持筒体31に
グリップ部材Rの一対のグリップ部分R1・R1を設け、
一方のグリップ部分R1を固定側とし、他方のグリップ
部材R1をレバー状に形成してピン32を中心として挟
持揺動自在に配設し、このレバー状のグリップ部分R1
を押動軸33の押引動作により挟持動作部33a及び解
放動作部33bの作用で挟持解放動作自在に設け、平角
線Wを挟持可能に設けて、この巻取コアPの回りを旋回
動作により図10の如く、巻取コアPの外周面に平角線
Wを担持させるように構成している。
【0009】また始端剥離部5は砥石車T1を有し、図
示省略の運動機構により駆動され、平角線Wに接触して
上記内端子部W1を剥離形成するように構成され、又、
終端剥離部6も砥石車T2を有し、図示省略の運動機構
により駆動され、平角線Wに接触して上記外端子部W2
を剥離形成するように構成され、又、ヒータ部7は半田
鏝状のヒータ部材Dを有し、巻き取り動作時に平角線W
の外周面に接触して接着層cを加熱し、この加熱により
平角線Wを巻き取りしつつ相互に接着するように構成さ
れている。
示省略の運動機構により駆動され、平角線Wに接触して
上記内端子部W1を剥離形成するように構成され、又、
終端剥離部6も砥石車T2を有し、図示省略の運動機構
により駆動され、平角線Wに接触して上記外端子部W2
を剥離形成するように構成され、又、ヒータ部7は半田
鏝状のヒータ部材Dを有し、巻き取り動作時に平角線W
の外周面に接触して接着層cを加熱し、この加熱により
平角線Wを巻き取りしつつ相互に接着するように構成さ
れている。
【0010】また巻き始め端処理部8は、この場合図1
1、図12の如く、巻取コアPの外周面に担持された平
角線Wを図外の作動機構により駆動されて押圧保持する
と共に退避動作可能な押圧部材E及びこの保持状態にて
巻取コアPの外周面に形成された上記凹部P1内へ図外
の作動機構により没入動作して平角線Wを凹部P1内に
折曲形成すると共に切断して平角線Wの巻き始め端部W
3を形成する退避動作可能な折曲切断部材Fから構成さ
れている。
1、図12の如く、巻取コアPの外周面に担持された平
角線Wを図外の作動機構により駆動されて押圧保持する
と共に退避動作可能な押圧部材E及びこの保持状態にて
巻取コアPの外周面に形成された上記凹部P1内へ図外
の作動機構により没入動作して平角線Wを凹部P1内に
折曲形成すると共に切断して平角線Wの巻き始め端部W
3を形成する退避動作可能な折曲切断部材Fから構成さ
れている。
【0011】また終端切断部9は、巻き取り完了時にお
いて、平角線コイルSの外周面に向けて退避位置から突
出前進可能な終端切断刃体Gを有し、この前進位置で図
7の如く、グリップ部材Rの巻取コアPの回りの旋回動
作により切断して巻き終わり端部W4を形成するように
構成されている。
いて、平角線コイルSの外周面に向けて退避位置から突
出前進可能な終端切断刃体Gを有し、この前進位置で図
7の如く、グリップ部材Rの巻取コアPの回りの旋回動
作により切断して巻き終わり端部W4を形成するように
構成されている。
【0012】またアンローダ部10は、図19の如く、
巻き取り完了時において、図外の作動機構により巻取コ
アPと後退している保持回転部材Qとの間に移動して巻
取コアPに対向位置可能なアンローダ部材Nが備えら
れ、このアンローダ部材Nに平角線コイルSの内穴S1
に嵌挿可能な保持部N1が形成され、保持部N1には平角
線コイルSの内穴S1に遊離突出している始端末W5が挿
通される切断間隙Hを存して半割り状に対向して始端末
W5を切断する一対の刃部N2が切断動作自在に設けて構
成され、上記ガイド筒体24の前進動作により押圧移動
されて巻取コアPから抜け出されてくる平角線コイルS
を保持部N1で受け取り、この巻き取りの完了した平角
線コイルSを図外の取出マガジンに移送し、この取出位
置において、対向する一対の刃部N2により始端末W5を
切断するように構成されている。
巻き取り完了時において、図外の作動機構により巻取コ
アPと後退している保持回転部材Qとの間に移動して巻
取コアPに対向位置可能なアンローダ部材Nが備えら
れ、このアンローダ部材Nに平角線コイルSの内穴S1
に嵌挿可能な保持部N1が形成され、保持部N1には平角
線コイルSの内穴S1に遊離突出している始端末W5が挿
通される切断間隙Hを存して半割り状に対向して始端末
W5を切断する一対の刃部N2が切断動作自在に設けて構
成され、上記ガイド筒体24の前進動作により押圧移動
されて巻取コアPから抜け出されてくる平角線コイルS
を保持部N1で受け取り、この巻き取りの完了した平角
線コイルSを図外の取出マガジンに移送し、この取出位
置において、対向する一対の刃部N2により始端末W5を
切断するように構成されている。
【0013】この実施の形態例は上記構成であるから、
まず図9の如く、供給部2から送られる平角線Wは始端
剥離部5の砥石車T1により内端子部W1が剥離形成され
ると共に平角線Wはグリップ部4のグリップ部材Rによ
り挟持され、この挟持状態において、グリップ部材Rは
巻取コアPの回りを旋回動作し、これにより図10の如
く、巻取コアPの外周面に平角線Wが担持され、次い
で、図11の如く、巻き始め端処理部8の押圧部材Eが
退避位置から突出前進して巻取コアPの外周面に担持さ
れた平角線Wを押圧保持し、この保持状態において、図
12の如く、折曲切断部材Fが退避位置から突出前進し
て巻取コアPの外周面に形成された上記凹部P1内に没
入動作して平角線Wを凹部P1内に折曲形成すると共に
切断して平角線Wの巻き始め端部W3を形成することに
なる。
まず図9の如く、供給部2から送られる平角線Wは始端
剥離部5の砥石車T1により内端子部W1が剥離形成され
ると共に平角線Wはグリップ部4のグリップ部材Rによ
り挟持され、この挟持状態において、グリップ部材Rは
巻取コアPの回りを旋回動作し、これにより図10の如
く、巻取コアPの外周面に平角線Wが担持され、次い
で、図11の如く、巻き始め端処理部8の押圧部材Eが
退避位置から突出前進して巻取コアPの外周面に担持さ
れた平角線Wを押圧保持し、この保持状態において、図
12の如く、折曲切断部材Fが退避位置から突出前進し
て巻取コアPの外周面に形成された上記凹部P1内に没
入動作して平角線Wを凹部P1内に折曲形成すると共に
切断して平角線Wの巻き始め端部W3を形成することに
なる。
【0014】次いで、折曲切断部材Fは退避動作すると
共に図13の如く、クランプ部材Mは挟持動作して巻き
始め端部W3を凹部内に固定し、この固定状態にて押圧
部材Eを退避動作させた後に巻取コアPは回転を開始す
ると共にヒーター部7のヒーター部材Dが平角線の巻取
コアPの外周面に当接前進動作し、かつ保持回転体Qは
巻取コアPに対向位置してガイド筒体24との協働によ
り平角線Wを巻取コアPに対して巻き取り導入案内し、
よって図14の如く、巻取コアPの外周面に平角線Wが
巻取られることになる。
共に図13の如く、クランプ部材Mは挟持動作して巻き
始め端部W3を凹部内に固定し、この固定状態にて押圧
部材Eを退避動作させた後に巻取コアPは回転を開始す
ると共にヒーター部7のヒーター部材Dが平角線の巻取
コアPの外周面に当接前進動作し、かつ保持回転体Qは
巻取コアPに対向位置してガイド筒体24との協働によ
り平角線Wを巻取コアPに対して巻き取り導入案内し、
よって図14の如く、巻取コアPの外周面に平角線Wが
巻取られることになる。
【0015】そして所定回数の巻き取りが完了すると、
図15の如く、終端剥離部6の砥石車T2が前進作動
し、平角線Wに接触して上記外端子部W2を剥離形成
し、図16の如く、終端切断部9の終端切断部材Gが退
避位置から前進作動し、図17の如く、平角線Wの外周
面に当接前進した状態で、グリップ部材Rが巻取コアP
の回りを旋回動作し、これにより平角線Wは切断されて
巻き終わり端部W4が形成され、次いで図18の如く、
グリップ部材Rが戻り旋回し、このとき平角線Wの弛み
部分は供給部2側にバックテンションにより戻されると
共にアンローダ部材Nの保持部N1は巻取コアPと後退
している保持回転部材Qとの間に移動して巻取コアPに
対向位置し、この対向状態で、上記ガイド筒体24の前
進動作により平角線コイルSは押圧移動され、この巻取
コアPから抜け出されてくる平角線コイルSは保持部N
1の外周面に内穴S1が嵌挿されることにより保持部N1
に受け渡され、この巻き取りの完了した平角線コイルS
はアンローダ部材Nの作動により取出移送され、図19
の如く、取出位置において、保持部N1に設けられた一
対の刃部N2の切断動作により、平角線コイルSの内穴
S1に遊離突出している始端末W5が切断され、したがっ
て、これら作動の繰り返しにより、連続して平角線Wの
巻き取りが行われ、平角線コイルSの製造が行われるこ
とになる。
図15の如く、終端剥離部6の砥石車T2が前進作動
し、平角線Wに接触して上記外端子部W2を剥離形成
し、図16の如く、終端切断部9の終端切断部材Gが退
避位置から前進作動し、図17の如く、平角線Wの外周
面に当接前進した状態で、グリップ部材Rが巻取コアP
の回りを旋回動作し、これにより平角線Wは切断されて
巻き終わり端部W4が形成され、次いで図18の如く、
グリップ部材Rが戻り旋回し、このとき平角線Wの弛み
部分は供給部2側にバックテンションにより戻されると
共にアンローダ部材Nの保持部N1は巻取コアPと後退
している保持回転部材Qとの間に移動して巻取コアPに
対向位置し、この対向状態で、上記ガイド筒体24の前
進動作により平角線コイルSは押圧移動され、この巻取
コアPから抜け出されてくる平角線コイルSは保持部N
1の外周面に内穴S1が嵌挿されることにより保持部N1
に受け渡され、この巻き取りの完了した平角線コイルS
はアンローダ部材Nの作動により取出移送され、図19
の如く、取出位置において、保持部N1に設けられた一
対の刃部N2の切断動作により、平角線コイルSの内穴
S1に遊離突出している始端末W5が切断され、したがっ
て、これら作動の繰り返しにより、連続して平角線Wの
巻き取りが行われ、平角線コイルSの製造が行われるこ
とになる。
【0016】この際、平角線Wの巻き始め端部の巻取コ
アPへの固定構造にあっては、図11の如く、巻き始め
端処理部8の押圧部材Eが退避位置から突出前進して巻
取コアPの外周面に担持された平角線Wを押圧保持し、
この保持状態において、図12の如く、折曲切断部材F
が退避位置から突出前進して巻取コアPの外周面に形成
された上記凹部P1内に没入動作して平角線Wを凹部P1
内に折曲形成すると共に切断して平角線Wの巻き始め端
部W3を形成することになり、次いで、折曲切断部材F
は退避動作すると共に図13の如く、クランプ部材Mは
挟持動作して巻き始め端部W3を凹部内に固定する構造
となっているから、巻取コアPの巻き取り回転時におけ
る断線事故を防止することができ、それだけ巻き取り作
業性を向上することができ、しかもクランプ部材Mは巻
取コアPに内蔵されていないので平角線Wのクランプ構
造を簡素化することができ、それだけ保守保全を容易に
行うことができる。
アPへの固定構造にあっては、図11の如く、巻き始め
端処理部8の押圧部材Eが退避位置から突出前進して巻
取コアPの外周面に担持された平角線Wを押圧保持し、
この保持状態において、図12の如く、折曲切断部材F
が退避位置から突出前進して巻取コアPの外周面に形成
された上記凹部P1内に没入動作して平角線Wを凹部P1
内に折曲形成すると共に切断して平角線Wの巻き始め端
部W3を形成することになり、次いで、折曲切断部材F
は退避動作すると共に図13の如く、クランプ部材Mは
挟持動作して巻き始め端部W3を凹部内に固定する構造
となっているから、巻取コアPの巻き取り回転時におけ
る断線事故を防止することができ、それだけ巻き取り作
業性を向上することができ、しかもクランプ部材Mは巻
取コアPに内蔵されていないので平角線Wのクランプ構
造を簡素化することができ、それだけ保守保全を容易に
行うことができる。
【0017】尚、本発明は上記実施の形態例に限られる
ものではなく、上記実施の形態例では加熱により接着作
用を生起する平角線を用いているが、アルコール溶剤等
により接着作用を生起するもの等を用いることもあり、
又、供給部2、巻取コアP、グリップ部材R、押圧部材
E、折曲切断部材F及びクランプ部材Mの構造等は適宜
変更して設計される。
ものではなく、上記実施の形態例では加熱により接着作
用を生起する平角線を用いているが、アルコール溶剤等
により接着作用を生起するもの等を用いることもあり、
又、供給部2、巻取コアP、グリップ部材R、押圧部材
E、折曲切断部材F及びクランプ部材Mの構造等は適宜
変更して設計される。
【0018】
【発明の効果】本発明は上述の如く、請求項1記載の発
明にあっては、供給部から順次送られてくる接着可能な
平角線を挟持するグリップ部材の巻取コア回りの旋回動
作により平角線を巻取コアの外周面に担持させ、押圧部
材が巻取コアの外周面に担持された平角線を押圧保持
し、この保持状態において、折曲切断部材が巻取コアの
外周面に形成された上記凹部内に没入動作して平角線を
凹部内に折曲形成すると共に切断して平角線の巻き始め
端部を形成し、クランプ部材は挟持動作して巻き始め端
部を凹部内に固定する構造となっているから、巻取コア
の巻き取り回転時における断線事故を防止することがで
き、それだけ巻き取り作業性を向上することができる。
明にあっては、供給部から順次送られてくる接着可能な
平角線を挟持するグリップ部材の巻取コア回りの旋回動
作により平角線を巻取コアの外周面に担持させ、押圧部
材が巻取コアの外周面に担持された平角線を押圧保持
し、この保持状態において、折曲切断部材が巻取コアの
外周面に形成された上記凹部内に没入動作して平角線を
凹部内に折曲形成すると共に切断して平角線の巻き始め
端部を形成し、クランプ部材は挟持動作して巻き始め端
部を凹部内に固定する構造となっているから、巻取コア
の巻き取り回転時における断線事故を防止することがで
き、それだけ巻き取り作業性を向上することができる。
【0019】又、請求項2記載の発明にあっては、上記
請求項1記載の発明の効果に加えて、クランプ部材は巻
取コアに内蔵されていないので平角線のクランプ構造を
簡素化することができ、それだけ保守保全を容易に行う
ことができると共に製作コストを低減することができ
る。
請求項1記載の発明の効果に加えて、クランプ部材は巻
取コアに内蔵されていないので平角線のクランプ構造を
簡素化することができ、それだけ保守保全を容易に行う
ことができると共に製作コストを低減することができ
る。
【0020】以上、所期の目的を充分達成することがで
きる。
きる。
【図1】本発明の実施の形態例の全体正面図である。
【図2】図1で示す実施の形態例の部分側断面図であ
る。
る。
【図3】図1で示す実施の形態例の部分側面図である。
【図4】図1で示す実施の形態例の部分側断面図であ
る。
る。
【図5】図1で示す実施の形態例の部分横断面図であ
る。
る。
【図6】図1で示す実施の形態例の部分側断面図であ
る。
る。
【図7】図1で示す実施の形態例の部分拡大側面図であ
る。
る。
【図8】図1で示す実施の形態例の部分拡大断面図であ
る。
る。
【図9】図1で示す実施の形態例の作動説明図である。
【図10】図1で示す実施の形態例の作動説明図であ
る。
る。
【図11】図1で示す実施の形態例の作動説明図であ
る。
る。
【図12】図1で示す実施の形態例の作動説明図であ
る。
る。
【図13】図1で示す実施の形態例の作動説明図であ
る。
る。
【図14】図1で示す実施の形態例の作動説明図であ
る。
る。
【図15】図1で示す実施の形態例の作動説明図であ
る。
る。
【図16】図1で示す実施の形態例の作動説明図であ
る。
る。
【図17】図1で示す実施の形態例の作動説明図であ
る。
る。
【図18】図1で示す実施の形態例の作動説明図であ
る。
る。
【図19】図1で示す実施の形態例の作動説明図であ
る。
る。
【図20】平角線コイルの斜視図である。
【図21】平角線の断面図。
【図22】従来構造の巻取コア及びクランプ部材の説明
図である。
図である。
【図23】従来構造の巻取コア及びクランプ部材の説明
図である。
図である。
W 平角線 W3 巻き始め端部 S 平角線コイル P 巻取コア P1 凹部 M クランプ部材 R グリップ部材 E 押圧部材 F 折曲切断部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大屋 勝幸 新潟県柏崎市扇町4番70号 株式会社研 精舎 柏崎工場内 (72)発明者 田村 久弥 栃木県鹿沼市さつき町12番3号 ソニー ケミカル株式会社 鹿沼第2工場内 (56)参考文献 特開 平6−86513(JP,A) 特開 平2−41642(JP,A) 実開 昭58−179852(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H02K 15/04 H02K 3/04
Claims (2)
- 【請求項1】 供給部から順次送られてくる接着可能な
平角線を巻取コアの外周面に平巻きコイル状に巻き取る
に際し、上記平角線を挟持するグリップ部材の巻取コア
回りの旋回動作により該平角線を巻取コアの外周面に担
持させ、該巻取コアの外周面に担持された平角線を押圧
部材により押圧保持し、該保持状態にて巻取コアの外周
面に形成された凹部内への折曲切断部材の没入動作によ
り平角線を凹部内に折曲形成すると共に切断して平角線
の巻き始め端部を形成し、該折曲切断部材を退避動作さ
せた後に該巻始め端部をクランプ部材の挟持動作により
凹部内に固定し、該固定状態にて該押圧部材を退避動作
させた後に平角線の巻取コアの外周面への巻取りを開始
することを特徴とする平角線コイル巻き始め端部の処理
方法。 - 【請求項2】 供給部から順次送られてくる接着可能な
平角線を平巻きコイル状に巻き取る巻取コアと、該平角
線を挟持すると共に巻取コア回りを旋回動作して巻取コ
アの外周面に平角線を担持させるグリップ部材と、該巻
取コアの外周面に担持された平角線を押圧保持すると共
に退避動作可能な押圧部材と、該保持状態にて巻取コア
の外周面に形成された凹部内へ没入動作し、平角線を凹
部内に折曲形成すると共に切断して平角線の巻き始め端
部を形成する退避動作可能な折曲切断部材と、該折曲切
断部材を退避動作させた後に挟持動作して該巻始め端部
を凹部内に挟持固定するクランプ部材とを具備してなる
平角線コイル巻き始め端部の処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34568095A JP2881685B2 (ja) | 1995-12-08 | 1995-12-08 | 平角線コイル巻き始め端部の処理方法及びその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34568095A JP2881685B2 (ja) | 1995-12-08 | 1995-12-08 | 平角線コイル巻き始め端部の処理方法及びその装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09163693A JPH09163693A (ja) | 1997-06-20 |
JP2881685B2 true JP2881685B2 (ja) | 1999-04-12 |
Family
ID=18378243
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34568095A Expired - Lifetime JP2881685B2 (ja) | 1995-12-08 | 1995-12-08 | 平角線コイル巻き始め端部の処理方法及びその装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2881685B2 (ja) |
-
1995
- 1995-12-08 JP JP34568095A patent/JP2881685B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09163693A (ja) | 1997-06-20 |
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