JP2881138B2 - 浴室の出入り口の構造 - Google Patents

浴室の出入り口の構造

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JP2881138B2 JP34230196A JP34230196A JP2881138B2 JP 2881138 B2 JP2881138 B2 JP 2881138B2 JP 34230196 A JP34230196 A JP 34230196A JP 34230196 A JP34230196 A JP 34230196A JP 2881138 B2 JP2881138 B2 JP 2881138B2
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雅克 中村
哲也 信田
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TATEYAMA ARUMINIUMU KOGYO KK
Panasonic Electric Works Co Ltd
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TATEYAMA ARUMINIUMU KOGYO KK
Matsushita Electric Works Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、浴室の出入り口と
なる部分の構造に関し、詳しくはドアを閉じたとき水止
め部材が立ち上がって防水する手段を備えた出入り口の
構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】浴室の出入り口となる開口には開口に沿
って戸枠が設けられ、戸枠内にドアが回動自在に装着さ
れて開口が開閉自在にされている。そして、浴室の床面
より戸枠の下部枠の上面の高さが十分に高くなるように
段差を設けて浴室内の水が浴室外に流出しないようにし
ていた。
【0003】ところが、戸枠の下部枠の上面の高さを高
くして段差を設けると、段差で足をつまずいたりするお
それがあって、安全面から好ましくないという問題があ
る。そこで、近年、戸枠の下部枠の上面の高さを低くし
ても防水性を確保するために戸枠の下部枠に水止め部材
を起倒自在に設け、ドアを開いたときドアの面で水止め
部材を押して水止め部材を立ち上げ、ドアを閉じたとき
水止め部材を下部枠に重ねるように倒すものも提案され
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のように水止め部
材を起倒自在にしたものはドアを閉じたとき水止め部材
を高く立ち上げて防水できると共にドアを開いたとき水
止め部材を倒して安全に通行できるようになっている
が、水止め部材を起倒自在にするために水止め部材を下
部枠に回動自在に装着している部分から水が漏れるとい
う新たな問題がある。
【0005】本発明は叙述の点に鑑みてなされたもので
あって、戸枠の下部枠と浴室の床面との間の段差を少な
くして安全に通行できるようにしながらドアを閉じたと
き水止め部材を立ち上げて浴室内の水が浴室外に流出す
るのを防止でき、しかも水止め部材を回動自在に装着す
る部分から水が漏れるのも防止して確実に防水できる浴
室の出入り口の構造を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明の浴室の出入り口の構造は、浴室1の出入り口と
なる開口2にドア3を回動自在に設けて開口2を開閉自
在にし、開口2に設ける戸枠4の下部枠4aに下部枠4
aの長手方向に長い水止め部材5を起倒自在に装着し、
ドア3を閉じたとき水止め部材5がドア3にて立ち上が
り且つドア3を開いたときドア3から離れて水止め部材
5が下部枠4aの上に倒れるようにドア3の開閉と水止
め部材5の起倒を連繋させ、水止め部材5を下部枠4a
に回動自在に装着した部分より浴室1外側で下部枠4a
に溝部7を設けると共に下部枠4aと水止め部材5の間
の防水をするパッキン6を溝部7内に配置してパッキン
6を下部枠4aに装着し、パッキン6に上記溝部7の上
面開口を閉塞する部分を形成して成ることを特徴とす
る。浴室1のドア3を閉じたときドア3にて水止め部材
5を押して水止め部材5を立ち上げることができ、浴室
1内の水が浴室1外に流出するのを防止でき、またドア
3を開いたときドア3を水止め部材5から離して水止め
部材5を下部枠4aの上に倒すことで通行の邪魔になら
ないようにできる。さらに水止め部材5を起倒自在にす
るために下部枠4aに水止め部材5を回動自在に装着す
る部分からの水漏れをパッキン6にて防止でき、一層確
実に防水することができる。また溝部7の上面の開口が
パッキン6にて覆われて外観よく仕舞うことができる。
【0007】またパッキン6は立ち上がった水止め部材
5が密着するようになっていることを特徴とすることも
好ましい。この場合、水止め部材5が立ち上がったとき
必ずパッキン6に水止め部材5が密着して一層確実に防
水することができる
【0008】また水止め部材5を下部枠4aに回動自在
に装着した部分より浴室1外側で下部枠4aに設けた溝
部7内にパッキン6が配置され、水止め部材5が立ち上
がったとき水止め部材5に係止してパッキン6の外れを
防止する部分がパッキン6に設けられたことを特徴とす
ることも好ましい。この場合、水止め部材5が立ち上が
った状態でパッキン6が外れるのを確実に防止すること
ができる。
【0009】
【発明の実施の形態】浴室1は例えばバスタブや洗い場
を有する浴室ユニットであるが、バスタブや洗い場以外
に便器や洗面器を有するサニタリールームユニットであ
ってもよい。図1、図3に示すように浴室1と浴室1外
との間には出入り口となる開口2を設けてあり、この開
口2に沿って戸枠4を装着してあり、戸枠4にドア3を
開閉自在に装着してある。浴室1外の部分は脱衣室や廊
下等である。ドア3は本例の場合、二つ折りドアである
が、通常の回転自在に開閉する開閉ドアであってもよ
い。二つ折りのドア3は2枚のパネル3aをヒンジ等で
回転自在に連結してあり、一方のパネル3aを戸枠4の
一方の縦枠4bに回転自在に連結してあり、浴室1内側
に折り畳むことで開口2を開放し、展開することで開口
2を閉塞するようにしてある。戸枠4の下部枠4aは浴
室1内の床面8と浴室1外の床面9との間に設けられる
ものであるが、床面8と下部枠4aの上面との間に余り
段差ができないように設定してある。つまり、図2に示
すα程度の僅かな段差ができるだけになっている。浴室
1内の床面8の下部枠4a側には下部枠4aに沿って排
水溝20を設けてあり、この排水溝20に簀の子部材2
1をはめ込んで取り付けてある。
【0010】水止め部材5は下部枠4aの長手方向に亙
る長さの長いものであり、水止め部材5を下部枠4aに
起倒自在になるように装着してある。つまり、下部枠4
aには長手方向に亙るように枢支軸部10を設けてあ
り、水止め部材5の縁部に長手方向に亙って設けた枢支
部11を枢支軸部10に回転自在に装着してある。下部
枠4aの長手方向の両方の縦枠4b側の端部には止水部
材12を配置してあり、止水部材12を下部枠4aに装
着してある。この止水部材12の上面片12aの下面側
には防水のためのシール材13を設けてあり、上記水止
め部材5が立ち上がったとき、シール材13で水止め部
材5の端部と止水部材12との間のシールを行うように
なっている。
【0011】また駆動装置17は図4に示すように接続
部材14にピン15にて回転自在になるように装着して
あり、接続部材14が水止め部材5にリベット16にて
固着してある。駆動装置17の上部と接続部材14との
間にはピン15から離れた位置でバネ24を懸架して接
続してある。駆動装置17の先端部の上部にはローラよ
りなる第1の当接部18を設けてあり、先端部の下部に
はローラよりなる第2の当接部19を設けてある。上記
ドア3を閉じたとき、ドア3が先に第1の当接部18に
当たってから次に第2の当接部19に当たるが、第1の
当接部18がドア3に当たるときも、第2の当接部19
がドア3に当たるときもドア3の面に対して第1の当接
部18や第2の当接部19が略直交するように当たるよ
うになっている。
【0012】しかして、ドア3を開いた状態では駆動装
置17の第1の当接部18や第2の当接部19がドア3
に接触していなく、水止め部材5は下部枠4aの上に重
なるように倒れており、水止め部材5が邪魔になること
なくスムーズに通行することができる。この状態からド
ア3を閉じて行くと、先ず第1の当接部18がドア3に
図5(a)や図6(a)のように当たり、駆動装置17
を介して水止め部材5が立ち上がって行き、次いで第2
の当接部19がドア3に図5(b)や図6(b)に示す
ように当たり、駆動装置17を介して立ち上がって行
き、ドア3を完全に閉じた状態で水止め部材5が完全に
立ち上げられる。これにより、水止め部材5にて浴室1
側から浴室1外の方に水が流出するのが遮断される。ま
たドア3を開くと、第1の当接部18や第2の当接部1
9がドア3から離れ、水止め部材5が自重で倒れる。ま
たドア3を閉めて水止め部材5が起立した状態で、水止
め部材5を踏んだりして水止め部材5を押し下げるよう
な力が加わったとき、バネ24が伸びることよりピン1
5を中心に回転して水止め部材5が下がり、力がかから
なくなったとき元の状態に戻る。このことにより水止め
部材5が立ち上がっているときに上から踏み付けたよう
な場合でも、水止め部材5が破壊することなく、また力
がかからなくなったときに元の水止め状態に復帰させる
ことができる。
【0013】上記のようにドア3を閉じたとき水止め部
材5が立ち上がって浴室1内の水が浴室1外に出ないよ
うないように防水され、ドア3を開いたとき水止め部材
5が倒れて水止め部材5が通行の邪魔にならないように
なっているのであるが、水止め部材5を起倒自在にする
ために枢支部11を枢支軸部10に回動自在にした部分
の防水を考慮して本発明では次の構造が採用されてい
る。下部枠4aの枢支軸部10より浴室1外側には溝部
7があるが、この溝部7内にパッキン6を内装してあ
る。このパッキン6は断面略逆U字状のパッキン本体6
aとパッキン本体6aの側方に突出した保持部6bを一
体に設けてあり、溝部7の長手方向に亙る長尺物に形成
されている。溝部7の側方には溝部7と平行に断面リッ
プ付コ字状の凹所22を長手方向に亙るように設けてあ
り、パッキン6の保持部6bを凹所22内に挿入してあ
って、凹所22に保持部6bを保持することでパッキン
6を取り付けてある。このようにパッキン6を装着する
ことで枢支部11と枢支軸部10との間の隙間から水が
浸入してもパッキン6で防水される。
【0014】またパッキン6のパッキン本体6aの上面
が下部枠4aの床面9側の上面と略面一になっている
が、パッキン本体6aから浴室1内に向けてパッキン本
体6aの上面と略面一になるように溝隠し用突起部23
を突設してあり、溝隠し用突起部23の先端を水止め部
材5の枢支部11の外面に当接してある。このようする
ことでパッキン本体6aの上面と溝隠し用突起部23で
溝部7の上面開口が閉塞され、外観よく仕舞われる。溝
隠し用突起部23は図1(a)のように水止め部材5が
立ち上がったときも水止め部材5が図1(b)のように
倒れたときも枢支部11に当接されて外観よくなると共
にこの部分でも防水される。またパッキン本体6aの浴
室1内側の側片の下端より浴室1内に向けて略水平に突
片部25を突設してあり、水止め部材5が図1(a)の
ように立ち上がったとき枢支部11の突出部11aの先
端が上記突片部25に弾接するように密着し、水止め部
材5が立ち上がったときの防水性を一層向上できる。さ
らに突片部25の先端から斜め上方に向けて係止縁26
が突設してあり、水止め部材5が図1(a)のように立
ち上がったとき突出部11aの先端が係止し、パッキン
6にパッキン6が外れるように力がかかってもパッキン
6が外れるのを防止できる。
【0015】
【発明の効果】本発明の請求項1の発明は叙述のように
浴室の出入り口となる開口にドアを回動自在に設けて開
口を開閉自在にし、開口に設ける戸枠の下部枠に下部枠
の長手方向に長い水止め部材を起倒自在に装着し、ドア
を閉じたとき水止め部材がドアにて立ち上がり且つドア
を開いたときドアから離れて水止め部材が下部枠の上に
倒れるようにドアの開閉と水止め部材の起倒を連繋させ
ているので、浴室のドアを閉じたときドアにて水止め部
材を押して水止め部材を立ち上げることができて浴室内
の水が浴室外に流出するのを防止できるものであり、ま
たドアを開いたときドアを水止め部材から離して水止め
部材を下部枠の上に倒すことで通行の邪魔にならないよ
うにできるものであり、しかも水止め部材を下部枠に回
動自在に装着した部分より浴室外側で下部枠に溝部を設
けると共に下部枠と水止め部材の間の防水をするパッキ
ンを溝部内に配置してパッキンを下部枠に装着している
ので、水止め部材を起倒自在にするために下部枠に水止
め部材を回動自在に装着する部分からの水漏れをパッキ
ンにて防止できて一層確実に防水することができるもの
であり、しかもパッキンに上記溝部の上面開口を閉塞す
る部分が形成されたので、溝部の上面の開口がパッキン
にて覆われて外観よく仕舞うことができるものである。
【0016】また本発明の請求項2の発明は、請求項1
において、パッキンは立ち上がった水止め部材が密着す
るようになっているので、水止め部材が立ち上がったと
き必ずパッキンに水止め部材が密着して一層確実に防水
することができるものである
【0017】また本発明の請求項の発明は、請求項1ま
たは請求項2において、水止め部材が立ち上がったとき
水止め部材に係止してパッキンの外れを防止する部分が
パッキンに設けられたので、水止め部材が立ち上がった
状態でパッキンが外れるのを確実に防止することができ
るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例の要部を示し、
(a)は水止め部材が立ち上がった状態の断面図、
(b)は水止め部材が倒れた状態の断面図である。
【図2】同上の全体の一部切欠断面図である。
【図3】同上の全体の一部切欠斜視図である。
【図4】同上の駆動装置の部分を拡大した斜視図であ
る。
【図5】同上の駆動装置の動作を示す断面図であり、
(a)は第1の当接部がドアに当接した状態で、(b)
は第2の当接部がドアに当接した状態である。
【図6】同上の駆動装置の動作を示す平面図であり、
(a)は第1の当接部がドアに当接した状態で、(b)
は第2の当接部がドアに当接した状態である。
【符号の説明】
1 浴室 2 開口 3 ドア 4 戸枠 4a 下部枠 5 水止め部材 6 パッキン 7 溝部
フロントページの続き (72)発明者 増山 新作 富山県高岡市早川550番地 立山アルミ ニウム工業株式会社内 (72)発明者 田原 昭彦 富山県高岡市早川550番地 立山アルミ ニウム工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平8−13926(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04H 1/12 E06B 7/14 E06B 1/70

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 浴室の出入り口となる開口にドアを回動
    自在に設けて開口を開閉自在にし、開口に設ける戸枠の
    下部枠に下部枠の長手方向に長い水止め部材を起倒自在
    に装着し、ドアを閉じたとき水止め部材がドアにて立ち
    上がり且つドアを開いたときドアから離れて水止め部材
    が下部枠の上に倒れるようにドアの開閉と水止め部材の
    起倒を連繋させ、水止め部材を下部枠に回動自在に装着
    した部分より浴室外側で下部枠に溝部を設けると共に下
    部枠と水止め部材の間の防水をするパッキンを溝部内に
    配置してパッキンを下部枠に装着し、パッキンに上記溝
    部の上面開口を閉塞する部分を形成して成ることを特徴
    とする浴室の出入り口の構造。
  2. 【請求項2】 上記パッキンは立ち上がった水止め部材
    が密着するようになっていることを特徴とする請求項1
    記載の浴室の出入り口の構造。
  3. 【請求項3】 水止め部材が立ち上がったとき水止め部
    材に係止してパッキンの外れを防止する部分がパッキン
    に設けられたことを特徴とする請求項1または請求項2
    記載の浴室の出入り口の構造。
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