JP2880645B2 - ステレオ増強がなされた録音媒体 - Google Patents

ステレオ増強がなされた録音媒体

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JP2880645B2
JP2880645B2 JP6098095A JP9809594A JP2880645B2 JP 2880645 B2 JP2880645 B2 JP 2880645B2 JP 6098095 A JP6098095 A JP 6098095A JP 9809594 A JP9809594 A JP 9809594A JP 2880645 B2 JP2880645 B2 JP 2880645B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、ステレオ音響再生シス
テムの増強システム、特に、ステレオ音像を広げ、ステ
レオ聴覚領域を増やし、スピーカーまたはヘッドフォン
を使用するために遠近感を訂正するステレオ増強システ
ムにより、ステレオ増強がなされた録音媒体に関する。 【0002】 【従来の技術】よく知られているように、ステレオの音
響再生システムは音像を発生し再生された音を異なる位
置から発されたものとして感じられ、ライブパフォーマ
ンスの体験をシュミレートしようとするものである。ス
テレオの音像の音響幻聴は一般的にスピーカー間にあ
り、ステレオ像の幅は左右のスピーカーにそれぞれ与え
られた情報間の同一性または相違性に非常に依存する。
各スピーカーに与えられた情報が同じであると、音像は
スピーカーの間の“中央ステージ”に集中する。対称的
に、各スピーカーに与えられた情報が異なると、音像の
範囲は2つのスピーカーの間で広がる。 【0003】ステレオ音像の一般的概念は複雑ではない
が、その使用と設置は困難である。ステレオ音像の幅
は、スピーカーに与えられた情報だけではなくリスナー
の位置にもよる。リスナーはスピーカーから等距離にあ
ることが理想的である。多くのスピーカーシステムで
は、リスナーが1つのスピーカーに近付くと、遠い方の
スピーカーからの音はステレオ像にあまり貢献せず、音
は即座に近い方のスピーカーからのみ出たものとして感
じられる。これは、各スピーカーの情報があまり異なら
ない場合には特にそうである。しかしながら、スピーカ
ーから等距離にいるリスナーにさえ、感じられた音像は
一般にスピーカーの物理的位置の間にあり、スピーカー
間の領域を越えてまで広がらない。 【0004】既知のスピーカーシステムは、リスナーが
スピーカーから等距離に位置することが理想的であると
する制限を減らすように設計された。しかしながら、こ
の様なスピーカーシステムは一般に複雑で、その結果ス
テレオ像はスピーカーの物理的位置間の領域に制限され
る。 【0005】ステレオ音響再生においては、音声トラン
スデューサ(典型的にスピーカーまたはヘッドフォン)
が予め定めた位置に置かれ、この様な予め定めた位置か
ら音を供給するという事実も考慮される。しかしなが
ら、ライブパフォーマンスでは、パフォーマンスが行わ
れる場所の構造の音響工学的な結果、感じられた音は多
数の方向から出ることがある。低周波音の相対的位相シ
フト、音声範囲の音の相対的強度、および速い上昇時間
と高周波成分とを有する音の相対的到着時間のような異
なる現象に基づいて、人間の耳と頭は、方向を決定する
のに協同する。 【0006】スピーカーまたはヘッドフォンの予め定め
た位置の結果、リスナーは再生音が出る方向に関して誤
りキューを受取る。例えば、リスナーの前方に位置した
スピーカーでは、本来側方から聞こえるはずの音は前方
から聞こえ、それ故側方から出る音として容易に感じら
れない。ヘッドフォンまたは側方に配置されたスピーカ
ーでは、前方から出るべき音が側方から出る。つまり、
スピーカーまたはヘッドフォンの配置の結果、録音され
たパフォーマンスの音の遠近感は不正確となる。 これ
ら結果を共に有するステレオ像を広げる多くの試みがな
されてきた。例えば、左右のステレオ信号が混合され
て、選択的に処理されてから混合されて左右の処理され
た信号を供給することとなる差信号(左マイナス右)と
合計信号(左プラス右)を供給することがよく知られて
いる。特に、差信号を増加またはブーストすると、ステ
レオ像の幅が広くなることは良く知られている。 【0007】しかしながら、差信号の強い周波数の成分
はミッドレンジに集中する傾向があるために差信号をむ
やみに増加させると問題が生じる。1つの問題は、耳が
ミッドレンジ内の約1KHz乃至4KHzの範囲を非常
に感じる(“感知力の大きい差信号成分”と呼ばれる)
ために、再生された耳ざわりでうるさいことである。別
の問題は、ミッドレンジにはリスナーの耳の間の距離に
ほぼ同じ波長を有する周波数(約1KHzから2KHz
の範囲の周波数を有する)があるために、スピーカーと
等距離である位置にリスナーが限定されることである。
この様な周波数(“位相感知力が増大した差信号周波数
の成分”と呼ばれる)に関して、リスナーの頭の位置の
微かなシフトによって、ステレオ像にいらだたせるよう
なシフトが生じる。さらに、差信号の無差別なブースト
によって、ステレオ像の感知範囲が狭くなり、明らかに
附随の問題が生じる。 【0008】既知のステレオ像システムには、追加の増
幅器とスピーカーが必要である。しかしながら、この様
なシステムでは、ステレオ像はスピーカーの配置によっ
て制限される。さらに、スピーカーを異なる位置に配置
すると、正しい音の遠近感が必ずしも与えられない。 【0009】他のシステムでは、固定または変化可能な
遅延が与えられる。しかしながら、この様な遅延は、録
音されたパフォーマンスに存在する遅延がすでに録音中
に存在するために再生された音の精度に干渉する。さら
に、遅延によって複雑さが増し、リスナーの位置が限定
されてしまう。 【0010】ヘッドフォンを使用した結果不適切な音の
遠近感を訂正するまたは保証する試みがなされた。しか
しながら、既知のヘッドフォン増強システムには複雑さ
と効果の欠如を考慮しなければならない。 【0011】 【発明が解決しようとする課題】スピーカー間の領域を
越えてステレオ音像の幅を拡大するステレオ増強システ
ムによりステレオ増強がなされた録音媒体を提供するこ
とは利点である。 【0012】また聞く位置を強制しないステレオ増強シ
ステムによりステレオ増強がなされた録音媒体を提供す
ることも効果がある。 【0013】別の利点は、広い聴覚領域に亘って感じら
れるステレオ音像を与えるステレオ増強システムにより
ステレオ増強がなされた録音媒体を提供することであ
る。 【0014】別の利点は、スピーカーまたはヘッドフォ
ンを使用するために音の遠近感を訂正するステレオ遠近
感訂正システムによりステレオ増強がなされた録音媒体
を提供することである。 【0015】前記および他の利点は、広いステレオ像お
よび聴覚領域を与えるステレオ像増強システムおよびス
ピーカーまたはヘッドフォンを使用する音の遠近感訂正
を与える遠近感訂正システムを具備するステレオ増強シ
ステムによりステレオ増強がなされた録音媒体によって
達成される。ステレオ像増強システムおよび遠近感訂正
システムは組合わせてまたは個々に使用される。 【0016】 【課題を解決するための手段】本発明の録音媒体は、左
右のステレオ源信号を修正した左右のステレオ修正信号
が記録され、(a)前記左のステレオ修正信号は、1.
左のステレオ源信号成分と、2.左右のステレオ源信号
の差を表わす入力差信号を含む処理された差信号成分
と、3.左右のステレオ源信号の合計を表わす入力合計
信号を含む処理された合計信号成分とを有し、前記処理
された差信号は、複数に分割された周波数帯域のうち入
力差信号の振幅が比較的低くなっている静かな音の周波
数帯域における入力差信号成分をブーストすることによ
り修正され、前記ブーストのレベルは、前記複数に分割
された周波数帯域のうち入力差信号の振幅が比較的高く
なっている大きい音の周波数帯域における入力差信号成
分に関連し、前記処理された合計信号は、前記振幅が比
較的低くなっている周波数帯域における入力合計信号に
対して前記振幅が比較的高くなってい周波数帯域におけ
る入力合計信号成分をブーストすることにより修正され
ており、(b)前記右のステレオ修正信号は、1.右ス
テレオ源信号成分と、2.左右のステレオ源信号の差を
表わす入力差信号を含む処理された差信号成分と、3.
左右のステレオ源信号の合計を表わす入力合計信号を含
む処理された合計信号成分とを有し、前記処理された差
信号は、前記複数に分割された周波数帯域のうち入力差
信号の振幅が比較的低くなっている静かな音の周波数帯
域における入力差信号成分をブーストすることにより修
正され、前記ブーストのレベルは、前記複数に分割され
た周波数帯域のうち入力差信号の振幅が比較的高くなっ
ている大きい音の周波数帯域における入力差信号成分に
関連し、前記処理された合計信号は、前記振幅が比較的
低くなっている周波数帯域における入力合計信号に対し
て前記振幅が比較的高くなってい周波数帯域における入
力合計信号成分をブーストすることにより修正されてお
り、前記左右のステレオ修正信号の前記処理された差信
号は、前記入力合計信号と前記それぞれの処理された差
信号成分との比の関数となっている値を有し、ステレオ
プレーヤーの録音応答装置上で左右のステレオ修正信号
が再生されて出力されることを特徴とする。 【0017】 【作用】本発明の録音媒体に、ステレオ増強がなされた
録音を行うことを可能とするステレオ増強システムによ
れば、第1に合計信号および差信号を発生させることに
より、広いステレオ音像および聴覚領域が得られる。合
計信号および差信号は、左右のステレオ信号から得られ
る。広いステレオ音像を作るために、差信号と合計信号
は、まず複数の分離された周波数範囲に分けられる。こ
れらの周波数範囲内の合計信号および差信号の振幅は、
分析され調整される。振幅の調整は、元の信号の振幅と
予め調整された調整値とを含むさまざまな要素によりな
される。“処理された”合計信号および差信号を意味す
る調整された合計信号および差信号は、元の左右の信号
と結合され、強調された左右のステレオ信号が作られ
る。これらの強調された信号は、ラウドスピーカーのセ
ットで再生される際に、広いステレオ音像を生み出す。 【0018】さらに、複数の分離された周波数範囲の中
から選択された周波数範囲における差信号の振幅は、他
の周波数範囲における差信号に対して増加される。同様
に、複数の分離された周波数範囲の中から選択された周
波数範囲における合計信号のの振幅は、他の周波数範囲
における合計信号に対して増加される。差信号が選択的
に増加されると、広いステレオ音像と広い聴覚領域が生
み出される一方、合計信号が選択的に増加されると、合
計信号が処理された差信号に圧倒されないようになる。 【0019】本発明の実施例では、スペクラムアナライ
ザが、差信号のさまざまな周波数範囲を監視し、これら
の周波数範囲内の振幅レベルを制御する。振幅レベル
は、差信号の低い振幅の周波数範囲が高い振幅の周波数
範囲に対して増加されるように制御される。選択された
周波数範囲に対する差信号の振幅レベルは、固定された
パラメーターにしたがっても調整される。特に、リスナ
ーの耳の間隔とほぼ等しい波長を有する周波数範囲にお
いて、差信号は減衰される。 【0020】この実施例において、スペクラムアナライ
ザは、選択された周波数範囲における合計信号の振幅も
制御する。対応する周波数範囲における差信号の振幅レ
ベルに比例して、これらの周波数範囲内で合計信号は増
加される。 【0021】本発明の他の実施例において、固定型イコ
ライザは、合計信号と差信号の振幅レベルを修正するた
めに使用される。この実施例において、合計信号と差信
号はまた、それぞれ固定型合計信号イコライザと固定型
差信号イコライザによって複数の周波数範囲に分けられ
る。周波数範囲内の信号の振幅レベルは、予め選択され
た固定パラメーターに基づいて増加される。差信号に対
して、これらの予め選択されたパラメーターは、典型的
に低い信号強度を有する周波数範囲内の振幅レベルを増
加させるために設定される。特に、低い信号強度を有す
るこれらの周波数内の振幅レベルは、典型的に高い信号
強度を有する周波数範囲内の振幅レベルに対して増加さ
れる。合計信号は、差信号に対して調整される。特に、
合計信号の振幅レベルは、差信号の高いレベルが典型的
に検出される周波数範囲において増加される。 【0022】差信号成分を選択的に強調またはブースト
する結果、広いステレオ像が生み出され、差信号の無差
別な増加と関係する耳ざわり感および像シフトの問題
は、固定型イコライザによってもたらされる等化(イコ
ライゼーション)によって実質的に減少する。低い振幅
の差信号成分を選択的に強調またはブーストすると、次
の理由でステレオ像を増強することになる。ライブパフ
ォーマンスにおいては、周囲反射および残響フィールド
は容易に感じられ、直接音によってマスクされない。し
かしながら、録音パフォーマンスでは、周囲音は直接音
によってマスクされ、ライブパフォーマンスと同じレベ
ルで感じられない。周囲音は一般に、差信号の低い振幅
を有する周波数に存在する傾向があり、差信号の低い振
幅を有する周波数は周囲音をマスクせず、ライブパフォ
ーマンスの周囲音の遠近感を与える。 差信号を選択的
に強調すると、次の理由で広い聴覚領域が得られる。差
信号の高い振幅の周波数成分は、リスナーの頭の回りの
耳と耳の間の距離とほぼ同じ波長を有する周波数を(前
述の“位相感度が増加した差信号周波数成分”)を含む
ミッドレンジに存在する傾向がある。選択的強調の結
果、位相感度が増加した差信号周波数成分は不適切にブ
ーストされない。そのため、差信号の無差別な増加から
生じたステレオ像シフトの問題(発明の背景で説明され
た)は実質的に減少し、リスナーはスピーカーから等距
離に限定されない。 【0023】差信号を選択的ブーストする場合、混合さ
れることになる選択的にブーストされた差信号のレベル
によって決定される増強の量は、供給されたステレオの
量が比較的均一化しているように自動的に調節される。
この様な自動調節がなければ異なる録音ごとに、ステレ
オの量を変えるために、供給された増強の量を手動式に
調節しなければならない。 【0024】人工的残響が差信号において優先されるた
めに、差信号を選択的にブーストする方法はまた、録音
工程において導入された人工的残響をブーストする。人
工的残響の不適切なブーストを阻止するために、増強シ
ステムは、人工的残響が存在する可能性がある特性に対
して合計および差信号を監視する。人工的残響の可能性
が検出されると、差信号に与えられるブーストの量は選
択的に減少され、合計信号に対するブーストの量は選択
的に増加される。 【0025】さらに、開示された発明の別の形態は、異
なる位置に配置されたスピーカーまたはヘッドフォンで
再生される録音されたパフォーマンスの遠近感を訂正す
る音の遠近感訂正システムである。遠近感訂正システム
は、左右のステレオ信号から得られた合計および差信号
を選択的に修正してリスナーがライブパフォーマンスで
予測する方向から音が出ていると感じるのと同じよう
に、再生音が感じられる。つまり、リスナーの前方に位
置したスピーカーからの音でも、側方から出たものとし
て聞こえるはずの音は側方から出たものと感じられる。
ヘッドフォンでは、前方から出たように聞こえる音は前
方から出たように感じられる。 【0026】音の遠近感訂正システムは、左右のステレ
オ信号から合計および差信号を発生させ、また人間の耳
の周波数応答の方向の変化を保証するために合計および
差信号の固定した等化をもたらし、さらに左右の信号を
発生させるために等化された合計および差信号を結合す
ることによって、遠近感訂正を行なう。リスナーの前方
に配置したスピーカーに対しては、側方からの音は側方
から再生されて出たかのように感じられる程度まで、側
方からの音を復元するように差信号が選択的にブースト
される。リスナーの側方に配置したスピーカーまたはヘ
ッドフォンに対しては、前方から出た音は、前方から再
生され出されたかのように感じられる程度まで、前方か
らの音を復元するように合計信号が選択的に減衰され
る。 【0027】前述のように、本発明の録音媒体にステレ
オ増強がなされた録音を可能とする音の遠近感訂正シス
テムは、前記ステレオ像増強システムと組合わせて、ま
たは他のオーディオ構成部品と共に使用される。 【0028】本発明の原理は、通常の音響再生システム
で再生すると前述した効果をもたらす左右のステレオ出
力信号が再生されるように、レコード、デジタルディス
クまたは磁気テープにユニークな録音をする場合に使用
される。 【0029】 【実施例】以下の説明および多数の図面では、同じ素子
が符号で示される。 【0030】本発明を理解するのを助けるために、異な
るセクションに分けて説明し、それぞれ次のセクション
で前よりも詳細に説明する。つまり、全体的機能を説明
してまず概要を説明する。次に、動作変数について特に
詳細に説明する。 I.概要 図1には、本発明の録音媒体にステレオ増強がなされた
録音を可能とする、ステレオ像増強システム100 および
遠近感訂正システム200 を具備するステレオ増強システ
ム300 のブロック図が示される。ステレオ像増強システ
ム100 は左右のステレオ信号LおよびRを受信し、この
様な信号を処理して像増強された左右のステレオ信号
L′およびR′を遠近感訂正システム200 に供給する。
遠近感訂正システム200 は、像増強ステレオ信号を処理
し、増幅されてスピーカーまたはヘッドフォンを介して
再生される時に適切な音の遠近感が感じられるように訂
正された像増強ステレオ信号を供給する。 【0031】市販されている使用可能な標準的オーディ
オ構成部品を使用するために、ステレオ増強システム30
0 をテープ モニタ ループ、または使用可能であれ
ば、前置増幅器の外部プロセッサ ループで使用でき
る。この様なループはトーン制御、バランス制御、およ
び音量制御のような前置増幅器制御によって影響されな
い。その代わりに、ステレオ増強システム300 は前置増
幅器と標準的ステレオ音響再生システムのパワー増幅器
との間に配置することもできる。しかしながら、この様
に配置する場合には、バランスおよびトーン制御は不可
能であるかまたはゼロであることが好ましい。 【0032】開示されたステレオ増強システム300 は、
別々のユニットとして製造された市販されているオーデ
ィオ前置増幅器、および集積増幅器と受信装置とに含ま
れるオーディオ前置増幅器と容易に協同することができ
る。協同されると、ステレオ像増強システム100 はトー
ンおよびバランス制御より手前に配置することが好まし
く、バイパスできることが好ましい。 【0033】開示されたステレオ増強システム300 によ
って与えられる増強は、増強された録音をする場合に使
用すると利点となる。この様な録音は、ステレオ増強シ
ステム300 、またはステレオ増強システム300 を含みバ
イパスされたオーディオシステムで再生される。つま
り、例えば、像増強および遠近感訂正を含む録音は、自
動車で側方に配置されたスピーカーで再生されることが
できる。遠近感訂正は、再生条件が既知である、例え
ば、再生が自動車の側方に配置されたスピーカーを介し
てのみ行われるものでない限り録音には望ましくない。 【0034】ステレオ像増強システム100 および/また
は遠近感訂正200 は、オーディオシステムで独立して使
用できる。つまり、例えば、遠近感訂正システム200 の
みでも、スピーカーが配置された側によって生じた不適
切な音の遠近感を訂正するように、自動車オーディオシ
ステムと協同できる。また、価格面で、ステレオ像増強
システム100 のみを家庭用オーディオシステムに協同で
きる。 【0035】図2には、図1のステレオ増強システム30
0 のステレオ像増強システム100 として使用され、広い
ステレオ像および広い聴覚領域を達成する左右のステレ
オ信号の合計および差のダイナミックな等化をもたらす
ステレオ像増強システム100のブロック図が示される。
特に、亜音速フィルタ12,14の出力の亜音速フィルタさ
れた左右のステレオ信号LおよびRは、差信号(L−
R)および合計信号(L+R)をそれぞれ供給する差回
路11および合計回路13に供給される。ダイナミック型差
信号イコライザ19、固定型差信号イコライザ18、および
利得制御増幅器22は、差信号周波数成分(以下では“成
分”または“周波数”と呼ばれる)の相対振幅を選択的
に変更または修正して、処理された差信号(L−R)P
を供給するために協同する。ダイナミック型合計信号イ
コライザ21は、合計信号周波数成分(以下では処理され
た合計信号(L+R)P を供給する“成分”または“周
波数”と呼ぶ)の相対振幅を選択的に変更または修正す
る。 【0036】差回路11によって与えられた差信号に応じ
るスペクトラムアナライザ17は、差信号の低い振幅の成
分が高い振幅の成分に対してブーストされるように、ダ
イミナック型差信号にイコライザ19を制御する。特に、
ダイナミック型差信号イコライザ19は、低い振幅の差信
号成分より高い振幅の(loudな)差信号成分を減衰する
ように制御される。等化された差信号の次の増幅は、低
い振幅の成分が高い振幅の差信号成分に対してブースト
されているような処理された差信号をもたらす。 固定
型差信号イコライザ18は、予め定められた方法でデエン
ファシスをもたらすように、ダイナミック型差信号イコ
ライザ19によって供給される等化された差信号を選択的
に減衰する。 【0037】スペクトラムアナライザ17は、合計信号の
成分が対応する差信号成分のレベルの直接的関数として
ブーストされるように、合計信号イコライザ21を制御す
る。特に、合計信号イコライザ21は、合計信号をブース
トして、合計信号成分が対応する差信号振幅の振幅に比
例してブーストされているような処理された合計処理を
供給する。 【0038】フィードバックおよび残響制御回路30は、
供給されたステレオの量が録音の始まりから終りまで相
対的に均一であるように利得制御増幅器22の利得を制御
する。制御回路30は、人工的残響の可能性が検出された
ときに人工的残響を含む差信号成分が不適切にブースト
されないように、差信号イコライザ19および合計信号イ
コライザ21を制御する。人工的残響の可能性が制御回路
30によって検出されると、残響制御信号RCTRLは、
ダイナミック型差信号イコライザ19を制御して人工的残
響が統計的に生じている選択された周波数帯域において
さらに減衰を行い、またダイミナック型合計信号イコラ
イザ21を制御してこの様に選択された周波数帯域でさら
にブーストを与える。この様にして、差信号に存在する
人工的残響は差信号の次の増幅で不適切にブーストされ
ない。選択された周波数帯域中の合計信号周波数は、残
響制御信号RCTRLに従うダイナミック型差信号イコ
ライザ19によって十分に減衰されなかった人工的残響を
補償するのに十分なレベルであることを、合計信号のブ
ーストが保証する。 【0039】制御回路30は、合計回路11および差回路13
によって与えられた合計および差信号と、利得制御増幅
器22によって与えられた処理された差信号とに応答す
る。 【0040】図4には、図1のステレオ増強システム30
0 のステレオ像増強システム100 として使用され、広い
ステレオ像および広い聴覚領域を達成するために、左右
のステレオ信号の合計および差の固定された等化をそれ
ぞれもたらすステレオ像増強システム110 の別の実施例
のブロック図が示される。特に、亜音速フィルタ112,1
14 からの亜音速フィルタされた左右のステレオ信号L
およびRは、差および合計信号(L−R)および(L+
R)をそれぞれ発生させる差回路111 および合計回路11
3 に供給される。固定型差信号イコライザ115 、利得制
御増幅器125 および残響フィルタ129 は、他の差信号成
分に対して、ある差信号成分を選択的にブーストするた
めに協同する。固定型合計信号イコライザ117 および利
得制御増幅器127 は、他の合計信号成分に対して、ある
合計信号成分を選択的にブーストするように協同する。
効果的に、合計および差信号は、予め定められた固定し
た方法で、それぞれスペクトル的に形成され、また等化
される。 【0041】特に、低い振幅の差信号成分が統計的によ
り多く生じる周波数が、高い振幅の差信号成分が統計的
により多く生じる周波数に対してブーストされるよう
に、差信号が等化される。差信号成分が統計的に生じる
周波数が他の周波数に対してブーストされるように、合
計信号が等化される。 【0042】ステレオ像増強システム110 はさらに、図
2および図3の制御回路30と実質的に同じであって、実
質的に同じ機能をもたらすフィードバックおよび残響制
御回路40を具備する。特に、所定の録音内における場合
と異なる録音間における場合のステレオ量を変えるため
に実質的に均一なステレオがもたらされるように制御回
路40は、利得制御増幅器125 と協同する。 【0043】制御回路40はさらに、利得制御増幅器127
および残響フィルタ129 と協同し、人工的残響の影響を
補償する。人工的反響の可能性が検出されると、利得制
御増幅器127 は合計信号をブーストし、残響フィルタ12
9 は他の差信号成分に対して人工的残響を統計的に含ん
でいる差信号成分を減衰する。この方法で、人工的残響
を含む差信号成分は不当にブーストされることはない。
合計信号に対するブーストは、残響フィルタ129 によっ
て十分に減衰されなかった人工的残響を補償する。 【0044】図6には、図1のステレオ増強システムの
音の遠近感訂正システム200 として使用される音の遠近
感訂正システム210 のブロック図が示される。遠近感訂
正システム210 は、図2および図4に関して説明された
ようにステレオ像増強システムの出力によって与えられ
た左右の信号に応答する。その代わりに、図1のステレ
オ増強システム300 に関して説明されたように、左右の
信号は適切なオーディオ前置増幅器によって与えられて
もよい。 【0045】音の遠近感訂正システム210 は、合計およ
び差信号(L+R)および(L−R)をそれぞれ与える
合計回路211 と差回路213 とを具備する。合計および差
信号は、それぞれ異なる等化特性を与える固定型合計信
号イコライザ215 および固定型差信号イコライザ221 に
よって等化される。 【0046】特に、固定型合計信号イコライザ215 は1
つの等化出力を与え、固定型差信号イコライザ221 は1
つの等化出力を与える。一対の2位置スイッチ217 ,22
3 は、等化されたまたは等化されていない合計および差
信号が、ミキサ225 に供給されるように制御する。ミキ
サ225 に供給される信号の選択は、音の再生に使用され
た音響トランスデューサのタイプ(例えばスピーカーま
たはヘッドフォン)および/または音響トランスデュー
サの位置(例えば前方または側方)によって決定され
る。ミキサ225 は合計および差信号を混合し、音の遠近
感訂正システム210 の出力である処理された左右の出力
信号を供給する。図1のステレオ増強システム300 に関
して説明されたように、音の遠近感システム210 の出力
は、前置増幅器テープモニタループ入力または標準的パ
ワー増幅器に供給される。 II.ブロック図の説明 A.ダイナミック型ステレオ像増強システム 図2に示されるステレオ像増強システム10は、ステレオ
音響再生システム(図示されない)によって供給された
左右のステレオ信号LおよびRに応じる左の入力信号亜
音速フィルタ12と右の入力信号亜音速フィルタ14とを具
備する。例えば、左右のステレオ信号LおよびRは、前
置増幅器テープモニタ出力によって与えられる。亜音速
フィルタ12,14は、亜音速フィルタされた入力信号Lin
およびRinを差回路11および合計回路13に供給する。 【0047】亜音速フィルタ12,14はそれぞれ、30H
zの−3dB周波数および24dB/オクターブのロー
ルオフを有する高域通過フィルタである。鋭いロールオ
フは、フォノカートリッジが偶発的に落ちた場合にスピ
ーカーへの損傷から守る。フォノカートリッジが落ちる
ことによる針の垂直変位は、大きい振幅で低周波信号成
分として現われ、本質的にスピーカーに損傷を与える。
鋭い亜音速フィルタロールオフは、この様な低周波成分
をカットオフして損傷の可能性を減少させる。 【0048】差回路11は、亜音速フィルタされた左の信
号Linから右の亜音速フィルタされた信号Rinを減算し
て差信号(L−R)を与え、一方合計回路13は、左右の
亜音速フィルタされた入力信号LinおよびRinを加算し
て合計信号(L+R)を与える。 【0049】差信号(L−R)は、多重帯域スペクトラ
ムアナライザ17に供給される。差信号(L−R)は、ス
ペクトラムアナライザ17によって供給された制御信号に
よって制御される多重帯域ダイナミック型差信号イコラ
イザ19にさらに供給される。合計信号(L+R)は、ス
ペクトラムアナライザ17によって与えられた制御信号に
よって制御される多重帯域ダイナミック型合計信号イコ
ライザ21に供給される。 多重帯域スペクトラムアナラ
イザ17は、予め定められた周波数帯域に応じ、予め定め
られた周波数帯域に関係した各制御信号を供給する。特
に、この様な制御信号はそれぞれ予め定めらたれ周波数
帯域内の差信号(L−R)の各平均振幅に比例する。例
えば、多重帯域スペクトラムアナライザ17は、予め定め
られた周波数帯域中に中心を有し、6dB/オクターブ
のロールオフを有する1オクターブ幅の複数の帯域通過
フィルタを含む。帯域通過フィルタの各出力は、整流さ
れ適切にバッファされて制御信号を供給する。 【0050】ダイナミック型差信号イコライザ19も、予
め定められた周波数範囲内の差信号を監視する。予め定
められた周波数範囲内の差信号の振幅レベルは、スペク
トラムアナライザ17により供給される制御信号に応答し
て、ダイナミック型差信号イコライザによって減衰され
る。特に、ダイナミック型差信号イコライザ19は、予め
定められた周波数範囲のそれぞれに対して、スペクトラ
ムアナライザ17によって供給された制御信号を受ける。
差信号イコライザ19は、それから各制御信号の直接関数
にしたがって、周波数範囲内の差信号成分を減衰させ
る。すなわち、所定の周波数範囲に対して、そのような
周波数範囲内の差信号の平均振幅が増加するにしたがっ
て、減衰が増加する。 【0051】ダイナミック型差信号イコライザ19の出力
は、予め定められた方法でダイナミックに等化された差
信号の選択された周波数を減衰する固定型差信号をイコ
ライザ18に供給される。固定型差信号イコライザ18の適
切な等化特性は図5Aに示される。例えば、固定型差信
号イコライザ18は、以下の特性を有する低域通過フィル
タおよび高域通過フィルタを含む複数の並列フィルタ段
を具備する。低域通過フィルタは約200Hzの−3d
B周波数、6dB/オクターブのロールオフ、および利
得1を有する。高域通過フィルタは約7KHzの−3d
B周波数、6dB/オクターブのロールオフ、および利
得1を有する。 【0052】固定型差イコライザ18の固定型等化は、
(a)耳の感度が高い周波数(約1KHz乃至約4KH
z)が、不適切にブーストされず、また(b)リスナー
の耳の間の距離にほぼ等しい波長を有する差信号成分
(前記“位相感度が増加した差信号成分”)が不適切に
ブーストされないように与えられる。その代わりに、こ
の様な固定型等化はダイナミック型等化の前に与えられ
てもよい。 【0053】固定型差信号イコライザ18によって与えら
れた差信号は、利得制御増幅器22によって増幅され、処
理された差信号(L−R)P を供給する。 【0054】ダイナミック型合計信号イコライザ21も、
予め定められた周波数範囲内の合計信号を監視する。予
め定められた周波数範囲内の合計信号の振幅レベルは、
スペクトラムアナライザ17により供給される制御信号に
応答して、ダイナミック型合計信号イコライザによって
増加(ブースト)される。特に、ダイナミック型合計信
号イコライザ21は、予め定められた周波数範囲のそれぞ
れに対して、スペクトラムアナライザ17によって供給さ
れた制御信号を受ける。合計信号イコライザ21は、それ
から各制御信号の直接関数にしたがって、周波数範囲内
の合計信号成分を増加させる。すなわち、所定の周波数
範囲に対して、そのような周波数範囲内の差信号の平均
振幅が増加するにしたがって、ブースト量が増加する。
ダイナミック型合計信号イコライザ21の出力は、処理さ
れた合計信号(L+R)P である。 スペクトラムアナ
ライザ17、ダイナミック型信号イコライザ19、およびダ
イナミック型合計信号イコライザ21に対する予め定めら
れた周波数帯域は、125Hz、250Hz、500H
z、1KHz、2KHz、4KHz、および8KHzに
それぞれ中心を有する1オクターブ幅の7つの帯域を含
む。もっと多数のまたはもっと少数の予め定められた周
波数帯域を容易に使用することができる。 【0055】ダイナミック型差信号イコライザ19は、各
周波数帯域にスペクトラムアナライザ17によって供給さ
れた対応する制御信号の最大レベルに対して12dBの
最大減衰を与える。ゼロレベルを有する制御信号に対し
ては減衰は与えられない。同様に、ダイナミック型合計
信号にイコライザ21は、各周波数帯域にスペクトラムア
ナライザ17によって供給された対応する制御信号の最大
レベルに対する6dBの最大ブーストを供給する。ゼロ
レベルを有する制御信号に対してはブーストは与えられ
ない。 【0056】スペクトラムアナライザ17によって供給さ
れた制御信号は、0ボルト乃至8ボルトの範囲を有す
る。ダイナミック型差信号イコライザ19によって与えら
れた減衰の対応する範囲は0dB乃至−12dBであ
り、合計信号イコライザ21よって与えられたブーストの
対応する範囲は0dB乃至6dBである。 【0057】特定の周波数帯域の所定の制御信号に対し
て、ダイナミック型合計信号にイコライザ21によって供
給されたブーストの値は、ダイナミック型差信号イコラ
イザ19によって与えられた減衰の値の半分であることが
容易に理解される。他の比も使用できるが、ダイナミッ
ク型合計信号イコライザ21によって与えられたブースト
のレベルは、ダイナミック型差信号イコライザ19によっ
て与えられた減衰の対応するレベルより低いことが重要
である。大多数の録音が差信号より合計信号を多く含む
ために、この様な減少したブーストは適切であるという
ことが見出だされた。最大減衰レベルに近付いた最大ブ
ーストレベルにより処理された合計信号(L+R)P
不適切に高いレベルを生じる。 【0058】前述のように、ダイナミック型差信号イコ
ライザ19およびダイナミック型合計信号イコライザ21の
選択された周波数帯域は、さらに他の制御信号に応じ
る。スペクトラムアナライザによって供給された制御信
号に対するこの様なイコライザの応答は、ゼロレベルを
有するこの様な他の制御信号に基づいて説明された。ゼ
ロレベルでない他の制御信号に対して、全減衰またはブ
ーストは個々の制御信号によって個々の減衰またはブー
ストの重ね合せである。言替えれば、制御信号がそれぞ
れ加えられる。 【0059】ダイナミック型差信号イコライザ19は、不
適切なレベルの減衰を阻止するために、12dBのよう
な最大減衰を各周波数帯域に与えるように構成されるこ
とが好ましいことに注意されたい。同様に、ダイナミッ
ク型合計信号イコライザ21は、不適切に高いレベルのブ
ーストを阻止するために6dBのような最大ブーストを
周波数帯域に与えるように構成されることが好ましい。 【0060】ステレオ像増強システム10は、さらにシス
テムの他の素子と協同するフィードバックおよび残響制
御回路30を具備し、与えられたステレオ像増強の自動調
節および残響補償を与える。自動増強調節および望まし
い残響補償を行なう録音の特性は以下でさらに説明す
る。 【0061】制御回路30(以下図3に関して詳細に説明
される)は、差回路11によって供給された差信号(L−
R)および合計回路13によって供給された合計回路(L
+R)に応じる。制御回路30は固定型差信号イコライザ
18によって供給された差信号に適用された利得を変化さ
せる利得制御増幅器22を制御する利得制御信号CTRL
を供給する。制御回路30は利得制御増幅器22によって供
給された処理された差信号(L−R)P にさらに応じ、
それによって処理された差信号(L−R)P を制御する
閉ループシステムを与える。 【0062】制御回路30は利得制御増幅器22の利得を制
御し、(1)合計回路13によって供給された合計信号
(L+R)と、(2)利得制御増幅器22の処理された差
信号(L−R)P 出力との一定の比を維持する。例え
ば、利得制御増幅器22は適切な電圧制御増幅器である。 【0063】制御回路30はさらに、500Hz、1KH
z、および2KHzに中心を有する周波数帯域(以下で
は“残響帯域”と呼ぶ)に与えられた等化の量を制御す
る差信号イコライザ19および合計信号イコライザ21に、
残響制御信号RCTRLを供給する。残響帯域の差信号
周波数にほとんど常に存在する人工的残響の存在は、合
計信号と差信号との予測できる比より大きい比によって
示される。それは比が大きいことは人工的残響の可能性
を次に示すセンターステージのソリスト(ボーカリスト
または演奏者)の存在が示されるためである。それ故、
制御回路30は、合計信号(L+R)と差信号(L−R)
との比を監視する。人工的残響の可能性のある存在が検
出される(例えば、差信号に対す合計信号の比が予め定
められた値より大きい)と、残響制御信号RCTRL
は、さらに差信号イコライザ19および合計信号イコライ
ザ21の残響帯域の制御を行なう。 【0064】差信号イコライザ19に関して、残響制御信
号RCTRLはさらに、スペクトラムアナライザ17によ
って供給された制御信号によって生じた減衰に加えて、
前述した特定の残響帯域の減衰を生じる。合計イコライ
ザ21に関して、残響制御信号RCTRLはさらに、スペ
クトラムアナライザ17によって供給された制御信号によ
って生じたブーストに加えて、前述した特定の残響帯域
のブーストを生じる。 【0065】残響帯域内の差信号成分の減衰は、処理さ
れた差信号が逐次的に増幅される時に、ソリストを伴う
人工的残響が不適切にブーストされることを阻止する。
残響帯域内の合計信号成分のブーストはさらに、残響帯
域の合計信号成分がダイナミック型差信号イコライザ19
によって十分に減衰されない人工的残響を補償するのに
十分なレベルであることを保証する。 【0066】ダイナミック型差信号イコライザ19は、ス
ペクトラムアナライザ17からの対応する制御信号が存在
しないときに、残響制御信号RCTRLの最大レベルに
対して12dBの最大減衰を前述した特定の残響帯域に
与える。残響制御信号RCTRLとスペクトラムアナラ
イザ17からの対応する制御信号の両方に応じて供給され
た全減衰は、個々の制御信号に応じて各減衰の重ね合せ
である。しかしながら、前述のように、ダイナミック型
差信号イコライザ19は制御信号のレベルとは無関係に、
12dBのような予め定められた最大減衰を供給するよ
うに構成されることが望ましい。 【0067】ダイナミック型合計信号イコライザ21は、
スペクラムアナライザ17からの対応する制御信号の存在
しないとき、残響制御信号RCTRLの最大レベルに対
して6dBの最大ブーストを特定の残響帯域に与える。
残響制御信号RCTRLおよびスペクトラムアナライザ
17からの対応する制御信号の両方に応じて供給された全
ブーストは、個々の制御信号に応じる各ブーストの重ね
合せである。しかしながら、前述のように、ダイナミッ
ク型合計信号イコライザ21は、制御された信号のレベル
とは無関係に、6dBのような予め定めらたれ最大ブー
ストを与えるように構成されることが好ましい。 【0068】その代わりに、処理された合計信号に対す
る残響補償は、ダイナミック型合計信号イコライザ21に
よって供給された等化された合計信号に適用される利得
を変化させる利得制御増幅器(図示されない)を使用す
ることによって達成される。この様な利得制御増幅器
は、残響制御信号RCTRLの関数として、処理された
合計信号を増幅する。処理された合計信号を増幅する利
得制御増幅器を人工的残響の影響を補償するために使用
する場合、残響制御信号RCTRLはダイナミック型合
計信号イコライザ21に供給されない。 【0069】利得制御増幅器22の出力は、接地に結合さ
れている固定端子を有するポテンショメータ23の他方の
固定端子に結合される。ポテンショメータ23のワイパー
接触子は、利得制御増幅器22およびポテンショメータ23
によって制御されるレベルを有する処理された差信号
(L−R)P を受信するミキサ25に結合される。 【0070】前述のように、制御回路30および利得制御
増幅器22は、合計回路13によって与えられる合計信号
(L+R)と利得制御増幅器22によって与えられる処理
された差信号(L−R)P との比を制御する。前述のよ
うに、この比は制御回路30内の回路によって制御され
る。ポテンショメータ23はさらに、与えられたステレオ
増強の量を制御する。 【0071】ダイナミック型合計信号イコライザ21の出
力は、接地に結合されている固定型端子を有するポテン
ショメータ27の他方の固定端子に結合される。ポテンシ
ョメータ27のワイパー接触子は、ポテンショメータ27に
よって制御されたレベルを有する処理された合計信号
(L+R)P を受信するミキサ25に結合される。ポテン
ショメータ27はセンタステージで音像のレベルを制御す
る。 【0072】左右の亜音速フィルタされた入力信号Lin
およびRinは、入力としてミキサ25に供給される。ミキ
サ25は、処理された合計信号(L+R)P および処理さ
れた差信号(L−R)P を、左右の入力信号Linおよび
Rinに結合し、左右の出力信号Lout およびRout を与
える。特に、左右の出力信号Lout およびRout は次の
式に従ってミキサ25によって与えられる。 【0073】 Lout =Lin+K1 (L+R)P +K2 (L−R)P (式1) Rout =Rin+K1 (L+R)P −K2 (L−R)P (式2) K1 の値はポテンショメータ27によって制御され、K2
の値はポテンショメータ23によって制御される。 【0074】差信号(L−R)を処理する全体的効果
は、低い振幅の差信号が高い振幅の差信号成分に対して
ブーストされることである。つまり、増幅の次の差信号
の選択的な減衰は、差信号の高い振幅の成分はその元の
レベルとほぼ同じであり、差信号の低い振幅の信号成分
は元のレベルより大きいレベルを有している処理された
差信号をもたらす。 【0075】合計信号(L+R)の処理は、差信号成分
の選択的なブーストによって圧倒されないように、合計
信号のレベルを上昇させることである。 【0076】ポテンショメータ23,27は、使用者がミキ
サ25によって混合される処理された合計信号(L+R)
P および処理された差信号(L−R)P の各レベルを制
御できるような使用者用の制御素子である。例えば、ポ
テンショメータ23,27は処理された差信号を最小にし、
処理された合計信号を最大にするように調整される。こ
の様な調節によって、リスナーは録音が再生されている
時に存在する中央ステージのソリストをまず聞く。 【0077】左右の出力信号Lout およびRout を、図
1のステレオ増強システム300 の音の遠近感訂正ステム
200 に供給する。その代わりに、図1のステレオ増強シ
ステム200 に供給する。その代わりに、図1のステレオ
増強システム300 に関して説明されたように、音の遠近
感訂正システム200 は使用せず、左右の出力信号Lout
およびRout は例えば、左右のステレオ信号LおよびR
を供給した前置増幅器テープモニタループのテープモニ
タ入力に適切に供給される。 B.フィードバックおよび残響制御回路 図3には、合計信号(L+R)に応じ、出力を反転ピー
ク検出器31に供給する帯域通過フィルタ32を具備するフ
ィードバックおよび残響制御回路30のブロック図が示さ
れる。反転ピーク検出器31の出力は、反転合計信号の包
絡線波形Es である。帯域通過フィルタ32は、200H
z乃至5KHzの間に位置した4.8KHzの−3dB
帯域幅と、6dB/オクターブのロールオフを有するこ
とが好ましい。帯域通過フィルタ32は、録音に存在する
クリックおよびポップの効果をフィルタし、さらに、制
御回路30によって供給された制御信号に望ましくない影
響を与える高エネルギー低周波成分をフィルタする。ピ
ーク検出回路31の時定数は、1ミリ秒のオーダーの立上
り時間および30秒のオーダーの立下がり時間を与え
る。 【0078】フィードバックおよび残響制御回路30はさ
らに、差信号(L−R)に応じ、出力を非反転ピーク検
出器33に供給する帯域通過フィルタ34を具備する。非反
転ピーク検出器33の出力は、非反転差信号の包絡線波形
Ed である。帯域通過フィルタ34は、帯域通過フィルタ
32と同じ特性を有し、200Hz乃至5KHzの間に位
置した4.8KHzの−3dB帯域と、6dB/オクタ
ーブのロールオフを有する。ピーク検出回路33の時定数
は、1ミリ秒のオーダーの立上り時間と30秒のオーダ
ーの立下がり時間を与える。 【0079】フィードバックおよび残響制御回路30は、
処理された差信号(L−R)P に応じ、出力を非反転ピ
ーク検出器35に供給する別の帯域通過フィルタ36を具備
する。非反転ピーク検出器35の出力は、非反転処理差信
号の包絡線波形Edpである。帯域通過フィルタ36は、帯
域通過フィルタ32,34と同じ特性を有し、200Hz乃
至5KHzに位置した4.8KHzの−3dB通過帯域
と、6dB/オクターブのロールオフを有する。ピーク
検出器35の時定数は、1ミリ秒のオーダーの立上がり時
間および30秒のオーダーの立下がり時間を与える。 【0080】反転ピーク検出器31および非反転ピーク検
出器33の出力は、ポテンショメータ37の固定端子にそれ
ぞれ結合される。前述のように、ポテンショメータ37の
ワイパー接触子で使用可能な信号は、残響制御信号RC
TRLを供給する平均化回路60に結合される。 【0081】反転ピーク検出器31の出力は、さらに接地
に結合された固定端子を有するポテンショメータ39の他
方の固定端子に結合される。ポテンショメータ39のワイ
パー接触子で与えられた反転合計信号の包絡線波形Es
は、合計抵抗器41を介して積分器50の合計結合点43に結
合される。非反転ピーク検出器35によって与えられた非
反転処理差信号の包絡線波形Edpは、合計抵抗器45を介
して合計接合点43に結合される。 【0082】積分器50は、さらに合計結合点43に接続さ
れた反転入力および接地に接続された非反転入力を有す
る演算増幅器47を具備する。積分用キャパシ49は、演算
増幅器47の出力と合計結合点43との間に接続される。ツ
ェナークランプダイオード51は、演算増幅器の出力と合
計結合43との間に結合され、演算増幅器47によって与え
られた制御信号CTRLの最大レベルを制限する。 【0083】さらに、積分器50は、演算増幅器47の出力
と合計結合点43との間に直列に結合されたツェナーダイ
オード53およびスイッチ55を具備する。ツェナーダイオ
ード53は、ツェナークランプダイオード51によって制御
される演算増幅器47の出力スイングのほぼ中央に位置す
る値を有する。スイッチ55は、ピーク検出器33によって
与えられた差信号の包絡線波形Ed に応じる差信号検出
器57によって制御される。特に、差信号検出器57は、ス
イッチ55を制御して、存在する差信号の包絡線波形Ed
がほとんどまたはまったくない場合に、積分器の出力C
TRLのレベルを閉じクランプする。例えば、差信号検
出器57は、ゼロに近い適切な閾値基準を有する電圧比較
器(または電圧比較器としてバイアスされた演算増幅
器)であり得る。 【0084】ツェナーダイオード53およびスイッチ55を
具備する切換えクランプ回路は、左右の入力信号Linお
よびRinがステレオ情報をほとんどまたはまったく含ま
ない場合に、利得制御増幅器22によって与えられた利得
の実質的増加を阻止する。この様なスイッチされたクラ
ンプ回路がなくても、ステレオ情報をほとんどまたはま
ったく含まない左右のに入力信号は、存在する処理差信
号がほとんどまたはまったくないため、積分器出力CT
RLは最大レベルに達する。制御信号CTRLのこの様
な最大レベルは、利得制御増幅器22が最大利得を与えら
れるようにする。入力信号LinおよびRinが実質的にス
テレオ情報を含む場合に、処理された差信号はオーディ
オ装置およびリスナーの快適さを損うほどに大幅に増幅
される。 【0085】切換えクランプ回路50の別の装置(図示さ
れない)は、ツェナーダイオード53およびスイッチ55を
具備する増幅器47の1フィードバック路を完全に削除す
る。この様な代わりの装置では、スイッチ55は合計結合
点43とキャパシタ49、ダイオード51の増幅器47に対する
反転入力への接続との間に接続されるスイッチは、この
場合には差信号検出器57が差信号の損失を検出する場合
にスイッチを開くように接続される差信号検出器57の出
力により動作される。つまり、この様な代わりの装置で
は差信号の損失によって、積分用キャパシタ49の電荷は
凍結されたままであり、キャパシタはずっと増幅器に接
続され続けるため、スイッチが開いたときに存在するレ
ベルのままであり続ける。それ故、増幅器47の出力から
の制御信号は差信号の損失によって増加しない。 【0086】積分器50の出力は利得制御信号CTRLで
あり、(a)合計結合点43に供給された反転合計信号の
包絡線波形Es と、(b)合計結合点43に供給された非
反転処理差信号の包絡線波形Edpとの合計を示す。積分
器50の合計抵抗器41,45に供給された合計および処理差
信号の包絡線波形Es 、Edpの合計がゼロに近付くよう
に、利得制御増幅器22(図2)によって差信号(L−
R)に与えられた利得を変化させるために利得制御信号
CTRLが使用される。つまり、合計結合点43に供給さ
れた非反転処理差信号の包絡線波形Edpは、合計結合点
43に供給された反転合計信号の包絡線波形Es を反転し
てトラックするまたはそれに続く傾向がある。言替えれ
ば、処理された差信号(L−R)P は、非反転処理差信
号の包絡線波形Edpが、ポテンショメータ39のワイパー
接触子で供給された反転合計信号の包絡線波形Es に等
しいかまたその逆になるように、制御信号CTRLによ
って調節される。 【0087】図2の制御回路30および利得制御増幅器22
は、本質的に合計回路13によって供給される合計信号
(L+R)と利得制御増幅器22によって供給される処理
された差信号(L−R)P との予め定められた比を維持
するように協同する。その予め定められた比は、ポテン
ショメータ39(図3)によって設定される。 【0088】前述のように、平均化回路60は、ポテンシ
ョメータ37のワイパー接触子の信号に応じる。ポテンシ
ョメータ37のワイパー接触子の信号は、反転合計信号の
包絡線波形Es と非反転差信号の包絡線波形Ed との合
計であり、包絡線波形によって包絡線波形の合計に貢献
した量は、ワイパー接触子の位置によって決定される。
合計信号の包絡線波形は反転され、差信号は反転されな
いため、包絡線波形の合計は、ワイパー接触子における
合計および差の包絡線波形が等しく、しかも逆である場
合にゼロに近付く。 【0089】平均化回路60は演算増幅器59、および演算
増幅器59の反転入力とポテンショメータ37のワイパー接
触子との間に結合された入力抵抗器61を具備する。演算
増幅器59の非反転入力は接地に接続され、演算増幅器59
の出力は残響制御信号RCTRLである。キャパシタ63
と抵抗器65は演算増幅器59の出力とその反転入力との間
に並列に結合される。実効的に、平均化回路60は積分用
キャパシタを横切って結合された抵抗器を有する積分器
である。 【0090】ポテンショメータ37のワイパー接触子の包
絡線波形信号の合計がゼロに近い限り、平均化回路60に
よって供給された残響制御信号はゼロに近い。ワイパー
接触子の包絡線波形信号の合計に対する信号の包絡線波
形の貢献が優勢になると、残響制御信号RCTRLのレ
ベルは上昇する。ポテンショメータ37の設定によって決
定されるように、合計信号の貢献の優勢は、次に差信号
の人工的残響の可能性を示す中央ステージのソリストの
可能性のある存在を示す。 【0091】本質的に、ポテンショメータ37および平均
化回路60は、(a)反転合計信号の包絡線波形Es と、
(b)非反転差信号の包絡線波形Ed との比が予め定め
られた値を越える場合に残響制御信号RCTRLを供給
するように協同する。その予め定められた値は、ポテン
ショメータ37の設定によって決定される。残響制御信号
RCTRLは、その予め定められた比が越える量を示
す。 【0092】平均化回路60の出力から供給された残響制
御信号RCTRLは、ダイナミック型差信号イコライザ
19とダイナミック型合計信号イコライザ21の残響帯域
(図2に関して説明され、500Hz、1KHz、およ
び2KHzに中心を有する)に制御を与えるために使用
される。特に、残響制御信号RCTRLは、ダイナミッ
ク型差信号イコライザ19が残響帯域にさらに減衰を与
え、ダイナミック型合計信号イコライザ21がさらに残響
帯域のブーストを与えるようにする。前述のように、処
理された合計信号の残響補償は、残響制御信号RCTR
Lによる制御に従う利得制御増幅器(図示されない)に
よって、ダイナミック型合計信号イコライザ21の出力を
選択的に増幅することによって選択的に達成される。こ
の様な装置は図10に示され以下で説明される。 【0093】人工的残響は、前述した残響帯域の差信号
成分に一般に現われるために、残響制御信号RCTRL
によってもたらされた減衰は、存在する人工的残響に与
えられたブーストを減少させる。残響帯域の合計信号成
分に対するブーストは、ダイナミック型差信号イコライ
ザ19によって十分に減衰されなかった人工的残響を補償
する。 【0094】ポテンショメータ37は、ワイパー接触子に
おける包絡線波形信号の合計が、ソリストを含まない入
力ステレオ信号の差信号に向かってゼロでまたは微かに
バイアスされるように調節される。 【0095】平均化回路60に対する入力は、かわりに残
響の存在の可能性を検出するのに適する帯域幅を有する
他の帯域通過フィルタおよびピーク検出回路によって供
給されることもできることに留意すべきである。 【0096】前記ステレオ像増強システム10では、自動
増強調節および残響補償は以下のような理由で与えられ
た。 【0097】録音中に存在するステレオ情報の量は、録
音によってかなり変化することが測定された。例えば、
1録音はモノラルに近付き、別の録音は“ピンポン”ス
テレオを有し、音源は一方の側方から他方の側方に移動
する。ステレオ情報の録音の都度の変化および単一録音
内のこのような変化の結果、増強の量の連続調節が必要
であり、この様な調節は、制御回路30および利得制御増
幅器22によって自動的におよび連続的に行われる。 【0098】録音は例えば中央ステージで特徴付けられ
たソリストに対する人工的音響的または電子的残響を含
むことが測定された。この様な人工的残響は、一般に差
信号(L−R)に現われる。特に女性および男性ボーカ
リストに関しては、人工的残響の最初のエネルギーが2
50Hz乃至2500Hzの範囲にあることが様々な録
音の分析によって明らかにされた。この様な人工的残響
は、1以上のボーカルホルーマント、恐らく第1および
/または第2のボーカルフォーマントの作用である。
“The Acoustics of the Singin Voice ”,J.Sundbe
rg,1977年,The Physics of Music,Scientific A
merican ,W.H.Freeman & Companyを参照。 【0099】処理された差信号(L−R)P が、より大
きいステレオ増強に対して増加されると、存在する人工
的残響も増加し、ある環境下では処理された合計信号
(L+R)P を圧倒することもある。人工的残響の存在
は、差信号イコライザ19および合計信号イコライザ21の
選択された残響帯域と協同して、制御回路30によって補
償される。 【0100】前記ステレオ像増強システム10では、合計
信号イコライザ21および差信号イコライザ19は、ペクト
ラムアナライザ17によってダイナミックに制御され、そ
の意味でシステムはダイナミック型ステレオ像増強シス
テム10と呼ばれる。その代わりに、簡潔化された非ダイ
ナミック型等化または固定型等化ステレオ像増強システ
ムは、スペクトラムアナライザ17を含まず、合計および
差信号の固定的な等化を行なう。 C.固定型ステレオ像増強システム 図4には、ステレオ音再生システム(図示されない)に
よって与えられた左右のステレオ信号LおよびRに応じ
る左の入力信号亜音速フィルタ112 および右の入力信号
亜音速フィルタ114 を含む統計的または固定型ステレオ
像増強システム110 のブロック図が示されている。例え
ば、図1のステレオ増強システム300 に関して説明した
ように、左右のステレオ信号LおよびRは、前置増幅器
テープモニタループ出力によって供給される。亜音速フ
ィルタ112 ,114 は亜音速フィルタされた入力信号Lin
およびRinを合計回路111 および差回路113 に供給す
る。 【0101】図2のダイナミック型ステレオ像増強シス
テムに関して説明したように、亜音速フィルタ112 ,11
4 は、フォノカートリッジが落ちることによる損傷から
保護するものである。 【0102】差回路111 は、左の信号Linから右の信号
Rinを減算し差信号(L−R)を与え、合計回路113
は、亜音速フィルタされた左右の入力信号LinおよびR
in加算して合計信号(L+R)を与える。 【0103】差回路111 によって供給される差信号(L
−R)は、周波数の関数として差信号を選択的に減衰す
る固定型差信号イコライザ115 に供給される。固定型差
信号イコライザ115 は実質的に、図2のダイナミック型
ステレオ像増強システム10の固定型差信号イコライザ18
と同じであり、適切な等化特性は図5Aに示される。例
えば、固定型差信号イコライザ115 は、次のような特性
を有する低域通過フィルタおよび高域通過フィルタを含
む並列な複数のフィルタ段を含む。低域通過フィルタは
約200Hzの−3dB周波数、6dB/オクターブの
ロールオフ、および利得1を有する。高域通過フィルタ
は約7KHzの−3dB周波数、6dB/オクターブの
ロールオフ、および利得1/2を有する。 【0104】前述のように、固定型差イコライザ115 の
等化された差信号出力の増幅は、利得制御増幅器125 に
よって与えられる。この様な増幅は、固定型差信号イコ
ライザ115 によって少なくとも部分的に与えられる。利
得制御増幅器125 の出力は、処理差信号(L−R)P
その出力として供給する残響フィルタ129 に結合され
る。 【0105】図5Aに関して、人間の耳は約1KHz乃
至約4KHzに非常に感じやすく、またこの様な周波数
範囲は、リスナーの耳の間の距離とほぼ同じ波長を有す
る差信号成分(“位相感度が増加した周波数“)である
ために、差信号はこの様な約1KHz乃至約4KHzの
範囲で特に減衰されることに注意されたい。前述のよう
に、また従来技術に関して説明されたように、この様な
周波数範囲の高い増幅(loud)の差信号は耳ざわり感を
生じ、またリスナーをスピーカーから等距離の位置に限
定する。この様な周波数を減衰することによって、耳ざ
わり感および位置の制限は実質的に減少する。 【0106】合計回路113 によって与えられた合計信号
(L+R)は、固定型合計信号イコライザ117 に結合さ
れる。固定型合計信号イコライザ117 の適切な等化特性
は図5Bに示される。例えば、固定型合計信号イコライ
ザ117 は、200Hzおよび7KHzの−3dB周波数
を有し6dB/オクターブでロールオフする帯域通過フ
ィルタを具備する。帯域通過フィルタの200Hz乃至
7Hzの帯域幅は、図2のダイナミック型ステレオ像増
強システム10のダイナミック型合計信号イコライザ21の
動作範囲とほぼ同じである。 【0107】固定型合計信号イコライザ117 の等化特性
は、6dB/オクターブで200Hz以下でロールオフ
して強調された低音を阻止することに注意されたい。さ
らに、その範囲には差信号はほとんどなく、その範囲の
処理された合計信号はあまりブーストされない。 【0108】前述のように、処理された合計信号(L+
R)P の増幅は、人工的残響補償を与える利得制御増幅
器127 によって行われる。この様な増幅は、固定型合計
信号イコライザ117 によっても少なくとも部分的に行わ
れる。 【0109】固定型イコライザ115 、117 の等化特性お
よび処理された合計および差信号と関係した利得は、多
種の録音に対する図1のダイナミック型増強システムの
平均的動作とほぼ同じである。特に、いくつかの周波数
範囲は、典型的にまたは統計的に、差信号の主として低
い振幅成分を含む。他の周波数範囲は、典型的に差信号
の主として高い振幅成分を含む。したがって、差信号の
低い振幅成分は高い振幅成分に対して増加される。差信
号のうるさい、すなわち高い振幅の成分は、典型的に周
波数のミッドレンジにあり、静かな、すなわち低い振幅
の成分は、ミッドレンジ周波数のいずれかの方側にあ
る。特に、ミッドレンジの差信号成分は、ミッドレンジ
のいずれかの方側の差信号成分より大きく減衰される。
次いでミッドレンジのいずれかの方側の差信号成分がミ
ッドレンジの差信号成分に対してブーストされるように
等化された信号は、ブーストされる。 【0110】増強システム110 はさらに、図3のフィー
ドバックおよび残響制御回路30と実質的に同じであるフ
ィードバックおよび残響制御回路40を具備する。制御回
路40は、ステレオ増強および残響補償の自動調節を与え
るためにシステムの他の素子と協同する。 【0111】制御回路40は差回路111 によって与えられ
る差信号(L−R)および合計回路113 によって与えら
れる合計信号(L+R)に応じる。制御回路40は固定型
差信号イコライザ115 によって与えられる等化された差
信号により供給された利得を変化させる利得制御増幅器
125 を制御する利得制御信号CTRLを供給する。制御
回路40は、さらに利得制御増幅器125 によって与えられ
た増幅された差信号に応じる。特に、利得制御増幅器12
5 の出力は、図3の制御回路30の帯域通過フィルタ36に
与えられる。 【0112】制御回路40は、合計回路113 によって供給
される合計信号(L+R)と利得制御増幅器125 によっ
て供給される差信号との一定の比を維持するように、利
得制御増幅器125 を制御する。 【0113】制御回路40はさらに、残響制御信号RCT
RLを残響補償を与える利得制御増幅器127 に供給す
る。例えば、利得制御増幅器127 は適当な電圧制御増幅
器である。 【0114】残響フィルタ129 は、それぞれ500Hz
および1.5Hzに中心を有し、十分な帯域幅を与える
ように十分に低いQを有する2つの1オクターブ幅のフ
ィルタを含む可変リジェクションフィルタである。残響
フィルタ129 の各フィルタは、図2のダイナミック型ス
テレオ像増強システム10のダイナミック型差信号イコラ
イザ19の等化帯域の一つと同じであり、残響制御信号R
CTRLの最大レベルに対して12dBの最大減衰を与
える。別の残響フィルタが図11に示され、以下で説明
される。 【0115】例えば、利得制御増幅器125 は、適当な電
圧制御増幅器でもある。利得制御増幅器127 の処理され
た合計信号(L+R)P の出力は、接地に結合されてい
る固定端子を有するポテンショメータ123 の他方の固定
端子に供給される。ポテンショメータ123 のワイパー接
触子は、ポテンショメータ123 によって制御されたレベ
ルを有する処理された合計信号(L+R)P を受信する
ミキサ121 に結合される。 【0116】残響フィルタ129 の処理された差信号(L
−R)P 出力は、接地に結合されている固定端子を有す
るポテンショメータ119 の他方の固定端子に結合され
る。ポテンショメータ119 のワイパー接触子は、ポテン
ショメータ119 によって制御されたレベルを有する処理
された差信号(L−R)P を受信するミキサ121 に結合
される。 【0117】利得制御増幅器127 および残響フィルタ12
9 は、利得制御増幅器127 によって供給される処理され
た合計信号(L+R)P の増加が、残響フィルタ129 に
よって供給される処理された差信号(L−R)P の減少
よりも小さいように、残響制御信号RCTRLによって
制御されることが好ましい。利得制御増幅127 によって
供給される処理された合計信号(L+R)P のレベルが
増加すると、十分なレベルの処理された合計信号(L+
R)P に対して、人工的残響が残響フィルタ129 によっ
て十分に減衰されないように補償する。 【0118】左右の亜音速フィルタされた入力信号Lin
およびRinは、別の入力としてミキサ121 に供給され
る。ミキサ121 は、処理された差信号(L−R)P およ
び処理された合計信号(L+R)P を、左右の入力信号
LinおよびRinに結合し、左右の出力信号Lout および
Rout を出力する。ミキサ121 は、図1のダイナミック
型ステレオ増強システム10のミキサ25と同じであり、次
の式によって左右の出力信号Lout 、Rout を与える。 【0119】 Lout =Lin+K1 (L+R)P +K2 (L−R)P (式3) Rout =Rin+K1 (L+R)P −K2 (L−R)P (式4) K1 の値はポテンションメータ123 によって制御され、
2 の値はポテンションメータ119 によって制御され
る。 【0120】ポテンションメータ119 、123 はミキサ12
1 によって混合される処理された差信号(L−R)P
処理された合計信号(L+R)P のレベルを使用者が制
御できるような使用者用の制御素子である。例えば、ポ
テンションメータ119 、123は処理された差信号を最小
にし、処理された合計信号を最大にするように調節され
る。この様な調節によって、リスナーは録音が行われて
いるときに中央ステージのソリストの存在をまず聞く。 【0121】左右の出力信号Lout およびRout は、図
1のステレオ増強システム300 の音の遠近感訂正システ
ム200 に供給される。その代わりに、図1で説明された
ように、音の遠近感訂正システム200 は使用されずに、
左右の出力信号Lout およびRout は、例えば、左右の
ステレオ信号LおよびRを供給する前置増幅器のテープ
監視ループの入力に適切に供給される。 D.遠近感訂正システム 図6の音の遠近感訂正システム210 は、(a)リスナー
の前方に位置したスピーカー(“前方配置スピーカ
ー”)、(b)ヘッドフォン、および(c)自動車のド
アのようなリスナーの側方に位置したスピーカー(“側
方配置スピーカー”)に遠近感訂正を与える。ここで使
用されたように、ヘッドフォンは飛行機のヘッドセット
をしばしば特徴とする全てのヘッドフォンを意味する。
一般に、ヘッドフォンには、(a)イヤーカップが耳た
ぶと全体的な外側を取囲む密閉型、(b)耳の外側表面
上にイヤーカップを配置した平型、および(c)イヤー
カップが入口内で耳管にフィットする内耳型のようなタ
イプがある。 【0122】特に図6には、前述のようにステレオ像増
強システムまたはステレオ音再生システム(図示されな
い)によって供給された左右の入力LinおよびRin信号
に応答する合計回路211 および差回路213 を含む音の遠
近感訂正システム210 が示される。例えば、図1のステ
レオ増強システム300 に関して前述したように、左右の
入力信号LinおよびRinはこの様なステレオシステムの
前置増幅器テープ監視ループ出力によって供給される。 【0123】合計回路211 は左右の入力信号Linおよび
Rinを加算し、合計信号(L+R)を与え、差回路213
は左信号Linから右信号Rinを引き差信号(L−R)を
与える。 【0124】合計信号(L+R)は、2位置スイッチ21
7 のスイッチ可能な端子2に結合される等化出力を与え
る固定型合計信号イコライザ215 の入力に供給される。
2位置スイッチ217 のスイッチ可能な端子1は合計回路
211 の出力に結合される。スイッチ217 のスイッチされ
た端子は、スイッチされた合計信号(L+R)S を与え
る。 【0125】差信号(L−R)は2位置スイッチ223 の
スイッチ可能な端子1に結合される等化出力を与える固
定型差信号イコライザ221 の入力に供給される。スイッ
チ223 は同じ対応する位置にあるようにスイッチ217 と
連動される。スイッチ223 のスイッチ可能な端子2は、
差回路213 の出力に結合される。スイッチ223 のスイッ
チされた端子は、スイッチされた差信号(L−R)S
供給する。連動する2位置スイッチ217 、223 は使用者
によって制御され、(a)前方スピーカーを使用する、
または(b)ヘッドフォンまたは側方配置スピーカーを
使用するいずれかの機能として設定される。位置1で
は、固定型合計信号イコライザ215 は迂回され、位置2
では、固定型差信号イコライザ221 が迂回されることは
明らかである。 【0126】スイッチ217 のスイッチされた端子は、入
力としてミキサ225 に接続され、スイッチ223 のスイッ
チされた端子も入力としてミキサ225 に接続される。ミ
キサ225 はスイッチされた合計信号(L+R)S および
スイッチされた差信号(L−R)S を結合し、左右の出
力信号Lout およびRout を与える。特に、左右の出力
信号Lout およびRout は、次の式によってミキサ225
によって供給される。 【0127】 Lout =(L+R)S +(L−R)S (式5) Rout =(L+R)S −(L−R)S (式6) スイッチ217 、223 の位置1は、前方配置スピーカーと
共に使用する合計および差信号に対応する。スイッチ21
7 、223 の位置2は、自動車のようにヘッドフォンまた
は側方位置スピーカーと共に使用するための合計および
差信号に対応する。 【0128】前述のように、差信号は、前方配置スピー
カーを使用する場合に等化され、合計信号は、ヘッドフ
ォンまたは側方配置スピーカーを使用する場合に等化さ
れることは明白である。 【0129】固定型合計信号イコライザ215 および固定
型差信号イコライサ221 は、それぞれ約1/3オクター
ブ幅である複数の等化帯域を有する。次の表IおよびI
Iはこの様な等化帯域の各中心周波数と与えられた等化
の量を示す。 【0130】表Iはスイッチ223 のスイッチ可能な端子
1に接続された出力に対する固定型差信号イコライザ22
1 によって与えられた等化を示す。前述のように、固定
型合計信号イコライザ215 は、スイッチ217 、233 が位
置1(前方スピーカー)にあるときに迂回される。 【0131】 表IIはスイッチ217 のスイッチ可能な端子2に接続さ
れた出力に対する固定型合計信号イコライザ215 によっ
て与えられた等化を示す。前述のように、固定型差信号
イコライザ221 は、スイッチ217 、233 が位置2(ヘッ
ドフォンまたは側方スピーカー)にある時に迂回され
る。 【0132】 表Iに示される値は代表的値のみであり、スピーカーの
位置およびスピーカーの特性を含む要因に基づいて修正
され得る。同時に、表IIに示される値も代表的値のみ
であり、側方配置スピーカーではスピーカー位置および
スピーカー特性を含む要因に基づいて修正され得る。ヘ
ッドフォンでは、表IIの値もヘッドフォンのタイプお
よび特定のヘッドフォン特性を含む要因に基づいて修正
される。 【0133】ヘッドフォンに対する等化は側方配置スピ
ーカーに対する等化とは異なることに注意されたい。側
方配置スピーカーでは、音はほとんど干渉されずに耳に
達する。しかしながら、ヘッドフォンではヘッドフォン
と耳の結合構造は、鼓膜に達する音のスペクトルに影響
する。さらに、外耳(耳管に続く部分)と耳管の部分は
ヘッドフォン構造によって塞がれ、さらに鼓膜に達する
音のスペクトルに影響する。飛行機の娯楽用ヘッドセッ
トの音の再生の効果については、文献(“Some Facto
rs Affecting the Performance of Airline Ent
ertainment Headsets ”、S.Gilman 、J.Audio
Eng. Soc. 、第31巻、No.12、1983年1
2月、914−920頁)で説明される。 【0134】音の遠近感制御システム210 によって与え
られた等化は図7A乃至図7Dに関して理解されるであ
ろう。図7Aは、ゼロ度方角または前方直線上から出る
音(ここでは“前方応答”と呼ばれる)に対する人間の
耳の統計的平均周波数応答を表わす。図7Bは、前方直
線上に関して90度の方向から出た音(ここでは“側方
応答”と呼ぶ)に対する人間の耳の統計的平均周波数応
答を表わす。 【0135】図7Cは、側方応答に対する前方応答、つ
まり図7A(前方)の応答マイナス図7B(側方)の応
答である。側方配置スピーカーまたはヘッドフォンでは
側方から出る以外の前方から出る音は等化が必要であ
る。図7Cの応答は、このような音が側方配置スピーカ
ーまたはヘッドフォンによって再生される時に、前方音
を適切なレベルに記憶する等化を示す。 【0136】図7Dは、前方応答に対する側方応答であ
り、つまり図7B(側方)の応答マイナス図7A(前
方)の応答は図7Dの応答を与える。等化が前方から出
る以外の側方から出る音には必要である。図7Dの応答
は、この様な音が前方に位置したスピーカーによって再
生される場合に側方音を適切なレベルに記憶する等化を
示す。 【0137】イコライザ215 ,221 の等化特性は図7C
および図7Dの応答に基づくが、この様な応答によって
示された全体的等化を与えない。500Hz、1KH
z、および8KHzを中心とする1/3オクターブ幅の
等化帯域は十分なものであることが測定された。各等化
特性は前述された。 【0138】以上、訂正されたステレオ音遠近感を有す
るステレオ像を与えるステレオ音遠近感訂正システムを
説明した。このシステムは開示されたステレオ像増強シ
ステムと共にまたはそれなしで容易に使用できる。ステ
レオ増強システムと共に使用すると、広いステレオ像ス
ピーカーと共に使用した場合には大きい聴覚範囲、およ
び適切な音の遠近感を与える。 【0139】音の遠近感訂正システムは複雑ではなく、
少数の狭い等化帯域のみを効果的に使用する。前述のよ
うに、前方の関係する応答、および互いの側方応答は、
広い範囲の等化が使用されるべきであることを示すが、
少数の狭い等化帯域は全体的聴覚帯域に亘って合理的近
似値であることが見出された。 【0140】前述のように、本発明の録音媒体は、通常
の音応答システムを介して再生される時に前述したよう
な利点を与えるユニークなステレオ音録音の製造に適用
される。 【0141】レコードの物理的溝、磁気テープのような
媒体の磁気領域、または光学手段によって読み出される
デジタル情報の形のデータを保持することとなる録音に
同じ装置を使用できる。この様なデータは、通常の音響
再生システムで再生する場合に、前述したすべての利点
を与える信号成分の形にされている左右のステレオ信号
を規定する。つまり、図9に概要的に示されるように、
本発明の録音媒体に録音実現原理を行なう録音システム
は、一対のマイクロフォン310 または左右のステレオ入
力信号L,Rを与えるために適用される通常のステレオ
再生システム312 のいずれかから、左右のステレオ入力
信号を受信する。図8のシステム300 のような再生シス
テム312 は、レーザディスク、レコード、磁気テープ、
またはビデオ、またはフィルム音声トラック媒体のよう
なデジタル録音を含む通常の録音媒体からの出力信号を
与える。 【0142】図9に示されるシステムで連動するスイッ
チ314 ,316 は、再生装置からの左右の信号または一対
のマイクロフォンからの左右の信号のいずれかを使用す
る。これら信号は前置増幅器318 および前記ステレオ像
増強回路100 に供給される。ステレオ像増強回路100 か
らは、処理された左右の出力信号は直接、または前記遠
近感訂正回路200 を介して録音装置320 に供給される。
録音装置320 は、通常使用される録音媒体のタイプの一
つである録音媒体322 に左右の主力信号LoutおよびRo
ut を記録する。録音装置320 に供給される出力信号Lo
ut およびRout は、ステレオ像増強の場合には、図2
のミキサ25、または図4のミキサ21、または遠近感訂正
の場合には図6のミキサ225 から得られる。 【0143】媒体322 上に録音された出力信号Lout は
前記複数の左チャンネル信号成分、つまり左のチャンネ
ル出力に対するLin+K1 (L+R)P +K2 (L−
R)Pの前記結合を含む。同様に、出力信号Rout は録
音装置によって記録媒体上で記録され、Rin+K1 (L
+R)P −K2 (L−R)P のような前記成分を含む。 【0144】図9に示されるような装置で録音した場
合、記録媒体322 は通常の録音応答装置で簡単に再生さ
れ、前記利点を与える。このように作られた記録媒体
が、録音応答装置と協同する信号発生手段を実現し、処
理された差信号および処理された合計信号を含む信号成
分の結合からなる左右の出力信号を発生するという事実
から、これらの利点が得られる。処理された差信号は、
ステレオ像増強回路100 で形成された入力差信号の修正
である。この入力差信号は、左右の入力信号LおよびR
の差を表わす。前述したように、入力差信号成分が最も
高い振幅を有している周波数帯域内にあるこの様な入力
差信号の成分に対して、入力差信号が最も低い振幅を有
している周波数帯域内にある入力差信号の成分の振幅を
ブーストすることにより修正されたある成分の相対的振
幅を、この入力差信号は有する。同様に、記録はステレ
オ像増強回路100 中に形成された処理された合計信号と
して左右のステレオ出力信号成分を発生させる。この処
理された合計信号成分は、左右のチャンネル入力信号の
合計を修正したものであり、前述のように、差信号が低
い振幅を有している周波数帯域内にある入力合計信号の
成分に対して、入力差信号が高い振幅を有している周波
数帯域内にある成分の振幅をブーストすることにより修
正された相対的振幅を有する。つまり、録音は音応答シ
ステムと協同し、スピーカーが、差信号が低い振幅を有
している周波数帯域内で、合計信号成分および差信号成
分のそれぞれ、相対的にディエンファシス(弱められ)
またはブーストされている合計成分および差成分を有す
る左右のステレオ信号をスピーカーにより再生できるよ
うにする。さらに、図2の利得制御増幅器22および制御
回路30の動作、および図4の対応する回路により、記録
322 の再生によって生じたステレオ出力信号が前述のよ
うな、修正されたまたは処理された差信号に対して合計
信号が実質的に一定の比を有するようになる。 【0145】遠近感訂正に加え、またはこれのかわりに
像増強を有する記録を作るために、図9のシステムを使
用する場合、この様な記録は、通常のステレオプレーヤ
ーと協同し、前述のように、それぞれ500Hz、1K
Hz、および8KHzに中心を有する周波数帯域中で減
衰が増加される処理された合計信号を含む成分と、差信
号を含む成分とを有する左右の出力信号を発生させる。
この様な記録は、特に側方配置スピーカーを含むシステ
ムを介して再生される。図9のシステムで作られた遠近
感が訂正されている記録が、特に前方配置スピーカーを
有するシステム用に作られている場合、ステレオプレー
ヤーで再生されると、この記録は、1つの出力信号が合
計信号を含む成分および差信号を含む成分を有する左右
のステレオ出力信号を供給し、この様な差信号は前述の
ようにそれぞれ500Hz、1KHz、および8KHz
に中心を有する周波数帯域でブーストが増加された振幅
を有する。そうでなければ、ステレオプレーヤーで再生
されるときに、前方のスピーカーに対する遠近感訂正を
有する録音は前記式5で説明されたように合計信号を含
む第1の成分と処理された差信号を含む第2の成分との
合計よりなる左出力信号を発生し、前記式6に示された
ように合計信号と処理された差信号との差よりなる右の
出力ステレオ信号を供給する。前方配置スピーカー用に
記録が作られている場合に式5および6の差信号のみが
等化されるのに対し、この様な記録が側方配置スピーカ
ー用に作られている場合は、式5および式6の合計信号
のみが等化される。 【0146】ステレオ像増強または遠近感訂正またはそ
の両者を有するユニークなステレオ録音を行なう方法
は、図9に示される装置によって行われることが理解さ
れる。一般に、この方法は、左右の入力信号を結合して
合計および差信号を発生しまた、差信号成分振幅が最も
低い周波数帯域内にある合計信号成分の振幅に対して、
差信号成分振幅が最も高い周波数帯域内にある合計信号
成分の振幅を増強するように、それぞれ予め定められた
周波数帯域内の合計信号の成分の相対的振幅を選択的に
変更することによって、処理された合計信号を生じる。
この方法はまた、差信号成分の振幅が最も低い周波数帯
域内にある差信号成分の振幅に対して、差信号成分の振
幅が最も高い周波数帯域内にある差信号成分の振幅を低
下するように、予め定められた周波数帯域内の差信号成
分の相対的振幅を選択的に変化させることによって、処
理された差信号を生じる過程を含む。この方法はまた、
左右の信号を処理された合計および差信号と結合し、録
音を行なうために、録音装置に供給される増強された左
右の出力信号を供給する。この方法の他の特徴は、差信
号の周波数スペクトルの前述した電子的分析と、それぞ
れ予め定められている周波数帯域内の差信号の振幅の関
数としての制御信号の発生とを含み、制御信号を使用し
て合計および差信号の成分の振幅が各周波数帯域内で変
化する程度を決定する。 【0147】前記方法の重要な特性によれば、左右の信
号を加算および減算して合計および差信号を発生させ、
ダイナミック型制御信号を発生させて入力信号のステレ
オの量を表わし、合計および差信号を出力信号の増強の
ために処理し、1以上の処理された信号を入力信号のス
テレオの量によって修正する。この方法のこの点におけ
る特別な特徴は、合計および差信号の一つと処理された
信号との一定の比を維持するように処理された信号の一
つを修正することである。前記方法を使用する場合、側
方配置スピーカー用に遠近感を訂正した録音を行なうた
めに、左右の信号を結合して合計および差信号を与え、
合計信号を前述したように等化するとともに、処理され
ない差信号と結合することによって、処理された合計信
号と処理されない差信号との合計よりなる左の出力を与
え、処理された合計信号と処理されない差信号との差か
らなる右の出力信号を形成する。これら出力信号は、側
方配置スピーカー用の遠近感訂正を有する録音媒体を与
える録音メカニズムに供給される。 【0148】前方配置スピーカーに対して、遠近感が訂
正された録音媒体は、左右の入力信号を結合することに
よって合計および差信号を供給し、また前述のように差
信号を等化し、さらに処理されていない合計信号を等化
された差信号に結合することにより処理されていない合
計信号と、処理されたまたは等化された差信号との合計
よりなる左の出力を供給し、処理されていない合計信号
と等化された差信号との差よりなる右の出力信号を供給
する。これら出力信号を記録メカニズムに供給して前方
スピーカーの遠近感訂正を有する記録媒体を生成する。 【0149】ここで説明された装置および方法によって
行われた記録は、ユニークな信号発生データを記録する
という点で他のステレオ記録とはユニークに区別され
る。この様なデータが、変化可能な磁気素子の形態、レ
コードの変化する溝の形態またはレーザまたはデジタル
ディスクの光反射の変化のようなデジタル情報の形態で
あるか否かで、この様な記録媒体のユニークな特性は容
易に認識できる。通常の記録再生媒体によるこの様なユ
ニークな録音を再生すると、ステレオ音は前記利点の全
てを有して発生し、特定の信号成分より構成される。 【0150】増強の量は、制御回路30および利得制御増
幅器22によって連続的、自動的に調節され、通常の記録
再生のための上述されたシステムを使用する場合に、記
録毎にステレオ情報の量の変化を補償する。そのため、
この様な連続的自動的な調節は、図9に示されるような
記録装置で実現される。つまり、再生システム312 で使
用された録音に含まれるステレオ情報、または一対のマ
イクロフォン310 に達するステレオ情報が、1録音から
次の録音に変化し、または所定のパフォーマンスまたは
記録の間に変化すると、前記制御回路30および利得制御
増幅器22は、記録媒体322 に記録される情報の増強の量
を調節し、それ故、記録媒体322 が通常のシステムで再
生される時に出力信号をこの様に調節する。 【0151】前述のようにまた図4に示されるように、
固定型合計および差イコライザを使用すると、処理され
た合計チャンネル信号の振幅はブーストされ、処理され
た差信号のある周波数は残響制御信号RCTRLの制御
下で減衰される。この装置は、処理された合計チャンネ
ル信号のレベルを自動的に増加し差チャンネル信号のあ
る周波数のレベルを附随的に減少させることによって、
残響の量を自動的に制御する。これら信号レベルの増加
および減少は前述のように残響帯域でなされ、これによ
り前記増強回路によってブーストが行われるような存在
することがある自然のまたは人工的残響のブーストを減
少させる。ダイナミック型差信号イコライザ19が残響帯
域でさらに減衰を行うようにし、またダイナミック型合
計信号イコライザ21がさらに合計信号成分をブーストす
るように、残響制御信号を使用する図2に示される装置
に関係して同じ残響制御が説明される。 【0152】図2に示される残響制御は、合計チャンネ
ルの利得制御増幅器と差チャンネルの減衰残響フィルタ
とを使用して自動的残響制御を行なうことによって、か
なり改良される。この様な改良された装置は、多数の同
じ構成要素を有する図2に示されるものと実質的に同じ
システムを示す図10に示される。図2および図10と
同じ構成要素は、例えば図2の合計回路が図10の合計
回路413 と同じであるように接頭辞“4”を有する図1
0の対応する構成要素と共に同じ符号で示される。図1
0の装置は、利得制御合計チャンネル増幅器440 を制御
するために使用される自動的におよび手動的に制御可能
な残響制御信号を与え、処理された差信号を処理するた
めに残響信号制御残響フィルタ429 (第4図の固定型イ
コライザ装置の残響フィルタと同じである)を追加する
という点で、一般に図2の装置とは異なる。図10の回
路では、入力の残響を過度に強調する前記増強回路の特
性は、自動的におよび選択的に抑制される。 【0153】制御回路430 は図3に示される制御回路と
同じであるが、この回路から与えられた残響信号RCT
RLは、図3の増幅器59の出力からの残響制御信号を供
給される残響制御ポテンショメータ444 の手動的に調節
可能なワイパーアーム442 から得られる。ワイパーアー
ム442 からの残響制御信号は、ダイナミック型合計信号
イコライラザ421 の出力(L+R)P が供給される利得
制御増幅器440 の利得を制御するために供給される。利
得制御増幅器440 の出力は、図2のダイナミック型合計
信号イコライザ21の出力と関係して説明されたようにミ
キサ425 に入力させるポテンショメータ427 に供給され
る。この場合、残響制御信号はダイナミック型信号イコ
ライザまたはダイナミック型合計信号イコライザに直接
供給されない。 【0154】利得制御増幅器422 の出力からの処理され
た差信号は、出力がポテンショメータ423 に供給される
残響フィルタ429 の入力に供給され、それ故図2の利得
制御増幅器22の出力と関係して説明されたようにミキサ
425 に供給される。 【0155】残響フィルタ429 は、図4に示される残響
フィルタ129 と同じである。しかしながら、基本的に変
化可能な減衰帯域排除フィルタである図11に示される
残響フィルタを使用することが現在は好ましい。図11
に示されるように、処理された差信号(L−R)P はフ
ィルタ入力に供給され、低域通過フィルタ450 、高域通
過フィルタ452 、および帯域通過フィルタ454 に並列に
供給される。帯域通過フィルタ454 の出力は、制御入力
としての残響制御信号RCTRLを有する制御された減
衰回路456 に供給される。フィルタ450 および452 、お
よび減衰器456からの3つの出力は、接地された非反転
入力を有する差動増幅器458 の反転入力に結合して供給
され、ポテンショメータ423 に供給される利得制御およ
び残響フィルタ制御処理差信号を出力450 に生じる。残
響フィルタ429 のフィルタ部分は、約250ヘルツまで
の低域通過、約4キロヘルツ以上の高域通過、および約
400ヘルツ乃至2.5キロヘルツの制御された減衰帯
域通過を与える。 【0156】それ故、図4の固定型等化装置の動作と同
じように、図10の回路は、入力信号の人工的または自
然のいずれかの残響の量を感知し、この様な感知された
残響に基づいた残響制御信号RCTRLを与える。制御
信号RCTRLは、入力信号の残響についての前記増強
システムの効果を自動的に制御するように処理された合
計信号をブーストし、処理された差信号の周波数帯域を
減衰する。残響の自動制御はポテンショメータ444 の手
動式制御によって手動式に選択でき、その特徴は録音工
業では極めて重要である。残響の量の閉じた選択的調節
は録音を行なうのに必要であり、特に、古い記録を新し
くまたは再記録するのに必要である。つまり、前記増強
回路によって導入される残響の望ましくない増強は、残
響制御信号それ自体のレベルを手動式に選択可能に制御
することによって、および合計と差チャンネルとの自動
制御によって容易に阻止することができる。もちろん、
図10に示される残響制御信号のレベルの手動制御は、
残響フィルタ129 を制御するために供給される図4の回
路に示される残響制御信号RCTRLのレベルの手動制
御を得るために容易に適用される。 【0157】全体的に、通常の記録の再生および改良さ
れた記録の再生の両方における記録されたパフォーマン
スから生じたステレオ像を実質的に改良するシステムを
説明してきた。この様なシステムは標準的オーディオ装
置と共に容易に使用でき、設置されたオーディオ装置に
容易に追加することができる。さらに、開示されたシス
テムは前置増幅器および/または集積増幅器に容易に協
同することができる。この様な協同は開示されたシステ
ムを迂回する装置を含む。 【0158】開示されたステレオ増強システムは、アナ
ログ技術、デジタル技術、またはその両方を組合わせて
容易に構成される。さらに、開示されたステレオ増強シ
ステムは集積回路技術によって容易に構成できる。 【0159】また、開示されたシステムは、飛行機の娯
楽用システム、劇場の音響システム、像増幅および/ま
たは遠近感訂正を含む記録を生成する記録システム、お
よびオルガンおよびシンセサイザのような電気楽器を含
む様々なオーディオシテムと共に使用でき、またはそれ
らと協同される。 【0160】さらに、開示されたシステムは自動車の音
響システム、およびボートのような他の乗物の音響シス
テムで特に有用である。 【0161】本発明の特定の実施例を説明し例示した
が、請求の範囲に記載された本発明の技術的範囲から離
れることなく多数の修正と変更が可能であることは当業
者には明かであろう。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の録音媒体にステレオ増強がなされた録
音を可能とするステレオ増強システムのブロック図。 【図2】本発明の録音媒体にステレオ増強がなされた録
音を可能とする、ダイナミックな等化をもたらすダイナ
ミック型ステレオ像増強システムのブロック図。 【図3】図2および図4のステレオ像増強システムのフ
ィードバックおよび残響制御回路のブロック図。 【図4】本発明の録音媒体にステレオ増強がなされた録
音を可能とする、固定型等化をもたらす非ダイナミック
型または固定型ステレオ像増強システムのブロック図。 【図5】図4の固定型ステレオ像増強システムによって
もたらされる等化曲線図。 【図6】本発明の録音媒体にステレオ増強がなされた録
音を可能とする、音の遠近感訂正システムのブロック
図。 【図7】人間の耳の周波数応答を示すグラフ図。 【図8】本発明の録音媒体に記録されている音を再生す
る音響再生システムを示すブロック図。 【図9】本発明の録音媒体にステレオ増強がなされた録
音を可能とする、ステレオ像増強および遠近感訂正装置
のいずれかまたは両方を使用する録音システムを示すブ
ロック図。 【図10】本発明の録音媒体にステレオ増強がなされた
録音を可能とする、残響増強の自動および手動制御を有
するステレオ増強システムのブロック図。 【図11】選択的減衰残響フィルタのブロック図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04S 1/00

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.左右のステレオ源信号を修正した左右のステレオ修
    正信号が記録され、 (a)前記左のステレオ修正信号は、 1.左のステレオ源信号成分と、 2.左右のステレオ源信号の差を表わす入力差信号を含
    む処理された差信号成分と、 3.左右のステレオ源信号の合計を表わす入力合計信号
    を含む処理された合計信号成分とを有し、 前記処理された差信号は、複数に分割された周波数帯域
    のうち入力差信号の振幅が比較的低くなっている静かな
    音の周波数帯域における入力差信号成分をブーストする
    ことにより修正され、 前記ブーストのレベルは、前記複数に分割された周波数
    帯域のうち入力差信号の振幅が比較的高くなっている大
    きい音の周波数帯域における入力差信号成分に関連し、 前記処理された合計信号は、前記振幅が比較的低くなっ
    ている周波数帯域における入力合計信号に対して前記振
    幅が比較的高くなってい周波数帯域における入力合計信
    号成分をブーストすることにより修正されており、 (b)前記右のステレオ修正信号は、 1.右ステレオ源信号成分と、 2.左右のステレオ源信号の差を表わす入力差信号を含
    む処理された差信号成分と、 3.左右のステレオ源信号の合計を表わす入力合計信号
    を含む処理された合計信号成分とを有し、 前記処理された差信号は、前記複数に分割された周波数
    帯域のうち入力差信号の振幅が比較的低くなっている静
    かな音の周波数帯域における入力差信号成分をブースト
    することにより修正され、 前記ブーストのレベルは、前記複数に分割された周波数
    帯域のうち入力差信号の振幅が比較的高くなっている大
    きい音の周波数帯域における入力差信号成分に関連し、 前記処理された合計信号は、前記振幅が比較的低くなっ
    ている周波数帯域における入力合計信号に対して前記振
    幅が比較的高くなってい周波数帯域における入力合計信
    号成分をブーストすることにより修正されており、 前記左右のステレオ修正信号の前記処理された差信号
    は、前記入力合計信号と前記それぞれの処理された差信
    号成分との比の関数となっている値を有し、 ステレオプレーヤーの録音応答装置上で左右のステレオ
    修正信号が再生されて出力される録音媒体。 2.前記処理された合計信号および差信号成分の一つに
    対する前記入力合計信号および差信号の一つの振幅比は
    実質的に一定である請求項1記載の録音媒体。 3.前記入力合計信号および前記入力差信号は、前記複
    数に分割された周波数帯域の中から選択された周波数帯
    域において人工的残響の影響を補償するために変化を受
    ける成分を有する請求項1記載の録音媒体。 4.左右のステレオ源信号を修正した左右のステレオ修
    正信号が記録され、 前記左右のステレオ修正信号はそれぞれ、 前記左右のステレオ源信号の差を表わす入力差信号の修
    正からなる処理された差信号と、 前記左右のステレオ源信号の合計を表わす入力合計信号
    の修正からなる処理された合計信号とを含む信号成分の
    組み合わせを有し、 前記処理された差信号は、入力差信号の振幅が比較的高
    くなっている周波数帯域における成分に対して入力差信
    号の振幅が比較的低くなっている周波数帯域においてブ
    ーストされた前記入力差信号の成分を含み、 前記処理された合計信号は、前記入力差信号の振幅が比
    較的低くなっている周波数帯域における入力合計信号成
    分に対して前記入力差信号の振幅が比較的高くなってい
    る周波数帯域においてブーストされた前記入力合計信号
    の成分を含み、 前記処理された差信号と前記入力合計信号は、実質的に
    一定である予め定められた振幅関係を有し、 ステレオプレーヤーの録音応答装置上で左右のステレオ
    修正信号が再生されて出力される録音媒体。
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