JP2878262B1 - ヘルメットにおけるシールドの開閉機構 - Google Patents

ヘルメットにおけるシールドの開閉機構

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JP2878262B1
JP2878262B1 JP5344498A JP5344498A JP2878262B1 JP 2878262 B1 JP2878262 B1 JP 2878262B1 JP 5344498 A JP5344498 A JP 5344498A JP 5344498 A JP5344498 A JP 5344498A JP 2878262 B1 JP2878262 B1 JP 2878262B1
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清 河野
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株式会社アライヘルメット
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Abstract

【要約】 【課題】 シールドの閉鎖状態では開口部の縁取りゴム
に密着接合し、これを開放又は閉鎖する場合には縁取り
ゴムとの摩擦を低減する回動をし、尚且つシールドの全
開位置ではヘルメット表面から離れすぎない任意の位置
に設定できるシールドの開閉機構を提供することにあ
る。 【解決手段】 ヘルメット1の外側に回動自在に取付け
られるシールド3の開閉機構であって、全閉状態から全
開状態までのシールドの回動を、2個の回転中心の切り
替え移動で回動するように支持した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はヘルメットにおける
シールドの開閉機構に係るものである。
【0002】
【従来の技術】車両(オートバイ、四輪自動車等)に乗
車する時頭部に装着するヘルメット(フルフェース型ヘ
ルメット、ジェット型ヘルメット等)には前面に形成さ
れた開口部を閉鎖するシールドが開閉可能に取付けられ
ている。その取付け構造をフルフェース型ヘルメットの
場合について図5で説明すると、シールド100の左右
両側の取付け部100’がヘルメット101の左右側部
に支軸102で回転可能に支持され、且つシールドには
その回動範囲を規制する円弧孔103が前記支軸102
に嵌合する孔104を中心として所定角度形成されてい
る。つまり、ヘルメットに対してシールドは単一の回転
中心で回動可能に支持されていて、その回動軌跡は側面
から見ると一定の円を描くようになつている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】通常、シールドを閉じ
た状態では該シールドの内側面がヘルメットの開口部
(窓孔)の縁に取付けられた縁取りゴムに密着接合して
おり、その位置から開放するためには前記シールドを縁
取りゴムの摩擦に対処するためヘルメット(帽体)表面
から離れる方向に回動しなければならない。
【0004】つまり、側面から見て帽体外形(略円)の
中心より上方にシールドの回転中心を設定する必要があ
る。しかしそのままではシールドを上方に回動して開口
部を開放するにつれ、シールドは帽体表面より離れてい
く。又、開口部を開放する状態でシールドが帽体表面か
ら離れすぎないようにするには該シールドの回転半径を
短くし、回転中心を帽体外形の中心より前方に設定しな
ければならない。以上のような条件を満足させた上でシ
ールドの回転中心を設定するということはヘルメットの
形状設計の自由度を低下させる原因となっていた。
【0005】本発明は上記した従来の技術が有する問題
点に鑑みてなされたもので、その課題とするところは、
シールドの閉鎖状態では開口部の縁取りゴムに密着接合
し、シールドの全開位置ではヘルメット表面から離れす
ぎないシールドの開閉機構を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明が講じた技術的手段は、前記開口部を閉鎖する
状態から頂部側へ移動して開口部を開放する状態までの
シールドの回動を、回転中心が2個で、回動の前半と後
半で回転中心が切り替わるように支持した構成を特徴と
する。
【0007】上記2個の回転中心が連続した一連の動き
として切り替わる機構は、シールドの左右両側の取付け
部に、前半の回動を担う回転中心Aと、その回転中心A
を中心として所定角度の回転範囲(B〜B’)を規制す
る円弧孔7を開設し、更に前記円弧孔7における回動終
端側B’を中心として後半の回転範囲(A〜A’)を決
定する孔が前記回転中心Aに連続して開設される。
【0008】上記の手段によれば、ヘルメットの開口部
をシールドが閉鎖する全閉状態ではシールドは開口部の
縁取りゴムに密着接合し、開口部を開放にするシールド
の全開位置ではヘルメットの表面に近い位置に保持さ
れ、ヘルメットの表面からの突出量を少なくすることが
出来る。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面に基づき説明する。図1は本発明に係るシールド
の開閉機構を装備したヘルメットを示し、フルフェース
型ヘルメット1の外側に、該ヘルメット1に形成された
窓孔2を閉鎖するシールド3の両側部の取付け部3’が
2個の回転中心となる支軸4,5で上下方向に回動自在
に支持されている。
【0010】シールド3を回動自在に支持する2個の支
軸4,5は、ヘルメットの窓孔2を閉鎖する「閉じ」状
態から頂部側へ移動して窓孔2を開放する「開け」の状
態までの一連の回動を、前半と後半とに分けて回転中心
が切り替わるようになっている。
【0011】以下、その構成について説明すると、シー
ルド3の両側部における取付け部3’に支軸4が嵌合す
るトラック形の孔6と、支軸5が嵌合する円弧孔7が開
設されている。上記トラック形の孔6は、支軸4と嵌合
して前半の回動を担う回転中心Aと、その回転中心Aを
始点として後半の回動範囲の終点A’までを連続して形
成したものである。又、もう一方の円弧孔7は、前記し
た孔6における支軸4が嵌合する一方の回転中心Aを中
心として前半の回動範囲(B〜B’)を決定するもの
で、AB間の距離L1と、AB’間の距離L2は同じに
設定されている。そして、回動範囲を決定する円弧孔7
における点B’(前半の回動範囲の終点)と後半の回動
範囲を決定する孔6の終点A’とを結ぶ距離A’B’間
の距離L3は前記した2点間の距離L1及びL2と同じ
に設定する。即ち、L1=L2=L3として、これらに
対しA’B間は異なる距離に設定する。
【0012】上記の構成により、図3に示すシールド3
が閉じられた状態にあっては、取付け部3’の孔6は点
Aが支軸4と係合し、円弧孔7の点Bが支軸5と係合し
ている。そして、図3の状態からシールド3を上方に回
動するとシールド3は支軸4に孔6の点Aが係合した状
態で該支軸4を中心として円弧孔7のもう一方の点B’
側に向けて回動し、円弧孔7の点B’が支軸5と係合し
た時点で、支軸4を中心とした回動が終了する(図4参
照)。
【0013】支軸4を中心とした前半の回動が終了する
と今度は支軸5が回動の中心となってシールド3の回動
が行われる。即ち、円弧孔7の点B’が支軸5と係合す
る状態で該支軸5を中心として孔6のもう一方の点A’
側に向けて回動し、孔6の点A’が支軸4と係合した時
点で支軸5を中心とした後半の回動が終了し、シールド
3は全開の状態となる(図1、図2参照)。
【0014】上述した実施の形態では支軸4として径方
向にバネ作用が生じる弾性片8を有する軸を用いている
が、これはシールド3を任意の開き角度で保持するため
のものであってこれに限定されるものではない。又、上
記した孔6は支軸4との係合が節度良く行われるように
点Aと点A’との略中間部は支軸4の直径より幅狭く
し、支軸4と点A、点A’との係合が節度良く行われる
ようになっている。更には、孔6、円弧孔7は共に円弧
運動をするための孔であって、それぞれ節度機構を有す
る、有さないに限定されるものではない。
【0015】
【発明の効果】本発明のシールドの開閉機構は請求項1
に記載の構成により、シールドの開閉回動を2個の回転
中心で切り替えて行い、それによりヘルメットの開口部
をシールドが閉鎖する全閉状態ではシールドは開口部の
縁取りゴムに密着接合し、その閉鎖状態から開放状態に
する時又は開放状態から閉鎖状態に戻す時、シールドは
ヘルメットの縁取りゴムを擦りながら回動する接触範囲
を少なくする方向に回動し、且つ全開位置ではヘルメッ
トの表面に近い位置に保持され、ヘルメットの表面から
の突出量は少なくなる。更に、シールドの全閉と全開が
別々の回転中心で行われるため、ヘルメットの形状設計
の自由度を確保することができる。又、庇が取付けられ
たオフロード用ヘルメットに装備した場合は、庇の角度
に合わせてシールドの全開角度を設定できるのでシール
ドを上げた際、庇の内側に格納保持することが容易とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシールド開閉機構を装備したヘルメッ
トを示す一部切欠側面図である。
【図2】図1のシールド全開状態における要部を示す拡
大図である。
【図3】シールドを閉じた状態を示し、(a)は同側面
図、(b)は開閉機構部分の拡大図である。
【図4】図3の状態から前半の回動範囲の終点までシー
ルドを回動した状態を示し、(a)は同側面図、(b)
は開閉機構部分の拡大図である。
【図5】従来のシールド開閉機構を装備したヘルメット
を示す一部切欠側面図である。
【符号の説明】
1…ヘルメット 2…開口部(窓孔) 3…シールド 4,5…支軸 6…孔 7…円弧孔

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヘルメットの前面開口部を閉鎖する状態
    からヘルメットの頂部側に移動して開放する状態までの
    開閉を、ヘルメットの左右両側に設けられる点を中心と
    する回転により可能とするシールドにおいて、左右各々
    の側に回転の中心となる点を二個づつ設け、前記開口部
    を閉鎖する状態からヘルメットの頂部側へ移動して前記
    開口部を開放する状態までシールドが回転移動する間に
    おいて、回転運動の中心が一つの点から他の一つの点へ
    と切り替わることを特徴とするヘルメットにおけるシー
    ルドの開閉機構。
  2. 【請求項2】 上記シールドの左右両側の取付け部に、
    前半の回動を担う回転中心Aとその回転中心Aを始点と
    して後半の回動範囲の終点A’を決定する孔6と、前記
    孔6の点Aを中心としてシールドの前半の回動範囲を決
    定する所定角度の円弧孔7を開設し、前記孔6をヘルメ
    ット側に固定した支軸4に、円弧孔7をヘルメット側に
    固定した支軸5に係合したことを特徴とする請求項1記
    載のヘルメットにおけるシールドの開閉機構。
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