JP2002138320A - ヘルメットにおけるシールドの支持構造 - Google Patents

ヘルメットにおけるシールドの支持構造

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ヘルメットの衝撃吸収性と空力特性及び良好
な被り心地を確保した上で、走行風による風切り音の抑
制と、万一の転倒の際、シールド等の段差部が路面等に
引っ掛って脱落することを防ぐ効果のある新規なシール
ドの支持構造の提供。 【解決手段】 シールド全閉時においてシールド2の外
表面と帽体1の外表面が略面一となる外観が構成される
支持構造において、支軸11Lの前後動に伴うシールド
2の前後動と、シールド2の上下回動時にシールド2を
斜面部5L,5Rに対して昇降させることによって、シ
ールド2を段差部3から出没させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オートバイ、四輪
自動車等各種移動車両又は移動機具に乗る際に頭部及び
顔面を保護するために被るフルフェースタイプ及びジェ
ットタイプのヘルメットに装備されるシールドの取付構
造に関し、特に、シールド全閉時にはシールドの外表面
が帽体の外表面と略面一となる外観を構成するシールド
の取付構造の改良に関する。
【0002】
【従来技術】帽体のシールド装着位置に、少なくともシ
ールドを受容する段差部が形成され、シールド全閉時に
はシールドの外表面が帽体の外表面と略面一となる外観
を構成するシールドの支持構造としては、例えば、実開
平2-22329号公報で既に提案されている。この考
案は、シールド全閉時には、シールドが段差部(公報で
は段部)に合わさってシールドの外表面(公報では外側
面)と帽体の外表面(公報では外側面)とが面一にされ
ている。この状態からシールドを前方に押出すと、帽体
の左右側面に備えられたラチェット機構によって、シー
ルドの前側が前方にスライドして段差部から外れると共
に、シールドの左右両側部が左右外側にスライドして段
差部から外れるので、シールドを上方に押し上げて全開
にすることができる。再度シールドを全閉状態にするに
は、シールドを押し下げて後方に押し戻すことによっ
て、シールドが段差部に合わさってシールドの外表面と
帽体の外表面とが面一となる。この構成によって、走行
風による風切り音の抑制、雨水のヘルメット内部への浸
水の防止という目的を達成しようとしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記考案の
ラチェット機構は、図12に示すように、ラチェット台
座100、ラチェット内側回転体200、シールドホル
ダー300、ラチェット外側回転体400、回り止めワ
ッシャー500、ボルト600、ラチェットカバー70
0によって構成され、これらの各部材が、帽体800の
両側部に同軸線上に重合状に並べられている。このラチ
ェット機構は前記した通り、多くの構成部材を帽体80
0の両側部に同軸線上に重合状に並べることによって、
ラチェット機構が相当の厚みを有してしまうため、帽体
をラチェット機構の厚み分内側に張り出させて凹ますこ
とが必要である。
【0004】しかしながら、このようにすると帽体が内
側に張り出す分だけ、着用者の頭部への衝撃を吸収する
衝撃吸収ライナーの厚みを薄くする必要があるため、着
用者に対して安全性を提供できない。衝撃吸収ライナー
の厚みを確保する方法としては、衝撃吸収ライナーを当
初から帽体内側に張り出す分の厚みを加えた厚みとして
形成すればよいが、この場合、衝撃吸収ライナーの厚み
に比例して帽体が大きくなり、ヘルメット自体の大型化
や重量増加ということを招くため、着用者に対して良好
な被り心地を提供できない。すなわち、公報記載の考案
は、走行風による風切り音の抑制という点について、ヘ
ルメットの衝撃吸収性と空力特性及び被り心地をある程
度犠牲にした上で初めて解決できるものである。
【0005】そこで、本発明は、ヘルメットの衝撃吸収
性と空力特性及び良好な被り心地を確保した上で、走行
風による風切り音の抑制と、万一の転倒の際、シールド
等の段差部が路面等に引っ掛って脱落することを防ぐ効
果のあるシールドの支持構造を新規に提供することを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために本発明が採用した技術的手段は、帽体1のシール
ド装着位置に、少なくともシールド2を受容する段差部
3が形成され、シールド全閉時にはシールド2の外表面
が帽体1の外表面と略面一となる外観を構成し、且つ、
帽体1の左右側面の支軸11L,11Rに支持されたシ
ールド取付け部21L,21Rが、帽体1に取付けられ
たベース部材4L,4R上の回転軸心CL,CRを中心
として回動することでシールド2が開閉される支持構造
において、シールド2全閉時には一方の支軸(図面上1
1L)の軸心C1Lが前記回転軸心CLより後方に位置
した状態にあり、この状態からシールド2を前方に移動
させ、支軸11Lの軸心C1Lを回転軸心CLと同心と
なる位置まで前進させると、シールド2が帽体正面側の
段差部3から脱出し、この脱出状態からシールド2を上
方に回動すると、左右のシールド取付け部21L,21
Rがベース部材4L,4R上に設けられた斜面部5L,
5Rに載り上がってシールド取付け部21L,21Rが
外方へ拡開すると共に、帽体側面の段差部3から脱出す
るようにしていることを特徴とするヘルメットにおける
シールドの支持構造にしたことである。(請求項1)
【0007】本発明のシールドの支持構造の構成を説明
すると、図1乃至図4に示すように、シールド2を回動
可能に支持する支軸11Lがベース部材4Lに前後動可
能に軸支されている。他方支軸11Rがベース部材4R
に固定されている。段差部3は、シールド2を受容した
状態において、帽体1の外表面とシールド2の外表面と
が略面一となる深さを有する。支軸11Lの後方におけ
る位置は、図1に示すようにシールド2が段差部3に密
着状に受容される位置であり、前方での位置は、図5に
示すように、支軸11Lの軸心C1Lと回転軸心CLが
同心となる位置である。回転軸心CL,CRは、図6及
び図7に示すようにシールド2を上下回動させる位置で
あり、支軸11Lの軸心C1Lと回転軸心CLが同心と
なると、シールド2の正面側が段差部3から脱出する位
置である。斜面部5L,5Rは、ベース部材4L,4R
に、左右外側に向けて突設されており、その斜面51
L,51Rが、シールド2の上方への回動時に、シール
ド取付け部21L,21Rを斜面51L,51Rに沿わ
せて左右外側方向に拡開させる形態にされている。又、
斜面部5L,5Rの高さは、シールド取付け部21L,
21Rが斜面部5L,5Rの頂点52L,52Rに達し
たときに、シールド取付け部21L,21Rが段差部3
から脱出できる高さである。
【0008】つまり、本発明のシールドの支持構造は、
図1乃至図4に示すように、シールド2の全閉状態で
は、シールド2が段差部3に受容されて帽体1の外表面
とシールド2の外表面とが略面一となっている。この状
態から、シールド2を前方に移動させると、図5に示す
ように、シールド2を支持する支軸11Lが前方に移動
し、支軸11Lの軸心C1Lと回転軸心CLが同心とな
ると共に、シールド2が正面側の段差部3から脱出し、
シールド2の上方への回動が可能な状態となる。この状
態から、シールド2を上方に回動させると、図6乃至図
9に示すように、シールド取付け部21L,21Rが斜
面部5L,5Rに載り上げて左右外側に拡開しながら段
差部3から脱出して全開状態となる。この全開状態から
全閉状態にするには、シールド2を下方に回動すると、
左右外側に拡開していたシールド取付け部21L,21
Rが、自身の拡開からの戻り力によって斜面部5L,5
Rに沿って、内側に閉じられながら段差部3に受容され
る。続いてこの状態から、シールドを後方に移動させる
と、支軸11Lが後方に移動し、支軸11Lの軸心C1
Lが回転軸心CLの後方に位置すると共に、シールド2
が正面側の段差部3に受容されて全閉状態となる。
【0009】このように本発明のシールドの支持構造
は、ヘルメットに通常備えられているシールド支持用の
一方の支軸11Lを前後動可能とすると共に、左右両側
のシールド2の回転軸心CL,CRの前方に斜面部5
L,5Rを突設したことによって、シールド2を段差部
3から出没させるものであるので、帽体1の両側部に
は、シールド2の外表面と帽体1の外表面が略面一とな
る程度の深さの凹みを確保すればよい。したがって、本
発明の支持構造は、前記した公報記載の支持構造におけ
るラチェット機構の厚み分の凹みに比べて、シールドの
厚み程度の極めて浅い凹みが確保されていればよいこと
から、この凹みによる帽体内部への張り出しが少なくで
きるので、帽体を大きくすることなく衝撃吸収ライナー
における安全性に必要な厚みを確保することができる。
以上の説明では左側の支軸11Lを前後動するようにし
ているが、本発明は、これに限定するものではなく、左
右いずれか一方の支軸が前後動することを要旨としてい
るので、右側の支軸11Rを前後動させるようにしても
よい。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明では、風切り音の抑制とシ
ールド脱落を防ぐという点における実効性をさらに向上
させる手段として、両シールド取付け部21L,21R
を外側から帽体1側に押え付けて保持するシールドホル
ダ6L,6Rを左右に有し、そのシールドホルダ6L,
6Rの押え力は、シールドホルダ6L,6Rの戻り反力
を利用していることを特徴とするヘルメットにおけるシ
ールドの支持構造を提案する。(請求項2)
【0011】本発明によれば、図6乃至図9に示すよう
に、シールド2の上方回動によるシールド取付け部21
L,21Rの左右外側への拡開により、シールドホルダ
6L,6Rが左右外側に押し広げられながら、帽体1の
外表面とシールドホルダ6L,6Rとの間にシールド2
における上方回動の通過空間7L,7Rを形成する。全
開状態からシールド2を下方回動させると、シールドホ
ルダ6L,6Rが左右外側に押し広げられたことによる
戻り反力がシールド取付け部21L,21Rに作用し、
その戻り反力によってシールド取付け部21L,21R
を段差部3に押し戻す。このように本発明の支持構造に
おいては、シールド2の全閉時において、帽体1の外表
面とシールドホルダ6L,6Rとの間には通過空間7
L,7Rが存在せず、シールド2の上方回動によって通
過空間7L,7Rが初めて形成されるものであるので、
シールドホルダ6L,6Rの厚みを通過空間7L,7R
分薄くすることができる。すなわち、帽体1に対するシ
ールドホルダ6L,6Rの突出量を減少させ、帽体1の
外表面とシールドホルダ6L,6Rの外表面とを略面
一、又は、略面一に近い態様にすることができるので、
シールドホルダ6L,6Rによって生じる風切り音を抑
制することができるし、シールドの脱落を防ぐ効果を大
きくすることができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明すると、本実施
例のヘルメットはフルフェースヘルメットである。ヘル
メットAは、図1乃至図4に示すように、繊維強化プラ
スティック材からなる帽体1の内側に発泡材からなる衝
撃吸収ライナー7と内装材8を備え、帽体1の前面から
左右両側部に亘って開口部1Aを塞ぐシールド2を備え
ている。又、開口部1Aの周縁と帽体1の左右両側部に
亘って、全閉時においてシールド2を受容する段差部3
が形成されており、シールド2の全閉時には、シールド
2の外表面が帽体1の外表面と略面一になるように受容
される。4L,4Rはヘルメット本体1の左右外側面に
固着されたベース部材であり、このベース部材4L,4
R上に、シールド2のシールド取付け部21L,21R
を回動可能に支持する支軸11L,11Rと、シールド
2の上方回動により、シールド取付け部21L,21R
を左右外側に拡開する斜面部5L,5Rが備えられてい
る。又、ベース部材4L,4Rには、シールド取付け部
21L,21Rを帽体1側に押し付けるシールドホルダ
6L,6Rが掛け止めされている。シールドホルダ6
L,6Rは、弾性を有する合成樹脂材を用いて、ベース
部材4L,4Rを覆い、且つ、外形が段差部3に適合す
る形態に形成されており、さらに、その外表面を帽体1
の外表面と略面一として、段差なく滑らかに連続するよ
うにしてある。
【0013】支軸11Lは、上方に取付板12が形成さ
れており、この取付板12をベース部材4Lに軸支する
ことによって前後方向回動可能にされ、シールド2の前
後方向の移動に伴って回動し、この回動に伴ってシール
ド取付け部21Lが前後方向にスライドする。又、支軸
11Lが後方にあるときには、その軸心C1Lが回転軸
心CLの後方に位置し、前方に回動させたときに軸心C
1Lが回転軸心CLと同軸となる。他方支軸11Rは、
ベース部材4Rに固定されている。又、両支軸11L,
11Rは、シールド全開状態での拡開時において、シー
ルド取付け部21L,21Rが、外れない程度の軸方向
の高さを有している。
【0014】斜面部5Lは、回転軸心CLの前方に位置
して外方に突設され、シールド取付け部21Lに開孔さ
れた前後方向に長い長孔22に嵌め合わされている。斜
面部5Lには、下方に軸方向外側に向けて先端幅が狭く
なる形態とする傾斜面51Lが形成されている。長孔2
2は、シールド2の前後動を規制するためのものであ
り、シールド2が全閉状態のときには、斜面部5Lが長
孔22の前側縁に接触し、シールド2を前方へ移動させ
たときには、斜面部5Lが長孔22の後側縁に接触して
シールド2の前後動を規制する。又、斜面部5Lが長孔
22の後側縁に接触した状態では、支軸11Lの軸心C
1Lが回転軸心CLと同軸となり、この同軸となった状
態でシールド2の正面側が段差部3から脱出する。(図
6参照) つまり、このようになった時点でシールド2の上方回動
が可能となる。斜面部5Rは、図2及び図5に示すよう
に、支軸11Rの上方、且つ支軸11Rの円弧に沿うよ
うに位置し、支軸11Rに支持されるシールド取付け部
21Rを切欠き211Rの前側の端部212Rと対面し
ている。斜面部5Rには、前記端部212Rと対面する
面に、軸方向外側に向けて先端幅が狭くなる形態とする
傾斜面51Rが形成されている。
【0015】前記した上方回動可能状態からシールド2
を上方に回動させると、図7乃至図11に示すように、
左側面側では、長孔22の下側縁が傾斜面51Lに接触
しながら傾斜に沿って軸方向に移動することによって、
シールド取付け部21Lが外方に拡開し、長孔22が斜
面部5から外れ、シールド取付け部21Lが斜面部5L
の頂点52Lに載った時点で、シールド取付け部21L
が段差部3から脱出する。他方、右側面側では、端部2
12Rが傾斜面51Rに接触しながら傾斜に沿って軸方
向に移動することによって、シールド取付け部21Rが
外方に拡開し、端部212Rが斜面部5Rの頂点52R
に載った時点で、シールド取付け部21Rが段差部3か
ら脱出する。そしてこの拡開は、シールド取付け部21
L,21Rが、シールドホルダ6L,6Rを左右外側に
押し開いて、シールドホルダ6L,6Rの内側と斜面部
5L,5Rの頂点52L,52Rとの間に、シールド2
における上方回動の通過空間7L,7Rを形成しなが
ら、この通過空間7L,7Rに入ることによってシール
ド2を全開状態とする。このシールド2の全開状態で
は、シールドホルダ6L,6Rの戻り反力がシールド取
付け部21L,21Rに作用しており、斜面部5L,5
Rの頂点52L,52Rにシールド取付け部21L,2
1Rを押し付けている。
【0016】シールド2を全開状態から全閉状態にする
には、シールドの開動作の逆の動作をすればよく、シー
ルド2の下方回動において、左側面側では、長孔22が
斜面部5Lとの適合位置に来ると、シールドホルダ6L
の戻り反力によって、長孔22が斜面部5Lに嵌め合わ
されると共に、長孔22の下側縁が傾斜面51Lで案内
されながら内方に移動して、シールド取付け部21Lが
段差部3に受容される。他方、右側面側では、端部21
2Rが斜面部5Rの頂点52Rから傾斜面51Rに来る
と、シールドホルダ6Rの戻り反力によって、端部21
2Rが傾斜面51Rで案内されながら内方に移動して、
シールド取付け部21Rが段差部3に受容される。そし
て、この状態からシールド2を後方に移動させると、支
軸11Lが後方へ回動すると共に、支軸11Lの軸心C
1Lが回転軸心CLから外れ、シールド2の正面側も段
差部3に受容されて、シールド2の外表面と帽体1の外
表面とが略面一となる。
【0017】図中、符号10は、シールドの前後移動及
び上下回動の操作をする操作部であり、この操作部10
を指で摘まんで、シールド2を前後移動及び上下回動さ
せる。又、符号9L,9Rは、シールド2を取り外すと
きに使用する操作レバーであり、シールド2を全開状態
にすると突出し、突出した操作レバー9L,9Rを上方
に回動すると、シールド取付け部21L,21Rがさら
に拡開して支軸11L,11Rから外れ、シールドホル
ダ6L,6Rをさらに押し広げると共に、前記通過空間
7L,7Rを広げることによって、広がった通過空間7
L,7Rからシールド取付け部21L,21Rを抜き取
る。尚、この操作レバーを備えた支持構造については、
既に本出願人により出願されて登録となっているのでそ
の具体的な構成や作用の説明については省略する。 (特許登録3045718号)又、本実施の形態では、
フルフェースヘルメットの例で説明したが、この取付構
造はジェット型ヘルメットにおいても実施可能である。
【0018】
【発明の効果】本発明のシールドの支持構造は以上説明
したとおり、帽体左右側面の凹みが後方記載の構造に比
べて極めて浅くすることが可能な構造であるので、その
凹みによる帽体内部への張り出しを少なくすることがで
きる。したがって、衝撃吸収ライナーの厚みの削減や帽
体を大きくすることなく、シールドの外表面と帽体の外
表面を略面一とすることができるので、ヘルメットの安
全性及び良好な被り心地を確保した上で、走行風による
風切り音の抑制と万一の転倒の際、シールド等の段差部
が路面等に引っ掛って脱落することを防止することに寄
与する。しかも、公報記載のラチェット機構に比べて、
部品点数が少なくその構成も極めて簡単なものであるの
で、コストの削減に大きく貢献する上にメンテナンスも
簡単である。さらに、左右いずれか一方の支軸の前後動
によって、シールドの正面側が段差部から脱出してシー
ルドを上下回動可能にする構造であるので、シールドの
開閉を片手で行なうことができる。
【0019】又、請求項2の発明によれば、帽体に対す
るシールドホルダの突出量が減少し、帽体の外表面とシ
ールドホルダの外表面とを略面一、又は、略面一に近い
態様にすることができる。したがって、前記効果に加え
て、シールドホルダによって生じる風切り音をさらに抑
制することができるし、シールドの脱落を防ぐ効果を大
きくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ヘルメットの左側面図である。
【図2】ヘルメットの右側面図である。
【図3】図1の(3)−(3)線断面図である。
【図4】図2の(4)−(4)線断面図である。
【図5】図2の(5)−(5)線断面図である。
【図6】シールドを前方移動させた状態を示す左側面図
である。
【図7】シールドを上方回動させた状態を示す左側面図
である。
【図8】シールドを上方回動させた状態を示す右側面図
である。
【図9】図7の(9)−(9)線断面図である。
【図10】図8の(10)−(10)線断面図である。
【図11】図8の(11)−(11)線断面図である。
【図12】従来の支持構造を示す。
【符号の説明】
1:帽体 2:シールド 3:段差部 4L,4R:ベース部材 5L,5R:斜面部 6L,6R:シールドホ
ルダ 11L,11R:支軸 21L,21R:シール
ド取付け部 CL,CR:回転軸心 C1L:軸心

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 帽体のシールド装着位置に、少なくとも
    シールドを受容する段差部が形成され、シールド全閉時
    にはシールドの外表面が帽体の外表面と略面一となる外
    観を構成し、且つ、帽体の左右側面の支軸に支持された
    シールド取付け部が、帽体に取付けられたベース部材上
    の回転軸心を中心として回動することでシールドが開閉
    される支持構造において、 シールド全閉時には一方の支軸の軸心が前記回転軸心よ
    り後方に位置した状態にあり、 この支軸側のシールド端を前方に移動して支軸の軸心を
    回転軸心と同心となる位置まで前進させると、シールド
    が帽体正面側の段差部から脱出し、この脱出状態からシ
    ールドを上方に回動すると、左右のシールド取付け部が
    ベース部材上に設けられた斜面部に載り上がってシール
    ド取付け部が外方へ拡開すると共に、帽体側面の段差部
    から脱出するようにしていることを特徴とするヘルメッ
    トにおけるシールドの支持構造。
  2. 【請求項2】 両シールド取付け部を外側から帽体側に
    押え付けて保持するシールドホルダを左右に有し、 そのシールドホルダの押え力は、シールドホルダの戻り
    反力を利用していることを特徴とする請求項1に記載の
    ヘルメットにおけるシールドの支持構造。
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