JP2007092244A - シールド板開閉式ヘルメット - Google Patents

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Abstract

【課題】ヘルメット外側の取り付け基材にシールド板を回動可能に支持したものは、ねじを取り外してシールド板と取り付け基材の両方を外す必要があり、取り外したシールド板を再使用する場合に備えて、外した取り付け基材とねじが紛失しない保管が必要となり面倒である。本発明は、シールド板をヘルメットに回動可能に支持する機構部はヘルメットに残し、シールド板をヘルメットから取り外し可能とするものである。
【解決手段】ヘルメット本体の左右両側外部に固定した固定軸基材は、シールド板の回動軸となる固定側軸部と、これを中心とする円弧状係止部を備え、シールド板は、固定側軸部と回動可能に係合する可動側軸部と、円弧状の係止部に係合する第二係止部を備え、シールド板が全開位置よりも開いた位置で固定側軸部と可動側軸部の係合、及び円弧状の係止部と第二係止部の係合が解除される構成。
【選択図】図2

Description

本発明は、自動二輪車などに乗車する場合に使用されるシールド板開閉式ヘルメットに関する。
従来のヘルメットにおけるシールド板の開閉方式として、ヘルメット本体の外側シェルに取り付けた取り付け基材に形成した筒体部が、シールド板の側部に形成した円弧状ガイド溝に形成した全閉位置用保持孔部、全開位置用保持孔部、デフロスト位置用保持孔部に嵌り合う構成によって、ヘルメット本体に対してシールド板を全閉位置、デフロスト位置、全開位置と順次開閉できるものがある。(例えば、特許文献1参照)。
具体的には、シールド板5の円弧状ガイド溝47に取り付け基材19の筒状部23が嵌った状態にシールド板5と取り付け基材19とを組み合わせ、この状態で、シールド板5の外側からねじ57、58をヘルメットの外側シェル7に固定する。これによって、取り付け基材19はヘルメットの外側シェル7に固定され、シールド板5は、ねじ57を支軸として上下に回動可能となる。このシールド板5の上下回動によって、取り付け基材19の筒状部23はシールド板5の円弧状ガイド溝47に沿って移動し、この円弧状ガイド溝47に形成した全閉位置用保持孔部、全開位置用保持孔部、デフロスト位置用保持孔部に筒状部23が嵌り合うことによって、シールド板5が、これらの位置に一時的に保持される構成である。
特開平10−168638号
特許文献1の構成は、上記のように、シールド板5の円弧状ガイド溝47に取り付け基材19の筒状部23が嵌った状態にシールド板5と取り付け基材19とを組み合わせ、この状態で、シールド板5の外側からねじ57、58をヘルメットの外側シェル7に固定する構成である。このため、シールド板5を取り外してヘルメットのみを使用する場合には、ねじ57、58を取り外して、シールド板5と取り付け基材19を取り外す必要があり、シールド板5の着脱が面倒である。特に、取り外したシールド板5を再使用する場合に備えて、取り外した取り付け基材19とねじ57、58が紛失しないように注意した保管が必要となり、結構面倒である。このような点に鑑みて、本発明は、シールド板5をヘルメットに回動可能に支持する機構部はヘルメットに残した状態で、シールド板5をヘルメットから取り外し可能とし、シールド板5の着脱がし易い構成を提供するものである。
第1発明のシールド板開閉式ヘルメットは、ヘルメット本体の左右両側外部に固定した固定軸基材に対して透明性の合成樹脂製シールド板の左右両側部を回動可能に支持し、前記シールド板によって前記ヘルメット本体の前面開口部を開閉するヘルメットにおいて、前記固定軸基材は、前記シールド板の回動軸となる位置に設けた固定側軸部と、この固定側軸部を中心として形成された円弧状の係止部とを備え、前記シールド板は、前記固定側軸部と回動可能に係合する可動側軸部と、前記円弧状の係止部にスライド可能に係合する第二係止部とを備え、前記シールド板が全開位置よりも開いた状態において、前記固定側軸部と前記可動側軸部の係合、及び前記円弧状の係止部と前記第二係止部の係合が解除される構成であり、この状態で、前記シールド板が前記固定軸基材に対して着脱可能であることを特徴とする。
第2発明のシールド板開閉式ヘルメットは、第1発明において、前記固定側軸部と前記可動側軸部は、前記シールド板の全閉位置から全開位置までの間では係合状態を維持し、全開位置よりも開いた状態でこの係合状態が解除される円弧状突起をそれぞれ備え、前記円弧状の係止部には、前記シールド板の全閉位置と全開位置において前記第二係止部が落ち込む位置決め凹部を備え、この位置決め凹部間では、前記円弧状の係止部と前記第二係止部は弾力的係合状態を保持し、前記シールド板が全開位置よりも開いた状態ではこの弾力的係合状態が解除されて前記シールド板が前記固定軸基材から着脱可能であることを特徴とする。
第1の発明では、前記シールド板は全閉位置から全開位置の間は、安定して前記固定軸基材に支持される。そして、前記シールド板は、全開位置よりも開いた状態で前記固定軸基材から取り外し可能であるため、シールド板を使用する場合と、使用しない場合におけるシールド板の着脱において、前記固定軸基材の取り外しがないため、シールド板を取り外した場合の前記固定軸基材の保管やその保管中の紛失もなく、便利である。
第2の発明では、第1の発明の効果に加えて、位置決め凹部間では、前記円弧状の係止部と前記第二係止部は弾力的係合状態を保持するため、回動中の前記シールド板の保持が安定し、また、前記シールド板が全開位置よりも開いた状態では、この弾力的係合状態が解除されるため、前記固定軸基材から前記シールド板の取り外しが容易となる。
本発明のシールド板開閉式ヘルメットは、ヘルメット本体の左右両側外部に固定した固定軸基材に対して透明性の合成樹脂製シールド板の左右両側部を回動可能に支持し、前記シールド板によって前記ヘルメット本体の前面開口部を開閉するヘルメットにおいて、前記固定軸基材は、前記シールド板の回動軸となる位置に設けた固定側軸部と、この固定側軸部を中心として形成された円弧状の係止部とを備え、前記シールド板は、前記固定側軸部と回動可能に係合する可動側軸部と、前記円弧状の係止部にスライド可能に係合する第二係止部とを備え、前記シールド板が全開位置よりも開いた状態において、前記固定側軸部と前記可動側軸部の係合、及び前記円弧状の係止部と前記第二係止部の係合が解除される構成であり、この状態で、前記シールド板が前記固定軸基材に対して着脱可能であり、以下に本発明の実施形態を記載する。
次に、本発明の実施の形態について説明する。図1はシールド板の開閉状態を示すシールド板開閉式ヘルメットの側面図、図2はシールド板の回動支持部を構成するシールド板の左右両側部の構成と固定軸基材との関係を示す分解斜視図、図3は図2のA−A断面図、図4は図2のB−B断面図、図5は固定軸基材の表面図、図6は固定軸基材の裏面図、図7はシールド板の回動支持部の構成を示す断面図、図8は図5の溝14Nに沿ったC−C断面図、図9はヘルメット本体に取り付けた固定軸基材に対しシールド板を着脱する初期位置を示す側面図、図10はヘルメット本体に対するシールド板の全開状態を示す側面図、図11はヘルメット本体に対するシールド板の回動途中の状態を示す側面図、図12はヘルメット本体に対しシールド板が少し開いた状態の側面図、図13はヘルメット本体に対するシールド板の全閉状態を示す右側面図である。
本発明の実施例を図に基づき説明する。本発明のシールド板開閉式ヘルメット1は、ヘルメット本体2の左右両側外部に固定した合成樹脂製の固定軸基材12に対して、少なくとも前面側が透明である合成樹脂製シールド板3の左右両側部を回動支持部Wによって回動可能に支持し、シールド板3によってヘルメット本体2の前面開口部20を開閉するものである。固定軸基材12は、シールド板3の回動軸となる位置に設けた固定側軸部13と、この固定側軸部13を中心として形成された円弧状の係止部14とを備えている。また、シールド板3は、固定側軸部13と回動可能に係合する可動側軸部4と、円弧状の係止部14にスライド可能に係合する第二係止部5とを備えている。この構成によって、回動支持部Wが構成され、シールド板3がヘルメット本体2の前面開口部20を全開位置と全閉位置の間を回動可能である。そして、後述のようにシールド板3が、ヘルメット本体2の前面開口部20を全開位置よりも更に開いた初期位置14Aへ回動したとき、固定側軸部13と可動側軸部4の係合、及び円弧状の係止部14と第二係止部5の係合が解除される状態となり、この状態が、固定軸基材12に対するシールド板3の着脱可能位置である。なお、シールド板3は、合成樹脂製の透明な前面側部分と、この前面側部分の左右両側にネジなどで取り付けた合成樹脂製の透明又は半透明の両端部分とで構成し、この両端部分に可動側軸部4と第二係止部5とを形成した構成でもよい。
この構成を図に基づき、以下に詳細に説明する。固定軸基材12は、固定側軸部13と円弧状の係止部14とを一体成型した合成樹脂製で略平板状をなし、固定側軸部13は、周囲壁15Aで囲まれた円形状(所謂、円筒状)の軸受け部15を固定軸基材12の外側面に形成しており、この軸受け部15は、周囲壁15Aの先端部で対抗する位置に、軸受け部15へ被さるように内方へ突出した円弧状突起15B、15Bを形成している。円形状の軸受け部15の中心には、頭付きの取り付けネジ16のネジ部16Aが略いっぱいに挿通される取り付け孔17Aが形成されている。また、係止部14は、固定側軸部13を中心として固定軸基材12の外側面に円弧状に突出形成されている。円弧状のスリット18は、円弧状の係止部14を金型で成型するためのものである。固定軸基材12をヘルメット本体2の所定位置に固定するために、固定軸基材12の一部は、取り付け孔17Aを通して取り付けネジ16のネジ部16Aをヘルメット本体2のネジ孔に螺合することに固定され、固定軸基材12の他部は取り付け孔17Bを通して取り付けネジ19によってヘルメット本体2に固定される。円弧状の係止部14の半径外方には、係止部14と対抗する位置に、係止部14の円弧と同心の円弧状壁14Gが形成されている。これによって、円弧状の係止部14と円弧状壁14Gとの間に、後述のように、第二係止部5の係止辺5Cが係止部14に被さるように係合した状態で、第二係止部5の弧状の係合部5Bが移動するために幅T2の溝14Nが形成される。この溝14Nの幅T2は、後述の初期位置14Aにおいて広く、第二係止部5の突出方向長さS1よりも若干大きい幅T1である。
シールド板3の左右部分と一体形成した可動側軸部4は、シールド板3の内側面に円筒状の軸部4Aを突出形成し、この軸部4Aの先端部で対抗する位置に、外側へ突出した円弧状突起4B、4Bを形成している。可動側軸部4Aと円形状(所謂、円筒状)の軸受け部15との嵌合関係は、円筒状の軸部4Aの外側へ突出した円弧状突起4B、4Bが円形状(所謂、円筒状)の軸受け部15内に支持されて回動する嵌合関係であり、円弧状突起4B、4Bの外面が形成する円形状外径は、円形状(所謂、円筒状)の軸受け部15の内径より僅かに小さく、円弧状突起4B、4Bが軸受け部15内で安定回動する保持関係である。そして、シールド板3の回動に伴って円筒状の軸部4Aが円形状(所謂、円筒状)の軸受け部15内で回動するとき、円弧状突起4B、4Bが円弧状突起15B、15Bの内側に入り込む係合状態と、円弧状突起4B、4Bが円弧状突起15B、15Bから外れる係合解除状態が得られる関係である。なお、15Cは円弧状突起15B、15Bを金型で成型するための孔である。また、円筒状の軸部4Aと同じシールド板3の内側面には、係止部14にスライド可能に係合する第二係止部5が、シールド板3と一体成型によって略L字状に立ち上がって形成されている。第二係止部5は、シールド板3から立ち上がり基部には、弧状の係合部5Bが形成されており、この立ち上がり基部の先端部には屈曲して平板状の係止辺5Cが形成されている。
固定軸基材12の係止部14には、シールド板3の開閉位置を定める複数の位置決め凹部14B、14C、14Dを軸受け部15に向けて窪んで形成している。後述のように、シールド板3の回動によって、第二係止部5の弧状の係合部5Bが位置決め凹部14Bに嵌まり込んだ状態が、ヘルメット本体2の前面開口部20に対するシールド板3の全開位置であり、また、第二係止部5の弧状の係合部5Bが位置決め凹部14Cに嵌まり込んだ状態が、ヘルメット本体2の前面開口部20に対しシールド板3が少し開いた位置であり、更に、第二係止部5の弧状の係合部5Bが位置決め凹部14Dに嵌まり込んだ状態が、ヘルメット本体2の前面開口部20に対しシールド板3が閉じた全閉位置である。
ヘルメット本体2の左右両側部に取り付けた固定軸基材12に、シールド板3の左右両側部を回動可能に取り付けるためと、取り付けたシールド板3を固定軸基材12から取り外すために、シールド板3がヘルメット本体2の前面開口部20を全開位置よりも開いた位置、即ち、シールド板3の第二係止部5の係止辺5Cが固定軸基材12の係止部14に最初に係合する初期位置14Aに位置するとき、固定側軸部13の円弧状突起15B、15Bと可動側軸部4の円弧状突起4B、4Bとの係合が解除されると共に、円弧状の係止部14と第二係止部5の係合が解除される状態となる。この状態が、固定軸基材12に対するシールド板3の着脱可能位置である。
シールド板3は、全体を一枚の透明性の合成樹脂板で可動側軸部4と第二係止部5を一体成型した構成でもよく、また、シールド板3の前面部は透明性のある合成樹脂板で構成し、シールド板3の左右両側部分は可動側軸部4と第二係止部5を一体成型した側面板で構成し、このシールド板3の前面部と左右両側部分とをネジ等によって結合する構成でもよい。
ヘルメット本体2にシールド板3の取り付けは、先ず、ヘルメット本体2の左右両側部にネジ16、19で固定軸基材12を取り付ける。この状態で、シールド板3の左右両側部を固定軸基材12に取り付ける訳であるが、シールド板3の可動側軸部4が固定側軸部13に近接対応する状態でもって、先ず、シールド板3の第二係止部5を固定軸基材12の初期位置14Aに対応させ、係止辺5Cを初期位置14Aに係合させる。これは、溝14Nの幅T2が初期位置14Aにおいて、第二係止部5の突出方向長さS1よりも若干大きい幅T1であるため、この幅T1内で第二係止部5を係止部14の初期位置14Aに係合させることができる。この係合状態を保ちつつ、シールド板3の可動側軸部4を固定側軸部13に嵌め合わせる。即ち、可動側軸部4が固定側軸部13に近接対応する状態で、可動側軸部4の円弧状突起4B、4Bが固定側軸部13の円弧状突起15B、15Bに対面せず相互に衝突しない位置であるため、この状態で、可動側軸部4を固定軸基材12へ向けて移動させることによって、可動側軸部4の円弧状突起4B、4Bは、固定側軸部13の円弧状突起15B、15B間を通り抜けて、軸受け部15内に進入する。
この進入した状態で、図9に示すように、シールド板3の第二係止部5が固定軸基材12の初期位置14Aに係合しており、これは固定軸基材12に対するシールド板3の着脱可能位置である。この位置は、シールド板3がヘルメット本体2の前面開口部20を全開位置よりも開いた状態である。この状態では、固定軸基材12の係止部14と第二係止部5とは緩い係合関係であるが、この状態から第二係止部5が位置決め凹部14Bに嵌まり込む全開位置へ向けてシールド板3を回動させるとき、第二係止部5の係止辺5Cは係止部14の裏面に高く形成した傾斜14Eをスライドしつつ上る。これと共に第二係止部5の弧状の係合部5Bが傾斜14Pをスライドしつつ上る。この傾斜14Eの頂上部14Fと傾斜14Pの頂上部である縁部14Hを乗り越えた所に位置決め凹部14Bが形成されており、第二係止部5が傾斜14Eを上って頂上部14Fを乗り越え、第二係止部5の弧状の係合部5Bが、位置決め凹部14Bに嵌まり込む。この状態が、図10に示すように、ヘルメット本体2の前面開口部20に対するシールド板3の全開位置である。このように第二係止部5の係止辺5Cが傾斜14Eを上るとき、徐々に係止部14と第二係止部5との係合関係が強くなり、第二係止部5の係止辺5Cが傾斜14Eを上って頂上部14Fを乗り越えたとき、この強い係合関係が和らぐ。
シールド板3が全開位置から全閉位置までの間を回動するとき、第二係止部5が係止部14から外れないように、第二係止部5の係止辺5Cが係止部14の裏面と深い係合関係を維持するために、円弧状の係止部14の半径外方には、係止部14と対抗する位置に、係止部14の円弧と同心の円弧状壁14Gが形成されている。このため、シールド板3の回動によって、位置決め凹部14Bに第二係止部5が嵌まり込んだ状態では、第二係止部5の係止辺5Cは係止部14の裏面と深い係合関係を維持する。そして、位置決め凹部14Bに第二係止部5が嵌まり込む状態へのシールド板3の回動によって、固定側軸部13の円弧状突起15B、15Bの内側へ可動側軸部4の円弧状突起4B、4Bの一端側が進入して両者が係合関係となるため、固定側軸部13から可動側軸部4が外れることはない。また、ネジ16は、円筒状の軸部4A内に入り込んで、シールド板3の回動の邪魔にならないように、その頭16Bの厚さと直径が定められている。また、ネジ19の頭19Bの厚さは、係止部14と円弧状壁14Gの高さよりも低くなる寸法であるため、シールド板3の回動の邪魔にならない。
図5に示すように、初期位置14Aと位置決め凹部14Bの間の縁部14H、及び位置決め凹部14Bと14Cの間の縁部14J、及び位置決め凹部14Cと14Dの間の縁部14Kが描く円弧PLよりも、初期位置14Aの縁部がシールド板3の回動中心寄りに形成されている。このため、上記のように、シールド板3の回動に伴って第二係止部5が初期位置14Aから位置決め凹部14Bへ移動するとき、第二係止部5の立ち上がり基部に形成した弧状の係合部5Bが縁部14Hに強く当接する状態を経て、弧状の係合部5Bが位置決め凹部14Bに嵌まり込む。弧状の係合部5Bが位置決め凹部14Bに嵌まり込んだ状態からシールド板3を初期位置14Aに向けて逆回動させる場合は、弧状の係合部5Bが縁部14Hによる強い抵抗を受け、且つ傾斜14Eの頂上部14F(別名、ストッパー)による強い抵抗を受けるため、シールド板3を初期位置14Aに向けた逆回動が阻止される。ここで、シールド板3をヘルメット本体2から取り外す場合は、第二係止部5の係止辺5Cが頂上部14Fを乗り越え得る状態まで、第二係止部5に対応するシールド板3の左右両端部を固定軸基材12側に向けて強く押して若干撓ませた状態で、シールド板3を逆回転させることにより、係止辺5Cが頂上部14Fを乗り越えて、シールド板3を初期位置14Aに戻すことができる。
なお、シールド板3を初期位置14Aに向けた逆回動を阻止する構成として、頂上部14Fの代わりに、溝14Nの奥壁14N1に頂上部14F同様のストッパー部を形成すれば、同様の機能を果たすことができる。この構成において、シールド板3をヘルメット本体2から取り外す場合は、第二係止部5の係止辺5Cがこのストッパー部を乗り越え得る状態まで、第二係止部5に対応するシールド板3の左右両端部を固定軸基材12から離れる方向へ強く押して若干撓ませた状態で、シールド板3を逆回転させることにより、係止辺5Cがこのストッパー部を乗り越えて、シールド板3を初期位置14Aに戻すことができる。
次に、シールド板3を図10に示す全開位置から更に前面開口部20を閉じる方向へ回動するとき、シールド板3の回動に伴って、第二係止部5の弧状の係合部5Bが、位置決め凹部14Bから脱出するため、第二係止部5の弧状の係合部5Bが縁部14Jに強く当接する。これと共に、溝14Nの奥壁14N1に形成した傾斜14Mを係止辺5Cの基部がスライドして上るため、シールド板3の側面がヘルメット本体2の外方へ押され、第二係止部5の係止辺5Cが、係止部14の裏側と溝14Nの奥壁14N1との間隔T3で挟まれた状態でシールド板3と係止部14との若干の弾性変形により、係止部14の裏側に当接する状態となる。
この状態は図11に示すように、位置決め凹部14Bと14Cの中間位置であり、この状態において、第二係止部5の係止辺5Cは係止部14の裏面と深い係合関係を維持し、且つ、可動側軸部4の円弧状突起4B、4Bの一端側は、更に深く固定側軸部13の円弧状突起15B、15Bの内側へ進入して両者の係合状態を維持するため、固定側軸部13から可動側軸部4が外れることはない。このように、可動側軸部4が固定側軸部13との係合を維持しつつ、第二係止部5の係止辺5Cが係止部14の裏面に強く係合すると共に、第二係止部5の弧状の係合部5Bが縁部14Jに強く当接する状態を保つため、シールド板3の回動抵抗が大きい状態となり、図11のように、前面開口部20を開いた途中の状態にシールド板3を保持することができる。これは、第二係止部5を含むシールド板3の若干の弾性変形と係止部14との若干の弾性変形によって達成される。
更に、シールド板3の回動抵抗に抗して、シールド板3を前面開口部20を閉じる方向へ回動することによって、第二係止部5の立ち上がり基部に形成した弧状の係合部5Bが、位置決め凹部14Cに嵌まり込む。この状態が、図12に示すように、ヘルメット本体2の前面開口部20に対しシールド板3が少し開いた換気位置である。
また更に、シールド板3を前面開口部20を閉じる方向へ回動することによって、第二係止部5の立ち上がり基部に形成した弧状の係合部5Bが縁部14Kに強く当接する状態を乗り越えて、弧状の係合部5Bが位置決め凹部14Dに嵌まり込む。この状態が、図13に示すように、ヘルメット本体2の前面開口部20に対しシールド板3が閉じた全閉位置である。
この全閉位置から、シールド板3を前面開口部20を開く方向へ回動することによって、第二係止部5の立ち上がり基部に形成した弧状の係合部5Bが、順次位置決め凹部14C、位置決め凹部14B、初期位置14Aへと移動する。そして、係合部5Bが初期位置14Aへ達した状態、即ち、第二係止部5が初期位置14Aへ達した状態で、可動側軸部4の円弧状突起4B、4Bが固定側軸部13の円弧状突起15B、15Bとの係合から外れる。この状態で、可動側軸部4を固定軸基材12から外す方向へシールド板3の左右側端部を外方へ移動させることによって、可動側軸部4の円弧状突起4B、4Bは、固定側軸部13の円弧状突起15B、15B間を通り抜けて、可動側軸部4が固定軸基材12から外れる。これによって、シールド板3はヘルメット本体2から取り外される。
通常のフルフェースヘルメット1においては、シールド板3の曇り防止のみならず使用者の涼しさ、息苦しさ、開放感等の心理的要因からも、シールド板を少し開く状態は必要である。そこで、本発明において、図12に示すように、ヘルメット本体2の前面開口部20に対しシールド板3が少し開いた換気位置は、風導入位置又は曇り防止位置であり、通常、走行速度が約60km/時間よりも低速走行時に使用されるものであり、これ以上の走行速度では、風の巻き込み、風切り騒音、風圧、目の乾燥等によって使用に耐えられなくなることも考えられる。約60km/時間以下の走行速度において、走行パターンがどのようになるかによってこのような小開度の好ましい値も変わってくる。ゴー、ストップの多い市街地では低速走行となり、気温が高い場合等では、比較的大きな開度が求められるし、信号の少ない場所を一定速度で走行する場合には、比較的小さな開度が求められるため、このようなことを考慮して、この小開度を定めればよい。本発明では、実用的見地から、ヘルメット本体2に対するシールド板3の開度は、前記全閉位置を開度0(ゼロ)として、前記小さく開いた風導入位置を6°〜12°とし、前記全開位置の開度を45°〜55°としている。
本発明は上記のように、ヘルメット本体2の左右両側部に取り付けた固定軸基材12に、シールド板3の左右両側部を回動可能に取り付けるためと、固定軸基材12に取り付けたシールド板3を固定軸基材12から取り外すために、シールド板3がヘルメット本体2の前面開口部20を全開位置よりも更に開いた位置において、シールド板3を固定軸基材12から取り外す構成である。本発明は、この技術思想を逸脱しない範囲で、上記実施形態に限定されず種々の変更が考えられ、それに係る種々の実施形態を包含するものである。
本発明に係るシールド板の開閉状態を示すシールド板開閉式ヘルメットの側面図である。(実施例1) 本発明に係るシールド板の回動支持部を構成するシールド板の左右両側部の構成と固定軸基材との関係を示す分解斜視図である。(実施例1) 図2のA−A断面図である。(実施例1) 図2のB−B断面図である。(実施例1) 本発明に係る固定軸基材の表面図である。(実施例1) 本発明に係る固定軸基材の裏面図である。(実施例1) 本発明に係るシールド板の回動支持部の構成を示す断面図である。(実施例1) 図5の溝14Nに沿ったC−C断面図である。(実施例1) 本発明に係るヘルメット本体に取り付けた固定軸基材に対しシールド板を着脱する初期位置を示す側面図である。(実施例1) 本発明に係るヘルメット本体に対するシールド板の全開状態を示す側面図である。(実施例1) 本発明に係るヘルメット本体に対するシールド板の回動途中の状態を示す側面図である。(実施例1) 本発明に係るヘルメット本体に対しシールド板が少し開いた状態の側面図である。(実施例1) 本発明に係るヘルメット本体に対するシールド板の全閉状態を示す右側面図である。(実施例1)
符号の説明
1・・・・・シールド板開閉式ヘルメット
2・・・・・ヘルメット本体
3・・・・・シールド板
4・・・・・可動側軸部
4A・・・・円筒状軸部
4B・・・・円弧状突起
4C・・・・孔
5・・・・・第二係止部
5A・・・・孔
5B・・・・弧状係合部
5C・・・・係止辺
12・・・・固定軸基材
13・・・・固定側軸部
14・・・・円弧状係止部
14A・・・初期位置
14B・・・位置決め凹部
14C・・・位置決め凹部
14D・・・位置決め凹部
14E・・・傾斜
14N・・・溝
14P・・・傾斜
15・・・・軸受け部
15A・・・周囲壁
15B・・・円弧状突起
16・・・・ネジ
18・・・・円弧状のスリット
19・・・・ネジ
20・・・・ヘルメット本体の前面開口部

Claims (2)

  1. ヘルメット本体の左右両側外部に固定した固定軸基材に対して透明性の合成樹脂製シールド板の左右両側部を回動可能に支持し、前記シールド板によって前記ヘルメット本体の前面開口部を開閉するヘルメットにおいて、前記固定軸基材は、前記シールド板の回動軸となる位置に設けた固定側軸部と、この固定側軸部を中心として形成された円弧状の係止部とを備え、前記シールド板は、前記固定側軸部と回動可能に係合する可動側軸部と、前記円弧状の係止部にスライド可能に係合する第二係止部とを備え、前記シールド板が全開位置よりも開いた状態において、前記固定側軸部と前記可動側軸部の係合、及び前記円弧状の係止部と前記第二係止部の係合が解除される構成であり、この状態で、前記シールド板が前記固定軸基材に対して着脱可能であることを特徴とするシールド板開閉式ヘルメット。
  2. 前記固定側軸部と前記可動側軸部は、前記シールド板の全閉位置から全開位置までの間では係合状態を維持し、全開位置よりも開いた状態でこの係合状態が解除される円弧状突起をそれぞれ備え、前記円弧状の係止部には、前記シールド板の全閉位置と全開位置において前記第二係止部が落ち込む位置決め凹部を備え、この位置決め凹部間では、前記円弧状の係止部と前記第二係止部は弾力的係合状態を保持し、前記シールド板が全開位置よりも開いた状態ではこの弾力的係合状態が解除されて前記シールド板が前記固定軸基材から着脱可能であることを特徴とする請求項1に記載のシールド板開閉式ヘルメット。
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