JP2839565B2 - ヘルメットのシールド開閉構造 - Google Patents

ヘルメットのシールド開閉構造

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JP2839565B2
JP2839565B2 JP1201540A JP20154089A JP2839565B2 JP 2839565 B2 JP2839565 B2 JP 2839565B2 JP 1201540 A JP1201540 A JP 1201540A JP 20154089 A JP20154089 A JP 20154089A JP 2839565 B2 JP2839565 B2 JP 2839565B2
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shield
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芳博 島田
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、全部開口部がシールドによって覆われる
構造のヘルメットのシールド開閉構造に関するものであ
る。
〔従来の技術〕
従来、オートバイやスノーモービルなどに乗る際に着
用するヘルメットとして、走行中に風雨や埃から顔面を
保護するためにヘルメットの前部開口部を透明板からな
るシールドで覆うようにしたものが知られている。この
シールドの取付け構造として、例えば実公昭55−51780
号公報に示されるように、シールドの両側部をヘルメッ
ト本体に対して取付け軸によりその軸回りに回転可能に
取付けて、シールドがこの軸回りに回転することにより
前部開口部の開閉が行なわれるようにしたものが知られ
ている。
さらに特開昭63−219609号公報に示されるように、ヘ
ルメット本体の両側部に取付板を取付け、この取付け板
にガイド溝を形成し、このガイド溝中を移動するスライ
ダにシールドの両側部を結合させ、このスライダがガイ
ド溝中を移動することによってシールドが開閉されるよ
うにしたものも知られている。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記実公昭55−51780号公報に示されるように、ヘル
メット本体側部の取付け軸回りに回転して開閉する構成
では、開閉動作、とくに所定の位置での停止などの作動
が正確に行なわれにくい。すなわち、回転中心となる軸
の部分の僅かな範囲内で凹凸部の嵌合により適度の回転
抵抗や停止機能を具備させるようにしているために、回
転中心から離れた部分でのシールドの動きとしては凹凸
部の誤差が拡大されて、ある程度の遊び(ガタ)が生じ
ることは避けられない。このため、シールドの開閉操作
が繰返されることにより、そのガタも拡大されるという
問題がある。
また特開昭63−219609号公報に示されるように、ヘル
メット本体の両側部のガイド溝に沿ってスライダが移動
することによりシールドを開閉する構成では、シールド
を手で持って操作する場合に、両側のスライドの同期作
動が正確に行なわれにくいために、スムーズな動きが行
なわれないという問題がある。
この発明は、このような従来の欠点を解消するために
なされたものであり、シールドの開閉動作の動きにガタ
が生じることがなく、スムーズな動きがなされるヘルメ
ットのシールド開閉構造を提供することを目的とするも
のである。
〔課題を解決するための手段〕
この発明は、ヘルメット本体の前部開口部を覆う透明
板からなるシールドがヘルメット本体の両側部で取付け
軸回りに回転可能に取付けられてなるシールド開閉構造
において、 上記ヘルメット本体の両側部にベース部材がそれぞれ
固定され、このベース部材の一端部に上記取付け軸が設
けられ、このベース部材の他端部には、上記取付け軸を
曲率中心とする円弧軌跡を描いて、リブで幅が規制され
たガイド溝およびこのリブを切欠いた複数個の係止部が
一体に形成される一方、 上記ベース部材上にはスライド部材が配置され、その
一端部が上記取付け軸を回転可能に貫通し、このスライ
ド部材の他端部には、上記ベース部材のガイド溝内を往
復移動するスライド部が構成され、このスライド部に上
記シールドの両側部がそれぞれ固定されると共に、この
スライド部には、上記リブの係止部に係止する方向に付
勢されたスプリングが一体に設けられて、各係止部でス
プリングが係止することによりシールドを所定の開き状
態に維持するように構成されているものである。
〔作用〕
上記構成では、シールドはその両端部がスライダに固
定されて取付け軸回りに回転し、シールドを片手で操作
した場合に、両側が確実に同期してスムーズな作動がな
される。またシールドを任意の開き角度で位置決めする
際にも、回転中心となる取付け軸から離れた位置にある
係止部で係止が行なわれ、位置決めが正確になされる。
さらに、スライド部材のスライド部にスプリングを一体
に設け、ベース部材のガイド溝のリブに係止部を一体に
形成しているので、部品点数が少なくなる。
〔実施例〕
第1図において、ヘルメットはFRPなどのプラスチッ
ク製のヘルメット本体1の内側に衝撃吸収用ライナーが
取付けられ、さらにその内側に内装パッドが取付けられ
てなり、前部開口部2は透明板からなるシールド3で開
閉可能に覆われている。ヘルメット本体1の両側部には
取付け部材を構成するベース部材5とスライダ(スライ
ド部材)6とが取付けられ、上記シールド3はこの取付
け部材により保持されて取付け軸4回りに回転して開口
部2を開閉するように構成されている。
ベース部材5およびスライダ6は、第2図〜第7図に
示すように構成されている。すなわち、ベース部材5
は、扇形の基板51の一端部に貫通穴42を有するボス部43
が形成され、他方の側にはこの貫通穴42を曲率中心とす
る円弧軌跡を描くガイド溝(案内路)53が形成されてい
る。このガイド溝53は、第4図に示すように、基板51か
らL形に突出した相対向するリブ52によってその幅が規
制されて構成され、このリブ52にはその長さ方向の一部
にそれぞれ相対向して形成された切欠部からなる係止部
54,55および56が形成されている。さらにこのガイド溝5
3の外側には貫通穴44を有するボス部45が形成され、第
1図に示すように、この貫通穴44と上記貫通穴42とにそ
れぞれねじ4aおよび4を取付けることによりベース部材
5をヘルメット本体1に対して固定させている。
上記スライダ6は、上記ベース部材5の基板51より開
き角の小さい扇形の基板61の一端部に貫通穴62を有する
ボス部63が形成され、他方の側には上部ガイド溝53中を
摺動するスライド部が形成されている。このスライド部
はスライド板66と一対のボス65とスプリング67とからな
り、ボス部65にはそれぞれ貫通穴64が形成され、一方の
ボス部65から他方のボス部65に向って延びる一対の腕に
よりスプリング67が構成され、このスプリング67の先端
部にはそれぞれ互いに相反する方向に突出する凸部68が
形成されている。またスライド板66にはこのスプリング
67に対応する部分が切欠かれている(切欠部67a)。
上記ベース部材5上には第2図に示すように、スライ
ド部材6が重ねられてその一端部で貫通穴42,62に上記
取付け軸4が貫通し、第7図に示すようにヘルメット本
体1の貫通穴に固定されたナット40にこの取付け軸4の
軸部41を螺着させることによりベース部材5およびスラ
イダ6がヘルメット本体1に取付けられている。またベ
ース部材5の他端部のボス部45では、第1図に示すよう
に取付け軸4aによりヘルメット本体1に固定されてい
る。
スライダ6のボス部63は、第7図に示すように、ベー
ス部材5のボス部43に回転可能に外嵌され、他端部のス
ライド部はガイド溝53に摺動可能に嵌入されている。す
なわち、スライダ6のスライド板66の両端部がリブ52の
下側に挿入され、ボス部65がガイド溝53上に位置し、ス
プリング67の凸部68がリブ52の相対向面に当接した状態
でスライダ6が貫通穴42,62回りに回転することにより
スライド部がガイド溝53に沿って摺動するようにしてい
る。そして第2図の状態では、スプリング67の凸部68が
係止部54に嵌まり込むことによりシールド3が閉止状態
で係止されている。
上記スライド部のボス部65には、第7図に示すように
シールド3の両側部がそれぞれ外嵌されて、キャップ30
が嵌入されることにより固定されている。
上記構成において、第1図実線の状態ではシールド3
が前部開口部2を覆っており、スプリング67の凸部68が
係止部54に係止されてその閉止状態が維持されている。
この状態からヘルメットの着用者がシールド3の前部を
手で押し上げると、スプリング67の凸部68が係止部54か
ら外れ、スライダ6が取付け軸4回りに回転するととも
にスライド部がガイド溝53中を摺動して凸部68が係止部
55中に嵌入されることにより再び係止されて移動が止め
られる。
このスライダ6の回転に伴いこれと一体のシールド3
も回転して第1図に仮想線3aで示すように前部開口部2
を微少量開くことになる。これによってシールド3で前
部開口部2を覆いながら、空気をシールド3の下側の隙
間から開口部2を通してヘルメット中に取入れることが
できる。この状態がさらにシールド3を手で押し上げる
と、スプリング67の凸部68が係止部55から外れ、スライ
ド部がガイド溝53中を摺動して凸部68が係止部56中に嵌
入して再び係止されることにより移動が止められる。こ
の状態ではシールド3は、第1図仮想線3bで示すように
前部開口部2を全体的に開くことになる。
なお、ガイド溝53の端部には溝終端突起58が形成さ
れ、スライダ6のスライド板66の先端部がこの突起58に
当接することによりそれ以上の移動が阻止されるように
している。
上記の開放状態からシールド3を押し下げることによ
り、上記と逆の作動により第1図実線の閉止状態にする
ことができる。この閉止操作の際に、スライダ6の側部
がベース部材5のストッパ59に当ることによりスライダ
6の移動を停止させるようにしている。
上記作動においては、シールド3はその両側部がガイ
ド溝53中を移動するスライダ6に固定されて取付け軸4
回りに回転することになり、ガイド溝53と取付け軸4と
の両者により移動経路が規制されている。このため、従
来の単にガイド溝中を摺動させる構造に比べ、シールド
3を片手で操作した場合にも、両側が確実に同期して作
動することになる。また停止位置の位置決めは、回転中
心となる取付け軸4から離れた位置にある係止部54,55,
56で行なわれるために、誤差が拡大される程度が非常に
小さく、このためシールド3の開き角度の位置決めが正
確になされ、ガタが生じることがなく、正確な作動がな
される。
なお、上記実施例ではヘルメットとして、いわゆるフ
ルフェイスタイプのものについてのみ説明したが、いわ
ゆるジェットタイプのものについてもこの発明は同様に
適用可能である。
〔発明の効果〕
以上説明したように、この発明によればシールドはそ
の両側部がスライダに固定されて取付け軸回りに回転す
るために、単にガイド溝中を摺動させて開閉させる構造
に比べ、シールドを片手で操作した場合にも、両側が確
実に同期してスムーズな作動がなされる。またシールド
を任意の開き角度で位置決めする際にも、回転中心とな
る取付け軸から離れた位置にある係止部で係止を行なう
ようにしているために、位置決めが正確になされ、ガタ
が生じることがなく、正確な開閉作動がなされる。さら
に、スライド部材のスライド部にスプリングを一体に設
け、ベース部材のガイド溝のリブに係止部を一体に形成
しているので、部品点数が少なくなる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の実施例を示すヘルメットの全体側面
図、第2図はそのシールドの取付け部のスライダとベー
ス部材との組立て状態の平面図、第3図はスライダおよ
びベース部材の分解状態の平面図、第4図および第5図
はそれぞれ第3図のIV−IV線およびV−V線断面図、第
6図はスライダの斜視図、第7図はシールド取付け部の
断面図である。 1……ヘルメット本体、2……前部開口部、3……シー
ルド、4……取付け軸、5……ベース部材、6……スラ
イダ、53……ガイド溝、54,55,56……係止部、67……ス
プリング。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A42B 3/18 - 3/26 A42B 3/00 - 3/04

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ヘルメット本体の前部開口部を覆う透明板
    からなるシールドがヘルメット本体の両側部で取付け軸
    回りに回転可能に取付けられてなるシールド開閉構造に
    おいて、 上記ヘルメット本体の両側部にベース部材がされぞれ固
    定され、このベース部材の一端部に上記取付け軸が設け
    られ、このベース部材の他端部には、上記取付け軸を曲
    率中心とする円弧軌跡を描いて、リブで幅が規制された
    ガイド溝およびこのリブを切欠いた複数個の係止部が一
    体に形成される一方、 上記ベース部材上にはスライド部材が配置され、その一
    端部が上記取付け軸を回転可能に貫通し、このスライド
    部材の他端部には、上記ベース部材のガイド溝内を往復
    移動するスライド部が構成され、このスライド部に上記
    シールドの両側部がそれぞれ固定されると共に、このス
    ライド部には、上記リブの係止部に係止する方向に付勢
    されたスプリングが一体に設けられて、各係止部でスプ
    リングが係止することによりシールドを所定の開き状態
    に維持するように構成されていることを特徴とするヘル
    メットのシールド開閉構造。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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