JP2876329B2 - 印刷方法および印刷装置 - Google Patents

印刷方法および印刷装置

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JP2876329B2 JP4057590A JP4057590A JP2876329B2 JP 2876329 B2 JP2876329 B2 JP 2876329B2 JP 4057590 A JP4057590 A JP 4057590A JP 4057590 A JP4057590 A JP 4057590A JP 2876329 B2 JP2876329 B2 JP 2876329B2
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【発明の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 本発明は、内部に印刷インキが収納され外周に製版後
の孔版原紙が巻着されている版胴に、印刷用紙を圧接さ
せることによって、当該印刷用紙に書画像を印刷する印
刷方法および印刷装置に関するものである。
(ロ)従来の技術 従来の孔版印刷装置では、印刷の開始から終了まで、
印刷作業中にプレッシャローラの版胴に対する圧接力は
調整しない限り、プレッシャローラは常時一定の圧力で
印刷用紙を介して版胴に圧接されていた。
従って製版後の未印刷の孔版原紙が巻着された状態で
印刷を開始した場合、第1枚目の印刷用紙の下流側端縁
近傍に所謂白抜けが生じ、全体として鮮明な印刷はされ
得ない。
またプレッシャローラを可変にすることも可能である
が、そうすると印刷速度は低下する。
そこで未印刷の孔版原紙を使用した場合であっても、
第1枚目の印刷用紙から鮮明に印刷するための手段を、
本願出願人が種々提案している(特願昭63−31616号、
特願平1−148629号参照)。
(ハ)発明が解決しようとする課題 前述のような、未印刷の孔版原紙を使用した際の第1
枚目の印刷用紙から鮮明に印刷するための手段は、それ
なりに効果はあるが、第2枚目以降の印刷に滲みが生じ
たり、印刷装置全体の構造が複雑になり大型化、高価格
化したり、更には確実性が若干低い等の問題点を有して
いた。
なお、印刷速度を低速にすれば最初から印刷インキが
孔版原紙に馴染み、未印刷の孔版原紙を使用しても白抜
けは生じないが、一方この印刷速度を低速にすると、上
流側に印刷インキが偏在して過多となり、また用紙に与
える運動エネルギーが少なくて印刷用紙が飛び出しにく
くなって、印刷後の印刷用紙が版胴(孔版原紙)に付着
して当該版胴から分離され難くなり、紙詰まりが生じや
すくなる。印刷後の印刷用紙を版胴から確実に分離する
には、ある程度の速度で印刷用紙を勢いよく移送し排出
する必要がある。
発明は、かかる従来の技術の有する課題に鑑みてなさ
れたもので、印刷用紙の印刷速度を変更することなく、
最初の1枚から高速且つ鮮明に印刷することの可能な印
刷方法および印刷装置を実現せんとするものである。
(ニ)課題を解決するための手段 第1の主要な発明は、内部に印刷インキを周側外方に
押出すインキ滲出ローラが備えられた外周側壁に孔版原
紙が巻着される版胴に、印刷用紙を圧接させることによ
って当該印刷用紙に書画像を印刷する方法において、版
胴に未印刷の孔版原紙を巻着し第1枚目の印刷用紙に印
刷するに際して、当該印刷用紙に印刷を実行する以前
に、前記インキ滲出ローラを版胴の内側壁に圧接しつつ
前記孔版原紙が巻着されている版胴を間欠回転させるこ
とを特徴とするものである。
第2の主要な発明は、版胴に孔版原紙が巻着されてい
ない状態で、インキ滲出ローラを版胴の内側壁に圧接し
つつ前記版胴を間欠回転させることを特徴とする印刷方
法である。
第3の主要な発明は、版胴に印刷終了後の孔版原紙が
巻着されている状態で、インキ滲出ローラを版胴の内側
壁に圧接しつつ前記版胴を間欠回転させることを特徴と
する印刷方法である。
第4の主要な発明は、版胴を間欠回転させつつ未印刷
の孔版原紙を巻着し、同時にインキ滲出ローラを版胴の
内側壁に圧接させることを特徴とする印刷方法である。
第5の主要な発明は、内部に印刷インキを周側外方に
押出すインキ滲出ローラが備えられ外周側壁に孔版原紙
が巻着される版胴と、印刷用紙を前記版胴上の孔版原紙
に圧接させる圧接手段と、前記版胴を回転駆動する駆動
手段と当該駆動手段の回転速度を制御する制御手段とが
具備され、未印刷の孔版原紙を版胴に巻着後第1枚目の
印刷用紙に印刷する以前に前記版胴の内側壁にインキ滲
出ローラが圧接されつつ孔版原紙が巻着されている版胴
が間欠回転するように制御される印刷装置である。
第6の主要な発明は、孔版原紙が版胴に巻着されない
状態で前記版胴の内側壁にインキ滲出ローラが圧接され
つつ版胴が間欠回転するように制御される印刷装置であ
る。
間欠回転させることを特徴とするものである。
第7の主要な発明は、版胴に印刷終了後の孔版原紙が
巻着されている状態で、インキ滲出ローラが版胴の内側
壁に圧接されつつ版胴が間欠回転するように制御される
印刷装置である。
第8の主要な発明は、版胴が間欠回転しつつ未印刷の
孔版原紙が巻着され、間欠回転すると同時にインキ滲出
ローラが版胴の内側壁に圧接されるように制御されるこ
とを特徴とする印刷装置である。
(ホ)作用 第1および第5の主要な発明では、版胴に未印刷の孔
版原紙を巻着し第1枚目の印刷用紙に印刷するに際し
て、当該印刷用紙に印刷を実行する以前に、孔版原紙が
巻着されている版胴を間欠回転させるので、この間欠回
転中に印刷インキが版胴に巻着されている孔版原紙に馴
染み、第1枚目からの高速印刷を可能にする。
第2および第6の主要な発明では、版胴に孔版原紙が
巻着されていない状態で、インキ滲出ローラを版胴の内
側壁に圧接しつつ前記版胴を間欠回転させるので、未印
刷の孔版原紙を版胴に巻着する以前に、印刷インキが版
胴から充分滲出し、第1枚目からの高速印刷を可能にす
る。
第3および第7の主要な発明では、版胴に印刷終了後
の孔版原紙が巻着されている状態で、インキ滲出ローラ
を版胴の内側壁に圧接しつつ前記版胴を間欠回転させる
ので、印刷終了後の孔版原紙を排版し未印刷の孔版原紙
を版胴に巻着する以前に、印刷インキが版胴から充分滲
出し、第1枚目からの高速印刷を可能にする。
第4および第8の主要な発明では、版胴を間欠回転さ
せつつ未印刷の孔版原紙を巻着し、同時に前記インキ滲
出ローラを版胴の内側壁に圧接させるので、この間欠回
転中に印刷インキが版胴に巻着されている孔版原紙に馴
染み、第1枚目からの高速印刷を可能にする。
(ヘ)実施例 図面は本発明を具体化した製版印刷装置を示してお
り、第1図は製版印刷装置の内部構成図、第2図および
第3図は夫々相異なる状態の版胴の内部構成図、第4図
は製版印刷装置の外観斜視図、第5図はタイミングチャ
ート、第6図および第7図は夫々相異なる状態にあるイ
ンキ滲出ローラの構成図である。
これらの図において、1は装置本体で、その内部の略
中央部に、端部が相対向する一対の支持軸2が水平方向
に挿抜自在に挿通され、当該支持軸2に、円筒状に類似
する形状の版胴3が回転自在に装着されている。当該版
胴3は、手前側がピンによって蹴られて回転し、奥側
は、固定されている支持軸2に回転自在となるように装
着されており、これを時計方向に回転駆動する駆動モー
タ61に、タイミングベルト62を介して接続されている。
前記駆動モータ61には、その回転を制御(回転速度のみ
ならず間欠回転や連続回転を選択する速度制御回路63が
接続されている。
前記版胴3は、周側壁に多数の小孔が穿孔され網状に
形成された金属製若しくはプラスチック製の基体と、当
該基体の外周側表面に巻着されている絹、木綿、合成繊
維等にて形成された布製のスクリーンとによって構成さ
れており、その内部構成の詳細については更に後述す
る。
装置本体1内の左上方には、リール4が回転自在に装
着され、当該リール4に帯状の感熱孔版原紙5がロール
状に巻回されている。この感熱孔版原紙5は、熱収縮性
フィルムと多孔性薄膜がラミネートされた周知のもので
ある。
前記リール4の、熱孔版原紙5の移動方向に沿って下
流側には(第1図中右方向)には、テンションローラ6
が回転自在に設けられ、このテンションローラ6の更に
下流側に、前記感熱孔版原紙5に所望の書画像を穿孔形
成するための、前記版胴3の支持軸2の延在方向と平行
な方向に延在するサーマルヘッド7が備えられ、当該サ
ーマルヘッド7の下方には、プラテンローラ8が軽く圧
接されている。
前記サーマルヘッド7の下流側には、感熱孔版原紙5
を所定の長さ寸法(例えばB4サイズの長手方向寸法)に
切断するための、回転円形刃9を有するカッタ装置10が
備えられ、当該カッタ装置10の下流側には、相互に圧接
されている原紙移送ローラ対11、12が備えられている。
前記原紙移送ローラ対11、12の下流側には感熱孔版原
紙5の下流側端縁部を、前記版胴3の非印刷領域NPに揺
動可能に装着されているクランパ13の挟持位置まで搬送
するための、原紙供給ローラ14がガイド板15上に圧接さ
れている原紙供給ローラ14のすぐ下流側には、前記感熱
孔版原紙5の下流側端縁部がクランパ13に挟持されたか
否かを検出するセンサ66が備えられている。
装置本体1の右下方には、突出端部が保持軸16に揺動
自在に係合されている給紙台17が設けられており、当該
給紙台17の自由端部(印刷用紙64の給送方向に沿って下
流側端縁部)に対向する装置本体1側には、当該給紙台
17の自由端部の揺動軌跡に対応する円弧状の側壁18が形
成されている。19は、給紙台17上に積載されている未印
刷の印刷用紙64の側部を案内するガイド板である。
前記側壁18の上部には、前記給紙台17上に積載されて
いる未印刷の印刷用紙64を、1枚ずつ分離して、印刷部
(版胴3の下部)に向けて給送するための用紙給送ロー
ラ20が設けられ、当該用紙給送ローラ20の下流側(左
側)には、この用紙給送ローラ20によって給送されてき
た印刷用紙64を一旦停止させた後、タイミングを見計っ
て再給送するためのレジスタローラ対21、22が相互に圧
接されている。
前記レジスタローラ対21、22の下流側で、版胴3の下
部には、レジスタローラ対21、22によって給送されてき
た印刷用紙64を、版胴3の印刷領域(感熱孔版原紙5の
巻着領域)に圧接させるためのプレッシャローラ23が備
えられている。前記プレッシャローラ23は版胴3に従動
し、当該版胴3の回転と同期してその印刷領域にのみ圧
接されるよう、即ち版胴3の非印刷領域NPに備えられて
いる前記クランパ13等に接触しないように、版胴3に対
して接離可能に備えられている。
プレッシャローラ23の下流側斜め上方には、既印刷の
印刷用紙64を、版胴3から分離するための分離爪(図示
せず)および版胴3と既印刷の印刷用紙64の間に空気を
圧送して、版胴3から印刷用紙64を分離しやすくするた
めの、排紙ファン65が設けられている。
また、プレッシャローラ23の下流側斜め下方には、版
胴3から分離された既印刷の印刷用紙64を積載保持する
ための排紙トレイ24が、装置本体1に固定されている支
軸25に揺動可能に装着されている。当該排紙トレイ24に
は、印刷用紙64の外側三方を規制するための、側部ガイ
ド板26と端部ガイド板27が、夫々内側に閉成可能に装着
されている。
なお、端部ガイド板27は内側に閉成可能に形成され、
そのまま若しくは閉成状態で水平方向に伸縮可能に構成
されており、装置本体1の不使用時には、前記排紙トレ
イ24は第1図に二点鎖線で示す状態に畳込まれる。
前記用紙給送ローラ20の上方には、所定枚数の印刷を
終了し不要になった感熱孔版原紙5を、版胴3から剥離
して収納するための、排版ローラ対28、29および排版ボ
ックス30が備えられている。前記排版ローラ対28、29の
うち、可動ローラ28は揺動レバー31の自由端部に装着さ
れており、当該可動ローラ28は、版胴3から感熱孔版原
紙5の下流側端縁部を剥離し始める際に当該版胴3(感
熱孔版原紙5)に圧接され、剥離開始後は固定ローラ38
に圧接されるように構成されている。従って、剥離開始
後は、感熱孔版原紙5は前記排版ローラ対28、29によっ
て挟圧され、順次排版ボックス30内に収納される。
なお、前記排版ボックス30は、装置本体1に対し水平
方向に挿抜自在に装着されており、排版ボックス30に使
用後の感熱孔版原紙5が充満した際に、当該排版ボック
ス30を装置本体1から水平方向に抜去すれば、不要の使
用済感熱孔版原紙5を容易に廃棄することができる。
前記排版ボックス30の上部には、原稿の下面側に形成
されている書画像を読み取り、電気信号に変換するため
の、原稿読取装置32が設けられている。原稿読取装置32
には原稿の書画像を読み取る密着型のラインセンサ33が
内蔵されており、当該ラインセンサ33の上流側(右側)
に、原稿の下流側端部を検出するための透過型のフォト
インタラプタ34、35が設けられている。またこのフォト
インタラプタ34、35の更に上流側には、原稿給送ローラ
対36、37が相互に圧接配備されている。
前記原稿給送ローラ対36、37の上流側には原稿給送ロ
ーラ対38、39が備えられ、当該原稿供給ローラ対38、39
の更に上流側に、原稿始動ローラ40および原稿供給台41
が設けられている。
前記ラインセンサ33の下流側(左側)には、原稿排出
ローラ対42、43が設けられており、当該原稿排出ローラ
対42、43の更に下流側には装置本体Iのトップカバー44
が位置しており当該トップカバー44の上面には、凹所45
が形成されている。このトップカバー44の上面の凹所45
に、書画像が読み取られた後の原稿が排出される。
而して、前記原稿供給台41から供給された原稿は、先
ず原稿始動ローラ40および原稿供給ローラ対38、39にて
挟圧されて捌かれ、次いで原稿給送ローラ対36、37にて
挟圧されて、順次左方に給送される。そして、その下流
側端縁が前記フォトインタラプタ34、35にて検出され所
定時間が経過すると、ラインセンサ33による原稿読取動
作が開始される。そして原稿の上流側端縁が前記フォト
インタラプタ34、35にて検出された後、所定時間が経過
し、前記原稿がラインセンサ33の上部から完全に下流側
に移動した時点で、原稿読取動作が終了するように制御
される。
原稿読取装置32からの原稿の書画像信号は、そのまま
若しくは一旦メモリに格納された後、増幅されて前記サ
ーマルヘッド7へ出力されるように構成されており、原
稿の書画像は、前記ラインセンサ33によって読み取られ
ると同時若しくはその後、前記サーマルヘッド7によっ
て感熱孔版原紙5に製版される。
このようにして読み取られた原稿は、前記原稿排出ロ
ーラ対42、43によって挟圧されて、前記トップカバー44
の凹面45上に排出される。
次に版胴3の内部構造について、主として第2図およ
び第3図に従い説明する。
前記支持軸2の内側の端面と凹凸部で係合され突会わ
されている軸には、遠心方向に延在し当該軸を中心とし
て揺動する揺動腕46の一端部が、揺動自在に装着されて
いる。そして当該揺動腕46の他端部にはローラ保持腕47
が揺動自在に装着され、当該ローラ保持腕47の自由端部
に、インキ滲出ローラ48が回転自在に軸着されている 前記揺動腕46には、前記支持軸2を中心として、当該
揺動腕46と所定の角度を有してインキ量検出腕49が固着
されており、当該インキ量検出腕49の自由端部にはL字
状の検出レバー50が揺動自在に装着されている。また、
前記検出レバー50の一方の腕部の自由端には、インキに
よって浮力が付与されるフロート51が揺動自在に装着さ
れている。また、検出レバー50の他方の腕部の自由端に
は磁石52が固着されており、前記インキ量検出腕49の、
磁石52に対向する部位に、磁気センサ53が固定されてい
る。
また、上方に円弧部を有する半円状の支持板54がフレ
ームに固定され、当該支持板54の頂部に、ギヤードモー
タ57が備えられており、当該ギヤードモード57回転軸56
に駆動ギヤ55が固着されている。また、揺動腕46および
インキ量検出腕49には、支持軸2を中心として前記揺動
腕46やインキ量検出腕49と一体的に揺動するセクタギヤ
58が、前記版胴3の奥側端面の外部(奥側)で前記支持
軸2に固着されており、当該セクタギヤ58は前記駆動ギ
ヤ55に噛合するように構成されている。
従って、前記ギヤードモータ57が回転するとそれに伴
いセクタギヤ58、揺動腕46およびインキ量検出腕49が、
支持軸2を中心として一体的に揺動することになる。
なお、前記支持板54の下辺の左右の端部近傍には、セ
クタギヤ58の揺動範囲を規制するためのマイクロスイッ
チ59、60が夫々固設されている。
而して、第1のモード、即ち第2図に示すように、前
記インキ滲出ローラ84が版胴の底部の内側壁に接触若し
くは当該内側壁と少許の間隙を有して対峙する状態(接
近状態)にあっては、前記セクタギヤ58、揺動腕46およ
びインキ量検出腕49は時計方向に偏倚しており、右側の
マイクロスイッチ59がオンの状態にある。
かように、第1のモードでは、インキ滲出ローラ48は
自重で版胴3の内側壁に接触若しくは接近しており、フ
ロート51は版胴3の底部のインキ貯溜領域から若干持上
げられている。この際、前記磁石52は磁気センサ53に接
触しているがインキが所定量よりも減少している旨の信
号は出力しないように制御されている。
前述のように、インキ滲出ローラ48が版胴3の底部の
内側壁に接触若しくは接近すると、版胴3の内部のイン
キは、当該インキ滲出ローラ48によって強制的に外部に
押し出され滲出する。
次に、第2のモード、即ち第3図に示すように前記イ
ンキ滲出ローラ48が版胴3の底部の内側壁から離間する
状態にあっては、前記セクタギヤ58、揺動腕46およびイ
ンキ量検出腕49は、反時計方向に偏倚しており、左側の
マイクロスイッチ60がオンの状態にある。
かように、第2のモードでは、フロート51は版胴3の
底部のインキ貯溜領域に若干没しており当該インキによ
って浮力が付与される。かかる状態にあって、インキが
所定量以上あれば、フロート51はインキの浮力によって
充分持ち上げられ磁石52は磁気センサ53から離間し、イ
ンキ量が所定量よりも減少しているという信号は出力さ
れない。
しかしインキが消費されて減少すると、フロート51は
降下して、前記磁石52が磁気センサに接触し、インキ量
が所定量よりも減少しているという信号が出力される。
なお、前記当該インキ滲出ローラ48は版胴3の内側壁
に接触していてもよいが、版胴3の内側壁との間にイン
キが通過し得る0.5mm以下の間隙を有して接近していて
もよい。
また、インキ滲出ローラ48は、版胴3の内側壁に直接
若しくはインキを介して間接的に接触(接近)して、従
動回転するように構成されているが、回転駆動手段が接
続され、版胴3とは独立して回転するように構成されて
いてもよい。
次に、本実施例装置全体の動作の概要についてタイミ
ングチャートに基き説明する。
装置の非動作時は、版胴3内のインキが滴下しないよ
うに非印刷領域NPが鉛直方向下方に位置する姿勢が保持
されている。そして、スタートスイッチが操作される
と、先ず版胴3が1/2回転して非印刷領域NPが鉛直方向
上方に位置した状態で一旦停止すると、その間に原紙供
給ローラ14等が動作して、感熱孔版原紙5の下流側端縁
がクランパ13にて挟持される。
そして、センサ66によって感熱孔版原紙5の下流側端
縁がクランパ13にて挟持されたことが検出されると、版
胴3が更に1/2回転して、製版後の新たな感熱孔版原紙
5の一部が版胴3に巻着される。
その後、版胴3は間欠回転を開始すると共に、インキ
滲出ローラ48が版胴3の内側壁に自重によって接触若し
くは接近し、インキが強制的に版胴3から外方に滲出さ
れる。
この際、版胴3は10mmピッチで99回間欠移動するが、
この間に版胴3は7/4回転することになり、これに要す
る時間は約1分30秒程度である。
この実施例では間欠回転のピッチは10mmでそのタクト
タイムは1秒弱であるが、タクトタイムは0.3秒ないし
2.0秒で、回転ピッチは、版胴3の外周側において3mmな
いし20mmであれば充分実用に供し得る。
間欠回転終了後、版胴3はさらに1/4回転して非印刷
領域NPが鉛直方向下方に位置する姿勢で、一旦停止し印
刷待機状態となる。この間に前記インキ滲出ローラ48
は、版胴3の内側壁から離間した位置に移動する。
かかる状態で用紙給送ローラ20が回転すると共に、プ
レッシャローラ23が版胴3の印刷領域に選択的に圧接さ
れる第1枚目の印刷用紙64に印刷される。
なお、前記動作は装置本体に装着されているスタート
キーとリピートキー(いずれも図示せず)を、同時操作
することにより実行される。
しかしながら枚数セットがなされている場合は原紙供
給動作は実行されない。
また、版胴3に感熱孔版原紙5が巻着されていないこ
とが、前記センサ66によって検出された場合には、その
まま版胴3が回転し非印刷領域NPが鉛直方向下方に位置
する姿勢で停止する。
次に、第6図および第7図に従い、インキ滲出ローラ
48の動作と版胴3内部のインキ67の振舞について説明す
る。
先ず第6図に示すように、版胴3の内底部に貯溜され
ているインキ67上にインキ滲出ローラ48が軽く載置さ
れ、インキ膜67に浮遊しているような状態で、版胴3が
1ピッチ文だけ時計方向に回転すると、ローラ保持腕47
がインキ67の粘性にてトレーリング的に持ち上げられ、
滲出ローラ48が版胴3の内壁に沿って若干移動する。
そして、版胴3が停止すると、インキ滲出ローラ48が
所定の位置にまで帰還し、この際版胴3の内壁に付着し
ているインキ67はインキ滲出ローラ48によって、擦り込
まれることになる(第7図参照)。
なお、版胴3が停止した際、機構部等のガタによって
版胴3が若干反時計方向に回転するが、その際、前記ロ
ーラ保持腕47がリーディング的な力を受けて、押圧力が
増大し、インキ67はインキ滲出ローラ48によって楔状の
力を受けて、より外方に滲出し易くなる。
本実施例では、版胴3に未印刷の感熱孔版原紙5を巻
着して第1枚目の印刷用紙64に印刷するに際して、当該
印刷用紙64に印刷を実行する以前に、前記インキ滲出ロ
ーラ48を版胴3の内側壁に圧接しつつ前記感熱孔版原紙
5が巻着されている版胴3を間欠回転させるものである
が、次のような構成としてもよい。
即ち、版胴3に感熱孔版原紙5が巻着されていない状
態で、インキ滲出ローラ48を版胴3の内側壁に圧接しつ
つ前記版胴3を間欠回転させてもよい。
また、版胴3に印刷終了後の感熱孔版原紙5が巻着さ
れている状態で、インキ滲出ローラ48を版胴3の内側壁
に圧接しつつ前記版胴3を間欠回転させてもよい。
更に、版胴3を間欠回転させつつ未印刷の感熱孔版原
紙5を巻着し、同時にインキ滲出ローラ48を版胴3の内
側壁に圧接させてもよい。
(ト)発明の効果 第1および第5の主要な発明では、版胴に未印刷の孔
版原紙を巻着し第1枚目の印刷用紙に印刷するに際し
て、当該印刷用紙に印刷を実行する以前に、孔版原紙が
巻着されている版胴を間欠回転させるので、この間欠回
転中に印刷インキが版胴に巻着されている孔版原紙に馴
染み、第1枚目からの高速印刷を可能にする。
従って、印刷速度を低速にすることなくまたプレッシ
ャローラの圧力を変更することなく第1枚目からの高速
印刷を可能にする。
第2および第6の主要な発明では、版胴に孔版原紙が
巻着されていない状態で、インキ滲出ローラを版胴の内
側壁に圧接しつつ前記版胴を間欠回転させるので、未印
刷の孔版原紙を版胴に巻着する以前に、印刷インキが版
胴から充分滲出し、第1枚目からの高速印刷を可能にす
る。
従って、印刷速度を低速にすることなくまたプレッシ
ャローラの圧力を変更することなく第1枚目からの高速
印刷を可能にする。
第3および第7の主要な発明では、版胴に印刷終了後
の孔版原紙が巻着されている状態で、インキ滲出ローラ
を版胴の内側壁に圧接しつつ前記版胴を間欠回転させる
ので、印刷終了後の孔版原紙を排版し未印刷の孔版原紙
を版胴に巻着する以前に、印刷インキが版胴から充分滲
出し、第1枚目からの高速印刷を可能にする。
従って、印刷速度を低速にすることなくまたプレッシ
ャローラの圧力を変更することなく第1枚目からの高速
印刷を可能にする。
第4および第8の主要な発明では、版胴を間欠回転さ
せつつ未印刷の孔版原紙を巻着し、同時に前記インキ滲
出ローラを版胴の内側壁に圧接させるので、この間欠回
転中に印刷インキが版胴に巻着されている孔版原紙に馴
染み、第1枚目からの高速印刷を可能にする。
従って、印刷速度を低速にすることなくまたプレッシ
ャローラの圧力を変更することなく第1枚目からの高速
印刷を可能にする。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明を具体化した製版印刷装置を示しており、
第1図は製版印刷装置の内部構成図、第2図および第3
図は夫々相異なる状態の版胴の内部構成図、第4図は製
版印刷装置の外観斜視図、第5図はタイミングチャー
ト、第6図および第7図は夫々相異なる状態にあるイン
キ滲出ローラの構成図である。 1……装置本体、3……版胴、5……感熱孔版原紙、7
……サーマルヘッド、20……用紙移送ローラ、23……プ
レッシャローラ、47……ローラ保持腕、48……インキ滲
出ローラ、61……駆動モータ、63……速度制御回路、64
……印刷用紙、66……センサ、67……印刷インキ。

Claims (15)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内部に印刷インキを周側外方に押出すイン
    キ滲出ローラが備えられ外周側壁に孔版原紙が巻着され
    る版胴に、印刷用紙を圧接させることによって当該印刷
    用紙に書画像を印刷する方法において、 版胴に未印刷の孔版原紙を巻着し第1枚目の印刷用紙に
    印刷するに際して、当該印刷用紙に印刷を実行する以前
    に、前記インキ滲出ローラを版胴の内側壁に圧接しつつ
    前記孔版原紙が巻着されている版胴を間欠回転させるこ
    とを特徴とする印刷方法。
  2. 【請求項2】内部に印刷インキを周側外方に押出すイン
    キ滲出ローラが備えられ外周側壁に孔版原紙が巻着され
    る版胴に、印刷用紙を圧接させることによって当該印刷
    用紙に書画像を印刷する方法において、 版胴に孔版原紙が巻着されていない状態で、前記インキ
    滲出ローラを版胴の内側壁に圧接しつつ前記版胴を間欠
    回転させることを特徴とする印刷方法。
  3. 【請求項3】内部に印刷インキを周側外方に押出すイン
    キ滲出ローラが備えられ外周側壁に孔版原紙が巻着され
    る版胴に、印刷用紙を圧接させることによって当該印刷
    用紙に書画像を印刷する方法において、 版胴に印刷終了後の孔版原紙が巻着されている状態で、
    前記インキ滲出ローラを版胴の内側壁に圧接しつつ前記
    版胴を間欠回転させることを特徴とする印刷方法。
  4. 【請求項4】内部に印刷インキを周側外方に押出すイン
    キ滲出ローラが備えられ外周側壁に孔版原紙が巻着され
    る版胴に、印刷用紙を圧接させることによって当該印刷
    用紙に書画像を印刷する方法において、 版胴を間欠回転させつつ未印刷の孔版原紙を巻着し、同
    時にインキ滲出ローラを版胴の内側壁に圧接させること
    を特徴とする印刷方法。
  5. 【請求項5】少なくとも1回転は間欠回転させる請求項
    1ないし請求項4のいずれかに記載の印刷方法。
  6. 【請求項6】内部に印刷インキを周側外方に押出すイン
    キ滲出ローラが備えられ外周側壁に孔版原紙が巻着され
    る版胴と、印刷用紙を前記版胴上の孔版原紙に圧接させ
    る圧接手段と、前記版胴を回転駆動する駆動手段と当該
    駆動手段の回転速度を制御する制御手段とが具備され、
    未印刷の孔版原紙を版胴に巻着後第1枚目の印刷用紙に
    印刷する以前に前記版胴の内側壁にインキ滲出ローラが
    圧接されつつ孔版原紙が巻着されている版胴が間欠回転
    するように制御される印刷装置。
  7. 【請求項7】内部に印刷インキを周側外方に押出すイン
    キ滲出ローラが備えられ外周側壁に孔版原紙が巻着され
    る版胴と、印刷用紙を前記版胴上の孔版原紙に圧接させ
    る圧接手段と、前記版胴を回転駆動する駆動手段と当該
    駆動手段の回転速度を制御する制御手段とが具備され、
    孔版原紙が版胴に巻着されない状態で前記版胴の内側壁
    にインキ滲出ローラが圧接されつつ版胴が間欠回転する
    ように制御される印刷装置。
  8. 【請求項8】内部に印刷インキを周側外方に押出すイン
    キ滲出ローラが備えられ外周側壁に孔版原紙が巻着され
    る版胴と、印刷用紙を前記版胴上の孔版原紙に圧接させ
    る圧接手段と、前記版胴を回転駆動する駆動手段と当該
    駆動手段の回転速度を制御する制御手段とが具備され、
    版胴に印刷終了後の孔版原紙が巻着されている状態で、
    前記インキ滲出ローラが版胴の内側壁に圧接されつつ版
    胴が間欠回転するように制御される印刷装置。
  9. 【請求項9】内部に印刷インキを周側外方に押出すイン
    キ滲出ローラが備えられ外周側壁に孔版原紙が巻着され
    る版胴と、印刷用紙を前記版胴上の孔版原紙に圧接され
    る圧接手段と、前記版胴を回転駆動する駆動手段と当該
    駆動手段の回転速度を制御する制御手段とが具備され、
    前記版胴が間欠回転しつつ未印刷の孔版原紙が巻着さ
    れ、間欠回転すると同時に前記インキ滲出ローラが版胴
    の内側壁に圧接されるように制御される印刷装置。
  10. 【請求項10】版胴の非印刷領域には孔版原紙の一端縁
    を保持するためのクランパが備えられると共に当該版胴
    の外部に前記孔版原紙の一端縁が前記クランパにて保持
    されたことを検出するためのセンサが備えられており、
    非動作時には版胴の非印刷領域は鉛直方向下方位置にあ
    り、孔版原紙の巻着開始時に前記非印刷領域は上方に回
    転し、次いで前記孔版原紙が前記クランパにて保持され
    たことが検出されると、版胴は間欠回転を開始するよう
    に制御される請求項6記載の印刷装置。
  11. 【請求項11】間欠回転終了後は非印刷領域が鉛直方向
    下方に位置して停止する請求項6ないし請求項10のいず
    れかに記載の印刷装置。
  12. 【請求項12】インキ滲出ローラは、版胴の内側壁に接
    離し得るように構成されている請求項6ないし請求項11
    のいずれかに記載の印刷装置。
  13. 【請求項13】インキ滲出ローラは、版胴の間欠回転に
    従って版胴内の印刷インキと共に版胴の内壁に沿って版
    胴の回転方向に若干移動し、その後所定位置に帰還する
    ように構成されている請求項6ないし請求項12のいずれ
    かに記載の印刷装置。
  14. 【請求項14】版胴の間欠回転時のタクトタイムは0.3
    秒ないし2.0秒である請求項6ないし請求項13のいずれ
    かに記載の印刷装置。
  15. 【請求項15】版胴の間欠回転時の回転ピッチは、版胴
    の外周側において3mmないし20mmである請求項6ないし
    請求項14のいずれかに記載の印刷装置。
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