JPH0872380A - 製版印刷装置および印刷用原紙 - Google Patents

製版印刷装置および印刷用原紙

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JPH0872380A
JPH0872380A JP24578494A JP24578494A JPH0872380A JP H0872380 A JPH0872380 A JP H0872380A JP 24578494 A JP24578494 A JP 24578494A JP 24578494 A JP24578494 A JP 24578494A JP H0872380 A JPH0872380 A JP H0872380A
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JP
Japan
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printing
plate cylinder
base paper
plate
size
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JP24578494A
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English (en)
Inventor
Minoru Nakamura
實 中村
Yoshito Minami
嘉人 南
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SEIKI IND CO Ltd
Original Assignee
SEIKI IND CO Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0872380A publication Critical patent/JPH0872380A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】版胴を所望のサイズのものに交換するだけで、
所望のサイズの製版および印刷が可能となる製版印刷装
置およびそれに使用し得る印刷原紙を実現することを目
的とするものである。 【構成】版胴の種類を識別する手段が備えられ、この手
段によって識別された版胴の種類に応答し、印刷用原紙
を、前記種類の版胴に対応する寸法だけ給送して切断す
るように構成されていることを特徴とする製版印刷装置
である。その延在方向に沿って複数の検出子が等間隔で
設けられ、第1のサイズの印刷領域には第1の数の検出
子が含まれ、第2のサイズの印刷領域には第2の数の検
出子が含まれることを特徴とする印刷用原紙。。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、製版機と印刷機が一体
となって構成されており、異なるサイズの印刷用紙に印
刷を施すことが可能な製版印刷装置と、それに使用され
得る印刷用原紙に関するものである。
【0002】
【従来の技術】異なるサイズの印刷用紙に印刷を施すこ
とが可能な印刷装置は、例えば実公平5−45500号
公報に掲載されている。
【0003】この公報に記載されている印刷装置は、同
一の版胴に日本工業規格のA3サイズ用紙に印刷するモ
ードと、A4サイズの2枚の原稿を夫々A4サイズの印
刷用紙に印刷するモードを有しており、A4サイズ用紙
2枚に印刷するモードでは、版胴の回転方向に沿って前
半印刷と後半印刷を選択的に印刷するように構成さてい
る。
【0004】なお、版胴には、周知のように、円筒領域
と、印刷原紙のクランパや印刷インキの供給孔等の存在
する非円筒領域(この領域も、基部は円筒状で外方に膨
出するものが多いが、クランパ等によって凹凸が形成さ
れているので、非円筒領域と定義する。)とがあり、前
記円筒領域に印刷原紙の書画像形成部分(A3サイズ1
面もしくはA4サイズ2面)が巻着される。
【0005】このような印刷装置でA3サイズの印刷を
する場合には、A3サイズよりも大でA3サイズの範囲
に書画像が形成されている原紙を、版胴の周囲の印刷領
域に巻着し、A3サイズの印刷用紙に印刷する。
【0006】一方、A4サイズの印刷をする場合には、
2面のA4サイズの範囲に書画像が形成されている前記
と同様の大きさの印刷原紙を、版胴の周囲の印刷領域に
巻着し、A4サイズの印刷用紙に印刷する。なお、この
際A4とA3では縦と横の配列関係は直交することにな
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、従来の
技術では、版胴を交換して各サイズの印刷を行うもので
はなく、版胴と製版機は連動していないので、例えばA
4サイズの印刷を行う場合にもA3サイズの印刷原紙を
使用せざるを得ず、小サイズの印刷を行う場合、印刷原
紙に余白部分が生じることを無視しない限り、各サイズ
の印刷を自由に且つ容易に行うことはできなかった。
【0008】また、従来装置にあっては、A3サイズの
印刷用紙を給送する場合とA4サイズの印刷用紙を前後
半選択的に給送する場合とでは、給紙タイミングやプレ
スローラの圧接タイミング等を切換える必要があり、機
構系や制御系が煩雑となって、大型化、高価格化は免れ
ない。
【0009】本発明はかかる従来技術の有する課題に鑑
みてなされたもので、版胴を所望の種類(サイズ)のも
のに交換するだけで、最小限の印刷原紙を使用し、所望
の種類の(サイズ)の製版および印刷が可能となる製版
印刷装置およびそれに使用し得る印刷原紙を実現せんと
するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】第1の主要な発明は、ロ
ール状に巻回されている印刷用原紙を給送する原紙給送
手段が備えられており前記印刷用原紙に書画像を製版す
る製版機と、ロール状の印刷用原紙を所定の寸法に切断
する切断機と、版胴が着脱可能に装着され製版後の印刷
用原紙を前記版胴に装着して印刷する印刷機とが具備さ
れている製版印刷装置において、版胴の種類を識別する
版胴識別手段が備えられ、当該版胴識別手段によって識
別された版胴の種類に応答し、前記印刷用原紙を、前記
種類の版胴に対応する寸法だけ給送して切断するように
構成されていることを特徴とするものである。
【0011】第2の主要な発明は、複数のサイズの書画
像が製版され得るロール状の印刷用原紙において、その
延在方向に沿って複数の検出子が等間隔で設けられ、第
1のサイズの印刷領域には第1の数の検出子が含まれ、
第2のサイズの印刷領域には第2の数の検出子が含ま
れ、いずれの数も整数であることを特徴とするものであ
る。
【0012】
【作用】第1の主要な発明では、版胴識別手段によって
識別された版胴の種類に応答して、印刷用原紙を、前記
種類の版胴に対応する寸法の長さだけ給送して切断する
ように構成されているので、例えば日本工業規格のA3
サイズ用の版胴を装置本体の装填すると、印刷用原紙を
A3サイズに対応する寸法だけ給送して切断されるの
で、自動的にA3サイズ用の原紙が製版されることにな
る。
【0013】また、例えば日本工業規格のA4サイズ用
の版胴を装置本体に装填すると、印刷用原紙をA4サイ
ズに対応する寸法だけ給送して切断されるので、自動的
にA4サイズ用の原紙が製版されることになる。
【0014】
【実施例】図はいずれも本発明の実施例を示し、図1は
製版印刷装置の左側部分の内部構成図、図2は製版印刷
装置の右側部分の内部構成図、図3は外観斜視図、図4
は版胴の部分断面側面図、図5は版胴の平面図、図6は
版胴の正面図、図7は図6とは異なる態様の版胴の正面
図、図8は他の実施例の正面図、図9は印刷用原紙の部
分平面図、そして図10は印刷用原紙の給送と切断タイ
ミングを示すフローチャートである。
【0015】先ず、図1ないし図3に従い製版印刷装置
全体の概要について説明する。
【0016】これらの図において、1は装置本体で、そ
の内部の略中央に、端部が相対向する一対の支持軸2が
水平方向に挿抜自在に挿通され、当該支持軸2に回転円
筒体にてなる版胴3が回転自在に装着されている。前記
版胴3の詳細な構造については、図4ないし図8に従い
後述する。
【0017】当該版胴3は、手前側がピンにて蹴られて
回転し、奥側は固定されている支持軸2に回転自在とな
るように装着されており、これを時計方向に回転駆動す
る駆動モータ4に、タイミングベルト5を介して接続さ
れている。前記駆動モータ4には、その回転数を制御す
る速度制御回路6が接続されている。
【0018】装置本体1内の左上方には、リール7が回
転自在に装着され、当該リール7に印刷用原紙としての
帯状の感熱孔版原紙8が、ロール状に巻回されている。
この感熱孔版原紙8は、熱収縮性フィルムと多孔性薄膜
とがラミネートされた周知のもので、その幅はA3サイ
ズの用紙の短辺(A4サイズの長辺)の寸法よりも若干
広く、320mmに設定されている。
【0019】前記リール7の、感熱孔版原紙8の移動方
向に沿って下流側(図1中右方向)には、テンションロ
ーラ9が回転自在に設けられ、このテンションローラ9
の下流側に、前記感熱孔版原紙8に所望の書画像を穿孔
形成するための、前記版胴3の支持軸2の延在方向と平
行な方向に延在するサーマルヘッド10が備えられ、当
該サーマルヘッド10は、プラテンローラ11の上部に
圧接されている。
【0020】前記サーマルヘッド10の下流側には、感
熱孔版原紙8を所定の長さ寸法(例えば非書画像形成域
を含みA3サイズの長辺寸法よりも若干長い寸法(53
0mm)や、非書画像形成域を含みA4サイズの短辺寸
法よりも若干長い寸法(318mm))に切断するため
の、切断機としての、回転円形刃12を有するカッタ装
置13が備えられ、当該カッタ装置13の下流側には、
相互に圧接されている原紙給送ローラ対14、15が備
えられている。
【0021】前記原紙給送ローラ対14、15の下流側
には、感熱孔版原紙8の下流側端縁部を、前記版胴3の
非印刷領域に揺動可能に装着さているクランパ16の挟
持位置まで搬送するための原紙供給ローラ17が、摺動
板18上に圧接されている。
【0022】装置本体1の右下方には、突出端部が保持
軸19に揺動自在に係合されている給紙台20が設けら
れており、当該給紙台20の自由端部(印刷用紙21の
給送方向に沿って下流側端縁部)に対向する装置本体1
の側には、当該給紙台20の自由端部の揺動軌跡に対応
する円弧状の側壁22が形成されている。23は、給紙
台20上に積載されている未印刷の印刷用紙21の側部
を案内するサイドガイド板である。
【0023】前記側壁22の上部には、前記給紙台20
上に積載されている未印刷の印刷用紙21を、1枚ずつ
分離して印刷部(版胴3の下部)に向けて給送するため
の用紙給送ローラ24が設けられ、当該用紙給送ローラ
24の下流側(左側)には、この用紙給送ローラ24に
よって給送されてきた印刷用紙21を一旦停止させた
後、タイミングを見計らって再度給送するためのレジス
タローラ対25、26が相互に圧接されている。
【0024】レジスタローラ対25、26の下流側で版
胴3の下部には、当該レジスタローラ対25、26によ
って給送された印刷用紙21を、版胴3の印刷領域(感
熱孔版原紙8の巻着領域)に圧接させるためのプレスロ
ーラ27が備えられている。
【0025】前記プレスローラ27は、版胴3に従動す
ると共に、当該版胴3の回転と同期してその印刷領域に
のみ圧接さるよう、即ち版胴3の非印刷領域に備えられ
ているクランパ16等に接触しないように、版胴3に対
して接離可能に備えられている。
【0026】なお、本装置においては、小型の印刷(A
4サイズ)を行う場合には、プレスローラ27は版胴3
の、A4サイズに対応して設けられた印刷領域にのみ、
圧接されるものであるが、この動作の詳細は版胴3の構
造と共に後述する。
【0027】プレスローラ27の下流側斜め上方には、
既印刷の印刷用紙21を、版胴3から分離するための分
離ベルト(図示せず)および版胴3と既印刷の印刷用紙
21の間に空気を圧送して、版胴3から印刷用紙21を
分離し易くするための分離ファン28および、版胴3か
ら印刷用紙21を剥離するための剥離爪(図示せず)が
設けられている。
【0028】また、プレスローラ27の下流側斜め下方
には、版胴3から分離された既印刷の印刷用紙21を積
載保持するための排紙トレイ29が、装置本体1に固定
されている支軸30に揺動可能に装着されている。当該
排紙トレイ29には、印刷用紙21の外側三方を規制す
るための、側部ガイド板31と端部ガイド板32が、夫
々内外二方に回転可能に装着されている。
【0029】前記用紙給送ローラ24の上方には、所定
枚数の印刷を終了し不要になった感熱孔版原紙8を、版
胴3から剥離して収納するための、排版ローラ対65、
33および排版ボックス34が備えられている。
【0030】前記排版ローラ対65、33のうち可動ロ
ーラ64は揺動レバー35の自由端部に装着されてお
り、当該可動ローラ65は、版胴3から感熱孔版原紙8
の下流側端縁部を剥離し始める際に当該版胴3(感熱孔
版原紙8)に時計方向に駆動されながら圧接され、剥離
開始後は固定ローラ33に圧接されるように構成されて
いる。従って、剥離開始後は、感熱孔版原紙8は前記排
版ローラ対65、33によて挟持され、順次排版ボック
ス34内に収納される。
【0031】なお、前記排版ボックス34は、装置本体
1に対し水平方向に挿抜自在に装着されており、排版ボ
ックス34に使用後の感熱孔版原紙8が充満した際に、
当該排版ボックス34を装置本体1から水平方向に抜去
すれば、不要の使用済感熱孔版原紙8を容易に廃棄する
ことができる。
【0032】前記排版ボックス34の上部には、原稿の
下面側に形成されている書画像を読み取り、電機信号に
変換するための、原稿読取装置36が設けられている。
原稿読取装置36には原稿の書画像を読み取るラインセ
ンサ37が内蔵されており、当該ラインセンサ37の上
流側(右側)に、原稿の下流側端部を検出するための透
過型のフォトインタラプタ38、39が設けられてい
る。また、このフォトインタラプタ38、39の更に上
流側には、原稿給送ローラ対40、41が相互に圧接配
備されている。
【0033】前記原稿給送ローラ対40、41の上流側
には、原稿のレジスタローラ対としての役を果たす原稿
供給ローラ対42、43が備えられ、当該原稿供給ロー
ラ対42、43の更に上流側に、原稿始動ローラ44お
よび原稿供給台45が設けられている。
【0034】前記ラインセンサ37の下流側(左側)に
は、原稿排出ローラ対46、47が設けられており、当
該原稿排出ローラ対46、47の更に下流側には、装置
本体1のトップカバー48が位置しており、当該トップ
カバー48の上面には、凹所49が形成されている。こ
のトップカバー48の上面の凹所49に、書画像が読み
取られた後の原稿50が排出される。
【0035】また、前記テンションローラ9とサーマル
ヘッド10との間には、図9に示すような、感熱孔版原
紙8の一側縁部に沿って等間隔(106mm)で印刷さ
れている、タイミングマーク(検出子)M0、M1、M
2・・・を検出するためのマーク検出用フォトインタラ
プタ51、52が備えられている。
【0036】なお、前記回転円形刃12から、マーク検
出用フォトインタラプタ51、52のマーク検出部まで
の、感熱孔版原紙8の通過経路の距離は66mmに設定
されており、感熱孔版原紙8の切断位置からその上流側
のもっとも近いタイミングマークM1までの寸法は66
mmとなる。
【0037】次に、版胴3の詳細な構造について、図4
ないし図8に従い説明する。図4ないし図7はA4サイ
ズの印刷を実行する一実施例装置を示し、図4は部分断
面側面図で、図5は平面図、図6は正面図で、図7は図
6とは異なる態様の正面図である。図8はA3サイズの
印刷を実行する他の実施例装置の正面図である。
【0038】図4ないし図7において、版胴は、製版後
の感熱孔版原紙8が一部に巻着される円筒領域53と、
感熱孔版原紙8の端部を挟持するクランパ16や印刷イ
ンキを内部に供給するための印刷インキ供給孔54等が
備えられいる非円筒領域55と、両側壁となるフランジ
56、57とによって構成されている。
【0039】前記円筒領域53における印刷範囲αの書
画像形成域(α−δ)は、パンチングメタル等の無数の
開口が形成されている横断面が円弧状の基材と、当該基
材の表面に装着された1枚もしくは複数枚のシルクスク
リーンとからなり、内部に収納されている印刷インキが
滲出する周知の構造を呈している。
【0040】図6に示すように、円筒領域(α+β)5
3の円周方向寸法は、A3サイズの長辺の寸法(420
mm)よりも若干長く、488mmに設定されており、
A4サイズの印刷範囲α(255mm)の先側に非書画
像形成域δ(43mm)が含まれ、印刷範囲αの後側に
非印刷範囲β(233mm)が備えられている。なお、
パンチングメタルの開口が形成されている部分は書画像
形成域(α−δ)のみである。
【0041】かように、印刷範囲α中に、書画像形成域
と非書画像形成域が存在しているのは、印刷用紙21の
給送タイミング調整(天地調整)を行うための寸法的余
裕を持たせるためである。非円筒領域55の水平直線寸
法γは137mmに設定されている。
【0042】図4において、1は装置本体で版胴支持軸
2が装着されており、当該支持軸2に版胴3が回転自在
に装着され、前述のように、版胴3にタイミングベルト
5等を介して回転力が付与されるように構成されてい
る。
【0043】前記装置本体には、前記支持軸2と平行に
延在するローラ保持軸58が回転自在に装着され、当該
ローラ保持軸58に、ローラ保持レバー59の一端が固
設され、ローラ保持レバー59の他端にゴム製の周知の
プレスローラ27が回転自在に装着されている。なお、
ローラ保持レバー59は、図示せぬバネにて版胴3の周
側方向に付勢されている。
【0044】また、前記ローラ保持軸58にはローラ偏
倚レバー60の一端が固設され、当該ローラ偏倚レバー
60の他端にはカムフォロア61が回転自在に装着され
ている。
【0045】なお、ローラ保持軸58の中心からカムフ
ォロア61の中心までの距離は、ローラ保持軸58の中
心からプレスローラ27の中心までの距離の2倍に設定
されており、ローラ保持レバー59とローラ偏倚レバー
60は一体的に動作するように構成されているので、カ
ムフォロア61が時計方向に3mm偏倚すると、プレス
ローラ27は時計方向に1.5mm偏倚することにな
る。
【0046】版胴3の一方のフランジ56の外側面に
は、円弧状のカム62が装着されている。前記カムフォ
ロア61は、円弧状のカム62の外周に摺接するように
構成され、図6の状態、即ちカムフォロア61が円弧状
のカム62の外周に摺接しない状態では、プレスローラ
27は版胴3の印刷範囲αに圧接されている。
【0047】そして、版胴3が時計方向に回転して、図
7の状態、即ちカムフォロア61が円弧状のカム62の
外周に摺接する状態では、プレスローラ27は版胴3の
非印刷範囲βから離間する。
【0048】版胴3が更に時計方向に回転して、カムフ
ォロア61が円弧状のカム62から離間した後は、円形
の内カム63にて、プレスローラ27が版胴3から離間
され、プレスローラ27が非円筒領域55に接触しない
ように構成されており、結局プレスローラ27は非印刷
範囲βと非円筒領域55の間、連続的に版胴3から離間
することになる。
【0049】そして、プレスローラ27は、印刷範囲α
の先側(下流側)の非書画像形成域δ(43mm)の途
中から版胴3に圧接され、A4サイズの短辺の寸法の終
端(αの終端)まで圧接され続けることになる。なお、
感熱孔版原紙8の後端(上流側端部)は、印刷範囲αの
終端よりも29mmだけ更に後側に延在している。
【0050】従って、A4サイズに対応する感熱孔版原
紙8に、A4サイズの書画像を、その長辺がA3サイズ
に短辺となるように製版し、当該感熱孔版原紙8を、図
6および図7において書画像形成域(α−δ)に製版部
が位置するように、版胴3に巻着して、印刷を開始する
と、プレスローラ27は実質的に感熱孔版原紙8の書画
像が形成されている範囲にのみ圧接され、感熱孔版原紙
8の書画像が形成されていない範囲には圧接されず、ま
た前記29mmの延在部があるので印刷インキの尻漏れ
は生じない。
【0051】本実施例においては、版胴3の一方のフラ
ンジ56の外側面にマグネット64が装着され、装置本
体1側に、版胴識別手段がとしての磁気センサ(図示せ
ず)が設けられており、当該磁気センサがマグネット6
4の存在を検知して、その状態(A4サイズ)に対応し
た製版モードや印刷モードを実行させるように制御され
る。
【0052】次に、A3サイズの印刷を行う場合につい
て図8に従い説明する。A3サイズの印刷を行う場合に
使用される版胴3には、前記カム62は装着されていな
い。そして、本実施例の場合、印刷範囲は円筒領域(α
+β)53と等しく、書画像形成域は(α+β)−(δ
+ε)となり、この長さは420mmであって、これは
A3サイズの印刷用紙21の長辺の寸法と略等しい。
【0053】なお、後側の非書画像形成域ε(25m
m)は、前述の同様にタイミング調整用に設けられてい
るものであり、パンチングメタルの開口が形成されてい
る部分は書画像形成域(α+β)−(δ+ε)である
【0054】そして、本実施例の版胴3には、前記A4
サイズ用の版胴3に装着されているような円弧状のカム
62は装着されておらず、プレスローラ27は、印刷範
囲αの先端側の非書画像形成域δの途中から版胴3に圧
接され、A3サイズの後端側の書画像形成域εの寸前ま
で圧接され続けることになる。なお、感熱孔版原紙8の
後端(上流側端部)は、書画像形成領域の終端よりも3
3mmだけ更に後側に延在しており、この部分はプレス
ローラ27に圧接されず、印刷インキが尻漏れを起こす
虞はない。
【0055】従って、A3サイズの書画像形成域(α+
β)−(δ+ε)全体がプレスローラ27に圧接される
ことになり、実質的に、非円筒部分4のみが前記内カム
63によって、版胴3から離間されることになる。
【0056】また、A4サイズ用の版胴3に装着されて
いるようなマグネット64も装着されておらず、本体7
側の磁気センサがマグネット64の不存在を検知して、
その状態(A3サイズ)の製版モードや印刷モードを実
行させるように制御する。前記実施例では、A4サイズ
用とA3サイズ用の版胴が用意されているが、B4サイ
ズ用やB5サイズ用の版胴を用意してもよい。
【0057】次に、図9および図10に従い、感熱孔版
原紙8の切断タイミングについて説明する。図9におい
て、感熱孔版原紙8にはその一側縁に沿って106mm
ピッチで矩形のタイミングマークM0、M1、M2、M
3・・・が黒色で印刷されている。そして一番最初の切
断位置C1と、その上流側のもっとも近いタイミングマ
ークM1との間の寸法は、前述のように、前記回転円形
刃12から、マーク検出用フォトインタラプタ51、5
2のマーク検出部までの、感熱孔版原紙8の通過経路の
距離(66mm)と同一に設定されており、前記タイミ
ングマークM1が前記マーク検出用フォトインタラプタ
51、52にて検出されると同時に回転円形刃12が動
作すると、先ず感熱孔版原紙8は一番最初の切断位置C
1にて切断されることになる。
【0058】而して、装置本体1にA3サイズ用の版胴
3が装着されている場合には、当該版胴3にはマグネッ
ト64は装着されていないので、当該マグネット64の
不存在が磁気センサによって認識され、A3サイズ用の
版胴3が装着されていることが識別される。そうする
と、A3サイズに対応する製版モードおよび印刷モード
が実行されることになる。
【0059】即ち、図10に示すように、マーク検出用
フォトインタラプタ51、52によって、タイミングマ
ークM1が検出され、停止している状態から、更に5個
のタイミングマークM2、・・・M6が検出されるま
で、プラテンローラ11および原紙給送ローラ対14、
15が回転し、第6番目のタイミングマークM6が検出
されると、原紙給送ローラ対14、15等が停止して、
カッタ装置13が動作する。そうすると、切断位置C3
で切断されA3に対応する感熱孔版原紙8が作成される
ことになる。なお、切断位置C1から切断位置C3まで
の距離は530mmである。
【0060】また、装置本体1にA4サイズ用の版胴3
が装着されている場合には、当該版胴3にマグネット6
4は装着されているので、当該マグネット64の存在が
磁気センサによって認識され、A4サイズ用の版胴3が
装着されていることが識別され、これに従って製版モー
ドおよび印刷モードが実行されることになる。
【0061】即ち、マーク検出用フォトインタラプタ5
1、52によって、3個のタイミングマークM2、M
3、M4が検出されるまで、プラテンローラ11および
原紙給送ローラ対14、15が回転し、第4番目のタイ
ミングマークM4が検出されると、原紙給送ローラ対1
4、15等が停止して、カッタ装置13が動作する。そ
うすると感熱孔版原紙8は、切断位置C2で切断されA
4に対応する1枚の感熱孔版原紙8が作成されることに
なる。なお、切断位置C1から切断位置C2までの距離
は318mmである。
【0062】なお、A3サイズの長辺が感熱孔版原紙8
の延在方向と平行となる状態で製版され、A4サイズの
短辺が印刷原紙の延在方向と平行となる状態で製版され
る場合、前記タイミングマークMの数は、A3サイズで
は5の整数倍で、A4サイズでは3の整数倍に設定する
のが適当である。
【0063】
【発明の効果】第1の主要な発明では、版胴識別手段に
よって識別された版胴の種類に応答して、印刷用原紙
を、前記種類の版胴に対応する寸法の長さだけ給送して
切断するように構成されているので、例えば日本工業規
格のA3サイズ用の版胴を装置本体の装填すると、印刷
用原紙をA3サイズに対応する寸法だけ給送して切断さ
れるので、自動的にA3サイズ用の原紙が製版されるこ
とになる。
【0064】かように、版胴の種類を特定するだけで、
その種類に対応する製版モードや印刷モードが実行され
るので、最小限の印刷用原紙を使用し、各サイズの印刷
を自由に且つ容易に行うことができる。また、従来装置
に比べ、機構系や制御系が簡単となって、小型化、低価
格化を企図し得る。
【0065】第2の主要な発明では、印刷用原紙に検出
子が設けられているので、この検出子を数えることによ
って、印刷用原紙のサイズを容易かつ自由に選択でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例装置の左側部分の内部構成図
である。
【図2】本発明の一実施例装置の右側部分の内部構成図
である。
【図3】本発明の一実施例装置の外観斜視図である。
【図4】本発明の一実施例装置の版胴の部分断面側面図
である。
【図5】本発明の一実施例装置の版胴の平面図である。
【図6】本発明の一実施例装置の版胴の正面図である。
【図7】本発明の一実施例装置の版胴の図6とは異なる
態様の正面図である。
【図8】本発明の他の実施例装置の版胴の正面図であ
る。
【図9】本発明の印刷用原紙の部分平面図である。
【図10】本発明の実施例装置の給送と切断タイミング
を示すフローチャートである。
【符号の説明】 1 装置本体 2 支持軸 3 版胴 4 駆動モータ 5 タイミングベルト 6 速度制御回路 7 リール 8 感熱孔版原紙(印刷用原紙) 9 テンションローラ 10 サーマルヘッド 11 プラテンローラ 12 回転円形刃 13 カッタ装置 14 原紙給送ローラ 15 原紙給送ローラ 16 クランパ 17 原紙供給ローラ 18 摺動板 19 保持軸 20 給紙台 21 印刷用紙 22 側壁 23 サイドガイド板 24 用紙給送ローラ 25 レジスタローラ 26 レジスタローラ 27 プレスローラ 28 分離ファン 29 排紙トレイ 30 支軸 31 側部ガイド板 32 端部ガイド板 33 排版ローラ 34 排版ボックス 35 揺動レバー 36 原稿読取装置 37 ラインセンサ 38 フォトインタラプタ 39 フォトインタラプタ 40 原稿給送ローラ 41 原稿給送ローラ 42 原稿供給ローラ 43 原稿供給ローラ 44 原稿始動ローラ 45 原稿供給台 46 原稿排出ローラ 47 原稿排出ローラ 48 トップカバー 49 凹所 50 原稿 51 マーク検出用フォトインタラプタ 52 マーク検出用フォトインタラプタ 53 円筒領域 54 印刷インキ供給孔 55 非円筒領域 56 フランジ 57 フランジ 58 ローラ保持軸 59 ローラ保持レバー 60 ローラ偏倚レバー 61 カムフォロア 62 円弧状のカム 63 内カム 64 マグネット 65 排版ローラ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロール状に巻回された印刷用原紙を給送
    する原紙給送手段が備えられており前記印刷用原紙に書
    画像を製版する製版機と、ロール状の印刷用原紙を所定
    の寸法に切断する切断機と、版胴が着脱可能に装着され
    製版後の印刷用原紙を前記版胴に装着して印刷する印刷
    機とが具備されている製版印刷装置において、 版胴の種類を識別する版胴識別手段が備えられ、当該版
    胴識別手段によって識別された版胴の種類に応答し、前
    記印刷用原紙を、前記種類の版胴に対応する寸法だけ給
    送して切断するように構成されていることを特徴とする
    製版印刷装置。
  2. 【請求項2】 印刷用原紙に、その延在方向に沿って複
    数の検出子が切断後の最小の原紙の給送方向長さより短
    い間隔で備えられ、装置本体には前記検出子を検出する
    検出手段が設けられており、前記印刷用原紙を給送しつ
    つ前記検出子の数が検出手段によって計測され、前記検
    出子の数が特定の種類の版胴に対応した段階で切断機が
    動作するように構成されている請求項1記載の製版印刷
    装置。
  3. 【請求項3】 円周方向に沿って印刷領域と非印刷領域
    が形成されている版胴と、当該版胴に印刷用紙を接触さ
    せるための前記版胴に選択的に圧接されるプレスローラ
    とが備えられ、前記プレスローラは、前記版胴の円周方
    向に沿って、印刷領域の一部に部分的に圧接されるよう
    に構成され、版胴の種類によって、前記プレスローラ
    は、印刷領域の第1の範囲に圧接される第1の圧接モー
    ドと、前記第1の範囲よりも短い第2の範囲に圧接され
    る第2の圧接モードとを有する請求項1もしくは請求項
    2記載の製版印刷装置。
  4. 【請求項4】 版胴の側面に、当該版胴の種類を特定す
    る版胴特定手段が装着されている請求項1ないし請求項
    3のいずれかに記載の製版印刷装置。
  5. 【請求項5】 複数のサイズの書画像が製版され得るロ
    ール状の印刷用原紙において、 その延在方向に沿って複数の検出子が等間隔で設けら
    れ、第1のサイズの印刷領域には第1の数の検出子が含
    まれ、第2のサイズの印刷領域には第2の数の検出子が
    含まれ、いずれの数も整数であることを特徴とする印刷
    用原紙。
  6. 【請求項6】 第1のサイズでは、日本工業規格のA3
    サイズの長辺が印刷原紙の延在方向と平行となる状態で
    製版され、第2のサイズでは、日本工業規格のA4サイ
    ズの短辺が印刷原紙の延在方向と平行となる状態で製版
    されるものであり、第1の数は5の倍数で、第2の数は
    3の倍数である請求項5記載の印刷用原紙。
JP24578494A 1994-09-02 1994-09-02 製版印刷装置および印刷用原紙 Pending JPH0872380A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001088419A (ja) * 1999-09-21 2001-04-03 Duplo Seiko Corp 孔版印刷機
US7995236B2 (en) 2004-10-13 2011-08-09 Tohoku Ricoh Co., Ltd. Printer having plural sheet feeding apparatuses with variable print speeds
CN112440551A (zh) * 2019-08-30 2021-03-05 迅普精工株式会社 孔版印刷装置

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