JP2935027B2 - 孔版印刷方法および孔版印刷装置 - Google Patents

孔版印刷方法および孔版印刷装置

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JP2935027B2
JP2935027B2 JP21066490A JP21066490A JP2935027B2 JP 2935027 B2 JP2935027 B2 JP 2935027B2 JP 21066490 A JP21066490 A JP 21066490A JP 21066490 A JP21066490 A JP 21066490A JP 2935027 B2 JP2935027 B2 JP 2935027B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 本発明は、円筒状で、内部に印刷インキが収納され周
側に孔版原紙が巻着されている版胴に、印刷用紙を接触
させて、当該印刷用紙にインキ書画像を形成する孔版印
刷方法および孔版印刷装置に関し、前記版胴がその回転
軸線方向に移動し得るように構成されていることを特徴
とするものである。
(ロ)従来の技術 従来周知の孔版印刷装置では、版胴はその回転軸線上
の一定位置に固定され、版胴が回転軸の軸線方向に挿抜
し得る装置であっても、印刷動作時にあっては、常時一
定位置に固定される。
また、本願出願人は、版胴の内部が、その回転軸線と
直交する平面にて分割され、分割された各室には相互に
色彩の異なる印刷インキが収納される孔版印刷装置を既
に提案している(特願昭61−111246号参照)。
(ハ)発明が解決しようとする課題 前述のように、従来周知の孔版印刷装置に、内部がそ
の回転軸線と直交する平面にて分割され、分割された各
室に相互に色彩の異なる印刷インキが収納される版胴が
装着された場合、印刷用紙の印刷面にはその移動方向と
平行に部屋の数に対応してライン状に色分けがなされ、
同一ラインには同一の色彩のインキ書画像が形成される
ことになる。従って、2色以上の色彩の印刷インキが混
色されることはなく、ライン状に色分けされた印刷物が
得られる。
かように、従来の技術においても簡易カラー印刷は可
能であるが、同一書画像を複数の色彩のインキにて印刷
すること、即ち複数の異なった色彩のインキが混合され
た状態の印刷物を得ることはできなかった。
なお、印刷用紙の移動方向に沿って、複数の版胴を配
置し、各版胴に異なる色彩の印刷インキが収納されてい
ると、所謂フルカラー印刷が可能になるが、そうすると
装置全体が複雑化、大型化し高価格化は免れない。
本発明は、かかる従来の技術の有する課題に鑑みてな
されたもので、容易に、同一書画像を複数の色彩のイン
キにて印刷することが可能な孔版印刷方法および孔版印
刷装置を実現せんとするものである。
(ニ)課題を解決するための手段 本発明は、円筒に類似する形状で、内部に印刷インキ
が収納され周側に製版後の孔版原紙が巻着されている版
胴に、印刷用紙を接触させて、当該印刷用紙に孔版原紙
に形成されている書画像に対応するインキ書画像を形成
する孔版印刷方法において、前記版胴は回転軸にその回
転軸線の延在方向に少なくとも前記印刷用紙1枚分の幅
の寸法だけ移動し得るように装着され、当該版胴は前記
回転軸に沿って一方に偏倚した位置および他方に偏倚し
た位置にて夫々固定し得るように構成されており、前記
版胴の異なる部位に択一的に印刷用紙が接触することを
特徴とする孔版印刷方法である。
(ホ)作 用 第1の主要な発明では、版胴は回転軸の所望の位置に
固定し得るように構成されているので、用紙の任意の位
置にインキ書画像を印刷することが可能となる。
従って、内部がその回転軸線と直交する平面にて分割
され、分割された各室に相互に色彩の異なるインキが収
納されている版胴を使用した場合、第1の色彩のインキ
にて印刷用紙に書画像を印刷した後、当該版胴を回転軸
線方向に移動させて、前記第1の色彩の書画像が印刷さ
れている印刷用紙上に第2の色彩のインキにて書画像を
印刷すると、同一書画像を複数の色彩のインキにて印刷
すること、即ち混色印刷が可能となる。
第2の主要な発明の作用は、前記第1の主要な発明の
作用と実質的に同一である。
(ヘ)実 施 例 図面は本発明を具体化した孔版印刷装置を示してお
り、第1図は孔版印刷装置の内部構成図、第2図は外観
斜視図、第3図、第4図は第1、第2の状態の要部平面
図、第5図は第1、第2の状態の版胴と印刷用紙の関係
を示す平面図、第6図は第3の状態の要部平面図、第7
図は第3の状態の版胴と印刷用紙の関係を示す平面図、
第8図は要部斜視図、第9図は他の実施例の要部斜視
図、第10図は更に他の実施例の要部平面図そして第11図
はその内部平面図である。
これらの図において、1は装置本体で、その内部の略
中央部に、水平方向(図面の紙面に直角方向)に延在す
る回転軸としてのスプライン軸2が回転可能に装着され
ている。当該スプライン軸2には、中央にスプライン孔
が穿設された円筒状の版胴3が装着されている。当該版
胴3は、周側壁に多数の小孔が穿設され円筒状に形成さ
れた金属製若しくはプラスチック製の基体と、当該基体
の外周側表面に巻着されている絹、木綿、合成繊維等に
て形成された布製のスクリーンとによって構成されてい
る。また、当該版胴3の内部は回転軸線と直交する平面
にて分割され、分割された各室3a、3bには相互に色彩の
異なる印刷インキ(例えば赤色と黒色の印刷インキ)が
収納されている。
前記版胴3およびその取付構造の詳細については更に
後述する。
装置本体1内の左上方には、リール4が回転自在に装
着され、当該リール4に帯状の感熱孔版原紙5がロール
状に巻回されている。この感熱孔版原紙5は、熱収縮性
フィルムと多孔性薄膜がラミネートされた周知のもので
ある。
前記リール4の、感熱孔版原紙5の移動方向に沿って
下流側には(第1図中右方向)には、テンションローラ
6が回転自在に設けられ、このテンションローラ6の更
に下流側に、前記感熱孔版原紙5に所望の書画像を穿孔
形成するための、前記スプライン軸2の延在方向と平行
な方向に延在し、A3サイズの短辺寸法より若干長寸法の
サーマルヘッド7が備えられ、当該サーマルヘッド7の
下方から、プラテンローラ8が軽く圧接されている。
前記サーマルヘッド7の下流側には、感熱孔版原紙5
を所定の長さ寸法(例えばA4サイズやA3サイズの長片寸
法)に切断するための、回転円形刃9を有するカッタ装
置10が備えられ、当該カッタ装置10の下流側には、相互
に圧接されている原紙移送ローラ対11、12が備えられて
いる。
原紙移送ローラ対11、12の下流側には、感熱孔版原紙
5の下流側端縁部を、前記版胴3の非印刷領域に揺動可
能に装着されているクランパ13の挟持位置まで搬送する
ための、原紙供給ローラ14がガド板15上に圧接されてい
る。
装置本体1の右下方には、突出端部が保持軸16に揺動
自在に係合されている給紙台17が設けられており、当該
給紙台17の自由端部(印刷用紙Pの給送方向に沿って下
流側端縁部)に対向する装置本体1の側には、当該給紙
台17の自由端部の揺動軌跡に対応する円弧状の側壁18が
形成されている。19は、給紙台17上に積載されている未
印刷の印刷用紙Pの側部を案内するガイド板である。前
記給紙台17は、A3サイズの印刷用紙Pが、搬送方向と平
行な辺が長辺となる姿勢で積載され得る面積と形状を有
している。
前記側壁18の上方には、前記給紙台17上に積載されて
いる未印刷の印刷用紙Pを、1枚ずつ分離して、印刷部
(版胴3の下部)に向けて給送するための用紙給送ロー
ラ20が設けられ、当該用紙給送ローラ20の下流側(左
側)には、この用紙給送ローラ20によって給送されてき
た印刷用紙Pを一旦停止させた後、タイミングを見計っ
て再給送するためのレジスタローラ対21、22が相互に圧
接されている。
前記レジスタローラ対21、22の下流側で、版胴3の下
部には、当該レジスタローラ対21、22によって給送され
てきた印刷用紙Pを、版胴3の印刷領域(感熱孔版原紙
5の巻着領域)に圧接させるためのプレッシャローラ2
3、24が備えられている。前記プレッシャローラ23、24
は版胴3に従動し、当該版胴3の回転と同期してその印
刷領域にのみ圧接されるよう、即ち版胴3の非印刷領域
に備えられている前記クランパ13等に接触しないよう
に、版胴3に対して接離可能に備えられている。
プレッシャローラ23、24は三角形状の保持板25に回転
自在に装着されており、当該保持板25は引張バネ27によ
って、揺動軸26を中心として節度的に揺動し得るように
構成されており、一方のプレッシャローラ23はA3サイズ
の短辺より若干長寸で、他方のプレッシャローラ24はA4
サイズの短辺より若干長寸に、その長さが夫々設定され
ている。そして、前記各プレッシャローラ23、24は択一
的に版胴3に圧接されるように制御される。
下流側のプレッシャローラ23の下流側斜め下方には、
版胴3から分離された既印刷の印刷用紙Pを積載保持す
るための排紙トレイ28が、装置本体1に固定されている
支軸29に揺動可能に装着されている。当該排紙トレイ28
には、印刷用紙Pの外側三方を規制するための、側部ガ
イド板30と端部ガイド板31が、夫々内側に閉成可能に装
着されている。
なお、端部ガイド板31は、用紙サイズに合わせて移動
可能なように、また排紙トレイ28を直立させて装置本体
1に収納出来るように、伸縮可能に構成されており、装
置本体1の不使用時には、前記排紙トレイ28は第1図に
二点鎖線で示す状態に畳込まれる。
排紙トレイ28も、前記給紙台17と同様にA3サイズの印
刷用紙Pが、搬送方法と平行な辺が長辺となる姿勢で積
載され得る面積と形状を有している。
前記用紙給送ローラ20の上方には、所定枚数の印刷を
終了し不要になった感熱孔版原紙5を、版胴3から剥離
して収納するための、排版ローラ対32、33および排版ボ
ックス34が備えられている。前記排版ローラ対32、33の
うち、可動ローラ32は揺動レバー35の自由端部に装着さ
れており、当該可動ローラ32は、感熱孔版原紙5をその
下流側端縁部を版胴3から剥離し始める際に、時計方向
に駆動されながら当該版胴3(感熱孔版原紙5)に圧接
され、剥離開始後は固定ローラ33に圧接されるように構
成されている。従って、剥離開始後は、感熱孔版原紙5
は前記排版ローラ対32、33によって挟圧され、順次排版
ボックス34内に収納される。
前記排版ボックス34は、装置本体1に対し水平方向に
挿抜自在に装着されており、排版ボックス34に使用後の
感熱孔版原紙5が充満した際、当該排版ボックス34を装
置本体1から水平方向に抜去すれば、不要の使用済感熱
孔版原紙5を容易に廃棄することができる。前記排版ボ
ックス34の幅も、A3の短辺より若干幅広に形成されてい
る。
前記排版ボックス34の上方には、原稿の下面側に形成
されている書画像を読み取り、電気信号に変換するため
の、原稿読取装置36が設けられている。原稿読取装置36
には原稿の書画像を読み取る密着型のラインセンサ37が
内蔵されており、当該ラインセンサ37の上流側(右側)
に、原稿の下流側端部を検出するための透過型のフォト
インタラプタ38、39が設けられている。またこのフォト
インタラプタ38、39の更に上流側には、原稿給送ローラ
対40、41が相互に圧接配備されている。
前記原稿給送ローラ対40、41の上流側には原稿供給ロ
ーラ対42、43が備えられ、当該原稿供給ローラ対42、43
の更に上流側に、原稿始動ローラ44および原稿供給台45
が設けられている。
前記ラインセンサ37の下流側(左側)には、原稿排出
ローラ46、47が設けられている。当該原稿排出ローラ対
46、47の更に下流側には装置本体1のトップカバー48が
位置しており当該トップカバー48の上面には、凹所49が
形成されている。当該トップカバー48の上面の凹所49
に、書画像が読み取られた後の原稿が排出される。
而して、前記原稿供給台45が供給された原稿は、先ず
原稿始動ローラ44および原稿供給ローラ対42、43にて挟
圧され、次いで原稿給送ローラ対40、41にて挟圧され
て、順次下流側に(左方に)給送される。そして、その
下流側端縁が前記フォトインタラプタ38、39にて検出さ
れ、所定時間が経過すると、ラインセンサ37による原稿
読取動作が開始される。そして原稿の上流側端縁が前記
フォトインタラプタ38、39にて検出された後、所定時間
が経過し、前記原稿がラインセンサ37の上部から完全に
下流側に移動した時点で、原稿読取動作が終了するよう
に制御される。
原稿読取装置36からの原稿の書画像信号は、そのまま
若しくは一旦メモリに格納された後、増幅されて前記サ
ーマルヘッド7ヘト出力されるように構成されており、
原稿の書画像は、前記ラインセンサ37によって読み取ら
れると同時若しくはその後、前記サーマルヘッド7によ
って感熱孔版原紙5に製版されることになる。
このようにして読み取られた原稿は、前記原稿排出ロ
ーラ対46、47によって挟圧されて、前記トップカバー48
の凹面49上に排出される。
次に版胴3の取次構造等について説明する。
前記スプライン軸2の一端は、ボールベアリング50を
介して、装置本体1の一方のフレーム51に回転自在に装
着され、他端もボールベアリング52を介して、装置本体
1の他方のフレーム53に回転自在に装着されている。ス
プライン軸2の他方近傍にはギヤ54が固着され当該ギヤ
54は、減速歯車やベルトを介して、版胴駆動用モータ56
に接続されている。版胴駆動用モータ56には速度制御回
路57が接続されている。
なお、一方のフレーム51は装置本体1に対して開閉し
得るように構成されていてもよい。
版胴3の両端で前記スプライン軸2の周囲にはスラス
トベアリング58が装着されている。また版胴3の両端部
には、当該版胴3をスプライン軸2の延在方向に移動さ
せると共に所望の位置に位置決めするためのコ字状の版
胴移動部材59が、スラストベアリング58の外側を挟むよ
うに備えられている。
版胴移動部材59の一対のアーム部60の自由端部には、
スプライン軸2には接触せず、スラストベアリング58の
端面にのみ当接するL字状の凹所61が削説されている。
なお、両アーム部60間の寸法は、A3サイズの長辺より若
干長寸の版胴3の長さと略同一である。版胴3の長さ
は、A3サイズの長辺より若干長寸に設定されており、A4
サイズの感熱孔版原紙5を2枚並行して巻着することが
可能である。そして、版胴3の内部は前述のように回転
軸線と直交する仕切板62(第5図参照)にて分割され、
分割された一方の室3aには赤色の印刷インキが、また他
方の室3bには黒色の印刷インキが注入されている。
前記版胴移動部材59は、スプライン軸2と平行するガ
イド軸63に対して摺動且つ揺動自在に装着されている。
また版胴移動部材59にはワイヤ64の端部が固着されてお
り、当該ワイヤ64はプーリ65、66、67、68にて案内さ
れ、緩衝用のコイルバネ69、70を介して、版胴移動用モ
ータ71の駆動プーリ72に数回巻掛られている。
従って、前記版胴移動用モータ71が時計方向若しくは
反時計方向に回転すると、版胴移動部材59がガイド軸63
に沿って往復動し、それに伴って版胴3も往復動する。
なお、前記は版胴移動用モータ71はステッピングモータ
にて構成されており、回転数(回転角)が正確に制御さ
れると共に、所定部位に正確に固定される。
なお、前述のように、前記版胴移動部材59はガイド軸
63に対して揺動自在に装着されているので、前記版胴移
動部材59をガイド軸63を中心として回転させると、版胴
3から待避され版胴3を容易に交換することができる。
ここで、長寸の版胴3(A3サイズの長辺より若干長寸
の版胴)を使用して、A4サイズの同一印刷用紙Pに赤色
と黒色の混在する印刷書画像を印刷する方法について、
主として第3図ないし第5図に従い説明する。
先ず、第3図に示すように、前記版胴移動用モータ71
を適当に駆動させて版胴3を操作側(図中下側)に偏倚
させる。この場合、版胴3の黒色のインキが収納されて
いる室3bが中央部に位置していて印刷待機状態にあり、
かかる状態で、A4サイズの感熱孔版原紙5を使用して所
定枚数の印刷用紙Pに黒色のインキ書画像を印刷する。
この印刷動作は前述のとおりである。
次いで、第4図に示すように、前記版胴移動用モータ
41を逆転駆動させて版胴3を操作側と反対側(図中上
側)に偏倚させる。この場合、版胴3の赤色のインキが
収納されている室3aが中央部に位置していて印刷待機状
態にあり、かかる状態で前述の同様の行程によって、既
に黒色のインキ書画像が印刷された印刷用紙Pを前記給
紙台17に積載して、A4サイズの感熱孔版原紙5を使用し
て印刷動作を開始すると、当該印刷用紙P上に赤色のイ
ンキ書画像が重ねて印刷される。
そうすると、印刷用紙Pには、赤色と黒色の混在する
印刷書画像が印刷されることになる。
なお、この際短寸のプレッシャローラ24が版胴3に圧
接されるように制御される。この場合の版胴3と印刷用
紙Pとの位置関係は、第5図に示すとおりである。
次に、短寸の版胴3(A3サイズの短辺より若干長寸の
版胴)を使用して、A3サイズの印刷用紙Pに、単一色印
刷書画像を印刷する方法について主として第6図および
第7図に従い説明する。
先ず、版胴移動部材59を前記ガイド軸63を中心として
回転させて版胴3から待避させ、前記長寸版胴3を抜去
した後、短寸の版胴3をスプライン軸2に装填する。こ
の際、版胴移動部材59の両アーム部60間の寸法は、長寸
の版胴3の長さと略同一となるように固定されているの
で、当該短寸の版胴3を装填するに当り、間隔を一致さ
せるために両アーム部60とスラストベアリング58との間
に、版胴固定用の円筒状のスペーサ73が挿入されてい
る。なお、前記版胴移動部材59の、両アーム部60間の寸
法が可変に構成されていると、前述のようなスペーサ73
は不要である。
そして、第6図に示すように、前記版胴移動用モータ
71を適当に駆動させて、版胴3を中央部に位置決めす
る。そうすると、版胴3の中央部が印刷用紙Pの中央と
一致した状態で印刷待機状態となり、かかる状態で、A3
サイズの感熱孔版原紙5を使用して印刷動作を開始する
と、所定枚数の印刷用紙Pに特定色のインキ書画像が印
刷されることになる。
なお、この際長寸のプレッシャローラ23が版胴3に圧
接されるように制御される。この際の版胴3と印刷用紙
Pとの位置関係は第7図に示すとおりである。
次に、版胴3の取付構造の第2の実施例について第9
図に従い説明する。この実施例では、ボールネジ74が前
記スプライン軸2に平行して設けられており、分離され
たアーム部60の夫々に前記ボールネジ74に螺合されるボ
ールナット75が嵌入されている。
前記ボールネジ74の一端はギヤ76、77を介してモータ
78に接続されている。
従って、前記モータ78が適宜回転することによって、
両アーム部60はボールネジ74に沿って一体的に同方向に
移動し、それに伴い版胴3もスプライン軸2上を移動す
る。
なお、前記アーム部60を版胴3から脱離させる際、ボ
ールネジ74の捩れ方向を考慮して、アーム部60が版胴3
の端面から離間する方向に旋回させるように構成されて
いる。従って、両アーム部60の凹所61は、相互に逆向き
となる。
前記各アーム部60を個別に旋回させれば、両アーム部
60間が接近離間し、適宜の長さの版胴3に対応し得るこ
とになる。
ボールネジ74の代用として、他のネジを使用すること
も可能である。
次に、版胴3の取付構造の第2の実施例の変形例につ
いて第10図、第11図に従い説明する。この変形例では、
版胴移動部材59のアーム部60は第11図に示すようにJ字
状を呈しており、両アーム部60は連結桿79にて一体的に
連結固定されている。また、ボールネジ74には、ボール
ナットが内装された移動体80が装着されている。そして
前記移動体80には駆動ピン81の基端部が植設されてお
り、当該駆動ピン81の自由端部は、前記連結桿79の一端
部近傍に穿設されている若干大径の貫通孔に挿通されて
いる。
ボールネジ74の両端近傍に、位置決用のマイクロスイ
ッチ82、83が設けられている。またアーム部60の折曲端
に対向する部位には、当該アーム部60の旋回を規制する
ための規制部材84が備えられている(第11図参照)。
従って、スプライン軸2は、装置本体1側に残留され
ており、版胴3は水平方向に挿抜れることになる。
而して、前記モータ78が適宜回転することによって、
ボールネジ74も適宜回転し、それに伴って移動体80がボ
ールネジ74上を前後に移動する。そうすると、当該移動
体80の駆動ピン81が挿入されている連結桿79も、移動体
80の動作に従って移動し、それに伴い版胴3も移動する
ことになる。
なお、停止位置は前記マイクロスイッチ82、83によっ
て決定される。
(ト)発明の効果 本発明では、版胴は回転軸の所望の位置に固定し得る
ように構成されているので、印刷用紙の任意の位置にイ
ンキ書画像を印刷することが可能となる。
従って、内部がその回転軸線と直交する平面に分割さ
れ、分割された各室に相互に色彩の異なるインキが収納
されている版胴を使用した場合、第1の色彩のインキに
て印刷用紙に書画像を印刷した後、当該版胴を回転軸線
方向に移動させて、前記第1の色彩の書画像が印刷され
ている印刷用紙上に第2の色彩のインキにて書画像を印
刷すると、同一書画像を複数の色彩のインキにて印刷す
ることが可能となり、簡単な構成で、同一書画像を複数
の色彩のインキにて印刷することができることになる。
それゆえ、構成が簡単で安価な装置にて、従来付加に
であった複数色の混在する印刷物を得ることができる。
なお、当然のことながら、例えば赤色一色で印刷した
後に、色彩変更して黒色一色で印刷することも可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明を具体化した孔版印刷装置を示しており、
第1図は孔版印刷装置の内部構成図、第2図は外観斜視
図、第3図、第4図は第1、第2の状態の要部平面図、
第5図は第1、第2の状態の版胴と印刷用紙の関係を示
す平面図、第6図は第3の状態の要部平面図、第7図は
第3の状態の版胴と印刷用紙の関係を示す平面図、第8
図は要部斜視図、第9図は他の実施例の要部斜視図、第
10図は更に他の実施例の要部平面図そして第11図はその
内部構成図である。 1……装置本体、2……スプライン軸(回転軸)、3…
…版胴、3a……一方の室、3b……他方の室、5……感熱
孔版原紙、7……サーマルヘッド、23、24……プレッシ
ャローラ、50、52……ボールベアリング、51、53……フ
レーム、54……ギヤ、56……版胴駆動用モータ、57……
速度制御回路、58……スラストベアリング、59……版胴
移動部材、60……アーム部、61……凹所、62……仕切
板、63……ガイド軸、63、64……ワイヤ、65、66、67、
68……プーリ、69、70……コイルバネ、71……版胴移動
用モータ、72……駆動プーリ、73……スペーサ、74……
ボールネジ、75……ボールナット、76、77……ギヤ、78
……モータ、79……連結桿、80……移動体、81……駆動
ピン、82、83……マイクロスイッチ、84……規制部材、
P……印刷用紙。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】円筒に類似する形状で、内部に印刷インキ
    が収納され周側に製版後の孔版原紙が巻着されている版
    胴に、印刷用紙を接触させて、当該印刷用紙に孔版原紙
    に形成されている書画像に対応するインキ書画像を形成
    する孔版印刷方法において、 前記版胴は回転軸にその回転軸線の延在方向に少なくと
    も前記印刷用紙1枚分の幅の寸法だけ移動し得るように
    装着され、当該版胴は前記回転軸に沿って一方に偏倚し
    た位置および他方に偏倚した位置にて夫々固定し得るよ
    うに構成されており、前記版胴の異なる部位に択一的に
    印刷用紙が接触することを特徴とする孔版印刷方法。
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