JPH0611814Y2 - ラベルプリンタの用紙案内装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 この考案は、ラベルプリンタの用紙案内装置に関する。

従来の技術 ラベルプリンタにより発行されるラベルは用途に応じて
大きさが異なる。これにより、幅の異なるラベル用紙を
選択して使用する必要が有るが、従来はラベル用紙の側
縁を特定幅の案内部材により案内している。

考案が解決しようとする問題点 このため、幅の狭いラベル用紙を使用した場合には、ラ
ベル用紙が幅方向に変位し蛇行するために印字品質に影
響することがある。

問題点を解決するための手段 印字部が設けられたラベル用紙の経路中に前記ラベル用
紙の幅方向に沿う案内軸を固定部に前記案内軸と平行に
形成された支軸に回動自在及び任意の回動位置で固定自
在に設け、前記案内軸の外周に前記ラベル用紙の幅寸法
の違いに応じてそれぞれのラベル用紙の側縁を案内する
複数のペーパーエツジガイドを周方向に所定の間隔を開
けて形成し、前記案内軸の回動位置を定めることにより
いずれかの前記ペーパーエツジガイドで選択されたラベ
ル用紙の側縁を案内するようにした。

作用 したがつて、案内軸を回動することにより使用するラベ
ル用紙の側縁に一致するペーパーエツジガイドがラベル
用紙の搬送経路上に配置され、したがつて、ラベル用紙
は幅方向の寸法が異なつても蛇行することなく搬送され
る。

実施例 この考案の一実施例を図面に基づいて説明する。１は固
定部となる側板で、この側板１の一側面にはプラテン支
持具２の端部が固定され、このプラテン支持具２の先端
と側板とにプラテン３及びガイドローラ３ａが回転自在
に支承されている。また、側板１の一側面に形成された
ヘツド取付台４にはプラテン３に接触するサーマルヘツ
ド５を保持するヘツドフレーム６がプラテン３の長手方
向に沿つて位置調整自在に取付けられている。すなわ
ち、ヘツド取付台４にはプラテン３の長手方向に沿う複
数の長孔４ａが形成され、これらの長孔４ａに挿入され
た螺子７が螺合される螺子孔８がヘツドフレーム５の上
面に形成されている。そして、これらのプラテン３とサ
ーマルヘツド４とにより印字部９が形成されている。

また、側板１の一側面にはプラテン３と平行な保持軸１
０と支軸として作用するボス１１とが片持状態で一体的
に形成されている。そして、螺子１２により保持軸１０
の自由端に選択的に固定される円盤状のレシート押え１
３と、端面１４が螺子１２により保持軸１０の自由端に
選択的に固定されるとともに保持軸１０の外周に選択的
に嵌合される筒軸１５とが設けられている。この筒軸１
５の外周にはラベル押え１６の両側脚１７を摺動自在に
保持する溝１８が形成されている。さらに、筒状の案内
軸１９が設けられている。この案内軸１９はその底部に
形成された嵌合部（図示せず）がボス１１に回動自在に
嵌合されているとともに嵌合部の中心が螺子２０により
ボス１１の端面に締め付けられている。そして、この案
内軸１９の外周には側板１に対する対向間隔が異なる複
数のペーパーエツジガイド２１，２２が周方向に所定の
間隔を開けて形成されている。この場合における周方向
の所定間隔とは、ラベル用紙２９の搬送経路上に選択し
たペーパーエツジガイド２１又は２２の一方のみを位置
させる程離間する間隔である。さらに、巻取軸２３の一
端を回転自在に支承する支持板２４が設けられ、この支
持板２４は側板１に形成された開口２５の周縁に螺子２
６により固定されている。巻取軸２３の外周にはＵ字形
の紙押え２７の両側を摺動自在に保持する溝２８が形成
されている。なお、プラテン３と巻取軸２３とはモータ
（図示せず）に連結されている。

このような構成において、ラベル用紙２９に印字する時
は、保持軸１０に筒軸１５を嵌合してその端面１４に通
した螺子１２を保持軸１０の自由端に締め付ける。そし
て、第２図及び第３図に示すように、外径の太い筒軸１
５にラベル用紙２９の中心を安定状態で嵌合し、側板１
とラベル押え１６とによりラベル用紙２９の両側縁を案
内し、さらに、ラベル用紙２９を案内軸１９の上からプ
ラテン３とサーマルヘツド５との間に通し、巻取軸２３
に巻き付けて紙押え２７により固定する。なお、第３図
に示すように、ラベル用紙２９は長尺状の台紙２９ａと
この台紙２９ａに貼付された多数のラベル２９ｂとより
なる。したがつて、ラベル２９ｂはサーマルヘツド５に
より印字され、プラテン３と巻取軸２３とを駆動すると
ラベル用紙２９はプラテン支持具２の前縁に形成された
ラベル剥離部２ａにより屈曲されて送られるため、台紙
２９ａだけが巻取軸２３に巻取られ、ラベル２９ｂは台
紙２９ａから剥離されて発行される。

ラベル用紙２９は幅のサイズに種類があるが、幅のサイ
ズに合わせて側板１に対するラベル押え１６の間隔を調
整するとともに、螺子７を緩めヘツドフレーム６を左右
方向に変位させてサーマルヘツド５の中心とラベル用紙
２９の中心とを一致させ、さらに、螺子２０を緩め案内
軸１９を回動させ側板１に対する対向間隔が異なるペー
パーエツジガイド２１，２２を選択し、選択したこのペ
ーパーエツジガイド２１又は２２と側板１とによりラベ
ル用紙２９の両側縁を案内する。したがつて、ラベル用
紙２９の蛇行を防止して印字品質を向上させることがで
きる。

また、レシート用紙３０に印字する時は、保持軸１０か
ら筒軸１５を外し、第４図及び第５図に示すように、保
持軸１０にレシート用紙３０の中心を安定状態で嵌合
し、螺子１２により保持軸１０の自由端に固定したレシ
ート押え１３と側板１とによりレシート用紙３０の両側
縁を案内し、さらに、レシート用紙３０をプラテン３と
サーマルヘツド５との間に通す。そして、サーマルヘツ
ド５によりレシート用紙３０に印字し、プラテン３を駆
動してレシート用紙３０を所定量送り、図示しないカツ
タによりレシート用紙３０を切断してレシートを発行す
る。

前記実施例において、案内軸１９にラベル用紙２９の一
側縁を案内するペーパーエツジガイド２１，２２を形成
した状態で説明したが、ラベル用紙２９の両側縁を案内
する一対のペーパーエツジガイド２１，２２を案内軸１
９の両端付近に形成しても良い。

考案の効果 この考案は上述のように構成したので、案内軸を回動す
ることにより使用するラベル用紙の側縁に一致するペー
パーエツジガイドをラベル用紙の搬送経路上に配置する
ことができ、したがつて、ラベル用紙をその幅方向の寸
法が異なつても蛇行することなく搬送することができ、
これにより、印字品質を向上させることができる効果を
有する。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の一実施例を示すもので、第１図は分解
斜視図、第２図はラベル用紙を使用する状態を示す斜視
図、第３図はその側面図、第４図はレシート用紙を使用
する状態を示す斜視図、第５図はその側面図である。 ９……印字部、１９……案内軸、２１，２２……ペーパ
ーエツジガイド、２９……ラベル用紙、３０……レシー
ト用紙

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】印字部が設けられたラベル用紙の経路中に
   前記ラベル用紙の幅方向に沿う案内軸を固定部に前記案
   内軸と平行に形成された支軸に回動自在及び任意の回動
   位置で固定自在に設け、前記案内軸の外周に前記ラベル
   用紙の幅寸法の違いに応じてそれぞれのラベル用紙の側
   縁を案内する複数のペーパーエツジガイドを周方向に所
   定の間隔を開けて形成し、前記案内軸の回動位置を定め
   ることによりいずれかの前記ペーパーエツジガイドで選
   択されたラベル用紙の側縁を案内するようにしたことを
   特徴とするラベルプリンタの用紙案内装置。