JP2512501Y2 - 印字装置用のカ−ボンリボン供給装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は印字装置用のカーボンリボン供給装置にかか
わるもので、とくに熱転写式カーボンリボンを利用した
印字機構を有する印字装置において幅の広い熱転写式カ
ーボンリボンのしわ発生を防止できるようにした印字装
置用のカーボンリボン供給装置に関するものである。

（従来の技術） まず、第５図に従来からの熱転写式の印字機構１の要
部を示す。この印字機構１は、所定の印字パターンの印
字信号により発熱するドットエレメントからなるサーマ
ルヘッド２と、このサーマルヘッド２に対向し所定圧力
で当接するプラテン３とを有している。

このようなサーマルヘッド２とプラテン３との間にラ
ベル連続体４などの印字媒体、およびカーボンリボン５
などの熱転写によりカーボンを印字媒体に転写するため
の印字材を所定速度で通過させ、所望の印字をラベル連
続体４上に行なうものである。

なお、ラベル連続体４は帯状の台紙６の表面にシリコ
ンオイルその他の剥離剤を塗布した剥離剤層を形成し、
この台紙６の剥離剤層に、その裏面に感圧性接着剤によ
る感圧性接着剤層を形成したラベル片７の複数枚の仮着
して構成したものであり、ラベル片形成用切り目８にお
いて各ラベル片７に分離されるようになっている。

また、ラベル連続体４およびカーボンリボン５は、そ
れぞれの供給軸（図示略）から供給し、それぞれの巻取
り軸（図示略）に巻き取るもので、さらにラベル連続体
４は必要に応じて台紙６のみをラベル片剥離用転向板９
で転向させ、台紙６からラベル片７を剥離するととも
に、転向した台紙６のみを巻き取る巻取り軸（図示略）
を設けるように構成することもできる。

上記カーボンリボン５は背面からサーマルヘッド２に
よる熱を受け、これをラベル連続体４ないしラベル片７
の表面上に伝達しなければならないので、通常はその厚
さを百分の一ミリメートル以下と非常に薄く形成してあ
るものである。

したがって、ラベル連続体４およびカーボンリボン５
の幅が狭い場合にはとくに問題が生じないが、最近のよ
うに幅の広いラベル連続体４ないしはラベル片７が要求
されるようになってくると、カーボンリボン５の幅方向
の左右端部における引張り力の差が無視できなくなり、
カーボンリボン５を上記サーマルヘッド２およびプラテ
ン３の軸線に対して正確に直角に供給する必要がある。
したがって、カーボンリボン５の供給軸をはじめとし
て、カーボンリボン５を移送してゆく移送路での、カー
ボンリボン５とその案内軸等との垂直度が非常に重要に
なってくる。

とくに、カーボンリボン５を移送してゆく移送路を有
している機枠と、カーボンリボン５の供給軸との設定角
度が正確に直角になっていないと、カーボンリボン５の
幅方向の左右端部における引張り力に差が生ずることと
なって、カーボンリボン５が蛇行して図示のようにカー
ボンリボン５の表面にしわＷが生じ、重なったしわＷの
部分でラベル片７へのカーボンの転写が行なわれ、本来
の印字パターン以外の模様Ｐが印字されてしまうことと
なって印字品質に悪影響を与える。

しかして、この印字内容が、従来からのヒューマンリ
ーダブルな文字等であれば、しわＷによる印字品質の問
題も印字体裁上の問題だけであって左程のものではない
が、最近その使用が普及してきているバーコードその他
のマシーンリーダブルな文字の場合には、光学的読取り
機によるデータ読取り不可能という、この種印字装置に
おいては致命的な重大問題となる。

上述のようなしわＷの発生を防止するために、基本的
には、カーボンリボン５の供給軸、プラテン３、および
カーボンリボン５の巻取り軸がそれぞれ機枠に対して垂
直に立設され、互いに正確に平行とできれば、カーボン
リボン５の蛇行ないししわＷの発生は非常に少なくなる
ものである。

ところが、実際の製品の各部品の精度、および組付け
時の正確度の実状からは、カーボンリボン５の薄さおよ
び要求される幅の大きさからは、完全に上記軸等を平行
にすることは事実上不可能であり、しわＷの発生を的確
に防止する機構が要望されていた。

（考案が解決しようとする問題点） そこで、本考案は部品等の精度ならびに組付け時の正
確度が多少充分でなくても熱転写式のカーボンリボンの
供給軸を、機枠に対してその傾斜角度調節可能として、
カーボンリボンの供給および巻取りまでの移送路上にお
けるカーボンリボンの蛇行ないしカーボンリボン表面の
しわの発生を可能な限り防止するようにするものであ
る。

（問題点を解決するための手段） すなわち本考案は、カーボンリボンの供給軸を片持ち
式とし、その一方の端部を第二の軸受と、この第二の軸
受の近傍に設けた第一の軸受とにより支持して他方の端
部を自由端とし、この第二の軸受の中心を第一の軸受の
中心からわずかに偏心させるとともに、該第二の軸受を
支持して当該偏心位置に調節可能な調節用回転円板を第
二の機枠に回転可能に取り付け、この調節用回転円板を
回転させることにより第二の軸受を第一の軸受に対して
偏心させ、カーボンリボンの供給軸を他の印字機構の案
内軸、プラテン、および巻取り軸とできるだけ平行にな
るように調節可能としたものである。

（作用） 上記調節用回転円板を回転させることにより、第二の
軸受によって支持されているカーボンリボンの供給軸の
一端部が、第一の軸受によって支持されているカーボン
リボンの供給軸の一端部に対して円錐状の軌跡を描くこ
ととなり、印字機構およびカーボンリボンの移送路を形
成するガイドを搭載している機枠に対して所定の傾斜角
度を維持することができ、部品の精度、組付け時の正確
度の誤差を吸収してでき得る限りの平行度を達成するこ
とが可能となる。

（実施例） つぎに、本考案の一実施例を第１図ないし第４図にも
とづき説明する。ただし、第５図と同一部分については
同一符号を付し、その詳述は省略する。

第１図は、本考案の一実施例によるカーボンリボン供
給装置を組み込んだラベル印字装置のラベル連続体４お
よびカーボンリボン５の供給機構を示すものである。

上記ラベル連続体４は、上記ラベル印字装置の機枠
（第一の機枠）10に立設したそのラベル連続体供給軸11
からこれを繰り出し、前記サーマルヘッド２とプラテン
３との間に供給され、必要ならば台紙６のみを前記ラベ
ル片剥離用転向板９において転向させ、ラベル片７を剥
離した上で台紙６を台紙巻取り軸12に巻き取るようにな
っている。なお、ラベル片７を剥離しないときには、ラ
ベル片剥離用転向板９部分で台紙６を転向させることな
く、ラベル連続体４をそのままラベル片剥離用転向板９
の前方へ送り出せばよい。

上記カーボンリボン５は、そのカーボンリボン供給軸
13からこれを繰り出すもので、ガイドローラ14を経てサ
ーマルヘッド２とプラテン３との間に供給され、他のガ
イドローラ15、16を経て、駆動ローラ17および従動ロー
ラ18からなるカーボンリボン送り込み機構19、さらに他
のガイドローラ20を経て、カーボンリボン巻取り軸21に
巻き取る。

このような供給巻取りの駆動源としてステッピングモ
ータ22を設け、その出力軸23をタイミングベルト24によ
って中間ギア25と連結し、この中間ギア25と一体回転す
る中間プーリ26と、前記台紙巻取り軸12と一体回転する
台紙巻取り軸プーリ27との間に丸ベルト28を掛けること
により台紙巻取り軸12を図示の矢印のように回転させる
ものである。

上記ステッピングモータ22の出力軸23には他のタイミ
ングベルト29を掛け、プラテン３と一体回転するプラテ
ンギア30をこのタイミングベルト29を介して回転駆動さ
せる。さらに、このプラテンギア30と一体回転するプラ
テンプーリ31と、カーボンリボン巻取り軸21のカーボン
リボン巻取り軸プーリ32との間に他の丸ベルト33を掛け
カーボンリボン巻取り軸21をカーボンリボン５の巻取り
方向に回転駆動する。

上記カーボンリボン巻取り軸プーリ32には、カーボン
リボン巻取り軸ギア34を一体回転可能に取り付け、中間
ギア35に噛合させ、この中間ギア35と一体回転する他の
中間ギア36と、前記駆動ローラ17のカーボンリボン送り
込み機構ギア37との間にタイミングベルト38を掛けてカ
ーボンリボン送り込み機構19がカーボンリボン巻取り軸
21の方向にカーボンリボン５を送り込むことができるよ
うにしている。

また、上記カーボンリボン巻取り軸ギア34はカーボン
リボン５にバックテンションをかけるためにバックテン
ションギア39とも係合させ、このバックテンションギア
39と一体回転するバックテンションプーリ40と、前記カ
ーボンリボン供給軸13のカーボンリボン供給軸プーリ41
との間に丸ベルト42を掛け、カーボンリボン供給軸13か
ら繰り出すカーボンリボン５の繰り出し方向とは逆方向
にカーボンリボン供給軸13を付勢可能とし、カーボンリ
ボン５の繰出しに抵抗をかけることにより、しわＷの発
生防止の一助としている。

なお、このバックテンション用の抵抗をかけるために
カーボンリボン供給軸13部分にはすべり機構が必要であ
り、このすべり機構については第２図にもとづいて以下
に説明する。

第２図は、上記すべり機構を組み込んだ本考案による
カーボンリボン供給装置を示すカーボンリボン供給軸13
の部分の断面図である。

このカーボンリボン供給軸13は、平板状の前記第一の
機枠10から水平方向に片持ち式にこれを支持するもの
で、ラベル連続体４およびカーボンリボン５を所定の移
送路を形成するガイドすなわち上述した他の部材であ
る、ラベル連続体供給軸11、台紙巻取り軸12、カーボン
リボン巻取り軸21をはじめ、サーマルヘッド２、プラテ
ン３、カーボンリボン送り込み機構19、ガイドローラ1
4、15、16、20も同様に第一の機枠10からカーボンリボ
ン供給軸13と同一方向に片持ち式にこれらを支持してい
る。

上記第一の機枠10の近傍には、ボルト50を用いて第一
の機枠10に固定したカラー51により若干の間隔をあけて
第二の機枠52を設け、これら第一の機枠10および第二の
機枠52によりカーボンリボン供給軸13の一方の端部を上
記若干の間隔をあけて支持するよにしている。

上記第一の機枠10には貫通孔53を開口し、カーボンリ
ボン供給軸13を挿入するとともに、軸受固定板54をボル
ト固定し、第一の軸受55によりカーボンリボン供給軸13
を回転可能に支持する。

第一の機枠10と第二の機枠52との間のカーボンリボン
供給軸13には前記カーボンリボン供給軸プーリ41を固定
してある。

さらに、カーボンリボン供給軸13の第二の機枠52にか
かる部分には第二の軸受56を設け、この第二の軸受56を
保持している調節用回転円板57を、第二の機枠52に形成
した貫通孔58に回転可能に嵌合してある。第二の軸受56
部分にはワッシャ59および固定ボルト60を固定してあ
る。なお、上記第一の軸受55および第二の軸受56は、た
とえばボールベアリング等により構成するが、このほか
任意の軸受構成を採用することができる。

また上記調節用回転円板57には、第３図に示すように
等角度間隔とした円弧状のスロット61を形成してあり、
第二の機枠52に形成した固定用ねじ孔62にスロット61の
それぞれを介して調節用ボルト63をねじ止めすることに
より調節用回転円板57を第二の軸受56に対して、所望の
回転位置で第二の機枠に固定できるようにしてある。

第２図にもどって、第一の軸受55および第二の軸受56
とは反対側の前記カーボンリボン供給軸13にはカーボン
リボン固定軸64を嵌合し、さらにカーボンリボン５の巻
芯5Aを嵌合することによりロール状のカーボンリボン５
を取り付け可能としてある。このカーボンリボン固定軸
64には、鉄製のフランジ65を固定し、このフランジ65と
第一の軸受55との間にはコルク板66を介装してある。

また、上記カーボンリボン固定軸64部分から突出する
カーボンリボン供給軸13の部分には、より小径の段部13
Aを形成し、ここにキー67を突出させて、ステンレス製
の円板68のキー溝69に係合させてあり、円板68とカーボ
ンリボン固定軸64との間にはコルク板70を介装してあ
る。なお、カーボンリボン供給軸13の小径の段部13Aの
最端部にはねじを形成しナット71を緊締して、このナッ
ト71と円板68との間に押しばね72を介装し、円板68およ
びコルク板70を介してカーボンリボン固定軸64を第一の
機枠10方向に付勢している。また、上記ナット71の位置
を調節することにより押ばね72の付勢力を調節すること
ができる。

したがって、カーボンリボン供給軸13ないしカーボン
リボン固定軸64の回転によりカーボンリボン５はその移
送路中に繰り出されていくが、カーボンリボン供給軸プ
ーリ41からのバックテンションの付勢力（繰出し方向と
は逆方向の付勢力）を受けてもフランジ65とコルク板66
との間、あるいは円板68とコルク板70との間のすべりに
よって、上記所定力の逆方向の抵抗を受けながらカーボ
ンリボン５が繰り出されてゆくこととなる。

つぎに第４図は、上記第一の軸受55と第二の軸受56と
の位置関係を示す第２図と同様の、要部概略断面図であ
って、第一の軸受55の中心線C1に対し第二の軸受56の中
心線C2をたとえば数分の一ミリなどわずかな間隔Ｄだけ
ずらせてあり、第二の軸受56が保持されている調節用回
転円板57を第二の機枠52に対して回転させると、カーボ
ンリボン供給軸13の中心線は第一の軸受55部分を頂点と
して円錐状の軌跡を描くこととなり、したがってカーボ
ンリボン供給軸13から繰り出されてゆくカーボンリボン
５は、カーボンリボン供給軸13の傾き位置に応じた張力
分布をもって張られた状態で繰り出されてゆくこととな
る。

このような構成のカーボンリボン供給装置において、
印字装置製品の組立て後、印字テストを行なってカーボ
ンリボン５にしわＷが生ずるような場合には、調節用ボ
ルト63をゆるめて調節用回転円板57を第３図中時計方向
あるいは反時計方向のいずれかの方向に回転させ、固定
位置において調節用ボルト63を固定する。なお、このと
き調節用回転板57には円弧状のスロット61を形成してあ
るので、調節用ボルト63を少しゆるめるだけで調節用回
転板57を回転可能とすることができる。

このような調節作業によって、調節用回転円板57と一
体回転する第二の軸受56を第一の軸受55に対して所望の
方向に傾けることが可能となり、かくして印字装置全体
の各部品の精度、あるいは組立て正確度の誤差を吸収し
てカーボンリボン供給軸13を他のカーボンリボン５の供
給案内機構に対して、できる限り平行状態とすることが
できる。

したがって、カーボンリボン供給軸13から繰り出され
てゆくカーボンリボン５はその供給から巻取りまでにそ
の幅方向に均一な張力が作用することとなって、しわＷ
の発生は極力防止することが可能となる。

なお、第二の軸受56を第一の軸受55に対してどの程度
傾き可能とするかについては、とくにカーボンリボン５
の幅および厚さ、ならびに他のカーボンリボン５供給案
内機構部品との関係に応じて決定するものとする。

（考案の効果） 以上説明したごとく、本考案によればカーボンリボン
のカーボンリボン供給軸の一方の端部側を、第一および
第二の機枠にそれぞれ設けた第一および第二の軸受で回
転可能に支持し、第一の軸受および第二の軸受の第一の
機枠に対する傾き状態を調節可能としたので、必要に応
じてカーボンリボン供給軸の第一の機枠に対する傾斜角
度を調節することができ、カーボンリボンの蛇行防止な
いししわの発生を防止して適正な印字品質の印字装置と
することが可能である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を組み込んだ印字装置の概略
平面図、第２図は同、カーボンリボン供給軸13部分の縦
断面図、第３図は同、調節用回転円板57部分の平面図、
第４図は同、第１の軸受55と第２の軸受56との位置関係
を示す要部概略断面図、第５図は従来の熱転写式の印字
機構の要部を示す説明図である。 図中、 １……印字機構 ２……サーマルヘッド ３……プラテン ４……ラベル連続体 ５……カーボンリボン 5A……カーボンリボンの巻芯 ６……台紙 ７……ラベル片 ８……ラベル片形成用切り目 ９……ラベル片剥離用転向板 10……機枠（第一の機枠） 11……ラベル連続体供給軸 12……台紙巻取り軸 13……カーボンリボン供給軸 13A……小径の段部 14、15、16……ガイドローラ 17……駆動ローラ 18……従動ローラ 19……カーボンリボン送り込み機構 20……ガイドローラ 21……カーボンリボン巻取り軸 22……ステッピングモータ 23……ステッピングモータ22の出力軸 24……タイミングベルト 25……中間ギア 26……中間プーリ 27……台紙巻取り軸プーリ 28……丸ベルト 29……タイミングベルト 30……プラテンギア 31……プラテンプーリ 32……カーボンリボン巻取り軸プーリ 33……丸ベルト 34……カーボンリボン巻取り軸ギア 35……中間ギア 36……中間ギア 37……カーボンリボン送り込み機構ギア 38……タイミングベルト 39……バックテンションギア 40……バックテンションプーリ 41……カーボンリボン供給軸プーリ 42……丸ベルト 50……ボルト 51……カラー 52……第二の機枠 53……貫通孔 54……軸受固定板 55……第一の軸受 56……第二の軸受 57……調節用回転円板 58……貫通孔 59……ワッシャ 60……固定ボルト 61……円弧状のスロット 62……固定用ねじ孔 63……調節用ボルト 64……カーボンリボン固定軸 65……フランジ 66……コルク板 67……キー 68……ステンレス製の円板 69……キー溝 70……コルク板 71……ナット 72……押しばね C1……第一の軸受55の中心線 C2……第二の軸受56の中心線 Ｄ……中心線C1と中心線C2との間隔 Ｐ……本来の印字パターン以外の模様 Ｗ……カーボンリボン５上のしわ

Claims (2)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】熱転写式印字機構を有する印字装置のカー
   ボンリボンを供給するための供給軸と、 この供給軸の他方の端部を自由端とし、一方の端部の近
   傍を支持して、かつ前記印字機構を搭載するとともに前
   記カーボンリボンを移送する移送路を形成するガイドを
   有している第一の機枠と、 この第一の機枠に隣合って設けられ、かつ前記供給軸の
   前記一方の端部を支持するための第二の機枠と、 前記第一の機枠に取り付けられ、かつ前記供給軸の一方
   の端部の近傍を回転可能に支持する第一の軸受と、 この第一の軸受の中心軸から偏心する位置に配設され、
   前記供給軸の一方の端部を回転可能に支持する第二の軸
   受と、 この第二の軸受を保持するとともに、前記第二の機枠に
   設けられた貫通孔に回転可能に取り付けられて、前記第
   二の軸受を前記第一の軸受の中心線から偏心した位置に
   調節可能な調節用回転円板と、 この調節用回転円板を前記第二の機枠に対して回転さ
   せ、所望の回転位置で前記第二の機枠に固定するための
   固定部材と を設け、 前記調節用回転円板の回転位置に応じて前記第二の軸受
   の軸心が偏心して前記供給軸を前記第一の機枠に対して
   所望の傾斜位置に固定するようにした印字装置用のカー
   ボンリボン供給装置。
2. 【請求項２】前記調節用回転円板に円弧状にスロットを
   形成し、前記第二の機枠に固定用ねじ孔を形成するとと
   もに、前記固定部材として調節用ボルトを設け、前記ス
   ロットを通してこの調節用ボルトを前記固定用ねじ孔に
   ねじ止めすることにより前記調節用回転円板を前記第二
   の機枠の調節位置に固定可能としたことを特徴とする実
   用新案登録請求の範囲第１項に記載の印字装置用のカー
   ボンリボン供給装置。