JP2876242B2 - ポリアルキレングリコールポリカーボネート - Google Patents

ポリアルキレングリコールポリカーボネート

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JP2876242B2 JP11221090A JP11221090A JP2876242B2 JP 2876242 B2 JP2876242 B2 JP 2876242B2 JP 11221090 A JP11221090 A JP 11221090A JP 11221090 A JP11221090 A JP 11221090A JP 2876242 B2 JP2876242 B2 JP 2876242B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、新規なポリアルキレングリコールポリカー
ボネートに関し、詳しくは、分子鎖内にポリオキシプロ
ピレン基を有すると共に、分子末端にアルキル基及びア
ルキルオキシアルキレン基を有し、例えば、潤滑油又は
その成分として有用であるポリアルキレングリコールポ
リカーボネートに関する。
従来の技術 近年、冷凍機における冷媒ガスがオゾン層非破壊性の
水素化フルオロカーボン(Hydrogenated Fluorocarbo
n)、例えば、フロン−134a(1−フルオロ−2,2,2−ト
リフルオロエタン)に転換されるに伴い、従来、冷凍機
用潤滑油として用いられてきた鉱物油やアルキルベンゼ
ン類は、冷媒ガスとの相溶性がないために、用いること
ができない。
従来から、ポリカーボネート系の潤滑油が種々、提案
されている。例えば、米国特許第3,657,310号明細書に
は、分子末端がアルキル基であり、分子鎖内にポリオキ
シエチレン基を有するモノカーボネートが提案されてい
る。
また、特開昭46−3865号公報及び特開昭48−37568号
公報には、分子鎖内にポリオキシエチレン基を有し、分
子末端として水酸基又はアルキル基を有するポリエチレ
ングリコールポリカーボネートが提案されている。しか
し、このようなカーボネート化合物は、前記したオゾン
層非破壊性の水素化フルオロカーボンとの相溶性が低い
ために、冷凍機用潤滑油に用いることは、適切ではな
い。また、流動点が高い欠点があり、更に、分子末端に
水酸基を有する場合は、吸湿性が高い欠点もあり、これ
らの点からも、冷凍機用潤滑油に用いるには適さない。
発明が解決しようとする課題 本発明者らは、上記した問題を解決するために鋭意研
究した結果、分子鎖内にポリオキシプロピレン基を有す
ると共に、分子末端にアルキル基及びアルキルオキシア
ルキレン基を有するポリアルキレングリコールポリカー
ボネートが前記したオゾン層非破壊性の水素化フルオロ
カーボンとの相溶性にすぐれ、流動点及び吸湿性も低い
利点を有して、冷凍機用潤滑油として好適であることを
見出して、本発明に至つたものである。
即ち、本発明は、分子鎖内にポリオキシプロピレン基
を有すると共に、分子末端にアルキル基及びアルキルオ
キシアルキレン基を有する新規なポリアルキレングリコ
ールポリカーボネートを提供することを目的とする。
本発明によるポリアルキレングリコールポリカーボネ
ートは、一般式(I) R1−O−COO−[(R2O)x−R2O−COO]n−R1 (式中、R1は、それぞれ独立に炭素数1〜6のアルキル
基又は一般式(II) R3(OR4)y− (式中、R3は、炭素数1〜6のアルキル基を示し、R
4は、エチレン基及びプロピレン基から選ばれるアルキ
レン基を示し、yは、1〜10の整数を示す。) で表わされるアルキルオキシアルキレン基を示し、R
2は、プロピレン基を示し、xは、1〜10の整数を示
し、平均nのは、0.5〜10の数を示す。)で表わされ、
且つ、分子末端基のうち、上記アルキルオキシアルキレ
ン基が10〜95モル%の範囲であることを特徴とする。
本発明によるポリアルキレングリコールポリカーボネ
ートは、前記一般式(I)で表わされ、ここに、分子末
端基であるR1は、それぞれ独立に炭素数1〜6のアルキ
ル基又は前記一般式(II)で表わされるアルキルオキシ
アルキレン基を示す。
分子末端基R1がアルキル基であるとき、具体例とし
て、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル
基、ヘキシル基等を挙げることができる。
前記一般式(II)で表わされるアルキルオキシアルキ
レン基において、R3は、炭素数1〜6のアルキル基を示
し、具体例としては、例えば、メチル基、エチル基、プ
ロピル基、ブチル基、ヘキシル基等を挙げることができ
る。また、R4は、エチレン基及びプロピレン基から選ば
れるアルキレン基を示す。yは、1〜10、好ましくは、
1〜4の整数を示す。
更に、前記一般式(I)において、R2は、プロピレン
基を示す。xは、1〜10、好ましくは、1〜4の整数を
示し、平均のnは、0.5〜10、好ましくは、0.7〜3の数
を示す。
本発明によるポリアルキレングリコールポリカーボネ
ートは、以上のように、分子末端基R1として、炭素数1
〜6のアルキル基及び前記一般式(II)で表わされるア
ルキルオキシアルキレン基を有し、これら分子末端基の
うち、上記アルキルオキシアルキレン基が10〜95モル%
の範囲を占め、好ましくは、20〜90モル%を占める。
次に、本発明によるポリアルキレングリコールポリカ
ーボネートの製造について説明する。
前記一般式(I)で表わされるポリアルキレングリコ
ールポリカーボネートは、一般的には、第一段の反応と
して、ポリプロピレングリコールとポリアルキレングリ
コールモノエーテルと、例えば、ジメチルカーボネート
やジエチルカーボネートのような低沸点アルコール炭酸
エステルとを、例えば、塩基触媒やチタン触媒等の触媒
の存在下に常圧又は加圧下に加熱し、生成するアルコー
ルを蒸留によつて反応系外に除去して、好ましくは、カ
ーボネート化反応を反応率95%以上まで行なわせ、次い
で、未反応の上記アルコール炭酸エステルを蒸留によつ
て反応系外に除去する。
次いで、第2段の反応として、得られた反応生成物を
減圧下に加熱して、カーボネート交換反応によつて、生
成するアルコール炭酸エステルを蒸留によつて反応系外
に除去しつつ、カーボネート交換反応によつて、縮合重
合を行なわせた後、触媒を除去する。
上記した方法において、ポリプロピレングリコールと
しては、例えば、ジプロピレングリコール、トリプロピ
レングリコール、ポリプロピレングリコール等が好まし
く用いられる。
また、ポリアルキレングリコールモノエーテルとして
は、前述したようなポリプロピレングリコールや、或い
はジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テ
トラエチレングリコール、ポリエチレングリコールのメ
チルエーテル、エチルエーテル、プロピルエーテル、ブ
チルエーテル等が好ましく用いられる。
上記した方法において、ポリプロピレングリコールと
ポリアルキレングリコールモノエーテルは、ポリプロピ
レングリコール/ポリアルキレングリコールモノエーテ
ルモル比が、通常、10〜0.5となる範囲にて用いられ
る。
また、上記した方法において、カーボネート化反応で
生成するアルコールを反応系外に蒸留にて除去しつつ、
カーボネート化反応を進行させるので、この反応で生成
するアルコールは、前記ポリプロピレングリコール及び
ポリアルキレングリコールモノエーテルよりも沸点が低
いことが必要である。
アルコール炭酸エステルは、ポリプロピレングリコー
ルの2倍モル数とポリアルキレングリコールモノエーテ
ルのモル数の和に対するモル比が0.6〜5の範囲である
ように用いられる。
反応率95%以上とは、ポリプロピレングリコールの2
倍モル数とポリアルキレングリコールモノエーテルのモ
ノ数との合計モル数の95%以上まで、アルコールを生成
させることをいう。
上記塩基触媒としては、水酸化ナトリウム、水酸化カ
リウム等のアルカリ金属水酸化物、炭酸ナトリウム、炭
酸水素ナトリウム等のアルカリ金属炭酸塩や炭酸水素
塩、ナトリウムメトキシド、カリウムメトキシド、リチ
ウムメトキシド、セシウムメトキシド等のアルカリ金属
アルコラート、水素化ナトリウム、ナトリウムアミド等
のアルカリ金属化合物が好ましく用いられる。このほ
か、例えば、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウム等
のアルカリ土類金属化合物、トリメチルアミン、トリエ
チルアミン、イミダゾール、テトラメチルアンモニウム
ハイドロオキシド、DBU等の有機アミノ化合物も用いら
れる。また、チタン触媒としては、テトライソプロポキ
シチタン等が用いられる。
触媒は、通常、ポリプロピレングリコールの2倍モル
数とポリアルキレングリコールモノエーテルのモル数の
合計モル数に対するモル比が10-1〜10-7、好ましくは、
10-2〜10-5となる範囲で用いられる。
本発明の方法においては、第1段の反応は、前述した
ように、カーボネート化反応であり、第2段は、カーボ
ネート交換反応である。カーボネート化反応は、通常、
常圧乃至30kg/cm2、好ましくは常圧乃至10kg/cm2の圧力
下に50〜300℃、好ましくは、60〜200℃の範囲で行なわ
れる。反応時間は、通常、0.5/200時間、好ましくは1
〜100時間である。カーボネート交換反応は、通常、400
〜1mmHg、好ましくは200〜5mmHgの減圧下に50〜300℃、
好ましくは、60〜200℃の範囲で行なわれる。反応時間
は、通常、0.1〜100時間、好ましくは0.2〜50時間であ
る。
このようにして得られたポリアルキレングリコールポ
リカーボネートは、必要に応じて、塩基触媒は水洗又は
酸による中和、チタン触媒は水洗にて除去し、活性白
土、活性炭等の吸着剤にて処理して、微量の不純物を除
去してもよい。特に、かかる処理によれば、微量のイオ
ン性化合物や極性化合物を除去できるので、得られたポ
リアルキレングリコールポリカーボネートを安定に保持
することができる。
本発明によるポリアルキレングリコールポリカーボネ
ートは、種々の分野における潤滑油又はその成分として
有用である。潤滑油成分として用いられるときは、通
常、潤滑油の全量の1重量%以上を占める。
例えば、本発明によるポリアルキレングリコールポリ
カーボネートを工業用ギヤ油、自動車用エンジン油、自
動車用ギヤ油として用いる場合には、ポリアルキレング
リコールポリカーボネートのほかに、その他の使用可能
な成分として、鉱物油、例えば、ニユートラルオイルや
ブライトストツク等が配合されていてもよい。また、液
状ポリブテンや液状デセンオリゴマー等のα−オレフイ
ンオリゴマー、アジピン酸ジイソオクチル、セバチン酸
ジイソオクチル、セバチン酸ジラウリル等のカルボン酸
エステル、植物油が配合されていてもよい。
更に、潤滑油は、公知の潤滑油添加剤、例えば、桜井
俊男編「石油製品添加剤」(幸書房、昭和49年発行)等
に記載されている清浄分散剤、酸化防止剤、耐荷重添加
剤、油性剤、流動点降下剤等の潤滑油添加剤を、本発明
の目的を損なわない範囲で、潤滑油に含有させることが
できる。
また、本発明によるポリアルキレングリコールポリカ
ーボネートを冷凍機用潤滑油として用いる場合には、カ
ーボネートのほかに、その他の使用可能な成分として、
グリコールエーテル類、鉱物油、例えば、ニユートラル
オイルやブライトストツク等が配合されていてもよい。
また、液状ポリブデンや液状デセンオリゴマー等のα−
オレフインオリゴマー、アジピンン酸ジイソオクチル、
セバチン酸ジイソオクチル、セバチン酸ジラウリル等の
カルボン酸エステルや植物油が配合されていてもよい。
特に、オゾン層非破壊性の冷媒ガスとして、フロンR
−134aを用いる冷凍機用潤滑油の場合には、添加できる
他の成分としては、相溶性の点からグリコールエーテル
類やカルボン酸エステル類に限られる。しかしながら、
これらの成分の添加量は、耐熱性、フロンR−134aとの
相溶性を悪化させるため、添加量は、潤滑油全量100重
量%に対して60重量%未満とする必要がある。更に、上
述したような公知の潤滑油添加剤が配合されていてもよ
い。また、冷凍機用潤滑油組成物中に、フロンR−134a
などのオゾン層非破壊性フロンを含有させることもでき
る。
また、本発明によるポリカーボネートを圧延用潤滑
油、金属加工油、繊維用潤滑油等の用途に用いる場合に
は、従来、通常に実施されているように、適当な乳化剤
を用いて、カーボネートを水とのエマルジヨンにして使
用することも可能である。
発明の効果 本発明によるポリアルキレングリコールポリカーボネ
ートは、以上のように、分子鎖中にポリプロピレングリ
コール基を有すると共に、分子末端にもアルキルオキシ
アルキレン基を有する。
このようなポリカーボネートは、オゾン層非破壊性の
水素化フルオロカーボンとの相溶性にすぐれるので、冷
凍機用潤滑油として好適に用いることができる。また、
流動点も低く吸湿性も低い利点がある。
しかし、本発明によるポリアルキレングリコールポリ
カーボネートは、潤滑油の用途において、上記に限定さ
れるものではなく、工業用ギヤ油、自動車用エンジン
油、自動車用ギヤ油、圧延用潤滑油、繊維用潤滑油等に
も用いることができる。
実施例 以下に実施例を挙げて本発明を説明するが、本発明は
これら実施例により何ら限定されるものではない。
実施例1 蒸留塔(10段シーブトレー式)を備えた1容量フラ
スコにトリプロピレングリコール300g(1.56モル)、ト
リプロピレングリコールモノメチルエーテル153g(0.74
モル)、ジメチルカーボネート416g(4.62モル)及び28
重量%ナトリウムメトキシドのメタノール溶液0.4g(0.
002モル)を仕込んだ。
この混合物を常圧下に110〜150℃に加熱し、生成する
メタノールをジメチルカーボネートとの共沸物として留
去しつつ、反応を行なつたところ、8.3時間後にメタノ
ールの流出が止まつた(第1段)。
次に、20mmHgの減圧下に、未反応のジメチルカーボネ
ートを留去した後、圧力20mmHg、温度150℃で30分間加
熱し、生成したジメチルカーボネートを留去しつつ、縮
合重合を行なつた(第2段)。
この後、得られた反応生成物をトルエン500gで希釈
し、アンバーリスト−15(オルガノ(株)製酸量4.5mmo
l/g)12gを充填したカラムに通し、触媒を中和した。次
いで、トルエンを留去して、ポリプロピレングリコール
ポリカーボネート501gを得た。
第1段及び第2段の反応において、回収したジメチル
カーボネートは220g(2.44モル)、第1段で生成したメ
タノール量は124g(3.87モル)であつた。原料トリプロ
ピレングリコールとトリプロピレングリコールモノメチ
ルエーテル中の水酸基モル数に対するメタノール収率は
100%であつた。但し、このメタノール収率は次式にて
定義される。
{生成メタノールモル数/(トリプロピレングリコール
の2倍モル数+トリプロピレングリコールモノメチルエ
ーテルモル数)×100(%) 得られたポリプロピレングリコールポリカーボネート
は、粘稠な液体あつて、プロトンNMR分析の結果、分子
末端基がCH3(OC3H6−61モル%、メチル基が39モル
%であり、平均のnは3.0であり、数平均分子量Mnは960
であつた。
実施例2 実施例1と同様にして、トリプロピレングリコール30
0g(1.56モル)、トリプロピレングリコールモノメチル
エーテル190g(0.92モル)、ジメチルカーボネート450g
(4.99モル)及び28重量%ナトリウムメトキシドのメタ
ノール溶液0.5g(0.002モル)を仕込んだ。
この混合物を常圧下に110〜150℃に加熱し、生成する
メタノールをジメチルカーボネートとの共沸物として留
去しつつ、反応を行なつたところ、8.5時間後にメタノ
ールの流出が止まつた(第1段)。
次に、20mmHgの減圧下に、未反応のジメチルカーボネ
ートを留去した後、圧力20mmHg、温度150℃で30分間加
熱し、生成したジメチルカーボネートを留去しつつ、縮
合重合を行なつた(第2段)。
この後、得られた反応生成物をトルエン500gで希釈
し、アンバーリスト−15(オルガノ(株)製酸量4.5mmo
l/g)12gを充填したカラムに通し、触媒を中和した。次
いで、トルエンを留去して、ポリプロピレングリコール
ポリカーボネート563gを得た。
第1段及び第2段の反応において、回収したジメチル
カーボネートは229g(2.54モル)、第1段で生成したメ
タノール量は130g(4.05モル)であつた。原料トリプロ
ピレングリコールとトリプロピレングリコールモノメチ
ルエーテル中の水酸基モル数に対するメタノール収率は
100%であつた。
得られたポリプロピレングリコールポリカーボネート
は、粘稠な液体あつて、プロトンNMR分析の結果、分子
末端基がCH3(OC3H6−47モル%、メチル基53モル%
であり、平均のnは2.7であつた。また、数平均分子量M
nは840であつた。GPC分析では、n=0、1、2、3、
4、5の化合物が確認され、ポリスチレン換算のMnは88
0、重量平均分子量Mw/数平均分子量Mnは1.6であつた。
ナトリウム残存量は1ppmであつた 実施例3 実施例1と同様にして、トリプロピレングリコール38
4g(2.00モル)、トリエチレングリコールモノ−n−ブ
チルエーテル206g(1.00モル)、ジメチルカーボネート
541g(6.00モル)及び28重量%ナトリウムメトキシドの
メタノール溶液0.5g(0.003モル)を仕込んだ。
この混合物を常圧下に110〜150℃に加熱し、生成する
メタノールをジメチルカーボネートとの共沸物として留
去しつつ、反応を行なつたところ、8.0時間後にメタノ
ールの流出が止まつた(第1段)。
次に、20mmHgの減圧下に、未反応のジメチルカーボネ
ートを留去した後、圧力20mmHg、温度150℃で30分間加
熱し、生成したジメチルカーボネートを留去しつつ、縮
合重合を行なつた(第2段)。
この後、得られた反応生成物をトルエン500gで希釈
し、アンバーリスト−15(オルガノ(株)製酸量4.5mmo
l/g)12gを充填したカラムに通し、触媒を中和した。次
いで、トルエンを留去して、ポリエチレングリコールポ
リカーボネート662gを得た。
第1段及び第2段の反応において、回収したジメチル
カーボネートは274g(3.04モル)、第1段で生成したメ
タノール量は160g(5.03モル)であつた。メタノール収
率は100%であつた。
得られたポリプロピレングリコールポリカーボネート
は、粘稠な液体であつて、プロトンNMR分析の結果、分
析末端基はC4H9(OC3H6−56モル%、メチル基44モ
ル%であり、平均のnは2.4であつた。また、数平均分
子量Mnは810であつた。
比較例1 実施例1と同様にして、トリエチレングリコール302
g、ジメチルカーボネート541g及び28重量%ナトリウム
メトキシドのメタノール溶液0.4gを用いて、ポリエチレ
ングリコールポリカーボネート414gを合成した。留出し
たメタノールは31gであつて、メタノール収率は96%で
あつた。
このポリエチレングリコールポリカーボネートは、プ
ロトンNMR分析の結果、分子末端はメチル基が100%であ
り、平均のnは2.8であつた。また、GPC分析によるポリ
スチレン換算の数平均分子量Mnは660、Mw/Mnは1.5であ
つた。
このカーボネート化合物は、実施例のものと比べて、
R−134aへの相溶性が低い。
比較例2 実施例1と同様にして、トリエチレングリコール625
g、トリエチレングリコールモノブチルエーテル378g、
ジエチルカーボネート1493g及びテトライソプロポキシ
チタン0.06モルを用いて、ポリエチレングリコールポリ
カーボネート834gを合成した。
このポリエチレングリコールポリカーボネートは、プ
ロトンNMR分析の結果、分子末端は、トリエチレングリ
コールモノブチルエーテル基が59モル%、メチル基41%
であり、平均のnは1.77であつた。また、GPC分析によ
るポリスチレン換算の数平均分子量Mnは780、Mw/Mnは1.
4であつた。
このカーボネート化合物は、実施例のものと比べて、
R−134aへの相溶性が低い。
応用例 以下に上記ポリアルキレングリコールポリカーボネー
トの粘度特性、潤滑性、フロンR−134aとの相溶性を応
用例として、第1表にまとめて示す。
尚、試験方法は以下によつた。
動粘度 JIS K−2283によつた。
低温粘度 ASTM D 2983によつた。
流動点 JIS K−2269−1987によつた。
ファレックス値 2501bf荷重で5分間慣らし運転の後、自動荷重装置に
よつて荷重していき、焼付きの生じた 荷重を焼付け荷重として表わした。材質は、テストピン
は鋼(AISI 3135)、Vブロックは鋼(AISI 1137)を用
いた。
摩耗痕 荷重200N、温度50℃、時間10分、振幅1mm、振動数50H
zの条件下に、試験片として、共にSUJ−2製の円板と球
との組合わせを用いて、オプチモール製SRV摩擦試験機
にて摩擦係数を測定した。この試験の後、円板の摩耗痕
の深さを表面粗度計(東京精密社製サーフコム200B)で
測定した。
フロンR−134aとの相溶性 予想される圧力に耐える肉厚キャピラリーガラス管ア
ンプルに試料油を所定量採取し、真空ポンプで減圧にし
てから、液化フロンR−134aを所定量注入し、溶封し
た。次いで、アンプルを保護筒内に入れ、所定温度に置
いて、均一であれば相溶すると判定し、相分離したと
き、不均一と判定した。試料油/フロンR−134a重量比
を5/95、10/90及び20/80とそれぞれ変動させ、相溶する
温度範を囲求めた。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C08G 64/02 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式(I) R1−O−COO−[(R2O)x−R2O−COO]n−R1 (式中、R1は、それぞれ独立に炭素数1〜6のアルキル
    基又は一般式(II) R3(OR4)y− (式中、R3は、炭素数1〜6のアルキル基を示し、R
    4は、エチレン基及びプロピレン基から選ばれるアルキ
    レン基を示し、yは、1〜10の整数を示す。) で表わされるアルキルオキシアルキレン基を示し、R
    2は、プロピレン基を示し、xは、1〜10の整数を示
    し、平均のnは、0.5〜10の数を示す。) で表わされ、且つ、分子末端基のうち、上記アルキルオ
    キシアルキレン基が10〜95モル%の範囲であることを特
    徴とするポリアルキレングリコールポリカーボネート。
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