JP2872876B2 - 大きさの揃ったビニル系重合体粒子の製造方法 - Google Patents

大きさの揃ったビニル系重合体粒子の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、大きさの揃ったビニ
ル系重合体粒子の製造方法である。
【0002】
【従来の技術】大きさの揃ったビニル系重合体粒子は、
色々な方面で必要とされている。そのうちでも、とくに
微細な重合体粒子は色々な用途で必要とされている。例
えば、化粧品の分野では8〜20μmの範囲内の微小粒
子が滑り性付与剤として必要とされ、電子複写機のトナ
ーとしては5〜20μmの範囲内の粒子が必要とされ、
塗料の艶出し剤としては5〜50μmの範囲内の粒子が
必要とされ、光拡散剤としては2〜100μmの範囲内
の粒子が必要とされる。このような微細な粒子を作るに
は、大きな粒子を作っておいてあとでこれを粉砕しても
よいが、粉砕によってこのような大きさに揃えることは
容易でない。その上に、粉砕によったのでは粒子の形状
が角張った形状となり、従って、滑り性が要求される用
途などには適しないものとなった。
【0003】ビニル系重合体粒子は、単量体の重合によ
って粒子状の重合体が生成されるから、その重合の過程
で所望の大きさの範囲内の粒子とすることが望ましい。
そこで、単量体の重合によって直ちに大きさの揃った粒
子が得られるようにしようと試みられた。
【0004】ビニル系単量体を重合させるには色々な方
法がある。例えば乳化重合法、ソープフリー重合法、分
散重合法、懸濁重合法、膨潤重合法などがある。このう
ち、乳化重合法とソープフリー重合法とは、粒子の大き
さが2μm以下の小さな粒子を生成するので、粒子が微
細に過ぎて上述のような用途に向かない。また、分散重
合と膨潤重合とは、操作が煩瑣となる上に重合の完結に
長時間を要するので、工業的生産には不向きである。そ
の結果、懸濁重合法だけが大きさの揃った重合体粒子を
得るに適したものと考えられ、従って懸濁重合法による
重合体粒子の製造方法が色々と提案された。
【0005】懸濁重合法は分散剤を含んだ水性媒体中に
ビニル系単量体を分散させ、分散した単量体粒子の内部
で重合反応を行わせて重合体粒子を得る方法である。分
散剤は、ビニル系単量体を粒子として水性媒体中に分散
させるのに必要とされる。また、重合は発熱反応である
上に、重合を促進させるために外部から加熱することが
必要とされるから、重合を一様に進行させるために、水
性媒体を撹拌することが必要とされる。この撹拌のため
に、重合の初めには微細に分散していた単量体粒子が、
重合過程で衝突して合着し、巨大粒子を生成することと
なった。従って、大きさの揃った微小粒子を製造するに
は、重合過程における分散粒子の合着を防ぐことが必要
とされた。この合着防止は、そこに共存している分散剤
によって達成できるものと考えられ、従って色々な分散
剤を用いることが提案された。
【0006】特開昭55−34247号公報は、懸濁安
定剤という名称を掲げているが、この懸濁安定剤は上述
の分散剤に該当するものである。この公報は、懸濁安定
剤としてSiO2 とMgOとのモル比が一定の範囲内に
ある珪酸マグネシウム化合物の使用を推奨しているが、
この分散剤は無機物粉末に属するものである。この公報
は、この化合物を分散剤として用いると、微細なビニル
系重合体粒子が効率よく得られると記載している。とこ
ろが得られる粒子は、平均粒径が1mm〜0.1mmの
範囲内とされている。実際、これ以下の微細な平均粒径
に揃えることは、重合過程で粒子の合着が起こるために
困難である。
【0007】特公昭62−51962号公報は、特殊な
リン酸三カルシウムとアニオン界面活性剤とを分散剤に
用いて、ビニル系単量体を懸濁重合させることを提案し
ている。この公報は、任意の粒径を持った良質の重合体
が得られることを記載しているが、その粒子径は200
−1240μmの範囲内であるとされている。事実、こ
の方法によったのでは、重合過程で粒子の合着が起こる
ので、100μm以下の粒径に揃えることは困難であ
る。
【0008】特開平1−146910号公報は、特定の
ケン化度を持ったポリビニルアルコールを分散剤として
用いてメタクリル酸エステルを懸濁重合させると、直径
が1−20μmの間の狭い粒径分布の重合体粒子が得ら
れることを記載している。また、特開平2−14560
4号公報も、特殊な溶剤を用いて特殊な方法により作っ
たポリビニルアルコールを分散剤として用いて、ビニル
系単量体を懸濁重合させると、粒径分布の狭い重合体粒
子が得られると記載している。しかし、ポリビニルアル
コールのような有機高分子系の分散剤を用いたのでは、
これが核となってグラフト重合体が生成し、生成したグ
ラフト重合体が目的とするビニル系重合体粒子中に混入
するので、得られた重合体の熱安定性が劣化するなどの
結果をもたらして、製品が悪くなる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、これま
では粒径が1−100μmの微細な範囲内で大きさが揃
い、且つ熱安定性などの物性において劣ることのない、
ビニル系重合体粒子を得るに適した方法がなかった。そ
こで、この発明は、懸濁重合法によって一般に大きさの
揃ったビニル系重合体粒子を得るに適した方法を提供し
ようとするものである。とくにこの発明は、1−100
μmという微細な粒子の範囲内で大きさの揃った重合体
粒子が得られる方法を提供しようとするものである。
【0010】
【課題解決のための手段】 この発明に係る方法は、亜
燐酸エステル又は燐酸の部分エステルを分散剤として使
用し、この分散剤をピロ燐酸マグネシウムの微粉末とと
もに併用することを特徴とするものである。
【0011】 すなわち、この発明は、分散剤を含んだ
水性媒体中でビニル系単量体を懸濁重合させるにあた
り、分散剤としてピロ燐酸マグネシウムの微粉末ととも
に、一般式 で表される亜燐酸のジエステルか、又は一般式 で表される燐酸の部分エステルを使用することを特徴と
する、大きさの揃ったビニル系重合体粒子の製造方法を
提供するものである。但し、R1 とR2 とは、炭素数が
1−14個のアルキル基か、又は CH3 | CH2 =C−C−O−C2 4 −O−C−C5 10−O− ‖ ‖ O O を表す。
【0012】この発明は、分散剤として亜燐酸エステル
又は燐酸の部分エステルを用いることを最大の特徴とし
ている。そのうちの亜燐酸エステルは、亜燐酸H3 PO
3 のエステルである。亜燐酸は
【0013】
【化1】 の構造式で示されるものであるから、エステル置換でき
る2個の水酸基を持っている。亜燐酸エステルは、その
2個の水酸基がすべてアルコール類と反応してエステル
化されたものであって、一般式
【0014】
【化2】 で表される化合物である。すなわち、亜燐酸エステルは
亜燐酸の完全エステルのみを意味し、部分エステルを含
まない。ここでR1 とR2 とはアルキル基を表してい
る。R1 とR2 とは炭素数が1−14個のアルキル基を
表す。R1 とR2 とは同じものであってもよく、また不
飽和のものであってもよい。亜燐酸エステルの好適な例
は、ジブチルハイドロジエンホスファイトである。
【0015】また、この発明で用いる燐酸の部分エステ
ルは、H3 PO4 で表される燐酸の部分エステルであ
る。燐酸は、
【0016】
【化3】 なる構造式で示されるものであるから、エステル置換が
できる3個の水酸基を持っている。燐酸の部分エステル
は、その3個の水酸基のうちの1個又は2個だけがアル
コール類と反応してエステル化されたものであって、一
般式
【0017】
【化4】 で表される化合物である。ここで、R1 とR2 とは前述
のものを表している。すなわち、燐酸の完全エステルは
除かれている。燐酸の部分エステルの好適な例は、カプ
ロラクトンEO変性燐酸ジメタクリレート、モノイソデ
シルホスフェート、2−エチルヘキシルアシッドホスフ
ェート、イソデシルアシッドホスフェート等である。こ
こで、カプロラクトンEO変性燐酸ジメタクリレートと
は、
【0018】
【化5】 で表される化合物で日本化薬株式会社からPM−21の
商品名で販売されている。
【0019】 この発明では、上述の亜燐酸エステル又
は燐酸の部分エステル(以下、この両者を総称してエス
テル類という)とともに、分散剤としてピロ燐酸マグネ
シウムの微粉末を用いる。ピロ燐酸マグネシウムは、
0.01〜10μmの微粉末として用いるが、とりわ
け、0.01〜1μmとして用いることが好ましい。
【0020】 エステル類は、両者を別々に用いても、
また混合して用いることもできる。エステル類の使用量
は、ビニル系単量体に対し0.01〜0.4重量%とす
るのが好ましい。そのうちでも、0.03〜0.2重量
%とするのがとくに好ましい。その理由は、エステル類
が0.4重量%を越えて多くなると、使用される製品に
悪影響を及ぼすこととなり、逆にエステル類が0.01
重量%未満になると、重合過程で分散粒子が合着するの
を防止できる効果が乏しくなるからである。ピロ燐酸マ
グネシウム微粉末の添加量は、ビニル系単量体に対し
0.1〜20重量%とするのが好ましいが、そのうちで
も0.5〜10重量%とするのがとくに好ましい。その
理由は、ピロ燐酸マグネシウムが20重量%を越えて多
くなると、溶液中の粘度が上がり過ぎて系全体が流れな
くなり、従って懸濁重合が困難となり、逆に0.1重量
%未満になると微粒子を保護できなくなり、合着を起こ
すからである。
【0021】この発明で用いることのできるビニル系単
量体は、スチレン、α−メチルスチレンのようなスチレ
ン系単量体、アクリル酸メチル、アクリル酸ブチルのよ
うなアクリル酸エステル類、メタクリル酸メチル、メタ
クリル酸ブチルのようなメタクリル酸エステル類であ
る。これらは単独で又は混合して用いることができる。
そのほか、これらの単量体と共重合することのできる他
の単量体を混合して用いることもできる。
【0022】この発明で用いることのできる水性媒体
は、上記分散剤のほかに必要に応じて界面活性剤を含む
ことができる。界面活性剤としては、カチオン系、アニ
オン系、ノニオン系、両性系界面活性剤の何れをも用い
ることができる。その使用量は、水性媒体に対し500
0ppm以下とする。例えばラウリル硫酸ソーダのよう
なアニオン系界面活性剤を2000ppm以下として用
いることができる。
【0023】この発明では、ビニル系単量体の重合を促
進するために、重合開始剤を加える。重合開始剤として
は、これまでビニル系単量体の懸濁重合を行うのに用い
られて来たビニル系単量体に可溶性の重合開始剤を用い
る。例えば、ベンゾイルパーオキサイド、ジクミルパー
オキサイドのような過酸化物、アゾビスイソブチロニト
リルのようなアゾ化合物を用いる。この重合開始剤は、
ビニル系単量体に溶解させて用い、その使用量はこれま
で用いられて来た範囲内とする。
【0024】 この発明方法は、上述の材料を混合する
際の混合順序に、格別の制限を設けない。しかし、混合
順序としては下記のようにすることが好ましい。まず、
ピロ燐酸マグネシウムの微粉末と界面活性剤とは水の中
に予めそれぞれ分散又は溶解しておき、他方、エステル
類と重合開始剤とはビニル系単量体に予め溶解してお
き、その後両者を混合し、得られた混合物を撹拌して、
ビニル系単量体を水性媒体中に分散させるのが好まし
い。このとき、撹拌速度を調節して分散するビニル系重
合体の粒子大を観察し、粒子の大きさが所望の大きさに
なった時点で、撹拌速度を一定にし、その後はそのまま
の速度で撹拌を続けることが好ましい。
【0025】この発明方法を実施するには、容器として
オートクレーブを用いることが好ましい。オートクレー
ブとしては撹拌機の付設されたもので、加熱冷却ができ
るようにジャケットを備えたものが好ましい。重合の初
期には50−100℃に加熱し、その後はこの範囲の温
度に維持し、重合期間中は絶えず撹拌を続ける。する
と、ビニル系単量体は数時間のうちに重合して重合体と
なる。その間、分散した単量体粒子は殆ど粒子同志の合
着を起こさないため、所望の粒子大に揃った重合体とな
る。合着を起こしたかどうかは、得られた重合体粒子の
一部を取って、顕微鏡下で観察することによって容易に
判別できる。
【0026】
【発明の効果】 この発明方法によれば、分散剤として
エテスル類とピロ燐酸マグネシウムの微粉末とを用いた
ので、ビニル系単量体の合着を起こさせないで、懸濁重
合により重合体粒子を得ることができる。だから、水性
媒体中におけるビニル系単量体の初めの分散状態に近い
状態で重合を完結させることができ、従って、水性媒体
中におけるビニル系単量体の割合、分散剤の使用量、及
び撹拌速度などを加減して、重合初期におけるビニル系
単量体の分散状態を調節することにより所望どおりに、
とくに1−100μmの範囲内で、大きさの揃った重合
体粒子を得ることができる。また、この方法ではピロ燐
酸マグネシウム粉末やエステル類のために、重合体粒子
が汚染されて物性を低下させるようなことがない。こう
して、この発明方法によれば所望の大きさの揃った良質
の重合体粒子を得ることができる。従って前述の各方面
からの需要に応じることができる。この点でこの発明の
利益は大きい。
【0027】以下に、実施例と比較例とを挙げて、この
発明方法のすぐれている所以を具体的に説明する。な
お、以下の実施例と比較例において平均粒子の大きさは
コールターカウンターで調べた値を記し、粒子同志の合
着の有無は顕微鏡下で観察した結果による。
【0028】
【実施例1】 撹拌機付きジャケット式の5リットル容
量のオートクレーブに、分散剤としてピロ燐酸マグネシ
ウム60gを水3000gに予め分散させておいた水性
媒体を入れた。別に、メタクリル酸メチル950gにエ
チレングリコールジメタクリレート50gと、アゾビス
イソブチロニトリル0.9gとを加え、さらにエステル
類としてカプロラクトンEO変性燐酸ジメタクリレート
(日本化薬株式会社製、商品名 PM−21)を500
ppm/単量体の割合となるように加えて単量体溶液を
作った。この単量体溶液を上記オートクレーブに入れ
た。
【0029】オートクレーブ内の温度を70℃に保ちな
がら高速撹拌して、6時間懸濁重合をした。その後冷却
し、濾過、洗浄、乾燥を行った。得られた粒子の大きさ
は揃っており、平均粒径は8.5μmで、粒子の合着は
全く認められなかった。
【0030】
【実施例2】この実施例は、実施例1と同様に実施した
が、ただエステル類としてカプロラクトンEO変性燐酸
ジメタクリレートの代わりに、2−エチルヘキシルアシ
ッドホスフェート(株式会社大八化学工業所製、AP−
8)を500ppm/単量体の割合になるように用いた
点で異なるだけとした。
【0031】その結果、得1れた粒子の大きさは揃って
おり、平均粒径は8.0μmで、合着は全く認められな
かった。
【0032】
【実施例3】この実施例は、実施例1と同様に実施した
が、ただエステル類としてカプロラクトンEO変性燐酸
ジメタクリレートの代わりに、モノブチルホスフェート
(株式会社大八化学工業所製、MP−4)を500pp
m/単量体の割合で用い、また界面活性剤としてラウリ
ル硫酸ソーダを200ppm/水の割合で加えた点で異
なるようにした。
【0033】得られた粒子の大きさは揃っており、平均
粒径は9.0μmで、合着は全く認められなかった。
【0034】
【実施例4】この実施例は、実施例1と同様に実施した
が、ただエステル類としてカプロラクトンEO変性燐酸
ジメタクリレートの代わりに、モノイソデシルホスフェ
ート(株式会社大八化学工業所製、MP−10)を50
0ppm/単量体の割合になるように用いた点で異なる
だけとして、実施した。
【0035】得られた粒子の大きさは揃っており、平均
粒径は8.2μmで、合着は全く認められなかった。
【0036】
【実施例5】この実施例は、実施例1と同様に実施した
が、ただエステル類としてカプロラクトンEO変性燐酸
ジメタクリレートの代わりに、ジブチルハイドロジェン
ホスファイト(株式会社大八化学工業所製、DBP−
I)を1000ppm/単量体の割合で用いるととも
に、界面活性剤としてラウリル硫酸ソーダを200pp
m/水の割合で加えた点で異なるだけとして実施した。
【0037】得られた粒子の大きさは揃っており、平均
粒径は8.5μmで、合着は全く認められなかった。
【0038】
【実施例6】この実施例は、実施例1と同様に実施した
が、ただエステル類としてのカプロラクトンEO変性燐
酸ジメタクリレートの使用量を増して、1000ppm
/単量体の割合とし、それ以外は実施例1と全く同様に
実施した。
【0039】得られた粒子の大きさは揃っており、平均
粒径は8.5μmで、合着は全く認められなかった。
【0040】
【比較例1】この比較例は、実施例1においてエステル
類としてのカプロラクトンEO変性燐酸ジメタクリレー
トを用いないこととし、代わりに界面活性剤としてラウ
リル硫酸ソーダを200ppm/水の割合で用いること
とした以外は、実施例1と全く同様に実施した。云いか
えると、この比較例は、実施例3においてエステル類と
して用いたモノブチルホスフェートを用いないこととし
た以外は、実施例3と全く同様に実施したものに相当し
ている。
【0041】得られた粒子の大きさは揃っておらず、平
均粒径は9.8μmで、合着の多いのが認められた。
【0042】
【比較例2】この比較例は、実施例1においてカプロラ
クトンEO変性燐酸ジメタクリレートの代わりに、トリ
クレジルホスフェート即ち燐酸の完全エステル(株式会
社大八化学工業所製、商品名 TCP)を500ppm
/単量体の割合で用いるとともに、界面活性剤としてラ
ウリル硫酸ソーダを200ppm/水の割合で用いるこ
ととした以外は、実施例1と全く同様に実施した。
【0043】得られた粒子の大きさは揃っておらず、平
均粒径は10.5μmであって、合着の多いのが認めら
れた。
【0044】
【比較例3】この比較例は、実施例1においてエステル
類として用いたカプロラクトンEO変性燐酸ジメタクリ
レートの代わりに、トリ−2−エチルヘキシルホスフェ
ート即ち燐酸の完全エステル(株式会社大八化学工業所
製、TOP)を500ppm/単量体の割合で用いると
ともに、界面活性剤としてラウリル硫酸ソーダを200
ppm/水の割合で用いることとした以外は、実施例1
と全く同様に実施した。
【0045】得られた粒子の大きさは不揃いで、平均粒
径は2.6μmであり、合着の多いのが認められた。
【0046】
【比較例4】この比較例は、実施例1においてカプロラ
クトンEO変性燐酸ジメタクリレートの代わりに、トリ
デシルホスフェート即ち燐酸の完全エステル(株式会社
大八化学工業所製、TTDP−I)を500ppm/単
量体の割合で用いるとともに、界面活性剤としてラウリ
ル硫酸ソーダを200ppm/水の割合で用いることと
した以外は、実施例1と全く同様に実施した。
【0047】得られた粒子の大きさは不揃いで合着が多
く認められ、平均粒径は10.2μmであった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−163903(JP,A) 特開 昭54−95689(JP,A) 特開 昭53−126094(JP,A) 特開 昭53−75292(JP,A) 特公 昭45−14797(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C08F 2/00 - 2/60

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 分散剤を含んだ水性媒体中でビニル系単
    量体を懸濁重合させるにあたり、分散剤としてピロ燐酸
    マグネシウムの微粉末とともに、一般式 で表される亜燐酸のジエステルか、又は一般式 で表される燐酸の部分エステルを使用することを特徴と
    する、大きさの揃ったビニル系重合体粒子の製造方法。
    但し、R1 とR2 とは、炭素数が1−14個のアルキル
    基か、又は CH3 | CH2 =C−C−O−C2 4 −O−C−C5 10−O− ‖ ‖ O O を表す。
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