JP2871141B2 - 水性被覆剤塗料組成物 - Google Patents

水性被覆剤塗料組成物

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JP2871141B2
JP2871141B2 JP6744191A JP6744191A JP2871141B2 JP 2871141 B2 JP2871141 B2 JP 2871141B2 JP 6744191 A JP6744191 A JP 6744191A JP 6744191 A JP6744191 A JP 6744191A JP 2871141 B2 JP2871141 B2 JP 2871141B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、主に、木部、木質床
材等の床面等に塗布、乾燥等して被膜を形成し、床面等
の美観を保ち、汚れを防ぐ等のために用いられる水性被
覆剤塗料組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、床用被覆剤としては、たとえば、
有機溶剤系のウレタンニスがある。しかし、この有機溶
剤系のウレタンニスは、作業時、作業者に対する有機溶
剤の毒性や火炎に対する危険性を伴う、近年主流になっ
ている合成樹脂原料を用いた化学床材を有機溶剤が溶解
し劣化させる、有機溶剤による臭気を発する、乾燥時間
が長い(1/2〜2日)、耐光性が悪く黄変しやすい
(耐黄変性に劣る)等の欠点を有する。
【0003】そのため、近年では、有機溶剤の代わりに
水を用いたアクリルエマルジョン系ニスが主流になって
いる。しかし、このアクリルエマルジョン系ニスは、耐
水性、特に耐熱水性に劣る、粘着性を有する(不粘着性
に劣る)、密着性、耐摩耗性、耐洗浄剤性、耐エタノー
ル性が悪い等の欠点を有していた。また、その他の水性
樹脂エマルジョン系ニスとしては、水性ポリウレタンニ
スも用いられているが、この水性ポリウレタンニスは、
樹脂の凝集力が強く被覆物に対するヌレが悪いため密着
性が良くない、肉持ち感や耐エタノール性、耐洗浄剤性
に劣る、黄変しやすい、高価である等の欠点を有してい
た。
【0004】そこで、これらのエマルジョンニスの互い
の欠点を補うために、アクリルエマルジョンと水性ポリ
ウレタンを成膜成分として併用した水性被覆剤塗料組成
物が提案されている(特開昭62−81466号、特開
昭62−185769号、特開昭63−30580号、
特開昭63−23972号、特開平1−301761号
の各公報等参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前述した従
来の併用系の水性被覆剤塗料組成物は、密着性、耐摩耗
性、光沢、耐黄変性、コスト等については、かなり改善
されているが、耐エタノール性、耐熱水性、不粘着性、
耐洗浄剤性等については、依然として改善されていなか
った。また、強靭性が劣るという問題が新たに生じた。
【0006】このような事情に鑑み、この発明は、従来
品の持つ長所を維持しながら、その欠点を改善した水性
被覆剤塗料組成物を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、発明者らは、種々検討を重ねた。その結果、前述し
た従来の併用系の水性被覆剤塗料組成物において、アク
リルエマルジョンとして常温架橋型のアクリルエマルジ
ョンを用いれば、前記の問題点が全て解消することを実
験により確認した。しかし、この水性被覆剤塗料組成物
を金属製容器に入れて保存、使用した場合、常温架橋型
のアクリルエマルジョンの作用により、金属製容器に錆
が発生しやすくなるという問題が新たに生じた。そこ
で、この新たな問題を解消するため、発明者らは、種々
検討を重ねた。その結果、水溶性気化性防錆剤を含ませ
るようにすれば、金属製容器の錆の発生が抑えられるこ
とを実験により確認して、この発明を完成した。
【0008】したがって、この発明にかかる水性被覆剤
塗料組成物は、水性ポリウレタン樹脂およびアクリルエ
マルジョンを成膜成分として含む水性被覆剤塗料組成物
であって、前記アクリルエマルジョンが常温架橋型アク
リルエマルジョンであり、全組成物中、前記水性ポリウ
レタン樹脂を10〜40wt%(この明細書中、「〜」
は以上以下を表す。)、前記常温架橋型アクリルエマル
ジョンを90〜60wt%の各割合で含むとともに、水
溶性気化性防錆剤を0.02〜1.5wt%の割合で含
むことを特徴とするものである。
【0009】この発明の水性被覆剤塗料組成物は、耐摩
耗性、耐水性、耐熱水性、不粘着性等を向上させるため
に、成膜成分の1つとして水性ポリウレタン樹脂を、全
組成物中、10〜40wt%の割合で含むことが必要で
ある。水性ポリウレタン樹脂の含有割合が10wt%未
満の場合は、耐摩耗性、耐水性、耐熱水性、不粘着性等
が低下し、40wt%を超える場合は、耐エタノール
性、耐黄変性等が低下するとともに、高価なものになる
からである。
【0010】この発明で用いられる水性ポリウレタン樹
脂は、特に限定されるわけではないが、たとえば、次の
ようにして製造することができる。すなわち、まず、通
常用いられるジイソシアネートと、グリコールおよびカ
ルボン酸基を有するグリコールとを反応させてウレタン
プレポリマーを作る。次いで、このプレポリマーを中和
および鎖伸長し、蒸留水を添加することにより、水性ポ
リウレタン樹脂を得る。
【0011】ウレタンプレポリマーを作る際に用いられ
るジイソシアネートとしては、特に限定されるわけでは
ないが、たとえば、脂肪族、脂環式、または芳香族ジイ
ソシアネートが挙げられ、具体的には、2,4−トリレ
ンジイソシアネート、2,6−トリレンジイソシアネー
ト、4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネート、m
−フェニレンジイソシアネート、キシリレンジイソシア
ネート、テトラメチレンジイソシアネート、ヘキサメチ
レンジイソシアネート、リジンジイソシアネートエステ
ル、1,4−シクロヘキシレンジイソシアネート、4,
4′−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、3,
3′−ジメチル−4,4′−ビフェニレンジイソシアネ
ート、3,3′−ジメトキシ−4,4′−ビフェニレン
ジイソシアネート、1,5−ナフタレンジイソシアネー
ト、1,5−テトラヒドロナフタレンジイソシアネー
ト、イソホロンジイソシアネート等が挙げられる。
【0012】グリコール類としては、特に限定されるわ
けではないが、たとえば、エチレングリコール、ジエチ
レングリコール、トリエチレングリコール、1,2−プ
ロピレングリコール、トリメチレングリコール、1,3
−ブチレングリコール、テトラメチレングリコール、ヘ
キサメチレングリコール、水添ビスフェノールA、ビス
フェノールAのエチレンオキサイドもしくはプロピレン
オキサイド付加物等の低分子量グリコール、あるいは、
ポリオールであるポリエチレングリコール、ポリプロピ
レングリコール等のポリエーテル類、エチレングリコー
ルとアジピン酸、ヘキサンジオールとアジピン酸、エチ
レングリコールとフタル酸等の縮合物であるポリエステ
ル類、ポリカプロラクトン等か挙げられる。
【0013】カルボン酸基を有するグリコールとして
は、特に限定されるわけではないが、たとえば、2,2
−ジメチロールプロピオン酸、2,2−ジメチロール酪
酸、2,2−ジメチロール吉草酸等が挙げられる。以上
に述べた原料を反応させて得られたウレタンプレポリマ
ーを中和および鎖伸長し、蒸留水を添加して、水性ポリ
ウレタン樹脂を得る際に用いられる中和剤としては、特
に限定されるわけではないが、たとえば、トリメチルア
ミン、トリエチルアミン、トリ−n−プロピルアミン、
トリブチルアミン、トリエタノールアミンのようなアミ
ン類、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、アンモニア
等が挙げられる。
【0014】鎖伸長剤としては、特に限定されるわけで
はないが、たとえば、エチレングリコール、プロピレン
グリコール等のポリオール類、エチレンジアミン、プロ
ピレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、トリレンジ
アミン、キシリレンジアミン、ジフェニルジアミン、ジ
アミノジフェニルメタン、ジアミノシクロヘキシルメタ
ン、ピペラジン、2−メチルピペラジン、イソホロンジ
アミン等の脂肪族、脂環式、または芳香族ジアミン、お
よび水等が挙げられる。
【0015】この発明に使用できる水性ポリウレタン樹
脂の市販品としては、特に限定されるわけではないが、
たとえば、大日本インキ製の「ボンディック」、「ハイ
ドラン」シリーズ、バイエル製の「インプラニール」シ
リーズ、日本ソフラン化工製の「ソフラネート」シリー
ズ、花王製の「ポイズ」シリーズ、ICIレジンズ社製
の「ネオレッツ」シリーズ、三洋化成工業製の「サンプ
レン」シリーズ、保土谷化学工業製の「アイゼラック
ス」シリーズ、第一工業製薬製の「スーパーフレック
ス」シリーズ、三井東圧化学製の「オレスター」シリー
ズ、旭電化製の「アデカボンタイター」シリーズ等を挙
げることができる。
【0016】水性ポリウレタン樹脂は、1種のみを使用
してもよいし、あるいは、2種以上を併用してもよい。
この発明の水性被覆剤塗料組成物は、密着性、強靱性、
耐エタノール性、耐黄変性、耐洗浄剤性等を向上させる
ために、成膜成分の1つとして常温架橋型アクリルエマ
ルジョンを、全組成物中、90〜60wt%の割合で含
むことが必要である。常温架橋型アクリルエマルジョン
の含有割合が60wt%未満の場合は、密着性、強靱
性、耐エタノール性、耐黄変性、耐洗浄剤性等が低下
し、90wt%を超える場合は、耐摩耗性、耐水性、耐
熱水性、不粘着性等が低下するからである。
【0017】ここで、この発明で用いられる常温架橋型
アクリルエマルジョンとは、常温で架橋反応し、三次元
の網目状構造を形成することのできる2種類以上の官能
基が導入された通常の自己架橋型アクリル系ポリマーの
水性エマルジョンを指す。使用できる常温架橋型アクリ
ルエマルジョンとしては、特に限定はされないが、たと
えば、通常のアクリル系、アクリルスチレン系、酢ビア
クリル系等のエマルジョンが挙げられる。
【0018】常温で自己架橋するアクリル系ポリマーに
導入され、架橋反応しうる2種類以上の側鎖官能基とし
ては、特に限定はされないが、たとえば、以下の組合せ
の中より選ばれたものが挙げられる。 ・エポキシド基と、アミノ基、カルボキシル基、フェノ
ール性水酸基、水酸基、N−メチロール基、またはN−
メチロールエーテル基。 ・カルボキシル基と、水酸基、N−メチロール基、N−
メチロールエーテル基、またはイソシアネート基。 ・水酸基と、N−メチロール基、N−メチロールエーテ
ル基、またはイソシアネート基。 ・アミノ基と、N−メチロール基またはN−メチロール
エーテル基。 ・N−メチロール基と、N−メチロール基またはN−メ
チロールエーテル基。 ・N−メチロールエーテル基と、N−メチロール基また
はN−メチロールエーテル基。 ・カルボニル基とヒドラジド基 この発明で使用できる常温架橋型アクリルエマルジョン
の市販品としては、特に限定はされないが、たとえば、
大日本インキ製の「ボンコート」シリーズ、三菱油化バ
ーディッシェ社製の「アクロナール」シリーズ、日本触
媒社製の「アクリセット」シリーズ、R&H社製の「プ
ライマール」シリーズ、ヘキスト合成社製の「モビニー
ル」シリーズ、サイデン化学製の「サイビノール」シリ
ーズ、カネボウNSC社製の「ヨドゾール」シリーズ、
昭和高分子製の「ポリゾール」シリーズ、高圧ガス工業
製の「ペガール」シリーズ等を挙げることができる。
【0019】常温架橋型アクリルエマルジョンは、1種
のみを使用してもよいし、あるいは、2種以上を併用し
てもよい。この発明の水性被覆剤塗料組成物は、後で述
べる所定の割合で水溶性気化性防錆剤を含むことが必要
である。ここで、水溶性気化性防錆剤とは、常温で気化
性を有する金属腐食抑制剤の内、水溶性のものを指す。
水溶性気化性防錆剤を含む必要があるのは、以下の理由
による。すなわち、前述した、この発明で用いられる常
温架橋型エマルジョンは、一般のアクリルエマルジョン
に比べ、金属製容器を錆びさせ易い。これは恐らく、架
橋反応のために共重合され組み込まれる極性の大きい官
能基のためであろうと推定される。そこで、水溶性の気
化性防錆剤を含有させれば、金属製容器の錆の発生を抑
制することができるからである。
【0020】そして、この水溶性気化性防錆剤の含有割
合は、全組成物中、0.02〜1.5wt%であること
が必要である。水溶性気化性防錆剤の含有割合が0.0
2wt%未満の場合は、金属製容器に錆が発生し易く、
鉄部に塗られた時にフラッシュ錆を発生し易いからであ
り、1.5wt%を超える場合は、塗膜に残存した防錆
剤が水により膨潤し、フクレを生じ、塗膜性能が著しく
低下する、すなわち、耐水性、耐熱水性に劣るからであ
る。
【0021】使用できる水溶性気化性防錆剤としては、
特に限定はされないが、たとえば、各種アミン(アンモ
ニア、エチレンジアミン、モルホリン、シクロヘキシル
アミン等)、シクロヘキシルアンモニウムカーボネー
ト、ジイソプロピルアンモニウムナイトライト、ジシク
ロヘキシルアンモニウムナイトライト、モノエタノール
アミンベンゾエート、亜硝酸ソーダ等が挙げられ、単
独、もしくは、混合して使用される。
【0022】なお、必要に応じては、前記の水溶性気化
性防錆剤に加えて、通常の塗料に含まれるような他の防
錆剤を含んでいてもよい。この発明の水性被覆剤塗料組
成物は、必要に応じて、耐凍結性、乾燥性、被塗物に対
するヌレ性等の向上等の目的で、メタノールとエタノー
ルのうちの一方または両方を、全組成物中、2〜10w
t%の割合で含んでいてもよい。これらの含有割合をこ
のように規定するのは、含有割合が2wt%未満の場合
は、凍結安定性(耐凍結性)が低下したり、乾燥が遅く
なったり、被塗物に対するヌレが不足したりするからで
あり、10wt%を超える場合は、乾燥が速くなりすぎ
たり、容器内で皮張りし易くなったり、粘度が著しく低
下したりするからである。
【0023】メタノールおよび/またはエタノールが使
用される場合、これらは、通常の工業用原料グレードの
ものでも構わない。そして、安全衛生上、メタノールよ
りもエタノールを使用するのが望ましい。特にエタノー
ルは、飲料用エタノールでもよいが、酒税法の関係で、
他のアルコールで変性したエタノールでもよい。なお、
必要に応じては、メタノールやエタノールと同様の効果
を持つ他の材料、たとえば、通常の塗料に用いられる凍
結防止剤等を含んでいてもよい。
【0024】この発明の水性被覆剤塗料組成物は、必要
に応じて、以上に述べた必須成分および任意成分の他
に、通常の透明塗料や着色塗料に用いられる以下に述べ
る原材料を含んでいてもよい。すなわち、酸化チタン、
亜鉛華等の白色顔料、カーボンブラック、鉄黒等の黒色
顔料、黄土、酸化鉄、チタン黄、パーマネントイエロー
等の黄色の無機および有機の顔料、弁柄、パーマネント
レッド等の赤色の無機および有機の顔料、群青、シアニ
ンブルー等の有機・無機の青色顔料、酸化クロム、シア
ニングリーン等の無機・有機の緑色顔料、炭酸カルシウ
ム、クレー、タルク、マイカ、バライト、微粉シリカ、
ケイ酸カルシウム、合成ケイ酸アルミ等の体質顔料、ポ
リウレタンビーズ、ポリエステルビーズ、ポリエチレン
ビーズ、ポリプロピレンビーズ、アクリルビーズ、ポリ
アミドビーズ、メラミンビーズおよびこれら樹脂の変成
ポリマービーズ等の粒子状の透明またはカラーのポリマ
ービーズ顔料、各種染料、ポリエチレンやポリプロピレ
ン等の各種ワックス、セロソルブ系、カービトール系、
アルコール系、グリコールエーテル系等の成膜助剤、D
OP、DBP、TCP等の可塑剤、防腐剤、防かび剤、
消泡剤、増粘剤、PH調整剤、湿潤剤、分散剤、防錆顔
料、水等である。
【0025】この発明の水性被覆剤塗料組成物は、特に
限定されるわけではないが、たとえば、以下のような方
法で製造することができる。まず、常温架橋型アクリル
エマルジョンを必要量容器に入れ、これに、成膜助剤を
加えて、充分混合する。これに、水性ポリウレタン樹脂
を必要量加えて、充分混合し、次いで、凍結防止剤およ
びヌレ性向上剤としてのメタノールおよび/またはエタ
ノール、消泡剤、防腐剤、防かび剤、水溶性気化性防錆
剤を必要量加えて、均一化し、増粘剤により粘度を調整
し、透明なクリアー塗料を得る。
【0026】ツヤのない半透明ないし不透明なクリアー
塗料とする場合は、公知のツヤ消剤を混合すればよい。
また、顔料の入った着色エナメル塗料を製造するには、
予め、水、湿潤剤、消泡剤、分散剤を混合しておき、こ
こに前述の各種顔料を添加、混合、分散して、顔料の分
散ペーストを作り、これに、常温架橋型アクリルエマル
ジョン以下を加えて、塗料化すればよい。
【0027】
【作用】水性ポリウレタン樹脂および常温架橋型アクリ
ルエマルジョンを成膜成分として所定量含ませるように
すると、高価な水性ポリウレタン樹脂単独系に比べて、
水性ポリウレタン樹脂の一部が比較的安価な常温架橋型
アクリルエマルジョンで置き換わるため、コストが抑え
られるとともに、水性ポリウレタン樹脂が耐摩耗性、耐
水性、耐熱水性、不粘着性等を付与し、常温架橋型アク
リルエマルジョンが密着性、強靱性、耐エタノール性、
耐黄変性、耐洗浄剤性等を付与する。さらに水溶性気化
性防錆剤を所定量含ませるようにすると、この水溶性気
化性防錆剤が、常温架橋型アクリルエマルジョンの作用
による金属製容器の錆の発生を抑える。そして、水を分
散媒として用いるようにすると、保管、使用時、環境公
害と安全衛生上の問題がなくなる。
【0028】
【実施例】以下に実施例を挙げてこの発明を説明する
が、この発明は、下記実施例により何ら限定されるもの
ではない。なお、以下において、「部」は、いずれも
「重量部」を意味する。以下の各例において各種性能評
価は以下の方法で行った。また、以下の各種性能評価方
法の記載中、JISの番号は、いずれも1990年版の
JISハンドブック「塗料」による。耐摩耗性試験 :JIS K5961−4.8による。そ
の結果は、下記に従って評価した。
【0029】 ○…摩耗減量が15mg未満/100回の場合。 △…摩耗減量が15mg以上20mg未満/100回の場
合。 ×…摩耗減量が20mg以上/100回の場合。耐水性試験 :JIS K5400−8.19による。そ
の結果は、下記に従って評価した。
【0030】 ○…塗面に、しわ、ふくれ、われ、はがれ、変色がなか
った。 △…塗面に、しわ、ふくれ、われ、はがれがなく、変色
のみがあった。 ×…塗面に、しわ、ふくれ、われ、はがれ、変色があっ
た。耐熱水性試験 :塗面を上にして、200mlのガラスコッ
プをおき、コップに90℃±2℃の熱湯を注入し、少し
熱湯をあふれさせる。この状態で10分間放置し、10
分後、湯をふきとり塗面の状態を調べた。その結果は、
下記に従って評価した。
【0031】 ○…塗面に、しわ、ふくれ、われ、はがれ、変色がなか
った。 △…塗面に、しわ、ふくれ、われ、はがれがなく、変色
のみがあった。 ×…塗面に、しわ、ふくれ、われ、はがれ、変色があっ
た。耐エタノール性試験 :JIS K5961−4.12に
準じた。ただし、石油ベンジンの代わりに、日本酒とし
て月桂冠タイム(アルコール分14.0度以上15.0
度未満)、ウイスキーとしてサントリートリス(アルコ
ール分37%)、ビールとしてサントリーモルツ(アル
コール分約5%)、および50%エタノール水溶液を塗
面に滴下した。その結果は、下記に従って評価した。
【0032】 ○…塗面に、しわ、ふくれ、白化が認められなかった。 ×…塗面に、しわ、ふくれ、白化が認められた。耐黄変性試験 :JIS K5400−9.8に準じて、
促進耐候試験を200時間行った。その結果は、下記に
従って評価した。
【0033】 ○…未試験板と比較して黄変がほとんどなかった。 ×…未試験板と比較して黄変が著しかった。耐凍結性試験 :内面塗装した200mlブリキ容器に塗料
150mlを入れ、フタをした。これを−15℃で17時
間放置し、次いで室温で7時間放置することを1サイク
ルとして2サイクル繰り返した後、開缶して、塗料の状
態を調べた。その結果は、下記に従って評価した。
【0034】 ○…未試験塗料と比べて著しい差異を認めなかった。 ×…液の分離、内容物の凝集、固化、液の著しい増粘や
減粘があった。不粘着性試験 :JIS K5961−4.7による。そ
の結果は、下記に従って評価した。 ○…肉眼で見て、塗面にアルミニウムはくによる損傷が
なかった。
【0035】 △…肉眼で見て、塗面にアルミニウムはくによる損傷が
少なかった。 ×…肉眼で見て、塗面にアルミニウムはくによる損傷が
著しかった。乾燥性試験 :JIS K5400−6.5により、硬化
乾燥に要する時間を測定した。その結果は、下記に従っ
て評価した。
【0036】○…30分以上75分未満。 △…75分以上90分未満。 ×…30分未満または90分以上。皮張り性試験 :JIS K5400−5.2による。そ
の結果は、下記に従って評価した。
【0037】○…皮張りが認められなかった。 ×…皮張りが認められた。容器内の錆試験 :内面塗装した700mlブリキ缶に塗料
500mlを入れ密閉した。これを40℃のフラン器中に
30日間、および室温で90日間放置した後、開缶し、
缶の内部のサビの発生状態を肉眼で調べた。その結果
は、下記に従って評価した。
【0038】○…缶の変色、サビがなかった。 ×…缶の変色、サビがあった。耐衝撃性試験 :JIS K5400−8.3.2によ
る。その結果は、下記に従って評価した。
【0039】 ○…塗膜のワレはあるが、ハガレ、浮きがなかった。 ×…塗膜のハガレ、浮きがあった。耐洗浄剤性試験 :JIS K5400−8.11によ
る。その結果は、下記に従って評価した。 ○…100回の往復運動で塗面にほとんど傷が付かなか
った。
【0040】 △…100回の往復運動で塗面の傷が目立った。 ×…100回の往復運動で塗面に傷が付き、全体がツヤ
消し状態になった。 −実施例1− 常温架橋型アクリルエマルジョンとしてアクロナールY
J−2753D(三菱油化バーディッシェ社製)60部
に、ブチルセロソルブと水との1/1混合物12.8部
とテキサノール(イーストマンコダック社製)1部を加
え、充分攪拌した後、水性ポリウレタン樹脂としてネオ
レッツR−960(ICIレジンズ社製)20部、メタ
ノール変性エタノール(日本アルコール販売)4部、S
N−デフォーマー381(サンノプコ社製)0.15
部、水溶性気化性防錆剤としてベルゾンWA−N(大和
化成製;有機アミンのカルボン酸塩を主成分とする。)
0.4部、デルトップ33(武田薬品製)0.1部、お
よびシックナー612(サンノプコ社製)0.9部をこ
の順に攪拌しつつ加えることにより、均一な粘度45″
/FC♯4(20℃)の乳白色塗料(水性被覆剤塗料組
成物)を得た。
【0041】次に、予めウレタン樹脂塗装された市販の
天然杢フロアー材(サクラ・ナラ・ケヤキ)に対し、表
面を♯320サンドペーパーで研磨し、ペイントうすめ
液で拭き取った上で、前記で得られた塗料を刷毛塗り
し、常温で4時間乾燥し、次いで、再度、この塗料を刷
毛塗りし、常温で3日以上乾燥することにより、強靭
で、光沢のある塗膜を得た。
【0042】得られた塗料および塗膜の各種性能を前記
の方法により調べ、その結果を後記表1に示した。 −実施例2− 実施例1において、常温架橋型アクリルエマルジョンと
してアクロナールYJ2753D(三菱油化バーディッ
シェ社製)60部の代わりに同じ部数のボンコートEC
−100(大日本インキ製)を用いた以外は実施例1と
同様にして、粘度40″/FC♯4(20℃)の乳白色
塗料を得た。
【0043】この塗料を用い、実施例1と同様にして塗
膜を得た。得られた塗料および塗膜の各種性能を前記の
方法により調べ、その結果を後記表1に示した。 −実施例3− 実施例1において、常温架橋型アクリルエマルジョンと
してアクロナールYJ2753D(三菱油化バーディッ
シェ社製)60部の代わりに同じ部数のボンコートEC
−204(大日本インキ製)を用いた以外は実施例1と
同様にして、粘度40″/FC♯4(20℃)の乳白色
塗料を得た。
【0044】この塗料を用い、実施例1と同様にして塗
膜を得た。得られた塗料および塗膜の各種性能を前記の
方法により調べ、その結果を後記表1に示した。 −実施例4− 実施例1において、常温架橋型アクリルエマルジョンと
してアクロナールYJ2753D(三菱油化バーディッ
シェ社製)60部の代わりに同じ部数のアクリセットS
C−313(日本触媒製)を用いた以外は実施例1と同
様にして、粘度40″/FC♯4(20℃)の乳白色塗
料を得た。
【0045】この塗料を用い、実施例1と同様にして塗
膜を得た。得られた塗料および塗膜の各種性能を前記の
方法により調べ、その結果を後記表1に示した。 −実施例5− 実施例1において、常温架橋型アクリルエマルジョンと
してアクロナールYJ2753D(三菱油化バーディッ
シェ社製)60部の代わりに同じ部数のアクリセットS
C−800(日本触媒製)を用いた以外は実施例1と同
様にして、粘度40″/FC♯4(20℃)の乳白色塗
料を得た。
【0046】この塗料を用い、実施例1と同様にして塗
膜を得た。得られた塗料および塗膜の各種性能を前記の
方法により調べ、その結果を後記表1に示した。 −比較例1− 実施例1において、常温架橋型アクリルエマルジョンで
あるアクロナールYJ2753D(三菱油化バーディッ
シェ社製)60部の代わりに常温非架橋型アクリルエマ
ルジョンである同じ部数のアクロナールYJ−2460
D(三菱油化バーディッシェ社製)を用いた以外は実施
例1と同様にして、粘度40″/FC♯4(20℃)の
乳白色塗料を得た。
【0047】この塗料を用い、実施例1と同様にして塗
膜を得た。得られた塗料および塗膜の各種性能を前記の
方法により調べ、その結果を後記表1に示した。 −比較例2− 実施例1において、常温架橋型アクリルエマルジョンで
あるアクロナールYJ2753D(三菱油化バーディッ
シェ社製)60部の代わりに常温非架橋型アクリルエマ
ルジョンである同じ部数のアクロナールYJ−295D
N(三菱油化バーディッシェ社製)を用いた以外は実施
例1と同様にして、粘度40″/FC♯4(20℃)の
乳白色塗料を得た。
【0048】この塗料を用い、実施例1と同様にして塗
膜を得た。得られた塗料および塗膜の各種性能を前記の
方法により調べ、その結果を後記表1に示した。 −比較例3− 実施例1において、常温架橋型アクリルエマルジョンで
あるアクロナールYJ2753D(三菱油化バーディッ
シェ社製)60部の代わりに常温非架橋型アクリルエマ
ルジョンである同じ部数のボンコートEC−880(大
日本インキ製)を用いた以外は実施例1と同様にして、
粘度40″/FC♯4(20℃)の乳白色塗料を得た。
【0049】この塗料を用い、実施例1と同様にして塗
膜を得た。得られた塗料および塗膜の各種性能を前記の
方法により調べ、その結果を後記表1に示した。 −比較例4− 実施例1において、常温架橋型アクリルエマルジョンで
あるアクロナールYJ2753D(三菱油化バーディッ
シェ社製)60部の代わりに常温非架橋型アクリルエマ
ルジョンである同じ部数のボンコートEC−818(大
日本インキ製)を用いた以外は実施例1と同様にして、
粘度40″/FC♯4(20℃)の乳白色塗料を得た。
【0050】この塗料を用い、実施例1と同様にして塗
膜を得た。得られた塗料および塗膜の各種性能を前記の
方法により調べ、その結果を後記表1に示した。 −比較例5− 実施例1において、常温架橋型アクリルエマルジョンで
あるアクロナールYJ2753D(三菱油化バーディッ
シェ社製)60部の代わりに常温非架橋型アクリルエマ
ルジョンである同じ部数のアクリセット210E(日本
触媒社製)を用いた以外は実施例1と同様にして、粘度
40″/FC♯4(20℃)の乳白色塗料を得た。
【0051】この塗料を用い、実施例1と同様にして塗
膜を得た。得られた塗料および塗膜の各種性能を前記の
方法により調べ、その結果を後記表1に示した。 −比較例6− 実施例1において、常温架橋型アクリルエマルジョンで
あるアクロナールYJ2753D(三菱油化バーディッ
シェ社製)60部の代わりに常温非架橋型アクリルエマ
ルジョンである同じ部数のアクリセット260E(日本
触媒社製)を用いた以外は実施例1と同様にして、粘度
40″/FC♯4(20℃)の乳白色塗料を得た。
【0052】この塗料を用い、実施例1と同様にして塗
膜を得た。得られた塗料および塗膜の各種性能を前記の
方法により調べ、その結果を後記表1に示した。 −実施例6− 常温架橋型アクリルエマルジョンとしてアクロナールY
J−2753D(三菱油化バーディッシェ社製)90部
に、ブチルセロソルブと水との1/1混合物19.2部
とテキサノール(イーストマンコダック社製)1.5部
を加え、充分攪拌した後、水性ポリウレタン樹脂として
ネオレッツR−960(ICIレジンズ社製)10部を
加え、後は実施例1と同様に、メタノール変性エタノー
ル(日本アルコール販売)4部、SN−デフォーマー3
81(サンノプコ社製)0.15部、水溶性気化性防錆
剤としてベルゾンWA−N(大和化成製)0.4部、デ
ルトップ33(武田薬品製)0.1部、およびシックナ
ー612(サンノプコ社製)0.9部をこの順に攪拌し
つつ加えることにより、均一な粘度40″/FC♯4
(20℃)の乳白色塗料を得た。
【0053】この塗料を用い、実施例1と同様にして塗
膜を得た。得られた塗料および塗膜の各種性能を前記の
方法により調べ、その結果を後記表2に示した。 −実施例7− 常温架橋型アクリルエマルジョンとしてアクロナールY
J−2753D(三菱油化バーディッシェ社製)60部
に、ブチルセロソルブと水との1/1混合物12.8部
とテキサノール(イーストマンコダック社製)1.5部
を加え、充分攪拌した後、水性ポリウレタン樹脂として
ネオレッツR−960(ICIレジンズ社製)40部を
加え、後は実施例1と同様に、メタノール変性エタノー
ル(日本アルコール販売)4部、SN−デフォーマー3
81(サンノプコ社製)0.15部、水溶性気化性防錆
剤としてベルゾンWA−N(大和化成製)0.4部、デ
ルトップ33(武田薬品製)0.1部、およびシックナ
ー612(サンノプコ社製)0.9部をこの順に攪拌し
つつ加えることにより、均一な粘度45″/FC♯4
(20℃)の乳白色塗料を得た。
【0054】この塗料を用い、実施例1と同様にして塗
膜を得た。得られた塗料および塗膜の各種性能を前記の
方法により調べ、その結果を後記表2に示した。 −比較例7− 常温架橋型アクリルエマルジョンとしてアクロナールY
J−2753D(三菱油化バーディッシェ社製)92部
に、ブチルセロソルブと水との1/1混合物19.6部
とテキサノール(イーストマンコダック社製)1.5部
を加え、充分攪拌した後、水性ポリウレタン樹脂として
ネオレッツR−960(ICIレジンズ社製)8部を加
え、後は実施例1と同様に、メタノール変性エタノール
(日本アルコール販売)4部、SN−デフォーマー38
1(サンノプコ社製)0.15部、水溶性気化性防錆剤
としてベルゾンWA−N(大和化成製)0.4部、デル
トップ33(武田薬品製)0.1部、およびシックナー
612(サンノプコ社製)0.9部をこの順に攪拌しつ
つ加えることにより、均一な粘度40″/FC♯4(2
0℃)の乳白色塗料を得た。
【0055】この塗料を用い、実施例1と同様にして塗
膜を得た。得られた塗料および塗膜の各種性能を前記の
方法により調べ、その結果を後記表2に示した。 −比較例8− 常温架橋型アクリルエマルジョンとしてアクロナールY
J−2753D(三菱油化バーディッシェ社製)55部
に、ブチルセロソルブと水との1/1混合物11.7部
とテキサノール(イーストマンコダック社製)0.9部
を加え、充分攪拌した後、水性ポリウレタン樹脂として
ネオレッツR−960(ICIレジンズ社製)45部を
加え、後は実施例1と同様に、メタノール変性エタノー
ル(日本アルコール販売)4部、SN−デフォーマー3
81(サンノプコ社製)0.15部、水溶性気化性防錆
剤としてベルゾンWA−N(大和化成製)0.4部、デ
ルトップ33(武田薬品製)0.1部、およびシックナ
ー612(サンノプコ社製)0.9部をこの順に攪拌し
つつ加えることにより、均一な粘度45″/FC♯4
(20℃)の乳白色塗料を得た。
【0056】この塗料を用い、実施例1と同様にして塗
膜を得た。得られた塗料および塗膜の各種性能を前記の
方法により調べ、その結果を後記表2に示した。 −実施例8− 実施例1において、メタノール変性エタノール(日本ア
ルコール販売)の配合量を2部に変更した以外は実施例
1と同様にして、粘度45″/FC♯4(20℃)の塗
料を得た。
【0057】この塗料を用い、実施例1と同様にして塗
膜を得た。得られた塗料および塗膜の各種性能を前記の
方法により調べ、その結果を後記表2に示した。 −実施例9− 実施例1において、メタノール変性エタノール(日本ア
ルコール販売)の配合量を10部に変更した以外は実施
例1と同様にして、粘度40″/FC♯4(20℃)の
塗料を得た。
【0058】この塗料を用い、実施例1と同様にして塗
膜を得た。得られた塗料および塗膜の各種性能を前記の
方法により調べ、その結果を後記表2に示した。 −比較例9− 実施例1において、メタノール変性エタノール(日本ア
ルコール販売)の配合量を1.5部に変更した以外は実
施例1と同様にして、粘度45″/FC♯4(20℃)
の塗料を得た。
【0059】この塗料を用い、実施例1と同様にして塗
膜を得た。得られた塗料および塗膜の各種性能を前記の
方法により調べ、その結果を後記表2に示した。 −比較例10− 実施例1において、メタノール変性エタノール(日本ア
ルコール販売)の配合量を12部に変更した以外は実施
例1と同様にして、粘度40″/FC♯4(20℃)の
塗料を得た。
【0060】この塗料を用い、実施例1と同様にして塗
膜を得た。得られた塗料および塗膜の各種性能を前記の
方法により調べ、その結果を後記表2に示した。 −実施例10− 実施例1において、水溶性気化性防錆剤として用いたベ
ルゾンWA−N(大和化成製)の配合量を0.02部に
変更した以外は実施例1と同様にして、粘度45″/F
C♯4(20℃)の塗料を得た。
【0061】この塗料を用い、実施例1と同様にして塗
膜を得た。得られた塗料および塗膜の各種性能を前記の
方法により調べ、その結果を後記表2に示した。 −実施例11− 実施例1において、水溶性気化性防錆剤として用いたベ
ルゾンWA−N(大和化成製)の配合量を1.5部に変
更した以外は実施例1と同様にして、粘度45″/FC
♯4(20℃)の塗料を得た。
【0062】この塗料を用い、実施例1と同様にして塗
膜を得た。得られた塗料および塗膜の各種性能を前記の
方法により調べ、その結果を後記表2に示した。 −比較例11− 実施例1において、水溶性気化性防錆剤として用いたベ
ルゾンWA−N(大和化成製)の配合量を0.01部に
変更した以外は実施例1と同様にして、粘度45″/F
C♯4(20℃)の塗料を得た。
【0063】この塗料を用い、実施例1と同様にして塗
膜を得た。得られた塗料および塗膜の各種性能を前記の
方法により調べ、その結果を後記表2に示した。 −比較例12− 実施例1において、水溶性気化性防錆剤として用いたベ
ルゾンWA−N(大和化成製)の配合量を1.6部に変
更した以外は実施例1と同様にして、粘度45″/FC
♯4(20℃)の塗料を得た。
【0064】この塗料を用い、実施例1と同様にして塗
膜を得た。得られた塗料および塗膜の各種性能を前記の
方法により調べ、その結果を後記表2に示した。
【0065】
【表1】
【0066】
【表2】
【0067】表1および2にみるように、実施例にかか
る塗料および塗膜は、比較例にかかる塗料および塗膜に
比べて、もれなく各種性能に優れていることが確認され
た。
【0068】
【発明の効果】この発明にかかる水性被覆剤塗料組成物
は、比較的安価で、保管、使用時、環境公害と安全衛生
上の問題がなく、耐磨耗性等に優れ、経時的な黄変が少
なく、被覆物に対するヌレと密着性が良いといった、従
来の水性被覆剤塗料組成物と同様の長所を維持しなが
ら、従来品に比べて、強靭で、耐エタノール性、耐洗浄
剤性、耐水性、耐熱水性等に優れ、粘着性がないといっ
た長所を併せ持つ塗膜を形成することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C09D 133/04 - 133/16 C09D 175/04 - 175/16 C09D 5/08 C08L 33/04 - 33/16 C08L 75/04 - 75/16

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水性ポリウレタン樹脂およびアクリルエ
    マルジョンを成膜成分として含む水性被覆剤塗料組成物
    であって、前記アクリルエマルジョンが常温架橋型アク
    リルエマルジョンであり、全組成物中、前記水性ポリウ
    レタン樹脂を10〜40wt%、前記常温架橋型アクリ
    ルエマルジョンを90〜60wt%の各割合で含むとと
    もに、水溶性気化性防錆剤を0.02〜1.5wt%の
    割合で含むことを特徴とする水性被覆剤塗料組成物。
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