JPH06264004A - 低臭性エアゾール塗料組成物 - Google Patents

低臭性エアゾール塗料組成物

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JPH06264004A
JPH06264004A JP7648393A JP7648393A JPH06264004A JP H06264004 A JPH06264004 A JP H06264004A JP 7648393 A JP7648393 A JP 7648393A JP 7648393 A JP7648393 A JP 7648393A JP H06264004 A JPH06264004 A JP H06264004A
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JP
Japan
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resin
solvent
coating composition
aerosol
aerosol coating
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JP7648393A
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English (en)
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Machiko Akiyoshi
真知子 秋吉
Hiroyuki Okabe
博之 岡部
Tokio Matsuda
時雄 松田
Takeshi Asai
健 浅井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Atom Chemical Paint Co Ltd
Original Assignee
Atom Chemical Paint Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】従来エアゾール化が難しかった非水分散型樹脂
樹脂組成物を主成分として保存安定性が良好、塗装
環境が良好(低臭性)、低公害性(光化学不活性)、
低引火性(非危険物)等の特長を有するエアゾール塗
料組成物を提供すること。 【構成】芳香族炭化水素を1容量%以下含有する脂肪族
炭化水素系溶剤を溶媒成分の主成分としてなる非水分散
型樹脂組成物を主成分とするエアゾール塗料原液組成物
と該脂肪族炭化水素系溶剤の溶解性パラメーターと近似
の溶解性パラメーターを示す噴射剤とからなる低臭性エ
アゾール塗料組成物であり、好ましくは前記脂肪族炭化
水素系溶剤の溶解性パラメーターは6〜8.5である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、産業用ならびに一般消
費用、特に家庭用として有用なエアゾール塗料組成物に
関し、その目的は、保存安定性が良好、塗料環境が
良好(低臭性)、低公害性(光化学不活性)、低引
火性(非危険物)等の特長を有するエアゾール塗料組成
物の提供にある。
【0002】
【従来の技術】従来のエアゾール塗料は、天然樹脂や合
成樹脂からなるビヒクル成分を、トルエン、酢酸エチ
ル、メチルエチルケトン等の有機溶媒に溶解し使用して
いる。しかし、これらの溶剤は可燃性が強く、人体に有
害なものが多いため取り扱い及び使用上多くの問題があ
った。また塗装作業中・塗装後の溶剤臭が強く塗装環境
が問題である。
【0003】そこで最近は、水溶性樹脂を用い噴射剤と
してジメチルエーテル等を使用した、非危険物(消防法
上の指定可燃物)水性エアゾール用塗料が検討されてい
る。しかし、これらの水性エアゾール塗料は、ジメチル
エーテル等の噴射剤を充填しエアゾール化した場合、貯
蔵安定性に問題があり、貯蔵安定性を向上させるための
配合上の手法や容器の防食対策等、製品化に様々な制約
が付きまとう。また、従来のエアゾール塗料同様、塗装
作業中・塗装後の溶剤臭がある。
【0004】しかしながら、水性エアゾールは溶剤型エ
アゾールと比べ、安全性、基材・旧塗膜を侵しにく
い等の優位点も有している。そこで本発明者らは、従来
の溶剤型エアゾール及び水性エアゾールの持つ長所を生
かした、新規にして有用なる低臭性エアゾール塗料組成
物の開発に至った。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明では従来の溶剤
型エアゾール及び水性エアゾールの持つ長所を生かし、
かつ低臭とするため、非水分散型樹脂組成物を主成分と
したエアゾール塗料組成物の開発を行った。低臭の樹脂
組成物を考えた場合、低臭溶剤とし脂肪族炭化水素系樹
脂が考えられるが、脂肪族炭化水素系溶剤を媒体として
選択することができる樹脂に非水分散型樹脂がある。非
水分散型樹脂組成物は、脂肪族炭化水素系溶剤を媒体と
して選択することにより、低臭性、低公害性、低
引火性等の特長を持たせることができる。また、非水分
散型樹脂組成物は塗膜物性が溶剤型に近いという特長を
持っている。しかしながら非水分散型樹脂組成物は、そ
の分散化度・分子量・平均粒子径等の要因で、エアゾー
ルにした場合、スプレー性・安定性等に問題があり、こ
れまで製品化されなかった。また、非水分散型樹脂組成
物の構造粘性のために平滑な塗膜が得られにくいという
問題があった。
【0006】本発明において、従来エアゾール化が難し
かった非水分散型樹脂樹脂組成物を主成分として保存
安定性が良好、塗装環境が良好(低臭性)、低公害
性(光化学不活性)、低引火性(非危険物)等の特長
を有するエアゾール塗料組成物を得ることができた。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、芳香族炭化水
素を1容量%以下含有する脂肪族炭化水素系溶剤を溶媒
成分の主成分としてなる非水分散型樹脂組成物を主成分
とするエアゾール塗料原液組成物と該脂肪族炭化水素系
溶剤の溶解性パラメーターと近似の溶解性パラメーター
を示す噴射剤とからなる低臭性エアゾール塗料組成物で
ある。
【0008】以下、この発明の構成を詳細に説明する。
本発明の低臭性エアゾール塗料組成物の構成は、エアゾ
ール塗料用原液組成物と噴射剤からなり、該原液組成物
は、非水分散型樹脂組成物を必須とし、その他、通常、
顔料を含み、所望により種々のその他の添加剤を有する
構成であり、噴射剤の一部は液化しており、該原液組成
物の溶媒としても機能し、その他部はガス化している。
尚、本発明の低臭性エアゾール塗料組成物は、所望の容
器に収められ、本発明の組成物は、噴射ガスにより、所
望の被塗物に噴霧され、該原液組成物に溶解していた噴
射剤は噴霧と共に気化される。
【0009】非水分散型樹脂組成物は、非水分散型樹脂
(樹脂固形分)と芳香族炭化水素を1容量%以下含有す
る脂肪族炭化水素系溶剤(以下、本発明溶剤ともいう)
を溶媒成分の主成分とする溶媒からなり、本発明溶剤の
溶解性パラメーター(δ)は、噴射剤のδ値と近似する
値のものが使用されるので、良好なスプレー性・安定
性、低臭性、低公害性、低引火性等が確保できた。
【0010】ここで、本発明溶剤と噴射剤の各δ値の差
は、絶対値で2.0以内、好ましくは1.5以内の範囲
である。本発明溶剤に使用される脂肪族炭化水素は、炭
化水素系有機化合物のうち、分子内のすべての炭素が鎖
状につながっているもの、または枝分かれ構造があって
も環式構造を含まないものをいい、代表的なものには、
n−ヘキサン、n−ヘプタン、n−オクタン等の正パラ
フィン、i−ヘプタン、i−オクタン等のイソパラフィ
ン等の脂肪族飽和炭化水素等が挙げられる。
【0011】非水分散型樹脂組成物は、非水系の有機溶
媒中に塗料用樹脂を微粒子に安定して分散させたものを
いう。樹脂組成としては、塗料用として適性を有し、一
般に溶剤型塗料等にて用いられている樹脂を用いること
ができる。例えば、ポリ(メタ)アクリル系、ポリスチ
レン系、ポリエステル系、ウレタン系、エポキシ系、フ
ッ素樹脂系及びまたはこれらの共重合樹脂、グラフト樹
脂等が利用される。
【0012】これらの樹脂成分は、溶媒または樹脂相互
の相溶性の差に応じて一部は溶媒中に均一相としてその
他は粒子相に分かれて存在する。すなわち、溶媒の溶解
性パラメーターに近い溶解性パラメーターを有する樹脂
は均一相に、反対に溶解性パラメーターの差の大きい樹
脂は粒子相となる。したがって、非水分散型樹脂組成物
としては、均一相及び粒子相に存在する樹脂並びに溶媒
の溶解性パラメーターを適当に選定することにより、非
水分散型樹脂の分散安定性を向上させることができる。
また均一相に存在する樹脂と同一またはそれと相溶性の
ある樹脂をグラフト等の手段により、分散粒子の表面に
局在化させ、いわゆるコア/セル構造を与えることによ
り、極端に溶解性パラメーターの差の大きな樹脂でも分
散させることが可能である。さらにこの様な手段と同時
に、分散粒子のコア部を架橋させることにより塗膜性能
の向上を図ることもできる。非水分散型樹脂は、主体の
樹脂分子が粒子状で存在するため、従来の溶剤型または
水系の樹脂に比べ、極端に高分子量の状態であっても塗
装に適する粘度挙動を示すので、優れた塗膜性能を与え
る。特に下地のヤニの滲み出しを防止する能力に優れて
いる。
【0013】本発明に用いられる非水分散型樹脂組成物
は、塗料用として塗料適性及び塗膜適性を有するもので
あれば利用可能であるが、塗料組成物の臭気、引火性、
貯蔵安定性及び塗膜性能等本願の目的をより効果的に実
現するためには、次のようなものが望ましい。 溶媒成分として、溶解性パラメーターが6〜8.5、
芳香族炭化水素含有量1.0容量%以下の脂肪族炭化水
素系溶剤を主成分として含有するもの。
【0014】分散化度として20〜40%の範囲にあ
るもの。ここで、「分散化度」とは、非水分散型樹脂全
体に含有される樹脂の重量に対する分子相に存在する樹
脂の重量の割合を百分率で表したものと定義する。 重量平均分子量が30,000〜300,000の範
囲にあるもの。 平均粒子径が0.5μm以下であるもの。
【0015】Tg(ガラス転移温度)が10〜40℃
の範囲にあるもの。 固形分が40〜65重量%の範囲にあるもの。 溶媒成分の溶解性パラメーターを上記のように設定した
理由は、噴射剤として選択され得る化合物としては、特
に制限されないが、好適に使用される噴射ガスであるD
ME(ジメチルエーテル)の溶解性パラメーター(7.
3)及びLPG(LPガス)の溶解性パラメーター
(7.1)との差、また、溶媒としての溶解力から設定
した数値である。
【0016】分散化度を上記の範囲に設定した理由は、
20%以下になると塗膜性能が悪くなり、40%以上に
なると樹脂組成物及びエアゾールとしての安定性が悪く
なるからである。分子量を上記の範囲に設定した理由
は、重量平均分子量が30,000以下では塗膜性能が
充分でなく、300,000以上では樹脂粘度が高すぎ
脱臭効果が低くなるため、臭気や塗膜の気観が悪くなる
からである。
【0017】平均粒子径を0.5μm以下とした理由
は、0.5μmを越えると樹脂の安定性及びエアゾール
としての安定性が悪くなるからである。さらにガラス転
移温度を上記の範囲に設定した理由は、10℃以下にな
ると不粘着性が悪く、硬度が不十分で、耐候性・耐汚染
が悪くなり、40℃以上になると硬度が高いために耐ク
ラック性が悪くなるからである。
【0018】固形分は、適切な樹脂粘度との関係で上記
のように設定した。尚、溶媒成分の溶解性パラメーター
(δ)・芳香族炭化水素含有量を上記のように選択した
場合、樹脂の均一相・粒子相に好適に選択される成分の
例を下記に述べる。 ・溶媒 IPソルベント1620(出光石油化学製、δ:7.
2、芳香族炭化水素含有量:0.1容量%以下) アイソパーG(エクソン製、δ:7.2、芳香族炭化水
素含有量:0.08容量%) エクソールD−40(安藤パラケミー製、δ:7.3、
芳香族炭化水素含有量:0.01容量%) アイソゾール300(日本石油製、δ:7.2、芳香族
炭化水素含有量:0.1容量%以下) ・均一相(δ:7〜9付近の樹脂使用) ポリメタクリル酸エチル、ポリアクリル酸メチル等のポ
リアクリル酸アルキル ・粒子相(δ:9以上の樹脂使用) ポリスチレン、ポリ酢酸ビニル等 上記のように均一相となる樹脂のモノマーは、溶媒の溶
解性パラメーターに近いものを選択すればよい。また、
粒子相となる樹脂は溶媒の溶解性パラメーターと差のあ
るものを選択すればよい。
【0019】この発明において溶剤成分としては、上記
の樹脂成分の媒体と同条件の溶剤の使用が望ましい。ま
た消防法上の非危険物とするためには引火点40℃以上
の溶剤を選択すればよく、エアゾール塗料組成物100
重量部中40重量部以下に配合する必要がある。また3
0重量部以上配合すると塗り易く良好な塗膜が得られる
が、30重量部未満であると噴射物は流動性が不十分の
ために平滑な塗膜が得られない。
【0020】また、通常、固形分60重量%(塗料組成
物中)以上のエアゾール塗料組成物は噴射物が流動性を
なくし、密着性が悪くなる。本発明では、樹脂成分に、
非水分散型樹脂と相溶性の良い樹脂(分散用樹脂と称す
る。例えば、アクリル樹脂、アクリル化アルキッド樹
脂、アルキッド樹脂)を10重量%〜20重量%(全樹
脂固形分中)配合することで上記の問題点を改良してい
る。
【0021】ここで、「分散用樹脂」とは、非水分散型
樹脂の分散安定性を向上させるために用いるもので、非
水分散型樹脂の溶媒と相溶性があり、均一相の樹脂の有
する溶解性パラメーターに近似の溶解性パラメーターを
もつ樹脂をいう。単一の樹脂で構成されているものや、
2種以上のモノマーによって構成された共重合体または
グラフト重合体あるいはこれらの混合系も含まれる。
【0022】分散用樹脂の配合量は、10重量%以下で
は平滑な塗膜が得られず、20重量%を越えるとダレ易
くなり、塗膜性も悪くなる。さらに塗膜の表面性を改良
するためには、フッ素系界面活性剤を使用すると良い。
フッ素系界面活性剤は、フッ素を含有する界面活性剤で
塗膜性能を向上させるために添加される。分子中に高度
にフッ素化された長鎖アルキル基を含有するため、表面
活性が良好となる。
【0023】本発明において好適なフッ素系界面活性剤
としては、パーフルオロアルキル基親油性基含有オリゴ
マー(ノニオン性)が例示される。配合量は、1重量%
〜5重量%(塗料組成物中)が望ましい。フッ素系界面
活性剤を1重量%以上添加することにより、より平滑で
美麗な塗膜が得られる。5重量%以上になるとピンホー
ルが発生する恐れがある。
【0024】また、この発明に係わるエアゾール塗料用
原液組成物に顔料を配合させてエアゾール塗料とするこ
ともでき、顔料としては酸化チタン、炭酸カルシウム、
弁柄、カーボンブラック、フタロシアニンブルー、アゾ
系顔料、黄色酸化鉄等の通常に使用されている顔料を使
用することができる。配合量は充分な隠蔽力が得られ、
かつスプレー噴霧性が悪くならない程度の配合量とする
ことが望ましく、具体的には、エアゾール塗料用原液組
成物100重量部中20〜40重量部とするのが望まし
いが、特に上記配合量に限定されず、適宜決定すれば良
い。
【0025】さらにこの発明のおいて低温造膜性を向上
させるために、上記成分に加え増膜助剤を配合すること
ができる。その他、必要に応じ添加剤を加えることも可
能である。添加剤のうち、分散剤・沈澱防止剤の使用が
望ましいが、非極性溶媒と相溶性の良いものを選択しな
いと、塗膜物性・安定性に悪影響を及ぼすので注意しな
ければならない。またスプレー時の泡消えをよくするた
めに、消泡剤の使用が望ましいが、選択条件は分散剤・
沈澱防止剤と同じである。
【0026】前記の通りエアゾール塗料原液が調製され
れば、これをエアゾール噴射ガスと共にエアゾール容器
に充填してエアゾール塗料とする。この場合、エアゾー
ル容器に充填された時の容器内の容量比で、エアゾール
塗料原液100容量部に対し、好ましくは噴射ガスを1
00〜200容量部の割合で配合することが望ましい。
噴射ガスが200容量部を越えると塗料に対しエアゾー
ル噴射ガスの割合が多すぎ、容器の中での圧力が高くな
り、付着効率が落ち、塗装面積も少なくなる傾向がある
し、逆に100容量部未満であると容器内での圧力が低
くなり、塗料の霧化が悪く均一に塗装することが困難に
なったり、塗装した際にタレ易くなる恐れがある。
【0027】本発明のエアゾール噴射ガスには可燃性液
化ガスが使用される。この液化ガスには好ましくはジメ
チルエーテル、LPガスまたはこれらの組合せで使用さ
れ、DME(ジメチルエーテル)/LPG(LPガス)
重量比は100/0〜50/50が好適に使用される。
LPガスの比率が増えすぎると、噴射ガスと塗料原液と
の溶解性が充分でないために噴霧性が悪くなる。従っ
て、例えばジメチルエーテル70重量部に対しLPガス
30重量部の混合ガスは特に好適である。
【0028】さらに実施例及び比較例を挙げて本発明を
具体的に説明する。
【0029】
【実施例】
(実施例1〜6)表1に示す処方の通りにエアゾール塗
料組成物を作成した。
【0030】
【表1】
【0031】*1 ポリアクリル酸アルキル/酢ビ共重
合体の非水分散型樹脂:日本カーバイド製、艶消し塗料
用(樹脂固形分:43%、Mw:250,000、T
g:21℃、平均粒子径0.3μm、分散化度:35
%、溶媒成分:IPソルベント1620) *2 ポリアクリル酸アルキル/スチレン共重合体の非
水分散型樹脂:日本カーバイド製、艶有り塗料用(樹脂
固形分:44%、Mw:85,000、Tg:15℃、
平均粒子径0.5μm、分散化度:25%、溶媒成分:
IPソルベント1620) *3 ポリアクリル酸アルキル/酢ビ共重合体の非水分
散型樹脂:日本カーバイド製、艶消し塗料用(樹脂固形
分:44%、Mw:30,000、Tg:14℃、平均
粒子径0.5μm、分散化度:25%、溶媒成分:IP
ソルベント1620) *4 ポリアクリル酸アルキル/酢ビ共重合体の非水分
散型樹脂:日本カーバイド製、艶消し塗料用(樹脂固形
分:45%、Mw:300,000、Tg:30℃、平
均粒子径0.4μm、分散化度:25%、溶媒成分:I
Pソルベント1620) *5 ポリアクリル酸アルキル/スチレン共重合体の非
水分散型樹脂:日本カーバイド製、艶消し塗料用(樹脂
固形分:45%、Mw:80,000、Tg:9℃、平
均粒子径0.4μm、分散化度:25%、溶媒成分:I
Pソルベント1620) *6 ポリアクリル酸アルキル/スチレン共重合体の非
水分散型樹脂:日本カーバイド製、艶消し塗料用(樹脂
固形分:45%、Mw:230,000、Tg:29
℃、平均粒子径0.6μm、分散化度:30%、溶媒成
分:IPソルベント1620) *7 ポリアクリル酸アルキル/酢ビ共重合体の非水分
散型樹脂:日本カーバイド製、艶消し塗料用(樹脂固形
分:45%、Mw:230,000、Tg:29℃、平
均粒子径0.6μm、分散化度:30%、溶媒成分:I
Pソルベント1620) *8 IPソルベント1620(イソパラフィン系溶
剤):出光石油化学製(芳香族炭化水素:0.1容量%
以下、溶解性パラメーター:7.2) *9 チタンR930:石原産業製 *10 KC−1000:ケーシー工業製 *11 ポリアクリル酸アルキル樹脂:日本カーバイド
製、分散用樹脂(樹脂固形分:43%、Mw:50,0
00、Tg:25℃) *12 BFDG(ブチルプロピレンジグリコール):
日本乳化剤製 *13 アンチテーラーU(長鎖ポリアミノアマイドと
高分子量酸エステルの塩):Byk−Chemie製 *14 Byk080(特殊変性ポリシロキサン共重合
物):Byk−Chemie製 *15 メガファックF−177(パーフルオロアルキ
ル基親油性基含有オリゴマー(ノニオン性):大日本イ
ンキ化学工業製 (実施例7〜12)表2に示す処方の通りにエアゾール
塗料組成物を作成した。
【0032】
【表2】
【0033】(比較例1〜3)表3に示す処方の通りに
エアゾール塗料組成物を作成した。
【0034】
【表3】
【0035】*16 ポリアクリル酸アルキル樹脂:大
日本インキ化学工業製(樹脂固形分:45%、Mw:9
0,000、Tg:32℃、溶媒成分:トルエン、酢酸
ブチル、エチレングリコールモノブチルエーテル) *17 水溶性ポリアクリル酸アルキル樹脂:大日本イ
ンキ化学工業製(樹脂固形分:50%、Mw:25,0
00、Tg:25℃、溶媒成分:エチレングリコールモ
ノブチルエーテル、水) *18 ポリアクリル酸アルキル/スチレン共重合体の
非水分散型樹脂:日本カーバイド製、艶消し塗料(樹脂
固形分:43%、Mw:80,000、Tg:18℃、
平均粒子径0.4μm、分散化度:30%、溶媒成分:
ニューソルベントK) *19 ラッカー系溶剤:トルエン・酢酸ブチル・セロ
ソルブアセテート・エテレングリコールモノブチルエー
テルの混合溶剤 *20 水溶性溶剤:エテレングリコールモノブチルエ
ーテル *21 ニューソルベントK:日本石油製(溶解性パラ
メーター:7.3、芳香族炭化水素34.1容量%) *22 ディスパロン4200−20(酸化ポリスチレ
ン):楠本化成製 以上実施例1〜12及び比較例1〜3を下記により評価
し、その結果を表4に示した。
【0036】◎ 非常に優れている(使用上問題が
なく性能が非常に優れている) ◎〜○ 優れている(使用上問題がなく性能が優れてい
る) ○ 良好(使用上問題がない) ○〜△ 比較的良好(使用上ほとんど問題がない) △ やや悪い(使用上問題がある) × 悪い(使用上非常に問題がある) (1)危険物区分 消防法で定められた試験に沿って塗料の危険性を示した
もので、噴射剤を除く塗料原液の危険性を表している。
危険物区分の品名は、引火点の数値によって下記のよう
に定められている。
【0037】引火点<21℃ →第一石
油類(表中、1石と略す) 21℃≦引火点<70℃ →第二石油類 70℃≦引火点<200℃ →第三石油類 200℃≦引火点 →第四石油類 また、特例として下記の条件を全て満足するものは危険
物とはみなさない(指定可燃物として扱われる。表中、
非危と略す。)。
【0038】引火点 40℃以上 燃焼点 60℃以上 可燃性液体量 40%以下 (2)スプレー適性 一定温度(20℃)でノズルボタンを押し下げ噴出口部
より塗料を噴出させ、その際の微粒化状態を観察した。 (3)塗膜の外観 被塗物(隠ぺい率試験紙:太佑機材製)に約100g/
2 の割合で塗布し、塗膜の平滑性を確認した。JIS
K 5400準拠。 (4)耐ダレ性 被塗物(隠ぺい率試験紙:太佑機材製)に一定温度(2
0℃)で、距離20cmより、約100g/m2 の割合
で塗布し、塗装後板を垂直に立て、塗膜のダレ状況を確
認した。 (5)臭気性 塗装作業中、塗装後に臭気を確認した(官能試験)。 (6)乾燥性 JIS K 5400に準拠して実施した。 (7)不粘着性 被塗物(フレキシブル板)に約100g/m2 の割合で
スプレー塗布し、20℃にて1日乾燥した後、被塗物に
吉野紙を載せ、吉野紙の中央に0.25kg/cm2
荷重を付加して24時間放置した後、吉野紙を塗面から
引き離し、塗面と吉野紙との粘着の程度と塗面についた
吉野紙の跡とを調べた。 (8)ゴバン目試験 被塗物(フレキシブル板)に約100g/m2 の割合で
スプレー塗布し、20℃にて1日乾燥した後、ゴバン目
試験を行った。ゴバン目は1mm間隔の100個のゴバ
ン目を用い、カッターでゴバン目カットした後、セロテ
ープ剥離した。 (9)描画試験 被塗物(フレキシブル板)に約100g/m2 の割合で
スプレー塗布し、20℃にて1日乾燥した後、描画試験
機にて描画試験を行った(荷重:300g)。 (10)耐衝撃性試験 被塗物(フレキシブル板)に約100g/m2 の割合で
スプレー塗布し、20℃にて1日乾燥した後、耐衝撃性
試験機にて耐衝撃性試験を行った(荷重:300g、落
下距離:30cm)。 (11)鉛筆硬度 被塗物(フレキシブル板)に約100g/m2 の割合で
スプレー塗布し、20℃にて1日乾燥した後、塗膜に鉛
筆で引っかき試験を行った。 (12)光沢 表の数値は60°鏡面光沢の測定値である。 (13)耐水性 被塗物(フレキシブル板)に約100g/m2 の割合で
スプレー塗布し、20℃にて1日乾燥した後、96時間
水中に浸漬して塗膜の外観を観察した。( (14)耐湿熱性 被塗物(フレキシブル板)に約100g/m2 の割合で
スプレー塗布し、20℃にて1日乾燥した後、50℃・
95%RHの耐湿熱試験機で一週間放置して、塗膜の外
観を観察した。 (15)耐アルカリ性 被塗物(フレキシブル板)に約100g/m2 の割合で
スプレー塗布し、20℃にて1日乾燥した後、飽和消石
灰水に一週間浸漬して、塗膜の外観を観察した。 (16)ヤニ止め性 艶消し水性塗膜上にタバコのヤニを一定量塗布して旧塗
膜を作製し、その上から約100g/m2 の割合でスプ
レー塗布し、一ヵ月放置後のヤニのしみ出し度合を観察
した。 (17)防カビ性 JIS Z 2911の防カビ抵抗試験に準拠。 (18)耐候性 被塗物(フレキシブル板)に、約100g/m2 の割合
でスプレー塗布し、20℃にて7日乾燥した後、サンシ
ャインウエザーメーター300時間照射後の塗膜の外観
を観察した。 (19)貯蔵安定性 エアゾールを45℃で6ヶ月貯蔵した後の再分散性につ
いて調べた。 (20)缶内腐食 エアゾールを45℃で6ヶ月貯蔵した後の缶内の発錆状
態について調べた。 (21)総合評価 (1)〜(20)の試験結果により、総合的に評価し
た。
【0039】
【表4】
【0040】以上の表より、実施例1は、艶消し配合の
エアゾール塗料組成物として、実施例2は、艶あり配合
のエアゾール塗料組成物として、夫々、理想的な性能を
備えていることが、明らかである。実施例3は、樹脂分
子量の小さいものを使用した例であり、塗膜性能がやや
不十分である。実施例4は、樹脂分子量の大きなものを
使用した例であり、臭気や塗膜の外観がやや劣るように
なる。実施例5は、Tgの低い樹脂を使用した例であ
り、不粘着性、硬度、耐候性がやや劣る。実施例6は、
Tgの高い樹脂を使用した例であり、高硬度であり、耐
クラック性がやや劣る。実施例7は、平均粒子径の大き
な樹脂を使用した例であり、貯蔵安定性がやや劣る。実
施例8は実施例1において、分散用樹脂がその樹脂組成
中10%となるように添加し、界面活性剤を除いた例で
あり、塗膜の平滑性がやや劣る。実施例9は、実施例1
において、分散用樹脂がその樹脂組成中15%となるよ
うに添加し、界面活性剤を除いた例であり、ほぼ理想的
な性能を示している。実施例10は、実施例1におい
て、分散用樹脂がその樹脂組成中20%となるように添
加し、界面活性剤を除いた例であり、ダレ性、塗膜性能
がやや劣る。実施例11は、実施例1において、界面活
性剤を除いた例であり、塗膜の平滑性がやや劣る。実施
例12は、実施例1において、界面活性剤を5%に増加
した例であり、塗膜の外観がやや劣る。
【0041】比較例1は、溶剤型エアゾールの例を、比
較例2は、水性エアゾールの例を、比較例3は、非水分
散型樹脂組成物で本発明溶剤以外の臭気のあるものを使
用した例である。比較例1は、第一石油類に属し、耐ダ
レ性、臭気性に劣り、ヤニ止め性が充分でない。また、
比較例2は、臭気性および耐アルカリ性が劣り、不粘着
性が充分でない。比較例3は、臭気性が劣る。
【0042】
【発明の効果】以上詳述した如く、この発明に係わるエ
アゾール塗料組成物は、保存性が良好、低臭性、
低公害性、低引火性等の特長を持つ。この発明に係わ
るエアゾール塗料組成物は、水を含有していないので、
保存時の容器内における安定性が良好で保存時の容器内
における錆を発生させない。また安定性の良い非水分散
型樹脂組成物・塗料配合を用いていることから、再分散
性が良好である。
【0043】さらに従来のエアゾール塗料組成物とは異
なり、低臭の非水分散型樹脂と低臭溶剤を用いているた
め、溶剤臭がほとんどなく塗装作業中・塗装後の環境が
良好である。また使用している溶剤は光化学不活性の溶
剤を用いているので低公害性である。また消防法上の非
危険物とすることが可能であるため、低引火性で一般家
庭で長期間安心して使用することができる。
【0044】加えて、弱溶剤を使用しているため、旧塗
膜を侵さず塗料用シンナー(ニューソルベントK)で用
具の手入れが可能である。また非水分散型塗料はエマル
ション塗料のようなカビの発生源となるようなものがほ
とんでないことから、浴室カベの塗装に適した防カビ性
を有している。その他、非水分散型塗料の特長である、
タバコのヤニに対するヤニ止め効果を有している。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 芳香族炭化水素を1容量%以下含有する
    脂肪族炭化水素系溶剤を溶媒成分の主成分としてなる非
    水分散型樹脂組成物を主成分とするエアゾール塗料原液
    組成物と該脂肪族炭化水素系溶剤の溶解性パラメーター
    と近似の溶解性パラメーターを示す噴射剤とからなる低
    臭性エアゾール塗料組成物。
  2. 【請求項2】 前記脂肪族炭化水素系溶剤の溶解性パラ
    メーターが6〜8.5であることを特徴とする請求項1
    記載の低臭性エアゾール塗料組成物。
  3. 【請求項3】 混合比が、(100/0)〜(50/5
    0)重量比の範囲にあるDME/LPGの混合物を主成
    分とする噴射剤を、エアゾール塗料原液組成物100容
    量部に対し、100〜200容量部含有してなる請求項
    1記載の低臭性エアゾール塗料組成物。
  4. 【請求項4】 非水分散型樹脂の重量平均分子量が3
    0,000〜300,000である請求項1記載の低臭
    性エアゾール塗料組成物。
  5. 【請求項5】 フッ素系界面活性剤をエアゾール塗料原
    液組成物100重量部に対し、1〜5重量部含有してな
    る請求項1記載の低臭性エアゾール塗料組成物。
  6. 【請求項6】 分散用樹脂を全樹脂固形分中に10〜2
    0重量部含有してなる請求項1記載の低臭性エアゾール
    塗料組成物。
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