JP2869607B2 - 通話内容録音方法 - Google Patents

通話内容録音方法

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JP2869607B2
JP2869607B2 JP2993593A JP2993593A JP2869607B2 JP 2869607 B2 JP2869607 B2 JP 2869607B2 JP 2993593 A JP2993593 A JP 2993593A JP 2993593 A JP2993593 A JP 2993593A JP 2869607 B2 JP2869607 B2 JP 2869607B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、回線交換機の制御によ
って電話機間の通話内容を録音する通話内容録音方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、電話機間の通話内容を録音す
る方法として、テープレコーダや半導体メモリ等を使用
する方法が知られている。テープレコーダを利用する場
合、録音テープの初めから通話内容を順に記録してい
く。半導体メモリを使用する場合、そのメモリ容量は比
較的少ないため、最大保有蓄積エリアをサイクリックに
使用して録音を行なうといった方法が採用されている。
しかしながら、このような通常の録音方法では、録音内
容の検索が容易でなく、また録音可能な量に限界があ
る。そこで、電子メールシステムと回線交換機とを連動
させ、通話内容を電子メールシステムに録音する方法が
開発された。
【0003】図2に、このような従来方法を実施するた
めのシステムブロック図を示す。図において、回線交換
機1は複数の電話回線2を収容し、電話機間の交換処理
を行なっている。この図には、回線交換機1によって交
換処理が行なわれる2台の電話機3−1と3−2のみを
示した。これらの電話機3−1、3−2の間の通話内容
を録音するために、図に示すように、回線交換機1に
は、電話回線2を介して電子メールシステム4が接続さ
れている。また、この通話内容録音制御のため、回線交
換機1に対し、データ回線5を介してアプリケーション
インタフェース装置6が接続されている。また、アプリ
ケーションインタフェース装置6は、データ回線7を通
じて電子メールシステム4と接続されている。
【0004】上記回線交換機1は、電話機3−1が発呼
側、電話機3−2が被呼側とすると、被呼側の電話機3
−2に対する着信を監視し、アプリケーションインタフ
ェース装置6に対し着信通知10を実行する機能を持
つ。また、アプリケーションインタフェース装置6は、
電子メールシステム4に対し、所定の通話の録音開始、
あるいは録音終了を要求する機能を持つ。即ち、所定の
タイミングで電子メールシステム4に対し通話録音開始
要求11、あるいは通話録音終了要求12を出力する機
能を持つ。電子メールシステム4は、電話回線2を通じ
て回線交換機1に対し発呼13を行なうことにより、電
話機3−1と3−2と電子メールシステム4との間を三
者通話状態にすることを要求する機能を持つ。
【0005】以下、上記の構成のシステムについてその
動作を説明する。図3は、従来方法の動作フローチャー
トである。図において、まずステップS1で、発呼側の
電話機3−1が、この例で通話録音対象とされている電
話機3−2に対し発呼したものとする。回線交換機1は
所定の交換処理を実行し、電話機3−1、電話機3−2
との間の回線接続を行なう。そして、回線交換機1は着
信をアプリケーションインタフェース装置6に対し通知
する(ステップS2)。
【0006】アプリケーションインタフェース装置6は
着信通知10を受けると、データ回線7を通じて電子メ
ールシステム4に対し、通話録音開始要求11を出力す
る(ステップS3)。これに応じてステップS4におい
て、電子メールシステム4は電話回線2を通じて回線交
換機1に対し通話録音対象電話機3−2に対する発呼1
3を行なう。ステップS5において、回線交換機1は2
台の電話機3−1、3−2と電子メールシステム4とを
三者通話状態にする。ステップS6において、電子メー
ルシステム4は回線交換機からレバース信号を受信して
通話内容の録音を開始する。
【0007】その後、ステップS7において、回線交換
機1は通話録音対象電話機3−2のオンフックにより通
話終了を検出し、これをアプリケーションインタフェー
ス装置6に対し通知する。アプリケーションインタフェ
ース装置6は、ステップS8において、通話終了通知1
4を受信すると、電子メールシステム4に対し通話録音
終了要求12を出力する。これによって、ステップS9
において、電子メールシステム4は電話回線2を切断
し、通話録音を終了する。以上の手順により、電子メー
ルシステム4が通話内容を録音するようにしていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
なシステムによれば、電子メールシステム4に所定のフ
ォーマットで録音された各種の通話内容は自由に検索で
き、また電子メールシステム4の記憶容量を十分なもの
に設定しておけば、全ての通話内容を確実に録音でき
る。しかしながら、上記のような従来の方法では次のよ
うな解決すべき課題があった。まず、発呼側の電話機3
−1の発呼により電話機3−2との着信を回線交換機1
が検出したときには、既に電話機3−1と電話機3−2
との間の通話が可能な状態になっている。アプリケーシ
ョンインタフェース装置6は、このような着信通知10
を受けた後、電子メールシステム4に対し通話録音開始
要求11を行ない、電子メールシステム4は、その後回
線交換機1に対し三者通話状態の要求を行なう。従っ
て、三者通話状態が確立したときには、既に、電話機3
−1と電話機3−2との間の通話が始まっていることが
ある。このような場合、電子メールシステム4が通話録
音を開始するまでの所定の時間、通話内容が録音できな
いという問題があった。
【0009】また、従来の方法では回線交換機1は特定
の電話機、即ちこの例では、電話機3−2の着信を監視
し、通話録音を開始するといった方法を採用しているた
め、電話機3−2が発呼側となった場合に、その通話内
容を録音することは実施できないといった問題もあっ
た。本発明は以上の点に着目してなされたもので、電話
機3−2を使用した通話内容を全て発信、着信に関わら
ず録音することができる通話内容録音方法を提供するこ
とを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、回線交換機に
て接続された電話機間の通話音声を前記回線交換機から
電話回線を介して電子メールシステムに送り、録音する
通話内容録音方法において、前記電子メールシステムよ
り特定の電話機の監視要求を前記回線交換機に送ると共
に、前記回線交換機に前記電話機の呼確立を検知させ、
前記回線交換機に、前記呼確立を検知すると、該呼確立
を前記電子メールシステムへデータ回線を介して通知さ
せ、前記回線交換機が前記呼確立の通知を受けた前記電
子メールシステムから前記データ回線を介して通話監視
要求を受信すると、前記回線交換機に前記電話機と前記
電話回線とを前記通話音声が録音可能に接続させること
を特徴とするものである。
【0011】
【作用】この方法では、電子メールシステムの要求によ
り、回線交換機が特定の電話機の呼確立を監視する。
線交換機が呼確立を検知して通知すると、電子メールシ
ステムは、データ回線を介して通話監視要求を行なう。
これにより、回線交換機は特定の電話機と電子メールシ
ステムの接続されている電話回線とを通話録音可能に接
続する。従って、録音対象の電話機の通話音声を漏れな
く録音できる。また、電子メールシステムが監視すべき
特定の電話機を通知しているので、この電話機が発信、
着信側のいずれであってもその通話音声を録音できる。
【0012】
【実施例】以下、本発明を図の実施例を用いて詳細に説
明する。図1は、本発明の方法実施のためのシステムブ
ロック図である。図において、この回線交換機20は複
数の電話回線2を収容して交換処理を実行するためのも
ので、ここでは電話機3−1と電話機3−2のみを図示
して以下の実施例の説明を行なう。また、この回線交換
機20には、電子メールシステム15が電話回線2及び
データ回線16を通じて接続されている。本発明のこの
実施例では、電話機3−2の通話内容を発信、着信に関
わらず録音することを目的としている。その通話内容
は、電子メールシステム15に設けられた所定のファイ
ルに格納されるものとする。
【0013】上記の目的のために、電子メールシステム
15は、予め回線交換機20に対し、所定の通知を行な
うことを要求をする。回線交換機20には、これに対応
して呼確立状態と三者通話状態と端末切断状態とを電子
メールシステム15に通知するための通知手段21が設
定される。この通知手段21は、回線交換処理を監視
し、電話機3−2について発呼、あるいは着呼による呼
確立状態となった場合に、これを電子メールシステム1
5に通知したり、電話機3−2と電子メールシステム1
5とが三者通話状態になった場合に、その旨を通知した
り、電話機3−2について確立していた呼が端末切断に
より終了した場合に、その状態を通知するための手段か
ら構成される。具体的には回線交換機20の所定の制御
用メモリに格納された一定のプログラムから構成され
る。
【0014】本発明においては、電子メールシステム1
5からこのような通知手段設定の要求を行なったり、あ
るいは回線交換機20から呼確立通知26、三者通話状
態通知27、端末切断通知28等を電子メールシステム
15に通知したり、電子メールシステム15から三者通
話状態への移行を要求する通話監視要求25を伝送する
のに、データ回線16が使用される構成となっている。
このようなデータ回線16の使用により、回線交換機2
0と電子メールシステム15との間の制御信号のやり取
りは、電話回線2を通じて行なう場合に比べて遥かに高
速に行なわれ、電話機3−2の通話開始とほぼ同時に電
子メールシステム15が録音を開始できる構成となって
いる。また、回線交換機20は、電話機3−2の呼確立
状態を検出して電子メールシステム15に通知するた
め、電話機3−2が発信側である場合と着信側である場
合とに限らず、いずれの場合も通話内容が録音できる構
成となっている。
【0015】以下、本発明の方法を更に具体的に説明す
る。図4は、本発明の通話内容録音方法を説明するフロ
ーチャートである。まず、ステップS1において、電子
メールシステム15は、例えば電話機3−2を通話内容
の録音を行なう対象に設定し、これを特定の電話機とし
て回線交換機20に通知する。従って、電話機3−2に
ついて、呼確立状態、三者通話状態、端末切断状態等の
通知を行なう要求をする。
【0016】ステップS2において、回線交換機20は
このような要求を受け、図に示すような通知手段21を
設定し、電話機3−2の監視動作を開始する。その後、
ステップS3において、電話機3−2について呼が確立
すると、ステップS4において、回線交換機20はデー
タ回線16を通じて呼確立通知26を電子メールシステ
ム15に送る。ステップS5において、電子メールシス
テム15は呼確立通知を受けると、直ちにデータ回線1
6を通じて回線交換機20に通話監視要求25を出力す
る。即ち、回線交換機20に対し、電話機3−1と電話
機3−2と電子メールシステム15とを相互に接続する
三者通話状態とする旨の要求を行なう。
【0017】ステップS6において、回線交換機20は
この要求を受けて、これらの間を三者通話状態とし、そ
の結果を三者通話状態通知27として電子メールシステ
ム15に送信する。この通知もデータ回線16を介して
行なう。電子メールシステム15は、この通知を受け、
直ちに電話回線2を通じて通話内容の録音を開始する。
その後、電話機3−2の通話が終了し、ステップS8に
おいてオンフックが行なわれると、ステップS9におい
て、回線交換機20は電子メールシステム15に対しデ
ータ回線16を通じて端末切断通知28を行なう。電子
メールシステム15は、この通知を受けると、ステップ
S10において録音を終了する。上記の手順は、電話機
3−2が発信側の場合でも、着信側の場合でもほぼ同様
である。
【0018】本発明は以上の実施例に限定されない。上
記実施例においては、回線交換機20が1台の電話機3
−2について、その所定の状態を監視し電子メールシス
テム15に通知する構成を示したが、回線交換機20は
複数の電話機についてその状態を監視し、1個の電子メ
ールシステムに対し、その通知をしたり、あるいは各電
話機毎に設けられた複数の電子メールシステムに対し、
その旨を通知するような構成としてもよい。また、各電
話機は回線交換機20に対し直接接続されていてもよい
し、また公衆網等を介して接続されていてもよい。電子
メールシステム15と回線交換機20との制御のための
通知に使用するデータ回線16は、回線交換等の所定の
手順を踏むことなく相互にデータの授受ができる高速デ
ータ伝送線であればよく、その構成は任意でよい。
【0019】
【発明の効果】以上説明した本発明の通話内容録音方法
によれば、回線交換機が電子メールシステムの要求に応
じて特定の電話機を監視し、この電話機の呼確立を検知
した場合、回線交換機と電子メールシステム間で呼確立
の通知と通話監視要求をデータ回線を通じて行ない、電
子メールシステムからの発呼要求を受けることなく回線
交換機が電子メールシステムの電話回線と特定の電話機
とを録音可能に接続するようにしたので、通話音声を始
めから録音することができる。また、回線交換機が特定
電話機を監視して着信でなく呼確立を検知し、電子メ
ールシステム通知するようにしたので、特定の電話機
が発信側及び着信側のいずれであっても通話内容を録音
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法実施のためのシステムブロック図
である。
【図2】従来方法実施のためのシステムブロック図であ
る。
【図3】従来方法の動作フローチャートである。
【図4】本発明の方法の動作フローチャートである。
【符号の説明】
2 電話回線 3−1 電話機 3−2 電話機(特定の電話機) 15 電子メールシステム 16 データ回線 20 回線交換機 21 通知手段
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04M 3/00 H04M 3/16 - 3/20 H04M 3/38 - 3/58 H04M 7/00 - 7/06 H04L 12/54 H04L 12/58

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回線交換機にて接続された電話機間の通
    話音声を前記回線交換機から電話回線を介して電子メー
    ルシステムに送り、録音する通話内容録音方法におい
    て、 前記電子メールシステムより特定の電話機の監視要求を
    前記回線交換機に送ると共に、前記回線交換機に前記電
    話機の呼確立を検知させ、 前記回線交換機に、前記呼確立を検知すると、該呼確立
    を前記電子メールシステムへデータ回線を介して通知さ
    せ、 前記回線交換機が前記呼確立の通知を受けた前記電子メ
    ールシステムから前記データ回線を介して通話監視要求
    を受信すると、前記回線交換機に前記電話機と前記電話
    回線とを前記通話音声が録音可能に接続させることを特
    徴とする通話内容録音方法。
JP2993593A 1993-01-26 1993-01-26 通話内容録音方法 Expired - Lifetime JP2869607B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS62266956A (ja) * 1986-05-14 1987-11-19 Nec Corp 電子式自動交換機の自動通話音声記録方式
JPS6342563A (ja) * 1986-08-08 1988-02-23 Nec Corp 自局内接続通話録音方式
JPH03277059A (ja) * 1990-03-27 1991-12-09 Nec Corp 電話交換機

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