JPH07240791A - 悪意呼情報通知方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 他のサービスとも併用して利用することがで
きるとともに、情報要求送出に応じて直ちに情報が得ら
れる悪意呼情報通知方法を提供する。 【構成】 ダブルフック監視装置１５は、着信加入者端
末２からのダブルフック信号２１を監視し、この検出に
応じて、制御装置６に対して検出の旨の通知を行う。制
御装置６は、この検出通知に応じて着信加入者からの悪
意呼情報通知要求であると判断し、通話路スイッチ３を
制御して着信加入者端末２を通話パス１３を介して音声
通知装置５へ一時的に切換接続するとともに、メモリ７
から発信加入者端末１に対応する電話番号を読出し音声
通知装置５へ出力し、音声通知装置５から音声メッセー
ジにより電話番号が送出される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、悪意呼情報通知方法に
関し、特に悪意呼に応答した後の着信加入者端末からの
所定信号に応じて、発信加入者端末に関する情報を着信
加入者端末に送出する悪意呼情報通知方法に関するもの
である。

【０００２】

【従来の技術】従来、悪意呼情報を着信側加入者に通知
するシステムは、図４に示すような構成となっていた
（例えば、特開昭６３−７８６４９号公報）。同図にお
いて、１は発信加入者端末、２は着信加入者端末、３は
通話路スイッチ、４は発信加入者端末１と着信加入者端
末２との通話路を形成するための通話トランク、５は発
信加入者情報を音声メッセージにより通知する音声通知
装置、４６は通話路スイッチ３を初めとして各種装置を
制御することにより呼処理を行う制御装置、７は呼処理
のための各種情報を記憶するメモリ、５１〜５３は通話
路スイッチ３内に形成された通話パスである。

【０００３】今、着信加入者端末２による発信加入者端
末１からの着信への応答に応じて、制御装置４６は通話
路スイッチ３を制御して通話パス５１，５２を形成する
ことにより、通話トランク４を介して発信加入者端末１
と着信加入者端末２とを接続する。この通話が悪意呼で
あった場合には、着信加入者が着信加入者端末２により
フッキング（フック信号の送出）を行うことによって、
悪意呼通知要求が送出される。制御装置４６は、通話ト
ランク４からのフック信号検出通知に応じて着信加入者
端末２のサービスクラスを確認し、着信加入者端末２が
悪意呼情報通知サービスに加入している場合には、検出
されたフック信号が悪意呼情報通知要求であると判断
し、メモリ７に悪意呼情報通知指示を設定記憶する。

【０００４】次に、制御装置４６は、終話時点で着信加
入者端末２に対する悪意呼情報通知指示が設定されてい
るか否か確認し、設定されている場合には課金情報とし
てメモリ７に格納されている発信加入者端末１の電話番
号を読出して音声通知装置５へ出力するとともに、通話
路スイッチ３に通話パス５３を形成し、これにより音声
通知装置５からの音声メッセージにより発信加入者端末
１の電話番号が着信加入者端末２に通知されるものとな
っていた。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】従って、このような従
来の悪意呼情報通知方法では、悪意呼情報通知サービス
の要求信号としてフック信号を利用するものとなってい
るため、電話局において通話中のフッキングにより提供
される他のサービス、例えば保留転送やキャッチホンな
どと明示的に区別するために、悪意呼情報通知サービス
の利用希望者は予め悪意呼情報通知サービスを契約して
おく必要があり、プライバシーを極度に重視する加入者
にとっては、電話局への申し込みや連絡など利用しづら
いという問題点があった。また、悪意呼情報通知サービ
スの利用希望者が前述の他のサービスの利用も併せて希
望している場合には、フッキングなどによる加入者から
のサービス要求情報を伝達するための方法が重複するも
のとなり、いずれか一方のサービスしか利用できないと
いう問題点があった。さらに、フッキングにより悪意呼
情報通知要求を行っても、通話終了後に悪意呼情報の通
知が行われるため、悪意呼情報の通知が遅れるものとな
り、利用者は通話中に発信加入者を知ることができない
という問題点があった。本発明はこのような課題を解決
するためのものであり、サービス利用のための特別な手
続を必要とせず、他のサービスとも併用して利用するこ
とができるとともに、要求送出に応じて直ちに情報を得
ることができる悪意呼情報通知方法を提供することを目
的としている。

【０００６】

【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明による悪意呼情報通知方法は、着信加
入者端末からのダブルフック信号を検出するダブルフッ
ク監視手段を設けて、通話接続時に発信加入者端末に関
する情報を記憶しておき、通話接続後におけるダブルフ
ック監視手段からのダブルフック信号検出出力に応じ
て、情報を着信加入者端末に通知するようにしたもので
ある。また、ダブルフック監視手段は、回線が第１の期
間だけ開放状態となるフック信号が２つ連続したもので
あって、その間隔が開放状態から通話中状態に復帰した
後からフック信号として確定判断されるまでの第２の期
間より短い信号をダブルフック信号として検出するもの
である。さらに、ダブルフック信号検出出力に応じて、
通話中の着信加入者端末の通話路に音声通知手段を接続
することにより情報を直ちに通知するようにしたもので
ある。

【０００７】

【作用】従って、通話接続後におけるダブルフック監視
手段からのダブルフック信号検出出力に応じて、通話接
続時に予め記憶しておいた発信加入者端末に関する情報
が着信加入者端末に通知される。また、ダブルフック監
視手段により、回線が第１の期間だけ開放状態となるフ
ック信号が２つ連続したものであって、その間隔が開放
状態から通話中状態に復帰した後からフック信号として
確定判断されるまでの第２の期間より短い信号がダブル
フック信号として検出される。さらに、ダブルフック信
号検出出力に応じて、通話中の着信加入者端末の通話路
に音声通知手段が接続され、情報が直ちに通知される。

【０００８】

【実施例】次に、本発明について図面を参照して説明す
る。図１は本発明の一実施例である悪意呼情報通知シス
テムのブロック図である。同図において、前述の説明
（図４）と同じまたは同等部分には同一符号を付してあ
り、１５は着信加入者端末２からのダブルフック信号を
検出するダブルフック監視装置、６は通話路スイッチ３
を初めとして各装置を制御することにより呼処理を行う
制御装置、１１〜１３は通話路スイッチ３内に形成され
る通話パスである。

【０００９】また図２は、ダブルフック信号およびフッ
ク信号を示す信号波形図であり、２１は着信加入者端末
２から利用者によるダブルフック操作または所定キーの
押下により送出されるダブルフック信号、２２は従来の
フック信号である。ダブルフック信号２１は、回線が通
話中状態（OFF-HOOK）から時間ｔ_a にわたって開放状態
（ON-HOOK ）となり、続いて時間ｔ_b だけ通話中状態
（OFF-HOOK）となり、さらにまた時間ｔ_a だけ開放状態
（ON-HOOK ）となるものであり、フック信号２２が２つ
連続したものとなっている。ただし、２つのフック信号
２２の間隔、すなわち一度開放状態となった後の通話中
状態の時間ｔ_b が、従来のフック信号２２として確定判
断される時間ｔ_c より短く、確定される前に再度開放状
態となるものであり、これにより保留転送などの各種サ
ービスに利用されている従来のフック信号２２と区別さ
れるものとなる。

【００１０】次に本発明の動作を図３を参照して説明す
る。図３は、本発明の一実施例として悪意呼情報通知方
法の処理手順を示すフローチャートである。まず、制御
装置６は、発信加入者端末１からの着信に応じて、発信
加入者端末１の電話番号などの情報をメモリ７に一時的
に格納し（ステップ３１）、着信加入者端末２の呼出を
行うとともに（ステップ３２）、着信加入者端末２の応
答に応じて通話路スイッチ３を制御して通話パス１１お
よび１２を形成することにより、通話トランク４を介し
た発信加入者端末１と着信加入者端末２との通話を形成
する（ステップ３３）。

【００１１】次に、ダブルフック監視装置１５は、着信
加入者端末２からのダブルフック信号２１を監視してお
り、図２に示したようなダブルフック信号２１が検出さ
れた場合には、制御装置６に対して検出の旨の通知を行
う。制御装置６は、通話形成後、ダブルフック監視装置
１５からの検出通知の有無を監視しており（ステップ３
４）、検出通知があった場合には（ステップ３４：ＹＥ
Ｓ）、着信加入者からの悪意呼情報通知要求であると判
断し、通話路スイッチ３を制御して着信加入者端末２を
通話パス１３を介して音声通知装置５へ一時的に切換接
続するとともに（ステップ３５）、メモリ７から発信加
入者端末１に対応する電話番号を読出し音声通知装置５
へ出力する。

【００１２】音声通知装置５は、受信した電話番号を１
桁づつ音声メッセージに変換し、通話路スイッチ３の通
話パス１３を介して着信加入者端末２に送出し（ステッ
プ３６）、これにより着信側加入者は、通話中であって
も所定操作によりダブルフック信号２１を送出すること
により、悪意呼情報として例えば発信加入者端末１の電
話番号などを知ることができる。送出終了後、制御装置
６は、通話路スイッチ３を制御して通話パス１２により
着信加入者端末２と発信加入者端末１との通話に復帰さ
せ（ステップ３７）、いずれかの端末による終話に応じ
て（ステップ３７：ＹＥＳ）、悪意呼情報通知処理を終
了する。

【００１３】従って、従来の各種サービスを要求するフ
ック信号２２とは異なるダブルフック信号２１が検出さ
れた場合に、悪意呼情報を送出するようにしたので、他
のサービスと併用することが可能となり、また悪意呼情
報を得るために特別なサービス加入手続を必要とせず、
さらにダブルフック信号２１送出に応じて通話中直ちに
情報を入手することが可能となる。

【００１４】なお、以上の説明において、悪意呼情報を
着信加入者端末２に送出する場合、発信加入者端末１と
の通話パス１２を音声通知装置５への通話パス１３に切
換接続するようにした場合について説明したが、着信加
入者端末２の受話側通話パスに対してのみ音声通知装置
５を接続することにより、着信加入者端末２に対して通
話と同時に情報を提供するようにしてもよく、これによ
り通話を中断することなく着信側加入者に対して情報を
提供することが可能となる。さらに、音声通知装置５を
三者通話の形で発着信加入者端末間の通話に接続するこ
とにより、発信側加入者に対しても情報を送出するよう
にしてもよく、これにより悪意呼を撃退することが可能
となる。

【００１５】

【発明の効果】以上説明したように、本発明は、着信加
入者端末からのダブルフック信号を検出するダブルフッ
ク監視手段を設けて、通話接続時に発信加入者端末に関
する情報を記憶しておき、通話接続後におけるダブルフ
ック監視手段からのダブルフック信号検出出力に応じ
て、情報を着信加入者端末に通知するようにしたので、
従来のフック信号に基づいて実施される他のサービスと
区別するための特別なサービス加入手続を必要とせず悪
意呼情報を得ることが可能となる。また、ダブルフック
監視手段により、回線が第１の期間だけ開放状態となる
フック信号が２つ連続したものであって、その間隔が開
放状態から通話中状態に復帰した後からフック信号とし
て確定判断されるまでの第２の期間より短い信号をダブ
ルフック信号として検出するようにしたので、フック信
号を契機として各種サービスを提供する他のサービスと
併用することが可能となる。さらに、ダブルフック信号
検出出力に応じて、通話中直ちに着信加入者端末の通話
路に対して情報を通知するようにしたので、着信側加入
者は通話中直ちに情報を入手することが可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例による悪意呼情報通知システ
ムのブロック図である。

【図２】ダブルフック信号およびフック信号を示す信号
波形図である。

【図３】本発明の一実施例による悪意呼情報通知処理手
順を示すフローチャートである。

【図４】従来の悪意呼情報通知システムのブロック図で
ある。

【符号の説明】

１ 発信加入者端末 ２ 着信加入者端末 ３ 通話路スイッチ ４ 通話トランク ５ 音声通知装置 ６ 制御装置 ７ メモリ １１〜１３ 通話パス １５ ダブルフック監視装置 ２１ ダブルフック信号 ２２ フック信号

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 音声メッセージにより各種情報を通知す
   る音声通知手段を有し、着信加入者端末からの所定信号
   に応じて発信加入者端末に関する情報を前記着信加入者
   端末に通知する悪意呼情報通知方法において、 前記着信加入者端末からのダブルフック信号を検出する
   ダブルフック監視手段を設けて、 通話接続時に発信加入者端末に関する情報を記憶してお
   き、通話接続後における前記ダブルフック監視手段から
   のダブルフック信号検出出力に応じて、前記情報を前記
   着信加入者端末に通知するようにしたことを特徴とする
   悪意呼情報通知方法。
2. 【請求項２】 請求項１記載の悪意呼情報通知方法にお
   いて、 前記ダブルフック監視手段は、回線が第１の期間だけ開
   放状態となるフック信号が２つ連続したものであって、
   その間隔が前記開放状態から通話中状態に復帰した後か
   ら前記フック信号として確定判断されるまでの第２の期
   間より短い信号をダブルフック信号として検出するもの
   であることを特徴とする悪意呼情報通知方法。
3. 【請求項３】 請求項１記載の悪意呼情報通知方法にお
   いて、 前記ダブルフック信号検出出力に応じて、通話中の前記
   着信加入者端末の通話路に前記音声通知手段を接続する
   ことにより、前記情報を直ちに通知するようにしたこと
   を特徴とする悪意呼情報通知方法。