JPH06334782A - 通話料金通報装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 一般家庭の電話機等において、通話者が要求
した場合に要求時点までの通話料金を即時に知ることが
できる通話料金通報装置を提供する。 【構成】 通話中に、発信者が発信端末１０００から発
信側交換機２０００側に通話料金要求信号３０１を送信
する。交換機２０００はこの信号３０１を受信・解釈
し、その時点までの通話料金情報３０２を生成して発信
端末１０００に即時に送信する。 【効果】 発信端末１０００の通話者は通話料金をリア
ルタイムに把握できるようになる。通話料金通報のため
の機能は発信側交換機２０００側に設けられるので、既
存の電話機等を改造せずに、通話者が通話料金をリアル
タイムに把握する手段が提供できる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、電話機や電話端末機と
交換機を有するシステムにおける通話料金の通報を行う
装置に関し、特に、一般家庭等の電話機等を使用する通
話者が通話中に通話料金を要求によりリアルタイムに知
ることができる通話料金通報装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、一般家庭の電話機では、通話中に
通話料金を把握する手段がなかった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】このため、従来の一般
家庭の電話機を使用する通話者が通話料金をリアルタイ
ムに把握して通話時間を制御することが困難であり、こ
のことが通話料金に関するトラブル発生の一因にもなっ
ていた。

【０００４】本発明は、このような問題点を解決するた
めになされたものであり、その目的は、一般家庭等の電
話機等を使用する通話者が、電話機等からの要求にもと
づき要求時点までの通話料金を即時に知ることのできる
通話料金通報装置を提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明の通話料金通報装置は、電話機もしくは電話
端末機と交換機を有するシステムにおいて、電話機もし
くは電話端末機から交換機側に対する通話料金通報の要
求信号を受信・解釈する機能手段と、該要求信号を受信
・解釈した時点の通話料金情報を生成する機能手段と、
該生成した通話料金情報を前記電話機もしくは電話端末
機側に即時に送信する機能手段と、を有することを特徴
とする。

【０００６】

【作用】本発明の通話料金通報装置では、電話機や電話
端末機からの要求信号を契機として、その要求時点まで
の通話料金を計算し、即座に電話機や電話端末機側に通
報することにより、通話者が通話料金をリアルタイムに
把握できるようにする。また、交換機側に上記の通話料
金通報のための機能を持つことにより、既存の電話機等
を改造せずに、通話者が通話料金をリアルタイムに把握
する手段を提供する。

【０００７】

【実施例】以下、本発明の実施例を、図面を参照して詳
細に説明する。

【０００８】図１は本発明の一実施例に係わる信号の流
れの時間関係を示す図、図２は本実施例を適用するシス
テム全体を示す図、図３は本実施例との比較のために従
来からの交換機システムにおける発信端末から着信端末
に至る信号の流れを示す図である。

【０００９】図２に示すように、本発明を適用するシス
テムは、発信端末１０００からの信号が発信側交換機２
０００で受信され、いくつかの交換機を介した後着信側
交換機３０００に至り、着信端末４０００と信号の授受
を行う構成である。

【００１０】図３において、１０００，２０００，３０
００，４０００の各装置は、図２に示した同符号の装置
と同様のものであり、従来の交換機システムにおける発
信端末１０００から着信端末４０００に至る信号の授受
は、時間的に図３の上から下への順に進められる。発信
端末１０００で受話器を挙げると発呼信号２００が発信
側交換機２０００に伝わり、発信音２０１が発信端末１
０００に返される。続いて、発信端末１０００はダイヤ
ル信号２０３を発信側交換機２０００に送る。発信側交
換機２０００はそのダイヤル信号２０３を解読し、相手
端末（着信端末４０００）に近い着信側交換機３０００
に起動信号２０４を送る。着信側交換機３０００は起動
完了信号２０５を発信側交換機２０００に返す。発信側
交換機２０００は、選択信号２０６を着信側交換機３０
００に送り、通話路を確保する。着信側交換機３０００
はその信号を受けて、着信端末４０００を呼び出し信号
２０７によりコールする。着信端末４０００からの応答
信号２０９，２１０は、着信側交換機３０００、発信側
交換機２０００を介して発信端末１０００に送られ、通
話が開通する。通話終了は、発信端末１０００からの終
話信号２１１，２１２が発信側交換機２０００、着信側
交換機３０００を介して着信端末４０００に送られてな
される。着信端末４０００からの切断信号２１３，２１
４は着信側交換機３０００を介して発信側交換機２００
０に送られ、発信側交換機２０００は通話完了信号２１
５を着信側交換機３０００に返して通話を完了する。

【００１１】以上に対して、本実施例では、電話機や電
話端末機（発信端末１０００、着信端末４０００）と交
換機（発信側交換機２０００、着信側交換機３０００）
を有するシステムにおいて、発信端末１０００から着信
側交換機２０００側に対する通話料金要求信号を受信・
解釈する機能手段と、その通話料金要求信号を受信・解
釈した時点の通話料金情報を生成する機能手段と、生成
した通話料金情報を即時に発信端末１０００側に送信す
る機能手段とを、交換機２０００側に付加する。これに
より、発信端末１０００からの要求信号を契機にその要
求時点の通話料金を即時に発信端末１０００に通報可能
にする。

【００１２】上記のように構成した本実施例における信
号の流れは、時間的に図１の上から下へ進められる。図
１において、図３と同符号の信号は従来と同様の信号の
流れであって、信号２００から信号２１５までの一連の
信号の流れは、従来の動作を示す図３の内容と同じであ
る。本実施例が図３と異なる点は、通話中に通話料金要
求信号３０１、通話料金情報３０２を送受信する点であ
る。

【００１３】上記において、通話料金要求信号３０１
は、フッキング後に特殊番号をダイヤルする等、既存の
電話機等の機能を用いて生成する信号であり、通話中の
任意のタイミングで発信者の操作により生成することが
できる。勿論、発信側交換機２０００側には、この信号
３０１が通話料金情報の送付要求を意味する信号である
ことを認識できるように、受信・解釈する機能の追加を
行っている。また、通話料金情報３０２は、通話料金要
求信号３０１の受信・解釈を契機に発信側交換機２００
０側で生成する通話料金情報である。交換機２０００側
では、通話料金要求信号３０１を受信・解釈すると、そ
の時点までの通話料金を算出し、これを音声情報信号等
に変換して即時に発信端末１０００へ送信する。

【００１４】図４のフロー図により、本実施例における
通話料金の通報に関する発信端末１０００と発信側交換
機２０００の動作例を示す。

【００１５】発信者は、通話中（４０１）に通話料金を
知りたくなった場合、まずフッキングを行う（４０
２）。このフッキングは通話中の任意の時点で可能であ
る。例えば、通話相手との会話が一時中断するような時
点で行うと発信者にとって都合がよい。

【００１６】発信側交換機２０００は、このフッキング
を検出すると通話相手を保留し（４０３）、発信端末１
０００に保留音を送る。

【００１７】発信者は、この保留音を確認し、通話料金
要求用の特殊番号をダイヤルする（４０４）。このダイ
ヤル信号が、通話料金要求信号３０１に相当する。

【００１８】発信側交換機２０００は、この信号が通話
料金要求用の特殊番号であるか否かを判定する（４０
５）。通話料金要求でない場合は、従来の処理を行う
（４０６）。通話料金要求の場合は、現時点までの通話
料金を計算する（４０７）。次に、その計算結果を音声
情報又は特定フォーマットの信号に変換し、通話料金情
報３０２として発信端末１０００側へ送信する（４０
８）。

【００１９】発信者は、発信側交換機２０００から音声
情報等で送られてくる通話料金情報３０２により、現時
点までの通話料金を把握する（４０９）。次に通話再開
のために、フッキングを行う（４１０）。

【００２０】発信側交換機２０００は、このフッキング
を検出すると通話路を再開する（４１１）。これによ
り、通話が再開する（４１２）。

【００２１】以上の通話料金通報に関する動作は、通報
中のどの時点でも可能である。

【００２２】

【発明の効果】本発明の通話料金通報装置によれば、通
話中、通話者が通話料金をリアルタイムに把握すること
ができ、通話時間に関する適切な判断が可能になる。さ
らに、本通話料金通報装置は交換機側に設けられるた
め、既存の電話機等の改造が不要であるという利点があ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係わる信号の授受に関する時間的な関
係を示す図

【図２】上記実施例を適用するシステム全体の構成を示
すブロック図

【図３】上記実施例との比較のために従来からの発信端
末、発信側交換機、着信側交換機、着信端末間の信号の
流れを示す図

【図４】上記実施例における通話料金の通報に関する発
信端末と発信側交換機の動作例を示すフロー図

【符号の説明】

１０００…発信端末 ２０００…発信側交換機 ３０００…着信側交換機 ４０００…着信端末 ２０３…ダイヤル信号 ２０４…起動信号 ２０５…起動完了信号 ２０６…選択信号 ２０７…呼出し信号 ２０９，２１０…応答信号 ２１１，２１２…終話信号 ２１３，２１４…切断信号 ２１５…復旧完了信号 ３０１…通話料金要求信号 ３０２…通話料金情報

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 電話機もしくは電話端末機と交換機を有
   するシステムにおいて、電話機もしくは電話端末機から
   交換機側に対する通話料金通報の要求信号を受信・解釈
   する機能手段と、該要求信号を受信・解釈した時点の通
   話料金情報を生成する機能手段と、該生成した通話料金
   情報を前記電話機もしくは電話端末機側に即時に送信す
   る機能手段と、を有することを特徴とする通話料金通報
   装置。