JP2867152B2 - 細径チューブの多層集束固定用樹脂ブラケットの射出成形法 - Google Patents

細径チューブの多層集束固定用樹脂ブラケットの射出成形法

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は細径チューブの集中配管等を行なうに際して
の細径チューブの多層集束固定用ブラケットの射出成形
法に関する。
(従来の技術) 従来一般に自動車、その他の各種機械装置等における
給油、給気等のための配管としては、外径20mm程度以下
の細径の金属製又は樹脂製チューブが使用されている。
そしてこの種の細径チューブは基体への取付けが便利な
ように、或いは間隔を一定に保って集中配管を容易に行
ない得るようにするために一括して多層に集束固定を行
なうことが行なわれる。このような細径チューブの多層
集中固定を行なうために、従来は第11図に示すように、
互いに対向して設けた断面半円状の溝12を有するブロッ
ク11,11′,11″をその一端部において蝶番結合するよう
に一体化されたゴム製のホルダー10を用いて、前記溝12
に細径チューブ13を挟持させた後ホルダー10を金具14に
より基体15にねじ16等によって固定していた。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら上記の方法によって細径チューブの多層
集束固定を行なうときは、ホルダー10への細径チューブ
13の組付けやホルダーと基体15の固定等に極めて手間が
かかるため量産には不向きであり、更に細径チューブ13
がホルダー10に対して周方向にも軸方向にも移動し易
く、又ねじ16の固定によるため耐振性に問題があり、全
体としては信頼性に乏しいという問題があった。
本発明は細径チューブの多層集束固定を行なうに際し
ての上記の問題点を解決し、製造が容易で位置ズレを防
止でき、且つ複雑に分割された金型を用いることなく簡
単な金型構成にて射出成形によるブラケットの成形と細
径チューブの固定を簡易に行ない得るような方法を提供
することを目的とするものである。
(課題を解決するための手段) 即ち、本発明は上下端面にほぼ半円形の断面を有する
複数個の溝を形成したホルダーの該溝に細径チューブ配
管を保持せしめ、次に内部に所定の形状の空腔を有する
分割金型の各分割面によって前記ホルダーがその周囲部
において密封的に挾持されるように介装し、該金型の空
腔内に溶融した樹脂を射出することを特徴とする細径チ
ューブの多層集束固定用樹脂ブラケットの射出成形法で
あって、本発明においては細径チューブを先ず適宜寸法
の直方体形状のホルダーの上下端面に形成した略半月形
の断面の溝部にて保持し、その上下端部を金型分割面に
よって挾み込むようにしたので、金型分割面は該ホルダ
ーの上下2面において接触することとなるので、恰も分
割ラインが上下2か所に形成されたと同様の状態となる
ため、多層集束固定のための細径チューブの配置を確実
で安価に、且つ立体的に行なうことができるのである。
また本発明によるときは上記した利点の外、固定のた
めの金具やねじ等を準備する必要もなく、射出成形操作
も従来と何等変わることなく至って容易に行ない得るな
どの効果もある。
(作 用) 以下本発明の詳細及びその作用について、その実施態
様を示す添付の図面に基いて説明する。
第1図、第2図、第3図及び第4図は本発明の樹脂チ
ューブ集束固定用ブラケットの射出成形法の1実施態様
を示すものの操作手順説明用の斜視図、第5図及び第6
図は第3図におけるX−X面及びY−Y面の切載断面図
である。また、第7図はホルダーに施した細径チューブ
保持用溝の形状を示す断面図、また第8図はホルダー形
状の別の態様を示した側断面図、第9図は第5図におけ
る他の実施態様を示すものの切載断面図である。
図において1は所定の寸法の直方体をなすホルダーで
ある。2はホルダーの上下端に所定の間隔で平行に穿た
れた細径チューブ3支持用の断面半月形の溝である。4,
4′は分割ライン5によって2分割されるよう構成され
た分割金型である。金型4にはその内部に予め溶融した
樹脂を射出成形することによって所望形状のブラケット
7が射出成形されるような空腔部6が形成されている。
なお、金型4には常法の如く溶融樹脂を空腔6内に射
出成形するための射出口や射出された樹脂を冷却凝固さ
せるための冷却水路が付設されているが特に従来と異な
るものではないので簡単化のため図示を省略した。
本発明において細径チューブ3の集束固定を行なう場
合には、先ず第1図に示すように上下端部に所望の間隔
で溝2を施したホルダーを準備し、次に第2図に示すよ
うにホルダー1の各溝2に集束固定すべき細径チューブ
3を配置又は保持させる。この場合ホルダー1に施す半
円形の溝2を第7図に示す如く深い半月形とすれば、ホ
ルダーセット時の細径チューブの脱落を防止することが
できるので好都合である。次に内部に射出成形によって
所望のブラケットが得られるように空腔部を形成した分
割金型4,4′によって、第3図に示すように金型分割面
5がホルダーの上下左右端面を緊密にシールするように
して、ホルダー1を挾持させる。第5図及び第6図は第
3図におけるX−X切断面及びY−Y切断面を示すもの
で、これらの図面からホルダー1、細径チューブ3、金
型4,4′及びその空腔6の位置関係が明瞭に理解できる
であろう。
このような状態にしてから、金型4,4′に予め設けた
射出口(図示せず)から、加熱溶融した樹脂を空腔部6
内に射出して空腔部6内に充填させ、これを冷却凝固さ
せることにより、射出された樹脂はホルダー1及びその
溝2に並列支持された細径チューブ3の周囲に融着する
ようにして固化する。
樹脂の凝固完了後、金型4,4′を分割面5によって分
離し、得られた製品を取り出せば第4図に示す如く、細
径チューブ複数本が上下2列に集束固定されたブラケッ
ト7を得ることができる。
なお、第8図に示すようにホルダー1の上下端面の中
央部に適宜深さの凹所8を設けるか、または中央部を空
洞化しておくことにより、射出された溶融樹脂がホルダ
ー1に支持された細径チューブ3の露出部分を取り囲む
ようにして融着固化するので細径チューブ3の固定はよ
り確実なものとなり周方向にも軸方向にも位置ズレする
ことがない。
また、さらに第9図に示すように金型4,4′をその側
面壁部がホルダー1側面を覆うようにして設置すること
によってブラケット7の射出成形に際しての、溶融樹脂
のホルダーと金型接合面からの逸脱を完全に防止するこ
とができる。
なおこの場合に細径チューブ3の金型側面壁貫通部分
の分割面には切欠き部を設けることによって、製品取り
出しに際して支障ないようにするような配慮が必要であ
る。
本発明による細径チューブの多層集束固定用ブラケッ
トの射出成形は上記の如く行なわれるので、細径チュー
ブ3は少なくともホルダー1の上下端部の2か所、即ち
2段に並列に配列することができるほか、第10図に示す
ように、さらにホルダー側面中央部に細径チューブ3の
外径にほぼ合致する貫通孔2′を穿っておくと共に、ホ
ルダー1の上下端面の中央部に空洞部8′を設けて、こ
れに細径チューブ3を挿通支持せし、溶融樹脂を空洞部
8′に流入させることによって、さらに配列の段数を増
やすこともできる。
本発明においてブラケット7の射出成形に際して使用
される樹脂は、通常この種射出成形用として一般的に用
いられる熱可塑性樹脂であれば何れでもよく、例えば、
ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアセタール、ABS
樹脂等を挙げることができる。
しかして、これら射出成形用樹脂は細径チューブ3が
樹脂製である場合には、その溶損を起こさないよう樹脂
チューブ構成材料よりは若干その融点が低めであること
が望まれる。
また、ホルダー1の材質は特に制限はなく、任意のも
のを用いることが可能であるが射出成形されるブラケッ
ト7との融着を強固にするためにブラケット構成材料と
同種の樹脂を使用することが望ましい。
(実施例) 上下端面に外径8.0mmの細径チューブの各3本宛を支
持し得るような半月形の溝を平行に形成した幅60mm×長
さ40mm×高さ20mmの長方形合成樹脂製ホルダーに所定の
長さに切揃えた前記外径を有する金属製細径チューブを
支持せしめておき、次に該ホルダーを幅20mm×長さ60mm
×高さ40mmの大きさの空腔を有する射出成形用分割金型
をその分割面によって、ホルダーの全側面に完全にシー
ルされるように挟持させた状態としておいて、金型の射
出口から160℃の温度に溶融したポリプロピレン(PP)
樹脂を金型内圧250kg f/cm2をもって空腔内に射出充填
し、引続いて金型の冷却水路に冷却水を供給することに
よって、空腔内に射出した樹脂を冷却固化した。これに
よって、ホルダー及びホルダーの上下端面に支持させた
細径チューブとを埋めるようにして固化した樹脂による
ブラケットが一体化した状態の細径チューブの集束固定
用ブラケットが成形された。
次に上記ブラケットを金型内から取出したが、上下各
3本の樹脂チューブはそれぞれ金型とホルダーとの分割
面に挿通された状態になっているのでその取出しには特
に問題がなかった。またブラケットにおける各細径チュ
ーブの固定も確実に行なわれており、かくして立体的な
配列を有する細径チューブの集束固定用ブラケットを容
易に得ることができた。
(発明の効果) 以上述べたように本発明によるときは、射出成形法を
利用した細径チューブの集束固定用ブラケットの製造に
際して、予め細径チューブを支持させたホルダーを使用
することによって立体的配列を施したチューブの集束固
定を可能にすることができるので、細径チューブの集中
配管等に際してスペース効率を高めることができる上
に、このように多層で立体的配置にも拘らず金型構成も
著しく簡単に出来るので製造が極めて簡易であり、且つ
周方向及び軸方向の位置ズレもなく、更に耐振性に優
れ、信頼性を長期に亘り保証し得るものである。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第4図は本発明のブラケット射出成形の実施
手順を説明するための装置の要部斜視図、第5図及び第
6図はそれぞれ第3図におけるX−X切断面及びY−Y
切断面の切載断面図、第7図はホルダーの1実施態様を
示すものの側面図、第8図はホルダーの他の実施態様を
示すものの正断面図、第9図は第5図相当工程における
他の実施態様を示す切載断面図、第10図は他の実施態様
を示す側面図、第11図は従来例の正面図である。 1……ホルダー、2……溝、2′……貫通孔、3……細
径チューブ、4,4′……金型、5……分割ライン、6…
…空腔部、7……ブラケット、8……中空部、8′……
空洞部。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上下端面にほぼ半円形の断面を有する複数
    個の溝を形成したホルダーの該溝に細径チューブ配管を
    保持させておき、次に中央に所定の形状の空腔を有する
    分割金型を、その分割面によって前記ホルダーがその周
    囲部において密封的に挾持されるように介装し、次いで
    該金型の空腔内に溶融した樹脂を射出することを特徴と
    する細径チューブの多層集束固定用樹脂ブラケットの射
    出成形法。
  2. 【請求項2】前記ホルダーの上下端面の中央部に凹所又
    は空洞部を設けた請求項1に記載の細径チューブの多層
    集束固定用樹脂ブラケットの射出成形法。
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