JP2864936B2 - ヘム型のワーク位置決め装置 - Google Patents
ヘム型のワーク位置決め装置Info
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- JP2864936B2 JP2864936B2 JP8082793A JP8082793A JP2864936B2 JP 2864936 B2 JP2864936 B2 JP 2864936B2 JP 8082793 A JP8082793 A JP 8082793A JP 8082793 A JP8082793 A JP 8082793A JP 2864936 B2 JP2864936 B2 JP 2864936B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ワークを構成する上下
2枚のパネルの端部にヘミング(はぜ折り)を行うヘム
型において、主に上側のパネルを位置決めするのに用い
られるヘム型のワーク位置決め装置に関するものであ
る。
2枚のパネルの端部にヘミング(はぜ折り)を行うヘム
型において、主に上側のパネルを位置決めするのに用い
られるヘム型のワーク位置決め装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、ヘム型のワーク位置決め装置とし
ては、例えば図5に示すように、ワークWを載置する下
型101に、位置決め用のネスト102を設け、これに
対向して昇降する上型103に、ワークWのロケート穴
Hに挿通されるロケートピン104を設けたものがあっ
た。
ては、例えば図5に示すように、ワークWを載置する下
型101に、位置決め用のネスト102を設け、これに
対向して昇降する上型103に、ワークWのロケート穴
Hに挿通されるロケートピン104を設けたものがあっ
た。
【0003】この場合のワークWは、立体的な上側パネ
ルP1と、平面的な下側パネルP2とで構成してあっ
て、上側パネルP1には、ロケート穴Hと、ヘミング用
縁部Eが設けてあり、下側パネルP2には、前記ヘミン
グ用縁部Eに折り重ねられるヘミング用フランジFが上
向きに90度曲げた状態で設けてある。
ルP1と、平面的な下側パネルP2とで構成してあっ
て、上側パネルP1には、ロケート穴Hと、ヘミング用
縁部Eが設けてあり、下側パネルP2には、前記ヘミン
グ用縁部Eに折り重ねられるヘミング用フランジFが上
向きに90度曲げた状態で設けてある。
【0004】前記ワーク位置決め装置は、下型101の
ネスト102により下側パネルP2を位置決めし、上型
103の下降に伴ってポンチ等のヘミング用機構により
両パネルP1,P2の端部同士を連結する過程におい
て、上型103のロケートピン104がロケート穴Hに
挿通状態となって、上側パネルP1を位置決めすること
となる。
ネスト102により下側パネルP2を位置決めし、上型
103の下降に伴ってポンチ等のヘミング用機構により
両パネルP1,P2の端部同士を連結する過程におい
て、上型103のロケートピン104がロケート穴Hに
挿通状態となって、上側パネルP1を位置決めすること
となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ヘム型で
は、下型101にワークWをセットした際、下側パネル
P2はネスト102により位置決めされるが、上側パネ
ルP1は載置されただけの状態であって、完全な位置決
めが成されていないため、ロケートピン104に対して
ロケート穴Hの位置ずれが生じることがある。
は、下型101にワークWをセットした際、下側パネル
P2はネスト102により位置決めされるが、上側パネ
ルP1は載置されただけの状態であって、完全な位置決
めが成されていないため、ロケートピン104に対して
ロケート穴Hの位置ずれが生じることがある。
【0006】これに対して、上記従来のヘム型のワーク
位置決め装置にあっては、上型103にロケートピン1
04を固定状態で設けていたため、ロケート穴Hの位置
ずれがあると、ロケートピン104によってロケート穴
Hの縁を変形させたり、図5中に仮想線で示すように上
側パネルP1自体を変形させたりすることがあり、これ
により位置決めの正確さが損なわれるという不具合が生
じることから、このような不具合を防ぐための改善が望
まれていた。
位置決め装置にあっては、上型103にロケートピン1
04を固定状態で設けていたため、ロケート穴Hの位置
ずれがあると、ロケートピン104によってロケート穴
Hの縁を変形させたり、図5中に仮想線で示すように上
側パネルP1自体を変形させたりすることがあり、これ
により位置決めの正確さが損なわれるという不具合が生
じることから、このような不具合を防ぐための改善が望
まれていた。
【0007】
【発明の目的】本発明は、上記従来の状況に鑑みて成さ
れたもので、ワークを構成する上側パネルのロケート穴
に位置ずれが生じている場合でも、ヘミングに際して、
上側パネルを変形させることなく正確に位置決めするこ
とができるヘム型のワーク位置決め装置を提供すること
を目的としている。
れたもので、ワークを構成する上側パネルのロケート穴
に位置ずれが生じている場合でも、ヘミングに際して、
上側パネルを変形させることなく正確に位置決めするこ
とができるヘム型のワーク位置決め装置を提供すること
を目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係わるヘム型の
ワーク位置決め装置は、ワークを構成する上下2枚のパ
ネルの端部にヘミングを行うヘム型のワーク位置決め装
置であって、下型に対向して昇降する上型に、上側パネ
ルのロケート穴に挿通されるロケートピンを水平方向の
所定範囲内で移動自在に設けると共に、上下動に伴って
ロケートピンの上端部に係脱するとともに下動に伴って
ロケートピンを正規位置に位置決めする拘束用部材を設
け、同上型に、前記拘束用部材を上方向に付勢するスプ
リングと、上型の下降とともに下型に当接して前記拘束
用部材を下方向に押動する押圧力伝達機構を設けた構成
としており、上記の構成を課題を解決するための手段と
している。
ワーク位置決め装置は、ワークを構成する上下2枚のパ
ネルの端部にヘミングを行うヘム型のワーク位置決め装
置であって、下型に対向して昇降する上型に、上側パネ
ルのロケート穴に挿通されるロケートピンを水平方向の
所定範囲内で移動自在に設けると共に、上下動に伴って
ロケートピンの上端部に係脱するとともに下動に伴って
ロケートピンを正規位置に位置決めする拘束用部材を設
け、同上型に、前記拘束用部材を上方向に付勢するスプ
リングと、上型の下降とともに下型に当接して前記拘束
用部材を下方向に押動する押圧力伝達機構を設けた構成
としており、上記の構成を課題を解決するための手段と
している。
【0009】
【発明の作用】本発明に係わるヘム型のワーク位置決め
装置では、ワークを構成する上側パネルのロケート穴に
位置ずれが生じている場合、上型の下降過程において、
ロケート穴に入り込んでいくロケートピンが位置ずれの
分だけ水平方向に移動し、上側パネルを変形させること
なくロケートピンがロケート穴に挿通状態となる。
装置では、ワークを構成する上側パネルのロケート穴に
位置ずれが生じている場合、上型の下降過程において、
ロケート穴に入り込んでいくロケートピンが位置ずれの
分だけ水平方向に移動し、上側パネルを変形させること
なくロケートピンがロケート穴に挿通状態となる。
【0010】そして、さらに上型が下降して押圧力伝達
機構が下型に当接すると、スプリングで上方向に付勢さ
れていた拘束用部材が前記押圧力伝達機構によって下方
向に押動され、この拘束用部材がロケートピンの上端に
係合するのに伴って、ロケートピンを正規の位置に修正
して位置決めし、これと同時に上側パネルの位置が修正
される。こののち、両パネルに対してヘミングが行われ
ることとなる。
機構が下型に当接すると、スプリングで上方向に付勢さ
れていた拘束用部材が前記押圧力伝達機構によって下方
向に押動され、この拘束用部材がロケートピンの上端に
係合するのに伴って、ロケートピンを正規の位置に修正
して位置決めし、これと同時に上側パネルの位置が修正
される。こののち、両パネルに対してヘミングが行われ
ることとなる。
【0011】
【実施例】以下、図1〜図4に基づいて本発明の一実施
例を説明する。なお、この実施例におけるワークWは、
例えば車両用のドアであって、立体的に形成された上側
パネルP1がインナーパネルに相当し、平面的に形成さ
れた下側パネルP2がアウターパネルに相当する。ま
た、上側パネルP1には、ロケート穴Hと、ヘミング用
縁部Eが設けてあり、下側パネルP2には、ヘミング用
縁部Eに折り重ねられるヘミング用フランジFが上向き
に90度曲げた状態で設けてある。
例を説明する。なお、この実施例におけるワークWは、
例えば車両用のドアであって、立体的に形成された上側
パネルP1がインナーパネルに相当し、平面的に形成さ
れた下側パネルP2がアウターパネルに相当する。ま
た、上側パネルP1には、ロケート穴Hと、ヘミング用
縁部Eが設けてあり、下側パネルP2には、ヘミング用
縁部Eに折り重ねられるヘミング用フランジFが上向き
に90度曲げた状態で設けてある。
【0012】ヘム型は、図1に示すように、下型1に、
ワーク(下側パネルP2)Wを載置するワーク受け2、
ヘミング用刃3を設けた揺動体4およびワーク位置決め
用のネスト(図示せず)などを備えると共に、下型1に
対向して昇降する上型5に、揺動体駆動用のドライバ
6、およびヘミング用ポンチ7などを備えている。
ワーク(下側パネルP2)Wを載置するワーク受け2、
ヘミング用刃3を設けた揺動体4およびワーク位置決め
用のネスト(図示せず)などを備えると共に、下型1に
対向して昇降する上型5に、揺動体駆動用のドライバ
6、およびヘミング用ポンチ7などを備えている。
【0013】前記揺動体4は、下型1に立設した支持ブ
ロック8の上端部に、支持軸9を介して取付けてあり、
型外側に張り出した上端部にガイド用係合部10が設け
てある。前記ドライバ6は、下端部に、揺動体4のガイ
ド用係合部10と係合するドライブカム11が設けてあ
る。前記ヘミング用ポンチ7は、上型5に垂設した支持
ブロック12に取付けてある。なお、上型5は、ワーク
搬入の際、図1に示す位置よりもさらに上方に移動して
いる。
ロック8の上端部に、支持軸9を介して取付けてあり、
型外側に張り出した上端部にガイド用係合部10が設け
てある。前記ドライバ6は、下端部に、揺動体4のガイ
ド用係合部10と係合するドライブカム11が設けてあ
る。前記ヘミング用ポンチ7は、上型5に垂設した支持
ブロック12に取付けてある。なお、上型5は、ワーク
搬入の際、図1に示す位置よりもさらに上方に移動して
いる。
【0014】前記上型5には、弾性体等を内蔵した複数
のリテーナ13によって保持プレート14が水平に吊持
されており、この保持プレート14に、ワーク位置決め
装置を構成するロケートピン15、ロケートピン15に
係脱し且つ係合状態において同ロケートピン15を正規
位置に位置決めする拘束用部材16、拘束用部材16を
上方向に付勢するスプリング17、および前記拘束用部
材16を下方向に押動する押圧力伝達機構18が設けて
ある。
のリテーナ13によって保持プレート14が水平に吊持
されており、この保持プレート14に、ワーク位置決め
装置を構成するロケートピン15、ロケートピン15に
係脱し且つ係合状態において同ロケートピン15を正規
位置に位置決めする拘束用部材16、拘束用部材16を
上方向に付勢するスプリング17、および前記拘束用部
材16を下方向に押動する押圧力伝達機構18が設けて
ある。
【0015】前記保持プレート14には、図3(a)に
も示すように、ロケートピンの取付け位置に、上下に通
じる開口部19が形成してあって、この開口部19の下
側に、フランジ付円筒部材20がボルト21で固定して
ある。
も示すように、ロケートピンの取付け位置に、上下に通
じる開口部19が形成してあって、この開口部19の下
側に、フランジ付円筒部材20がボルト21で固定して
ある。
【0016】前記ロケートピン15は、下向きの尖頭状
本体部分を有すると共に、この本体部分の上部に鍔部1
5aを有し、さらに鍔部15aの上側に上向きの尖頭状
上端部15bを有している。このロケートピン15は、
上端部15bを前記円筒部材20内に挿入した状態にし
て、同円筒部材20の下端部にねじ結合したピンホルダ
22により鍔部15aの部分で保持されている。また、
上端部15bの外周と円筒部材20の内周との間、およ
び鍔部15aとピンホルダ22の内周との間には、本体
部分の半径のさらに半分程度の隙間が全周にわたって設
けてあり、これによりロケートピン15は、図3中に仮
想線で示すように、その隙間の分だけ水平方向に移動自
在な状態になっている。なお、円筒部材20とピンホル
ダ22との間には、焼き付き防止用のメタルリング23
が介装してある。
本体部分を有すると共に、この本体部分の上部に鍔部1
5aを有し、さらに鍔部15aの上側に上向きの尖頭状
上端部15bを有している。このロケートピン15は、
上端部15bを前記円筒部材20内に挿入した状態にし
て、同円筒部材20の下端部にねじ結合したピンホルダ
22により鍔部15aの部分で保持されている。また、
上端部15bの外周と円筒部材20の内周との間、およ
び鍔部15aとピンホルダ22の内周との間には、本体
部分の半径のさらに半分程度の隙間が全周にわたって設
けてあり、これによりロケートピン15は、図3中に仮
想線で示すように、その隙間の分だけ水平方向に移動自
在な状態になっている。なお、円筒部材20とピンホル
ダ22との間には、焼き付き防止用のメタルリング23
が介装してある。
【0017】前記拘束用部材16は、下向きに開放され
たロケートピン係合用の凹部16aを有すると共に、こ
の凹部16aの開口縁部に係合を円滑にするためのテー
パ部16bが形成してあって、前記円筒部材20内に上
下動自在に収容してあり、上端部に前記押圧力伝達機構
18が連結してある。
たロケートピン係合用の凹部16aを有すると共に、こ
の凹部16aの開口縁部に係合を円滑にするためのテー
パ部16bが形成してあって、前記円筒部材20内に上
下動自在に収容してあり、上端部に前記押圧力伝達機構
18が連結してある。
【0018】この押圧力伝達機構18は、チューブ24
内にワイヤ25を摺動自在に挿設したものであって、ワ
イヤ25の一端部を前記拘束用部材16に連結してい
る。また、チューブ24の一端部は、図3(b)にも示
すように、円筒部材20の上端にボルト26で固定した
連結用部材27と、これにねじ止めされる止め具28と
で拘束してある。
内にワイヤ25を摺動自在に挿設したものであって、ワ
イヤ25の一端部を前記拘束用部材16に連結してい
る。また、チューブ24の一端部は、図3(b)にも示
すように、円筒部材20の上端にボルト26で固定した
連結用部材27と、これにねじ止めされる止め具28と
で拘束してある。
【0019】前記押圧力伝達機構18の他端側は、保持
プレート14に垂設した保持ブロック29の伝達機構ホ
ルダ30に導かれている。伝達機構ホルダ30は、上下
3段の保持部30a〜30cを有し、上段保持部30a
でチューブ24の他端部を拘束している。ワイヤ25の
他端部は、中段および下段の保持部30b,30cを貫
通して下方に延出し、その下端部には、下型1のストッ
パ31に対向する押圧部32が設けてある。
プレート14に垂設した保持ブロック29の伝達機構ホ
ルダ30に導かれている。伝達機構ホルダ30は、上下
3段の保持部30a〜30cを有し、上段保持部30a
でチューブ24の他端部を拘束している。ワイヤ25の
他端部は、中段および下段の保持部30b,30cを貫
通して下方に延出し、その下端部には、下型1のストッ
パ31に対向する押圧部32が設けてある。
【0020】前記ストッパ31は、下型1に立設した支
柱33の上端に設けてある。また、この実施例では、ワ
イヤ25に設けた鍔25aと前記伝達機構ホルダ30の
中段の保持部30cとの間に、拘束用部材16を上方向
に付勢する前記スプリング17が装着してある。さら
に、前記保持プレート14には、上側パネルP1のヘミ
ング用縁部Eの基端部分を押圧するワーク押え34が設
けてある。
柱33の上端に設けてある。また、この実施例では、ワ
イヤ25に設けた鍔25aと前記伝達機構ホルダ30の
中段の保持部30cとの間に、拘束用部材16を上方向
に付勢する前記スプリング17が装着してある。さら
に、前記保持プレート14には、上側パネルP1のヘミ
ング用縁部Eの基端部分を押圧するワーク押え34が設
けてある。
【0021】上記のワーク位置決め装置を備えたヘム型
は、図示しないネストによってワーク(下側パネルP
2)Wをワーク受け2上に位置決めしたのち、上型5を
下降させていくと、ロケートピン15がロケート穴Hに
挿通状態になると共に、ワーク押え34がヘミング用縁
部Eの基端部分に当接し、上側パネルP1を位置決めす
る。こののち、ドライバ6のドライブカム11により、
図2中の仮想線で示す如く揺動体4がワーク側に押圧さ
れ、そのヘミング用刃3で下側パネルP2のヘミング用
フランジFを一次的に折り曲げる。そして、さらに上型
5が下降すると、図2に示すように、揺動体4が前記ド
ライブカム11による案内で型外側に揺動し、最終的に
は、ワーク受け2とヘミング用ポンチ7との間で前記ヘ
ミング用フランジFが完全に折り曲げられる。
は、図示しないネストによってワーク(下側パネルP
2)Wをワーク受け2上に位置決めしたのち、上型5を
下降させていくと、ロケートピン15がロケート穴Hに
挿通状態になると共に、ワーク押え34がヘミング用縁
部Eの基端部分に当接し、上側パネルP1を位置決めす
る。こののち、ドライバ6のドライブカム11により、
図2中の仮想線で示す如く揺動体4がワーク側に押圧さ
れ、そのヘミング用刃3で下側パネルP2のヘミング用
フランジFを一次的に折り曲げる。そして、さらに上型
5が下降すると、図2に示すように、揺動体4が前記ド
ライブカム11による案内で型外側に揺動し、最終的に
は、ワーク受け2とヘミング用ポンチ7との間で前記ヘ
ミング用フランジFが完全に折り曲げられる。
【0022】ここで、上記ヘム型におけるワーク位置決
め装置は、ロケートピン15に対してロケート穴Hの位
置ずれがある場合には、図4(a)に示すように、上型
5の下降に伴ってロケートピン15が水平方向に移動
し、図4(b)に示すように、上側パネルP1を変形さ
せることなくロケートピン15がロケート穴Hに挿通状
態となる。
め装置は、ロケートピン15に対してロケート穴Hの位
置ずれがある場合には、図4(a)に示すように、上型
5の下降に伴ってロケートピン15が水平方向に移動
し、図4(b)に示すように、上側パネルP1を変形さ
せることなくロケートピン15がロケート穴Hに挿通状
態となる。
【0023】そして、さらに上型5が下降して押圧力伝
達機構18の押圧部32が下型1側のストッパ31に当
接すると、スプリング17を圧縮しつつ、同スプリング
17で上方向に付勢されていた拘束用部材16が前記押
圧力伝達機構18のワイヤ25を介して下方向に押動さ
れ、この拘束用部材16の凹部16a内にロケートピン
15の上端部15bが係合するのに伴って、図4(c)
に示すように、ロケートピン15を正規の位置である円
筒部材20の中心線上に修正して位置決めし、これと同
時に上側パネルP1の位置が修正される。
達機構18の押圧部32が下型1側のストッパ31に当
接すると、スプリング17を圧縮しつつ、同スプリング
17で上方向に付勢されていた拘束用部材16が前記押
圧力伝達機構18のワイヤ25を介して下方向に押動さ
れ、この拘束用部材16の凹部16a内にロケートピン
15の上端部15bが係合するのに伴って、図4(c)
に示すように、ロケートピン15を正規の位置である円
筒部材20の中心線上に修正して位置決めし、これと同
時に上側パネルP1の位置が修正される。
【0024】このようにして、上記のワーク位置決め装
置を備えたヘム型では、ロケート穴Hの位置ずれがある
場合であっても、上側パネルP1を正確に位置決めし
て、両パネルP1,P2にヘミングを行うこととなる。
また、ヘミング終了後には、上型5の上昇に伴って、ス
プリング17の反発力およびワイヤ25で拘束用部材1
6が引き上げられ、ロケートピン15は円筒部材20の
中心線上に位置したままの状態となる。
置を備えたヘム型では、ロケート穴Hの位置ずれがある
場合であっても、上側パネルP1を正確に位置決めし
て、両パネルP1,P2にヘミングを行うこととなる。
また、ヘミング終了後には、上型5の上昇に伴って、ス
プリング17の反発力およびワイヤ25で拘束用部材1
6が引き上げられ、ロケートピン15は円筒部材20の
中心線上に位置したままの状態となる。
【0025】なお、上記ワーク位置決め装置の動作と、
ワーク押え34の動作とのタイミングは、変更すること
が可能であって、例えば、上側パネルP1の位置誤差に
よってロケート穴Hの位置ずれが生じている場合には、
ワーク位置決め装置の動作を先にすることにより、上側
パネルP1の位置を修正してから同上側パネルP1を押
さえるようにし、他方、絞り成形等が施された上側パネ
ルP1がロケート穴形成部分の形状や部分的な剛性の相
違で僅かに変形し、これによりロケート穴Hの位置ずれ
が生じている場合には、ワーク押え34の動作を先にす
ることにより、これに続くワーク位置決め装置の動作で
上側パネルP1の変形分を矯正することが可能である。
ワーク押え34の動作とのタイミングは、変更すること
が可能であって、例えば、上側パネルP1の位置誤差に
よってロケート穴Hの位置ずれが生じている場合には、
ワーク位置決め装置の動作を先にすることにより、上側
パネルP1の位置を修正してから同上側パネルP1を押
さえるようにし、他方、絞り成形等が施された上側パネ
ルP1がロケート穴形成部分の形状や部分的な剛性の相
違で僅かに変形し、これによりロケート穴Hの位置ずれ
が生じている場合には、ワーク押え34の動作を先にす
ることにより、これに続くワーク位置決め装置の動作で
上側パネルP1の変形分を矯正することが可能である。
【0026】また、本発明のワーク位置決め装置は、詳
細な構造が上記実施例のみに限定されることはなく、上
型におけるロケートピンや拘束用部材などの保持手段、
あるいは拘束用部材を上方向に付勢するスプリングを設
ける箇所などを適宜変更することが可能である。
細な構造が上記実施例のみに限定されることはなく、上
型におけるロケートピンや拘束用部材などの保持手段、
あるいは拘束用部材を上方向に付勢するスプリングを設
ける箇所などを適宜変更することが可能である。
【0027】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明のヘム
型のワーク位置決め装置によれば、ワークを構成する上
側パネルのロケート穴に位置ずれが生じている場合、上
側パネルを変形させることなく位置ずれを修正すること
ができるので、常に正確な位置決めが可能となり、ひい
てはヘミングの精度向上に貢献し得る。
型のワーク位置決め装置によれば、ワークを構成する上
側パネルのロケート穴に位置ずれが生じている場合、上
側パネルを変形させることなく位置ずれを修正すること
ができるので、常に正確な位置決めが可能となり、ひい
てはヘミングの精度向上に貢献し得る。
【図1】本発明の一実施例におけるヘム型のワーク位置
決め装置を説明する断面図である。
決め装置を説明する断面図である。
【図2】図1に示すヘム型の上型が下死点に達した状態
を示す断面図である。
を示す断面図である。
【図3】図1に示すロケートピンの部分の拡大断面図
(a)および連結用部材の部分の水平断面図(b)であ
る。
(a)および連結用部材の部分の水平断面図(b)であ
る。
【図4】ロケート穴にロケートピンが入り始めた状態
(a)、ロケート穴とロケートピンの中心線が一致した
状態(b)および拘束用部材が下降した状態(c)を説
明する断面図である。
(a)、ロケート穴とロケートピンの中心線が一致した
状態(b)および拘束用部材が下降した状態(c)を説
明する断面図である。
【図5】従来におけるヘム型のワーク位置決め装置を説
明する断面図である。
明する断面図である。
H ロケート穴 P1 上側パネル P2 下側パネル W ワーク 1 下型 5 上型 15 ロケートピン 16 拘束用部材 17 スプリング 18 押圧力伝達機構
Claims (1)
- 【請求項1】 ワークを構成する上下2枚のパネルの端
部にヘミングを行うヘム型のワーク位置決め装置であっ
て、下型に対向して昇降する上型に、上側パネルのロケ
ート穴に挿通されるロケートピンを水平方向の所定範囲
内で移動自在に設けると共に、上下動に伴ってロケート
ピンの上端部に係脱するとともに下動に伴ってロケート
ピンを正規位置に位置決めする拘束用部材を設け、同上
型に、前記拘束用部材を上方向に付勢するスプリング
と、上型の下降とともに下型に当接して前記拘束用部材
を下方向に押動する押圧力伝達機構を設けたことを特徴
とするヘム型のワーク位置決め装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8082793A JP2864936B2 (ja) | 1993-04-07 | 1993-04-07 | ヘム型のワーク位置決め装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP8082793A JP2864936B2 (ja) | 1993-04-07 | 1993-04-07 | ヘム型のワーク位置決め装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06285560A JPH06285560A (ja) | 1994-10-11 |
JP2864936B2 true JP2864936B2 (ja) | 1999-03-08 |
Family
ID=13729259
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8082793A Expired - Lifetime JP2864936B2 (ja) | 1993-04-07 | 1993-04-07 | ヘム型のワーク位置決め装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2864936B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105363907A (zh) * | 2015-11-03 | 2016-03-02 | 吴中区光福良盛机械厂 | 一种定位精确的中铰链垫片弯曲模 |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2766393B1 (fr) * | 1997-07-22 | 1999-10-22 | Peugeot | Unite de presertissage et de sertissage du bord d'une tole |
CN102166598A (zh) * | 2010-12-30 | 2011-08-31 | 海信(山东)空调有限公司 | 一种空调器室外机侧板模具 |
JP6075768B2 (ja) * | 2013-03-28 | 2017-02-08 | ダイハツ工業株式会社 | プレス加工方法及びこれに用いる治具 |
JP7302419B2 (ja) * | 2019-10-02 | 2023-07-04 | トヨタ紡織株式会社 | ワークの位置決め機構 |
-
1993
- 1993-04-07 JP JP8082793A patent/JP2864936B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105363907A (zh) * | 2015-11-03 | 2016-03-02 | 吴中区光福良盛机械厂 | 一种定位精确的中铰链垫片弯曲模 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06285560A (ja) | 1994-10-11 |
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