JP3003339U - 金属缶天板の多工程連続口穴加工機における口穴の抜絞り立上げ加工用金型 - Google Patents
金属缶天板の多工程連続口穴加工機における口穴の抜絞り立上げ加工用金型Info
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- JP3003339U JP3003339U JP1994005440U JP544094U JP3003339U JP 3003339 U JP3003339 U JP 3003339U JP 1994005440 U JP1994005440 U JP 1994005440U JP 544094 U JP544094 U JP 544094U JP 3003339 U JP3003339 U JP 3003339U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 金属天板の多工程連続口穴加工機の設備面積
と製造コストとを縮小させる。 【構成】 昇降する上型と位置が固定された下型とより
なり、下型は略円筒状の切刃を下型基部に固定すると共
に該切刃の上部外面と該切刃の周縁部材との間に環状の
空隙部を形成してなり、上型は下型の切刃における内周
面に対応する切刃を上型基部に固定し、上型の切刃の外
面と該切刃の周縁部材との間には下型の切刃の上縁を嵌
入させる環状の空隙部を形成し、上型における切刃の周
縁部材の外面には板押えを摺嵌し、該板押えはばねを介
して上型基部に昇降自在に取り付けてなる。
と製造コストとを縮小させる。 【構成】 昇降する上型と位置が固定された下型とより
なり、下型は略円筒状の切刃を下型基部に固定すると共
に該切刃の上部外面と該切刃の周縁部材との間に環状の
空隙部を形成してなり、上型は下型の切刃における内周
面に対応する切刃を上型基部に固定し、上型の切刃の外
面と該切刃の周縁部材との間には下型の切刃の上縁を嵌
入させる環状の空隙部を形成し、上型における切刃の周
縁部材の外面には板押えを摺嵌し、該板押えはばねを介
して上型基部に昇降自在に取り付けてなる。
Description
【0001】
本考案は、例えば18リットル缶等の金属缶の天板に口穴を形成するための多 数の工程を連続的に行なうようにした多工程連続口穴加工機において、口穴を打 ち抜き、その周壁を立ち上げるようにした口穴の抜絞り立上げ加工用金型に関す るものである。
【0002】
金属缶天板の多工程連続口穴加工機における従来の口穴の抜絞り立上げ加工用 金型を図4に示す。この金型は昇降する上型1と位置が固定された下型3とより なる。下型3は略円筒状の切刃5を下型基部7に固定すると共に該切刃5の外面 には周縁部材9を摺嵌し、該周縁部材9はばね11を介して下型基部7に昇降自 在に取り付けてなるものである。上型1は下型3の切刃5における内周面5aに 対応する切刃13を上型基部15に固定し、該切刃13の外面には押え部材17 を摺嵌し、該押え部材17はばね19を介して上型基部15に昇降自在に取り付 け、更に上型基部15には押え部材17の外面に接する周縁部材21を固定して なるものである。
【0003】 上記従来の口穴の抜絞り立上げ加工用金型においては、天板ブランク23は表 面を上に向けた状態、即ち口穴を上方に突出させるようにした状態(以下この状 態を「表向き状態」という。)で加工される。即ち、加工後の天板25は口穴周 壁27を上方に突出させた状態で金型から取り出される。この点について更に説 明すると、天板ブランク23は表向き状態で下型3上の所定の位置に載置され、 続いて上型1が下降し、上型1の周縁部材21が天板ブランク23に当接し、天 板ブランク23は上型1の周縁部材21とばね11によるクッションを備えた下 型3の周縁部材9との間に挟持される。この状態で上型1の切刃13が下型3の 切刃5内に嵌入する。しかるときは、天板ブランク23における口穴対応部が円 形に打ち抜かれ、円形状のスクラップは下型3の切刃5内を通過して下方に落下 する。更に上型1が下降すると、上型1の周縁部材21が天板ブランク23を介 して下型3の周縁部材9をそのばね11の力に抗して押し下げ、下型3における 周縁部材9の上面は下型3の切刃5の上縁よりも低くなり、両者の間に段差が生 ずる。このとき、押え部材17は天板ブランク23を介して下型3の切刃5上縁 によりばね19の力に抗して押上げられる。従って、天板ブランク23は絞られ 、口穴周壁27が上方に立ち上がる。このように、加工後の天板25は口穴周壁 27を上方に突出させた表向き状態で金型から取り出される。
【0004】
しかるに、金属缶天板の多工程連続口穴加工機における口穴の抜絞り立上げ加 工以降の工程が天板をその表面を下に向けた状態、即ち口穴を下方に突出させた 状態(実用新案登録請求の範囲を含む本明細書においては、この状態を「裏向き 状態」という。)で処理するように構成されている場合には、天板を表向き状態 で加工する上記従来の口穴の抜絞り立上げ加工用金型においては、口穴の抜絞り 立上げ加工を行なった後、次工程の装置に天板を送り込む前に反転手段により天 板を上下反転させると共に口穴位置を合せるために回動手段により天板を水平方 向に90度回動させなければならない。換言すれば、金属缶天板の多工程連続口 穴加工機に天板の反転手段と回動手段とを設けなければならないのである。この ような反転手段と回動手段とを配設することにより、多工程連続口穴加工機が大 型化すると共にその製造コストが上昇するという問題が生ずる。 本考案はこのような問題を解決しようとしてなされたものである。
【0005】
本考案は、口穴の抜絞り立上げ加工用金型に天板を裏向き状態で加工させるよ うにすることにより上記課題を解決するものである。 即ち、本考案は、口穴の抜絞り立上げ加工以降の工程が天板を裏向き状態で処 理するように構成されている金属缶天板の多工程連続口穴加工機において、昇降 する上型と位置が固定された下型とよりなり、下型は略円筒状の切刃を下型基部 に固定すると共に該切刃の上部外面と該切刃の周縁部材との間に環状の空隙部を 形成してなり、上型は下型の切刃における内周面に対応する切刃を上型基部に固 定し、上型の切刃の外面と該切刃の周縁部材との間には下型の切刃の上縁を嵌入 させる環状の空隙部を形成し、上型における切刃の周縁部材の外面には板押えを 摺嵌し、該板押えはばねを介して上型基部に昇降自在に取り付けてなることを特 徴とする口穴の抜絞り立上げ加工用金型を提供するものである。(請求項1)
【0006】 前記下型の略円筒状の切刃における環状の空隙部に臨む上部外面を該切刃の上 部が上方に向かって薄くなるように傾斜させると共に上型の切刃の周縁部材にお ける環状の空隙部に臨む内面を該周縁部材が下方に向かって薄くなるように傾斜 させるのが望ましい。(請求項2)
【0007】
[請求項1の抜絞り立上げ加工用金型] 請求項1の金型により天板における口穴の抜絞り立上げ加工を行なう際には、 下型上の所定の位置に天板ブランクを裏向き状態に載置し、上型を下降させる。 すると、上型の板押えは天板ブランクに当接し、該天板ブランクはばねによるク ッションを備えた上型の板押えと下型の周縁部材との間に挟持される。この状態 で上型の切刃が下型の切刃内に嵌入することにより天板ブランクにおける口穴対 応部が円形に打ち抜かれ、円形状のスクラップは下型の切刃内を通過して下方に 落下する(図2参照)。上型が更に下降すると、下型の切刃の上縁が上型の切刃 の外面と該切刃の周縁部材との間の環状の空隙部に嵌入し、天板ブランクにおけ る打ち抜かれた円形部の周縁が上型における切刃の周縁部材と下型における周縁 部材の内面(39a)とにより絞り込まれ、下型が最下位置まで下降すると天板 ブランクにおける円形部の周縁は下方に完全に立ち上がる(図3参照)。このよ うに、天板は裏向き状態で口穴の抜絞り立上げ加工が行なわれる。
【0008】 [請求項2の抜絞り立上げ加工用金型] 請求項2の金型においては、下型の略円筒状の切刃における環状の空隙部に臨 む上部外面を該切刃の上部が上方に向かって薄くなるように傾斜させているため 、天板ブランクにおける打ち抜かれた円形部の周縁が上型における切刃の周縁部 材と下型における周縁部材の内面とにより絞り込まれる際に、天板ブランクにお ける打ち抜かれた円形部の周縁先端は下型の切刃の当該上部外面に沿って円滑に 滑る。従って、絞り込みは無理なくスムーズに行なわれる。また、上型の切刃の 周縁部材における環状の空隙部に臨む内面を該周縁部材が下方に向かって薄くな るように傾斜させているため、上型の該周縁部材は下型の切刃の上部との衝突を 回避しながら充分な肉厚を確保している。
【0009】
次に、本考案の実施例を添付図面に従って説明する。 本考案による口穴の抜絞り立上げ加工用金型は、口穴の抜絞り立上げ加工以降 の工程が天板を裏向き状態で処理するように構成されている金属缶天板の多工程 連続口穴加工機に使用されるものである。
【0010】 この金型は昇降する上型31と位置が固定された下型33とよりなる。まず、下 型33について説明する。下型33は略円筒状の切刃35を下型基部37に固定 すると共に該切刃35の上部35b外面と該切刃35の周縁部材39との間に環 状の空隙部41を形成してなる。周縁部材39も下型基部37に固定する。符号 43は切刃35を下型基部37に固定するボルト、符号45は周縁部材39を下 型基部37に固定するボルトである。下型33は天板ブランク23から打ち抜か れた口穴対応部の円形状のスクラップ24を下方に落下させるための透孔47を 備えている。該透孔47は略円筒状の切刃35の中央孔35cとこれに連通する 下型基部37の透孔37cとよりなるものである。
【0011】 上型31は下型33の切刃35における内周面35aに対応する切刃51を上 型基部53に固定し、上型31の切刃35の外面と該切刃35の周縁部材55と の間には下型33の切刃35の上縁を嵌入させる環状の空隙部57を形成し、上 型31における切刃51の周縁部材55の外面には板押え58を摺嵌し、該板押 え58はばね59を介して上型基部53に昇降自在に取り付けてなるものである 。図示の事例においては、上型31の切刃51はボルト61により周縁部材55 に固定され、該周縁部材55はボルト63により上型基部53に固定されている 。換言すれば、上型31の切刃51は周縁部材55を介して上型基部53に固定 されている。符号65は昇降する板押え58のガイドピンである。図示の事例に おいては、上型基部53はボルト67、69により基部取付板71に固定されて いる。
【0012】 前記下型33の略円筒状の切刃35における環状の空隙部41に臨む上部外面 35dを該切刃35の上部35bが上方に向かって薄くなるように傾斜させると 共に上型31の切刃51の周縁部材55における環状の空隙部57に臨む内面5 5aを該周縁部材55が下方に向かって薄くなるように傾斜させるのが望ましい 。
【0013】
以上説明したように、本考案による口穴の抜絞り立上げ加工用金型は金属缶天 板を裏向き状態で加工するようにしたため、金属缶天板の多工程連続口穴加工機 における口穴の抜絞り立上げ加工以降の工程が天板を裏向き状態で処理するよう に構成されている場合でも、口穴の抜絞り立上げ加工を行なった後、次工程の装 置に天板を送り込む前に反転手段により天板を上下反転させ、或いは口穴位置を 合せるために回動手段により天板を水平方向に90度回動させることは必要では ない。換言すれば、金属缶天板の多工程連続口穴加工機に天板の反転手段と回動 手段とを設ける必要はない。従って、多工程連続口穴加工機の設備面積と製造コ ストとを縮小させることが可能である。
【図1】本考案による口穴の抜絞り立上げ加工用金型の
一例を示す断面図である。
一例を示す断面図である。
【図2】同上金型において上型が下降した状態を示す断
面図である。
面図である。
【図3】同上金型において上型が更に下降した状態を示
す断面図である。
す断面図である。
【図4】従来の口穴の抜絞り立上げ加工用金型を示す断
面図である。
面図である。
1 上型 3 下型 5 切刃 7 下型基部 9 周縁部材 11 ばね 13 切刃 15 上型基部 17 押え部材 19 ばね 21 周縁部材 23 天板ブランク 24 スクラップ 25 加工後の天板 27 口穴周壁 31 上型 33 下型 35 切刃 35a 内周面 35b 上部 35c 中央孔 35d 上部外面 37 下型基部 37c 透孔 39 周縁部材 39a 内面 41 空隙部 43 ボルト 45 ボルト 47 透孔 51 切刃 53 上型基部 55 周縁部材 55a 内面 57 空隙部 58 板押え 59 ばね 61 ボルト 63 ボルト 65 ガイドピン 67 ボルト 69 ボルト 71 基部取付板
Claims (2)
- 【請求項1】 口穴の抜絞り立上げ加工以降の工程が天
板を裏向き状態で処理するように構成されている金属缶
天板の多工程連続口穴加工機において、昇降する上型と
位置が固定された下型とよりなり、下型は略円筒状の切
刃を下型基部に固定すると共に該切刃の上部外面と該切
刃の周縁部材との間に環状の空隙部を形成してなり、上
型は下型の切刃における内周面に対応する切刃を上型基
部に固定し、上型の切刃の外面と該切刃の周縁部材との
間には下型の切刃の上縁を嵌入させる環状の空隙部を形
成し、上型における切刃の周縁部材の外面には板押えを
摺嵌し、該板押えはばねを介して上型基部に昇降自在に
取り付けてなることを特徴とする口穴の抜絞り立上げ加
工用金型。 - 【請求項2】 口穴の抜絞り立上げ加工以降の工程が天
板を裏向き状態で処理するように構成されている金属缶
天板の多工程連続口穴加工機において、昇降する上型と
位置が固定された下型とよりなり、下型は略円筒状の切
刃を下型基部に固定すると共に該切刃の上部外面と該切
刃の周縁部材との間に環状の空隙部を形成し、該切刃に
おける環状の空隙部に臨む上部外面を該切刃の上部が上
方に向かって薄くなるように傾斜させてなり、上型は下
型の切刃における内周面に対応する切刃を上型基部に固
定し、上型の切刃の外面と該切刃の周縁部材との間には
下型の切刃の上縁を嵌入させる環状の空隙部を形成し、
上型の切刃の周縁部材における環状の空隙部に臨む内面
を該周縁部材が下方に向かって薄くなるように傾斜さ
せ、上型における切刃の周縁部材の外面には板押えを摺
嵌し、該板押えはばねを介して上型基部に昇降自在に取
り付けてなることを特徴とする口穴の抜絞り立上げ加工
用金型。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1994005440U JP3003339U (ja) | 1994-04-19 | 1994-04-19 | 金属缶天板の多工程連続口穴加工機における口穴の抜絞り立上げ加工用金型 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1994005440U JP3003339U (ja) | 1994-04-19 | 1994-04-19 | 金属缶天板の多工程連続口穴加工機における口穴の抜絞り立上げ加工用金型 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3003339U true JP3003339U (ja) | 1994-10-18 |
Family
ID=43139287
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1994005440U Expired - Lifetime JP3003339U (ja) | 1994-04-19 | 1994-04-19 | 金属缶天板の多工程連続口穴加工機における口穴の抜絞り立上げ加工用金型 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3003339U (ja) |
-
1994
- 1994-04-19 JP JP1994005440U patent/JP3003339U/ja not_active Expired - Lifetime
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