JP4500404B2 - ピアス打ち分け装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、被加工物に複数のピアス穴を打ち分けて形成するピアス打ち分け装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ピアス打ち分け装置は、板状の被加工物に複数の穴をパンチ加工して形成するものであって、求められる穴の打ち分けパターンに応じて、複数のピアスパンチで穴を打ち分けるようになっている。
【0003】
従来のピアス打ち分け装置は、以下に示すように様々のものがあった。
【0004】
▲1▼一つのピアスパンチを上下移動自在に支持するパンチリテーナを、上型の下面に複数固定し、これら複数の各パンチリテーナ内にバッキングプレートをスライド自在に設け、そのバッキングプレートを手動或いはシリンダ等でスライドさせ、ピアスパンチの上下移動を規制して穴あきパターンを決定するようにしたピアス打ち分け装置。
【0005】
▲2▼複数のピアスパンチを上下移動自在に支持すると共にピアスパンチの逃し穴を備えたパンチリテーナを、上型に固定し、上型とパンチリテーナとの間に、ピアスパンチの上下移動を規制する突起部を備えたバッキングプレートを設け、そのバッキングプレートの入れ替えによって、ピアスパンチの上下移動を規制して穴あきパターンを決定するようにしたピアス打ち分け装置。
【0006】
▲3▼ピアスパンチを手で抜き差しするパンチリテーナを、上型の下面に複数固定し、上記ピアスパンチの取付位置によって、穴あきパターンを決定するようにしたピアス打ち分け装置。
【0007】
▲4▼一つまたは複数のピアスパンチを固定するパンチリテーナを、上型の下面に複数上下移動自在に取り付け、これら複数のパンチリテーナと上型との間にバッキングプレートを設け、そのバッキングプレートの入れ替えによって、ピアスパンチの上下移動を規制して穴あきパターンを決定するようにしたピアス打ち分け装置。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の▲1▼のピアス打ち分け装置では、一つのピアスパンチに対して一つのバッキングプレートが必要で、バッキングプレート及びスライドに必要なスペースが大きくなってしまい、近接・密集した穴の加工ができないといった問題があった。また、打ち分けのための上下ストロークが大きくなるとさらにスペースが必要となる。
【0009】
▲2▼のピアス打ち分け装置では、バッキングプレートが、互いに固定された上型とパンチリテーナとの間に設けられているので、その交換には、プレスと上型とを取り外す必要があり、多くの手間と時間がかかっていた。また、求められる穴の打ち分けパターンが多くなると、バッキングプレートを非常に多く製作しなければならなかった。
【0010】
▲3▼のピアス打ち分け装置では、パンチリテーナに手でピアスパンチを抜き差しするので、打ち分け穴数が多い場合、その作業に非常に多くの手間と時間がかかると共にミスが発生しやすかった。
【0011】
▲4▼のピアス打ち分け装置では、一つまたは複数のピアスパンチを固定するために、比較的面積の大きい一つのパンチリテーナが必要となるため、近接・密集した穴の打ち分けができなかった。
【0012】
そこで本発明は、上記問題を解決するために案出されたものであって、その目的は、簡単な打ち分けパターン切替え作業で、多くの穴の打ち分けパターンに対応できると共に、近接・密集した穴の加工が可能となるピアス打ち分け装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記問題を解決するために、被加工物に複数のピアス穴を打ち分けて形成するピアス打ち分け装置において、上下方向に移動する上プレートと、その上プレートにその下部で上下移動自在に支持されると共に複数のピアスパンチを上下移動自在に支持し且つ上記上プレートとの間に上記ピアスパンチを上部から押さえるバッキング部材を挿入するバッキング部材挿入スペースを有するフローティングリテーナと、上記上プレートに対する上記フローティングリテーナの上下方向距離を規制する係止部材と、被加工物を支持する下型とを備え、上記上プレートを上方向に移動させて上記フローティングリテーナが上記上プレートから上記係止部材により規制される距離まで離反したとき、上記バッキング部材がフローティングリテーナ及び上記ピアスパンチと接触しないように上記バッキング部材挿入スペースの間隔が形成されていることを特徴とする。
【0014】
そして、上記バッキング部材が、上記バッキング部材挿入スペース内で横方向にスライド自在に支持された複数のバッキングプラグにて構成されており、これら複数のバッキングプラグにその移動を打ち分けパターンに応じて制御する移動制御機構が接続されたことを特徴とする。
【0015】
上記構成によれば、移動制御機構に穴の打ち分けパターンを予め入力することによって、自動的にバッキングプラグの移動ができ、従来のようにバッキングプラグを交換することなく、簡単に多くの穴の打ち分けパターンに対応できると共に、一つのバッキングプラグに対しては、その移動スペースを設けるだけでよいので、近接・密集した穴の加工が可能となり、その生産性を高める効果を有する。
【0016】
また、上記バッキング部材が、予め打ち分けパターンに応じてピアスパンチ逃し穴が形成されたバッキングプレートにて構成されており、このバッキングプレートが、打ち分けパターン切替えの際に、上記バッキング部材挿入スペースにその側部から挿入されることを特徴とする。
【0017】
上記構成によれば、バッキングプレートを交換するのに、バッキングプレートをバッキング部材挿入スペースにその側部から挿入するだけでよいので、その作業が簡単で、従来のようにプレスと上型とを取り外すといった多くの手間と時間を必要としない。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を添付図面を用いて説明する。
【0019】
図1は本発明に係るピアス打ち分け装置の第一の実施の形態を示した断面図、図2から図4は本発明のピアス打ち分け装置を用いた穴あけ加工の工程を説明するための断面図、図5はバッキングプラグを示した断面図及び底面図である。
【0020】
まず、係るピアス打ち分け装置の構成を説明する。
【0021】
図示するように、ピアス打ち分け装置1は、板状の被加工物2に複数のピアス穴3を打ち分けて形成するものであって、上下方向に移動する上プレート4と、その上プレート4にその下部で上下移動自在に支持されるフローティングリテーナ5と、そのフローティングリテーナ5に上下移動自在に支持される複数のピアスパンチ6と、被加工物2を支持する下型7とを備えている。
【0022】
フローティングリテーナ5の上面には、上下方向に延びるガイドピン8が挿入されるガイド穴11が形成されており、上プレート4の下面には、そのガイドピン8が挿入されるガイド穴9が形成されている。このガイドピン8に沿って、フローティングリテーナ5が上下方向に移動するようになっている。
【0023】
上プレート4の下部には、下方に延びてその下端が屈曲したカギ状の係止部材12が設けられ、フローティングリテーナ5には、係止部材12の突起部分を係止させる切欠き部14が形成されている。
【0024】
また、上プレート4の下部には、下方に延びてその下端に鍔部15が形成された係止部材16が設けられ、フローティングリテーナ5には、下部から係止部材16が挿入されて、その中間で鍔部15を係止する段部17を有する係止穴18が形成されている。
【0025】
これら係止部材12,16によって、上プレート4が上昇したときにフローティングリテーナ5が係止され、フローティングリテーナ5の上プレート4からの離反距離が規制される。
【0026】
フローティングリテーナ5の上面は、所定の段差を有して二段状に形成されており、その下がった面と上プレート4との間に、バッキング部材挿入スペース19が形成されている。このバッキング部材挿入スペース19は、少なくともその一端が、外部に開放されている。
【0027】
フローティングリテーナ5には、ピアスパンチ6を上下移動自在に支持するピアスパンチ支持穴21が複数設けられている。ピアスパンチ支持穴21は、フローティングリテーナ5を上下に貫通して形成されており、その中間部には、ピアスパンチ6上部の拡径部22を係止させる段部23が形成されている。
【0028】
フローティングリテーナ5の下方には、ピアスパンチ6が貫通する複数の貫通穴24が形成されたストリッパプレート25が設けられている。ストリッパプレート25は、スプリング26を介してフローティングリテーナ5に支持されており、下方に付勢されるようになっている。
【0029】
ストリッパプレート25の下方には、下型7が配置されている。下型7は、複数のピアス打抜き用ダイ27を有したダイプレート28と、そのダイプレート28を支持する下プレート29とで構成されている。
【0030】
下プレート29の上面には、上下方向に延びるガイドピン31が挿入されるガイド穴32が形成されており、フローティングリテーナ5の下部に設けられたガイド部材33の下面には、そのガイドピン31が挿入されるガイド穴34が形成されている。このガイドピン31に沿って、フローティングリテーナ5が上下方向に移動するようになっている。
【0031】
上記ピアス打ち分け装置1では、ストリッパプレート25とダイ27及びダイプレート28との間で、被加工物2を挟持して固定支持するようになっている。
【0032】
バッキング部材挿入スペース19には、バッキング部材であるバッキングプラグ35が設けられている。バッキングプラグ35が設けられた位置のピアスパンチ6は、被加工物2を打ち抜いてピアス打抜き用ダイ27まで垂下して、ピアス穴3を加工するようになっている。一方、バッキングプラグ35が設けられていない位置のピアスパンチ6は、被加工物2の上面でその下降が止められ、その上部がバッキング部材挿入スペース19内に逃げることによって、ピアス穴の加工が行われないようになっている。
【0033】
バッキングプラグ35は、図5に示すように、円柱状に形成されており、その上部には鍔部36が形成されている。バッキングプラグ35は、長穴37を有した支持部材38に支持されている。支持部材38は、ボルト40等によって、上プレート4に固定されている。
【0034】
長穴37の上部には、鍔部36が係止されるガイド溝39が形成されており、バッキングプラグ35は、その長穴37に沿って横方向にスライド自在となっている。
【0035】
バッキングプラグ35には、その移動を制御する移動制御機構(図示せず)が接続されている。移動制御機構は、その移動を制御する制御装置と、ワイヤ41やシリンダ等の移動装置とから構成されている。
【0036】
移動制御機構は、各バッキングプラグ35に接続されており、移動制御機構に予め穴の打ち分けパターンを入力して、各バッキングプラグ35を移動させることによって、ピアス穴3の打ち分けを行うようになっている。
【0037】
次に、上記構成によるピアス打ち分け装置1を用いて行うピアス加工の工程を説明する。
【0038】
まず、図2に示すように、上プレート4を上昇させる。このとき、フローティングリテーナ5は、ガイドピン8に沿って下がり、係止部材12,16で係止されている。この状態で、移動制御機構によって打ち分けパターンに合わせて、所定の位置にバッキングプラグ(バッキング部材)35を移動させておく。このとき、フローティングリテーナ5が上プレート4から下降して離反しているので、バッキングプラグ35がフローティングリテーナ5及びピアスパンチ6と接触せず、その移動がスムーズに行われる。
【0039】
そして、ダイ27上に被加工物2を載せる。
【0040】
このバッキングプラグ35の移動は、予め制御装置に入力された打ち分けパターンに合わせて、移動装置で自動的に行うことができる。複数の打ち分けパターンを制御装置に入力しておけば、スイッチを押すだけで、バッキングプラグ35の移動が非常に容易に行え、非常に簡単に多くの穴の打ち分けパターンに対応できる。また、新たな打ち分けパターンが発生しても、制御装置に入力するだけでよい。
【0041】
次に、図3に示すように、上プレート4を下降させる。ここでは、ストリッパプレート25が被加工物2に当接した状態を示している。このとき、下プレート29から上方に延びたガイドピン31が、ガイド部材33のガイド穴34に挿入され、フローティングリテーナ5及び上プレート4が案内される。ピアスパンチ6は、その下端が被加工物2の上面に位置し、上端はバッキング部材挿入スペース19の下面(フローティングリテーナ5の下がった面)と面一となっている。
【0042】
続いて、図4に示すように、上プレート4をさらに下降させる。ここでは、フローティングリテーナ5及びストリッパプレート25が被加工物2でその下降が止められて、フローティングリテーナ5が上プレート4の下面に当接した状態を示している。
【0043】
上プレート4をさらに下降させて、図1の状態となる。フローティングリテーナ5とストリッパプレート25間のスプリング26が縮んで、フローティングリテーナ5がさらに下降する。
【0044】
このとき、バッキングプラグ35が上方に位置するピアスパンチ6は、上プレート4から加圧力が伝わり、下方に付勢され、被加工物2にパンチ加工を行う。一方、バッキングプラグ35が上方に位置しないピアスパンチ6は、その下端が被加工物2の上面に当接して、上部がバッキング部材挿入スペース19内に相対的に持ち上げられて、パンチ加工は行われない。
【0045】
そして、パンチ加工が終了すると、上プレート4を上昇させる。このとき、ストリッパプレート25は、スプリング26によって下方に付勢されるので、ピアスパンチ6を被加工物2のパンチ穴3から確実に抜き去ることができる。
【0046】
図6は複数のバッキングプラグ35を一体で支持する構成を示した底面図である。
【0047】
図6に示す支持部材43は、バッキングプラグ35を支持するための長穴37を複数備えたものである。長穴37は、十字状に配列されており、図5と同様にそれぞれガイド溝39が形成されている。バッキングプラグ35には、移動制御機構がそれぞれ接続されている。支持部材43は、ボルト40等によって、上プレート4に固定されている。
【0048】
この支持部材43によれば、複数のバッキングプラグ35を一体で設けたことによって、長穴37を近接して形成することができる。従って、近接・密集した穴の加工が可能となる。さらに、複数のバッキングプラグ35を取り付けるのに際して、一つの支持部材43を上プレート4に取り付けるだけでよいので、その取付作業の簡略化が図れる。
【0049】
なお、長穴37の配置形状は、十字状に限られるものではなく、他の形状であってもよいのは勿論である。
【0050】
図7から図10はバッキングプラグの変形例を示した断面図及び底面図である。
【0051】
図7のバッキングプラグ44は、ピアスパンチ6の押圧部45と、その押圧部45と段差を付けて形成された固定部46とからなる断面L字状に形成されており、固定部46にピン47が取り付けられて、上プレート4に回動自在に取り付けられたものである。バッキングプラグ44の側部には、ブラケット48を介して移動装置である伸縮シリンダ49がピン結合されている。伸縮シリンダ49は、制御装置に接続され、穴の打ち分けパターンに応じて伸縮するようになっている。
【0052】
図8のバッキングプラグ51は、ピアスパンチ6の押圧部52と、その押圧部52と段差を付けて形成された固定部53とからなる断面L字状に形成されており、固定部53にリンク部材54が取り付けられて、上プレート4にスライド自在に取り付けられたものである。バッキングプラグ51の長手方向一端部には、ブラケット48を介して移動装置である伸縮シリンダ49がピン結合されている。伸縮シリンダ49は、制御装置に接続され、穴の打ち分けパターンに応じて伸縮するようになっている。
【0053】
図9のバッキングプラグ55は、ピアスパンチ6の押圧部56を二段状に形成したものである。なお、他の構成は図5のバッキングプラグ44と同様であるので、同じ符号を付して説明を省略する。
【0054】
このバッキングプラグ55によれば、回動角度を制御することによって、プレス穴3が集中した部分で、荷重を分散させる必要がある場合に、プレス加工を二段階に分けて行うことができる。なお、このバッキングプラグ55では、押圧部45を二段状としているが、これに限られることはなく、さらに多くの多段状としてもよい。
【0055】
図10のバッキングプラグ57は、ピアスパンチ6の押圧部58と、その押圧部58と段差を付けて形成された固定部59とからなる断面L字状に形成されており、固定部59にピン61が取り付けられて、上プレート4に回動自在に取り付けられたものである。固定部59側端部は半円状に形成されており、スプロケット62が形成されている。
【0056】
一方、上プレート4内には駆動モータ63が収容されており、その回転軸64が下方に延びて、スプロケット62と隣接している。回転軸64にもスプロケット65が設けられており、スプロケット62と歯合している。駆動モータ63の駆動によって、バッキングプラグ57が回動する。駆動モータ63は、制御装置に接続され、穴の打ち分けパターンに応じて駆動するようになっている。
【0057】
図11は本発明に係るピアス打ち分け装置の第二の実施の形態を示した断面図である。
【0058】
上述の第一の実施の形態では、バッキング部材挿入スペース19に挿入されるバッキング部材として、バッキングプラグ35が用いられていたが、第二の実施の形態では、バッキングプレート67を用いている。
【0059】
なお、他の構成については図1のピアス打ち分け装置1と同様であるので、同じ符号を付して説明を省略する。
【0060】
バッキングプレート67は、バッキング部材挿入スペース19の高さと略同等の厚さに形成されており、ピアス加工を行わないピアスパンチ6の位置に、ピアスパンチ逃し穴68が形成されている。
【0061】
バッキングプレート67は、打ち分けパターンに応じて、複数種形成されており、バッキング部材挿入スペース19に入れ替えることで、多数の打ち分けパターンに対応できる。
【0062】
上述のピアス打ち分け装置1では、このバッキング部材挿入スペース19が、少なくともその一端が、外部に開放されて形成されているので、バッキングプレート67を交換するのに際して、開放された側部から引っ張り引き抜いた後に、新たなバッキングプレートを側部から挿入させるだけでよい。すなわち、従来のようにプレスと上型とを取り外す必要はなく、非常に簡単にバッキングプレート67の交換ができる。
【0063】
また、フローティングリテーナ5は、上プレス4に上下移動自在に支持されているので、バッキングプレート67の交換時に、バッキング部材挿入スペース19の高さを高くすることができる。これによって、ピアスパンチ6がピアスパンチ支持穴21に引っ掛かって、ピアスパンチ6の頂部が、バッキング部材挿入スペース19内に突出していても、その上部のスペースでバッキングプレート67を挿入できるので、バッキングプレート67がピアスパンチ6に干渉せず、交換をスムーズに行うことができる。
【0064】
【発明の効果】
以上要するに本発明によれば、簡単な打ち分けパターン切替え作業で、多くの穴の打ち分けパターンに対応できると共に、近接・密集した穴の加工が可能となるという優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るピアス打ち分け装置の第一の実施の形態を示した断面図である。
【図2】本発明のピアス打ち分け装置を用いた穴あけ加工の工程を説明するための第一工程断面図である。
【図3】本発明のピアス打ち分け装置を用いた穴あけ加工の工程を説明するための第二工程断面図である。
【図4】本発明のピアス打ち分け装置を用いた穴あけ加工の工程を説明するための第三工程断面図である。
【図5】本発明のバッキングプラグの変形例を示した(a)は断面図、(b)は底面図である。
【図6】複数のバッキングプラグを一体で支持する構成を示した底面図である。
【図7】本発明のバッキングプラグの変形例を示した(a)は断面図、(b)は底面図である。
【図8】本発明のバッキングプラグの変形例を示した(a)は断面図、(b)は底面図である。
【図9】本発明のバッキングプラグの変形例を示した(a)は断面図、(b)は底面図、(c)は側面図である。
【図10】本発明のバッキングプラグの変形例を示した(a)は断面図、(b)は底面図である。
【図11】本発明に係るピアス打ち分け装置の第二の実施の形態を示した断面図である。
【符号の説明】
1 ピアス打ち分け装置
2 被加工物
3 ピアス穴
4 上プレート
5 フローティングリテーナ
6 ピアスパンチ
7 下型
19 バッキング部材挿入スペース
35 バッキングプラグ(バッキング部材)
67 バッキングプレート(バッキング部材)
68 ピアスパンチ逃し穴

Claims (3)

  1. 被加工物に複数のピアス穴を打ち分けて形成するピアス打ち分け装置において、
    上下方向に移動する上プレートと、その上プレートにその下部で上下移動自在に支持されると共に複数のピアスパンチを上下移動自在に支持し且つ上記上プレートとの間に上記ピアスパンチを上部から押さえるバッキング部材を挿入するバッキング部材挿入スペースを有するフローティングリテーナと、上記上プレートに対する上記フローティングリテーナの上下方向距離を規制する係止部材と、被加工物を支持する下型とを備え、
    上記上プレートを上方向に移動させて上記フローティングリテーナが上記上プレートから上記係止部材により規制される距離まで離反したとき、上記バッキング部材がフローティングリテーナ及び上記ピアスパンチと接触しないように上記バッキング部材挿入スペースの間隔が形成されていることを特徴とするピアス打ち分け装置。
  2. 上記バッキング部材が、上記バッキング部材挿入スペース内で横方向にスライド自在に支持された複数のバッキングプラグにて構成されており、これら複数のバッキングプラグにその移動を打ち分けパターンに応じて制御する移動制御機構が接続された請求項1記載のピアス打ち分け装置。
  3. 上記バッキング部材が、予め打ち分けパターンに応じてピアスパンチ逃し穴が形成されたバッキングプレートにて構成されており、このバッキングプレートが、上記バッキング部材挿入スペースにその側部から挿入される請求項1記載のピアス打ち分け装置。
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