JPH03234324A - カムピアス装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明はワークに対して放射方向に多数の穴明けを同時
かつ高精度に施すことのできるカムピアス装置に関する
ものである。

（従来の技術） カムピアス装置の従来例としては、例えば第４図（ａ）
〜（ｃ）に示すものがあり、図中５０はカムドライバを
示す。なお第４図（ａ）は説明の都合上、ピアスポンチ
中心を通る垂直平面で切った断面の、穴明時の状態を表
わしている。

カムドライバ５０は、その上面に当接する上ベース５１
に結合されるとともに、ピアス打抜方向（矢印Ａ方向）
に対し直交する方向（矢印Ｂ方向）に傾斜面５０ａが形
成されている。この傾斜面５０ａの中間部の側方には、
第４図（ａ）の１−１線断面を表わす同図（ｂ）に示す
ように、ガイドプレート５２が傾斜面５０ａを挟むよう
に結合されており、ガイドプレート５２および傾斜面５
０ａが包囲する空間内にカムスライド５３のフランジ５
３ａが摺動自在に嵌合されている。カムスライド５３の
上部にはスライドピン５４の先端部５４ａを嵌合する切
欠５３ｂが設けてあり、スライドピン５４は、スプリン
グ５５により上ベース５１に弾支される支持部材５６の
案内溝５６ａに、ピアス打抜方向と平行に摺動自在に支
持されている。一方、カムスライド５３の下部にはピア
スポンチ５７が矢印Ａ方向に向けて埋設されており、ピ
アスポンチ５７は、カムスライド５３の下方に位置する
ピアスダイ５８に埋設されたボタンダイ５９と対向して
いる。ピアスダイ５８にはボタンダイ５９と連通ずるス
クラップ排出穴５８ａが設けてあり、ピアスダイ５８は
、パッド６１の下降時スプリング６０のバネ力によりワ
ーク６２を挟持するブランクホルダ６３とともに、下ベ
ース６４上に載置されている。

このカムピアス装置は、上ベース５１の下降に伴い、カ
ムドライバ５０および支持部材５６が下降すると、支持
部材５６の下面がピアスダイ５８の上面に当接した後は
カムドライバ５０のみ・が下降し、このカムドライバ５
０の下降によってカムスライド５３がカムドライバ５０
の傾斜面５０ａに沿って摺動しつつスライドピン５４に
案内されてピアス打抜方向に移動し、これによりピアス
ポンチ５７がワーク６２の所定位置に穴明けを行うもの
である。なお、上ベース５１には、戻り時に支持部材５
６を持ち上げるための部材６５が結合されている。

（発明が解決しようとする課Ｕ） ところでこの従来装置では、上述したようなカムスライ
ド案内構造を採用したため、第４図（ａ）の■−■線断
面を表わす同図（ｃ）に示すように、カムスライド５３
の最大幅寸法ＷＩが、実質的にピアスポンチ５７を支持
する幅寸法Ｗ２より大きくなることから、上記穴明は機
構を同一円周上に複数組配置してワークに対し放射方向
に多数の穴明けを同時に施すカムピアス装置を構成しよ
うとすると、第４図（ｂ）にθで示す大きな占有角度（
したがって大きな占有スペース）を必要とするため少数
組しか配置できず、多数の穴明けを同時に施すことは困
難になる。また２つのガイドプレート５２とカムスライ
ド５３との摺動面が同一平面上にならないことから、両
槽動面共に角度出しのための研磨加工を行わねばならず
作業工数の増加を招く。

さらに、スライドピン５４を受けるためのカムスライド
幅寸法Ｗ２が狭いことから、穴明は加工精度が良好にな
らない。

本発明はカムスライド支持機構を当該カムスライドの内
部に設けることにより上述した問題を解決することを目
的とする。

（ＩＩ！題を解決するための手段） この目的のため、本発明のカムピアス装置は、ピアス打
抜方向に対し直交する方向の傾斜面を有するカムドライ
バと、該カムドライバに結合され、前記傾斜面との間に
案内面をなすガイドプレートと、前記傾斜面および前記
案内面間に嵌合可能なフランジ部を有しピアスポンチを
結合されるカムスライドと、該カムスライドのワークに
対する相対的移動をピアス打抜方向に案内する案内部材
と、前記カムスライドの移動に基づき前記ピアスポンチ
と協働するピアスダイとを、少なくとも１組具えるカム
ピアス装置において、前記フランジ部を前記カムスライ
ド内部に設けた案内方向のＴ字型切欠によって形威し、
前記ガイドプレートの案内方向断面を前記切欠内に嵌合
可能なＴ字型断面とし、該ガイドプレートを前記切欠を
経て前記カムドライバに結合するようにしたことを特徴
とするものでる。

（作　用） 本発明によれば、カムスライドの内部に案内方向のＴ字
型切欠を設け、ガイドプレートの案内方向断面をこの切
欠内に嵌合可能なＴ字型断面にしてそのガイドプレート
を前記切欠からカムドライバに結合したから、カムスラ
イドをピアス打抜方向に案内する案内部材を受けるため
の所望のカムスライド幅寸法を確保しつつカムスライド
の幅寸法を必要最小限に抑制することができ、上記穴明
は機構を同一円周上に複数組配置してワークに対し放射
方向に多数の穴明けを同時に高精度で施すカムピアス装
置を提供することができる。さらに、ガイドプレートと
カムスライドとの摺動面を同一平面上にすることができ
るから、従来例の角度出しのための研磨加工が不要にな
って作業工数を低滅することができる。

（実施例） 以下、本発明の実施例を図面に基づき詳細に説明する。

第１図は本発明のカムピアス装置の第１実施例の構成を
示す図であり、図中１０はカムドライバ、１１はカムス
ライドを示し、ここでは穴明は時の状態を表しである。

カムドライバ１０は、その上面に当接する上ベース１２
に結合されており、ピアス打抜方向（矢印Ｃ方向）に対
し直交する方向（矢印り方向）に傾斜面１０ａが形成さ
れている。一方、カムスライド１１には、第１図の■−
■線断面図である第２図および第２図のＩＶ−ＩＶ線断
面図である第３図に示すように、案内方向（第１図の矢
印り方向）のＴ字型切欠１１ａが設けてあり、このＴ字
型切欠の長穴部１１ｂには案内方向断面をＴ字型断面に
したガイドプレート１３が図示しないボルトによって嵌
入固定されている（なお第２図にはカムスライド１１が
カムドライバ１０の傾斜面１０ａをストロークして上限
近傍まで達した状態を示しである）、また上記Ｔ字型切
欠１１ａにはスプリングリテーナ１４が嵌合されており
、スプリングリテーナ１４は、一端を部材１５に支持さ
れつつ支持部材１６の切欠部１６ａ、　１６ｂ内に嵌入
される、２つのスプリング１７の他端に弾支されている
。さらに、カムスライド１１の上部に設けた切欠ｌｉｅ
内には案内部材としてのスライドピン１８の一部が挿入
されており、スライドピン１８の残りの部分は支持部材
１６の案内溝１６ｃ内に嵌合されているため、スライド
ピン１８はカムスライド１１をピアス打抜方向（矢印Ｃ
方向）と平行に摺動可能に支持する。支持部材１６は上
ベース１２の切欠１２ａに嵌合されるスプリング１９に
弾支されるが、戻り時には上ベース１２に結合された部
材２０に掛合されて上昇する。

一方、カムスライド１１の下方にはピアスダイ２１が位
置し、ピアスダイ２１は、カムスライド１１の下部にピ
アス打抜方向に向けて埋設されたピアスポンチ２２と協
働してワーク２３に穴明けを行うため、図示左側の斜面
はワーク２３と同一断面形状にしである。ピアスダイ２
１にはピアスポンチ２２と対向してボタンダイ２４が埋
設されており、ボタンダイ２４にはピアスポンチ２２が
貫通するための貫通穴２４ａが設けられており、この貫
通穴２４ａはピアスダイ２１のスクラップ排出穴２１ａ
に連通している。ピアスダイ２１を載置される下ベース
２５上にはブランクホルダ２６も載置されており、ワー
ク２３はその中心寄の部分を上ベース１２の下降時スプ
リング２７のバネ力によって押圧付勢するパッド２８と
、ブランクホルダ２６との間に把持される。

次にこのカムピアス装置の穴明は動作について詳細に説
明する。まず穴明は前（戻り時）においては、上ペース
１２が上昇するとそれに追随するカムドライバ１０、カ
ムスライド１１、支持部材１６等は第１図の状態から図
示上方に移動することになるが、その際上ベース１２に
結合された部材２ｏが支持部材１６に掛合するまでは（
つまり図示ストロークＳ、の間は）支持部材１６は上昇
しないため、カムドライバ１０のみが図示２点鎖線の位
置まで上昇することになり、この間カムスライド１１が
スライドピン１８に案内されて図示ストロークＳ２だけ
ピアス打抜方向と逆方向に移動するとともに、カムドラ
イバ１０に結合されたガイドプレート１３がＴ字型切欠
１１ａの上方寄に位置し、その後はこのような位置関係
のまま作動系全体が上昇して所定位置で停止した状態に
なっている。

一方穴明は時においては、上記の状態から作動系全体が
下降し、支持部材１６の下面がピアスダイ２１の上面に
当接するまでは、カムドライバ１０が図示２点鎖線の所
に位置してカムスライド１１に結合されたピアスポンチ
２２がワーク２３から離間した状態になっている。その
後さらに上ベース１２が下降してカムドライバ１０のみ
が下降して第１図に実線で示す位置に至ると、カムドラ
イバ１０およびそれに結合されたガイドプレート１３間
に案内方向（矢印り方向）に摺動可能に嵌合されるカム
スライド１１は、カムドライバ１０の傾斜面１０ａを摺
動しつつスライドピン１８に案内されてストロークＳ！
だけピアス打抜方向に移動する。このときワーク２３は
、上ベース１２の下降に伴うスプリング２７のバネ力に
よるパッド２８の作動によって、その中心寄りの部分を
ブランクホルダ２６との間に把持されているから、カム
スライド１１に結合されたピアスポンチ２２がピアスダ
イ２１に埋設されたボタンダイ２４と協働することによ
りワーク２３の所定位置に穴明けがなされる。

ところで本例のカムピアス装置においては、１組の穴明
は機構の占有スペースを第２図および第３図に示すよう
に、従来例と比べて大幅に減少させたため、多数組の穴
明は機構を放射状に配置することが可能になった。すな
わち第２図にＷ、で示すカムスライド１１の最大幅寸法
をピアスポンチリテーナとしての必要最小限の寸法にし
た場合においても、カムスライド内部に、案内方向より
見た断面形状がＴ字型になる切欠１１ａを設け、この切
欠のカムドライバ１０と当接する長穴部１１ｂに案内方
向断面をＴ字型断面にしたガイドプレート１３を挿入し
て図示しないボルトによりカムドライバ１０に結合した
から、上記寸法Ｗ８の範囲内に従来例とほぼ同一のガイ
ドブレートの受は幅を確保することかでき、この場合ガ
イドプレートのカムドライバ１０と平行な面に加えて垂
直面も案内面として機能する。これにより第４図（ｃ）
に示す従来例のカムスライド最大幅寸法ＷＩをＷ、に減
少させて、同図（ｂ）に示す穴明は機構１組当りの占有
スペースを決定する占有角度θを、第３図に示すθ。

に減少させることができるため、多数組の穴明は機構を
収容してワークに対し放射方向に多数の穴明けを同時に
施すことのできるカムピアス装置を実現することができ
る。またこのカムピアス装置においては、スライドピン
１８を受けるためのカムスライド幅寸法Ｗ、が従来例よ
りも広くなるとともに、スライドピン１８のカムスライ
ド１１への嵌合部分の長さが従来例よりも長くなって両
者の結合がより強固になることから、穴明は加工精度を
格段に向上させることができる。また、前記寸法Ｗ３が
大きいので大径のスプリング１７を用いてこのスプリン
グによりスプリングリテーナ１４をカムスライド１１に
押圧付勢してカムスライド１１内に閉断面を構成するこ
とができるのでカムスライドは剛性的に問題ない、また
スプリングの分だけガイドブレートの剥離方向の力の負
担が軽減されるからガイドブレートを小型化することが
できる。

さらに、ガイドブレート１３とカムスライド１１との摺
動面が第３図に示すように同一平面上に存在するから、
第４図（ｂ）に示す従来例のような、ガイドブレート、
カムスライド双方に対する角度出しのための研磨加工を
廃止することができる。

（発明の効果） かくして本発明のカムピアス装置は上述の如く、カムス
ライド支持機構を当該カムスライドの内部に設けたから
、カムスライドをピアス打抜方向に案内する案内部材を
受けるための所望のカムスライド幅寸法を確保しつつカ
ムスライドの幅寸法を必要最小限に抑制することができ
、上記穴明は機構を同一円周上に複数組配置してワーク
に対し放射方向に多数の穴明けを同時に高精度で施すカ
ムピアス装置を提供することができ、さらに、ガイドブ
レートとカムスライドとの摺動面を同一平面上にするこ
とができるから、従来例の角度出しのための研磨加工が
不要になって作業工数を低減することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明のカムピアス装置の第１実施例の構成を
示す図、 第２図は第１図のｎｒ−ｍ線断面図、 第３図は第２図のＩＶ−ＩＶ線断面図、第４図（ａ）　
、　（ｂ）　、　（ｃ）は夫々従来例のカムピアス装置
の構成を説明するための図である。 １０・・・カムドライバ　　　　　１０ａ・・・傾斜面
１１・・・カムスライド　　　　ｌｌａ・・・Ｔ字型切
欠１１ｂ・・・長穴部　　　　　　１３・・・ガイドブ
レート１８・・・スライドピン（案内部材） ２１・・・ピアスダイ ２２・・・ピアスポンチ ２３・・・ワーク 第２図 し」 第４図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、ピアス打抜方向に対し直交する方向の傾斜面を有す
   るカムドライバと、該カムドライバに結合され前記傾斜
   面との間に案内面をなすガイドプレートと、前記傾斜面
   および前記案内面間に嵌合可能なフランジ部を有しピア
   スポンチを結合されるカムスライドと、該カムスライド
   のワークに対する相対的移動をピアス打抜方向に案内す
   る案内部材と、前記カムスライドの移動に基づき前記ピ
   アスポンチと協働するピアスダイとを、少なくとも１組
   具えるカムピアス装置において、 前記フランジ部を前記カムスライド内部に設けた案内方
   向のＴ字型切欠によって形成し、前記ガイドプレートの
   案内方向断面を前記切欠内に嵌合可能なＴ字型断面とし
   、該ガイドプレートを前記切欠を経て前記カムドライバ
   に結合するようにしたことを特徴とするカムピアス装置
   。