JP2864195B2 - 分布増幅器 - Google Patents

分布増幅器

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JP2864195B2
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frequency
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俊二 木村
祐記 今井
誠 中村
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電界効果トランジス
タ、バイポーラトランジスタ等を使用した分布増幅器に
係り、特に低周波領域における利得の周波数特性を改善
した分布増幅器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図4に従来の典型的な電界効果トランジ
スタ(以下、FETと呼ぶ。)を用いた分布増幅器の回
路図を示す。図中、1はそのFET、2はインダクタ
(若しくは伝送線路)、3は第1電源、4は第2電源、
5は信号入力端子、6は信号出力端子、7はゲート側終
端抵抗、8はドレイン側終端抵抗、9は電気的接地、1
0、11はバイアス回路である。12は終端抵抗8とバ
イアス回路10によって構成されるドレイン側終端回路
である。
【0003】この分布増幅器の出力インピーダンスは、
主にドレイン側の分布定数回路のインピーダンス、バイ
アス回路10、及び終端抵抗8によって決定される。こ
のドレイン側の分布定数回路とは、FET1のドレイン
・ソース間のインピーダンスを並列素子とし、インダク
タ2によって構成されるインピーダンスを直列素子とし
て構成されるものを示す。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この分布増幅
器では、分布定数回路のインピーダンスの周波数依存性
により、直流領域近傍で出力インピーダンスの低下が生
じ、利得の周波数特性が低周波側で低下するという欠点
を有する。
【0005】本発明の目的は、低周波領域における利得
の周波数特性を改善した分布増幅器を提供することであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】このため本発明は、イン
ダクタ又は伝送線路とトランジスタを使用し、出力側終
端回路が接地に直接接続した終端抵抗を有する分布増幅
器において、前記出力側終端回路に、前記終端抵抗と並
列に、別の抵抗とコンデンサの直列回路を接続して構成
した。
【0007】
【作用】本発明では、出力側終端回路の構成素子の値を
適当に選ぶことによって、従来周波数特性を持たなかっ
た該出力側終端回路のインピーダンスに周波数依存性を
持たせ、またその値を設定することができるので、低周
波領域での分布定数回路のインピーダンス変化による出
力インピーダンスの低下を補償し、利得の周波数特性が
改善できる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。図1はそ
の第1の実施例の分布増幅器の回路図である。前述した
図4に示したものと同一のものには同一の符号を付し
た。本実施例が図4と異なる点は、ドレイン側終端回路
12を変更した点にある。本実施例のドレイン側終端回
路13は、終端抵抗8に並列に、コンデンサ14と抵抗
15からなる直列回路を並列接続して構成したものであ
る。
【0009】ここで、ドレイン側の分布定数回路の特性
インピーダンスZoは、次の(1)式で表される。RL
とLはそれぞれインダクタ2の持つ損失分とインダクタ
ンスを示し、GdsとCdsはそれぞれFET1のドレイン
・ソース間のコンダクタンスと静電容量を示す。ωは入
力信号の角周波数である。 Zo=[(RL +jωL)/(Gds+jωCds)]1/2 (1)
【0010】この特性インピーダンスZoを、高周波信
号と低周波信号に対して近似してみると、 Zo=(L/Cds1/2 (高周波) Zo=(RL /Gds1/2 (低周波) (2) となり、「RL /Gds」は「L/Cds」に比べて十分小
さいので、低周波数領域で特性インピーダンスZoは低
下する。
【0011】これに対して、ドイレン側終端回路のイン
ピーダンスZtermは、図4に示す従来回路のドレイン側
終端回路12では、次の式(3)に示すようになる。但
し、R8 は終端抵抗8の抵抗値、R10はバイアス回路1
0の抵抗値である。 Zterm=R8 ・R10/(R8 +R10) (3)
【0012】一方、図1のドレイン側終端回路13で
は、次の式(4)に示すようになる。但し、R15は抵抗
15の抵抗値、C14はコンデンサ14の静電容量であ
る。 Zterm=1/[{1/R8 }+{1/(R15+1/jωC14)} +{1/R10}] (4)
【0013】これを高周波信号と低周波信号に対して近
似すると、次の式(5)に示すようになる。 Zterm=1/[{1/R8 }+{1/R15} +{1/R10}] (高周波) Zterm=1/[{1/R8 }+{1/R10}] (低周波) (5)
【0014】このように、図1に示す第1の実施例のド
レイン側終端回路13のインピーダンス(Zterm)は周
波数特性を有し、高周波側で低く、低周波側で高い値の
インピーダンスを示す。従って、ドレイン側の分布定数
回路の特性インピーダンスZoの周波数特性を、このド
レイン側終端回路13によって補償することができ、図
4に示した従来回路に比べて、特に低周波領域で平坦な
利得を得る(利得を高める)ことができるようになる。
【0015】すなわち、式(3)と式(5)の低周波側
とは同一内容であるが、本実施例では式(5)の抵抗8
の抵抗値R8 とバイアス回路10の抵抗値R10とを、式
(3)のそれとは異なった値に適宜設定して、低周波側
でのインピーダンスを従来よりも大きくすることで、低
周波側の利得を高くすることができる。このとき、抵抗
15抵抗値R15を適宜設定することより、高周波側の利
得の向上は抑える。つまり、式(5)の高周波側のイン
ヒ゜ータ゛ンスの値が、式(3)のインヒ゜ータ゛ンス
に等しくなるように設定する。これにより、利得を広帯
域にわたって平坦化できる。
【0016】図2は分布増幅器の第2の実施例を示す回
路図である。この実施例では、ドレイン側終端回路16
を、図1のドレイン側終端回路13の回路構成に加え
て、コンデンサ17と抵抗18を追加して構成してい
る。このように構成することによって、設計の自由度を
上げることができ、利得の周波数特性の平坦化をより向
上させることができる。また、同時に、コンデンサ17
によって、高周波信号が第1電源3に与える影響をより
低減させることもできる。更に、分布増幅器の出力イン
ピーダンスが低周波領域まで安定化(平坦化)するの
で、同領域での出力整合も改善される。
【0017】図3は分布増幅器の従来のものと、本発明
の図1に示す第1の実施例のものの利得の周波数特性、
並びに出力整合の周波数特性を示したものである。この
図3から明らかなように、図1の実施例の分布増幅器で
は、従来例に比べて、利得及び出力整合ともに、低周波
領域で改善されていることがわかる。
【0018】なお、上記実施例では、増幅素子としてF
ETを使用したが、これはバイポーラトランジスタに置
き換えることができる。また、各抵抗は、ダイオード
(動作時に所定のバイアスを印加し、抵抗値は面積等で
設定する。)で構成することもできる。
【0019】
【発明の効果】以上から本発明によれば、直流領域から
高周波領域の全域にかけて、特性インピーダンスが平坦
化され、広帯域の分布増幅器を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施例の分布増幅器の回路
図である。
【図2】 本発明の第2の実施例の分布増幅器の回路
図である。
【図3】 利得と出力整合の周波数特性図である。
【図4】 従来の分布増幅器の回路図である。
【符号の説明】
1:FET、2:インダクタ(又は伝送線路)、3:第
1電源、4:第2電源、5:信号入力端子、6:信号出
力端子、7:ゲート側終端抵抗、8:ドレイン側終端抵
抗、9:電気的接地、10:ドレイン側バイアス回路、
11:ゲート側バイアス回路、12、13:ドレイン側
終端回路、14:コンデンサ、15:抵抗、16:ドレ
イン側終端回路、17:コンデンサ、18:抵抗。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H03F 1/00 - 3/72

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】インダクタ又は伝送線路とトランジスタを
    使用し、出力側終端回路が接地に直接接続した終端抵抗
    を有する分布増幅器において、前記出力側終端回路に、
    前記終端抵抗と並列に、別の抵抗とコンデンサの直列回
    路を接続したことを特徴とする分布増幅器。
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