JP2862329B2 - ポリウレタンエラストマーの製造方法 - Google Patents

ポリウレタンエラストマーの製造方法

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JP2862329B2 JP2110317A JP11031790A JP2862329B2 JP 2862329 B2 JP2862329 B2 JP 2862329B2 JP 2110317 A JP2110317 A JP 2110317A JP 11031790 A JP11031790 A JP 11031790A JP 2862329 B2 JP2862329 B2 JP 2862329B2
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恵介 福田
龍二 長谷山
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はポリウレタンエラストマーの製造方法に関す
る。
ポリウレタンエラストマーは、耐摩耗性、機械強度、
反発弾性等に優れるため、製紙用ロール、製鉄用ロー
ル、ソリッドタイヤ、タイミングベルト等に広く使用さ
れている。
〔従来の技術〕
従来、ポリウレタンエラストマーの製造方法として
は、アジプレン(Uniroyal Chemical社商標)に代表さ
れるトリレンジイソシアナートとポリエーテルポリオー
ルよりなるポリウレタンプレポリマーを芳香族ポリアミ
ンで硬化する方法およびブルコラン(Bayer社商標)に
代表されるナフチレンジイソシアナートとポリエステル
ポリオールをグリコールで硬化させる方法が知られてい
る。
〔発明が解決しようとする課題〕
ポリウレタンエラストマーは優れた耐摩耗性、機械強
度、反発弾性を有する反面、耐水性が悪い欠点を有す
る。
この耐水性を改良する目的で、特公昭62−45249に提
案される4,4′−ジフェニルメタンジイソシアナートと
ポリエーテルポリオールよりなるポリウレタンプレポリ
マーをグリコールで硬化する方法があるが、得られたポ
リウレタンエラストマーの耐久性が悪く不十分である。
また、メチレンビス(4−シクロヘキシルイソシアナー
ト)、1,4−シクロヘキシルジイソシアナート等の脂肪
族ジイソシアネートを用いる方法があるが、プレポリマ
ーの粘度が高く注型作業が難しい。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者らは鋭意研究した結果、下記式(1)で表さ
れる2,5−ジイソシアナトメチル−ビシクロ〔2.2.1〕ヘ
プタンまたは2,6−ジイソシアナトメチル−ビシクロ
〔2.2.1〕ヘプタンあるいはその混合物とポリヒドロキ
シ化合物とを反応せしめて得た、分子末端にイソシアナ
ート基を有するポリウレタンプレポリマーは粘度が低い
ため注型作業が容易であり、これを芳香族ポリアミンに
より硬化することにより製造したポリウレタンエラスト
マーは、その耐水性が大巾に向上することを見出し本発
明に到達した。
本発明に使用する上記式(1)のジイソシアナートと
は、2,5−ジイソシアナトメチル−ビシクロ〔2.2.1〕ヘ
プタン、2,6−ジイソシアナトメチル−ビシクロ〔2.2.
1〕ヘプタンまたは両者の混合物である。
本発明に使用するポリヒドロキシ化合物としては、
水、プロピレングリコール等にプロピレンオキシド及び
/またはエチレオキシドを付加したポリオキシアルキレ
ンポリオール(分子量300〜10,000)、テトラヒドロフ
ランを開環重合して得たポリテトラメチレンエーテルグ
リコール(分子量500〜3,000)等のポリエーテルポリオ
ール及び公知の各種ポリエステルポリオール、ポリブタ
ジエンポリオール、ヒマシ油ポリオール等が使用できる
が、その中でもポリエーテルポリオールが特に好まし
い。
この場合、分子量250以下の脂肪族グリコールを併用
してもよい。分子量250以下の脂肪族グリコールとして
は、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリ
エチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピ
レングリコール、トリプロピレングリコール、1,4−ブ
タンジオール、1,3−ブタンジオール等が挙げられる。
本発明に使用する芳香族ポリアミンとしては、4,4′
−ジアミノジフェニルメタン(MDA)、メチレンビス
(o−クロロアニリン)(MOCA)、1,2−ビス(2−ア
ミノフェニルチオ)エタン(Cyana−cure:American Cya
namide社商標)、トリメチレングリコール−P−アミノ
ベンゾエート(Polacure 740M:Polaroid社商標)、3,5
−ジメチルツチオ−2,4−トルエンジアミンと3,5−ジメ
チルチオ−2,6−トルエンジアミンの80/20重量%混合物
(Ethacure 300:Ethyl社商標)等が使用できる。
前出の構造式(I)で表される2,5(6)−ジイソシ
アナトメチル−ビシクロ〔2.2.1〕ヘプタン単体または
両者の混合物とポリヒドロキシ化合物とを反応して得た
分子末端にイソシアナート基を有するポリウレタンプレ
ポリマーを芳香族ポリアミンにより硬化せしめてポリウ
レタンエラストマーを製造する。
この場合、有機ポリイソシアナートとポリヒドロキシ
化合物のNCO/OH(モル比)=1.5/1〜5/1、また、ポリウ
レタンプレポリマーと上記芳香族ポリアミンのNCO/NH2
(モル比)=0.9/1〜1.2/1である。
〔実施例〕
以下、本発明についての実施例を述べる。
本実施例において引張試験は、JIS K 6301に準拠
して実施した。
初期物性・・・100℃で24時間硬化後、23℃で55%の相
対湿度の恒温室に7日間熟成後測定した。
耐水性 ・・・80℃の温水に14日間浸漬後、23℃で55%
の相対湿度の恒温室に7日間熟成後測定した。
実施例1 2,5(6)−ジイソシアナトメチル−ビシクロ〔2,2,
1〕ヘプタン混合物2当量を平均分子量1000のポリテト
ラメチレンエーテルグリコール1当量と100℃で6時間
反応させ、末端NCO基含有量5.9重量%、粘度10,800cps/
25℃を有するプレポリマーを得た。
上記プレポリマー100gを100℃に加熱して真空デシケ
ーター中で減圧脱泡後、100℃で溶融した4,4′−ジアミ
ノジフェニルメタン(MDA)12.5gと泡を巻き込まないよ
うに均一に撹拌して、100℃で予備加熱したモールドに
流し込み100℃で24時間硬化した。この場合、プレポリ
マーとMDAにおけるNCO/NH2(モル比)=1.1/1となる様
にした。
プレポリマーの粘度が低いため注型作業性は良好であ
った。また、硬化物の引張試験を行った結果、表−1に
示すごとく良好な耐水性を有することが認められた。
比較例1 2,4−トリレンジイソシアナート2当量を平均分子量1
000のポリテトラメチレンエーテルグリコール1当量と8
0℃で4時間反応させ、末端NCO基含有量6.3重量%、粘
度7,800cps/25℃を有するプレポリマーを得た。
上記プレポリマー100gを100℃に加熱して真空デシケ
ーター中で減圧脱泡後、120℃で溶融したメチレンビス
(o−クロロアニリン)(MOCA)19.1gと泡を巻き込ま
ないように均一に撹拌して、100℃で予備加熱したモー
ルドに流し込み100℃で24時間硬化した。この場合、プ
レポリマーとMOCAにおけるNCO/NH2(モル比)=1.05/1
となる様にした。
プレポリマーの粘度が低いため注型作業性は良好であ
ったが、硬化物の引張試験を行った結果、表−1に示す
ように耐水性が悪かった。
比較例2 メチレンビス(4−シクロヘキシルイソシアナート)
2当量を平均分子量1000のポリテトラメチレンエーテル
グリコール1当量と100℃で6時間反応させ、末端NCO基
含有量5.5重量%、粘度34,000cps/25℃を有するプレポ
リマーを得た。
上記プレポリマー100gを100℃に加熱して真空デシケ
ーター中で減圧脱泡後、100℃で溶融した4,4′−ジアミ
ノジフェニルメタン(MDA)11.7gと泡を巻き込まないよ
うに均一に撹拌して、100℃で予備加熱したモールドに
流し込み100℃で24時間硬化した。この場合、プレポリ
マーとMDAにおけるNCO/NH2(モル比)=1.1/1となる様
にした。
硬化物の引張試験を行った結果、表−1に示すように
耐水性は良好であるが、プレポリマーの粘度が高いため
注型作業性が非常に悪かった。
比較例3 3(4),8(9)−ジイソシアナトメチル−トリシク
ロ〔5,2,1,02.6〕デカン2当量を平均分子量1000のポリ
テトラメチレンエーテルグリコール1当量と100℃で6
時間反応させ、末端NCO基含有量5.6重量%、粘度21,000
cps/25℃を有するプレポリマーを得た。
上記プレポリマー100gを100℃に加熱して真空デシケ
ーター中で減圧脱泡後、100℃で溶融した4,4′−ジアミ
ノジフェニルメタン(MDA)11.9gと泡を巻き込まないよ
うに均一に撹拌して、100℃で予備加熱したモールドに
流し込み100℃で24時間硬化した。この場合、プレポリ
マーとMDAにおけるNCO/NH2(モル比)=1.1/1となる様
にした。
硬化物の引張試験を行った結果、表−1に示すように
耐水性は良好であるが、プレポリマーの粘度が高いため
注型作業性が非常に悪かった。
〔発明の効果〕 本発明によれば、プレポリマーの粘度が低いために、
注型作業性が容易であり、しかも、硬化物の耐水性が著
しく向上したポリウレタンエラストマーを製造すること
ができる。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−290420(JP,A) 特開 平3−292320(JP,A) 特開 平3−296588(JP,A) 特開 平3−124722(JP,A) 特開 昭51−122050(JP,A) 特開 平2−270859(JP,A) 特開 昭63−130614(JP,A) 特開 平3−220167(JP,A) 特公 昭47−46585(JP,B1) 米国特許3492330(US,A) 米国特許3595917(US,A) 米国特許3646132(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C08G 18/00 - 18/87 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】有機ポリイソシアナートとポリヒドロキシ
    化合物とを反応せしめて得た、分子末端にイソシアナー
    ト基を有するポリウレタンプレポリマーを芳香族ポリア
    ミンにより硬化してポリウレタンエラストマーを製造す
    る方法であって、該有機ポリイソシアナートが下記式
    (1)で表される2,5−ジイソシアナトメチル−ビシク
    ロ〔2.2.1〕ヘプタンおよび/または2,6−ジイソシアナ
    トメチル−ビシクロ〔2.2.1〕ヘプタンであることを特
    徴とするポリウレタンエラストマーの製造方法。
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