JP2861741B2 - フタリド化合物、その製造法および該化合物を用いる記録材料 - Google Patents

フタリド化合物、その製造法および該化合物を用いる記録材料

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JP2861741B2
JP2861741B2 JP5197871A JP19787193A JP2861741B2 JP 2861741 B2 JP2861741 B2 JP 2861741B2 JP 5197871 A JP5197871 A JP 5197871A JP 19787193 A JP19787193 A JP 19787193A JP 2861741 B2 JP2861741 B2 JP 2861741B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子供与性ロイコ色素
として有用なフタリド化合物、その製造法および該フタ
リド化合物を用いた記録材料に関する。
【0002】
【従来の技術】電子供与性ロイコ色素(以下ロイコ色素
という)と電子受容性顕色剤(以下顕色剤という)との
発色反応を利用する記録材料は良く知られており、特に
感圧記録材料および感熱記録材料は広く用いられてい
る。
【0003】また近年、感圧記録材料および感熱記録材
料の記録画像を発光ダイオード、半導体レーザー等を光
源とする光学文字読み取り装置(以下OCRという)に
より読み取る必要がますます増加している。OCRで読
み取るためには、OCRが使用する光源の発光光線の波
長に対応する領域に記録画像が吸収を有することが不可
欠である。OCRで使用される光源の発光波長は種々あ
るが、特に650〜750nmの領域のものが注目されて
おり、従って該記録画像はこの領域に吸収を有すること
が不可欠である。現在、感圧記録材料および感熱記録材
料にはロイコ色素として下記[化14]の化合物Aのよ
うな黒色に発色するフルオラン化合物が主として用いら
れている。しかし、該フルオラン化合物の発色体は、図
1に示すように650nm以上の領域に実質的な吸収を有
しないため、該フルオラン化合物を用いた記録材料の記
録画像は発光光線の波長が650〜750nmの領域にあ
る光源を用いたOCRにより読み取ることは困難であ
る。
【0004】
【化14】 また、発色体が650〜750nmの領域に吸収を有する
ロイコ色素として下記[化15]の化合物Bのようなフ
タリド化合物が特公昭63−51113号、特開昭63
−165379号等に開示されている。しかし、化合物
Bのようなフタリド化合物は化合物自体が黄緑色に着色
しているため、該化合物を使用した記録材料が黄緑色に
着色する問題がある。
【0005】
【化15】 また、特公昭58−27825号及びその対応米国出願
USP4,022,771号においても前記化合物Bを含
む類似した広範囲の化合物が開示されているが、本発明
の化合物はもとより、3−[2,2−ビス(置換インド
ール−3−イル)エテニル]基を含む化合物に関しては
いっさい具体的な開示がない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は前記し
た諸問題がなく、その発色体が570〜780nm、特に
650〜750nmの領域に吸収を有する新規なロイコ色
素及びその製造法を提供することであり、更に発光光線
の波長が570〜780nm、特に650〜750nmの領
域にある光源を用いるOCRでの読み取りに好適な諸特
性に優れる記録材料、特に感圧記録材料および感熱記録
材料を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、下記一般式
(I)で表されるフタリド化合物(以下本発明の化合物
という)でありかつ同一化学構造式につき2種類の融点
及び結晶構造を有するフタリド化合物の結晶変態のうち
高い方の融点を有する結晶変態(以下β型結晶変態とい
う)、これらの製造方法、及びこれらをロイコ色素とし
て用いた記録材料に関する。
【0008】
【化16】 (式中、R1とR3は個別にアルキル基、シクロアルキル
基またはアラルキル基、R2とR4は個別にメチル基また
はフェニル基、R5とR6は個別にアルキル基、シクロア
ルキル基、アラルキル基またはアリール基、R7は水
素、アルキル基、アルコキシ基またはシクロアルコキシ
基を示す。R5とR6は結合して窒素原子と共に複素環を
形成してもよい。)R1およびR3の具体例としてはメチ
ル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n
−ブチル基、イソブチル基、n−ペンチル基、イソペン
チル基、n−ヘキシル基、n−ヘプチル基、n−オクチ
ル基、2−エチルヘキシル基、n−デシル基、n−ドデ
シル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、ベンジ
ル基、フェネチル基、1−フェニルエチル基等が挙げら
れる。
【0009】R5およびR6の具体例としてはメチル基、
エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチ
ル基、イソブチル基、n−ペンチル基、イソペンチル
基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、ベンジル
基、フェネチル基、1−フェニルエチル基、フェニル
基、o−トリル基、m−トリル基、p−トリル基、o−
クロロフェニル基、m−クロロフェニル基、p−クロロ
フェニル基等が挙げられる。R7の水素以外の具体例と
してはメチル基、エチル基、メトキシ基、エトキシ基、
シクロヘキシルオキシ基等が挙げられる。
【0010】R5とR6が結合して窒素原子と共に形成す
る複素環の具体例としてはピロリジノ基、ピペリジノ基
等が挙げられる。
【0011】一般式(I)の化合物には、化学構造式と
しては同一の構造で表されるものであっても、2種の結
晶構造を有するものがある。化学構造式としては同一で
2種の結晶構造を有するものは、X線回折法によるX線
回折図によってその結晶構造が全く異なる事が確認でき
る。これらはまた、異なる融点を示し、更に記録材料に
使用した場合の特性も異なる。
【0012】更に、本発明の化合物には、特定の結晶構
造を示さない、いわゆる無定形物質(アモルファス)状
態が存在するものがあり、これらの無定形物質は、一般
に前記2種の結晶変態よりも更に低いブロードな融点を
示す。
【0013】本願発明において、同一化学構造式を示さ
れるフタリド化合物であり、2種の結晶構造及び融点を
有する結晶変態が存在するもののうち高い方の融点を示
すものをβ型結晶変態、低い方の融点を示すものをα型
結晶変態という。
【0014】本出願の優先日以降に公開された米国特許
5,200,519号には、例えば3−[1,1−ビス
(1−エチル−2−メチルインドール−3−イル)エチ
レン−2−イル]−3−(4−ジエチルアミノフェニ
ル)フタリド([化17]の化合物C)のようなフタリ
ド化合物が開示されている。
【0015】
【化17】 ここで開示されているフタリド化合物は、融点124〜
126℃を有するα型結晶変態であり、β型結晶変態
(融点約156〜158℃)とは明らかに区別される。
これらのフタリド化合物のα型結晶変態と、同一化学構
造式のβ型結晶変態と比較すると、発色体の吸収特性は
同様であるが、記録材料、特に感熱記録材料に使用した
場合、地肌の白色度及び地肌保存安定性において大きく
性能が異なる。β型結晶変態を使用した記録材料の地肌
白色度及び地肌保存安定性は、α型結晶変態を使用した
ものに比べ非常に優れる。α型結晶変態を使用したもの
は、発色する色相に着色する傾向があるばかりでなく、
地肌が黄味を帯びる傾向がある。
【0016】本発明の化合物の製法に関しては、[化1
8]の一般式(II)で表されるエチレン化合物と[化1
9]の一般式(III)で表される安息香酸誘導体とを脱
水縮合剤の存在下に反応する。
【0017】
【化18】
【化19】 (式中、R1、R2、R3、R4、R5、R6およびR7は前
記と同じ意味を示す。)脱水縮合剤としては、無水酢
酸、氷酢酸/濃硫酸混合物、ポリリン酸、五酸化リン、
トリフッ化ホウ素、塩化亜鉛等が使用できるが、無水酢
酸が特に好ましい。
【0018】脱水縮合剤として無水酢酸を使用する場
合、無水酢酸はエチレン化合物1モルに対し1モル以上
用いるのが好ましい。無水酢酸の使用量に上限の無いこ
とは自明であるが、経済的には1〜5モル比を用いるの
が好ましく、トルエン等の不活性溶媒を併用する場合に
は1〜2モル比で充分である。反応温度は30〜120
℃、特に40〜80℃が好ましい。反応時間は特に制限
されるものではないが、反応は一般的に数時間で完結す
る。
【0019】反応において、トルエンやジクロルエタン
等の不活性溶媒を併用することが、反応を円滑に進行さ
せるために好ましい。脱水縮合剤として無水酢酸を使用
する場合、併用する溶媒としては、トルエンが好適に用
いられる。
【0020】反応終了後、反応液を水酸化ナトリウム水
溶液等のアルカリで処理した後、トルエン等の有機溶剤
で抽出して精製する。またアルカリ処理時に有機溶剤を
共存させておいてもよい。
【0021】有機溶剤抽出液を湯洗、分取し、抽出液を
濃縮し、好ましくはメタノールを添加して還流下に撹拌
後、冷却することにより、α型結晶変態または異なる結
晶変態を有しないフタリド化合物の結晶が製造される。
また、有機溶剤抽出液を更にカラムクロマトグラフィー
等の公知の精製を行った有機溶剤溶液を濃縮し、必要に
応じて前記と同じメタノールでの処理を行うことによっ
ても、α型結晶変態または異なる結晶変態を有しないフ
タリド化合物の結晶が得られる。
【0022】α型結晶変態をn−ヘキサンまたはイソプ
ロパノールと熱処理することにより、β型結晶変態が得
られる。
【0023】熱処理とは、α型結晶変態を一定量のn−
ヘキサンまたはイソプロパノール中に一定時間分散また
は溶解した後、冷却することである。処理温度は40℃
〜還流温度、好ましくは50℃〜還流温度である。処理
時間は10分〜24時間、好ましくは20分〜10時間
である。処理においては撹拌を行うことが好ましい。n
−ヘキサンまたはイソプロパノールの使用量は、フタリ
ド化合物のα型結晶変態の種類により異なるが、通常、
n−ヘキサンの場合はα型結晶変態の重量の1倍容量〜
30倍容量、好ましくは1倍容量〜20倍容量であり、
イソプロパノールの場合はα型結晶変態の重量の1倍容
量〜20倍容量、好ましくは1倍容量〜15倍容量であ
る。
【0024】また、反応、アルカリ処理後の有機溶剤抽
出液を濃縮した残渣にイソプロパノールを添加して熱処
理を行っても、β型結晶変態を得ることができる。
【0025】またR1とR3、およびR2とR4が同一の場
合は、エチレン化合物を製造する第1工程と、該エチレ
ン化合物と安息香酸誘導体からフタリド化合物を製造す
る第2工程を連続して行う2工程ワンポット法が、エチ
レン化合物の単離を省略できるため、工業上有利であ
る。即ち、[化20]の一般式(IV)で表されるインド
ールと塩化アセチルを無水酢酸中で反応し、次いで該反
応物に[化21]の一般式(III)で表される安息香酸
誘導体を添加して反応することにより[化22]の一般
式(V)で表されるフタリド化合物が簡便に製造でき
る。
【0026】
【化20】
【化21】
【化22】 (式中、R1、R2、R5、R6およびR7は前記と同じ意
味を示す。)なお、本発明におけるワンポット法とは、
第1工程で生成した前記一般式(II)で表されるエチレ
ン化合物を単離することなしに、更に前記一般式(II
I)で表される安息香酸誘導体を反応させる方法であ
り、この主旨において適用される製造方法はすべて包含
される。
【0027】該2工程ワンポット法の第1工程におい
て、無水酢酸の使用は必須ではなく、従ってその使用量
は特に制限されるものではないが、一般式(IV)で表さ
れるインドール1モルに対し、100mL以上用いるの
が操作上好ましく、経済的には100〜200mL用い
るのが好ましい。更に、無水酢酸を使用することによ
り、塩化アセチルの使用量を低減できる利点があり、該
量の無水酢酸を使用することにより、第2工程において
無水酢酸を追加する必要は特にない。
【0028】塩化アセチルの使用量は反応条件、即ち無
水酢酸の使用量および反応温度に依存する。無水酢酸を
上記の量使用し、かつ50℃以上で反応する場合、塩化
アセチルの使用量は、一般式(IV)で表されるインドー
ル1モルに対し、0.2モル以上用いるのが好ましい。
塩化アセチルの使用量が0.2モル比以上であれば上限
は制限されるものではないが、経済的には0.2〜0.5
モル比用いるのが好ましい。0.2モル比以下では、長
時間の反応が必要となり、反応が完結しない場合もあ
る。反応温度は、30℃以下の場合塩化アセチルは通常
1モル比以上必要であるため、40℃以上、特に50〜
80℃が好ましい。反応時間は、インドールの反応性お
よび塩化アセチルの使用量により異なるが、一般的には
数時間〜数十時間である。
【0029】第2工程において、第1工程で使用した塩
化アセチルの残存が反応を阻害するため、残存する塩化
アセチルを不活性化することが好ましい。不活性化剤と
しては、酢酸ナトリウム、酢酸カルシウム、水酸化カル
シウムが好ましく、特に酢酸カルシウムが好ましい。こ
れら不活性化剤は併用してもよい。該不活性化剤の使用
量は、用いた塩化アセチル1モルに対し約1モル使用す
るのが好ましい。
【0030】更に、第2工程において、溶媒を併用する
ことは、攪拌を円滑にし、操作上好ましい。該溶媒とし
て、トルエンが好適に用いられる。その使用量は特に制
限されるものではないが、第1工程で用いる無水酢酸量
に対し0.5〜2倍量が好ましい。
【0031】該2工程ワンポット法によって製造される
本発明の化合物のうち結晶変態を有するものは、前述し
たごとくn−ヘキサンまたはイソプロパノールと熱処理
することにより、β型結晶変態を得ることができる。
【0032】本発明の化合物は、それ自体実質的に無色
であるが、顕色剤と反応して青緑色系の色調に発色し、
その発色体は極大吸収を680〜750nm付近に示す。
従って、本発明の化合物は発光波長が570〜780n
m、特に650〜750nmの領域にある光源を用いるO
CRを用いた読み取りに適応する記録材料に有用なロイ
コ色素である。特に、R2およびR4がメチル基である本
発明の化合物は、その発色体が650〜750nmのほぼ
全領域で極大吸収の吸光度に対し80%以上の吸光度を
示すため、単一の化合物により様々な発光波長のOCR
に対応できる記録材料が得られるためロイコ色素として
有用である。
【0033】本発明化合物の各具体例につき、亜鉛変性
パラオクチルフェノールホルムアルデヒド樹脂を顕色剤
として用いた下用紙上の発色体の吸収を測定した。極大
吸収波長および該極大吸収の吸光度に対し80%以上の
吸光度を有する波長領域を表1に、また反射スペクトル
を図2、図3および図4に示した。なお、本発明の化合
物のうち結晶変態を有するものにおいては、同一化学構
造式で表されるものはα型結晶変態、β型結晶変態とも
同じ吸収特性を示した。
【0034】
【化23】
【表1】 表中、Hは水素、Meはメチル基、Etはエチル基、n
−Prはn−プロピル基、n−Buはn−ブチル基、n
−Ocはn−オクチル基、c−Heはシクロヘキシル
基、Phはフェニル基、OEtはエトキシ基を示す。
【0035】ロイコ色素と顕色剤との発色反応を利用す
る記録材料において、黒色の記録画像は、ロイコ色素と
して本発明の化合物の1種または2種以上と[化24]
の一般式(VI)で表されるフルオラン化合物の1種また
は2種以上とを併用することにより達成された。
【0036】
【化24】 (式中、R8とR9は個別にアルキル基、アルコキシアル
キル基、シクロアルキル基、アリール基またはテトラヒ
ドロフルフリール基、R10は水素、メチル基または塩
素、R11とR12は個別に水素、アルキル基、塩素または
フッ素を示す。R8とR9は結合して窒素原子と共に複素
環を形成してもよい。)次に一般式(VI)で表されるフ
ルオラン化合物の具体例を示すが、本発明はこれらに限
定されるものではない。
【0037】2−アニリノ−3−メチル−6−ジメチル
アミノフルオラン、2−アニリノ−3−メチル−6−ジ
エチルアミノフルオラン、2−アニリノ−3−メチル−
6−ジ−n−プロピルアミノフルオラン、2−アニリノ
−3−メチル−6−ジ−n−ブチルアミノフルオラン、
2−アニリノ−3−メチル−6−ジ−n−アミルアミノ
フルオラン、2−アニリノ−3−メチル−6−(N−メ
チル−N−エチルアミノ)フルオラン、2−アニリノ−
3−メチル−6−(N−メチル−N−n−プロピルアミ
ノ)フルオラン、2−アニリノ−3−メチル−6−(N
−メチル−N−n−ブチルアミノ)フルオラン、2−ア
ニリノ−3−メチル−6−(N−メチル−N−イソブチ
ルアミノ)フルオラン、2−アニリノ−3−メチル−6
−(N−メチル−N−n−アミルアミノ)フルオラン、
2−アニリノ−3−メチル−6−(N−メチル−N−シ
クロヘキシルアミノ)フルオラン、2−アニリノ−3−
メチル−6−(N−エチル−N−n−プロピルアミノ)
フルオラン、2−アニリノ−3−メチル−6−(N−エ
チル−N−n−ブチルアミノ)フルオラン、2−アニリ
ノ−3−メチル−6−(N−エチル−N−イソブチルア
ミノ)フルオラン、2−アニリノ−3−メチル−6−
(N−エチル−N−n−アミルアミノ)フルオラン、2
−アニリノ−3−メチル−6−(N−エチル−N−イソ
アミルアミノ)フルオラン、2−アニリノ−3−メチル
−6−(N−エチル−N−n−オクチルアミノ)フルオ
ラン、2−アニリノ−3−メチル−6−[N−エチル−
N−(3−エトキシプロピル)アミノ]フルオラン、2
−アニリノ−3−メチル−6−(N−エチル−N−p−
トリルアミノ)フルオラン、2−アニリノ−3−メチル
−6−(N−エチル−N−テトラヒドロフルフリールア
ミノ)フルオラン、2−アニリノ−3−クロロ−6−ジ
エチルアミノフルオラン、2−(2−クロロアニリノ)
−6−ジエチルアミノフルオラン、2−(2−クロロア
ニリノ)−6−ジ−n−ブチルアミノフルオラン、2−
(2−フルオロアニリノ)−6−ジエチルアミノフルオ
ラン、2−(3−トリフルオロメチルアニリノ)−6−
ジエチルアミノフルオラン、2−(3−メチルアニリ
ノ)−3−メチル−6−ジエチルアミノフルオラン、2
−(4−メチルアニリノ)−3−メチル−6−ジエチル
アミノフルオラン、2−(4−t−アミルアニリノ)−
3−メチル−6−ジエチルアミノフルオラン、2−(3
−クロロ−4−メチルアニリノ)−3−メチル−6−ジ
エチルアミノフルオラン、2−(2,4−ジメチルアニ
リノ)−3−メチル−6−ジエチルアミノフルオラン、
2−(2,6−ジメチルアニリノ)−3−メチル−6−
ジエチルアミノフルオラン、2−(2,6−ジエチルア
ニリノ)−3−メチル−6−ジエチルアミノフルオラ
ン、2−(2,4−ジメチルアニリノ)−3−メチル−
6−ジ−n−ブチルアミノフルオラン、2−(2,6−
ジメチルアニリノ)−3−メチル−6−ジ−n−ブチル
アミノフルオラン、2−(2,6−ジエチルアニリノ)
−3−メチル−6−ジ−n−ブチルアミノフルオラン等
が挙げられる。
【0038】更に、本発明の化合物と一般式(VI)で表
されるフルオラン化合物を併用することに加えて、発色
色調を調整するため必要に応じて、この種の記録材料に
従来より用いられているロイコ色素が適宜併用できる。
【0039】本発明の化合物と一般式(VI)で表される
フルオラン化合物を併用する場合、あるいは更に他の色
素を併用する場合、本発明の化合物は全ロイコ色素中の
重量比で20%以上であることが好ましい。該重量比が
20%未満ではOCRによる読み取りが困難となる場合
がある。
【0040】感圧記録材料は、例えば特公昭42−20
144号等に開示されている公知の種々の方法により製
造できる。一般的には、ロイコ色素をカプセル化溶剤に
溶解したロイコ色素溶液を、コアセルベーション法、界
面重合法、in situ重合法等の公知のカプセル化法によ
り、高分子化合物を膜剤としてカプセル化した後、上質
紙、合成紙、プラスチックフィルム等の支持体の裏面に
塗布して上用紙を作成する。一方、顕色剤を別の支持体
の表面に塗布して下用紙を作成する。上用紙と下用紙を
塗布面が接触するように重ね合わせて圧力を加えると、
加圧された部分のカプセルが破壊されてカプセル中のロ
イコ色素が顕色剤と反応し、下用紙の表面に記録画像が
形成される。また、支持体の表面に顕色剤、裏面にカプ
セルを塗布した中用紙を上用紙と下用紙の間に数枚挿入
することにより、複数枚の複写記録が得られる。
【0041】感圧記録材料に使用する顕色剤としては、
酸性白土、サリチル酸誘導体亜鉛塩、亜鉛変性パラオク
チルフェノールホルムアルデヒド樹脂、パラフェニルフ
ェノール樹脂等が挙げられる。特に、サリチル酸誘導体
亜鉛塩および亜鉛変性パラオクチルフェノールホルムア
ルデヒド樹脂が好ましい。
【0042】感熱記録材料は、例えば特公昭45−14
039号等に開示されている公知の種々の方法により製
造できる。一般的には、ロイコ色素、顕色剤、増感剤を
それぞれポリビニールアルコール等の水溶性高分子水溶
液と共にアトライター、サンドミル等を用いて薬剤の粒
径が数ミクロン以下になるように分散する。増感剤は、
ロイコ色素、顕色剤の何れか、あるいは両方に加えて同
時に分散してもよい、また場合によっては予めロイコ色
素あるいは顕色剤との共融物を作成して分散してもよ
い。これらの分散液を混合して、必要に応じて顔料、バ
インダー、ワックス、金属石鹸、酸化防止剤、紫外線吸
収剤等を加え感熱塗液とする。得られた感熱塗液を上質
紙、合成紙、プラスチックフィルム等の支持体に塗布
し、カレンダー処理により平滑性を付与すると、感熱記
録紙が得られる。また、感熱塗液は、必要に応じて発色
性を向上させるために、プラスチック顔料あるいはシリ
カ等の断熱剤の下塗層を有する支持体に塗布しても良
い。更に、必要に応じて耐水性、耐薬品性を付与するた
めに、感熱記録層上に水溶性高分子水溶液等で上塗り層
を設けてもよい。
【0043】感熱記録材料に使用する顕色剤としては、
各種のフェノール性化合物が使用できる。具体例として
は、ビスフェノールA、2,2−ビス(p−ヒドロキシ
フェニル)−4−メチルペンタン、1,1−ビス(p−
ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、ビスフェノール
S、4−ヒドロキシ−4'−イソプロポキシジフェニル
スルフォン、3,3'−ジアリル−4,4'−ジヒドロキシ
ジフェニルスルフォン、1,5−ビス(p−ヒドロキシ
フェニルメルカプト)−3−オキサペンタン、p−ヒド
ロキシ安息香酸ベンジル、テトラブロモビスフェノール
A、テトラブロモビスフェノールS等が挙げられる。特
に、ビスフェノールAが好ましい。
【0044】増感剤としては、p−ベンジルビフェニ
ル、メタターフェニル、2−ベンジルオキシナフタレ
ン、1,4−ジベンジルオキシナフタレン、シュウ酸ジ
ベンジル、シュウ酸ジ−p−メチルベンジル、シュウ酸
ジ−p−クロロベンジル、1,2−ジフェノキシエタ
ン、1,2−ジ−m−トルオキシエタン、1,2−ジ−p
−トルオキシエタン、1,4−ジフェノキシブタン、p
−ベンジルオキシ安息香酸ベンジル、1−ヒドロキシ−
2−ナフトエ酸フェニル、テレフタル酸ジベンジル等が
挙げられる。特に、p−ベンジルビフェニル、メタター
フェニル、2−ベンジルオキシナフタレン、シュウ酸ジ
−p−メチルベンジル、1,2−ジ−m−トリオキシエ
タンが好ましい。
【0045】顔料としては有機および無機の顔料が使用
できる。好ましい具体例としては、炭酸カルシウム、硫
酸バリウム、酸化チタン、水酸化アルミニウム、非晶質
シリカ、尿素ホルムアルデヒド樹脂粉末、ポリエチレン
樹脂粉末等が挙げられる。
【0046】バインダーとしては、水溶性高分子および
水不溶性高分子が使用できる。好ましい具体例として
は、水溶性高分子として、メチルセルロース、カルボキ
シメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、デ
ンプン類、スチレン無水マレイン酸共重合体加水分解
物、エチレン無水マレイン酸共重合体加水分解物、イソ
ブチレン無水マレイン酸共重合体加水分解物、ポリビニ
ールアルコール、カルボキシ変性ポリビニールアルコー
ル、ポリアクリルアミド等が、また水不溶性高分子とし
て、スチレンブタジエンゴムラテックス、アクリロニト
リルブタジエンゴムラテックス、酢酸ビニルエマルジョ
ン等が挙げられる。
【0047】ワックスの好ましい具体例としては、パラ
フィンワックス、カルボキシ変性パラフィンワックス、
ポリエチレンワックス等が挙げられる。
【0048】金属石鹸としては、高級脂肪酸金属塩が用
いられる。好ましい具体例としては、ステアリン酸亜
鉛、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸アルミニウ
ム等が挙げられる。
【0049】酸化防止剤としては、ヒンダードフェノー
ル類が用いられる。また紫外線吸収剤としては、ベンゾ
フェノン系、ベンゾトリアゾール系等の紫外線吸収剤が
用いられる。
【0050】
【実施例】以下実施例により本発明を具体的に説明する
が、本発明は実施例に限定されるものではない。
【0051】実施例1−1 3−[2,2−ビス(1−エ
チル−2−メチルインドール−3−イル)エテニル]−
3−(4−ジエチルアミノフェニル)フタリドのα型結
晶変態の製造 1,1−ビス(1−エチル−2−メチルインドール−3
−イル)エチレン34.2g(0.1モル)、2−(4−
ジエチルアミノベンゾイル)安息香酸29.7g(0.1
モル)、無水酢酸20.4g(0.2モル)およびトルエ
ン50mLを60〜65℃で4時間攪拌した。冷却後、
トルエン250mLおよび10%苛性ソーダ水溶液25
0gを添加した。1時間還流下で攪拌後、トルエン層を
分取、湯洗、濾過、濃縮した。残留物をメタノール20
0mLと1時間還流下で攪拌した。冷却後、析出物を濾
取、乾燥して49.6g(収率80%)のα型結晶変態
を白色粉末として得た。融点127〜130℃。このα
型結晶変態のCu−Kα線による粉末X線回折法におけ
る粉末X線回折図を図5に示す。このα型結晶変態は、
粉末X線回折図において、回折角(2θ±0.2゜)1
1.2゜、11.7゜、16.3゜、16.5゜、18.0
゜、23.5゜に特徴的なピークを示した。また質量分
析結果、元素分析結果を下記に示す。
【0052】MS(m/z):621(M+) 元素分析: C H N 計算値(C424332) 81.11% 6.98% 6.76% 測定値 81.04% 6.96% 6.60% 本実施例で使用した1,1−ビス(1−エチル−2−メ
チルインドール−3−イル)エチレンは下記のようにし
て合成した。
【0053】1−エチル−2−メチルインドール318
g(2モル)、塩化アセチル78.5g(1モル)およ
び無水酢酸300mLを50〜55℃で4時間攪拌し
た。次いで、反応物を水2L中に排出し、苛性ソーダ水
溶液でアルカリ性とし、トルエン2Lで抽出した。トル
エン溶液を湯洗、濾過後、濃縮した。残留物をメタノー
ル2Lと1時間還流下で攪拌した。冷却後、析出物を濾
取、乾燥して325g(収率95%)の淡褐色粉末を得
た。融点179〜181℃。下記の分析結果より目的の
エチレン化合物であることを確認した。
【0054】MS(m/z):342(M+) 元素分析: C H N 計算値(C24262) 84.15% 7.67% 8.18% 測定値 84.17% 7.63% 8.14% また2−(4−ジエチルアミノベンゾイル)安息香酸は
下記のようにして合成した。
【0055】クロルベンゼン300gと塩化アルミニウ
ム134g中に、水冷攪拌下、ジエチルアニリン149
g(1モル)を滴下し、次いで無水フタル酸74g
(0.5モル)を徐加後、45〜50℃で4時間攪拌し
た。反応物を水1L中に排出し、クロルベンゼンを溜去
した。析出物を濾取し、湯洗、乾燥後、メタノールから
再結晶して122.5g(収率82.5%)の黄白色粉末
を得た。融点183.5〜184℃。下記の分析結果よ
り目的の安息香酸誘導体であることを確認した。
【0056】MS(m/z):297(M+) 元素分析: C H N 計算値(C1819NO3) 72.69% 6.45% 4.71% 測定値 72.62% 6.40% 4.72% 実施例1−2 3−[2,2−ビス(1−エチル−2−
メチルインドール−3−イル)エテニル]−3−(4−
ジエチルアミノフェニル)フタリドのα型結晶変態の製
造 1−エチル−2−メチルインドール31.8g(0.2モ
ル)、塩化アセチル7.85g(0.1モル)および無水
酢酸30mLを50−55℃で4時間攪拌した。次い
で、酢酸カルシウム1水塩17.6g(0.1モル)、2
−(4−ジエチルアミノベンゾイル)安息香酸29.7
g(0.1モル)およびトルエン50mLを添加後、6
0〜65℃で4時間攪拌した。冷却後、トルエン250
mLおよび10%苛性ソーダ水溶液250gを添加し
た。1時間還流下で攪拌後、トルエン層を分取、湯洗、
濾過、濃縮した。残留物をメタノール200mLと1時
間還流下で攪拌した。冷却後、析出物を濾取、乾燥して
54.1g(収率87%)の白色粉末を得た。融点12
5〜128℃。このα型結晶変態のCu−Kα線による
粉末X線回折法における粉末X線回折図は実施例1−1
で得られたものと同様の特徴的なピークを示した。また
質量分析結果及び元素分析結果においても目的物である
ことが確認できた。
【0057】実施例2−1 3−[2,2−ビス(1−
エチル−2−メチルインドール−3−イル)エテニル]
−3−(4−ジエチルアミノフェニル)フタリドのβ型
結晶変態の製造 実施例1−1で製造した3−[2,2−ビス(1−エチ
ル−2−メチルインドール−3−イル)エテニル]−3
−(4−ジエチルアミノフェニル)フタリドのα型結晶
変態25gをイソプロパノール100mLと1時間還流
下に撹拌した。冷却後、析出物を濾取、乾燥して23.
4gのβ型結晶変態を白色粉末として得た。融点156
〜158℃。このβ型結晶変態のCu−Kα線による粉
末X線回折法における粉末X線回折図を図6にに示す。
このβ型結晶変態は、粉末X線回折図において、回折角
(2θ±0.2゜)9.2゜、12.3゜、14.8、゜1
7.7、゜22.5゜に特徴的なピークを示した。質量分
析結果、元素分析結果を下記に示す。
【0058】MS(m/z):621(M+) 元素分析: C H N 計算値(C424332) 81.11% 6.98% 6.76% 測定値 81.18% 6.95% 6.70% 実施例2−2 3−[2,2−ビス(1−エチル−2−
メチルインドール−3−イル)エテニル]−3−(4−
ジエチルアミノフェニル)フタリドのβ型結晶変態の製
造 実施例1−1で製造した3−[2,2−ビス(1−エチ
ル−2−メチルインドール−3−イル)エテニル]−3
−(4−ジエチルアミノフェニル)フタリドのα型結晶
変態25gをn−ヘキサン100mLと1時間還流下に
撹拌した。冷却後、析出物を濾取、乾燥して24.0g
のβ型結晶変態を白色粉末として得た。融点156〜1
58℃。このβ型結晶変態のCu−Kα線による粉末X
線回折法における粉末X線回折図は実施例2−1で得ら
れたものと同様の特徴的なピークを示した。また、質量
分析及び元素分析においても目的物であることが確認で
きた。
【0059】実施例2−3 3−[2,2−ビス(1−エ
チル−2−メチルインドール−3−イル)エテニル]−
3−(4−ジエチルアミノフェニル)フタリドのβ型結
晶変態の製造 1,1−ビス(1−エチル−2−メチルインドール−3
−イル)エチレン34.2g(0.1モル)、2−(4−
ジエチルアミノベンゾイル)安息香酸29.7g(0.1
モル)、無水酢酸20.4g(0.2モル)およびトルエ
ン50mLを60〜65℃で4時間攪拌した。冷却後、
トルエン250mLおよび10%苛性ソーダ水溶液25
0gを添加した。1時間還流下で攪拌後、トルエン層を
分取、湯洗、濾過、濃縮した。残留物にイソプロパノー
ル200mLを添加して1時間還流下で撹拌した。冷却
後、析出物を濾取、乾燥して48.8g(収率78.6
%)のβ型結晶変態を白色粉末として得た。融点156
〜158℃。このβ型結晶変態のCu−Kα線による粉
末X線回折法における粉末X線回折図は実施例2−1で
得られたものと同様の特徴的なピークを示した。また、
質量分析及び元素分析においても目的物であることが確
認できた。
【0060】実施例2−4 3−[2,2−ビス(1−
エチル−2−メチルインドール−3−イル)エテニル]
−3−(4−ジエチルアミノフェニル)フタリドのβ型
結晶変態の製造 1−エチル−2−メチルインドール31.8g(0.2モ
ル)、塩化アセチル7.85g(0.1モル)および無水
酢酸30mLを50−55℃で4時間攪拌した。次い
で、酢酸カルシウム1水塩17.6g(0.1モル)、2
−(4−ジエチルアミノベンゾイル)安息香酸29.7
g(0.1モル)およびトルエン50mLを添加後、6
0〜65℃で4時間攪拌した。冷却後、トルエン250
mLおよび10%苛性ソーダ水溶液250gを添加し
た。1時間還流下で攪拌後、トルエン層を分取、湯洗、
濾過、濃縮した。残留物をイソプロパノール200mL
と1時間還流下で攪拌した。冷却後、析出物を濾取、乾
燥して48.1g(収率77%)のβ型結晶変態を白色
粉末として得た。融点156〜158℃。このβ型結晶
変態のCu−Kα線による粉末X線回折法における粉末
X線回折図は実施例2−1で得られたものと同様の特徴
的なピークを示した。また、質量分析及び元素分析にお
いても目的物であることが確認できた。
【0061】実施例3−1 3−[2,2−ビス(1−
エチル−2−メチルインドール−3−イル)エテニル]
−3−(4−ジメチルアミノフェニル)フタリドの製造 1,1−ビス(1−エチル−2−メチルインドール−3
−イル)エチレン34.2g(0.1モル)、2−(4−
ジメチルアミノベンゾイル)安息香酸26.9g(0.1
モル)、無水酢酸20.4g(0.2モル)およびトルエ
ン50mLを60−65℃で4時間攪拌した。冷却後、
トルエン250mLおよび10%苛性ソーダ水溶液25
0gを添加した。1時間還流下で攪拌後、トルエン層を
分取、湯洗、濾過、濃縮した。残留物をメタノール20
0mLと1時間還流下で攪拌した。冷却後、析出物を濾
取、乾燥して46.0g(収率77%)の微黄白色粉末
を得た。融点180〜181℃。下記の分析結果より目
的のフタリド化合物であることを確認した。
【0062】MS(m/z):593(M+) 元素分析: C H N 計算値(C403932) 80.90% 6.63% 7.08% 測定値 80.84% 6.66% 7.02% また、上記のメタノールの代わりにイソプロパノールを
用いる場合にも融点180〜181℃を示した。
【0063】本実施例で使用した2−(4−ジメチルア
ミノベンゾイル)安息香酸は下記のようにして合成し
た。
【0064】クロルベンゼン300gと塩化アルミニウ
ム134g中に、水冷攪拌下に、ジメチルアニリン12
1g(1モル)を滴下、次いで無水フタル酸74g
(0.5モル)を徐加後、45〜50℃で4時間攪拌し
た。反応物を水1L中に排出し、クロルベンゼンを溜去
した。析出物を濾取し、湯洗、乾燥後、メタノールから
再結晶して111g(収率82.5%)の黄白色粉末を
得た。融点198〜199℃。下記の分析結果より目的
の安息香酸誘導体であることを確認した。
【0065】MS(m/z):269(M+) 元素分析: C H N 計算値(C1615NO3) 71.35% 5.63% 5.20% 測定値 71.32% 5.56% 5.19% 実施例3−2 3−[2,2−ビス(1−エチル−2−
メチルインドール−3−イル)エテニル]−3−(4−
ジメチルアミノフェニル)フタリドの製造 1−エチル−2−メチルインドール31.8g(0.2モ
ル)、塩化アセチル7.85g(0.1モル)および無水
酢酸30mLを50−55℃で4時間攪拌した。次い
で、酢酸カルシウム1水塩17.6g(0.1モル)、2
−(4−ジメチルアミノベンゾイル)安息香酸26.9
g(0.1モル)およびトルエン50mLを添加後、6
0〜65℃で4時間攪拌した。冷却後、トルエン250
mLおよび10%苛性ソーダ水溶液250gを添加し
た。1時間還流下で攪拌後、トルエン層を分取、湯洗、
濾過、濃縮した。残留物をメタノール200mLと1時
間還流下で攪拌した。冷却後、析出物を濾取、乾燥して
49.8g(収率84%)の微黄白色粉末を得た。融点
180〜182℃。質量分析及び元素分析において目的
物であることが確認できた。
【0066】実施例4−1 3−[2,2−ビス(1−
エチル−2−メチルインドール−3−イル)エテニル]
−3−(4−ジ−n−プロピルアミノフェニル)フタリ
ドの製造 1,1−ビス(1−エチル−2−メチルインドール−3
−イル)エチレン34.2g(0.1モル)、2−(4−
ジ−n−プロピルアミノベンゾイル)安息香酸32.5
g(0.1モル)、無水酢酸20.4g(0.2モル)お
よびトルエン50mLを60〜65℃で4時間攪拌し
た。冷却後、トルエン250mLおよび10%苛性ソー
ダ水溶液250gを添加した。1時間還流下で攪拌後、
トルエン層を分取、湯洗、濾過、濃縮した。残留物をメ
タノール200mLと1時間還流下で攪拌した。冷却
後、析出物を濾取、乾燥して55.4g(収率85.3
%)の微黄白色粉末を得た。融点121〜126℃。下
記の分析結果より目的のフタリド化合物であることを確
認した。
【0067】MS(m/z):649(M+) 元素分析: C H N 計算値(C444732) 81.31% 7.30% 6.47% 測定値 81.37% 7.44% 6.34% また、上記のメタノールの代わりにイソプロパノールを
用いる場合にも融点121〜126℃を示した。
【0068】本実施例で使用した2−(4−ジ−n−プ
ロピルアミノベンゾイル)安息香酸は下記のようにして
合成した。
【0069】クロルベンゼン300gと塩化アルミニウ
ム134g中に、水冷攪拌下に、ジ−n−プロピルアニ
リン177g(1モル)を滴下、次いで無水フタル酸7
4g(0.5モル)を徐加後、45〜50℃で4時間攪
拌した。反応物を水1L中に排出し、クロルベンゼンを
溜去した。析出物を濾取し、湯洗、乾燥後、メタノール
から再結晶して131g(収率80.6%)の黄白色粉
末を得た。融点188〜189℃。下記の分析結果より
目的の安息香酸誘導体であることを確認した。 MS(m/z):325(M+) 元素分析: C H N 計算値(C2023NO3) 73.81% 7.14% 4.30% 測定値 73.83% 7.25% 4.25% 実施例4−2 3−[2,2−ビス(1−エチル−2−
メチルインドール−3−イル)エテニル]−3−(4−
ジ−n−プロピルアミノフェニル)フタリドの製造 1−エチル−2−メチルインドール31.8g(0.2モ
ル)、塩化アセチル7.85g(0.1モル)および無水
酢酸30mLを50−55℃で4時間攪拌した。次い
で、酢酸カルシウム1水塩17.6g(0.1モル)、2
−(4−ジ−n−プロピルアミノベンゾイル)安息香酸
32.5g(0.1モル)およびトルエン50mLを添加
後、60〜65℃で4時間攪拌した。冷却後、トルエン
250mLおよび10%苛性ソーダ水溶液250gを添
加した。1時間還流下で攪拌後、トルエン層を分取、湯
洗、濾過、濃縮した。残留物をメタノール200mLと
1時間還流下で攪拌した。冷却後、析出物を濾取、乾燥
して55.1g(収率84.9%)の微黄白色粉末を得
た。融点121〜126℃。質量分析及び元素分析にお
いて目的物であることが確認できた。
【0070】実施例5−1 3−[2,2−ビス(1−
エチル−2−メチルインドール−3−イル)エテニル]
−3−(4−ジ−n−ブチルアミノフェニル)フタリド
の製造 1,1−ビス(1−エチル−2−メチルインドール−3
−イル)エチレン34.2g(0.1モル)、2−(4−
ジ−n−ブチルアミノベンゾイル)安息香酸35.3g
(0.1モル)、無水酢酸20.4g(0.2モル)およ
びトルエン50mLを60〜65℃で4時間攪拌した。
冷却後、トルエン250mLおよび10%苛性ソーダ水
溶液250gを添加した。1時間還流下で攪拌後、トル
エン層を分取、湯洗、濾過、濃縮した。残留物をメタノ
ール200mLと1時間還流下で攪拌した。冷却後、析
出物を濾取、乾燥して54.7g(収率80.8%)の微
黄白色粉末を得た。融点122〜124℃。下記の分析
結果より目的のフタリド化合物であることを確認した。
【0071】MS(m/z):677(M+) 元素分析: C H N 計算値(C465132) 81.48% 7.60% 6.20% 測定値 81.40% 7.69% 6.21% また、上記のメタノールの代わりにイソプロパノールを
用いる場合にも融点122〜124℃を示した。
【0072】本実施例で使用した2−(4−ジ−n−ブ
チルアミノベンゾイル)安息香酸は下記のようにして合
成した。
【0073】クロルベンゼン300gと塩化アルミニウ
ム134g中に、水冷攪拌下に、ジ−n−ブチルアニリ
ン205g(1モル)を滴下、次いで無水フタル酸74
g(0.5モル)を徐加後、45〜50℃で4時間攪拌
した。反応物を水1L中に排出し、クロルベンゼンを溜
去した。析出物を濾取し、湯洗、乾燥後、メタノールか
ら再結晶して138g(収率78.2%)の黄白色粉末
を得た。融点171〜172℃。下記の分析結果より目
的の安息香酸誘導体であることを確認した。
【0074】MS(m/z):353(M+) 元素分析: C H N 計算値(C2227NO3) 74.74% 7.71% 3.96% 測定値 74.75% 7.68% 4.02% 実施例5−2 3−[2,2−ビス(1−エチル−2−
メチルインドール−3−イル)エテニル]−3−(4−
ジ−n−ブチルアミノフェニル)フタリドの製造 1−エチル−2−メチルインドール31.8g(0.2モ
ル)、塩化アセチル7.85g(0.1モル)および無水
酢酸30mLを50−55℃で4時間攪拌した。次い
で、酢酸カルシウム1水塩17.6g(0.1モル)、2
−(4−ジ−n−ブチルアミノベンゾイル)安息香酸3
5.3g(0.1モル)およびトルエン50mLを添加
後、60〜65℃で4時間攪拌した。冷却後、トルエン
250mLおよび10%苛性ソーダ水溶液250gを添
加した。1時間還流下で攪拌後、トルエン層を分取、湯
洗、濾過、濃縮した。残留物をメタノール200mLと
1時間還流下で攪拌した。冷却後、析出物を濾取、乾燥
して56.9g(収率84.0%)の微黄白色粉末を得
た。融点122〜124℃。質量分析及び元素分析にお
いて目的物であることが確認できた。
【0075】実施例6−1 3−[2,2−ビス(1−
エチル−2−メチルインドール−3−イル)エテニル]
−3−(4−ピロリジノフェニル)フタリドの製造 1,1−ビス(1−エチル−2−メチルインドール−3
−イル)エチレン34.2g(0.1モル)、2−(4−
ピロリジノベンゾイル)安息香酸29.5g(0.1モ
ル)、無水酢酸20.4g(0.2モル)およびトルエン
50mLを60−65℃で4時間攪拌した。冷却後、ト
ルエン250mLおよび10%苛性ソーダ水溶液250
gを添加した。1時間還流下で攪拌後、トルエン層を分
取、湯洗、濾過、濃縮した。残留物をメタノール200
mLと1時間還流下で攪拌した。冷却後、析出物を濾
取、乾燥し、イソプロパノールより再結晶して50.5
g(収率81.6%)の白色粉末を得た。融点167〜
171℃。下記の分析結果より目的のフタリド化合物で
あることを確認した。
【0076】MS(m/z):619(M+) 元素分析: C H N 計算値(C424132) 81.38% 6.68% 6.78% 測定値 81.30% 6.72% 6.71% 本実施例で使用した2−(4−ピロリジノベンゾイル)
安息香酸は下記のようにして合成した。
【0077】クロルベンゼン300gと塩化アルミニウ
ム134g中に、水冷攪拌下に、ピロリジノベンゼン1
47g(1モル)を滴下、次いで無水フタル酸74g
(0.5モル)を徐加後、45〜50℃で4時間攪拌し
た。反応物を水1L中に排出し、クロルベンゼンを溜去
した。析出物を濾取し、湯洗、乾燥後、メタノールから
再結晶して115.5g(収率78.3%)の黄色粉末を
得た。融点183〜185℃。下記の分析結果より目的
の安息香酸誘導体であることを確認した。
【0078】MS(m/z):295(M+) 元素分析: C H N 計算値(C1817NO3) 73.19% 5.81% 4.74% 測定値 73.16% 5.81% 4.68% 実施例6−2 3−[2,2−ビス(1−エチル−2−
メチルインドール−3−イル)エテニル]−3−(4−
ピロリジノフェニル)フタリドの製造 1−エチル−2−メチルインドール31.8g(0.2モ
ル)、塩化アセチル7.85g(0.1モル)および無水
酢酸30mLを50−55℃で4時間攪拌した。次い
で、酢酸カルシウム1水塩17.6g(0.1モル)、2
−(4−ピロリジノベンゾイル)安息香酸29.5g
(0.1モル)およびトルエン50mLを添加後、60
〜65℃で4時間攪拌した。冷却後、トルエン250m
Lおよび10%苛性ソーダ水溶液250gを添加した。
1時間還流下で攪拌後、トルエン層を分取、湯洗、濾
過、濃縮した。残留物をイソプロパノール200mLと
1時間還流下で攪拌した。冷却後、析出物を濾取、乾燥
して52.3g(収率84.5%)の白色粉末を得た。融
点169〜172℃。質量分析及び元素分析において目
的物であることが確認できた。
【0079】実施例7−1 3−[2,2−ビス(1−
エチル−2−メチルインドール−3−イル)エテニル]
−3−[4−(N−メチル−N−シクロヘキシルアミ
ノ)フェニル]フタリドの製造 1,1−ビス(1−エチル−2−メチルインドール−3
−イル)エチレン34.2g(0.1モル)、2−[4−
(N−メチル−N−シクロヘキシルアミノ)ベンゾイ
ル]安息香酸33.7g(0.1モル)、無水酢酸20.
4g(0.2モル)およびトルエン50mLを60〜6
5℃で4時間攪拌した。冷却後、トルエン250mLお
よび10%苛性ソーダ水溶液250gを添加した。1時
間還流下で攪拌後、トルエン層を分取、湯洗、濾過、濃
縮した。残留物をメタノール200mLと1時間還流下
で攪拌した。冷却後、析出物を濾取、乾燥して47.3
g(収率71.6%)の微茶白色粉末を得た。融点11
9〜122℃。下記の分析結果より目的のフタリド化合
物であることを確認した。
【0080】MS(m/z):661(M+) 元素分析: C H N 計算値(C454732) 81.65% 7.17% 6.35% 測定値 81.61% 7.23% 6.27% また、上記のメタノールの代わりにイソプロパノールを
用いる場合にも融点119〜122℃を示した。
【0081】本実施例で使用した2−[4−(N−メチ
ル−N−シクロヘキシルアミノ)ベンゾイル]安息香酸
は下記のようにして合成した。
【0082】クロルベンゼン300gと塩化アルミニウ
ム134g中に、水冷攪拌下に、N−メチル−N−シク
ロヘキシルアニリン189g(1モル)を滴下、次いで
無水フタル酸74g(0.5モル)を徐加後、45〜5
0℃で4時間攪拌した。反応物を水1L中に排出し、ク
ロルベンゼンを溜去した。析出物を濾取し、湯洗、乾燥
後、メタノールから再結晶して112g(収率66.5
%)の白色粉末を得た。融点157〜158℃。下記の
分析結果より目的の安息香酸誘導体であることを確認し
た。
【0083】MS(m/z):337(M+) 元素分析: C H N 計算値(C2123NO3) 74.74% 6.88% 4.15% 測定値 74.76% 6.85% 4.13% 実施例7−2 3−[2,2−ビス(1−エチル−2−
メチルインドール−3−イル)エテニル]−3−[4−
(N−メチル−N−シクロヘキシルアミノ)フェニル]
フタリドの製造 1−エチル−2−メチルインドール31.8g(0.2モ
ル)、塩化アセチル7.85g(0.1モル)および無水
酢酸30mLを50−55℃で4時間攪拌した。次い
で、酢酸カルシウム1水塩17.6g(0.1モル)、2
−[4−(N−メチル−N−シクロヘキシルアミノ)ベ
ンゾイル]安息香酸33.7g(0.1モル)およびトル
エン50mLを添加後、60〜65℃で4時間攪拌し
た。冷却後、トルエン250mLおよび10%苛性ソー
ダ水溶液250gを添加した。1時間還流下で攪拌後、
トルエン層を分取、湯洗、濾過、濃縮した。残留物をメ
タノール200mLと1時間還流下で攪拌した。冷却
後、析出物を濾取、乾燥して49.9g(収率75.5
%)の微茶白色粉末を得た。融点119〜122℃。質
量分析及び元素分析において目的物であることが確認で
きた。
【0084】実施例8−1 3−[2,2−ビス(1−
エチル−2−メチルインドール−3−イル)エテニル]
−3−[4−(N−エチルアニリノ)フェニル]フタリ
ドの製造 1,1−ビス(1−エチル−2−メチルインドール−3
−イル)エチレン34.2g(0.1モル)、2−[4−
(N−エチルアニリノ)ベンゾイル]安息香酸34.5
g(0.1モル)、無水酢酸20.4g(0.2モル)お
よびトルエン50mLを60〜65℃で4時間攪拌し
た。冷却後、トルエン250mLおよび10%苛性ソー
ダ水溶液250gを添加した。1時間還流下で攪拌後、
トルエン層を分取、湯洗、濾過、濃縮した。残留物をメ
タノール200mLと1時間還流下で攪拌した。冷却
後、析出物を濾取、乾燥し、イソプロパノールより再結
晶して50.6g(収率75.6%)の白色粉末を得た。
融点126〜128℃。下記の分析結果より目的のフタ
リド化合物であることを確認した。
【0085】MS(m/z):669(M+) 元素分析: C H N 計算値(C464332) 82.47% 6.48% 6.27% 測定値 82.70% 6.51% 6.33% 本実施例で使用した2−[4−(N−エチルアニリノ)
ベンゾイル]安息香酸は下記のようにして合成した。
【0086】クロルベンゼン300gと塩化アルミニウ
ム134g中に、水冷攪拌下に、4−(N−エチルアニ
リノ)アニリン197g(1モル)を滴下、次いで無水
フタル酸74g(0.5モル)を徐加後、45〜50℃
で4時間攪拌した。反応物を水1L中に排出し、クロル
ベンゼンを溜去した。析出物を濾取し、湯洗、乾燥後、
メタノールから再結晶して123g(収率71.3%)
の黄白色粉末を得た。融点177〜180℃。下記の分
析結果より目的の安息香酸誘導体であることを確認し
た。 MS(m/z):345(M) 元素分析: C H N 計算値(C2219NO)76.49% 5.56% 4.06% 測定値 76.55% 5.56% 4.09% 実施例8−2 3−[2,2−ビス(1−エチル−2−メチルインドール−3 −イル)エテニル]−3−[4−(N−エチルアニリノ)フェニル]フタリドの 製造 1−エチル−2−メチルインドール31.8g(0.2
モル)、塩化アセチル7.85g(0.1モル)および
無水酢酸30mLを50−55℃で4時間攪拌した。次
いで、酢酸カルシウム1水塩17.6g(0.1モ
ル)、2−[4−(N−エチルアニリノ)ベンゾイル]
安息香酸34.5g(0.1モル)およびトルエン50
mLを添加後、60〜65℃で4時間攪拌した。冷却
後、トルエン250mLおよび10%苛性ソーダ水溶液
250gを添加した。1時間還流下で攪拌後、トルエン
層を分取、湯洗、濾過、濃縮した。残留物をイソプロパ
ノール200mLと1時間還流下で攪拌した。冷却後、
析出物を濾取、乾燥して50.9g(収率76.1%)
の白色粉末を得た。融点126〜130℃。質量分析及
び元素分析において目的物であることが確認できた。
【0087】実施例9−1 3−[2,2−ビス(1−
エチル−2−メチルインドール−3−イル)エテニル]
−3−(2−メチル−4−ジエチルアミノフェニル)フ
タリドの製造 1,1−ビス(1−エチル−2−メチルインドール−3
−イル)エチレン34.2g(0.1モル)、2−(2−
メチル−4−ジエチルアミノベンゾイル)安息香酸3
1.1g(0.1モル)、無水酢酸20.4g(0.2モ
ル)およびトルエン50mLを60〜65℃で4時間攪
拌した。冷却後、トルエン250mLおよび10%苛性
ソーダ水溶液250gを添加した。1時間還流下で攪拌
後、トルエン層を分取、湯洗、濾過、濃縮した。残留物
をメタノール200mLと1時間還流下で攪拌した。冷
却後、析出物を濾取、乾燥して37.0g(収率58.3
%)の微黄白色粉末を得た。融点198〜200℃。下
記の分析結果より目的のフタリド化合物であることを確
認した。
【0088】MS(m/z):635(M+) 元素分析: C H N 計算値(C434532) 81.21% 7.15% 6.61% 測定値 81.20% 7.09% 6.57% また、上記のメタノールの代わりにイソプロパノールを
用いる場合にも融点198〜200℃を示した。
【0089】本実施例で使用した2−(2−メチル−4
−ジエチルアミノベンゾイル)安息香酸は下記のように
して合成した。
【0090】クロルベンゼン300gと塩化アルミニウ
ム134g中に、水冷攪拌下に、NN−ジエチル−m
−トルイジン163g(1モル)を滴下、次いで無水フ
タル酸74g(0.5モル)を徐加後、45〜50℃で
4時間攪拌した。反応物を水1L中に排出し、クロルベ
ンゼンを溜去した。析出物を濾取し、湯洗、乾燥後、メ
タノールから再結晶して128.5g(収率82.6
%)の黄白色粉末を得た。融点142〜142.5℃。
下記の分析結果より目的の安息香酸誘導体であることを
確認した。
【0091】MS(m/z):311(M+) 元素分析: C H N 計算値(C1921NO3) 73.28% 6.81% 4.50% 測定値 73.21% 6.85% 4.52% 実施例9−2 3−[2,2−ビス(1−エチル−2−
メチルインドール−3−イル)エテニル]−3−(2−
メチル−4−ジエチルアミノフェニル)フタリドの製造 1−エチル−2−メチルインドール31.8g(0.2モ
ル)、塩化アセチル7.85g(0.1モル)および無水
酢酸30mLを50−55℃で4時間攪拌した。次い
で、酢酸カルシウム1水塩17.6g(0.1モル)、2
−(2−メチル−4−ジエチルアミノベンゾイル)安息
香酸31.1g(0.1モル)およびトルエン50mLを
添加後、60〜65℃で4時間攪拌した。冷却後、トル
エン250mLおよび10%苛性ソーダ水溶液250g
を添加した。1時間還流下で攪拌後、トルエン層を分
取、湯洗、濾過、濃縮した。残留物をイソプロパノール
200mLと1時間還流下で攪拌した。冷却後、析出物
を濾取、乾燥して35.1g(収率53.7%)の微黄白
色粉末を得た。融点198〜200℃。質量分析及び元
素分析において目的物であることが確認できた。
【0092】実施例10−1 3−[2,2−ビス(1
−エチル−2−メチルインドール−3−イル)エテニ
ル]−3−(2−エトキシ−4−ジエチルアミノフェニ
ル)フタリドの製造 1,1−ビス(1−エチル−2−メチルインドール−3
−イル)エチレン34.2g(0.1モル)、2−(2−
エトキシ−4−ジエチルアミノベンゾイル)安息香酸3
4.1g(0.1モル)、無水酢酸20.4g(0.2モ
ル)およびトルエン50mLを60−65℃で4時間攪
拌した。冷却後、トルエン250mLおよび10%苛性
ソーダ水溶液250gを添加した。1時間還流下で攪拌
後、トルエン層を分取、湯洗、濾過、濃縮した。残留物
をメタノール200mLと1時間還流下で攪拌した。冷
却後、析出物を濾取、乾燥し、イソプロパノールより再
結晶して43.0g(収率64.7%)の微灰白色粉末を
得た。融点105〜110℃。下記の分析結果より目的
のフタリド化合物であることを確認した。
【0093】MS(m/z):665(M+) 元素分析: C H N 計算値(C444733) 79.35% 7.13% 6.31% 測定値 79.46% 7.08% 6.37% 本実施例で使用した2−(2−エトキシ−4−ジエチル
アミノベンゾイル)安息香酸は下記のようにして合成し
た。
【0094】クロルベンゼン300gと塩化アルミニウ
ム134g中に、水冷攪拌下に、N,N−ジエチル−m
−フェネチジン193g(1モル)を滴下、次いで無水
フタル酸74g(0.5モル)を徐加後、45〜50℃
で4時間攪拌した。反応物を水1L中に排出し、クロル
ベンゼンを溜去した。析出物を濾取し、湯洗、乾燥後、
メタノールから再結晶して122.5g(収率71.8
%)の微黄白色粉末を得た。融点193〜194℃。下
記の分析結果より目的の安息香酸誘導体であることを確
認した。
【0095】MS(m/z):341(M+) 元素分析: C H N 計算値(C2023NO4) 70.35% 6.80% 4.10% 測定値 70.25% 6.63% 4.04%
【0096】実施例10−2 3−[2,2−ビス(1
−エチル−2−メチルインドール−3−イル)エテニ
ル]−3−(2−エトキシ−4−ジエチルアミノフェニ
ル)フタリドの製造 1−エチル−2−メチルインドール31.8g(0.2モ
ル)、塩化アセチル7.85g(0.1モル)および無水
酢酸30mLを50−55℃で4時間攪拌した。次い
で、酢酸カルシウム1水塩17.6g(0.1モル)、2
−(2−エトキシ−4−ジエチルアミノベンゾイル)安
息香酸34.1g(0.1モル)およびトルエン50mL
を添加後、60〜65℃で4時間攪拌した。冷却後、ト
ルエン250mLおよび10%苛性ソーダ水溶液250
gを添加した。1時間還流下で攪拌後、トルエン層を分
取、湯洗、濾過、濃縮した。残留物をイソプロパノール
200mLと1時間還流下で攪拌した。冷却後、析出物
を濾取、乾燥して44.6g(収率67.1%)の微灰白
色粉末を得た。融点106〜111℃。質量分析及び元
素分析において目的物であることが確認できた。
【0097】実施例11 3−[2,2−ビス(1−n
−ブチル−2−メチルインドール−3−イル)エテニ
ル]−3−(4−ジエチルアミノフェニル)フタリドの
製造 1−n−ブチル−2−メチルインドール37.4g(0.
2モル)、塩化アセチル7.85g(0.1モル)および
無水酢酸30mLを50〜55℃で20時間攪拌した。
次いで、酢酸ナトリウム8.2g(0.1モル)、2−
(4−ジエチルアミノベンゾイル)安息香酸29.7g
(0.1モル)およびトルエン50mLを添加後、50
〜55℃で5時間攪拌した。冷却後、トルエン250m
Lおよび10%苛性ソーダ水溶液250gを添加した。
1時間還流下で攪拌後、トルエン層を分取、湯洗、濾
過、濃縮した。残留物をメタノール200mLと1時間
還流下で攪拌した。冷却後、析出物を濾取、乾燥して5
1.9g(収率76.7%)の白色粉末を得た。融点13
3〜134℃。下記の分析結果より目的のフタリド化合
物であることを確認した。
【0098】MS(m/z):677(M+) 元素分析: C H N 計算値(C465132) 81.48% 7.60% 6.20% 測定値 81.41% 7.46% 6.12% また、上記のメタノールの代わりにイソプロパノールを
用いる場合にも融点133〜134℃を示した。
【0099】実施例12 3−[2,2−ビス(1−n
−オクチル−2−メチルインドール−3−イル)エテニ
ル]−3−(4−ジエチルアミノフェニル)フタリドの
製造 1−n−オクチル−2−メチルインドール48.6g
(0.2モル)、塩化アセチル7.85g(0.1モル)
および無水酢酸30mLを50〜55℃で8時間攪拌し
た。次いで、水酸化カルシウム7.4g(0.1モル)、
2−(4−ジエチルアミノベンゾイル)安息香酸29.
7g(0.1モル)およびトルエン50mLを添加後、
60〜65℃で4時間攪拌した。冷却後、トルエン25
0mLおよび10%苛性ソーダ水溶液250gを添加し
た。1時間還流下で攪拌後、トルエン層を分取、湯洗、
濾過、濃縮した。残留物をメタノール200mLと1時
間還流下で攪拌した。冷却後、析出物を濾取、乾燥して
47.8g(収率60.6%)の微灰白色粉末を得た。融
点106〜107℃。下記の分析結果より目的のフタリ
ド化合物であることを確認した。
【0100】MS(m/z):789(M+) 元素分析: C H N 計算値(C546732) 82.07% 8.56% 5.32% 測定値 81.96% 8.51% 5.24% また、上記のメタノールの代わりにイソプロパノールを
用いる場合にも融点106〜107℃を示した。
【0101】実施例13 3−[2−(1−エチル−2
−メチルインドール−3−イル)−2−(1−エチル−
2−フェニルインドール−3−イル)エテニル]−3−
(4−ジエチルアミノフェニル)フタリドの製造 1−(1−エチル−2−メチルインドール−3−イル)
−1−(1−エチル−2−フェニルインドール−3−イ
ル)エチレン40.4g(0.1モル)、2−(4−ジエ
チルアミノベンゾイル)安息香酸29.7g(0.1モ
ル)、無水酢酸20.4g(0.2モル)およびトルエ
ン50mLを60〜65℃で4時間攪拌した。冷却後、
トルエン250mLおよび10%苛性ソーダ水溶液25
0gを添加した。1時間還流下で攪拌後、トルエン層を
分取、湯洗、濾過、濃縮した。残留物をメタノール20
0mLと1時間還流下で攪拌した。冷却後、析出物を濾
取、乾燥して62.0g(収率90.8%)の白色粉末を
得た。融点185〜186℃。下記の分析結果より目的
のフタリド化合物であることを確認した。
【0102】MS(m/z):683(M+) 元素分析: C H N 計算値(C474532) 82.53% 6.65% 6.15% 測定値 82.46% 6.61% 6.12% また、上記のメタノールの代わりにイソプロパノールを
用いる場合にも融点185〜186℃を示した。
【0103】本実施例で使用した1−(1−エチル−2
−メチルインドール−3−イル)−1−(1−エチル−
2−フェニルインドール−3−イル)エチレンは下記の
ようにして合成した。
【0104】1−エチル−2−メチル−3−アセチルイ
ンドール210g(1モル)、1−エチル−2−フェニ
ルインドール221g(1モル)およびオキシ塩化燐1
84g(1モル)を1,2−ジクロロエタン1L中で6
0−65℃で2時間攪拌した。反応物を減圧下に濃縮
し、水1L中に排出後、苛性ソーダ水溶液でアルカリ性
とし、トルエン1Lで抽出した。トルエン溶液を水洗、
濾過、濃縮後、残留物をメタノール1Lと1時間還流下
で攪拌した。冷却後、析出物を濾取、乾燥して289g
(収率71.5%)の微褐色粉末を得た。融点93〜9
5℃。下記の分析結果より目的のエチレン化合物である
ことを確認した。
【0105】 MS(m/z):404(M) 元素分析: C H N 計算値(C2928)86.08% 6.99% 6.93% 測定値 85.92% 7.12% 6.85% 実施例14−1 3−[2,2−ビス(1−エチル−2−フェニルインドール −3−イル)エテニル]−3−(4−ジメチルアミノフェニル)フタリドのα型 結晶変態の製造 1,1−ビス(1−エチル−2−フェニルインドール−
3−イル)エチレン46.6g(0.1モル)、2−
(4−ジメチルアミノベンゾイル)安息香酸26.9g
(0.1モル)、無水酢酸20.4g(0.2モル)お
よびトルエン50mLを60〜65℃で4時間攪拌し
た。冷却後、トルエン250mLおよび10%苛性ソー
ダ水溶液250gを添加した。1時間還流下で攪拌後、
トルエン層を分取、湯洗、濾過、濃縮した。残留物をメ
タノール200mLと1時間還流下で攪拌した。冷却
後、析出物を濾取、乾燥して58.9g(収率82.1
の微黄白色粉末を得た。融点133〜135℃。こ
のα型結晶変態のCu−Kα線による粉末X線回折法に
おける粉末X線回折図を図7に示す。このα型結晶変態
は粉末X線回折図において、回折角(2θ±0.2゜)
8.6゜及び9.8゜に特徴的なピークを示した。また
質量分析結果、元素分析結果を下記に示す。
【0106】MS(m/z):717(M+) 元素分析: C H N 計算値(C504332) 83.64% 6.05% 5.85% 測定値 83.70% 6.17% 5.76% 本実施例で使用した1,1−ビス(1−エチル−2−フ
ェニルインドール−3−イル)エチレンは下記のように
して合成した。1−エチル−2−フェニルインドール4
42g(2モル)、塩化アセチル78.5g(1モル)
および無水酢酸300mLを50〜55℃で20時間攪
拌した。次いで、反応物を水2Lに排出し、苛性ソーダ
水溶液でアルカリ性とした。析出物を濾取、水洗後、イ
ソプロパノール2Lと1時間還流下で攪拌した。冷却
後、固形分を濾取、乾燥して415g(収率89.1
%)の淡褐色粉末を得た。融点165〜167℃。下記
の分析結果より目的のエチレン化合物であることを確認
した。
【0107】MS(m/z):466(M+) 元素分析: C H N 計算値(C34302) 87.50% 6.49% 6.00% 測定値 87.62% 6.55% 6.00% 実施例14−2 3−[2,2−ビス(1−エチル−2
−フェニルインドール−3−イル)エテニル]−3−
(4−ジメチルアミノフェニル)フタリドのα型結晶変
態の製造 1−エチル−2−フェニルインドール44.2g(0.2
モル)、塩化アセチル7.85g(0.1モル)および無
水酢酸30mLを55−60℃で20時間攪拌した。次
いで、酢酸カルシウム1水塩17.6g(0.1モル)、
2−(4−ジメチルアミノベンゾイル)安息香酸26.
9g(0.1モル)およびトルエン50mLを添加後、
60〜65℃で4時間攪拌した。冷却後、トルエン25
0mLおよび10%苛性ソーダ水溶液250gを添加し
た。1時間還流下で攪拌後、トルエン層を分取、湯洗、
濾過、濃縮した。残留物をメタノール200mLと1時
間還流下で攪拌した。冷却後、析出物を濾取、乾燥して
53.4g(収率74.5%)の微黄白色粉末を得た。融
点135〜139℃。このα型結晶変態のCu−Kα線
による粉末X線回折法における粉末X線回折図は実施例
14−1で得られたものと同様の特徴的なピークを示し
た。また、質量分析及び元素分析において目的物である
ことが確認できた。
【0108】実施例15−1 3−[2,2−ビス(1
−エチル−2−フェニルインドール−3−イル)エテニ
ル]−3−(4−ジメチルアミノフェニル)フタリドの
β型結晶変態の製造 実施例14−1で製造した3−[2,2−ビス(1−エ
チル−2−フェニルインドール−3−イル)エテニル]
−3−(4−ジメチルアミノフェニル)フタリドのα型
結晶変態25gをイソプロパノール100mLと1時間
還流下に攪拌した。冷却後、析出物を濾取、乾燥して2
3.9gの白色粉末を得た。融点195〜196℃。こ
のβ型結晶変態の粉末X線回折図てら図8に示す。この
β型結晶変態は、粉末X線回折図において、回折角(2
θ±0.2゜)8.7゜、9.4゜、13.2゜、17.9
゜、20.3゜に特徴的なピークを示した。また質量分
析結果、元素分析を下記に示す。
【0109】MS(m/z):717(M+) 元素分析: C H N 計算値(C504332) 83.64% 6.05% 5.85% 測定値 83.68% 6.09% 5.69% 実施例15−2 3−[2,2−ビス(1−エチル−2
−フェニルインドール−3−イル)エテニル]−3−
(4−ジメチルアミノフェニル)フタリドのβ型結晶変
態の製造 1−エチル−2−フェニルインドール44.2g(0.2
モル)、塩化アセチル7.85g(0.1モル)および無
水酢酸30mLを55−60℃で20時間攪拌した。次
いで、酢酸カルシウム1水塩17.6g(0.1モル)、
2−(4−ジメチルアミノベンゾイル)安息香酸26.
9g(0.1モル)およびトルエン50mLを添加後、
60〜65℃で4時間攪拌した。冷却後、トルエン25
0mLおよび10%苛性ソーダ水溶液250gを添加し
た。1時間還流下で攪拌後、トルエン層を分取、湯洗、
濾過、濃縮した。残留物をイソプロパノール200mL
と1時間還流下で攪拌した。冷却後、析出物を濾取、乾
燥して50.7g(収率70.7%)の白色粉末を得た。
融点196〜200℃。このβ型結晶変態のCu−Kα
線による粉末X線回折法における粉末X線回折図は実施
例15−1で得られたものと同様の特徴的なピークを示
した。また、質量分析及び元素分析において目的物であ
ることが確認できた。
【0110】 実施例16−1 3−[2,2−ビス(1−エチル−2−フェニルインドール −3−イル)エテニル]−3−(4−ジエチルアミノフェニル)フタリドのα型 結晶変態の製造 1,1−ビス(1−エチル−2−フェニルインドール−
3−イル)エチレン46.6g(0.1モル)、2−
(4−ジエチルアミノベンゾイル)安息香酸29.7g
(0.1モル)、無水酢酸20.4g(0.2モル)お
よびトルエン50mLを60〜65℃で4時間攪拌し
た。冷却後、トルエン250mLおよび10%苛性ソー
ダ水溶液250gを添加した。1時間還流下で攪拌後、
トルエン層を分取、湯洗、濾過、濃縮した。残留物をメ
タノール200mLと1時間還流下で攪拌した。冷却
後、析出物を濾取、乾燥して57.2g(収率76.8
の微黄白色粉末を得た。融点163〜165℃。こ
のα型結晶変態の粉末X線回折図を図9に示す。このα
型結晶変態は、粉末X線回折図において、回折角(2θ
±0.2゜)7.8゜、8.5゜、8.9゜に特徴的な
ピークを示した。また質量分析結果、元素分析結果を下
記に示す。
【0111】MS(m/z):745(M+) 元素分析: C H N 計算値(C524732) 83.71% 6.36% 5.63% 測定値 83.65% 6.27% 5.56% 実施例16−2 3−[2,2−ビス(1−エチル−2
−フェニルインドール−3−イル)エテニル]−3−
(4−ジエチルアミノフェニル)フタリドのα型結晶変
態の製造 1−エチル−2−フェニルインドール44.2g(0.2
モル)、塩化アセチル7.85g(0.1モル)および無
水酢酸30mLを55−60℃で20時間攪拌した。次
いで、酢酸ナトリウム8.2g(0.1モル)、2−(4
−ジエチルアミノベンゾイル)安息香酸29.7g(0.
1モル)およびトルエン50mLを添加後、60〜65
℃で4時間攪拌した。冷却後、トルエン250mLおよ
び10%苛性ソーダ水溶液250gを添加した。1時間
還流下で攪拌後、トルエン層を分取、湯洗、濾過、濃縮
した。残留物をメタノール200mLと1時間還流下で
攪拌した。冷却後、析出物を濾取、乾燥して47.9g
(収率64.3%)の微黄白色粉末を得た。融点163
〜166℃。このα型結晶変態のCu−Kα線による粉
末X線回折法における粉末X線回折図は実施例16−1
で得られたものと同様の特徴的なピークを示した。ま
た、質量分析及び元素分析においても目的物であること
が確認できた。
【0112】実施例17−1 3−[2,2−ビス(1
−エチル−2−フェニルインドール−3−イル)エテニ
ル]−3−(4−ジエチルアミノフェニル)フタリドの
β型結晶変態の製造 実施例16−1で製造した3−[2,2−ビス(1−エ
チル−2−フェニルインドール−3−イル)エテニル]
−3−(4−ジエチルアミノフェニル)フタリドのα型
結晶変態25gをイソプロパノール100mLと1時間
還流下で攪拌した。冷却後、析出物を濾取、乾燥して2
2.7gの微黄白色粉末を得た。融点178〜180
℃。このβ型結晶変態の粉末X線回折図を図10に示
す。このβ型結晶変態は、粉末X線回折図において、回
折角(2θ±0.2゜)8.5゜、12.8゜、15.6
゜、16.0゜、23.5゜に特徴的なピークを示した。
また質量分析結果、元素分析結果を下記に示す。
【0113】MS(m/z):745(M+) 元素分析: C H N 計算値(C524732) 83.71% 6.36% 5.63% 測定値 83.60% 6.38% 5.51% 実施例17−2 3−[2,2−ビス(1−エチル−2
−フェニルインドール−3−イル)エテニル]−3−
(4−ジエチルアミノフェニル)フタリドのβ型結晶変
態の製造 1−エチル−2−フェニルインドール44.2g(0.2
モル)、塩化アセチル7.85g(0.1モル)および無
水酢酸30mLを55−60℃で20時間攪拌した。次
いで、酢酸カルシウム1水塩17.6g(0.1モル)、
2−(4−ジエチルアミノベンゾイル)安息香酸29.
7g(0.1モル)およびトルエン50mLを添加後、
60〜65℃で4時間攪拌した。冷却後、トルエン25
0mLおよび10%苛性ソーダ水溶液250gを添加し
た。1時間還流下で攪拌後、トルエン層を分取、湯洗、
濾過、濃縮した。残留物をイソプロパノール200mL
と1時間還流下で攪拌した。冷却後、析出物を濾取、乾
燥して50.2g(収率67.4%)の微黄白色粉末を得
た。融点180〜183℃。このβ型結晶変態のCu−
Kα線による粉末X線回折法における粉末X線回折図は
実施例17−1で得られたものと同様の特徴的なピーク
を示した。また、質量分析及び元素分析においても目的
物であることが確認できた。
【0114】実施例18−1 3−[2,2−ビス(1
−エチル−2−フェニルインドール−3−イル)エテニ
ル]−3−(4−ジ−n−プロピルアミノフェニル)フ
タリドのα型結晶変態の製造 1,1−ビス(1−エチル−2−フェニルインドール−
3−イル)エチレン46.6g(0.1モル)、2−(4
−ジ−n−プロピルアミノベンゾイル)安息香酸32.
5g(0.1モル)、無水酢酸20.4g(0.2モル)
およびトルエン50mLを60〜65℃で4時間攪拌し
た。冷却後、トルエン250mLおよび10%苛性ソー
ダ水溶液250gを添加した。1時間還流下で攪拌後、
トルエン層を分取、湯洗、濾過、濃縮した。残留物をメ
タノール200mLと1時間還流下で攪拌した。冷却
後、析出物を濾取、乾燥して59.8g(収率77.4
%)の微黄白色粉末を得た。融点180〜185℃。こ
のα型結晶変態の粉末X線回折図を図11に示す。この
α型結晶変態は、粉末X線回折図において、回折角(2
θ±0.2゜)8.9゜及び9.6゜に特徴的なピークを
示した。また質量分析結果、元素分析結果を下記に示
す。
【0115】MS(m/z):773(M+) 元素分析: C H N 計算値(C545132) 83.78% 6.65% 5.43% 測定値 83.95% 6.71% 5.34% 実施例18−2 3−[2,2−ビス(1−エチル−2
−フェニルインドール−3−イル)エテニル]−3−
(4−ジ−n−プロピルアミノフェニル)フタリドのα
型結晶変態の製造 1−エチル−2−フェニルインドール44.2g(0.2
モル)、塩化アセチル7.85g(0.1モル)および無
水酢酸30mLを55−60℃で20時間攪拌した。次
いで、酢酸カルシウム1水塩17.6g(0.1モル)、
2−(4−ジ−n−プロピルアミノベンゾイル)安息香
酸32.5g(0.1モル)およびトルエン50mLを添
加後、60〜65℃で4時間攪拌した。冷却後、トルエ
ン250mLおよび10%苛性ソーダ水溶液250gを
添加した。1時間還流下で攪拌後、トルエン層を分取、
湯洗、濾過、濃縮した。残留物をメタノール200mL
と1時間還流下で攪拌した。冷却後、析出物を濾取、乾
燥して54.9g(収率71.0%)の微黄白色粉末を得
た。融点179〜184℃。このα型結晶変態のCu−
Kα線による粉末X線回折法における粉末X線回折図は
実施例18−1で得られたものと同様の特徴的なピーク
を示した。また、質量分析及び元素分析においても目的
物であることが確認できた。
【0116】実施例19−1 3−[2,2−ビス(1
−エチル−2−フェニルインドール−3−イル)エテニ
ル]−3−(4−ジ−n−プロピルアミノフェニル)フ
タリドのβ型結晶変態の製造 実施例18−1で製造した3−[2,2−ビス(1−エ
チル−2−フェニルインドール−3−イル)エテニル]
−3−(4−ジ−n−プロピルアミノフェニル)フタリ
ドのα型結晶変態25gをイソプロパノール100mL
と1時間還流下で攪拌した。冷却後、析出物を濾取、乾
燥して24.1gの微黄白色粉末を得た。融点186〜
188℃。このβ型結晶変態の粉末X線回折図を図12
に示す。このβ型結晶変態は、粉末X線回折図におい
て、回折角(2θ±0.2゜)5.9゜、8.8゜、17.
7゜、19.7゜、23.4゜に特徴的なピークを示し
た。また質量分析結果、元素分析結果を下記に示す。
【0117】MS(m/z):773(M+) 元素分析: C H N 計算値(C545132) 83.78% 6.65% 5.43% 測定値 83.38% 6.67% 5.29% 実施例19−2 3−[2,2−ビス(1−エチル−2
−フェニルインドール−3−イル)エテニル]−3−
(4−ジ−n−プロピルアミノフェニル)フタリドのβ
型結晶変態の製造 1−エチル−2−フェニルインドール44.2g(0.2
モル)、塩化アセチル7.85g(0.1モル)および無
水酢酸30mLを55−60℃で20時間攪拌した。次
いで、酢酸カルシウム1水塩17.6g(0.1モル)、
2−(4−ジ−n−プロピルアミノベンゾイル)安息香
酸32.5g(0.1モル)およびトルエン50mLを添
加後、60〜65℃で4時間攪拌した。冷却後、トルエ
ン250mLおよび10%苛性ソーダ水溶液250gを
添加した。1時間還流下で攪拌後、トルエン層を分取、
湯洗、濾過、濃縮した。残留物をイソプロパノール20
0mLと1時間還流下で攪拌した。冷却後、析出物を濾
取、乾燥して50.7g(収率65.6%)の微黄白色粉
末を得た。融点188〜192℃。このβ型結晶変態の
Cu−Kα線による粉末X線回折法における粉末X線回
折図は実施例19−1で得られたものと同様の特徴的な
ピークを示した。また、質量分析及び元素分析において
も目的物であることが確認できた。
【0118】実施例20−1 3−[2,2−ビス(1
−エチル−2−フェニルインドール−3−イル)エテニ
ル]−3−(4−ジ−n−ブチルアミノフェニル)フタ
リドの製造 1,1−ビス(1−エチル−2−フェニルインドール−
3−イル)エチレン46.6g(0.1モル)、2−(4
−ジ−n−ブチルアミノベンゾイル)安息香酸35.3
g(0.1モル)、無水酢酸20.4g(0.2モル)お
よびトルエン50mLを60〜65℃で4時間攪拌し
た。冷却後、トルエン250mLおよび10%苛性ソー
ダ水溶液250gを添加した。1時間還流下で攪拌後、
トルエン層を分取、湯洗、濾過、濃縮した。残留物をメ
タノール200mLと1時間還流下で攪拌した。冷却
後、析出物を濾取、乾燥し、イソプロパノールより再結
晶して57.8g(収率72.2%)の微黄白色粉末を得
た。融点174〜175℃。下記の分析結果より目的の
フタリド化合物であることを確認した。
【0119】MS(m/z):801(M+) 元素分析: C H N 計算値(C565532) 83.85% 6.93% 5.24% 測定値 83.75% 6.90% 5.22% 実施例20−2 3−[2,2−ビス(1−エチル−2
−フェニルインドール−3−イル)エテニル]−3−
(4−ジ−n−ブチルアミノフェニル)フタリドの製造 1−エチル−2−フェニルインドール44.2g(0.2
モル)、塩化アセチル7.85g(0.1モル)および無
水酢酸30mLを55−60℃で20時間攪拌した。次
いで、酢酸カルシウム1水塩17.6g(0.1モル)、
2−(4−ジ−n−ブチルアミノベンゾイル)安息香酸
35.3g(0.1モル)およびトルエン50mLを添加
後、60〜65℃で4時間攪拌した。冷却後、トルエン
250mLおよび10%苛性ソーダ水溶液250gを添
加した。1時間還流下で攪拌後、トルエン層を分取、湯
洗、濾過、濃縮した。残留物をイソプロパノール200
mLと1時間還流下で攪拌した。冷却後、析出物を濾
取、乾燥して55.8g(収率69.7%)の微黄白色粉
末を得た。融点175〜178℃。質量分析及び元素分
析において目的物であることが確認できた。
【0120】実施例21−1 3−[2,2−ビス(1
−エチル−2−フェニルインドール−3−イル)エテニ
ル]−3−(2−メチル−4−ジエチルアミノフェニ
ル)フタリドの製造 1,1−ビス(1−エチル−2−フェニルインドール−
3−イル)エチレン46.6g(0.1モル)、2−(2
−メチル−4−ジエチルアミノベンゾイル)安息香酸3
1.1g(0.1モル)、無水酢酸20.4g(0.2モ
ル)およびトルエン50mLを60〜65℃で4時間攪
拌した。冷却後、トルエン250mLおよび10%苛性
ソーダ水溶液250gを添加した。1時間還流下で攪拌
後、トルエン層を分取、湯洗、濾過、濃縮した。残留物
をメタノール200mLと1時間還流下で攪拌した。冷
却後、析出物を濾取、乾燥し、イソプロパノールより再
結晶して53.2g(収率70.1%)の微黄白色粉末を
得た。融点172〜174℃。下記の分析結果より目的
のフタリド化合物であることを確認した。
【0121】MS(m/z):759(M+) 元素分析: C H N 計算値(C534932) 83.75% 6.51% 5.53% 測定値 83.95% 6.59% 5.45% 実施例21−2 3−[2,2−ビス(1−エチル−2
−フェニルインドール−3−イル)エテニル]−3−
(2−メチル−4−ジエチルアミノフェニル)フタリド
の製造 1−エチル−2−フェニルインドール44.2g(0.2
モル)、塩化アセチル7.85g(0.1モル)および無
水酢酸30mLを55−60℃で20時間攪拌した。次
いで、酢酸カルシウム1水塩17.6g(0.1モル)、
2−(2−メチル−4−ジエチルアミノベンゾイル)安
息香酸31.3g(0.1モル)およびトルエン50mL
を添加後、60〜65℃で4時間攪拌した。冷却後、ト
ルエン250mLおよび10%苛性ソーダ水溶液250
gを添加した。1時間還流下で攪拌後、トルエン層を分
取、湯洗、濾過、濃縮した。残留物をイソプロパノール
200mLと1時間還流下で攪拌した。冷却後、析出物
を濾取、乾燥して53.7g(収率70.8%)の微黄白
色粉末を得た。融点173〜175℃。質量分析及び元
素分析において目的物であることが確認できた。
【0122】実施例22−1 3−[2,2−ビス(1
−エチル−2−フェニルインドール−3−イル)エテニ
ル]−3−(2−エトキシ−4−ジエチルアミノフェニ
ル)フタリドの製造 1,1−ビス(1−エチル−2−フェニルインドール−
3−イル)エチレン46.6g(0.1モル)、2−(2
−エトキシ−4−ジエチルアミノベンゾイル)安息香酸
34.1g(0.1モル)、無水酢酸20.4g(0.2モ
ル)およびトルエン50mLを60〜65℃で4時間攪
拌した。冷却後、トルエン250mLおよび10%苛性
ソーダ水溶液250gを添加した。1時間還流下で攪拌
後、トルエン層を分取、湯洗、濾過、濃縮した。残留物
をメタノール200mLと1時間還流下で攪拌した。冷
却後、析出物を濾取、乾燥し、イソプロパノールより再
結晶して59.6g(収率75.5%)の微黄白色粉末を
得た。融点178〜179℃。下記の分析結果より目的
のフタリド化合物であることを確認した。
【0123】MS(m/z):789(M+) 元素分析: C H N 計算値(C545133) 82.09% 6.52% 5.32% 測定値 81.89% 6.62% 5.18% 実施例22−2 3−[2,2−ビス(1−エチル−2
−フェニルインドール−3−イル)エテニル]−3−
(2−エトキシ−4−ジエチルアミノフェニル)フタリ
ドの製造 1−エチル−2−フェニルインドール44.2g(0.2
モル)、塩化アセチル7.85g(0.1モル)および無
水酢酸30mLを55−60℃で20時間攪拌した。次
いで、酢酸カルシウム1水塩17.6g(0.1モル)、
2−(2−エトキシ−4−ジエチルアミノベンゾイル)
安息香酸34.1g(0.1モル)およびトルエン50m
Lを添加後、60〜65℃で4時間攪拌した。冷却後、
トルエン250mLおよび10%苛性ソーダ水溶液25
0gを添加した。1時間還流下で攪拌後、トルエン層を
分取、湯洗、濾過、濃縮した。残留物をイソプロパノー
ル200mLと1時間還流下で攪拌した。冷却後、析出
物を濾取、乾燥して54.7g(収率69.3%)の微黄
白色粉末を得た。融点179〜181℃。質量分析及び
元素分析において目的物であることが確認できた。
【0124】実施例23 3−[2,2−ビス(1−n
−ブチル−2−フェニルインドール−3−イル)エテニ
ル]−3−(4−ジエチルアミノフェニル)フタリドの
製造 1−n−ブチル−2−フェニルインドール49.8g
(0.2モル)、塩化アセチル7.85g(0.1モル)
および無水酢酸30mLを55〜60℃で20時間攪拌
した。次いで、酢酸カルシウム1水塩17.6g(0.1
モル)、2−(4−ジエチルアミノベンゾイル)安息香
酸29.7g(0.1モル)およびトルエン50mLを添
加後、55〜60℃で4時間攪拌した。冷却後、トルエ
ン250mLおよび10%苛性ソーダ水溶液250gを
添加した。1時間還流下で攪拌後、トルエン層を分取、
湯洗、濾過、濃縮した。残留物をメタノール200mL
と1時間還流下で攪拌した。冷却後、析出物を濾取、乾
燥して49.6g(収率61.9%)の微黄白色粉末を得
た。融点172〜173℃。下記の分析結果より目的の
フタリド化合物であることを確認した。
【0125】MS(m/z):801(M+) 元素分析: C H N 計算値(C565532) 83.85% 6.93% 5.24% 測定値 83.96% 7.01% 5.17% また、上記のメタノールの代わりにイソプロパノールを
用いる場合にも融点173〜174℃を示した。
【0126】実施例24 感圧記録材料の製造 3−[2,2−ビス(1−エチル−2−メチルインドー
ル−3−イル)エテニル]−3−(4−ジエチルアミノ
フェニル)フタリドのα型結晶変態3gをKMC−11
3(クレハ製溶剤)47gに加熱下に溶解した。水10
0gに系変性剤5gを加え、苛性ソーダ水溶液でpH4
とした。これに前記の溶液およびメラミンホルムアルデ
ヒド初期重合物10gを加えて、ホモミキサーで油滴が
4ミクロンになるまで乳化した。次いで、攪拌下に60
℃に加熱し、1時間攪拌した。室温に冷却後、25%ア
ンモニア水でpH7.5に調節して、ロイコ色素のカプ
セル分散液を作成した。
【0127】このようにして調製したカプセル分散液1
0g、小麦粉澱粉2gおよびラテックス1gを良く混合
した後、坪量50g/m2の上質紙に固形分塗布量が5
g/m2となるように塗布して、白色の上用紙を作成し
た。
【0128】このようにして作成した上用紙を亜鉛変性
パラオクチルフェノールホルムアルデヒド樹脂を塗布し
た下用紙と塗布面が接触するように重ねて、タイプ印字
すると、下用紙上に明瞭な緑青色の記録画像が形成し
た。この記録画像は、710nmに吸収極大を示し、かつ
620〜760nmの吸光度が該極大吸収の吸光度の80
%以上であるため、光源の発光波長が620〜760nm
の領域にある何れのOCRの読み取りにも適し、優れた
保存安定性を示した。
【0129】また、上記のようにして作成した上用紙を
サリチル酸誘導体亜鉛塩を塗布した下用紙と塗布面が接
触するように重ねて、タイプ印字すると、下用紙上に明
瞭な緑青色の記録画像が形成した。この記録画像は、7
11nmに吸収極大を有し、かつ640〜760nmの吸光
度が該極大吸収の吸光度の80%以上であり、光源の発
光波長が620〜760nmの領域にある何れのOCRの
読み取りにも適し、優れた保存安定性を示した。
【0130】実施例25−37 感圧記録材料の製造 実施例24における3−[2,2−ビス(1−エチル−
2−メチルインドール−3−イル)エテニル]−3−
(4−ジエチルアミノフェニル)フタリドのα型結晶変
態の代わりに下記表2に示す各フタリド化合物を使用し
た以外は実施例24と同様の操作を行って、白色の上用
紙を作成し、下用紙上でタイプ印字した。これらの記録
画像は、何れも光源の発光波長が620〜760nmの領
域にある何れのOCRの読み取りにも適し、優れた保存
安定性を示した。
【0131】得られた記録画像の極大吸収波長および該
極大吸収の吸光度に対し80%以上の吸光度を有する波
長領域を下記表2および表3に示す。
【0132】
【表2】
【0133】
【表3】
【0134】実施例38 感圧記録材料の製造 3−[2,2−ビス(1−エチル−2−メチルインドー
ル−3−イル)エテニル]−3−(4−ジエチルアミノ
フェニル)フタリドのβ型結晶変態1.5gと2−アニ
リノ−3−メチル−6−ジエチルアミノフルオラン1.
5gをKMC−113(クレハ製溶剤)47gに加熱下
に溶解した。水100gに系変性剤5gを加え、苛性ソ
ーダ水溶液でpH4とした。これに前記の溶液およびメ
ラミンホルムアルデヒド初期重合物10gを加えて、ホ
モミキサ−で油滴が4ミクロンになるまで乳化した。次
いで、攪拌下に60℃に加熱し、1時間攪拌した。室温
に冷却後、25%アンモニア水でpH7.5に調節し
て、ロイコ色素のカプセル分散液を作成した。
【0135】このようにして調製したカプセル分散液1
0g、小麦粉澱粉2gおよびラテックス1gを良く混合
した後、坪量50g/m2の上質紙に固形分塗布量が5
g/m2となるように塗布して、白色の上用紙を作成し
た。
【0136】このようにして作成した上用紙を亜鉛変性
パラオクチルフェノールホルムアルデヒド樹脂を塗布し
た下用紙と塗布面が接触するように重ねて、タイプ印字
すると、下用紙上に明瞭な黒色の記録画像が形成した。
この記録画像は、光源の発光波長が620〜760nmの
領域にある何れのOCRの読み取りにも適し、優れた保
存安定性を示した。
【0137】実施例39−47 感圧記録材料の製造 実施例38における3−[2,2−ビス(1−エチル−
2−メチルインドール−3−イル)エテニル]−3−
(4−ジエチルアミノフェニル)フタリドのβ型結晶変
態の代わりに下記表4に記載の各フタリド化合物を使用
し、2−アニリノ−3−メチル−6−ジエチルアミノフ
ルオランの代わりに下記表4に記載の各フルオラン化合
物を使用した以外は実施例38と同様の操作を行って白
色の上用紙を作成し、下用紙上でタイプ印字した。これ
らの記録画像は何れも明瞭な黒色で、光源の発光波長が
620〜760nmの領域にある何れのOCRの読み取り
にも適し、優れた保存安定性を示した。
【0138】
【表4】
【0139】実施例48 感熱記録材料の製造 3−[2,2−ビス(1−エチル−2−メチルインドー
ル−3−イル)エテニル]−3−(4−ジエチルアミノ
フェニル)フタリドのα型結晶変態5.0gを2.5%ポ
リビニルアルコール水溶液45gと共にサンドミルを用
いて平均粒径が1ミクロンになるように粉砕し、分散液
を作成した。
【0140】一方、ビスフェノールA10gとパラベン
ジルビフェニル10gを2.5%ポリビニルアルコール
水溶液80gと共にサンドミルを用いて平均粒径が1ミ
クロンになるように粉砕し、分散液を作成した。
【0141】このようにして作成した2種の分散液と炭
酸カルシウム50%分散液30gおよびパラフィンワッ
クス30%分散液15gを良く混合して、感熱塗液を調
製した。
【0142】このようにして調製した感熱塗液を坪量5
0g/m2の上質紙に固形分塗布量が5g/m2となるよ
うに塗布し、乾燥後、感熱記録層面のベック平滑度が2
00秒となるようにカレンダー処理して、白色の感熱記
録材料を作成した。
【0143】得られた感熱記録材料の地肌白色度の測定
及び地肌保存安定性試験を、下記の方法に従って行っ
た。
【0144】地肌白色度:反射濃度計RD−914(マ
クベス製)で感熱記録材料の地肌着色濃度を反射濃度値
(OD値)で測定した。
【0145】地肌耐熱性:感熱記録材料を60℃、20
%RHの条件に24時間晒した後、地肌の着色濃度を前
記と同様にして測定した。
【0146】地肌耐湿熱性:感熱記録材料を50℃、9
0%RHの条件に24時間晒した後、地肌の着色濃度を
前記と同様にして測定した。
【0147】地肌耐光性:感熱記録材料に2万ルックス
の蛍光灯を72時間照射した後、地肌の着色濃度を前記
と同様にして測定した。
【0148】これらの結果を表6に示す。
【0149】また、前記で作成した感熱記録材料を東芝
ファクシミリTF370とファックステストチャートN
o.1を用いて記録するとやや緑味を帯びた青色の記録
画像が形成した。この記録画像は、光源の発光波長が6
20−760nmの領域にある何れのOCRの読み取りに
も適した。
【0150】実施例49−59 感熱記録材料の製造 実施例48における3−[2,2−ビス(1−エチル−
2−メチルインドール−3−イル)エテニル]−3−
(4−ジエチルアミノフェニル)フタリドのα型結晶変
態の代わりに下記表5に記載の各フタリド化合物を使用
した以外は実施例48と同様の操作を行って、白色の感
熱記録材料を作成した。
【0151】
【表5】
【0152】これらの感熱記録材料のうち実施例49、
54、55、56、57、58、59において作成した
ものについて、地肌白色度測定及び地肌保存安定性試験
を実施例48と同様に行った。結果を表6に示す。
【0153】またこれらの感熱記録材料全てについてT
F370とファックステストチャートNo.1を用いて
記録した。これらの記録画像は、光源の発光波長が62
0−760nmの領域にある何れのOCRの読み取りにも
適した。
【0154】
【表6】
【0155】地肌白色度:数値が小さい程、白色度が高
いことを示す。
【0156】地肌保存安定性:各試験後の数値が小さい
程、地肌の保存安定性が高いことを示す。
【0157】実施例60 感熱記録材料の製造 3−[2,2−ビス(1−エチル−2−メチルインドー
ル−3−イル)エテニル]−3−(4−ジメチルアミノ
フェニル)フタリド2.5gと2−アニリノ−3−メチ
ル−6−ジ−n−ブチルアミノフルオラン2.5gを
2.5%ポリビニルアルコール水溶液45gと共にサン
ドミルを用いて平均粒径が1ミクロンになるように粉砕
し、分散液を作成した。一方、ビスフェノールA10g
とパラベンジルビフェニル10gを2.5%ポリビニル
アルコール水溶液80gと共にサンドミルを用いて平均
粒径が1ミクロンになるように粉砕し、分散液を作成し
た。
【0158】このようにして作成した2種の分散液と炭
酸カルシウム50%分散液30gおよびパラフィンワッ
クス30%分散液15gを良く混合して、感熱塗液を調
製した。このようにして調製した感熱塗液を坪量50g
/m2の上質紙に固形分塗布量が5g/m2となるように
塗布し、乾燥後、感熱記録層面のベック平滑度が200
秒となるようにカレンダ−処理して、白色の感熱記録材
料を作成した。
【0159】このようにして作成した感熱記録材料を東
芝ファクシミリTF370とファックステストチャート
No.1を用いて記録すると、黒色の記録画像が形成し
た。この記録画像は、光源の発光波長が620〜760
nmの領域にある何れのOCRの読み取りにも適した。
【0160】実施例61−68 感熱記録紙の製造 実施例60における3−[2,2−ビス(1−エチル−
2−メチルインドール−3−イル)エテニル]−3−
(4−ジメチルアミノフェニル)フタリドの代わりに下
記表7に記載の各フタリド化合物を使用し、2−アニリ
ノ−3−メチル−6−ジ−n−ブチルアミノフルオラン
の代わりに下記表7に記載の各フルオラン化合物を使用
した以外は実施例60と同様の操作を行って白色の感熱
記録材料を作成し、TF370とファックステストチャ
ートNo.1を用いて記録した。
【0161】これらの記録画像は明瞭な黒色を示し、光
源の発光波長が620〜760nmの領域にある何れのO
CRの読み取りにも適した。
【0162】
【表7】
【0163】
【発明の効果】本発明のフタリド化合物を用いた記録材
料は、発光波長が570〜780nmの領域にある光源を
用いたOCRの読み取りに適している。
【図面の簡単な説明】
【図1】化合物Aの亜鉛変性パラオクチルフェノールホ
ルムアルデヒド樹脂を塗布した下用紙上における発色体
の反射スペクトルである。
【図2】本発明の化合物(実施例1−1)の亜鉛変性パ
ラオクチルフェノールホルムアルデヒド樹脂を塗布した
下用紙上における発色体の反射スペクトルである。
【図3】本発明の化合物(実施例13)の亜鉛変性パラ
オクチルフェノールホルムアルデヒド樹脂を塗布した下
用紙上における発色体の反射スペクトルである。
【図4】本発明の化合物(実施例16−1)の亜鉛変性
パラオクチルフェノールホルムアルデヒド樹脂を塗布し
た下用紙上における発色体の反射スペクトルである。
【図5】本発明の化合物(実施例1−1)のCu−Kα
線による粉末X線回折法における粉末X線回折図であ
る。
【図6】本発明の化合物(実施例2−1)のCu−Kα
線による粉末X線回折法における粉末X線回折図であ
る。
【図7】本発明の化合物(実施例14−1)のCu−K
α線による粉末X線回折法における粉末X線回折図であ
る。
【図8】本発明の化合物(実施例15−1)のCu−K
α線による粉末X線回折法における粉末X線回折図であ
る。
【図9】本発明の化合物(実施例16−1)のCu−K
α線による粉末X線回折法における粉末X線回折図であ
る。
【図10】本発明の化合物(実施例17−1)のCu−
Kα線による粉末X線回折法における粉末X線回折図で
ある。
【図11】本発明の化合物(実施例18−1)のCu−
Kα線による粉末X線回折法における粉末X線回折図で
ある。
【図12】本発明の化合物(実施例19−1)のCu−
Kα線による粉末X線回折法における粉末X線回折図で
ある。
【図13】本発明の記録材料(実施例38)の亜鉛変性
パラオクチルフェノールホルムアルデヒド樹脂を塗布し
た下用紙上における発色画像の反射スペクトルである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B41M 5/30 (72)発明者 岩崎 泰久 大阪府八尾市弓削町南1丁目43番地 山 本化成株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−9890(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C09B 67/48 C09B 11/00 - 11/02 C09B 67/10 B41M 5/124 B41M 5/145 B41M 5/30 CA(STN)

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I) 【化1】 (式中、RとRは個別にアルキル基、シクロアルキ
    ル基またはアラルキル基、RとRは個別にメチル基
    またはフェニル基、RとRは個別にアルキル基、シ
    クロアルキル基、アラルキル基またはアリール基、R
    は水素、アルキル基、アルコキシ基またはシクロアルコ
    キシ基を示す。RとRは結合して窒素原子と共に複
    素環を形成してもよい。)で表されるフタリド化合物で
    あり、かつ同一化学構造式につき2種類の融点及び結晶
    構造を有するフタリド化合物の結晶変態において、高い
    方の融点を有するフタリド化合物のβ型結晶変態。
  2. 【請求項2】 一般式(V)で表される請求項1のフタ
    リド化合物のβ型結晶変態。 【化2】 (式中、R、R、R、R、Rは前記と同じ意
    味を示す。)
  3. 【請求項3】 フタリド化合物のβ型結晶変態が、Cu
    −Kα線による粉末X線回折法において回折角(2θ±
    0.2゜)9.2゜、12.3゜、14.8゜、17.
    7゜、22.5゜に特徴的なピークを示す粉末X線回折
    図により特徴づけられる3−[2,2−ビス(1−エチ
    ル−2−メチルインドール−3−イル)エテニル]−3
    −(4−ジエチルアミノフェニル)フタリドのβ型結晶
    変態、Cu−Kα線による粉末X線回折法において回折
    角(2θ±0.2゜)8.7゜、9.4゜、13.2
    17.9゜、20.3゜に特徴的なピークを示す粉
    末X線回折図により特徴づけられる3−[2,2−ビス
    (1−エチル−2−フェニルインドール−3−イル)エ
    テニル]−3−(4−ジメチルアミノフェニル)フタリ
    ドのβ型結晶変態、Cu−Kα線による粉末X線回折法
    において回折角(2θ±0.2゜)8.5゜、12.8
    ゜、15.6゜、16.0゜、23.5゜に特徴的なピ
    ークを示す粉末X線回折図により特徴づけられる3−
    [2,2−ビス(1−エチル−2−フェニルインドール
    −3−イル)エテニル]−3−(4−ジエチルアミノフ
    ェニル)フタリドのβ型結晶変態またはCu−Kα線に
    よる粉末X線回折法において回折角(2θ±0.2゜)
    5.9゜、8.8゜、17.7゜、19.7゜、23.
    4゜に特徴的なピークを示す粉末X線回折図により特徴
    づけられる3−[2,2−ビス(1−エチル−2−フェ
    ニルインドール−3−イル)エテニル]−3−(4−ジ
    −n−プロピルアミノフェニル)フタリドのβ型結晶変
    態である請求項2のフタリド化合物のβ型結晶変態。
  4. 【請求項4】 一般式(II)で表されるエチレン化合
    物と一般式(III)で表される安息香酸誘導体とを反
    応させ、得られた反応生成物をイソプロパノールまたは
    n−ヘキサンで熱処理することを特徴とする請求項1の
    フタリド化合物のβ型結晶変態の製造法。 【化5】 【化6】 (式中、R〜Rは前記と同じ意味を示す。)
  5. 【請求項5】 請求項4の製造法により製造された一般
    式(I) 【化7】 (式中、RとRは個別にアルキル基、シクロアルキ
    ル基またはアラルキル基、RとRは個別にメチル基
    またはフェニル基、RとRは個別にアルキル基、シ
    クロアルキル基、アラルキル基またはアリール基、R
    は水素、アルキル基、アルコキシ基またはシクロアルコ
    キシ基を示す。RとRは結合して窒素原子と共に複
    素環を形成してもよい。)で表されるフタリド化合物で
    あり、かつ同一化学構造式につき2種類の融点及び結晶
    構造を有するフタリド化合物の結晶変態において、高い
    方の融点を有するフタリド化合物のβ型結晶変態。
  6. 【請求項6】 電子供与性ロイコ色素と電子受容性顕色
    剤との発色を利用する記録材料において、該電子供与性
    ロイコ色素として請求項1〜3のいずれかに記載のフタ
    リド化合物のβ型結晶変態の1種または2種以上を用い
    ることを特徴とする記録材料。
  7. 【請求項7】 電子供与性ロイコ色素として前記請求項
    1〜3のいずれかに記載のフタリド化合物のβ型結晶変
    態の1種または2種以上と、一般式(VI)で表される
    フルオラン化合物の1種または2種以上を併用する請求
    項6の記録材料。 【化13】 (式中、 とR は個別にアルキル基、アルコキシア
    ルキル基、シクロアルキル基、アリール基またはテトラ
    ヒドロフルフリール基、R 10 は水素、メチル基または
    塩素、R 11 とR 12 は個別に水素、アルキル基、塩素
    またはフッ素を示す。R とR は結合して窒素原子と
    共に複素環を形成してもよい。
  8. 【請求項8】 記録材料が感圧記録材料である請求項6
    又は7の記録材料。
  9. 【請求項9】 記録材料が感熱記録材料である請求項6
    又は7の記録材料。
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