JP2861575B2 - 刺繍ミシン - Google Patents

刺繍ミシン

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JP2861575B2
JP2861575B2 JP1329092A JP1329092A JP2861575B2 JP 2861575 B2 JP2861575 B2 JP 2861575B2 JP 1329092 A JP1329092 A JP 1329092A JP 1329092 A JP1329092 A JP 1329092A JP 2861575 B2 JP2861575 B2 JP 2861575B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、加工布に針の上下動通
路を横切る運動を与え、刺繍を行なう刺繍ミシンに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、刺繍ミシンでは、加工布を針
の上下動通路に直交する2つの座標軸方向に、例えば、
X方向送り、Y方向送りパルスモータに、Xクロックパ
ルスとYクロックパルスを出力し、そのパルス数に応じ
た量だけ、X方向及びY方向に移動して、所定のパター
ンデータに基づいて縫製を行っている。この加工布の移
動は、針が加工布よりも上にある針上区間内で行われ、
しかも、糸締りは針が上死点に到達した後で加工布を移
動させるとよい結果が得られることから、特公平1−4
4353号公報にあるように、ミシンモータの速度に比
例して加工布の送り開始時期を自動的に設定し、加工布
の送りを終了するのが、針が加工布に刺さる直前になる
ようにして、模様変化等による締りむらを解消したもの
が知られている。
【0003】また、図7にあるように、針を上下動する
ミシンモータの回転に応じた同期信号SG10、及び針
が加工布から抜けでた作動信号SG12に基づいて、X
クロックパルスとYクロックパルスとをそれぞれのパル
スモータに出力し、針が針上区間にある全区間を利用し
て、その全区間で加工布の移動が終了するように、同期
させたものも知られている。
【0004】天秤が糸を締め上げた後も加工布の送りは
終了していないため、残りの加工布の移動によって糸を
更に締めることになる。これが、糸切り後の縫い始めの
ときには上糸を糸調子側から引き出さないで、先に形成
した縫目から糸を引き出してしまい、糸抜けや目とびと
なることがある。
【0005】また、縫い始めの糸抜けや目とびを防止す
るものとして、特公昭59−43189号公報にあるよ
うに、縫製開始時において、少なくとも第1針目の針が
下死点に到達した後の最初の加工布の移動の開始時期
を、その針が加工布から離脱する時期付近に一致させる
ことにより、糸ぬけを防止したものが知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】こうした従来の特公昭
59−43189号公報にあるものでは、縫製ピッチが
一定の場合には、針が加工布から離脱した直後に、カム
等により加工布を移動して、糸ぬけを防止することはで
きる。しかし、刺繍の模様によっては、その縫製ピッチ
が1針1針毎に異なる場合があり、また、最初の1針の
縫製ピッチが模様によってそれぞれ異なる場合が多い。
よって、その刺繍毎にカムを製作することは大変な労力
であり、特に多品種小量生産の場合には、現実的ではな
い。
【0007】その為、これを刺繍ミシンに適用すること
はできず、この場合には、縫い始める糸の糸端を作業者
が掴んで縫い出し、適正なタイミングで糸を離すことに
より糸抜けや目とびを防止していた。よって、縫い始め
るときには、作業者がその都度糸端を押さえていなけれ
ばならず、作業が煩わしく、自動化の妨げにもなるとい
う問題があった。
【0008】一方、第1針目の針が加工布に突き刺さっ
た後に、針板より下の釜側で上糸に抵抗をかける機構を
設けて、第2針目以降に加工布の移動により上糸が引き
抜かれることがないようにすることも考えられる。しか
し、そのための特別の機構を設ける必要があり、装置が
複雑になると共に、コストアップにつながるという問題
があった。
【0009】そこで本発明は上記の課題を解決すること
を目的とし、簡単な構成で、縫い始めの糸抜け等を防止
する刺繍ミシンを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成すべ
く、本発明の刺繍ミシンは、図1に例示する如く、上糸
を担持する針M1を、モータの駆動により上下動すると
共に、前記モータの駆動により、上糸を供給し締め上げ
る天秤M2を上下動して、加工布M3に縫目を形成する
縫目形成手段M4と、前記加工布M3に前記針M1の上
下動通路を横切る運動を与える移動手段M5と、1針毎
の縫製ピッチが予め記憶された記憶手段M6と、前記モ
ータを設定された回転速度で駆動制御すると共に、前記
移動手段M5を制御し、前記針M1が前記加工布M3よ
り上にある針上区間の前記針M1の上下動に同期して前
記記憶手段M6に記憶された前記縫製ピッチ分、前記加
工布M3を移動させる縫製制御手段M7とを備え、更
に、縫製開始時に始めの所定の数針のみ、前記モータの
回転速度を前記設定された回転速度に関わらず、所定の
低速に制御する低速制御手段M8と、該低速制御手段M
8により制御されている間、前記移動手段M5を制御
し、前記天秤M2が上糸を締め上げ始めるまでの移動区
間の前記針M1の上下動に同期して、前記記憶手段M6
に記憶された縫製ピッチ分、前記加工布M3を移動させ
る開始時制御手段M9とを備えている。
【0011】
【作用】前記構成を有する刺繍ミシンは、低速制御手段
M8が、縫製開始時に始めの数針のみ、モータの回転速
度を設定された回転速度に関わらず、所定の低速に制御
する。そして、開始時制御手段M9が、低速制御手段M
8によりモータが低速に制御されている間、移動手段M
5を制御して、天秤M2が上糸を締め上げ始めるまでの
移動区間の針M1の上下動に同期して、記憶手段M6に
記憶された縫製ピッチ分、加工布M3を移動する。その
後、縫製制御手段M7が、モータを設定された回転速度
で駆動制御すると共に、移動手段M5を制御して、針M
1が加工布M3より上にある針上区間の針M1の上下動
に同期して記憶手段M6に記憶された縫製ピッチ分、加
工布M3を移動する。
【0012】
【実施例】以下本発明の実施例を図面に基づいて詳細に
説明する。図2は本発明の一実施例である刺繍ミシンの
概略斜視図である。機台1上にはミシン本体2が配置さ
れると共にその機台1の前部には針板4が配設されてい
る。ミシン本体2の前端下部には、針6が上下動可能に
設けられている。この針6は、回転速度調節可能なミシ
ンモータ8(図4参照)により回転駆動される図示しな
いミシン上軸によって、上下動するように構成されてい
る。
【0013】また、ミシン本体2のアーム部先端には、
天秤10が上下動可能に支持されており、この天秤10
も、同様に、ミシンモータ8により回転駆動されるミシ
ン上軸によって上下動される。そして、図3に示すよう
に、上糸12が、上糸12に適度な送り抵抗を与える糸
調子機構14を通り、一旦、糸かけ16にかけられた
後、天秤10の糸穴18を通ってから、針6の針糸穴2
0に通されて、針6が上糸12を担持するように構成さ
れている。
【0014】前記天秤10は、図6に示すように、針6
が上死点を過ぎた後に下降し始め、下死点を過ぎた後に
上昇をし、縫目の形成に伴って上糸12を繰り出すと共
に、上糸12を回収し、糸締めを行うように構成されて
いる。更に、針6の下方のに配置された針板4の下側に
は、釜22が回転可能に配置されており、この釜22
は、前記ミシンモータ8により、針6の上下動に同期し
て回転駆動される。そして、針6の上下動により形成さ
れる上糸12の糸輪を捕捉して、下糸24とにより縫目
を形成する。尚、前記針6、ミシンモータ8、天秤1
0、糸調子機構14、糸かけ16、釜22により縫目形
成手段を構成している。
【0015】一方、前記ミシン本体2の前方において機
台1の左右両側には前後方向(Y方向)へ平行に延びる
一対の支持レール26が配設固定されている。その支持
レール26上には、上面に左右方向(X方向)へ延びる
案内レール28を設けた移動フレーム30が、Y方向へ
移動支持され、前記支持レール26上のラック32とフ
レーム30側の回転軸34両端の歯車36との歯合に基
づいて移動案内されるような構造になっている。
【0016】前記移動フレーム30上の案内レール28
にはキャリッジ38がX方向へ移動可能に支持され、そ
の上面にはパレット40が左右一対のクランプ42によ
り着脱可能に装着されている。そして、このパレット4
0上には加工布44が保持枠(図示せず)等によって着
脱可能に張設保持されている。
【0017】前記移動フレーム30の前方において機台
1上にはX方向送りパルスモータ(以下Xモータとい
う)46が配設され、このXモータ46の回転に伴い歯
車50,52、スプライン軸54、そのスプライン軸5
4に沿って移動可能な図示しない歯車、及びキャリッジ
38の前縁に沿って延びるラック56を介して、キャリ
ッジ38がX方向へ移動されて、パレット40に対し同
方向への送りが付与されるように構成されている。
【0018】又、Xモータ46の近傍において機台1上
にはY方向送りパルスモータ(以下Yモータという)5
8が配設され、このYモータ58の回転に伴い歯車60
及び移動フレーム30の前方に突出するラック62を介
して、移動フレーム30がY方向へ移動されて、パレッ
ト40に対し同方向への送りが付与される。
【0019】前記支持レール26、案内レール28、移
動フレーム30、ラック32、回転軸34、歯車36、
キャリッジ38、パレット40、クランプ42、Xモー
タ46、歯車50,52、スプライン軸54、ラック5
6、Yモータ58、歯車60、ラック62等により移動
手段を構成している。
【0020】又、図2に示すように、前記機台1の下方
に、前記ミシンモータ8が設けられ、そのミシンモータ
8のモータ軸上のプーリ64と前記ミシン本体2のミシ
ン上軸上のプーリ66との間には、ベルト68が掛けら
れている。又、ミシン上軸上にはシンクロナイザ70が
設けられており、このシンクロナイザ70はミシン上軸
の回転に伴って同期信号SG10、及び作動信号SG1
2を出力する。
【0021】前記同期信号SG10は、ミシン上軸の一
定回転角度毎に、本実施例では0.36度回転する毎に
発せられるパルス信号であり、作動信号SG12は、針
6が針板4上の加工布44から抜けでたときに発せられ
るパルス信号である。次に、この刺繍ミシンの制御装置
の構成について説明する。中央処理装置(以下CPUと
いう)72には、入力装置74、リードオンリーメモリ
(以下ROMという)76、ランダムアクセスメモリ
(以下RAMという)78、出力ポート80、入力ポー
ト82がコモンバス84を介して、相互に接続されてい
る。
【0022】入力装置74は、フロッピーディスク等の
記憶手段としての記憶装置75から刺繍すべき縫製ピッ
チ等の模様データを読み出すものであり、その模様デー
タはRAM78にストアされる。この記憶装置75に
は、予め1針毎のX方向及びY方向の縫製ピッチが記憶
されている。
【0023】出力ポート80には、パルスモータドライ
ブ回路86を介して前記Xモータ46及びYモータ58
が接続されると共に、ミシンモータドライブ回路88を
介して前記ミシンモータ8及びそのミシンモータ8の速
度を調節するための調節器90が接続されている。そし
て、出力ポート80は、CPU72からの出力信号に基
づき、パルスモータドライブ回路86に対してXモータ
46を駆動するXクロックパルス信号SG4、Yモータ
58を駆動するYクロックパルス信号SG6を出力す
る。
【0024】又、出力ポート80は、ミシンモータドラ
イブ回路88に対してミシンモータ8を予め設定された
低速、本実施例では200rpmの低速で駆動する信号
SG7、又は調節器90で設定された高速、本実施例で
は縫製ピッチに応じて設定される500〜1000rp
mの範囲で設定された高速で駆動する信号SG8を出力
する。
【0025】前記入力ポート82には、前記シンクロナ
イザ70、スタートスイッチ92が接続されている。そ
して、この入力ポート82には、シンクロナイザ70か
ら前記同期信号SG10及び作動信号SG12が出力さ
れ、スタートスイッチ92からスタート信号SG13が
出力される。更に、ミシンモータドライブ回路88は、
前記信号SG7,8とシンクロナイザ70からの検知信
号とを比較してミシンモータ8の回転速度が所要の回転
速度となるように制御する。
【0026】次に、前述した本実施例の刺繍ミシンの作
動について、図5に示す縫製制御処理に基づいて説明す
る。まず、キャリッジ38が縫製スタート位置に配置さ
れた状態で、スタートスイッチ92がオンされると、針
数カウンタの値を0にする(ステップS1、以下S1と
いう。以下同様)。次に、CPU72はミシンが糸切り
後の停止状態からのスタートか否かを、糸切りフラグが
セットされているか否かにより判断する(S2)。
【0027】糸切りフラグが1であり、糸切り後のスタ
ートであると判断すると(S2・YES)、ミシンモー
タ8に低速で回転するように低速で駆動する信号SG7
を出力し、低速回転を指令する(S3)。ミシンモータ
8が低速で回転すると、図6に示すように、ミシン上軸
の回転に伴って、針6が上下動すると共に、天秤10が
上下動する。又、ミシン上軸の回転により、シンクロナ
イザ70からは、同期信号SG10及び作動信号SG1
2が出力される。
【0028】続いて、針数カウンタの値が加算され(S
4)、この針数カウンタの値が所定の針数Nとなったか
否かが判断される(S5)。所定の針数Nは、予め設定
された所定の数針の値であり、本実施例では、3針(N
=3)に設定されている。そして、針数がNに満たない
ときは(S5・NO)、開始時の1針分の縫製の制御を
行う(S6)。
【0029】この開始時の縫製は、作動信号SG12が
入力された後、入力装置74を介して読み込まれた、第
1針目の縫製ピッチに基づいて、パルスモータドライブ
回路86からXモータ46、Yモータ58にXクロック
パルス信号、Yクロックパルス信号を、同期信号SG1
0に同期して、加工布44の移動が丁度移動区間で行わ
れるように出力される。即ち、縫製ピッチが大きいとき
には早い速度で、小さいときには遅い速度で移動するよ
うに制御される。
【0030】移動区間は、図6に示すように、作動信号
SG12が出力されたときから、天秤10が下死点を通
過して上昇を開始し、余分な上糸12を回収して、更
に、上糸12を締め上げ始めるまでの区間である。この
上糸12を締め上げ始めるまでとは、天秤10の下降に
より繰り出された上糸12が、縫目の形成により消費さ
れ、その残った上糸12が天秤10の上昇により回収さ
れ、更に、回収し終わった後の天秤10の上昇により糸
締めが行われるが、この糸締め開始前までの区間であ
る。
【0031】この移動区間の長さは、加工布44の厚さ
等によって多少変わるが、ほぼ一定であり、その長さは
予め設定され、例えば、作動信号SG12が入力されて
からの同期信号SG10のパルスの数で設定される。そ
して、この同期信号SG10の1パルスに対して、移動
区間のパルスの数に比例したXクロックパルス、Yクロ
ックパルスが出力され、同期制御される。一方、前記ミ
シンモータ8の低速は、縫製ピッチの長短にかかわら
ず、この移動区間内で加工布44の移動が終了するよう
な速度として予め設定されている。
【0032】こうして、開始時の1針分の縫製処理を終
了すると、縫製が終了か否かを判断する(S7)。模様
データの全ての処理が終了していないと、縫製が終了し
ていないと判断し(S7・NO)、前記S2以下の処理
を繰り返し実行する。このとき、まだ、糸切りフラグが
1であることから、引続き、ミシンモータ8を低速で回
転し、針数をカウントして、針数カウンタの値が所定の
針数Nになっていないときには(S5・NO)、前記S
6の処理を繰り返し、移動区間で加工布44の移動が終
了するように同期制御する。
【0033】そして、前記S2〜S6の処理を所定の数
針分、繰り返し実行すると、針数カウンタの値が所定の
針数Nに等しくなったと判断されて(S5・YES)、
糸切りフラグをクリアする(S8)。それから、開始時
の1針分の縫製処理を行って、移動区間で加工布44の
移動を行う(S6)。
【0034】これによって、縫い始めの数針のみ、ミシ
ンモータ8が低速で回転され、針6及び天秤10も低速
で上下動される。針6が加工布44から抜け出て、天秤
10が上昇すると、天秤10の下降の際に繰り出された
上糸12が回収される。又、針6が加工布44から抜け
出た後、同時に、加工布44の縫製ピッチ分の移動が開
始される。
【0035】このとき、天秤10による上糸12の回収
と共に、加工布44が移動するが、上糸12は繰り出さ
れた状態にあるので、上糸12が締まることはない。そ
して、天秤10の上昇により、上糸12の回収が終了
し、上糸12の締め上げが開始される移動区間が終了し
たときには、加工布44は縫製ピッチ分の移動が終了
し、縫製ピッチ分の上糸量が確保される。
【0036】その後、天秤10の上昇により、上糸12
の締め上げが開始されるが、縫目と針6の針糸穴20と
の抵抗がある加工布44側よりも、糸調子機構14と糸
かけ16との抵抗しかない糸調子側から上糸12が引き
出される。よって、縫目から上糸12が引き出されて、
既に形成された縫目は損なわれない。かつ、予め設定さ
れた縫製ピッチ分、加工布44を移動するので、刺繍の
模様も損なわれない。
【0037】こうして、開始時の移動区間での加工布4
4の移動制御を終了し、次に、縫製を継続すると判断す
ると(S7・NO)、糸切りフラグが0であることから
(S2・NO)、調節器90で設定された回転速度に応
じて、ミシンモータ8に高速回転の信号SG8を出力し
て、高速回転を指令する(S9)。
【0038】この高速回転指令により、ミシンモータ8
は、図6に示すように、高速回転され、通常時の1針分
の縫製が行われる(S10)。この通常時の1針分の縫
製は、針6が針板4上の加工布44の上側に抜け出て、
上死点に達し、その後、加工布44に刺さるまでの針上
区間にある間に、同期信号SG10に同期して、縫製ピ
ッチ分、加工布44を針上区間で移動する。このとき、
既に数針分の縫目が形成されているので、天秤10の上
昇による上糸12の締め上げと、加工布44の移動とが
同時に行われても、縫目側の抵抗が大きく、上糸12は
糸調子側から引き出され、縫目は損なわれない。
【0039】そして、縫製を終了したか否かを判断し
(S7)、縫製を終了していないときは(S7・N
O)、前記S2,9,10,7の処理を繰り返し実行
し、縫製ピッチ分、加工布44を針上区間で移動し、縫
製をする。一方、縫製を終了したときは(S7・YE
S)、糸切りを行うのか否かを判断する(S11)。糸
切りを行うときには(S11・YES)、図示しない自
動糸切り機構を駆動して、糸切りを行い(S12)、そ
の後、糸切りフラグをセットする(S13)。
【0040】糸切りフラグをセットした後、あるいは、
糸切りをしないときには(S11・NO)、一旦、本制
御処理を終了する。尚、S9,10の処理の実行が縫製
制御手段として働き、S2〜5,8の処理の実行が低速
制御手段として働き、又、S6の処理の実行が開始時制
御手段として働く。
【0041】以上本発明はこの様な実施例に何等限定さ
れるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲にお
いて種々なる態様で実施し得る。
【0042】
【発明の効果】以上詳述したように本発明の刺繍ミシン
は、縫い始めの所定の数針のみ、モータを低速回転し、
その間に移動区間で加工布を縫製ピッチ分、移動するの
で、簡単な構成で、縫い始めの糸抜け等を防止でき、縫
製品質を損なうことがないという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の刺繍ミシンの基本的構成を例示するブ
ロック図である。
【図2】本発明の一実施例としての刺繍ミシンの概略斜
視図である。
【図3】本実施例の天秤、糸調子機構の概略斜視図であ
る。
【図4】本実施例の電気系統の構成を示すブロック図で
ある。
【図5】本実施例の制御装置において行われる縫製制御
処理の一例を示すフローチャートである。
【図6】本実施例の針と天秤及び各信号のタイムチャー
トである。
【図7】従来の針と天秤及び各信号のタイムチャートで
ある。
【符号の説明】
M1,6…針 M2,10…天秤 M
3,44…加工布 M4…縫目形成手段 M5…移動手段 M
6…記憶手段 M7…縫製制御手段 M8…低速制御手段 M
9…開始時制御手段 1…機台 2…ミシン本体 8
…ミシンモータ 12…上糸 38…キャリッジ 4
6…Xモータ 58…Yモータ 72…CPU

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上糸を担持する針を、モータの駆動によ
    り上下動すると共に、前記モータの駆動により、上糸を
    供給し締め上げる天秤を上下動して、加工布に縫目を形
    成する縫目形成手段と、 前記加工布に前記針の上下動通路を横切る運動を与える
    移動手段と、 1針毎の縫製ピッチが予め記憶された記憶手段と、 前記モータを設定された回転速度で駆動制御すると共
    に、前記移動手段を制御し、前記針が前記加工布より上
    にある針上区間の前記針の上下動に同期して前記記憶手
    段に記憶された前記縫製ピッチ分、前記加工布を移動さ
    せる縫製制御手段と、 を備えた刺繍ミシンにおいて、 縫製開始時に始めの所定の数針のみ、前記モータの回転
    速度を前記設定された回転速度に関わらず、所定の低速
    に制御する低速制御手段と、 該低速制御手段により制御されている間、前記移動手段
    を制御し、前記天秤が上糸を締め上げ始めるまでの移動
    区間の前記針の上下動に同期して、前記記憶手段に記憶
    された縫製ピッチ分、前記加工布を移動させる開始時制
    御手段と、 を備えたことを特徴とする刺繍ミシン。
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