JP2860378B2 - 溶接装置 - Google Patents
溶接装置Info
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- JP2860378B2 JP2860378B2 JP23544593A JP23544593A JP2860378B2 JP 2860378 B2 JP2860378 B2 JP 2860378B2 JP 23544593 A JP23544593 A JP 23544593A JP 23544593 A JP23544593 A JP 23544593A JP 2860378 B2 JP2860378 B2 JP 2860378B2
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、管どうし，管と棒，棒
どうしその他の部材間、特に原子力燃料ペレットを入れ
る燃料棒の被覆管と端栓を良好に溶接する装置に関す
る。
どうしその他の部材間、特に原子力燃料ペレットを入れ
る燃料棒の被覆管と端栓を良好に溶接する装置に関す
る。
【０００２】
【従来の技術】原子力燃料棒は、燃料ペレットを挿入す
る被覆管と該被覆管の両端を閉じるための端栓を有し、
その被覆管と端栓を溶接している。溶接時には、被覆管
と端栓をそれぞれ支持して溶接するが、両部材を固定し
たままで溶接すると、その溶接部の熱膨張によって端栓
が必要以上に被覆管内へ入り込み、溶接部がふくらんだ
り、めくれたりすることがあるので、そのようなことが
ないように両部材間の距離を調整しながら溶接してい
る。しかし、その調整は微妙であってかなりの熟練を要
するためにカンに頼って行っているのが実情である。
る被覆管と該被覆管の両端を閉じるための端栓を有し、
その被覆管と端栓を溶接している。溶接時には、被覆管
と端栓をそれぞれ支持して溶接するが、両部材を固定し
たままで溶接すると、その溶接部の熱膨張によって端栓
が必要以上に被覆管内へ入り込み、溶接部がふくらんだ
り、めくれたりすることがあるので、そのようなことが
ないように両部材間の距離を調整しながら溶接してい
る。しかし、その調整は微妙であってかなりの熟練を要
するためにカンに頼って行っているのが実情である。
【０００３】
【発明の解決課題】本発明は、このようにカンに頼るこ
となく、熟練を要さずに簡便に溶接することができるよ
うにすると共に、均一のものを品質よく経済的に提供し
ようとするものである。
となく、熟練を要さずに簡便に溶接することができるよ
うにすると共に、均一のものを品質よく経済的に提供し
ようとするものである。
【０００４】
【課題の解決手段】本発明は、対向状に支持した部材を
溶接する際に、該部材が熱膨張してもこれに見合って伸
長ができるように少くも一方の部材を移動可能にすると
共に、その伸長を吸収しかつ上記部材の接合部を適度に
押圧するばね等の弾性体を設けるようにした。
溶接する際に、該部材が熱膨張してもこれに見合って伸
長ができるように少くも一方の部材を移動可能にすると
共に、その伸長を吸収しかつ上記部材の接合部を適度に
押圧するばね等の弾性体を設けるようにした。
【０００５】
【実施例】図のものは、原子力燃料棒の被覆管（１）と
端栓（２）を溶接する場合を示している。該被覆管と端
栓は、同一軸線上に配置した固定支持台（３）と移動支
持台（４）にそれぞれ支持される。
端栓（２）を溶接する場合を示している。該被覆管と端
栓は、同一軸線上に配置した固定支持台（３）と移動支
持台（４）にそれぞれ支持される。
【０００６】上記例では、上記被覆管（１）は固定支持
台（３）にチャック（５）をもって回転かつ着脱可能に
支持され、一方上記端栓（２）は移動支持台（４）にチ
ャック（６）で回転かつ着脱可能に支持されている。
台（３）にチャック（５）をもって回転かつ着脱可能に
支持され、一方上記端栓（２）は移動支持台（４）にチ
ャック（６）で回転かつ着脱可能に支持されている。
【０００７】該移動支持台（４）は、その下部に形成さ
れた摺動台（７）をレ−ル（８）上に案内することによ
って軸方向に移動可能になっている。
れた摺動台（７）をレ−ル（８）上に案内することによ
って軸方向に移動可能になっている。
【０００８】該支持台（４）の移動は次のようにして行
われる。軸受（９）に支持されたねじ杆(10)にねじ送り
ナット(11)を係合し、該ねじ杆(10)を駆動モ−タ(12)に
よって駆動プ−リ(13)，ベルト(14)，従動プ−リ(15)を
介して回転させ上記ねじ送りナット(11)を移動してい
る。該ねじ送りナット(11)と移動支持台（４）の間に
は、皿ばね(16)が設けられていて、該移動支持台（４）
はその皿ばねを介しねじ送りナットの送りに伴って軸方
向に移動される。
われる。軸受（９）に支持されたねじ杆(10)にねじ送り
ナット(11)を係合し、該ねじ杆(10)を駆動モ−タ(12)に
よって駆動プ−リ(13)，ベルト(14)，従動プ−リ(15)を
介して回転させ上記ねじ送りナット(11)を移動してい
る。該ねじ送りナット(11)と移動支持台（４）の間に
は、皿ばね(16)が設けられていて、該移動支持台（４）
はその皿ばねを介しねじ送りナットの送りに伴って軸方
向に移動される。
【０００９】なお、該ねじ送りナット(11)は、移動支持
台（４）に固定した支持板(17)に支持するピン(18)に摺
動可能に支持されたア−ム(19)によって支持されてお
り、上記ねじ杆(10)が回転した際に該ナットが回転する
のを阻止している。
台（４）に固定した支持板(17)に支持するピン(18)に摺
動可能に支持されたア−ム(19)によって支持されてお
り、上記ねじ杆(10)が回転した際に該ナットが回転する
のを阻止している。
【００１０】図に示すものでは上記皿ばね(16)は、ばね
受け(20)に支持され、該皿ばねの一端が上記ア−ム(19)
に当接し、他端が上記ピン(18)にリニアブッシュ(21)を
介して支持されたア−ム(22)に当接しており、そのア−
ム(22)と上記支持板(17)の間に、受板(23)に支持された
ロ−ドセル等の検出器(24)を設けている。
受け(20)に支持され、該皿ばねの一端が上記ア−ム(19)
に当接し、他端が上記ピン(18)にリニアブッシュ(21)を
介して支持されたア−ム(22)に当接しており、そのア−
ム(22)と上記支持板(17)の間に、受板(23)に支持された
ロ−ドセル等の検出器(24)を設けている。
【００１１】上記被覆管の端部に端栓を溶接する場合
は、先ず一方の被覆管を固定支持台（３）に支持し、他
方の端栓を移動支持台（４）に支持する。ここで上記モ
−タ(12)を駆動すると、ねじ杆(10)が回転し、これに係
合するねじ送りナット(11)により皿ばね(16)を介して上
記移動支持台（４）がレ−ル（８）上を走行する。
は、先ず一方の被覆管を固定支持台（３）に支持し、他
方の端栓を移動支持台（４）に支持する。ここで上記モ
−タ(12)を駆動すると、ねじ杆(10)が回転し、これに係
合するねじ送りナット(11)により皿ばね(16)を介して上
記移動支持台（４）がレ−ル（８）上を走行する。
【００１２】上記走行中の皿ばねに生じる圧縮力は、上
記移動支持台がレ−ル上を走行する際の抵抗もあってα
kgf となる（図４の〜）。上記移動支持台が固定支
持台に近づいて上記端栓の端部に形成された段部(25)が
上記被覆管（１）の孔(26)に挿入（圧入）される。その
際、ばねの圧縮力は段部と孔のハメアイの度合いにもよ
るが、βkgf に上げられ、上記両部材を接合している
（図４の〜）。
記移動支持台がレ−ル上を走行する際の抵抗もあってα
kgf となる（図４の〜）。上記移動支持台が固定支
持台に近づいて上記端栓の端部に形成された段部(25)が
上記被覆管（１）の孔(26)に挿入（圧入）される。その
際、ばねの圧縮力は段部と孔のハメアイの度合いにもよ
るが、βkgf に上げられ、上記両部材を接合している
（図４の〜）。
【００１３】押入（圧入）後、上記駆動モ−タ(12)を逆
転させ、ばね圧縮力が０kgf になる位置に上記ねじ送り
ナット(11)を戻す（図４の〜）。次に、モ−タ(27)
を駆動し、ギヤ(28),(29),(30),(31),軸(32)等（固定支
持台側のギヤは図示省略）を介して両支持台を同期回転
させ、被覆管と端栓の接合部(33)周囲をＴＩＧ溶接機(3
4)その他の溶接機を用いて溶接(35)すると、その部分が
熱膨張して伸長し、その分上記移動支持台を少し押し戻
す状態となる（図４の〜）。これによって上記皿ば
ねは縮み、ばねの圧縮力がδkgf となって上記接合部を
軽く押圧すると共に上記接合部の熱膨張による伸長を吸
収する。なお、その際ばね圧縮力δkgf は、上記接合部
に悪影響を及ぼさない程度の大きさに設定される。
転させ、ばね圧縮力が０kgf になる位置に上記ねじ送り
ナット(11)を戻す（図４の〜）。次に、モ−タ(27)
を駆動し、ギヤ(28),(29),(30),(31),軸(32)等（固定支
持台側のギヤは図示省略）を介して両支持台を同期回転
させ、被覆管と端栓の接合部(33)周囲をＴＩＧ溶接機(3
4)その他の溶接機を用いて溶接(35)すると、その部分が
熱膨張して伸長し、その分上記移動支持台を少し押し戻
す状態となる（図４の〜）。これによって上記皿ば
ねは縮み、ばねの圧縮力がδkgf となって上記接合部を
軽く押圧すると共に上記接合部の熱膨張による伸長を吸
収する。なお、その際ばね圧縮力δkgf は、上記接合部
に悪影響を及ぼさない程度の大きさに設定される。
【００１４】溶接後、上記移動支持台のチャックを解放
して皿ばねの圧縮力を０kgf にし、次いでねじ杆(10)を
逆回転してねじ送りナット(11)を逆方向に移動させ、上
記移動支持台（４）を元の位置に戻す（図４の〜，
〜）。
して皿ばねの圧縮力を０kgf にし、次いでねじ杆(10)を
逆回転してねじ送りナット(11)を逆方向に移動させ、上
記移動支持台（４）を元の位置に戻す（図４の〜，
〜）。
【００１５】図４に示す〜の各位置におけるばねの
圧縮力は、上記検出器(24)によって検知され、それぞれ
所定の値に設定される。
圧縮力は、上記検出器(24)によって検知され、それぞれ
所定の値に設定される。
【００１６】なお、図示のものでは、皿ばね(16)を用い
ているが、これに代えてコイルばねその他のばね等の弾
性体を用いることができ、又上記移動支持台の移動手段
としてラック・ピニオンその他の手段を用いることがで
きる。
ているが、これに代えてコイルばねその他のばね等の弾
性体を用いることができ、又上記移動支持台の移動手段
としてラック・ピニオンその他の手段を用いることがで
きる。
【００１７】
【発明の効果】本発明は上記のように構成され、溶接部
を溶接中に破損させることなく、均一に、品質のよい溶
接を効率よく経済的に提供することができる。
を溶接中に破損させることなく、均一に、品質のよい溶
接を効率よく経済的に提供することができる。
【図１】本発明の実施例を示し一部切欠いて断面にて示
す概略正面図である。
す概略正面図である。
【図２】移動支持台の移動手段部を一部切欠いて断面に
て示す平面図である。
て示す平面図である。
【図３】溶接部の一部切欠き拡大正面図である。
【図４】端栓を支持する移動支持台に作用するばね圧縮
力と上記端栓の移動行程の関係を示す図表である。
力と上記端栓の移動行程の関係を示す図表である。
１ 被覆管 ２ 端栓 ３ 固定支持台 ４ 移動支持台 10 ねじ杆 11 ねじ送りナット 16 皿ばね 24 検出器 33 接合部 34 溶接機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平６−91368（ＪＰ，Ａ) 実開 昭56−34687（ＪＰ，Ｕ) (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) B23K 37/053 B23K 9/00 501 B23K 9/028
Claims (2)
- 【請求項１】 溶接に与かる部材を対向状に支持すると
共に該部材を回転かつ着脱可能に支持する一対の台を備
え、該一対の台は上記部材が溶接により熱膨張した際そ
の熱膨張に見合って伸長し得るよう一方の台を他方の台
に対して相対的に移動可能であり、その移動する台に移
動時に上記部材の伸長を吸収すると共に該部材の接合部
を押圧するように付勢するばね等の弾性体を設けた溶接
装置。 - 【請求項２】 上記部材の接合部の押圧力を検知する検
出器を設けた請求項１に記載の溶接装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23544593A JP2860378B2 (ja) | 1993-08-27 | 1993-08-27 | 溶接装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23544593A JP2860378B2 (ja) | 1993-08-27 | 1993-08-27 | 溶接装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0760489A JPH0760489A (ja) | 1995-03-07 |
| JP2860378B2 true JP2860378B2 (ja) | 1999-02-24 |
Family
ID=16986222
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP23544593A Expired - Fee Related JP2860378B2 (ja) | 1993-08-27 | 1993-08-27 | 溶接装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2860378B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN107309548A (zh) * | 2017-08-28 | 2017-11-03 | 盐城世宏石油装备有限公司 | 一种螺杆泵金属定子焊接成套装备系统 |
| CN111331228A (zh) * | 2018-12-18 | 2020-06-26 | 中核建中核燃料元件有限公司 | 核燃料棒端塞环焊机同步旋转装置 |
| CN114043163A (zh) * | 2021-12-07 | 2022-02-15 | 江苏新泰隆管件有限公司 | 一种金属管件户外焊接用辅助支架 |
| CN116618925B (zh) * | 2023-05-24 | 2024-03-19 | 长兴太湖能谷科技有限公司 | 一种基于电池维修的导管定位治具 |
-
1993
- 1993-08-27 JP JP23544593A patent/JP2860378B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0760489A (ja) | 1995-03-07 |
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