JP2857507B2 - エレベータの主ロープの張力調整装置 - Google Patents
エレベータの主ロープの張力調整装置Info
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Description
張力調整装置に関する。
装置は、複数の主ロープの張力を各々均等にするために
実開昭57−49872号公報に記載のように、シンブ
ルロツドをスパナ等で回らないようにしておき、ばねの
高さを規制しているナツトを別のスパナで回転させてば
ねの高さがほぼ同じになるようにし、この状態で乗かご
を運転した後再びばねの高さが各々均等かどうかを確認
し、均等でない場合には再度ナツトを回転してばね高さ
が均等になるよう調整していた。
ロープの張力調整装置は上述のように構成されていたた
め、乗かごおよびつり合いおもりが吊り下げさられてば
ねが圧縮された状態でナツトを回さねばならないため、
非常に大きな力を加えなければならず大変な労力を必要
とする上、回しながら所定の位置までナツトを動かすの
にも多くの時間を要していた。
ープの張力を簡単にしかも短時間に各々均等に調整する
ことのできるエレベータの主ロープの張力調整装置を提
供することにある。
するために、複数の主ロープの先端に連結した各シンブ
ルロツドをばね部材の伸張方向へ係合する共通のプレー
トと、上記プレートを上記伸張方向へ駆動するジヤツキ
とを設けたことを特徴とする。
装置は上記の如く構成したため、プレートによつて各主
ロープのシンブルロツドを保持し、ジヤツキによつて上
記プレートをばね部材のばね力が解除される伸張方向に
移動させてシンブルロツドを支えているばね部材に主ロ
ープによる力が作用しないようにし、これによりばね部
材の力が作用しない状態でシンブルロツドに螺合された
ナツトを軽く回して調整するこができる。
図3は本発明を適用するエレベータ昇降路の縦断面図で
あり、昇降路1の最上部に設置された機械室2内には巻
上機シーブ3やそらせ車4が配置され、昇降路1内には
乗かご5やつり合いおもり6が配置されている。乗かご
5とつり合いおもり6間を連結する主ロープ7は、その
一端を機械室2の床に詳細を後述するシンブルロツドを
介して支持されて構成されている。尚、この主ロープ7
は1本のように図示しているが、複数本並列に設けられ
ている。
ド8の部分の詳細構成を、本発明の一実施例によるエレ
ベータの主ロープの張力調整装置を取付けた状態を示す
図1を用いて説明する。上述した主ロープ7の端部には
シンブルロツド8が設けられ、機械室2の床等の支持部
2aを貫通して機械室2側へ導出されている。このシン
ブルロツド8の機械室2側にはダブルナツト9が螺合さ
れており、このダブルナツト9と支持部2a間にばね部
材10が配置されている。従つて、図3の乗かご5およ
びつり合いおもり6によつて主ロープ7に加えられる荷
重は、このばね部材10を介して弾性的に支持部2aで
受けることになる。更にシンブルロツド8の端部には、
図1の側面図である図2に示すように後述する作業中に
シンブルロツド8が回り出さないようにする回り止め用
ナツト11が螺合されており、これは常設であつても良
く、また後述する主ロープ7の張力調整時に設けても良
い。
力調整装置について説明する。図1および図2に示すよ
うに張力調整装置は、複数本の主ロープ7に連結したシ
ンブルロツド8の端部に設けた回り止め用ナツト11に
係合するプレート13と、このプレート13をばね部材
10のばね力が解除される伸張方向へ駆動する油圧ジヤ
ツキ14とから構成されている。プレート13は図2に
示す如く断面略L字状を成しており、各シンブルロツド
8をそれぞれ挿入する切欠きを有している。この切欠き
12内に各シンブルロツド8を挿入することにより、プ
レート13はばね部材10のばね力を解除する方向にシ
ンブルロツド8と連結することになる。このようにプレ
ート13に切欠きを設けているため、定常状態のシンブ
ルロツド8に直ちにプレート13を係合させることがで
きる。
調整する場合には、プレート13を各シンブルロツド8
のダブルナツト9と回り止め用ナツト11との間の高さ
の位置に保持してシンブルロツド8側に押し込み、各シ
ンブルロツド8を切欠き溝12内に挿入させる。次にプ
レート13の両側にセツトした油圧ジヤツキ14を操作
して、プレート13をばね部材10がばね力を解除する
方向に持ち上げていき、ばね部材10が自由に動く程度
またはそれより若干上方の位置で移動させる。その後、
張力が高くなつている主ロープ7を支えているシンブル
ロツド8のダブルナツト9をスパナによつて弛めた後、
手でダブルナツト9を回しながら所定の高さまで動か
し、スパナによりダブルナツト9を互いに反対方向に締
付けてダブルナツト9をロツクする。この作業の後、油
圧ジヤツキ14を操作してプレート13を下降させ、各
主ロープ7をばね部材10を介して支持した状態とし、
エレベータを少し、例えば最上階から最下階まで数回往
復運転した後、ばね部材10に荷重が加わつたときにお
けるばね部材10の長さLが3個とも同程度、すなわち
主ロープ7の張力が各々均等かどうかを確認する。ばね
長さLがそれぞれ所定の寸法範囲以内であるならば、調
整は完了となる。もし所定の寸法範囲を超えていたなら
ば、上述した調整作業および調整後の確認を再度行な
う。
プ7の張力を各々均等に調整する際、これを迅速にしか
も簡便に行なえるとともに、回転力を増大させるため柄
の長いスパナ等を用意する必要もない。また、主ロープ
7が支持されている場所は、機械室2内の隅であつた
り、周囲に充分な空間がない場合が多く、柄の部分が長
いスパナを使用できない場合にも、主ロープ7の張力調
整を行なうことができる。
3を断面略L字状としたが、この形に限らず平板形、コ
字状等任意の断面でよい。また油圧ジヤツキを用いた
が、ねじを用いたものや、電動形のジヤツキを用いても
良い。更に主ロープ7側の荷重を回り止め用ナツト11
の下方にプレート13を係合させて受けているが、回り
止め用ナツト11の下部に受け部材を設け、プレート1
3はこの受け部材と係合するようにしても良い。更に3
個の打抜き穴を有するプレート13として、この打抜き
孔にそれぞれシンブルロツド8り上端を挿入し、その
後、回り止め用ナツト11をそれぞれ設けた構造にする
なら、プレート13に形成して切欠き12は不要とな
る。いずれにしても各シンブルロツド8とばね部材10
のばね力を解除する方向に係合した共通のプレートを設
ければ良い。
ロツドを持ち上げることによつてばね部材に圧縮力が加
わらない状態、すなわち、シンブルロツドに螺合された
ナツトには力が作用しない状態でナツトを回せるように
したので、軽くナツトを回すことができ、短時間に迅速
に所定の位置までナツトを動かして調整することができ
る。
の張力調整装置の正面図である。
である。
Claims (1)
- 【請求項1】 乗かごおよびつり合いおもりを懸垂する
複数の主ロープの先端にシンブルロツドを連結し、この
シンブルロツドに螺合したナツトと上記シンブルロツド
を支持する支持部間にばね部材を介在させて成るエレベ
ータの主ロープの張力調整装置において、上記各シンブ
ルロツドを上記ばね部材の伸長方向へ係合する共通のプ
レートと、上記プレートを上記伸長方向へ駆動するジヤ
ツキとを設けたことを特徴とするエレベータの主ロープ
の張力調整装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8451591A JP2857507B2 (ja) | 1991-03-26 | 1991-03-26 | エレベータの主ロープの張力調整装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8451591A JP2857507B2 (ja) | 1991-03-26 | 1991-03-26 | エレベータの主ロープの張力調整装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04298474A JPH04298474A (ja) | 1992-10-22 |
JP2857507B2 true JP2857507B2 (ja) | 1999-02-17 |
Family
ID=13832775
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8451591A Expired - Fee Related JP2857507B2 (ja) | 1991-03-26 | 1991-03-26 | エレベータの主ロープの張力調整装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2857507B2 (ja) |
Families Citing this family (8)
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CN104973484A (zh) * | 2015-07-10 | 2015-10-14 | 上海爱登堡电梯集团股份有限公司 | 钢丝绳拉力均衡装置 |
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-
1991
- 1991-03-26 JP JP8451591A patent/JP2857507B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH04298474A (ja) | 1992-10-22 |
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