JP2857471B2 - 硬化性樹脂組成物 - Google Patents

硬化性樹脂組成物

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JP2857471B2 JP2135103A JP13510390A JP2857471B2 JP 2857471 B2 JP2857471 B2 JP 2857471B2 JP 2135103 A JP2135103 A JP 2135103A JP 13510390 A JP13510390 A JP 13510390A JP 2857471 B2 JP2857471 B2 JP 2857471B2
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    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
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    • C08F290/02Macromolecular compounds obtained by polymerising monomers on to polymers modified by introduction of aliphatic unsaturated end or side groups on to polymers modified by introduction of unsaturated end groups
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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は、特に食品工場や冷凍倉庫、冷蔵倉庫等の床
材として使用するのに適した、硬化性樹脂組成物に関す
るものである。
<従来の技術と発明が解決しようとする課題> 硬化時の収縮率が大きい硬化性樹脂組成物から床材を
作ると、この床材が下地から剥離したり、亀裂を生じた
りする。このため、上記樹脂組成物は、硬化時の収縮率
が小さいことが要求される。
臭気の強い硬化性樹脂組成物を、食品工場や冷凍倉
庫、冷蔵倉庫の床材として使用すると、臭気が食品にう
つって、食品の商品価値を損なう。また、臭気が強い
と、硬化性樹脂を床に塗布する作業者や食品工場の従業
者が不快感を催したり、中毒症状をおこしたりする。こ
のため、硬化前の樹脂組成物および硬化後の床材は、共
に、樹脂組成物特有の臭気が弱いことが要求される。
また、特に食品工場においては、水を多量に使用する
ので、硬化後の床材には、水に対する耐久性に優れるこ
とが要求される。
さらに、上記食品工場においては、床を頻繁に熱湯消
毒するため、硬化後の床材には、熱水に対する耐久性に
優れることが要求される。
一方、硬化性樹脂組成物を、低温状態で使用中の冷凍
倉庫や冷蔵倉庫内において、床材の補修のために使用す
るときは、冷凍機の運転を停止させることなく、補修を
行う必要がある。このため、上記硬化性樹脂組成物に
は、低温で硬化できることが要求される。
床材用の硬化性樹脂組成物として、従来は、下記の硬
化性樹脂を主成分としたものが用いられていた。
エポキシ樹脂 不飽和ポリエステル樹脂 メタクリル酸メチル (以上、新樹社発行の「防水ジャーナル」1988年5月
号、P36〜115) ジシクロペンテニルオキシエチルアクリレートおよび
ジシクロペンテニルオキシエチルメタクリレート(特公
昭61−43337号公報) しかし、エポキシ樹脂は硬化に時間がかかり、0℃以
下では硬化しないため、冷凍倉庫や冷蔵倉庫の補修用に
は使用できない。
不飽和ポリエステル樹脂は、臭気が強いため、臭気が
嫌われる食品工場や冷凍倉庫、冷蔵倉庫にはまったく使
用できない。また、上記不飽和ポリエステル樹脂は、低
温において、硬化するのに長時間かかるため、作業の能
率が悪い。
メタクリル酸メチルは、硬化前の臭気が強い。また、
上記メタクリル酸メチルは、硬化時の収縮率が大きく、
下地からの剥離や亀裂発生などの問題を生じる。
ジシクロペンテニルオキシエチルアクリレートおよび
ジシクロペンテニルオキシエチルメタクリレートは、低
温において短時間で硬化でき、また臭気が弱い。しか
し、上記硬化性樹脂から得られる硬化物は、水や熱水に
対する耐久性が悪い。
本発明は、以上の事情に鑑みてなされたものであっ
て、硬化前後の臭気が弱く、低温において短時間で硬化
でき、硬化時の収縮率が小さく、しかも、水や熱水に対
する耐久性に優れた床材を得ることができる硬化性樹脂
組成物を提供することを目的としている。
<課題を解決するための手段および作用> 上記課題を解決するための、本発明の硬化性樹脂組成
物は、下記一般式(1)または(2)で表されるアクリ
ル系モノマーおよびメタクリル系モノマーのうちの少な
くとも一種を、全モノマー中60〜90重量%、下記一般式
(3)で表される、2官能のアクリル系モノマーおよび
2官能のメタクリル系モノマーのうちの少なくとも一種
を、全モノマー5〜20重量%、およびエポキシ樹脂のア
クリレートおよびエポキシ樹脂のメタクリレートのうち
少なくとも一種のモノマーを、全モノマー中5〜20重量
%含有していることを特徴とする。
式中、R1は水素原子またはメチル基である。R2はエチ
レン基またはトリメチレン基である。pは0〜5の整数
である。
式中、R3,R5,R6は、同一または異なって水素原子また
はメチル基である。R4はエチレン基またはトリメチレン
基である。rは1〜10の整数である。
かかる本発明の硬化性樹脂組成物は、前記一般式
(1)または(2)で表されるアクリル系モノマー、メ
タクリル系モノマー、または両者の混合物を含有してい
るので、低温で硬化し易く、また、硬化前後における臭
気が弱い。また、上記硬化性樹脂組成物は、水および熱
水に対する耐久性に優れた硬化物を生成する、前記一般
式(3)で表される2官能のアクリル系モノマーおよび
2官能のメタクリル系モノマーのうちの少なくとも一種
を含有しているので、硬化後の床材は、水および熱水に
対する耐久性に優れたものとなる。さらに、上記硬化性
樹脂組成物は、硬化時の収縮率が小さいエポキシ樹脂の
アクリレートおよびエポキシ樹脂のメタクリレートのう
ち少なくとも一種のモノマーを含有しているので、硬化
時の収縮率が小さく、下地から剥離したり、亀裂を生じ
たりしない。
前記一般式(1)または(2)で表されるアクリル系
モノマー、メタクリル系モノマーは、−40℃程度の低温
において速やかに硬化し、また、硬化前後において臭気
が弱い。また、上記モノマーは、室温ないし−40℃程度
の低温において液状であり、硬化性樹脂組成物の粘度を
低下させる作用を有する。また、上記モノマーは、硬化
後の床材の強度を高める作用を有する。
なお、上記一般式(1)または(2)で表されるアク
リル系モノマー、メタクリル系モノマーにおいて、アク
リロイル基またはメタクリロイル基を有するエーテル鎖
は、下記に示す環状化合物の5位および6位の何れか一
方に結合している。
エーテル鎖が環状化合物の5位または6位に結合した
(メタ)アクリル系モノマーは単独で、あるいは両方を
混合して用いても良い。
また、前記一般式(1)または(2)において、pは
1〜2であるのがより好ましい。
一般式(1)または(2)で表されるモノマーの、全
モノマー中に占める割合は、60〜90重量%である必要が
ある。
含有割合が60重量%未満では、硬化性樹脂組成物の粘
度が高くなり、下地の上に塗布するのが困難になり、ま
た、硬化後の床材の強度も不十分になる。
一方、上記モノマーの含有割合が90重量%を超える
と、硬化後の床材の、水ないし熱水に対する耐久性が低
下する。
前記一般式(1)または(2)で表されるモノマーと
しては、例えば日立化成社製の商品名FA−512Aが市販さ
れている。
前記一般式(1)で表されるアクリル系モノマーまた
はメタクリル系モノマーの具体例としては、例えば下記
一般式(1a)〜(1d)で表される化合物があげられる。
なお、上記各式において、pは前記と同様に0〜5の
整数を表す。
また、前記一般式(2)で表されるアクリル系モノマ
ー、メタクリル系モノマーの具体例としては、例えば下
記一般式(2a)〜(2d)で表される化合物があげられ
る。
なお、上記各式において、pは前記と同様に0〜5の
整数を表す。
上記各モノマーは、それぞれ単独で使用される他、複
数種を混合して使用することもできる。
前記一般式(3)で表される2官能のアクリル系モノ
マーおよび2官能のメタクリル系モノマーは、硬化後の
床材に、水ないし熱水に対する耐久性を付与する。上記
一般式(3)で表されるモノマーは、室温ないし−40℃
程度の低温において液状である。
また、前記一般式(3)において、rは1〜2である
のがより好ましい。
一般式(3)で表されるモノマーの、全モノマー中に
占める割合は、5〜20重量%である必要がある。
含有割合が5重量%未満では、硬化後の床材の、水な
いし熱水に対する耐久性が低下する。
一方、含有割合が20重量%を超えると、硬化性樹脂組
成物の硬化時の収縮率が大きくなって、硬化後の床材が
下地から剥離したり、亀裂を生じたりする。
前記一般式(3)で表される2官能のアクリル系モノ
マーまたは2官能のメタクリル系モノマーの具体例とし
ては、例えば下記一般式(3a)〜(3l)で表される化合
物があげられる。
なお、上記各式において、rは前記と同様に1〜10の
整数を表す。
上記各モノマーは、それぞれ単独で使用される他、複
数種を混合して使用することもできる。
エポキシ樹脂のアクリレート、エポキシ樹脂のメタク
リレートは、エポキシ樹脂骨格の末端に、エステル化に
より、アクリル酸またはメタクリル酸が付加された化合
物を指す。上記エポキシ樹脂のアクリレート、エポキシ
樹脂のメタクリレートは、硬化性樹脂組成物の硬化時の
収縮率を小さくする。
エポキシ樹脂のアクリレートまたはエポキシ樹脂のメ
タクリレートの、全モノマー中に占める割合は、5〜20
重量%である必要がある。
含有割合が5重量%未満では、硬化性樹脂組成物の硬
化時の収縮率が大きくなって、硬化後の床材が下地から
剥離したり、亀裂を生じたりする。
含有割合が20重量%を超えると、硬化性樹脂組成物の
粘度が高くなり、下地の上に塗布するのが困難になり、
さらに、硬化後の床材の強度が不十分になる。
上記エポキシ樹脂のアクリレートまたはエポキシ樹脂
のメタクリレートとしては、例えばトリス−フェノール
メタン型エポキシ樹脂のアクリレート、トリス−フェノ
ールメタン型エポキシ樹脂のメタクリレート、フェノー
ルノボラック型エポキシ樹脂のアクリレート、フェノー
ルノボラック型エポキシ樹脂のメタクリレート、下記一
般式(4)で表される2官能のビスフェノール型エポキ
シ樹脂のアクリレートまたはメタクリレート等があげら
れる。上記アクリレートまたはメタクリレートは、それ
ぞれ単独で使用される他、複数種を混合して使用するこ
ともできる。
式中、R7は水素原子またはメチル基である。sは1〜
10の整数である。
上記各モノマーを含有する硬化性樹脂組成物は、硬化
剤および硬化促進剤の作用により、各モノマーに含まれ
るアクリレート基またはメタクリレート基の部分が重合
反応し、3次元網目構造を形成して硬化する。
硬化剤としては、有機過酸化物が使用される。
上記有機過酸化物の具体例としては、例えばtert−ブ
チルヒドロペルオキシド、クメンヒドロペルオキシド、
メチルエチルケトンヒドロペルオキシド、メチルイソブ
チルケトンヒドロペルオキシド、ジイソプロピルベンゼ
ンヒドロペルオキシド、パラメンタンヒドロペルオキシ
ド、1,1,3,3,−テトラメチルブチルヒドロペルオキシ
ド、2,5−ジメチルヘキサン2,5−ジヒドロペルオキシド
等があげられるほか、特に、冷凍倉庫の床材の補修等、
−20℃以下で硬化させる必要がある場合には、過酸化ベ
ンゾイル、過安息香酸第三ブチル、2,2−ビス−(第三
ブチルペルオキシ)−ブタン、2,2−ビス−(1−ヒド
ロキシ−シクロヘキシルペルオキシド)−ブタン、ビス
−(1−ヒドロキシ−シクロヘキシル)−ペルオキシ
ド、および炭酸第三ブチルペルオキシ−イソプロピルが
好適に使用される。
硬化促進剤としては有機金属錯体を含む有機金属塩お
よび/または芳香族アミンが使用される。
上記有機金属塩としては、例えば有機酸のカルシウム
塩、銅(II)塩、亜鉛(II)塩、マンガン(II)塩、マ
ンガン(III)塩、鉛(II)塩、コバルト(II)塩、、
鉄(III)塩、バナジウム(III)塩、ジルコニウム(I
V)塩等があげられる。有機酸としては、例えばブタン
酸、ペンタン酸、ヘキサン酸、ナフテン酸、または、前
記モノマーに溶解し得る8〜30個の炭素原子を有する高
級脂肪酸等があげられる。
上記有機金属塩の具体例としては、コバルトオクトエ
ート、コバルトナフテート、コバルトアセチルアセトナ
ート、マンガンオクトエート、マンガンナフテート、マ
ンガンアセチルアセトナート等があげられる。
芳香族アミンとしては、例えばアニリン、N,N−ジメ
チルアニリン、N,N−ジエチルアニリン、トルイジン、
N,N−ジメチル−p−トルイジン、N,N−ジ(ヒドロキシ
エチル)トルイジン、p−ジメチルアミノベンズアルデ
ヒド等があげられる。
上記硬化剤および硬化促進剤のモノマーへの配合割合
は、特に限定されず、従来の硬化性樹脂組成物における
硬化剤および硬化促進材の配合割合と同程度であれば良
い。
例えば、硬化促進剤として有機金属塩または有機金属
錯体を用いる場合には、モノマーの全合計量100重量部
に対して、硬化剤を0.1〜10重量部、硬化促進剤として
の有機金属塩または有機金属錯体を0.1〜10重量部配合
するのが好ましい。
また、硬化促進剤として芳香族アミンを用いる場合に
は、モノマーの全合計量100重量部に対して、硬化剤を
0.1〜10重量部、硬化促進剤としての芳香族アミンを0.0
1〜10重量部配合するのが好ましい。
モノマー、硬化剤および硬化促進剤は、保存安定性の
上から、未使用時には別々に保存しておき、下地上に塗
布する直前に混合するのが好ましい。また、上記モノマ
ーに硬化促進剤のみを混合しておき、硬化剤を使用直前
に混合しても良い。また、硬化促進剤を混合したモノマ
ーと、硬化剤を混合したモノマーとを、使用直前に混合
しても良い。
硬化剤樹脂組成物は、充填材を含有しても良い。上記
充填材としては、例えば骨材その他の無機化合物の粉体
等があげられる。
上記骨材としては、粒径が1.15mm以下の骨材が好まし
く使用される。上記骨材としては、例えば4〜7号珪砂
や粉砕セラミックス等があげられる。
また、骨材以外の無機化合物の粉体としては、例えば
酸化珪素の粉末、重質炭酸カルシウム、軽質炭酸カルシ
ウム、カオリン等があげられる。上記粉体の粒径は0.2m
m以下であることが好ましい。
上記骨材および無機化合物の粉体は、それぞれ単独で
使用される他、複数種を混合して使用することもでき
る。
上記充填材のモノマーへの配合割合は、特に限定され
ないが、モノマーの全合計量100重量部に対して、750重
量部以下の充填材を配合することが好ましい。
<実施例> 以下に、実施例および比較例をあげて、本発明をより
詳細に説明する。
*実施例1〜5,比較例1〜6 表1に示すモノマーを混合して、硬化性樹脂組成物を
調製した。
なお、表1において、モノマーの欄の符号は、下記の
化合物を意味する。
上記各実施例、比較例の硬化性樹脂組成物について、
以下の各試験を行った。
*粘度測定 実施例1〜5,比較例1〜6の硬化性樹脂組成物の粘度
(cP)を、コーンプレート型回転粘度計を用いて、25
℃、回転速度10r.p.m.の条件で測定した。
*収縮率測定 実施例1〜5,比較例1〜5の硬化性樹脂組成物100重
量部に、硬化剤としてのクメンヒドロペルオキシド1重
量部と、硬化促進剤としてのコバルトナフテート(コバ
ルト含有率6重量%)1重量部とを配合し、内法寸法16
0mm×10mm×4mmの型内に流し込んだ。そして、常温で1
日養生、硬化させて得られた硬化物の、長手方向の寸法
を測定し、収縮率(%)を算出した。
*低温硬化性試験 実施例1〜5,比較例1〜5の硬化性樹脂組成物100重
量部に、硬化剤としてのベンゾイルペルオキシド10重量
部と、硬化促進剤としてのN,N−ジメチル−p−トルイ
ジン10重量部と骨材500重量部とを配合し、内法寸法25m
m×25mm×10mmの型内に流し込んで、−40℃で24時間硬
化させた。次に、−40℃の条件下で、後述する圧縮破壊
試験を行い、最大荷重が350kg/cm2以上のものを合格、
それ以下のものを不合格として評価した。
*曲げ破壊強度測定 実施例1〜5,比較例1〜5の硬化性樹脂組成物100重
量部に、下記の各成分を配合し、型内に流し込んで、常
温で7日養生、硬化させて、130mm×25mm×10mmの直方
体状の試験片を作製した。上記試験片を、ASTM D−79
0に則って、スパン100mm、曲げ速度4mm/分の条件で曲げ
試験を行い、曲げ破壊強度(kg/cm2)を測定した。
硬化剤: クメンヒドロペルオキシド 1重量部 硬化促進剤: コバルトナフテート(コバルト含有率6重量%) 1重量部 充填材: (1)5号硅砂(粒径1.190〜0.149mm) 200重量部 (2)6号硅砂(粒径0.590〜0.074mm) 200重量部 (3)重質炭酸カルシウム 100重量部 充填材合計 500重量部 *水浸漬後の曲げ破壊強度測定 1日養生、硬化させたこと以外は上記曲げ破壊強度測
定と同様の試験片を、20℃の水中に浸漬し、14日経過
後、および28日経過後に、上記と同様にして曲げ破壊強
度(kg/cm2)を測定し、下記式により、曲げ破壊強度の
保持率(%)を算出した。
*熱水浸漬後の曲げ破壊強度測定 1日養生、硬化させたこと以外は上記曲げ破壊強度測
定と同様の試験片を、70℃の熱水中に浸漬し、14日経過
後、および28日経過後に、上記と同様にして曲げ破壊強
度(kg/cm2)を測定し、下記式により、曲げ破壊強度の
保持率(%)を算出した。
*圧縮破壊強度測定 実施例1〜5,比較例1〜5の硬化性樹脂組成物100重
量部に、前記の硬化剤、硬化促進剤および充填材を配合
し、型内に流し込んだ。そして、常温で1日養生、硬化
させて、25mm×25mm×10mmの直方体状の試験片を作製し
た。上記試験片を、1cm2の圧縮子を用いて、1mm/minの
速度で圧縮し、試験片破壊時の最大荷重を測定し、この
測定値を圧縮面積で割った値を圧縮破壊強度(kg/cm2
とした。
*水浸漬後の圧縮破壊強度測定 上記圧縮破壊強度測定と同様の試験片を20℃の水中に
浸漬し、14日経過後、および28日経過後に、上記と同様
にして圧縮破壊強度(kg/cm2)を測定し、下記式によ
り、圧縮破壊強度の保持率(%)を算出した。
*熱水浸漬後の圧縮破壊強度測定 上記圧縮破壊強度測定と同様の試験片を70℃の熱水中
に浸漬し、14日経過後、および28日経過後に、上記と同
様にして圧縮破壊強度(kg/cm2)を測定し、下記式によ
り、圧縮破壊強度の保持率(%)を算出した。
以上の結果を表1に示す。
*実施例6〜10、比較例7〜12 モノマーとしてのDCPA,BPAAおよびEAに代えて、それ
ぞれ、下記式に示す化合物を用いたこと以外は、上記実
施例1〜5と同様にして、硬化性樹脂組成物を調製し
た。
上記各実施例、比較例の硬化性樹脂組成物について、
実施例1〜5と同じ試験を行った結果を表2に示す。
*実施例11〜15、比較例13〜18 モノマーとしてのDCPAに代えて、下記式に示すDCPTA
を用いたこと以外は、以上実施例1〜5と同様にして、
硬化性樹脂組成物を調製した。
上記各実施例、比較例の硬化性樹脂組成物について、
実施例1〜5と同じ試験を行った結果を表3に示す。
*実施例16〜20、比較例19〜24 モノマーとしてのDCPAに代えて、下記式に示すDCPTM
を用いたこと以外は、以上実施例1〜5と同様にして、
硬化性樹脂組成物を調製した。
上記各実施例、比較例の硬化性樹脂組成物について、
実施例1〜5と同じ試験を行った結果を表4に示す。
上記表1〜4に示すように、一般式(3)で表される
2官能のアクリル系モノマーとしてのBPAAまたはBPAMを
含有する実施例1〜20は、何れも、上記BPAAを含有しな
い比較例1,2,4,7,8,10,13,14,16,19,20および22に比べ
て、水および熱水にそれぞれ浸漬後の曲げ強度および圧
縮強度の保持率が高い。また、実施例2,4,5,7,9,10,12,
14,15,17,19および20に示すように、BPAAまたはBPAMの
含有割合が多くなると、水浸漬後の曲げ強度および圧縮
強度の保持率、熱水浸漬後の曲げ強度および圧縮強度の
保持率が向上する。このことから、上記BPAAまたはBPAM
が、硬化性樹脂組成物の硬化後の、水ないし熱水に対す
る耐久性に寄与していることが確認された。
また、上記表1〜4の実施例1〜20に示すように、一
般式(1)または(2)で表される(メタ)アクリル系
モノマーとしてのDCPA,DCPM,DCPTMまたはDCPTAを含有割
合が多くなると、粘度が低くなった。このことから、上
記DCPA,DCPM,DCPTMまたはDCPTAが、硬化性樹脂組成物の
粘度低下に寄与していることが確認された。
さらに、低温硬化性試験の結果より、上記DCPA,DCPM,
DCPTMまたはDCPTAは、低温における硬化性に寄与するこ
とが確認された。
また、上記表1〜4に示すように、エポキシ樹脂のア
クリレートとしてのEAまたはエポキシ樹脂のメタクリレ
ートとしてのEMを含有する実施例1〜20は、何れも、上
記EAおよびEMを含有しない比較例2,3,5,8,9,11,15,17,2
1,23に比べて、収縮率が低い。また、実施例1〜3,6〜
8,11〜13,16〜18に示すように、EAまたはEMの含有割合
が多くなると、収縮率が低下する。このことから、上記
EAまたはEMが、硬化性樹脂組成物の硬化時における収縮
率の低下に寄与していることが確認された。
また、比較例6,12,18および24に示すように、EAまた
はEMの含有割合が、全モノマー量の50重量%と多いとき
は、上記EAまたはEMの含有割合が、全モノマー量の20重
量%以下である実施例1〜20、比較例4,10,16および22
に比べて粘度が著しく高く、下地の上に塗布することが
できない。このことから、上記EAまたはEMの、モノマー
全体に対する含有割合は、20重量%以下である必要があ
ることが確認された。
なお、比較例1,7,13および19は、前記特公昭61−4333
7号公報に記載の発明に基づく硬化性樹脂組成物で、HPM
Aは、硬化後の床材に柔軟性と強靭性を付与するために
配合されている。しかし、上記比較例1,7,13および19
は、水浸漬後の曲げ強度および圧縮強度の保持率、熱水
浸漬後の曲げ強度および圧縮強度の保持率が、実施例1
〜20に比べて低い。
<発明の効果> 本発明の硬化性樹脂組成物は、以上のように構成され
ているため、低温で硬化し易く、また、硬化前後におけ
る臭気が弱い。しかも、上記硬化性樹脂組成物は、硬化
時の収縮率が小さいため、下地から剥離したり、亀裂を
生じたりせず、硬化後の床材は、水および熱水に対する
耐久性に優れたものとなる。したがって、本発明の硬化
性樹脂組成物は、食品工場や冷凍倉庫、冷蔵倉庫の床材
として好適に使用することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−53242(JP,A) 特開 昭57−87409(JP,A) 特開 昭63−35438(JP,A) 特開 平2−298507(JP,A) 特開 昭55−54313(JP,A) 特開 昭64−20216(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C08F 220/10 - 220/32 C08F 20/10 - 20/32 C08F 290/06

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記一般式(1)または(2)で表される
    アクリル系モノマーおよびメタクリル系モノマーのうち
    の少なくとも一種を、全モノマー中60〜90重量%、 下記一般式(3)で表される、2官能のアクリル系モノ
    マーおよび2官能のメタクリル系モノマーのうちの少な
    くとも一種を、全モノマー中5〜20重量%、および エポキシ樹脂のアクリレートおよびエポキシ樹脂のメタ
    クリレートのうち少なくとも一種のモノマーを、全モノ
    マー中5〜20重量%含有している硬化性樹脂組成物。 式中、R1は水素原子またはメチル基である。R2はエチレ
    ン基またはトリメチレン基である。pは0〜5の整数で
    ある。 式中、R3,R5,R6は、同一または異なって水素原子または
    メチル基である。R4はエチレン基またはトリメチレン基
    である。rは1〜10の整数である。
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