JP2855471B2 - けい酸結合炭化けい素質担体及びその製造方法 - Google Patents
けい酸結合炭化けい素質担体及びその製造方法Info
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- JP2855471B2 JP2855471B2 JP2210482A JP21048290A JP2855471B2 JP 2855471 B2 JP2855471 B2 JP 2855471B2 JP 2210482 A JP2210482 A JP 2210482A JP 21048290 A JP21048290 A JP 21048290A JP 2855471 B2 JP2855471 B2 JP 2855471B2
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は触媒などを支えるためのけい酸結合炭化けい
素質担体に関する。
素質担体に関する。
〔従来の技術〕 触媒担体は各種セラミックスが素材として用いられて
いる。その中でも炭化けい素は耐熱性、化学的安定性、
及び高熱伝導性の特徴を有しているため大量に使用され
ている。
いる。その中でも炭化けい素は耐熱性、化学的安定性、
及び高熱伝導性の特徴を有しているため大量に使用され
ている。
炭化けい素質担体としては、従来、再結晶炭化けい素
質担体が用いられている。再結晶炭化けい素質担体は、
高純度、高熱伝導度などの特徴があり、特に酸化触媒用
担体の用途に最適といえる。
質担体が用いられている。再結晶炭化けい素質担体は、
高純度、高熱伝導度などの特徴があり、特に酸化触媒用
担体の用途に最適といえる。
ところが再結晶炭化けい素質担体は、再結晶化の工程
において高温処理されるため、炭化けい素粒子が粒成長
し、この結果、比表面積は0.01〜0.05m2/gと低く、触媒
化する場合に、金属や化合物の担持が容易でない欠点を
有していた。
において高温処理されるため、炭化けい素粒子が粒成長
し、この結果、比表面積は0.01〜0.05m2/gと低く、触媒
化する場合に、金属や化合物の担持が容易でない欠点を
有していた。
本発明の目的は、上記欠点に鑑み、炭化けい素粒子の
粒子成長をおさえて焼結させることにより、比表面積を
飛躍的に向上させたけい酸結合炭化けい素質担体及びそ
の製造方法を提供することにある。
粒子成長をおさえて焼結させることにより、比表面積を
飛躍的に向上させたけい酸結合炭化けい素質担体及びそ
の製造方法を提供することにある。
すなわち、本発明に係るけい酸結合炭化けい素質担体
は、炭化けい素を主成分とする担体において、炭化けい
素粒子がけい酸により結合されており、Na,K,Liなどの
アルカリ金属が100〜1500ppm含まれていることを特徴と
する。
は、炭化けい素を主成分とする担体において、炭化けい
素粒子がけい酸により結合されており、Na,K,Liなどの
アルカリ金属が100〜1500ppm含まれていることを特徴と
する。
また、上記担体の製造方法として、炭化けい素粉末と
バインダーを混合する工程において、アルカリ金属を含
んだバインダーを用い、バインダー中のアルカリ金属含
有量からバインダー量を調整して、アルカリ金属含有量
を調整することを特徴とする。
バインダーを混合する工程において、アルカリ金属を含
んだバインダーを用い、バインダー中のアルカリ金属含
有量からバインダー量を調整して、アルカリ金属含有量
を調整することを特徴とする。
上記において、アルカリ金属が100ppm以下の場合、け
い酸結合が弱くなり、担体として必要な強度を得られな
い。また、アルカリ金属が1500ppmを越えると生成した
けい酸が気孔をふさぐため比表面積が低下する。また10
0〜1500ppmのアルカリ金属を均一に分散させることは大
変難しい。例えば、添加水にアルカリ金属を混合して分
散させる方法もあるが、かなり偏析が見られ、また工程
が増加する。本発明ではアルカリ金属を含んだバインダ
ーを用いてアルカリ金属の含有量を制御し、バインダー
と炭化けい素粉末を混合することにより容易に均一分散
できるものである。
い酸結合が弱くなり、担体として必要な強度を得られな
い。また、アルカリ金属が1500ppmを越えると生成した
けい酸が気孔をふさぐため比表面積が低下する。また10
0〜1500ppmのアルカリ金属を均一に分散させることは大
変難しい。例えば、添加水にアルカリ金属を混合して分
散させる方法もあるが、かなり偏析が見られ、また工程
が増加する。本発明ではアルカリ金属を含んだバインダ
ーを用いてアルカリ金属の含有量を制御し、バインダー
と炭化けい素粉末を混合することにより容易に均一分散
できるものである。
炭化けい素は1000℃程度の低温度では焼結されず、担
体として必要な強度は得られない。一方、2000℃以上で
再結晶させると粒成長し、比表面積が低下するのは前述
のとおりである。本発明は、けい酸の生成を利用して炭
化けい素粒子を粒子成長させずに結合させ必要な強度、
比表面積を得るものである。
体として必要な強度は得られない。一方、2000℃以上で
再結晶させると粒成長し、比表面積が低下するのは前述
のとおりである。本発明は、けい酸の生成を利用して炭
化けい素粒子を粒子成長させずに結合させ必要な強度、
比表面積を得るものである。
本発明に使用される炭化けい素粉末は比表面積を大き
くするために1m2/g以上の比表面積を有する微粒子粉末
が好ましい。また、バインダーとしては、CMC、HEC、コ
ロイダルシリカ等アルカリ金属を有するものを用いる。
バインダー中のアルカリ金属含有量から、アルカリ金属
が100〜1500ppmになるように炭化けい素粉末とバインダ
ーを混合、混練して所定の形状に成形する。成形体を大
気中700〜1300℃で焼成することにより、炭化けい素粒
子を粒子成長させずにけい酸結合により必要な強度、高
い比表面積を有する焼結体を得るものである。
くするために1m2/g以上の比表面積を有する微粒子粉末
が好ましい。また、バインダーとしては、CMC、HEC、コ
ロイダルシリカ等アルカリ金属を有するものを用いる。
バインダー中のアルカリ金属含有量から、アルカリ金属
が100〜1500ppmになるように炭化けい素粉末とバインダ
ーを混合、混練して所定の形状に成形する。成形体を大
気中700〜1300℃で焼成することにより、炭化けい素粒
子を粒子成長させずにけい酸結合により必要な強度、高
い比表面積を有する焼結体を得るものである。
炭化けい素粉末(比表面積5m2/g、平均粒子径0.7μ
m)にCMC(Na含有量7wt%)を加えて乾式混合し、更に
水を加えて湿式混合した。混合された原料を加圧成形
し、乾燥後、大気中、1000℃で焼成することにより焼成
体を得た。
m)にCMC(Na含有量7wt%)を加えて乾式混合し、更に
水を加えて湿式混合した。混合された原料を加圧成形
し、乾燥後、大気中、1000℃で焼成することにより焼成
体を得た。
CMC添加量を変えることにより、焼成体のNa含有量を
調整して得た焼成体の強度、比表面積Na含有量を測定し
た結果を表1に示す。
調整して得た焼成体の強度、比表面積Na含有量を測定し
た結果を表1に示す。
以上のように、Na含有量100〜1500ppmとしたものはN
o.2の焼成体であり、担体として必要な強度、高い比表
面積を有する結果を示した。
o.2の焼成体であり、担体として必要な強度、高い比表
面積を有する結果を示した。
本発明によれば、炭化けい素質担体の比表面積を従来
のそれの10倍以上に増大することができる。従って、触
媒の担持が容易となり、担体としての利用範囲を拡大で
きる。
のそれの10倍以上に増大することができる。従って、触
媒の担持が容易となり、担体としての利用範囲を拡大で
きる。
Claims (2)
- 【請求項1】炭化けい素を主成分とする担体において炭
化けい素粒子がけい酸により結合されており、100〜150
0ppmの範囲内のNa,Li,Kなどのアルカリ金属が含まれて
いることを特徴とするけい酸結合炭化けい素質担体。 - 【請求項2】炭化けい素粉とバインダーを混合する工程
において、アルカリ金属を含んだバインダーを用い、バ
インダー中のアルカリ金属の含有量により、バインダー
量を調整して、アルカリ金属の含有量を制御することを
特徴とするけい酸結合炭化けい素質担体の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2210482A JP2855471B2 (ja) | 1990-08-10 | 1990-08-10 | けい酸結合炭化けい素質担体及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2210482A JP2855471B2 (ja) | 1990-08-10 | 1990-08-10 | けい酸結合炭化けい素質担体及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0494737A JPH0494737A (ja) | 1992-03-26 |
JP2855471B2 true JP2855471B2 (ja) | 1999-02-10 |
Family
ID=16590080
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2210482A Expired - Fee Related JP2855471B2 (ja) | 1990-08-10 | 1990-08-10 | けい酸結合炭化けい素質担体及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2855471B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5190878B2 (ja) * | 2008-04-30 | 2013-04-24 | 東京窯業株式会社 | ハニカム構造体 |
-
1990
- 1990-08-10 JP JP2210482A patent/JP2855471B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0494737A (ja) | 1992-03-26 |
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