JP2853927B2 - フイルムの賦型方法 - Google Patents

フイルムの賦型方法

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JP2853927B2 JP3351647A JP35164791A JP2853927B2 JP 2853927 B2 JP2853927 B2 JP 2853927B2 JP 3351647 A JP3351647 A JP 3351647A JP 35164791 A JP35164791 A JP 35164791A JP 2853927 B2 JP2853927 B2 JP 2853927B2
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film
wire
wire mesh
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shaping
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正満 山本
正樹 村上
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YUNI CHAAMU KK
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  • Absorbent Articles And Supports Therefor (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は熱可塑性プラスチック
フイルムの賦型方法に関する。より詳しくは、使い捨て
おむつ・生理用ナプキン等の体液処理用品の表面シー
ト、裏面シートとして使用するのに好適なフイルムの賦
型方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、体液処理用品の透液性表面シート
には開孔プラスチックフイルムを使用し、不透液性裏面
シートには表面が平滑なプラスチックフイルムを使用す
る場合がある。これらのフイルムには、通常厚さ5〜1
00ミクロン程度の薄手で比較的柔軟な熱可塑性プラス
チックフイルムを原料素材として使用する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この熱可塑
性プラスチックフイルムは一般的に固有の光沢と、べた
つく感じの肌触りとを有している。この肌触りは好感の
持てるものではなく、特に体液処理用品のような肌に密
着させて使用する製品にあっては嫌われる傾向が強いと
いう問題がある。また、この種の製品では光沢のある外
観も好まれないという問題がある。これら問題の解決手
段の一つとしてプラスチックフイルム表面に起伏を持た
せたり、微細な凹凸を持たせたりして肌に対する接触面
積を減らし、光を乱反射させてフイルムを改質する技術
がある。エンボス加工はその一例であるが、この加工で
は改質に効果のある高低差が大きい起伏と微細な凹凸と
を、薄手で柔軟なフイルムに付与することが難しく、べ
たつく感じと光沢とがフイルムに残りがちである。
【0004】そこで、この発明は金網の線材に微細な凹
凸を設けておき、この金網の組織に倣って熱可塑性プラ
スチックフイルムを賦型することにより、フイルムに高
低差の大きい起伏と微細な凹凸とからなる織物状外観を
持たせ、前記従来の問題を解決することを課題にしてい
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明が、前記課題を
解決するために要旨とするところは、以下のとおりであ
る。
【0006】この発明は、金網に載置した加熱軟化した
熱可塑性プラスチックフイルムをこの金網の下から作用
させるサクションにより金網組織に倣って賦型するプラ
スチックフイルムの賦型方法を対象にしており、この金
網の線材表面に多数の不定型な微細凹凸を設け、前記の
賦型と同時にこの凹凸に倣ってプラスチックフイルムを
賦型することが、この発明の特徴である。
【0007】この発明の好ましい実施態様においては、
線材の微細凹凸をエッチング、サンドブラスト、及び金
属溶射のいずれかによって設ける。また、他の好ましい
実施態様においては、線材の少なくとも一部に撚線を使
用する。
【0008】
【作用】このような方法でプラスチックフイルムを賦型
すると、プラスチックフイルムが金網の組織と線材の起
伏とを写しとった織物状外観となる。フイルムが金網に
倣った高低差の大きい起伏を有することで、肌に触れた
ときの接触面積が少なくなり、べたつく感じが乏しくな
る。フイルムには線材に設けた微細凹凸も写しとられ、
平滑であったフイルム表面は、これら起伏と微細凹凸と
によって光を乱反射する傾向が強くなり、光沢が乏しく
なる。
【0009】
【実施例】この発明の詳細を添付の図に基づいて説明す
ると以下のとおりである。
【0010】図1は、この発明に係る賦型方法が採用し
てあるプラスチックフイルムの賦型工程の模式図であ
る。この工程では、厚さ30ミクロンのポリエチレンフ
イルム1を金網2を張設した回転ドラム3の周上に導
き、ブロワー4からの熱風で軟化させた後、サクション
ゾーン5で周面に吸引して金網2の組織になじませ、冷
却ブロワー6により室温近くにまで冷却してから賦型フ
イルム7として巻きとる。
【0011】図2は、金網2の部分拡大平面図である。
金網2はステンレススチール製の縦、横の線材21,2
2からなり、平織の組織を有する。線材21,22は、
例えば各々の径を0.05〜2mmとし、その本数を2
5.4mm当たり10〜90本にすることができる。金
網2は、金属溶射処理して線材21,22の表面に多数
の不定形な微細凹凸23が設けてある。
【0012】図3は、賦型したフイルム7の部分拡大図
である。フイルム7には金網の組織と線材21,22と
が写しとられてできた平織状に配置されて起伏を繰り返
すリブ25,26があり、これらリブ25,26には、
線材の微細凹凸23が微細凹凸27として写しとられて
いる。フイルム7が金網2の線材間の間隙29(図2参
照)に引き込まれた部分は凹部30である。このように
フイルム7では、リブ25,26や凹部30による高低
差の大きい起伏とリブ25,26表面の微細凹凸27と
があるから、肌に触れたときの接触面積が平滑なフイル
ム6に比べて著しく少なくなり、同時に、その表面では
光が乱反射する傾向が強くなる。それにより、このフイ
ルム7はべたつく感じが少なくなるとともに、光沢が少
ない艶消しフイルムとなる。しかもフイルム7は平織組
織の織物状外観を有しており、前記体液処理用品の不透
液性裏面シートとして使用するのに好適である。
【0013】図4は、図3と異なる態様の賦型状態にあ
るフイルム7の部分拡大図である。フイルム7では、凹
部30の中央域に開孔31があり、通気性または通気・
透液性のフイルムとして使用することができる。例え
ば、開孔31が0.5〜2mm、開孔率15〜80%の
フイルムは体液処理用品の通気・透液性表面シ−トとし
て使用するのに好適である。フイルム7は、フイルム6
を賦型するときにサクションを強くしたり、加熱温度を
高くしたりしてフイルム6を線材21、22間で吸引、
破裂させればよい。なお、図1において、このフイルム
7をその幅方向に拡開する工程を加えると、フイルム7
長手方向に走るリブ25の間隔を広げながら開孔31を
大きくすることができる。
【0014】この発明では、金網の組織に綾織などを使
えば、その組織に対応した織物状外観をフイルムに賦型
することができる。サクションによく追随する延びのよ
いフイルム6を使用し、線材21、22の径を大きくし
て賦型すれば高低が一層大きいフイルム7を得ることが
可能である。線材21、22の少なくとも一部に撚線を
使用するとリブ25、26の凹凸が増して、肌との接触
面積をさらに少なくすることができる。線材21、22
に微細凹凸31を設けるには、金属溶射処理の他にエッ
チング処理やサンドブラスト処理などを利用することが
できる。
【0015】
【効果】表面平滑な熱可塑性フイルムを線材表面に微細
凹凸を有する金網に倣って賦型するから、このフイルム
には光沢の少ない織物状外観と、べたつき感の少ない肌
触りとを付与することができる。線材の径を大きくして
賦型すればフイルムには高低差の大きい起伏が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】フイルムの賦型工程を示す模式図。
【図2】金網の部分拡大図。
【図3】フイルムの部分拡大図。
【図4】開孔を有するフイルムの部分拡大図。
【符号の説明】
1,7 プラスチックフイルム 2 金網 21,22 線材 23 微細凹凸 31 開孔
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−57975(JP,A) 特開 昭56−166014(JP,A) 特開 昭48−33161(JP,A) 特開 平2−41226(JP,A) 特開 昭58−1517(JP,A) 特開 平4−82977(JP,A) 実開 昭59−174216(JP,U) 実開 昭59−164712(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B29C 51/00 - 51/46 B29C 59/00 - 59/18

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】金網に載置した加熱軟化した熱可塑性プラ
    スチックフイルムを金網の下から作用させるサクション
    により金網組織に倣って賦型するプラスチックフイルム
    の賦型方法において、 前記金網の線材表面に多数の不定型な微細凹凸を設け、
    前記賦型と同時に該凹凸に倣って賦型することを特徴と
    する前記プラスチックフイルムの賦型方法。
  2. 【請求項2】前記線材の微細凹凸がエッチング、サンド
    ブラスト、及び金属溶射のいずれかによって設けてある
    請求項1記載の賦型方法。
  3. 【請求項3】前記線材の少なくとも一部に撚線が使用し
    てある請求項1記載の賦型方法。
  4. 【請求項4】前記賦型方法が前記サクションによりプラ
    スチックフイルムを金網の線材間において吸引破裂せし
    め該フイルムに開孔を設ける工程を含む請求項1記載の
    賦型方法。
  5. 【請求項5】前記賦型方法が前記賦型に引き続きプラス
    チックフイルムをその幅方向に拡開する工程を含む請求
    項1記載の賦型方法。
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