JP3382670B2 - 浴室の床又は浴槽の製造方法 - Google Patents

浴室の床又は浴槽の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、例えば、浴室の床や浴
槽の底面にエンボス模様が形成された浴室の床又は浴槽
の製造方法に関する。 【0002】 【従来の技術】浴室の床や浴槽の底面には、従来、タイ
ル模様や縞模様を凹凸形成したもの、あるいはエンボス
模様を形成したもの等が用いられ、これらの表面はよご
れが付きにくいように比較的滑らかなものが用いられて
いた。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】ところで、従来技術で
は汚れを防止するために、凹凸部全体が平滑になるよう
処理されているため、滑り防止の点では不十分であっ
た。特に、浴室では、水や石鹸によって滑りやすくなる
状況があり、幼児あるいはお年寄りなどの転倒事故を防
止する観点からも滑り防止が施されたものが必要とされ
ている。 【0004】本発明はこれらの問題点を鑑みてなされた
もので、汚れにくく、しかも滑りにくいエンボス模様が
形成された浴室の床又は浴槽の製造方法を提供すること
を目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の浴室の床又は浴槽の製造方法は、エンボ
シング面が形成された成形金型を用いて浴室の床又は浴
槽の底面にエンボス模様が形成されたFRP成形品から
なる浴室の床又は浴槽の製造方法において、前記成形金
型はエンボシング面の凸部に滑らかな面が形成され、凹
部に粗い面が形成されており、エンボシング面の凸部の
滑らかな面が成形品のエンボス模様の凹部に平滑面とし
て表れるようにするとともに、エンボシング面の凹部の
粗い面が成形品のエンボス模様の凸部に粗面として表れ
るようにしてプレス成形することを特徴とする。 【0006】 【作用】成形金型はエンボシング面の凸部に滑らかな面
が形成され、凹部に粗い面が形成されているので、この
成形金型を用いてプレス成形することにより、エンボシ
ング面の凸部の滑らかな面がFRP成形品のエンボス模
様の凹部に平滑面として表れ、エンボシング面の凹部の
粗い面が成形品のエンボス模様の凸部に粗面として表れ
る。そのため、エンボス模様の凸部は粗面であるため
接肌が接触しても滑りにくく、また、エンボス模様の凹
部は平滑面であるため、汚れが付きにくく、たとえ汚れ
がついても除去しやすい。したがって、底面に一様にこ
うしたエンボス模様の成形品が施された浴室の床や浴槽
は、汚れが付きにくく、しかも、滑りにくくなる。 【0007】 【実施例】本発明の実施例を、以下、図面に基づいて説
明する。図1は本発明実施例でエンボス模様が形成され
ているFRP成形品の表面の断面形状を示す図である。 【0008】このエンボス模様が形成されているFRP
成形品の表面は微細な凹凸が形成されている。本実施例
ではほぼ5mm間隔のエンボス模様が形成されている。
また、この図に示すように、凹部10bは滑らかな形状
を有し、また凸部10aは、後述するように用いる金型
のメッキ肌特有の粗い形状がそのまま成形された成形品
の表面上に表れ、同様に粗い形状となっている。 【0009】このような表面形状は、例えば図2に示す
ように、浴室Bにおいて適用されており、浴槽1の底面
1aや洗い場2に適した構成となっている。この浴槽1
は、本実施例ではSMCプレス成形浴槽が用いられてい
る。 【0010】図3は本発明実施例のFRP成形品からな
る浴室の床又は浴槽を製造するために用いられ、エンボ
シング面が形成された金型表面の状態を50倍に拡大し
て示す図である。後述する金型製造工程により、エンボ
シング面の凸部31は滑らかな面が形成されており、ま
た、凹部32はメッキ肌そのままの粗い面が形成されて
いる。従って、この金型によって製造されたFRP成形
品の表面の凸部は粗面が、凹部は平滑面が形成される。 【0011】次に、上記した本発明実施例のFRP成形
からなる浴室の床又は浴槽を製造するための金型の製
造方法について説明する。まず、成形品の基準になるマ
スターモデル及びならい加工モデルの製作を行い、それ
によって金型材料に基準面加工及びならい加工を行う。
こうした金型の製作は公知技術によるものである。 【0012】ここで、この金型にエンボシングを施す工
程について以下に説明する。図4は金型表面にエンボシ
ングを行う工程を示すフローチャートであり、図5はそ
の工程における表面の形状を経時的に示す模式断面図で
ある。 【0013】この工程は図4に示すフローチャートにし
たがって実施されるが、主な工程として、2回にわたる
エッチングE1 ,E2 の後、金型表面のブラスト処理E
3 を行い、さらにメッキ処理E4 した後、バフ仕上げE
5 を行っており、これらの工程により形成される表面の
形状は、工程E1 ,E2 ,E3 ,E4 ,E5 のそれぞれ
に対し、図5(a),(b),(c),(d),(e)
が対応している。 【0014】まず、工程E1 における1回目のエッチン
グにおいて、金型51には第1の凹部52が形成され
る。その後、引き続き行われる工程E2 における2回目
のエッチングにおいて、金型51には先に形成された第
1の凹部52の底面がさらにエッチングされ、第2の凹
部53が形成される。 【0015】その後、この金型表面をガラスビーズを用
いてブラスト処理する。ブラスト処理は図6に示すよう
に、ガラスビーズ60を空気によって金型50の表面に
吹きつける方法である。これにより、金型50に形成さ
れた凸部の角52a,53aが除去されて凸部は滑らか
な形状となる。 【0016】次に、金型50表面をクロムでメッキし、
硬質層のメッキ層54を形成する。その後、この金型表
面をバフ仕上げすることにより、表面の凸部55のメッ
キ層は滑らかな面となり、メッキ層54は粗面のまま凹
部に残存した状態となる。 【0017】また、メッキ前にバフ仕上をしても類似の
効果が得られる。本実施例のエンボスの設定にあたって
は、汚れにくく滑りにくいエンボシングとするに必要な
滑り抵抗値0.6以上、汚染回復率の基準85%以上を
十分満たすことができるものを選択した。 【0018】この滑り抵抗値および汚染回復率の基準
は、以下に述べる考察から設定されたものである。ま
ず、図7は、既存の製品でエンボスがあるものと無いも
のを対象に、その滑り感覚尺度についての感覚試験を行
い、その実験データを示す図であり、S字カーブの曲線
が得られた。この試験結果から、人間が滑りにくいと感
じ始める滑り抵抗値はおよそ0.6以上であり、エンボ
スが有る場合には特に効果的であることも裏付けられて
いる。 【0019】また、図8は異なるバフ条件によりエンボ
ス処理が施された試料を用いて、その汚染回復率を実験
的に求めたもので、その試料の滑り抵抗値と汚染回復率
の相関関係を示したものである。但し、エンボス処理を
施していない試料のデータ(滑り抵抗値0.58, 汚染回復
率≒100 %) も1箇所示してある。 【0020】ここで、滑り抵抗値0.62近傍、0.65近傍、
0.68近傍のそれぞれに示す実験データは、バフ条件が異
なっている。すなわち、滑り抵抗値0.62近傍のものはバ
フ仕上げにおいて、例えば粗面を凸部または凹部だけに
僅か残すなどの処理がなされ、また、滑り抵抗値0.68近
傍のものはバフ仕上げにおいて凸部および凹部の両方に
粗面を残すなどの処理がなされたものである。また、滑
り抵抗値がほぼ同一であっても、汚染回復率が異なるデ
ータがあるのは、実験に用いた試料の材料のちがい等に
よる。 【0021】これらの結果から、最適なバフ条件等の処
理条件を選択し、製造した結果、本発明実施例では滑り
抵抗値0.65,汚染回復率97.8%の測定結果が得
られた。 【0022】 【発明の効果】以上述べたように、本発明の浴室の床又
は浴槽の製造方法によれば、FRP成形品の表面に形成
されたエンボス模様の凹部には平滑面が、また凸部には
粗面がそれぞれ形成されるようにしたので浴室の床や
浴槽の底面等のように滑りやすく、また転倒した場合危
険が伴う場所においては、従来のように滑ることがな
く、特に有用である。 【0023】しかも、汚れが付着しにくく、手入れも簡
単である。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明実施例の表面の断面形状を示す図。 【図2】本発明実施例の使用例を示す図。 【図3】本発明実施例を製造するための用いられ、エン
ボシング面が形成された金型表面の形状を示す図。 【図4】本発明実施例を製造する工程のフローチャー
ト。 【図5】本発明実施例の製造工程を経時的に説明するた
めの模式断面図。 【図6】本発明実施例を製造する工程で行われるブラス
ト処理を説明する図。 【図7】滑り抵抗値−滑り感覚尺度の関係を示す図。 【図8】異なるエンボス処理条件別の特性を示す図。 【符号の説明】 10a・・・・凸部 10b・・・・凹部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04F 15/02

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 エンボシング面が形成された成形金型を
    用いて浴室の床又は浴槽の底面にエンボス模様が形成さ
    れたFRP成形品からなる浴室の床又は浴槽の製造方法
    において、前記成形金型はエンボシング面の凸部に滑ら
    かな面が形成され、凹部に粗い面が形成されており、エ
    ンボシング面の凸部の滑らかな面が成形品のエンボス模
    様の凹部に平滑面として表れるようにするとともに、エ
    ンボシング面の凹部の粗い面が成形品のエンボス模様の
    凸部に粗面として表れるようにしてプレス成形すること
    を特徴とする浴室の床又は浴槽の製造方法。
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