JPH09141664A - 成形用金型 - Google Patents
成形用金型Info
- Publication number
- JPH09141664A JPH09141664A JP30475895A JP30475895A JPH09141664A JP H09141664 A JPH09141664 A JP H09141664A JP 30475895 A JP30475895 A JP 30475895A JP 30475895 A JP30475895 A JP 30475895A JP H09141664 A JPH09141664 A JP H09141664A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- molding
- cavity
- etched
- molding die
- chemical treatment
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C33/00—Moulds or cores; Details thereof or accessories therefor
- B29C33/38—Moulds or cores; Details thereof or accessories therefor characterised by the material or the manufacturing process
- B29C33/3842—Manufacturing moulds, e.g. shaping the mould surface by machining
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 成形品表面に汚染物質が付着しても、除去し
易く、汚染回復率を向上させることが可能なシボ加工が
施された成形用金型を提供する。 【解決手段】 成形品を形成するキャビティの表面が化
学処理によるエッチング加工を施され、このエッチング
加工された表面に更に粒状体の噴射によるブラスト処理
が施されている。
易く、汚染回復率を向上させることが可能なシボ加工が
施された成形用金型を提供する。 【解決手段】 成形品を形成するキャビティの表面が化
学処理によるエッチング加工を施され、このエッチング
加工された表面に更に粒状体の噴射によるブラスト処理
が施されている。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】熱硬化性樹脂や熱可塑性樹脂
の射出成形やプレス成形等の成形用金型、例えば、浴室
床材（防水パン）、壁材、浴槽等のプレス成形加工等に
好適な成形用金型に関する。
の射出成形やプレス成形等の成形用金型、例えば、浴室
床材（防水パン）、壁材、浴槽等のプレス成形加工等に
好適な成形用金型に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、成形加工された成形品の外観意匠
性等を向上させる目的で、その表面に所謂シボが施され
るが、このシボの加工方法としては、幾つかの方法があ
るが、金型の表面処理においては、薬品を用いた化学処
理によるエッチング加工が主流であり、又、一般的によ
く知られている（ＮＧＫ刊行 メタルレビュー第４号昭
和５６年１１月刊 第４０頁）。
性等を向上させる目的で、その表面に所謂シボが施され
るが、このシボの加工方法としては、幾つかの方法があ
るが、金型の表面処理においては、薬品を用いた化学処
理によるエッチング加工が主流であり、又、一般的によ
く知られている（ＮＧＫ刊行 メタルレビュー第４号昭
和５６年１１月刊 第４０頁）。
【０００３】このエッチング加工には、種々の特徴があ
り、加工時に熱が加わらず、熱による変形や変質がな
い。又、相当に大きく、複雑な形状や面積であっても加
工でき、材料の硬さ等の影響を受けない等の利点があ
る。従って、浴室床材（防水パン）、壁材、浴槽等のプ
レス成形加工により成形される成形品の意匠性がある表
面を形成する場合などには、好適である。
り、加工時に熱が加わらず、熱による変形や変質がな
い。又、相当に大きく、複雑な形状や面積であっても加
工でき、材料の硬さ等の影響を受けない等の利点があ
る。従って、浴室床材（防水パン）、壁材、浴槽等のプ
レス成形加工により成形される成形品の意匠性がある表
面を形成する場合などには、好適である。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の化学処理によるエッチング加工においては、所望す
るシボを現出させることは可能であるが、表面に複雑な
形状を表現するため、金型のキャビティ表面にエッチン
グ加工を数回繰り返して行い、所謂複合シボとすると、
エッチング加工されたキャビティ表面には、図２に示す
ように、微細に見るとアンダーカット１００になってい
たり、又、鋭角２００を有する複雑な断面形状になって
いる。
来の化学処理によるエッチング加工においては、所望す
るシボを現出させることは可能であるが、表面に複雑な
形状を表現するため、金型のキャビティ表面にエッチン
グ加工を数回繰り返して行い、所謂複合シボとすると、
エッチング加工されたキャビティ表面には、図２に示す
ように、微細に見るとアンダーカット１００になってい
たり、又、鋭角２００を有する複雑な断面形状になって
いる。
【０００５】上記のような表面状態の金型を用いて成形
加工を行うと、この成形品表面に、図３に示すように、
汚染物質３００が付着した場合、この汚染物質３００が
除去されにくく、所謂汚染回復率が悪くなるといった問
題がある。
加工を行うと、この成形品表面に、図３に示すように、
汚染物質３００が付着した場合、この汚染物質３００が
除去されにくく、所謂汚染回復率が悪くなるといった問
題がある。
【０００６】本発明は、上記のこのような問題点に着眼
してなされたものであり、その目的とするところは、こ
れらの問題点を解消し、成形品表面に汚染物質が付着し
ても、除去し易く、汚染回復率を向上させることが可能
なシボ加工が施された成形用金型を提供するものであ
る。
してなされたものであり、その目的とするところは、こ
れらの問題点を解消し、成形品表面に汚染物質が付着し
ても、除去し易く、汚染回復率を向上させることが可能
なシボ加工が施された成形用金型を提供するものであ
る。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明の成形用金型にお
いては、成形品を形成するキャビティの表面が化学処理
によるエッチング加工を施され、このエッチング加工さ
れた表面に更に粒状体の噴射によるブラスト処理が施さ
れていることを特徴とする。
いては、成形品を形成するキャビティの表面が化学処理
によるエッチング加工を施され、このエッチング加工さ
れた表面に更に粒状体の噴射によるブラスト処理が施さ
れていることを特徴とする。
【０００８】本発明は、成形用金型のキャビティの表面
のエッチング加工された上に、更にビーズ等の粒状体を
噴射して所謂サンドブラスト処理を行い、キャビティ表
面のアンダーカット部分や鋭角になった部分に丸みを付
け、汚染物質が付着しても、この汚染物質の除去が容易
に行われ、所謂汚染回復率を向上させることを目的とす
る。
のエッチング加工された上に、更にビーズ等の粒状体を
噴射して所謂サンドブラスト処理を行い、キャビティ表
面のアンダーカット部分や鋭角になった部分に丸みを付
け、汚染物質が付着しても、この汚染物質の除去が容易
に行われ、所謂汚染回復率を向上させることを目的とす
る。
【０００９】上記ブラスト処理に用いられる粒状体（ビ
ーズ）の粒径は２０μから２００μが好ましく、より好
ましくは５０μから１００μである。この粒径が２０μ
より小さいと丸みを付けるのに十分な効果が得られず、
２００μより大きいと微細なエッチング部分に粒状体が
届かず、十分な丸みが付けられない。
ーズ）の粒径は２０μから２００μが好ましく、より好
ましくは５０μから１００μである。この粒径が２０μ
より小さいと丸みを付けるのに十分な効果が得られず、
２００μより大きいと微細なエッチング部分に粒状体が
届かず、十分な丸みが付けられない。
【００１０】上記粒状体の材質としては、通常アルミナ
が用いられるが、砂、ガラス等であってもよい。又、粒
状体の噴射時間は、粒状体の粒径やエッチング加工の状
態により設定されるものであるが、噴射時間が短か過ぎ
ると十分な効果が得られず、又、長過ぎると表面形状が
変化し、外観意匠が変わってしまうので、通常３分から
１０分が望ましい。
が用いられるが、砂、ガラス等であってもよい。又、粒
状体の噴射時間は、粒状体の粒径やエッチング加工の状
態により設定されるものであるが、噴射時間が短か過ぎ
ると十分な効果が得られず、又、長過ぎると表面形状が
変化し、外観意匠が変わってしまうので、通常３分から
１０分が望ましい。
【００１１】
【作用】本発明の成形用金型においては、キャビティの
表面が化学処理によるエッチング加工を施された後、更
にこの上に粒径が２０μから２００μの粒状体を用いて
噴射を行うことにより、キャビティ表面のアンダーカッ
ト部分や鋭角になった部分に丸みが付与され、汚染物質
が付着しても、除去が容易に行われ、成形品の汚染回復
率を向上させることが可能となった。
表面が化学処理によるエッチング加工を施された後、更
にこの上に粒径が２０μから２００μの粒状体を用いて
噴射を行うことにより、キャビティ表面のアンダーカッ
ト部分や鋭角になった部分に丸みが付与され、汚染物質
が付着しても、除去が容易に行われ、成形品の汚染回復
率を向上させることが可能となった。
【００１２】
【発明の実施の形態】以下に実施の形態を説明する。プ
レス成形用の平板金型を用い、その表面にエッチング加
工によるシボの付与を４回繰り返して行った結果、シボ
の最大深さは３５０μであった。次に、ブラスト処理を
表１に示すような粒状体の粒径と処理時間の条件で実施
した。
レス成形用の平板金型を用い、その表面にエッチング加
工によるシボの付与を４回繰り返して行った結果、シボ
の最大深さは３５０μであった。次に、ブラスト処理を
表１に示すような粒状体の粒径と処理時間の条件で実施
した。
【００１３】上記エッチング加工とズラスト処理が施さ
れた金型を用い、成形材料としてＳＭＣ（武田薬品工業
社製）を使用し、必要量を下型のキャビティ上に供給
し、上型を降下させ、圧力１００ｋｇ／ｃｍ2 で、５分
間加圧して成形した。この結果、ズラスト処理された表
面は、図１に示すように、アンダーカット１や鋭角２の
部分に丸みが付与された状態となった。
れた金型を用い、成形材料としてＳＭＣ（武田薬品工業
社製）を使用し、必要量を下型のキャビティ上に供給
し、上型を降下させ、圧力１００ｋｇ／ｃｍ2 で、５分
間加圧して成形した。この結果、ズラスト処理された表
面は、図１に示すように、アンダーカット１や鋭角２の
部分に丸みが付与された状態となった。
【００１４】上記成形加工により得られた平板の表面の
汚染性の評価を、住宅用浴室ユニットのＦＲＰ板、及び
ＲＰ防水パンの耐汚染性試験法（ＪＩＳ−Ａ−４４１
６）に基づき行った。この結果は、表１に示す通りであ
った。
汚染性の評価を、住宅用浴室ユニットのＦＲＰ板、及び
ＲＰ防水パンの耐汚染性試験法（ＪＩＳ−Ａ−４４１
６）に基づき行った。この結果は、表１に示す通りであ
った。
【００１５】
【表１】
【００１６】即ち、実施例では、ブラスト粒径、ブラス
ト処理時間のいずれの条件においても、ほぼ９５％と良
好な汚染回復率を得ることができたが、比較例において
は、ブラスト処理の粒径が２００μより大きい場合、或
いは粒径が小さいか、ブラスト処理を行わず処理時間が
短い場合には、汚染回復率が６０％以下と悪い結果であ
った。
ト処理時間のいずれの条件においても、ほぼ９５％と良
好な汚染回復率を得ることができたが、比較例において
は、ブラスト処理の粒径が２００μより大きい場合、或
いは粒径が小さいか、ブラスト処理を行わず処理時間が
短い場合には、汚染回復率が６０％以下と悪い結果であ
った。
【００１７】
【発明の効果】本発明の成形用金型においては、キャビ
ティの表面が化学処理によるエッチング加工を施された
後、更にこの上に粒径が２０μから２００μの粒状体を
用いて噴射を行うことにより、キャビティ表面のアンダ
ーカット部分や鋭角になった部分に丸みが付与され、汚
染物質が付着しても、除去が容易に行われ、成形品の汚
染回復率を向上させることが可能となった。
ティの表面が化学処理によるエッチング加工を施された
後、更にこの上に粒径が２０μから２００μの粒状体を
用いて噴射を行うことにより、キャビティ表面のアンダ
ーカット部分や鋭角になった部分に丸みが付与され、汚
染物質が付着しても、除去が容易に行われ、成形品の汚
染回復率を向上させることが可能となった。
【００１８】即ち、本発明の成形用金型を用いて、耐汚
染性が優れ、外観意匠性が向上した成形品、例えば、浴
室ユニットの床、壁材、浴槽等の成形が可能となった。
従って、成形用金型として好適である。
染性が優れ、外観意匠性が向上した成形品、例えば、浴
室ユニットの床、壁材、浴槽等の成形が可能となった。
従って、成形用金型として好適である。
【図１】エッチング加工のみが施された金型のキャビテ
ィ表面の拡大断面図。
ィ表面の拡大断面図。
【図２】図１の金型により成形された成形品の表面の汚
染状態を示す拡大断面図。
染状態を示す拡大断面図。
【図３】本発明の成形用金型のキャビティ表面を示す拡
大断面図。
大断面図。
１ アンダーカット ２ 鋭角
Claims (1)
- 【請求項１】 成形品を形成するキャビティの表面が化
学処理によるエッチング加工を施され、このエッチング
加工された表面に更に粒状体の噴射によるブラスト処理
が施されていることを特徴とする成形用金型。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30475895A JPH09141664A (ja) | 1995-11-22 | 1995-11-22 | 成形用金型 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30475895A JPH09141664A (ja) | 1995-11-22 | 1995-11-22 | 成形用金型 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09141664A true JPH09141664A (ja) | 1997-06-03 |
Family
ID=17936881
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP30475895A Pending JPH09141664A (ja) | 1995-11-22 | 1995-11-22 | 成形用金型 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09141664A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003033936A (ja) * | 2001-07-23 | 2003-02-04 | Matsushita Electric Works Ltd | 建材の製造方法 |
| JP2006224347A (ja) * | 2005-02-15 | 2006-08-31 | Matsushita Electric Works Ltd | 水廻り部材の成形金型の製造方法及び水廻り部材 |
| JP2008155396A (ja) * | 2006-12-21 | 2008-07-10 | Bridgestone Corp | 金型の製造方法、及びｆｒｐ成形品 |
| JP2013159092A (ja) * | 2012-02-08 | 2013-08-19 | Sakae Riken Kogyo Co Ltd | 樹脂成形品の製造方法 |
-
1995
- 1995-11-22 JP JP30475895A patent/JPH09141664A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003033936A (ja) * | 2001-07-23 | 2003-02-04 | Matsushita Electric Works Ltd | 建材の製造方法 |
| JP2006224347A (ja) * | 2005-02-15 | 2006-08-31 | Matsushita Electric Works Ltd | 水廻り部材の成形金型の製造方法及び水廻り部材 |
| JP4552682B2 (ja) * | 2005-02-15 | 2010-09-29 | パナソニック電工株式会社 | 水廻り部材の成形金型の製造方法及び水廻り部材 |
| JP2008155396A (ja) * | 2006-12-21 | 2008-07-10 | Bridgestone Corp | 金型の製造方法、及びｆｒｐ成形品 |
| JP2013159092A (ja) * | 2012-02-08 | 2013-08-19 | Sakae Riken Kogyo Co Ltd | 樹脂成形品の製造方法 |
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