JP2001137134A - しゃもじ - Google Patents
しゃもじInfo
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Abstract
き、かつ製造が容易なしゃもじを提供する。 【解決手段】 掬い板部1aの表面に、無数の球面状の
凸部2を設け、かつ掬い板部1aの表面を、粗面化処理
面4とする。粗面化処理面は、例えば、サンドブラスト
処理面または腐食処理面とする。粗面化処理面4の表面
粗さは、十点平均粗さで80μmRz以上、200μm
Rz以下とする。
Description
用や家庭用のしゃもじに関する。
によそう場合、しゃもじの表面に多量の飯粒が付着し、
そのままでは飯びつや炊飯ジャーのしゃもじ置きを汚し
たり、次のよそい作業が行い難くなることが多い。その
ため、しゃもじに付着した飯粒を、飯びつの縁に擦り付
けて取り去ることが一般に行われている。しかし、この
ように飯びつに擦り付けられた飯粒は、潰れて糊状にな
ってご飯の味を悪くするうえ、食事をする者に視覚的に
も不快感を与えて食欲を無くさせる。また、しゃもじに
付着した飯粒は、しゃもじを洗うときにも取れ難く、洗
浄に手間がかかる。
より平滑にしたものや、滑り性を良くするためにフッ素
樹脂等で表面処理をしたものも製造されている。また、
表面に球面状の無数の凸部および凹部を設けたものが提
案されている(例えば、実開平6−38837号公
報)。
平滑に処理したしゃもじにおいても、あまり効果的に付
着防止は行えず、前記のように多くの飯粒を飯びつの縁
に擦りつけて除り除くことを必要としている。飯粒の付
着の原因として、次のことが知られている。すなわち、
炊きたての御飯の中にしゃもじを入れて放置した場合、
そのしゃもじが冷えるに従って、糊状の被膜が密着して
いることが良く分かる。この糊状の被膜の上に飯粒が付
着するのであって、前記被膜の付着を避けなければ、飯
粒の付かないしゃもじは出来ない。
ら、上記の表面に球面状の無数の凸部および凹部を設け
たものは、飯粒の付着防止効果が得られる。すなわち、
しゃもじの掬い板部の表面に、無数の凸部があると、御
飯によって生じる糊状被膜は凸部の先端面のみに密着す
ることになり、密着面積が小さくて被膜が生じ難い。凸
部および凹部の先端や底部が球面状であって、滑らかで
あることからも被膜が生じ難い。また、被膜が張ったと
しても、各凸部間の凹部で空気の流通が可能であるた
め、被膜がすぐに剥がれる。そのため飯粒が付着し難
く、御飯をよそった後にしゃもじ表面にあまり飯粒が残
らない。また、前記のように糊状被膜が生じ難く、飯粒
の付着性が弱いため、洗浄時にも、付着飯粒を簡単に洗
い落すことができる。
果はまだ十分ではなかった。特に、しゃもじの掬い板部
における縁部は、しゃもじを樹脂成形する金型の都合
上、上記のような凸部および凹部がつけられず、掬い板
部の縁部に飯粒が付着することが多かった。そこで、本
発明者は、種々改良を試みたが、飯粒の付着防止効果を
高めると、汚れが残るという別な問題点が生じることが
わかった。
部への付着も防止でき、かつ製造が容易なしゃもじを提
供することである。この発明の他の目的は、飯粒が付着
し難く、かつ汚れも残り難いしゃもじを提供することで
ある。
掬い板部の表面に、無数の球面状の凸部を設け、かつ前
記掬い板部の表面を、粗面化処理面としたものである。
この「球面状」とは、幾何学的に言う球面に限らず、な
だらかな凸曲面であって、中心軸を含む各方向の縦断面
形状が極端に異ならない形状であれば良い。この構成の
しゃもじによると、掬い板部の表面に無数の球面状の凸
部が設けられているため、上記のように糊状の被膜の付
着防止などにより、飯粒の付着が少なくなる。この無数
の凸部による付着防止効果と、粗面化処理面としたこと
による付着防止効果とで、しゃもじに飯粒が付着するこ
とが、より一層低減される。粗面化処理は、金型による
凸部の成形と異なり、各種の処理方法ないし加工方法
で、しゃもじの掬い板部の全体に自由に、かつ簡単に施
すことができる。そのため、樹脂成形では金型の都合上
で凸部が設け難い掬い板部の縁部の部分も粗面処理面と
することができ、この縁部での飯粒の付着防止効果が大
きい。
るのは、凸部だけでなく、球面状の凸部と凹部をを混在
させて設けても良い。また、前記の粗面化処理面は、サ
ンドブラスト処理面としても良く、また腐食処理面(腐
食加工面とも言う)としても良い。これらサンドブラス
トや腐食処理によると、しゃもじの掬い板部における縁
部まで、簡単に粗面化処理を施すことができる。また、
表面粗さを、飯粒の付着防止等の観点で、適宜のものに
処理し易い。
で80μmRz以上、200μmRz以下とすることが
好ましい。表面粗さが80μmRzよりも小さいと、飯
粒の付着防止効果が低減する。表面粗さが200μmR
zよりも大きくなると、飯粒の付着防止効果の面では良
いが、汚れが残るという別な問題点が生じる。
において、粗面化処理面とする部分を、掬い板部の縁部
のみ、または縁部およびその付近のみとしても良い。
基づいて説明する。図1はこのしゃもじ1の側面図、図
2はその平面図である。このしゃもじ1は、掬い板部1
aと、この掬い板部1aの基端から延びる把手部1bと
からなり、射出成形等による合成樹脂の一体成形品で形
成されている。掬い板部1aは、上面が凹曲面となるよ
うに、長手方向に沿う断面で湾曲しているが、平坦面で
あっても良い。その掬い板部1aの表面は、縁部を除く
全体に、縦横に(または千鳥配置に)等間隔に整列させ
た一定形状の無数の微細な凸部2と、これら凸部2の間
に形成される凹部3とが形成してある。また、掬い板部
1aの表面は、その全面が、樹脂成形後に粗面化処理を
行った粗面化処理面4とされている。また掬い板部1a
の表面における上面および裏面の両方に、上記の凸部
2、凹部3、および粗面化処理面4を設ける。凸部2お
よび凹部3の表面も粗面化処理面4となる。
ものである。この実施形態では、図3に拡大断面を示す
ように、掬い板部1aから半球状に凸部2が突出し、そ
の半球状の凸部2の間の部分が凹部3となっている。な
お、凹部3は、図4に拡大断面の変形例を示すように、
掬い板部1aの表面からさらに半球状に凹むものとして
も良い。この半球状に凹む各凹部3は、掬い板部1aの
反対側の面の各凸部2の位置と合致するように設けても
良い。
寸法hを、いずれも最小が500μm、最大が2000
μmの範囲とするのが好適である。各凸部2間のピッチ
sは、例えば凸部2の直径寸法dの1〜2倍程度とされ
る。また、凸部2の大きさ(直径寸法dおよび高さ寸法
のいずれか片方または両方)は、掬い板1aの部位によ
って異ならせても良い。例えば、掬い板部1aの縁部5
に近接した各凸部2(2A )は他の部分の凸部2よりも
小さくしてある。これにより、掬い板部1aの縁部5に
できるだけ近い位置まで凸部2を、金型で樹脂成形可能
としている。しゃもじ1の樹脂にはポリプロピレン等が
使用される。
としては、サンドブラストや腐食処理が採用できる。す
なわち、粗面化処理面4は、サンドブラストであって
も、腐食処理であっても良い。粗面化処理面の表面粗さ
は、十点平均粗さで80μmRz以上、200μmRz
以下とすることが好ましい。
aの表面に無数の球面状の凸部2が設けられ、かつ掬い
板部1aの表面が粗面化処理面4とされているため、ご
飯をよそおうときに、その表面に付着する飯粒が少な
く、また付着した飯粒を洗浄時に簡単に洗い落とすこと
ができ、汚れも生じ難い。掬い板部1aは、凸部2が設
けられていない縁部5も粗面化処理面4とされているた
め、その粗面のために飯粒が付着し難い。掬い板部1a
の縁部5は、金型の都合上、凸部2が設け難いが、粗面
化処理面4とする処理は簡単に行える。例えば、上記の
サンドブラストや腐食処理によると、縁部5まで簡単に
粗面化することができる。
ずに、粗面化処理面4の面粗さを種々変えて実験をした
結果、面粗さが80μmRzよりも小さい場合は、掬い
板部1aに飯粒が10粒以上残ったが、80μmRz以
上であると、掬い板部1aに残る飯粒の数は、10粒よ
りも少なかった。また、粗面化処理面4の面粗さが20
0μmRz以下であると、掬い板部1aに汚れの残る問
題が実用上なかったが、200μmRzを超えると、掬
い板部1aに汚れが残る問題が生じた。
に、無数の球面状の凸部を設け、かつ前記掬い板部の表
面を、粗面化処理面としたため、飯粒が付着し難く、特
に、縁部への付着も防止でき、しかも製造が容易であ
る。粗面化処理面の表面粗さを、十点平均粗さで80μ
mRz以上、200μmRz以下とした場合は、飯粒の
付着防止効果に優れるうえ、汚れが残る問題も解消され
る。
図である。
分拡大断面である。
Claims (6)
- 【請求項1】 掬い板部の表面に、無数の球面状の凸部
を設け、かつ前記掬い板部の表面を、粗面化処理面とし
たしゃもじ。 - 【請求項2】 掬い板部の表面に、無数の球面状の凸部
および球面状の凹部を混在させて設け、かつ前記掬い板
部の表面を、粗面化処理面としたしゃもじ。 - 【請求項3】 前記粗面化処理面は、サンドブラスト処
理面である請求項1または請求項2記載のしゃもじ。 - 【請求項4】 前記粗面化処理面は、腐食処理面である
請求項1または請求項2記載としゃもじ。 - 【請求項5】 粗面化処理面の表面粗さを、十点平均粗
さで80μmRz以上、200μmRz以下とした請求
項1ないし請求項4のいずれかに記載のしゃもじ。 - 【請求項6】 請求項1ないし請求項5のいずれかに記
載のしゃもじにおいて、粗面化処理面とする部分を、掬
い板部の縁部のみ、または縁部およびその付近のみとし
たしゃもじ。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP32051699A JP3255361B2 (ja) | 1999-11-11 | 1999-11-11 | しゃもじ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP32051699A JP3255361B2 (ja) | 1999-11-11 | 1999-11-11 | しゃもじ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001137134A true JP2001137134A (ja) | 2001-05-22 |
JP3255361B2 JP3255361B2 (ja) | 2002-02-12 |
Family
ID=18122329
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32051699A Expired - Fee Related JP3255361B2 (ja) | 1999-11-11 | 1999-11-11 | しゃもじ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3255361B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006044734A (ja) * | 2004-08-04 | 2006-02-16 | Takazono Sangyo Co Ltd | 薬剤分包装置用の散薬接触部材、及び薬剤分包装置、及び散薬接触面の表面処理方法 |
WO2012086482A1 (ja) * | 2010-12-22 | 2012-06-28 | ARAI Chishinn | 覚醒効果を生じさせる下敷き |
-
1999
- 1999-11-11 JP JP32051699A patent/JP3255361B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2006044734A (ja) * | 2004-08-04 | 2006-02-16 | Takazono Sangyo Co Ltd | 薬剤分包装置用の散薬接触部材、及び薬剤分包装置、及び散薬接触面の表面処理方法 |
WO2012086482A1 (ja) * | 2010-12-22 | 2012-06-28 | ARAI Chishinn | 覚醒効果を生じさせる下敷き |
JP2012131143A (ja) * | 2010-12-22 | 2012-07-12 | Chishin Arai | 覚醒効果を生じさせる下敷き |
CN103476598A (zh) * | 2010-12-22 | 2013-12-25 | 新井智真 | 产生清醒功效的垫板 |
US9224276B2 (en) | 2010-12-22 | 2015-12-29 | Chishinn Arai | Writing underlay that generates awakening effect |
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Publication number | Publication date |
---|---|
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