JP3718588B2 - 成形用エッチング金型の製造方法 - Google Patents

成形用エッチング金型の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP3718588B2
JP3718588B2 JP07130098A JP7130098A JP3718588B2 JP 3718588 B2 JP3718588 B2 JP 3718588B2 JP 07130098 A JP07130098 A JP 07130098A JP 7130098 A JP7130098 A JP 7130098A JP 3718588 B2 JP3718588 B2 JP 3718588B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mold surface
resist resin
etching
resist
forming
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP07130098A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH11245234A (ja
Inventor
敏晴 原田
Original Assignee
株式会社ワールドエッチング
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社ワールドエッチング filed Critical 株式会社ワールドエッチング
Priority to JP07130098A priority Critical patent/JP3718588B2/ja
Publication of JPH11245234A publication Critical patent/JPH11245234A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3718588B2 publication Critical patent/JP3718588B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C33/00Moulds or cores; Details thereof or accessories therefor
    • B29C33/42Moulds or cores; Details thereof or accessories therefor characterised by the shape of the moulding surface, e.g. ribs or grooves
    • B29C33/424Moulding surfaces provided with means for marking or patterning

Landscapes

  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • ing And Chemical Polishing (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、各種の樹脂成形(射出成形、反応射出成形、ブロー成形、スタンピング成形、ローテーション成形、スラッシュ成形、真空成形、圧空成形等)やゴム成形(トランスファ成形等)に使用される成形用エッチング金型の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図9は、従来の樹脂成形用金型101の型面102を拡大して示し、該型面102には皮シボ模様が形成されている。この皮シボ模様は、型面102にエッチングにより凹部103を形成することにより相対的に縦断面山形状の凸部104を形成して構成されている。従来の成形用金型101の製造方法(特に皮シボ模様のエッチング方法)を、図7及び図8に従って工程順に説明する。
【0003】
(1−1)図7(a)に示すように、透明樹脂フィルム111とその片面に付着された光硬化性のレジスト樹脂112Aとを備えた第一の転写シート110の該レジスト樹脂112A側を、成形用金型101の型面102に貼り付ける。このレジスト樹脂112Aは、前記凸部104の頂部の横断面に対応する面積を有した非常に細いものである。
【0004】
図7(b)にジグザグの矢印で示すように、転写シート110の上から露光を施すと、透明樹脂フィルム111を通過した光により、レジスト樹脂112Aは硬化するとともに型面102に強く付着する。続いて、図7(c)に示すように、透明樹脂フィルム111を剥がすと、レジスト樹脂112Aは型面102に付着したまま奇麗に残る。
【0005】
(1−2)図7(d)に示すように、レジスト樹脂112A間に露出している型面102をエッチング液でエッチングして、凹部103を浅く形成することにより、相対的に凸部104の頂部を形成する。その後、図7(e)に示すように、レジスト樹脂112Aを型面102から除去する。
【0006】
(2−1)図8(a)に示すように、第二の転写シート(図示略)を使用して上記工程(1−1)を繰り返すことにより、レジスト樹脂112Bを前記凸部104に被せるとともに型面102に付着させる。このレジスト樹脂112Bは、前記凸部104の中腹部上部レベルの横断面に対応する面積を有した幅狭のものである。
【0007】
(2−2)図8(b)に示すように、レジスト樹脂112B間に露出している型面102をエッチング液でエッチングして、凹部103をやや深くまで形成することにより、相対的に凸部104の中腹部上部レベルを形成する。その後、レジスト樹脂112Bを型面102から除去する(図示略)。
【0008】
(3−1)図8(c)に示すように、第三の転写シート(図示略)を使用して上記工程(1−1)を繰り返すことにより、レジスト樹脂112Cを前記凸部104に被せるとともに型面102に付着させる。このレジスト樹脂112Cは、前記凸部104の中腹部下部レベルの横断面に対応する面積を有した幅広のものである。
【0009】
(3−2)図8(d)に示すように、レジスト樹脂112C間に露出している型面102をエッチング液でエッチングして、凹部103をさらに深くまで形成することにより、相対的に凸部104の中腹部下部レベルを形成する。その後、レジスト樹脂112Cを型面102から除去する(図示略)。
【0010】
(4−1)図8(e)に示すように、第四の転写シート(図示略)を使用して上記工程(1−1)を繰り返すことにより、レジスト樹脂112Dを前記凸部104に被せるとともに型面102に付着させる。このレジスト樹脂112Dは、前記凸部104の裾野部の横断面に対応する面積を有した非常に幅広のものである。
【0011】
(4−2)図8(f)に示すように、レジスト樹脂112D間に露出している型面102をエッチング液でエッチングして、凹部103を底部まで形成することにより、相対的に凸部104の裾野部を形成する。その後、図8(g)に示すように、レジスト樹脂112Dを型面102から除去すれば、図9の成形用金型101が完成する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記の成形用金型101の製造方法には、次のような問題▲1▼▲2▼▲3▼があった。
【0013】
▲1▼ エッチングには、レジスト樹脂縁の型面を略直角に腐蝕して角張った凹部及び凸部を形成していく性質がある一方、レジスト樹脂が無ければ角張った箇所を優先的に腐蝕して丸めてゆく性質がある。
【0014】
従来の成形用金型101では、凸部104を頂部→中腹部→裾野部の順番で形成するため、後工程ほど幅広のレジスト樹脂を付着させる。従って、例えば図8(b)の工程(2−2)でエッチングされた凹部103及び凸部104の角張った箇所に対し、図8(c)の工程(3−1)でレジスト樹脂112Cを被せるため、図8(d)に示す工程(3−2)でエッチングする際に、レジスト樹脂112Cが凹部103及び凸部104の角張った箇所を保護してそのまま残してしまう。それ以降の工程についても同じである。こうして、図8(g)及び図9に示すように、縦断面山形状の凸部104が、階段状に角張った幅広のスロープで形成され、本物の皮シボとはかなり異なる皮シボ模様となってしまう。
【0015】
図10は、この成形用金型101を使用して射出成形した樹脂成形品120を拡大して示すもので、121は上記のように角張った幅広のスロープの凸部104により形成された凹部であるが、該凹部121の幅が本物の皮シボより広めになるとか、凹部121と凸部122との境界がはっきりせず、皮シボの忠実性に欠けるとかという問題があった。
【0016】
▲2▼ 上記凸部104の階段状に角張ったスロープをなだらかにする方法として、図8(g)のレジスト樹脂を除去した型面102の全体を最後に仕上げエッチングし、角張った箇所を丸める方法がある。しかし、この仕上げエッチングで角張った箇所を十分に丸めようとすると、その他の部分も過剰にエッチングしてしまうため、やはり、なまった皮シボ模様となってしまう。このなまりは、図10の樹脂成形品120の表面に、例えば異様なテカリ感として現われる。
【0017】
▲3▼ 皮シボ模様には、上記凹部103及び凸部104のみならず、図9に示すような極微小凸部105も存在する。図7(a)に示すように、第一の転写シート110には、この極微小凸部105を形成するためのレジスト樹脂112Pが付着しており、該レジスト樹脂112Pが上記の工程(1−1)で型面102に付着し、工程(1−2)で極微小凸部105が形成される。しかし、第二〜第四の転写シート(図示略)には同様のレジスト樹脂が付着していないので、図8(b)(d)(f)に示すように、その後のエッチングで、極微小凸部105は角が取れて消失又は小さくなってしまう。すると、図10の樹脂成形品120の極微小凸部123も消失又は小さくなってしまい、この点も皮シボの忠実性に欠ける原因であった。
【0018】
そこで、本発明の目的は、皮シボ模様、木目模様、その他の各種凹凸模様をエッチングにより形成するに当たり、従来のエッチングの水準を越えた忠実性の高い凹凸模様を形成することができる、新規な成形用エッチング金型の製造方法を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明では、型面にエッチングにより凹部を形成することにより相対的に縦断面山形状の凸部を形成する成形用エッチング金型の製造方法において、次の各手段を採った。
【0021】
(II)型面に凸部の裾野部の横断面に対応する面積の裾野部レジスト樹脂を付着させ、該裾野部レジスト樹脂間に露出している型面をエッチング液でエッチングして裾野部を形成してから、該裾野部レジスト樹脂を型面から除去する、という一連の裾野部形成工程を行ない、
その後、裾野部の上に凸部の中腹部の横断面に対応する面積の中腹部レジスト樹脂を付着させ、該中腹部レジスト樹脂間に露出している該型面をエッチング液でエッチングして中腹部を形成するとともに前記裾野部の角張った箇所を丸めてから、該中腹部レジスト樹脂を該型面から除去する、という一連の中腹部形成工程を行い、
その後、中腹部の上に凸部の頂部の横断面に対応する面積の頂部レジスト樹脂を付着させ、該頂部レジスト樹脂間に露出している該型面をエッチング液でエッチングして頂部を形成するとともに前記中腹部の角張った箇所を丸めてから、該頂部レジスト樹脂を該型面から除去する、という一連の頂部形成工程を行うことにより、
なだらかなスロープをもつ縦断面山形状の凸部を形成する
【0022】
上記(II)において、中腹部形成工程は、一回でもよいが、凸部の中腹部のレベルを段階的に変えて複数回行うこともできる。
【0023】
記(II)において、型面への各レジスト樹脂の付着方法は、特に限定されないが、透明樹脂フィルムとその片面に付着された光硬化性のレジスト樹脂とを備えた転写シートの該レジスト樹脂側を型面に貼り付け、該転写シートの上から露光を施して該レジスト樹脂を硬化させるとともに該型面に付着させた後、該透明樹脂フィルムを剥がして該レジスト樹脂を該型面に残すことにより行うことが好ましい。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を自動車のインストルメントパネルのステアリングカウル部を樹脂で射出成形するための成形用金型に具体化した実施形態例について、図面を参照して説明する。
【0025】
図1は成形用金型1の全体を示している。図5は該金型1の型面2を拡大して示すものであり、該型面2には皮シボ模様が形成されている。この皮シボ模様は、型面2にエッチングにより凹部3を形成することにより相対的に縦断面山形状(頂部が細く裾野部が広い形状)の凸部4を形成して構成されている。凹部3の底部には極微小凸部5も存在する。この成形用金型1の製造方法(特に皮シボ模様のエッチング方法)を、図2〜図4に従って工程順に説明する。
【0026】
(1)裾野部形成工程
(1−1)図3(a)に示すように、第一の転写シート10Dを成形用金型1の型面2に貼り付ける。この転写シート10Dは、透明樹脂フィルム11とその片面に付着された光硬化性の裾野部レジスト樹脂12Dとを備えたもので、さらに、不使用時には裾野部レジスト樹脂12Dに剥離フィルム13が添設されている。図2(a)は、この転写シート10Dの平面図であり、縦縞線を付した部分が裾野部レジスト樹脂12Dである。この裾野部レジスト樹脂12Dは、前記凸部4の裾野部の横断面に対応する面積を有した非常に幅広のものである。転写シート10Dから剥離フィルム13を剥がし、図3(b)に示すように、裾野部レジスト樹脂12D側を型面2に押し当てれば、裾野部レジスト樹脂12Dの有する粘着性によって容易に貼り付けることができる。
【0027】
図3(b)にジグザグの矢印で示すように、転写シート10Dの上から露光(本実施形態では紫外線ランプを使用したが、これに限定されない。)を施すと、透明樹脂フィルム11を通過した光により、裾野部レジスト樹脂12Dは硬化するとともに型面2に強く付着する。続いて、図3(c)に示すように、透明樹脂フィルム11を剥がすと、裾野部レジスト樹脂12Dは型面2に付着したまま奇麗に残る。
【0028】
(1−2)図3(d)に示すように、型面2にエッチング液を(本実施形態では塩化第二鉄溶液であるが、これに限定されず、塩化第二銅溶液等でもよい。)を接触させ、裾野部レジスト樹脂12D間に露出している型面2をエッチング液でエッチングして、凹部3を浅く形成することにより、相対的に凸部4の裾野部を形成する。エッチング条件は、適宜決定できる。その後、図3(e)に示すように、裾野部レジスト樹脂12Dを溶解、洗浄等の公知の方法で型面2から除去する。
【0029】
(2)中腹部下部形成工程
(2−1)図2(b)に示す第二の転写シート10Cを使用して、上記工程(1−1)を繰り返すことにより、図4(a)に示すように、中腹部下部レジスト樹脂12Cを型面2の前記凸部4の上に付着させる。この中腹部下部レジスト樹脂12Cは、前記凸部4の中腹部下部レベルの横断面に対応する面積を有した幅広のものである。
【0030】
(2−2)図4(b)に示すように、中腹部下部レジスト樹脂12C間に露出している型面2をエッチング液でエッチングして、凹部3をやや深くまで形成することにより、相対的に凸部4の中腹部下部レベルを形成する。その後、中腹部下部レジスト樹脂12Cを型面2から除去する(図示略)。
【0031】
(3)中腹部上部形成工程
(3−1)図2(c)に示す第三の転写シート10Bを使用して、上記工程(1−1)を繰り返すことにより、図4(c)に示すように、中腹部上部レジスト樹脂12Bを型面2の前記凸部4の上に付着させる。この中腹部上部レジスト樹脂12Bは、前記凸部4の中腹部上部レベルの横断面に対応する面積を有した幅狭のものである。
【0032】
(3−2)図4(d)に示すように、中腹部上部レジスト樹脂12B間に露出している型面2をエッチング液でエッチングして、凹部3をさらに深くまで形成することにより、相対的に凸部4の中腹部上部レベルを形成する。その後、中腹部上部レジスト樹脂12Bを型面2から除去する(図示略)。
【0033】
(4)頂部形成工程
(4−1)図2(d)に示す第四の転写シート10Aを使用して、上記工程(1−1)を繰り返すことにより、図4(e)に示すように、頂部レジスト樹脂12Aを型面2の前記凸部4の上に付着させる。この頂部レジスト樹脂12Aは、前記凸部4の頂部の横断面に対応する面積を有した非常に細いものである。また、この転写シート10Aには、図5の極微小凸部5を形成するためのレジスト樹脂12Pも付着しており、該レジスト樹脂12Pが本工程で型面2に付着する。
【0034】
(4−2)図4(f)に示すように、頂部レジスト樹脂12A間に露出している型面2をエッチング液でエッチングして、凹部3を底部まで形成することにより、相対的に凸部4の頂部を形成する。その後、図4(g)に示すように、頂部レジスト樹脂12Aを型面2から除去すれば、図5の成形用金型1が完成する。
【0035】
以上の成形用金型1の製造方法によれば、次のような作用効果▲1▼▲2▼▲3▼が得られる。
【0036】
▲1▼ 前記の通り、エッチングには、レジスト樹脂縁の型面を略直角に腐蝕して角張った凹部及び凸部を形成していく性質がある一方、レジスト樹脂が無ければ角張った箇所を優先的に腐蝕して丸めてゆく性質がある。
【0037】
本実施形態では、成形用金型1の凸部4を裾野部→中腹部→頂部の順番で形成するため、後工程ほど幅狭のレジスト樹脂を付着させる。従って、例えば図3(e)の工程(1−2)で形成された凸部4の上に、図4(a)の工程(2−1)で中腹部下部レジスト樹脂12Cを付着させても、該中腹部下部レジスト樹脂12Cは凸部4の角張った箇所6には被さらない。このため、図4(b)の工程(2−2)でエッチングする際に角張った箇所6が優先的に腐蝕されて丸められる。それ以降の工程についても同じであり、先のエッチングで丸められた箇所6は次のエッチングでさらに丸められる。こうして、図4(g)及び図5に示すように、縦断面山形状の凸部4がなだらかな幅狭のスロープで形成されると、本物の皮シボに近い皮シボ模様となる。
【0038】
図6は、この成形用金型1を使用して樹脂で射出成形した樹脂成形品(ステアリングカウル部)20を拡大して示すもので、21は上記のようになだらかな幅狭のスロープの凸部4により形成された凹部であるが、該凹部21の幅が本物の皮シボのように狭く、凹部21と凸部22との境界がはっきりし、皮シボの忠実性に優れている。
【0039】
▲2▼ 上記のように、凸部4がなだらかなスロープで形成されるので、図4(g)のレジスト樹脂を除去した型面2の全体を最後に仕上げエッチングする必要はほとんどなく、必要な場合でもわずかに仕上げエッチングすれば足りる。従って、従来のように過剰にエッチングして皮シボ模様をなまらせるおそれがない。よって、図6の樹脂成形品20の表面には、非常に微細な粗状面までも表現でき、従来のような異様なテカリ感は現わない。
【0040】
▲3▼ 本実施形態では、最後に使用する第四の転写シート10Aに、極微小凸部5を形成するためのレジスト樹脂12Pが付着しており、該レジスト樹脂12Pが上記の工程(4−1)で型面2に付着し、工程(4−2)で極微小凸部5が形成される。従って、従来のようにその後のエッチングで極微小凸部が小さくなまるおそれはなく、図10の樹脂成形品20には極微小凸部23がよく表れるので、この点も本方法が皮シボの忠実性に優れる理由である。
【0041】
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、例えば以下のように、発明の趣旨から逸脱しない範囲で適宜変更して具体化することもできる。
【0042】
(1)前記実施形態では、中腹部形成工程を、中腹部のレベルを段階的に変えて二回行ったが、これを一回にしたり三回以上にしたりすることもできる。また、中腹部形成工程を省き、裾野部形成工程と頂部形成工程とで構成することもできる。
【0043】
(2)皮シボ模様以外の各種の凹凸模様(例えば、木目模様、波模様等)を表現すること。
【0044】
(3)射出成形以外の各種の樹脂成形(反応射出成形、ブロー成形、スタンピング成形、ローテーション成形、スラッシュ成形、真空成形、圧空成形等)やゴム成形(トランスファ成形等)に使用される金型に具体化すること。
【0045】
【発明の効果】
以上詳述した通り、本発明に係る成形用エッチング金型の製造方法によれば、皮シボ模様、木目模様、その他の各種凹凸模様をエッチングにより形成するに当たり、従来のエッチングの水準を越えた忠実性の高い凹凸模様を形成することができるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る成形用金型の全体を示す斜視図である。
【図2】同金型の製造に使用する転写シートの部分平面図である。
【図3】同金型の製造方法を工程順に説明する部分拡大断面図である。
【図4】同金型の製造方法の続きを工程順に説明する部分拡大断面図である。
【図5】同金型の型面の部分拡大斜視図である。
【図6】同金型により射出成形された成形品の部分拡大斜視図である。
【図7】従来の成形用金型の製造方法を工程順に説明する部分拡大断面図である。
【図8】同金型の製造方法の続きを工程順に説明する部分拡大断面図である。
【図9】同金型の型面の部分拡大斜視図である。
【図10】同金型により射出成形された成形品の部分拡大斜視図である。
【符号の説明】
1 成形用金型
2 型面
3 凹部
4 凸部
5 極微小凸部
6 角張った箇所
10A 第四の転写シート
10B 第三の転写シート
10C 第二の転写シート
10D 第一の転写シート
11 透明樹脂フィルム
12A 頂部レジスト樹脂
12B 中腹部上部レジスト樹脂
12C 中腹部下部レジスト樹脂
12D 裾野部レジスト樹脂
12P レジスト樹脂
13 剥離フィルム
20 樹脂成形品
21 凹部
22 凸部
23 極微小凸部

Claims (3)

  1. 型面にエッチングにより凹部を形成することにより相対的に縦断面山形状の凸部を形成する成形用エッチング金型の製造方法において、
    前記型面に前記凸部の裾野部の横断面に対応する面積の裾野部レジスト樹脂を付着させ、該裾野部レジスト樹脂間に露出している型面をエッチング液でエッチングして裾野部を形成してから、該裾野部レジスト樹脂を型面から除去する、という一連の裾野部形成工程を行ない、
    その後、前記裾野部の上に前記凸部の中腹部の横断面に対応する面積の中腹部レジスト樹脂を付着させ、該中腹部レジスト樹脂間に露出している該型面をエッチング液でエッチングして中腹部を形成するとともに前記裾野部の角張った箇所を丸めてから、該中腹部レジスト樹脂を該型面から除去する、という一連の中腹部形成工程を行い、
    その後、前記中腹部の上に前記凸部の頂部の横断面に対応する面積の頂部レジスト樹脂を付着させ、該頂部レジスト樹脂間に露出している該型面をエッチング液でエッチングして頂部を形成するとともに前記中腹部の角張った箇所を丸めてから、該頂部レジスト樹脂を該型面から除去する、という一連の頂部形成工程を行うことにより、
    なだらかなスロープをもつ縦断面山形状の凸部を形成することを特徴とする成形用エッチング金型の製造方法。
  2. 前記中腹部形成工程を、前記凸部の中腹部のレベルを段階的に変えて複数回行う請求項1記載の成形用エッチング金型の製造方法。
  3. 前記型面への各レジスト樹脂の付着方法は、透明樹脂フィルムとその片面に付着された光硬化性のレジスト樹脂とを備えた転写シートの該レジスト樹脂側を型面に貼り付け、該転写シートの上から露光を施して該レジスト樹脂を硬化させるとともに該型面に付着させた後、該透明樹脂フィルムを剥がして該レジスト樹脂を該型面に残すことにより行う請求項1又は2記載の成形用エッチング金型の製造方法。
JP07130098A 1998-03-04 1998-03-04 成形用エッチング金型の製造方法 Expired - Fee Related JP3718588B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP07130098A JP3718588B2 (ja) 1998-03-04 1998-03-04 成形用エッチング金型の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP07130098A JP3718588B2 (ja) 1998-03-04 1998-03-04 成形用エッチング金型の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11245234A JPH11245234A (ja) 1999-09-14
JP3718588B2 true JP3718588B2 (ja) 2005-11-24

Family

ID=13456681

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP07130098A Expired - Fee Related JP3718588B2 (ja) 1998-03-04 1998-03-04 成形用エッチング金型の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3718588B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4996488B2 (ja) 2007-03-08 2012-08-08 東芝機械株式会社 微細パターン形成方法
WO2008108441A1 (ja) * 2007-03-08 2008-09-12 Toshiba Kikai Kabushiki Kaisha 微細パターン形成方法、この微細パターン形成方法によって形成される型、この型を用いた転写方法および微細パターン形成方法
KR100855660B1 (ko) * 2007-04-03 2008-09-03 윤준희 고정밀 금속판 인쇄물 및 그 제작 방법
KR101596331B1 (ko) * 2014-03-28 2016-02-22 주식회사 텍스원 에칭용 망점 계조형 전사 필름을 이용한 금형의 제조 방법
JP7415181B2 (ja) * 2021-09-28 2024-01-17 日亜化学工業株式会社 金型の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH11245234A (ja) 1999-09-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1841830B1 (en) Adhesive sheet having multi-staged air vent channels
EP0808585A3 (en) Molded surface fastener with backing and method of manufacturing the same
JP3718588B2 (ja) 成形用エッチング金型の製造方法
CA2329151A1 (en) Asphalt surface molding system
JP2007160637A (ja) 樹脂成形品
JP2003159900A (ja) 加飾成形品及びその製造方法
KR20060011814A (ko) 금형표면장식방법 및 금형
JPH11245233A (ja) 成形用エッチング金型及びその製造方法
JPH0872141A (ja) エンボス版の製造方法
JP4261957B2 (ja) 加飾シート、凸レンズ付き加飾シートおよび射出成形同時加飾品
JPS6045079B2 (ja) 金属装飾板の製造方法
JP3732425B2 (ja) Frp成形体の成形方法
JPH1044185A (ja) 成形同時絵付け品とその製造方法
JPS63166781A (ja) 模様入りコンクリ−トブロツクの製造方法
JP3244401B2 (ja) 樹脂成型用金型及び樹脂成型品
JP3382670B2 (ja) 浴室の床又は浴槽の製造方法
US20030034328A1 (en) Method of making 3d patterns on a mold
CA2510687C (en) In-mold dual shot masking
JP2005047155A (ja) 凸レンズ付き射出成形絵付け成形品およびその製造方法
JPH07156598A (ja) 型取り装飾品及びその製造方法
JP2001225396A (ja) エンブレムとその製造方法
JP2567417B2 (ja) 原型貼り込み用シートの製造方法
JPH047967B2 (ja)
CN1259455A (zh) 汽车标牌的制作方法
CN2566912Y (zh) 透气式印花防滑运动地面

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040209

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040323

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040524

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050816

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050905

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080909

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110909

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees