JP2567417B2 - 原型貼り込み用シートの製造方法 - Google Patents

原型貼り込み用シートの製造方法

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JP2567417B2 JP62258592A JP25859287A JP2567417B2 JP 2567417 B2 JP2567417 B2 JP 2567417B2 JP 62258592 A JP62258592 A JP 62258592A JP 25859287 A JP25859287 A JP 25859287A JP 2567417 B2 JP2567417 B2 JP 2567417B2
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【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は、表面部に皮革模様等の微細な凹凸部を有す
る成形品を成形する成形型を製作するための原型の表面
に貼り込むのに好適する原型貼り込み用シートの製造方
法に関する。
(従来の技術) 従来、例えば自動車のインストルメントパネル等の、
表面部に皮革模様等の微細な凹凸部が形成されたプラス
チック成形品を成形するための成形型は次のように製造
される。即ち、表面形状が成形品と同一の形状の木型を
製作してその木型の表面部に天然の皮革或いは皮革模様
のビニールレザーを貼り付けて原型を製作し、この原型
から該原型と逆の凹凸形状の反転型を製作し、この反転
型から該反転型と逆の凹凸形状の母型を製作し、この母
型の表面部に電鋳加工によって金属を析出させて成形型
のキャビティを製作するようにしている。そして、その
キャビティを用いてプラスチック成形品を成形すれば、
成形品の表面部に原型と同じ微細な凹凸形状が得られる
ようになる。
(発明が解決しようとする問題点) このように、成形品の表面部に形成される凹凸部が皮
革模様である場合に、天然の皮革或いはビニールレザー
を原型の木型の表面に貼り込む時に、起伏のある湾曲面
やコーナー部を有する木型の表面に沿って密着するよう
に比較的強い張力を与えながら行う。このため、天然の
皮革或いはビニールレザーの表面に微細な凹凸部が拡大
してしまい、ひいては、この原型を用いて製作された成
形型(キャビティ)によって成形さた成形品の表面に形
成される微細な凹凸部の形状が不自然になる欠点があっ
た。
従って、本発明の目的は、原型の表面に原型貼り込み
用シートを貼り込んだ時に、凹凸部が自然な形状にでき
るようにした原型貼り込み用シートの製造方法を提供す
るにある。
[発明の構成] (問題点を解決するための手段) 本発明の原型貼り込み用シートの製造方法は、表面部
に皮革模様等の微細な凹凸部が形成された原シートを平
板状の基板に貼着してシート製造用原型を製作する工程
と、このシート製造用原型に基いて該シート製造用原型
の表面形状を反転した模型型を製作する工程と、この模
型型に基いて前記シート製造用原型の表面形状と等しい
表面形状を有するシート製造用母型を製作する工程と、
このシート製造用母型の表面に電鋳加工によって金属を
所定厚さ析出させた後にそのシート製造用母型から離型
させることによって該シート製造用母型の表面形状を反
転した表面形状を有する金型を製作する工程と、この金
型を用いて硬化時に収縮する塩化ビニール或いはウレタ
ン等の樹脂により所定厚さの原型貼り込み用シートを形
成する工程とを実行することを特徴とするものである。
(作用) 本発明においては、原型に対し、例えば天然の皮革や
ビニールレザー等を直接貼着するものではなく、それら
天然の皮革やビニールレザー等を原シートとして用い、
その原シートに基いて原型貼り込み用シートを製造し、
それを原型に貼り込むものである。上記した手段によっ
て製作された原型貼り込み用シートは、表面部の微細な
凹凸部が、シート製造用原型に貼着された原シートのも
のよりも収縮しているから、この原型貼り込み用シート
を原型の表面部に張力を与えながら貼り込んだ時に、そ
の表面部の微細な凹凸部の大きさが本来の大きさに戻
り、この原型を用いて製作する成形品の表面部に自然な
大きさの微細な凹凸部を形成し得る。
(実施例) 以下、本発明の一実施例について図面を参照しながら
説明する。第1図(a)に示す1はシート製造用原型
で、これは平板状の木型1aの表面部に例えば天然の皮革
或いはビニールレザー等の原シート1bをできる限り張力
を与えない状態で貼り付けたものである。第1図(b)
に示す2はシート製造用原型1と逆の凹凸形状の模型型
で、これはシート製造用原型1の表面にシリコン樹脂等
を塗布して硬化させた後に、そのシート製造用原型1か
ら離型したものである。第1図(c)に示す3は模型型
2と逆の凹凸形状のシート製造用母型で、これは模型型
2の表面にエポキシ樹脂を塗布して硬化させた後に模型
型2から離型して得られたものであり、従って、このシ
ート製造用母型3の表面形状はシート製造用原型1と等
しい形状となる。シート製造用母型3の表面部に導電加
工を施して後に、そのシート製造用母型3を電鋳槽に浸
漬して電鋳加工を施し、そのシート製造用母型3の表面
部に第1図(d)に示すように例えばニッケル等の電鋳
金属層4を所定厚さに析出させた後にそのシート製造用
母型3からその電鋳金属層4を離型するとシート製造用
母型3ひいては原シート1bの表面形状と逆の凹凸形状の
第1図(e)に示す板状の金型5が形成される。この金
型5の表面部に塩化ビニール樹脂が流し込まれて硬化さ
れ、硬化後裏面が研削されてその厚みがコントロールさ
れて所定厚さのシート状になされ(第1図(e)参
照)、その後金型5から離型されて第1図(f)に示す
原型貼り込み用シート6が形成される。而して、模型型
2の表面はシート製造用原型1の表面と逆になっている
から、シート製造用原型1の表面の微細な凹凸部のうち
凹部と対応する部分が凸部となっており、凸部と対応す
る部分が凹部となっている。また、シート製造用母型3
はシート製造用原型1と同じ凹凸形状であるから、シー
ト製造用原型1の表面の微細な凹凸部のうち凹部と対応
する部分は凹部となっており、凸部と対応する部分は凸
部となっている。
そこで、例えば原型貼り込み用シート6の表面の微細
な凹凸部のうち凸部と対応する部分のみを光沢面にした
い場合には、模型型2の表面の微細な凹凸部のうち凹部
をマスキングして凸部のみに化学的なエッチング加工に
よる粗面加工を施す。このようにして凸部に粗面加工が
施された模型型2を用いてシート製造用母型3を製作す
るとそのシート製造用母型3は表面部の微細な凹凸部の
うち凹部のみが粗面に形成される。次にこのようにして
製作されたシート製造用母型3の表面の微細な凹凸部の
うち粗面になされた凹部をマスキングして凸部のみに化
学的な研磨加工を施し、このように加工されたシート製
造用母型3によって金型5を製作すると、金型5はその
表面の微細な凹凸部のうち凹部の表面が光沢面になり、
凸部は粗面(非光沢面)になる。そこで、この金型5で
原型貼り込み用シート6を成形する。原型貼り込み用シ
ート6は金型5と逆の凹凸形状になされるから、その表
面の微細な凹凸部のうち凸部が光沢面になり、凹部が非
光沢面になる。この場合の模型型2に対するエッチング
加工の範囲及びシート製造用母型3に対する研磨加工の
範囲は原型貼り込み用シート6として要求される特定の
部分に限って行うようにすればよい。
また、例えば原型貼り込み用シート6の表面の微細な
凹凸部のうち凹部と対応する部分のみを光沢面にしたい
場合には、模型型2の表面の微細な凹凸部のうち凹部を
マスキングして凸部のみに化学的な研磨加工を施す。こ
のようにして凸部に研磨加工が施された模型型2を用い
てシート製造用母型3を製作するとそのシート製造用母
型3は表面部の微細な凹凸部のうち凹部のみが光沢面に
形成される。次にこのようにして製作されたシート製造
用母型3の表面の微細な凹凸部のうち光沢面になされた
凹部をマスキングして凸部のみに化学的なエッチング加
工により粗面加工を施し、このように加工されたシート
製造用母型3によって金型5を製作すると、金型5はそ
の表面の微細な凹凸部のうち凸部の表面が光沢面にな
り、凹部は粗面(非光沢面)になる。そこで、この金型
5で原型貼り込み用シート6を成形すると、原型貼り込
み用シート6は金型5と逆の凹凸形状になされれから、
その表面の微細な凹凸部のうち凹部が光沢面になり、凸
部が非光沢面になる。
塩化ビニール樹脂は硬化時の収縮率が20/1000程度で
あるから、金型5から離型された原型貼り込み用シート
6の表面に形成された微細な凹凸部の大きさは、シート
製造用原型1の表面部に貼着された天然の皮革或いはビ
ニールレザー等の原シート1bの表面の微細な凹凸部の大
きさよりも収縮された状態になされ、その収縮は全体に
均等になされる。
第2図に示す7は、表面が曲面状の起伏を有する形状
の原型8の木型で、上述のようにして製作された原型貼
り込み用シート6が一定の張力で引き伸ばされながら木
型7の表面に沿って密着するようにしてその表面部に貼
り込まれる。すると、貼り込まれた原型貼り込み用シー
ト6の表面部の微細な凹凸部の大きさはシート製造用原
型1の表面部に貼り付けられた天然の皮革或いはビニー
ルレザーの微細な凹凸部の大きさと略等しいものにな
る。
このようにして製作された原型8は表面に原型貼り込
み用シート6を貼り込む時に一定の張力を与えるから、
木型7の表面に馴染んで密着状態に貼着され、しかも表
面の微細な凹凸部の大きさがシート製造用原型1の表面
に貼着された天然の皮革或いはビニールレザー(原シー
ト1b)の表面の微細な凹凸部の大きさと略等しい自然な
大きさのものになる。また、上記構成では、原型貼り込
み用シート6の表面の微細な凹凸部のうち凸部と対応す
る部分のみ或いは凹部と対応する部分のみを光沢面或い
は非光沢面にでき、この原型貼り込み用シート6を用い
て原型8を製作することにより、この原型8を用いて製
作された成形型により成形される成形品(いずれも図示
せず)は、その表面の微細な凹凸部のうち凸部或いは凹
部を任意に光沢面或いは非光沢面にできる。即ち、シー
ト製造用原型1に貼られる天然の皮革又はビニールレザ
ーは通常光沢のない一様なもので、成形品の表面の微細
な凹凸部の凸部或いは凹部を任意に光沢面にするという
ことは不可能であったが、上記した方法により可能であ
る。
[発明の効果] 本発明の方法で製作された原型貼り込み用シートは、
表面部の微細な凹凸部が原シートのものよりも収縮して
いるから、この原型貼り込み用シートを原型の表面部に
張力を与えながら貼り込んだ時に、その表面部の微細な
凹凸部の大きさが丁度本来の大きさになり、この原型を
用いて製作する成形型により成形される成形品の表面部
に自然の大きさの微細な凹凸部を形成し得るという優れ
た効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の一実施例を示すもので、第1図は原型貼
り込み用シートの製作工程を示す図、第2図はこの方法
で製作された原型貼り込み用シートを貼着した原型の断
面図である。 図面中、1はシート製造用原型、1aは木型(基板)、1b
は原シート、2は模型型3はシート製造用母型、5は金
型、6は原型貼り込み用シート、7は木型、8は原型で
ある。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】成形型のキャビティを製造するために用い
    られ成型品と同等の表面形状を有する原型を製作するに
    あたり、前記成形型により成形される成形品の表面に皮
    革模様等の微細な凹凸部を設けるために、前記原型の表
    面に伸ばしながら貼着される原型貼り込み用シートを製
    造する方法であって、 表面部に前記皮革模様等の微細な凹凸部が形成された原
    シートを平板状の基板に貼着してシート製造用原型を製
    作する工程と、 このシート製造用原型に基いて該シート製造用原型の表
    面形状を反転した模型型を製作する工程と、 この模型型に基いて前記シート製造用原型の表面形状と
    等しい表面形状を有するシート製造用母型を製作する工
    程と、 このシート製造用母型の表面に電鋳加工によって金属を
    所定厚さ析出させた後にそのシート製造用母型から離型
    させることによって該シート製造用母型の表面形状を反
    転した表面形状を有する金型を製作する工程と、 この金型を用いて硬化時に収縮する塩化ビニール或いは
    ウレタン等の樹脂により所定厚さの原型貼り込み用シー
    トを形成する工程とを実行することを特徴とする原型貼
    り込み用シートの製造方法。
  2. 【請求項2】前記模型型或いはシート製造用母型の表面
    部に、研磨加工或いは粗面加工を行うことにより、形成
    される原型貼り込み用シートの表面の微細な凹凸部のう
    ち特定の部分を光沢面或いは非光沢面とすることを特徴
    とする特許請求の範囲第1項に記載の原型貼り込み用シ
    ートの製造方法。
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