JP2003159900A - 加飾成形品及びその製造方法 - Google Patents

加飾成形品及びその製造方法

Info

Publication number
JP2003159900A
JP2003159900A JP2001361516A JP2001361516A JP2003159900A JP 2003159900 A JP2003159900 A JP 2003159900A JP 2001361516 A JP2001361516 A JP 2001361516A JP 2001361516 A JP2001361516 A JP 2001361516A JP 2003159900 A JP2003159900 A JP 2003159900A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
surface state
molded product
hologram
base material
mold
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001361516A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4048762B2 (ja
Inventor
Tetsuya Fujii
哲也 藤井
Tatsuya Oba
達也 大庭
Koichi Ogiso
浩一 小木曽
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyoda Gosei Co Ltd
Original Assignee
Toyoda Gosei Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyoda Gosei Co Ltd filed Critical Toyoda Gosei Co Ltd
Priority to JP2001361516A priority Critical patent/JP4048762B2/ja
Publication of JP2003159900A publication Critical patent/JP2003159900A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4048762B2 publication Critical patent/JP4048762B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Holo Graphy (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】ホログラム加工が施された面における干渉色の
視認性を向上させて、その意匠性を好適に向上させるこ
とのできる加飾成形品、及びこうした加飾成形品の製造
に用いて好適な製造方法を提供する。 【解決手段】このオーナメント10は、その意匠面に、
何れもオーナメント10の長手方向に延びる複数のシボ
溝17が形成される。それらシボ溝17は、その開口幅
及び深さが不均一に形成される。これらシボ溝17の表
面全体、すなわち意匠面全体には、ホログラム加工が施
される。ホログラム加工としては、意匠面上にその意匠
面の振幅と比べて極めて微細な振幅を有する凹凸からな
るホログラム25が、意匠面に重畳するように形成され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、少なくとも一部に
ホログラム加工が施されてなる加飾成形品、及びその製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、成形品には、その付加価値の向上
を図るために、高い意匠性が求められることが多くなっ
てきている。そして、こうした要求に応えるものとし
て、その意匠面にホログラム加工が施された加飾成形品
が広く知られている。
【0003】こうした加飾成形品では、例えば、その意
匠面に規則的に並ぶ微細な凹凸を形成したホログラムフ
ィルムが貼着されている。そして、こうした意匠面で
は、上記形成された凹凸面によって光が反射され、それ
ら反射された光が互いに干渉することで虹色の干渉色が
生じる。すなわち、こうした虹色の干渉色が加飾成形品
の意匠面に視認されるようになり、その加飾成形品は高
い意匠性を発揮するようになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、こうした加
飾成形品では、ホログラムが形成された意匠面を所定の
角度から見たときに、特定の部分において干渉色が視認
され、その装飾効果が得られるようになっている。この
ため、この意匠面を見る角度によっては、その面のどこ
にも上記干渉色を視認できない、あるいはそのほとんど
の部分で干渉色を視認できない等、期待した装飾効果を
得られないといった不都合が生じることがある。そし
て、こうした不都合は、成形品の意匠性の向上に対する
要求が日増しに高まってきている近年にあっては、もは
や無視できないものとなってきている。
【0005】本発明は、このような従来の技術に存在す
る問題点に着目してなされたものである。その目的とし
ては、ホログラム加工が施された面における干渉色の視
認性を向上させて、その意匠性を好適に向上させること
のできる加飾成形品、及びこうした加飾成形品の製造に
用いて好適な製造方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本願請求項1に記載の発明は、少なくとも基材の一
部にホログラム加工が施されてなる加飾成形品におい
て、前記基材は、所定の振幅を有する凹凸からなる第1
の表面状態と、その第1の表面状態とは異なる振幅を有
するとともに、その第1の表面状態の少なくとも一部に
重畳され、光が反射したときに反射光の干渉を生じせし
める第2の表面状態とを備えることをその要旨とするも
のである。
【0007】この本願請求項1に記載の発明では、所定
の凹凸を有する第1の表面状態の少なくとも一部に重畳
されるように、微細な凹凸からなるホログラムが第2の
表面状態として形成される。これにより、単に平滑な面
にホログラムを形成した場合と比べて、上記微細な凹凸
による入射光の偏向方向の設定についての自由度が格段
に高められる。このため、ホログラムを、広い角度範囲
にわたって上記干渉色が視認されるように形成すること
が可能になる。従って、ホログラム加工が施された面に
おける干渉色の視認性が向上され、その意匠性が好適に
向上される。
【0008】また、本願請求項2に記載の発明は、前記
請求項1に記載の加飾成形品において、前記第1の表面
状態は、その凹部の開口幅、及び凸部の突出幅のうちの
少なくとも一方が不均一に形成されていることをその要
旨とするものである。
【0009】また、本願請求項3に記載の発明は、前記
請求項1または請求項2に記載の加飾成形品において、
前記第1の表面状態は、その凹部の深さ、及び凸部の突
出高さのうちの少なくとも一方が不均一に形成されてい
ることをその要旨とするものである。
【0010】これら本願請求項2及び請求項3に記載の
発明では、前記請求項1に記載の発明の作用に加えて、
ホログラムを構成する微細な凹凸による入射光の偏向方
向の設定についての自由度が好適に高められる。
【0011】また、本願請求項4に記載の発明は、前記
請求項1〜請求項3のうち何れか一項に記載の加飾成形
品において、前記第1の表面状態及び第2の表面状態と
は異なる振幅を有する凹凸からなるとともに、その少な
くとも一部に前記第1の表面状態を重畳する第3の表面
状態を更に備えることをその要旨とするものである。
【0012】この本願請求項4に記載の発明では、前記
請求項1〜請求項3のうち何れか一項に記載の発明の作
用に加えて、例えば文字等といった比較的大きな任意の
模様を描くように第3の表面状態を形成することで、意
匠性がより好適に向上される。
【0013】また、本願請求項5に記載の発明は、前記
請求項4に記載の加飾成形品において、前記第1の表面
状態または前記第3の表面状態は、略矩形状の断面形状
を有し、その凹部の底面の少なくとも一部に前記第2の
表面状態が重畳されていることをその要旨とするもので
ある。
【0014】この本願請求項5に記載の発明では、前記
請求項4に記載の発明の作用に加えて、第1の表面状態
または第3の表面状態により意匠模様を形成するととも
に、その意匠模様を、第2の表面状態に入射された光の
反射光の干渉色の中に浮き立たせることが可能になる。
これにより、意匠性が更に向上される。
【0015】また、本願請求項6に記載の発明は、前記
請求項1〜請求項5のうち何れか一項に記載の加飾成形
品において、前記基材は、透明な材料により形成される
ことをその要旨とするものである。
【0016】この本願請求項6に記載の発明では、前記
請求項1〜請求項5のうち何れか一項に記載の発明の作
用に加えて、被覆層が形成された面と反対側の面にも高
い意匠性が発揮される。
【0017】また、本願請求項7に記載の発明は、前記
請求項1〜請求項6のうち何れか一項に記載の加飾成形
品において、前記基材の少なくとも前記第2の表面状態
が形成された部分には、被覆層が形成されていることを
その要旨とするものである。
【0018】この本願請求項7に記載の発明では、前記
請求項1〜請求項6のうち何れか一項に記載の発明の作
用に加えて、被覆層によりホログラムが形成された面が
保護される。しかも、この被覆層自体に装飾効果を発揮
させて、更なる意匠性の向上を図ることも可能になる。
【0019】また、本願請求項8に記載の発明は、前記
請求項1〜請求項7のうち何れか一項に記載の加飾成形
品において、前記基材における前記第2の表面状態が形
成された面の光が入射する側とは反対側の面に、入射し
た光の反射効率を高める反射層を形成したことをその要
旨とするものである。
【0020】この本願請求項8に記載の発明では、前記
請求項1〜請求項7のうち何れか一項に記載の発明の作
用に加えて、第2の表面状態として形成されたホログラ
ムの視認性が向上される。
【0021】また、本願請求項9に記載の発明は、少な
くとも基材の一部にホログラム加工が施されてなる加飾
成形品の製造方法において、前記加飾成形品を成形する
ために用いられる金型の転写面の形成に用いる母体に、
所定の凹凸からなる第1の表面状態を形成し、その第1
の表面状態が形成された第1の表面状態面の少なくとも
一部にホログラムフィルムを圧着してホログラムを転写
して第2の表面状態からなる第2の表面状態面を形成し
た後、その第2の表面状態が形成された第2の表面状態
面を形成した後、前記母体を用いて金型を形成し、この
金型により基材を成形することをその要旨とするもので
ある。
【0022】この本願請求項9に記載の発明では、高価
なホログラムフィルムを金型の形成に際して用いるのみ
でよく、金型により基材を成形する際には、ホログラム
フィルムを用いる必要がない。このため、高価なホログ
ラムフィルムの消費量が大幅に低減されるとともに、予
め形成された基材の表面にホログラムフィルムを積層す
るといった煩雑な工程を省略することが可能になる。従
って、前記請求項1〜請求項8のうち何れか一項に記載
の加飾成形品を製造するに際し、その生産性が格段に向
上される。
【0023】なお、ホログラムが転写成形された金型を
用いて加飾成形品が成形されるために、例えば凹部の内
底部等、ホログラムフィルムを用いたホログラムの転写
成形が困難な部分であっても、その形成が容易なものと
なる。
【0024】また、本願請求項10に記載の発明は、前
記請求項9に記載の加飾成形品の製造方法において、前
記金型の形成に先立って、前記母体に前記第1の表面状
態及び第2の表面状態とは異なる振幅を有する凹凸から
なる第3の表面状態面を形成することをその要旨とする
ものである。
【0025】この本願請求項10に記載の発明では、前
記請求項9に記載の発明の作用に加えて、特に前記請求
項4または請求項5に記載の加飾成形品を、型成形によ
り安価に製造することが可能になる。
【0026】また、本願請求項11に記載の発明は、前
記請求項9または請求項10に記載の加飾成形品の製造
方法において、前記母体から第1の反転型を形成し、こ
の第1の反転型を変形させて、その変形させた第1の反
転型を用いて前記金型を形成することをその要旨とする
ものである。
【0027】母体にホログラムフィルムを圧着する装置
の都合上、母体自体が湾曲若しくは屈曲していると、そ
の圧着が困難なものとなる。そして、これは、加飾成形
品の形状を規制する一因となっている。これに対して、
前記本願請求項11に記載の発明では、前記請求項9ま
たは請求項10に記載の発明の作用に加えて、母体の第
1の反転型を形成するとともに、この第1の反転型を変
形させるといった簡易な手法をもって、任意の形状の加
飾成形品を容易に形成することが可能になる。
【0028】また、本願請求項12に記載の発明は、前
記請求項9〜請求項11のうち何れか一項に記載の加飾
成形品の製造方法において、前記母体から第1の反転型
を形成した後に、第1の反転型から第2の反転型を形成
し、この第2の反転型を用いて前記金型を形成すること
をその要旨とするものである。
【0029】この本願請求項12に記載の発明では、前
記請求項9〜請求項11のうち何れか一項に記載の発明
の作用に加えて、第1の反転型を例えば金属等の耐久性
の高い材料で形成することで、第1の反転型から多数の
第2の反転型を精度よく形成することが可能になる。こ
れにより、1つの母体から精度の高い多数の金型を形成
することが可能になり、生産性の更なる向上が実現され
るとともに、大量生産への対応が容易なものとなる。
【0030】また、本願請求項13に記載の発明は、前
記請求項9〜請求項12のうち何れか一項に記載の加飾
成形品の製造方法において、前記基材を形成する材料と
して透明な材料を用い、前記金型により前記基材を成形
した後、同基材の少なくともホログラムが形成された面
に被覆層を形成することをその要旨とするものである。
【0031】この本願請求項13に記載の発明では、前
記請求項9〜請求項12のうち何れか一項に記載の発明
の作用に加えて、型成形によって基材を形成した後、そ
の基材の表面に被覆層を形成するといった容易な手法を
もって、ホログラムが形成された面が保護されるととも
に、この面の反対側の面に高い意匠性が発揮される加飾
成形品を形成することが可能になる。
【0032】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)以下、本発
明の加飾成形品を自動車用のオーナメントに具体化した
第1の実施の形態について説明する。
【0033】はじめに、本実施の形態のオーナメントの
具体構成を、図1〜図3に基づいて説明する。なお、図
1には本実施の形態のオーナメントの平面構造を示し、
図2には図1の2−2線に沿った端面構造を拡大して示
し、図3には同オーナメントの意匠面の断面構造の一部
を拡大して示している。
【0034】図1及び図2に示すように、本実施の形態
のオーナメント10は、大きくは、透明な樹脂(例えば
アクリル樹脂)により形成される基材11と、同基材1
1の背面12全体を被覆するように形成された被覆層1
3とにより構成されている。
【0035】以下、上記基材11の形状を詳細に説明す
る。上記基材11の背面12には、窪み14が形成され
ている。また、この窪み14の内底面14aには、複数
の凹部15が形成されている。それら凹部15により、
上記窪み14の内底面14aには、意匠文字、例えば
「TG」が刻印されている。そして、上記内底面14a
と複数の凹部15とにより断面矩形波状の第3の表面状
態が構成される。この第3の表面状態における振幅は、
上記内底面14aの平均高さに対する上記凹部15の深
さにより設定される。
【0036】また、上記窪み14の内底面14aにおい
て、凹部15が形成されていない部分には、その表面に
所定の振幅を有する凹凸が形成されており、これにより
高い意匠性を発揮する第1の表面状態をなす意匠面16
が構成されている。この意匠面16には、上記所定の凹
凸として、オーナメント10の長手方向(図1の左右方
向)に延びる複数のシボ溝17が形成されている。な
お、図3に示すように、これらシボ溝17は、断面略V
字形状であって、その側面の傾斜角度が等しい角度に形
成されている。また、これらシボ溝17は、その開口幅
や深さが不均一になるよう形成されている。そして、こ
の意匠面16における振幅は、上記シボ溝17における
凸部の最大突出部と凹部の最深部との高さの差により設
定される。
【0037】更に、これらシボ溝17の表面全体、すな
わち上記意匠面16全体には、ホログラム加工が施され
ている。なお、本実施の形態では、ホログラム加工とし
て、意匠面16上にその意匠面16の振幅に比べて極め
て微細な振幅を有する凹凸からなり、第2の表面状態を
なすホログラム25が上記意匠面16に重畳するように
形成されている。また、上記基材11の背面12には、
その全体を被覆する被覆層13が形成されている。な
お、この被覆層13は、例えば金属材料の蒸着膜により
形成されており、基材11の表面11aから入射する入
射光の反射効率を向上させる反射層を兼ねている。
【0038】以下、こうしたオーナメント10による作
用を説明する。このオーナメント10では、複数のシボ
溝17が形成された意匠面16に、微細な凹凸からなる
ホログラム25が形成される。これにより、単に平滑な
面にホログラム25を形成した場合と比べて、上記微細
な凹凸による入射光の偏向方向の設定についての自由度
が格段に高められる。このため、意匠面16に広い角度
範囲にわたって上記干渉色が視認されるように、ホログ
ラム25を形成することが可能になる。
【0039】ところで、通常、本実施の形態におけるオ
ーナメント10のように、ホログラムが形成される加飾
成形品では、予め形成された基材の表面にホログラム加
工が施されたフィルムを圧着することでホログラムが転
写形成される。あるいは、予め形成された基材にホログ
ラム加工が施されたフイルムを貼着することで、その表
面にホログラムが形成される。
【0040】これら手法は、何れも加飾成形品の各製品
毎に高価なホログラムフィルムを用いるために、製造コ
ストが高騰するといった問題がある。また、予め形成さ
れた基材に、フィルムを密着させる必要があるために、
凹凸を有する面への加工は、困難であり、手間がかかる
といった実情がある。
【0041】そこで、本実施の形態では、予めホログラ
ム25が転写成形された金型を用いて上記基材11を成
形した後、この基材11の背面12全体を被覆する被覆
層13を形成するといった手順で、オーナメント10を
製造するようにしている。
【0042】以下、こうしたオーナメント10の製造手
順を、図4及び図5に基づいて説明する。このオーナメ
ント10は、例えば、以下に記載する手順を経て製造さ
れる。
【0043】「母体形成」先ず、金型のキャビティの形
成に用いる母体18を形成する(図4(a))。 「シボ溝形成」次に、この母体18にあって、オーナメ
ント10の背面12となる面にその長手方向に延びる複
数のシボ溝17を形成する(図4(b))。具体的に
は、ダイヤモンドカット加工を用いて母体18の表面を
切削することで、上記複数のシボ溝17をそれぞれ形成
する。なお、本実施の形態では、こうした切削加工に際
して、先端が断面三角形状のダイス23を用いる。そし
て、このダイス23によって切削する深さをシボ溝17
毎に適宜変化させる。これにより、これらシボ溝17
が、その開口幅や深さが不均一になるようにそれぞれ形
成される。
【0044】「ホログラム形成」次に、この母体18の
複数のシボ溝17が形成された面の全表面にわたって、
予めホログラム加工が施されたホログラムフィルム26
を密着させるとともに圧着させることで、母体18上に
ホログラム25を転写成形する(図4(c))。
【0045】「凹部形成」次に、上記複数のシボ溝17
やホログラム25が形成された面に、切削加工を施すな
どして複数の凹部15を形成することで、上記意匠文字
を刻設する(図4(d))。
【0046】「1次マスター形成」次に、周知の電気鋳
造の手法を用いて、上記各種加工が施された母体18の
反転型であって第1の反転型である1次マスター19を
形成する(図5(a))。なお、この1次マスター19
は、ニッケル等の金属により形成される。このため、耐
久性に優れており、この1次マスター19をもとに多数
の反転型を精度よく形成することが可能である。
【0047】「2次マスター形成」次に、上記1次マス
ター19から、樹脂材料等を用いて、その1次マスター
19の反転型である第2の反転型としての2次マスター
20を形成する(図5(b))。
【0048】「金型形成」次に、この2次マスター20
を用いて、この2次マスター20に対応する形状のキャ
ビティ21を有する金型22を形成する(図5
(c))。
【0049】「基材成形」その後、この金型22を用い
て、上記基材11を成形する(図5(d))。これによ
り、母体18に形成された複数の凹部15、複数のシボ
溝17、ホログラム25が転写成形された基材11が形
成される。
【0050】「被覆層形成」そして、この基材11の背
面12全体に、例えば真空蒸着法等といった手法を用い
て、例えば金属被膜等からなる上記被覆層13を形成す
る。これにより、上記オーナメント10が完成される。
【0051】以下、こうした手順によってオーナメント
10を製造することによる作用を説明する。すなわち、
上記金型22の形成においても、ホログラム25を形成
するためのフィルム26は必要になる。しかしながら、
一旦フィルム26を用いて金型22を形成した後におい
ては、個々の基材11にそれぞれフィルム26を用いて
ホログラム25を転写形成したり、ホログラムフィルム
26を貼着したりする手間が省略される。また、凹凸を
有する面(本実施の形態では、意匠面16)のように、
フィルム26の面全体への密着が困難な面にホログラム
25を転写形成する場合であっても、上記母体18にホ
ログラム25を転写形成することで、個々の基材11の
意匠面16にホログラム25が形成される。
【0052】従って、本実施の形態によれば、以下のよ
うな効果を得ることができる。 (1)このオーナメント10では、複数のシボ溝17が
形成された意匠面16に、微細な凹凸からなるホログラ
ム25が形成される。これにより、単に平滑な面にホロ
グラム25を形成した場合と比べて、上記微細な凹凸に
よる入射光の偏向方向の設定についての自由度が格段に
高められる。このため、ホログラム25が形成された面
のより広い角度範囲にわたって上記干渉色が視認される
ように、ホログラム25が形成される。従って、ホログ
ラム加工が施された面における干渉色の視認性を向上さ
せて、その意匠性を好適に向上させることができる。
【0053】(2)このオーナメント10では、その意
匠面16に形成される複数のシボ溝17が、その開口幅
や深さが不均一に形成される。これにより、ホログラム
25を構成する微細な凹凸による入射光の偏向方向の設
定についての自由度を好適に高めることができる。
【0054】(3)このオーナメント10では、基材1
1の背面12に窪み14が形成されるとともに、この窪
み14の内底面14aに複数の凹部15が形成される。
そして、それら凹部15により、上記窪み14の内底面
14aには、文字が刻設される。これにより、意匠性を
より好適に向上させることができる。
【0055】(4)このオーナメント10では、ホログ
ラム25が形成された意匠面16を含む基材11の背面
12に、その全体を被覆するように、金属被膜からなる
被覆層13が形成される。このため、被覆層13により
意匠面16が保護されるとともに、被覆層13自体に装
飾効果を発揮させることができる。また、この被覆層1
3により、基材11の表面11aから入射する入射光が
効率よく反射され、ホログラム25の視認性が向上され
る。そして、これらのため、その意匠性を更に向上させ
ることができる。
【0056】(5)このオーナメント10では、基材1
1が透明な材料によって形成される。このため、被覆層
13が形成された面と反対側の面に高い意匠性を発揮さ
せることができる。
【0057】(6)このオーナメント10では、意匠面
16にシボ溝17やホログラム25といった比較的細か
な凹凸が形成されている。この細かな凹凸は、基材11
を構成する樹脂の硬化に際して生じるものであってその
基材11の見栄えの低下を招くヒケを目立たなくさせる
役割をも担う。
【0058】(7)上記実施の形態では、母体18にお
ける複数のシボ溝17が形成された面にホログラムフィ
ルム26を圧着することで、ホログラム25を母体18
に転写成形させる。その後、この母体18を用いて金型
22が形成され、この金型22により基材11が成形さ
れる。このため、ホログラム25を形成するためのフィ
ルム26は、金型22の形成に使用するのみでよく、金
型22を形成した後においては、個々の基材11の成形
時にフィルム26を用いる必要がない。また、意匠面1
6のように、フィルム26の密着が困難な面にホログラ
ム25を形成する場合であっても、母体18に予めホロ
グラム25を転写形成しておくことで、個々の基材11
の意匠面16にホログラム25を形成することができ
る。従って、極めて高価なホログラムフィルム26の消
費量や、ホログラム25を形成する手間を大幅に低減す
ることができ、オーナメント10の生産性を格段に向上
させることができる。
【0059】(8)上記実施の形態では、母体18の複
数のシボ溝17やホログラム25が形成された面に刻設
された複数の凹部15により意匠文字が形成されてい
る。これにより、意匠文字をホログラム25の中に浮き
立たせることができ、意匠文字を有する意匠性の高いオ
ーナメント10を、型成形により安価に製造することが
できる。
【0060】(9)上記実施の形態では、各種加工が施
された母体18の反転型である耐久性に優れた1次マス
ター19が形成された後、この1次マスター19の反転
型である2次マスター20が形成され、更にはこの2次
マスター20を用いて金型22が形成される。このた
め、1次マスター19から多数の2次マスター20を精
度よく形成することができ、ひいては1つの母体18か
ら精度の高い多数の金型22を形成することが可能にな
る。これにより、オーナメント10の生産性を更に向上
させることができ、大量生産に容易に対応することがで
きる。
【0061】(第2の実施の形態)以下に、本発明を具
体化した第2の実施の形態について、前記第1の実施の
形態との相違点を中心に、図6及び図7を参照して説明
する。
【0062】なお、図6及び図7において、先の図1及
び図2に示した第1の実施の形態の構成と同等の構成に
ついては、同一の符号を付して示し、以下での重複した
説明を省略する。
【0063】図6及び図7に示すように、本実施の形態
のオーナメント30と前記第1の実施の形態のオーナメ
ント10とでは、オーナメント30が長手方向に湾曲形
成されている点が異なっている。
【0064】そして、このオーナメント30について
も、前記第1の実施の形態のオーナメント10と同様
に、予めホログラム25が転写成形された金型22を用
いて基材31を成形した後、その背面12全体を被覆す
る被覆層13を形成するといった手順で形成される。
【0065】こうした湾曲形状のオーナメント30の製
造は、前記第1の実施の形態で説明したオーナメント1
0の製造手順に若干の変更を加えることで容易に実現さ
れる。
【0066】詳しくは、前記第1の実施の形態と同様
に、前記「母体形成」、「シボ溝形成」、「ホログラム
形成」、「凹部形成」、及び「1次マスター形成」とい
った手順を経た後、「2次マスター形成」が以下のよう
に行われる。
【0067】「2次マスター形成」すなわち先ず、1次
マスター19をその長手方向に湾曲するように塑性変形
させる。そして、この塑性変形させた1次マスター19
からその反転型である2次マスター20を形成する。こ
れにより、2次マスター20が湾曲形状に形成される。
なお、上記1次マスター19は、電気鋳造によって薄板
状の金属で形成されているために、ホログラム25を保
持しつつ、その変形を容易に行うことができる。
【0068】その後、これも前記第1の実施の形態と同
様に、前記「金型形成」、「基材成形」、及び「被覆層
形成」といった手順を経て、上記オーナメント30が完
成される。
【0069】以下、こうした手順によってオーナメント
30を製造することによる作用を説明する。本実施の形
態では、湾曲された1次マスター19を用いて金型22
が形成され、この金型22を用いて基材11が成形され
る。このため、予め湾曲形成された母体18を用いるこ
となく、湾曲形状の基材11の成形に用いる金型22が
形成される。すなわち、湾曲形状のオーナメント30を
形成する場合であっても、金型22の形成に用いる母体
18として、それ自体が湾曲されていないものを用いる
ことができる。このため、母体18へのホログラムフィ
ルム26の圧着作業が煩雑化することがない。従って、
金型22の形成に先立って形成される1次マスター19
を変形させるといった簡易な手法をもって、湾曲形状の
オーナメント30を容易に形成することができる。
【0070】従って、本実施の形態によれば、前記
(1)〜(9)に記載した効果に加えて、以下のような
効果を得ることができる。 (10)本実施の形態によれば、1次マスター19を変
形させて金型22を形成するといった簡易な手法をもっ
て、湾曲形状のオーナメント30を容易に形成すること
ができる。
【0071】(変形例)なお、上記各実施の形態は、以
下のように変更して実施してもよい。 ・上記第1の実施の形態では、1次マスター19を金属
材料を用いて形成するようにしたが、これに限定される
ものではない。この1次マスター19から少なくとも1
つの2次マスター20を形成できるものであれば、どの
ような材料を用いて形成してもよい。こうした材料とし
ては、複数の2次マスター20を形成可能な耐久性を有
する材料が好ましい。
【0072】・上記第2の実施の形態では、1次マスタ
ー19を金属材料を用いて形成するようにしたが、これ
に限定されるものではない。この1次マスター19から
少なくとも1つの2次マスター20を形成できる材料で
あって、ホログラム25を保持しつつ、1次マスター1
9を所望の形状に変形可能な材料であれば、どのような
材料を用いて形成してもよい。
【0073】・上記第2の実施の形態では、2次マスタ
ー20の形成に際して、1次マスター19をその長手方
向に湾曲させるようにしたが、この1次マスター19
を、例えばその短手方向に湾曲させたり、長手方向及び
短手方向ともに湾曲させたりしてもよい。また、湾曲形
状に限定されず、例えば屈曲形状、波形状、鋸歯形状等
といった任意の形状に1次マスター19を変形させても
よい。要は、1次マスター19が許容する変形に対応す
る形状であって、1次マスター19を用いて形成した金
型22によって基材31を成形した際に、同基材31の
ホログラム25等の意匠性が損なわれない程度の変形で
あれば、同1次マスター19を任意の形状に変形させる
ことができる。
【0074】・上記各実施の形態では、シボ溝17が形
成された意匠面16のみにホログラム25を形成するよ
うにしたが、可能であれば、凹部15にもシボ溝17や
ホログラム25を形成してもよい。また、凹部15のみ
にシボ溝17及びホログラム25を形成してもよい。
【0075】・上記各実施の形態では、基材11,31
を透明な材料により形成するようにしたが、同基材1
1,31を半透明な材料で形成してもよい。また、基材
11,31を非透明な材料で形成してもよい。この場合
には、透明若しくは半透明の材料を用いて被覆層13を
形成すればよい。これにより、基材11,31の背面1
2に意匠性を発揮させることができる。
【0076】・上記各実施の形態では、被覆層13を金
属材料により形成するようにしたが、これに限定される
ものではない。ホログラム25の好適な保護や、オーナ
メント10,30の意匠性の好適な向上が可能であれ
ば、例えば樹脂材料からなる塗料を塗布する等、金属材
料以外の材料で被覆層13を形成することができる。
【0077】・上記各実施の形態において、ホログラム
25の好適な保護が可能であれば、被覆層13を省略し
てもよい。 ・上記各実施の形態では、複数の凹部15により、文字
を刻設するようにしたが、これに限定されるものではな
い。文字に代えて、例えば製造者の社章や、自動車の名
称、車格、エンブレム等といった任意の模様を形成する
ことができる。
【0078】・上記各実施の形態では、母体18から1
次マスター19を形成するようにした。これに代えて、
母体18から反転型を形成した上で、この反転型から1
次マスター19を形成するようにしてもよい。こうした
手法によれば、例えば、図8に示すように、文字が形成
された文字部41よりもホログラム25を有する意匠面
42が窪んだ背面形状を有するオーナメント40を形成
することが可能になる。そして、上記各実施の形態のオ
ーナメント10,30とは異なる意匠性を発揮するオー
ナメント40を形成することができる。
【0079】・上記各実施の形態では、「1次マスター
形成」→「2次マスター形成」→「金型成形」といった
手順を経て、金型22を形成するようにしたが、これら
手順のうち「2次マスター形成」を省略するようにして
もよい。この場合、1次マスター19を金型22のコア
として用いるようにすればよい。なお、第2の実施の形
態では、任意の形状に変形させた1次マスター19を、
金型22のコアとして用いればよい。
【0080】・上記各実施の形態において、複数の凹部
15を省略してもよい。 ・上記各実施の形態では、ダイヤモンドカット加工によ
り、母体18に複数のシボ溝17を形成するようにした
が、その加工方法は任意に変更可能である。
【0081】・上記各実施の形態では、シボ溝17を断
面V字形状に形成するようにしたが、例えば断面略U字
形状等、その形状は任意に変更することができる。 ・上記各実施の形態では、シボ溝17をオーナメント1
0,30,40の長手方向に延びるように形成したが、
その延設方向は、例えば短手方向、斜方向、同心円状
等、任意に変更可能である。
【0082】・上記各実施の形態において、個々のシボ
溝17の延設方向において、連続的に、あるいは断続的
に、その凹部の開口幅や開口深さ、あるいはその凸部の
突出幅や突出高さを任意に変更することも可能である。
また、複数のシボ溝17の延設方向をそれぞれ異なる方
向に形成するようにしてもよい。更には、このシボ溝1
7に代えて、例えば梨地のように、部分的に突出させた
り、窪ませたりしてもよい。要は、干渉色についての好
適な視認性が得られるのであれば、ホログラム25が形
成される面に形成する凹凸の形状は、任意の形状に変更
可能である。
【0083】・上記各実施の形態では、ホログラム加工
として、意匠面16に微細な凹凸からなるホログラム2
5を直接形成するようにした。これに代えて、意匠面1
6への好適な貼着が可能であれば、ホログラム加工を、
意匠面16にホログラムフィルム26を貼着することで
施してもよい。こうした構成によっても、前記(1)〜
(3)に記載の効果を得ることはできる。
【0084】・上記各実施の形態では、本発明を自動車
のオーナメント10,30,40及びその製造方法に適
用するようにしたが、これに限定されるものではない。
少なくともその一部にホログラムが形成される加飾成形
品であれば、例えばバックパネル、インストルメントパ
ネル等にも、本発明を適用することができる。
【0085】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、本発明の実施の形態には、次のような形態を含む
ものであることを付記しておく。 ・前記反射層は、前記第2の表面状態が形成された部分
を覆う被覆層を兼ねることを特徴とする請求項8に記載
の加飾成形品。こうした構成によれば、1つの層を形成
することで、前記請求項7に記載の作用と前記請求項8
に記載の作用とが共に発揮される。従って、構成の簡素
化を図ることが可能になる。
【0086】
【発明の効果】以上詳述したように、本願請求項1に記
載の発明によれば、ホログラム加工が施された面におけ
る干渉色の視認性を向上させることができ、その意匠性
を好適に向上させることができる。
【0087】また、本願請求項2及び請求項3に記載の
発明によれば、前記請求項1に記載の発明の効果に加え
て、ホログラムを構成する微細な凹凸による入射光の偏
向方向の設定についての自由度を好適に高めることがで
きる。
【0088】また、本願請求項4に記載の発明によれ
ば、前記請求項1〜請求項3のうち何れか一項に記載の
発明の効果に加えて、意匠性をより好適に向上させるこ
とができる。
【0089】また、本願請求項5に記載の発明によれ
ば、前記請求項4に記載の発明の効果に加えて、意匠性
の更なる向上を図ることができる。また、本願請求項6
に記載の発明によれば、前記請求項1〜請求項5のうち
何れか一項に記載の発明の効果に加えて、被覆層が形成
された面と反対側の面に高い意匠性を発揮させることが
できる。
【0090】また、本願請求項7に記載の発明によれ
ば、前記請求項1〜請求項6のうち何れか一項に記載の
発明の効果に加えて、被覆層によりホログラムが形成さ
れた面を保護することができ、この被覆層自体に装飾効
果を発揮させて、意匠性を更に向上させることもでき
る。
【0091】また、本願請求項8に記載の発明では、前
記請求項1〜請求項7のうち何れか一項に記載の発明の
効果に加えて、第2の表面状態として形成されたホログ
ラムの視認性を向上させることができる。
【0092】また、本願請求項9に記載の発明によれ
ば、前記請求項1〜請求項8のうち何れか一項に記載の
加飾成形品を製造するに際し、その生産性を大幅に向上
させることができる。
【0093】また、本願請求項10に記載の発明によれ
ば、前記請求項9に記載の発明の効果に加えて、特に前
記請求項4または請求項5に記載の加飾成形品を、型成
形により安価に製造することができる。
【0094】また、本願請求項11に記載の発明によれ
ば、前記請求項9または請求項10に記載の発明の効果
に加えて、簡易な手法をもって、任意の形状の加飾成形
品を容易に形成することができる。
【0095】また、本願請求項12に記載の発明によれ
ば、前記請求項9〜請求項11のうち何れか一項に記載
の発明の効果に加えて、生産性を更に向上させることが
でき、大量生産に容易に対応することもできる。
【0096】また、本願請求項13に記載の発明によれ
ば、前記請求項9〜請求項12のうち何れか一項に記載
の発明の効果に加えて、容易な手法をもって、ホログラ
ムが形成された面が保護されるとともに、この面の反対
側の面に高い意匠性が発揮される加飾成形品を形成する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態のオーナメントの平
面図。
【図2】図1の2−2線に沿った端面構造を拡大して示
す拡大端面図。
【図3】第1の実施の形態のオーナメントの意匠面を拡
大して示す部分断面図。
【図4】同オーナメントの製造手順を示す工程図。
【図5】同オーナメントの製造手順を示す工程図。
【図6】本発明の第2の実施の形態のオーナメントの斜
視図。
【図7】図6の7−7線に沿った端面構造を拡大して示
す拡大端面図。
【図8】変形例のオーナメントの端面図。
【符号の説明】
10,30,40…加飾成形品としてのオーナメント、
11,31…基材、13…被覆層、15…第3の表面状
態を構成する凹部、16,42…第1の表面状態及び第
3の表面状態を構成する意匠面、17…シボ溝、18…
母体、19…第1の反転型としての1次マスター、20
…第2の反転型としての2次マスター、21…キャビテ
ィ、22…金型、25…第2の表面状態を構成するホロ
グラム、26…ホログラムフィルム、41…第3の表面
状態を構成する文字部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小木曽 浩一 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成 株式会社内 Fターム(参考) 2K008 AA00 GG05 4F202 AA21 AF01 AF07 AG03 AG05 AH81 AJ02 AJ03 AJ09 CA30 CB01 CD05 CD12 CD18 CD30 CK11

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも基材の一部にホログラム加工が
    施されてなる加飾成形品において、 前記基材は、所定の振幅を有する凹凸からなる第1の表
    面状態と、その第1の表面状態とは異なる振幅を有する
    とともに、その第1の表面状態の少なくとも一部に重畳
    され、光が反射したときに反射光の干渉を生じせしめる
    第2の表面状態とを備えることを特徴とする加飾成形
    品。
  2. 【請求項2】前記第1の表面状態は、その凹部の開口
    幅、及び凸部の突出幅のうちの少なくとも一方が不均一
    に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の加
    飾成形品。
  3. 【請求項3】前記第1の表面状態は、その凹部の深さ、
    及び凸部の突出高さのうちの少なくとも一方が不均一に
    形成されていることを特徴とする請求項1または請求項
    2に記載の加飾成形品。
  4. 【請求項4】前記第1の表面状態及び第2の表面状態と
    は異なる振幅を有する凹凸からなるとともに、その少な
    くとも一部に前記第1の表面状態を重畳する第3の表面
    状態を更に備えることを特徴とする請求項1〜請求項3
    のうち何れか一項に記載の加飾成形品。
  5. 【請求項5】前記第1の表面状態または前記第3の表面
    状態は、略矩形状の断面形状を有し、その凹部の底面の
    少なくとも一部に前記第2の表面状態が重畳されている
    ことを特徴とする請求項4に記載の加飾成形品。
  6. 【請求項6】前記基材は、透明な材料により形成される
    ことを特徴とする請求項1〜請求項5のうち何れか一項
    に記載の加飾成形品。
  7. 【請求項7】前記基材の少なくとも前記第2の表面状態
    が形成された部分には、被覆層が形成されていることを
    特徴とする請求項1〜請求項6のうち何れか一項に記載
    の加飾成形品。
  8. 【請求項8】前記基材における前記第2の表面状態が形
    成された面の光が入射する側とは反対側の面に、入射し
    た光の反射効率を高める反射層を形成したことを特徴と
    する請求項1〜請求項7のうち何れか一項に記載の加飾
    成形品。
  9. 【請求項9】少なくとも基材の一部にホログラム加工が
    施されてなる加飾成形品の製造方法において、 前記加飾成形品を成形するために用いられる金型の転写
    面の形成に用いる母体に、所定の凹凸からなる第1の表
    面状態を形成し、その第1の表面状態が形成された第1
    の表面状態面の少なくとも一部にホログラムフィルムを
    圧着してホログラムを転写して第2の表面状態からなる
    第2の表面状態面を形成した後、その第2の表面状態が
    形成された第2の表面状態面を形成した後、前記母体を
    用いて金型を形成し、この金型により基材を成形するこ
    とを特徴とする加飾成形品の製造方法。
  10. 【請求項10】前記金型の形成に先立って、前記母体に
    前記第1の表面状態及び第2の表面状態とは異なる振幅
    を有する凹凸からなる第3の表面状態面を形成すること
    を特徴とする請求項9に記載の加飾成形品の製造方法。
  11. 【請求項11】前記母体から第1の反転型を形成し、こ
    の第1の反転型を変形させて、その変形させた第1の反
    転型を用いて前記金型を形成することを特徴とする請求
    項9または請求項10に記載の加飾成形品の製造方法。
  12. 【請求項12】前記母体から第1の反転型を形成した後
    に、第1の反転型から第2の反転型を形成し、この第2
    の反転型を用いて前記金型を形成することを特徴とする
    請求項9〜請求項11のうち何れか一項に記載の加飾成
    形品の製造方法。
  13. 【請求項13】前記基材を形成する材料として透明な材
    料を用い、前記金型により前記基材を成形した後、同基
    材の少なくともホログラムが形成された面に被覆層を形
    成することを特徴とする請求項9〜請求項12のうち何
    れか一項に記載の加飾成形品の製造方法。
JP2001361516A 2001-11-27 2001-11-27 加飾成形品の製造方法 Expired - Fee Related JP4048762B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001361516A JP4048762B2 (ja) 2001-11-27 2001-11-27 加飾成形品の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001361516A JP4048762B2 (ja) 2001-11-27 2001-11-27 加飾成形品の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003159900A true JP2003159900A (ja) 2003-06-03
JP4048762B2 JP4048762B2 (ja) 2008-02-20

Family

ID=19172160

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001361516A Expired - Fee Related JP4048762B2 (ja) 2001-11-27 2001-11-27 加飾成形品の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4048762B2 (ja)

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005035115A (ja) * 2003-07-18 2005-02-10 Dainippon Printing Co Ltd 真偽判定体
JP2008302656A (ja) * 2007-06-11 2008-12-18 Okamoto Ind Inc 化粧シート
JP2009184129A (ja) * 2008-02-04 2009-08-20 Sanko Gosei Ltd 装飾用パネル
JP2010083229A (ja) * 2008-09-30 2010-04-15 Toyoda Gosei Co Ltd グラブボックス
WO2010085052A3 (en) * 2009-01-20 2011-05-12 Lg Electronics Inc. Appliance having micro-pattern and method for fabricating structure having micro-pattern for appliance
EP2327524A1 (en) * 2008-09-22 2011-06-01 LG Electronics Inc. A stamper including a micro pattern
JP2013529146A (ja) * 2011-03-30 2013-07-18 タイワン グリーン ポイント エンタープライズィズ カンパニー リミテッド 3次元表面レリーフパターンを有するモールディングツール及びその製造方法
JP2015067113A (ja) * 2013-09-30 2015-04-13 株式会社レイズエンジニアリング 車両用ホイール
JP2015085884A (ja) * 2013-11-01 2015-05-07 豊田合成株式会社 樹脂成形品
JP6067904B1 (ja) * 2016-03-17 2017-01-25 株式会社イチネンジコー 遊技機用基板ケース製造方法、及び、遊技機用基板ケース
US10048099B2 (en) * 2015-10-19 2018-08-14 Yazaki Corporation Metallic decorative part for vehicle display device, and vehicle display device
JP2020001379A (ja) * 2018-06-22 2020-01-09 キヤノン株式会社 樹脂製物品、電子機器、および樹脂製物品の製造方法
WO2023173881A1 (zh) * 2022-03-17 2023-09-21 比亚迪股份有限公司 一种闪光件及电子产品

Cited By (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005035115A (ja) * 2003-07-18 2005-02-10 Dainippon Printing Co Ltd 真偽判定体
JP2008302656A (ja) * 2007-06-11 2008-12-18 Okamoto Ind Inc 化粧シート
JP2009184129A (ja) * 2008-02-04 2009-08-20 Sanko Gosei Ltd 装飾用パネル
EP2327524A4 (en) * 2008-09-22 2013-09-04 Lg Electronics Inc EMBOSSING TEMPLE WITH A MICRO DEVICE
EP2327524A1 (en) * 2008-09-22 2011-06-01 LG Electronics Inc. A stamper including a micro pattern
JP2010083229A (ja) * 2008-09-30 2010-04-15 Toyoda Gosei Co Ltd グラブボックス
US8834771B2 (en) 2009-01-20 2014-09-16 Lg Electronics Inc. Appliance having micro-pattern and method for fabricating structure having micro-pattern for appliance
WO2010085052A3 (en) * 2009-01-20 2011-05-12 Lg Electronics Inc. Appliance having micro-pattern and method for fabricating structure having micro-pattern for appliance
JP2013529146A (ja) * 2011-03-30 2013-07-18 タイワン グリーン ポイント エンタープライズィズ カンパニー リミテッド 3次元表面レリーフパターンを有するモールディングツール及びその製造方法
JP2015067113A (ja) * 2013-09-30 2015-04-13 株式会社レイズエンジニアリング 車両用ホイール
JP2015085884A (ja) * 2013-11-01 2015-05-07 豊田合成株式会社 樹脂成形品
US10048099B2 (en) * 2015-10-19 2018-08-14 Yazaki Corporation Metallic decorative part for vehicle display device, and vehicle display device
JP6067904B1 (ja) * 2016-03-17 2017-01-25 株式会社イチネンジコー 遊技機用基板ケース製造方法、及び、遊技機用基板ケース
JP2017164330A (ja) * 2016-03-17 2017-09-21 株式会社イチネンジコー 遊技機用基板ケース製造方法、及び、遊技機用基板ケース
JP2020001379A (ja) * 2018-06-22 2020-01-09 キヤノン株式会社 樹脂製物品、電子機器、および樹脂製物品の製造方法
JP7292974B2 (ja) 2018-06-22 2023-06-19 キヤノン株式会社 樹脂製物品、電子機器、および樹脂製物品の製造方法
WO2023173881A1 (zh) * 2022-03-17 2023-09-21 比亚迪股份有限公司 一种闪光件及电子产品

Also Published As

Publication number Publication date
JP4048762B2 (ja) 2008-02-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2003159900A (ja) 加飾成形品及びその製造方法
JPS63247100A (ja) 裏面に凹凸状の連続するカット面を有する透光装飾体およびその製法
JPS63135214A (ja) 装飾成形品の製造方法
JPH0249161Y2 (ja)
JP5202898B2 (ja) コンパクト容器用加飾成形体の製法およびそれによって得られるコンパクト容器用加飾成形体。
JP5511435B2 (ja) 加飾成形体の製法およびそれによって得られる加飾成形体
KR100512775B1 (ko) 장식용 판재 및 그의 제조 방법
KR101258606B1 (ko) 용기 캡의 무늬모양 성형방법
KR100512773B1 (ko) 장식용 판재 및 그의 제조 방법
JPS6239085B2 (ja)
JP2503205Y2 (ja) 立体透視浮上り飾り標体
KR200289752Y1 (ko) 장식용 판재
JPH0798341B2 (ja) 装飾成形品の製造方法
JPS6017824B2 (ja) 金属模様プレ−トの製造方法
JP2737831B2 (ja) 樹脂製エンブレムプレート、及びその製造方法
KR200264376Y1 (ko) 의복 장식용 핫 픽스
JPH11327480A (ja) 自動車用装飾表示体およびその製造方法
TWM306176U (en) Reflective ornament having three dimensional molded substrate
JPS6125000B2 (ja)
JP2943199B2 (ja) 文字やマーク等を有する樹脂成形品
JPH0939497A (ja) 疑似七宝装飾品
JPH081080Y2 (ja) 樹脂成形品
JPS63168351A (ja) ハ−ドコ−ト層を有する透明装飾体およびその製法
JPH0362559B2 (ja)
JP2004034754A (ja) 車両等の透明樹脂オーナメント

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040513

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060719

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060725

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060919

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070508

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070629

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20071106

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20071119

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101207

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101207

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111207

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111207

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121207

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121207

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131207

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees