JP2852246B2 - 基準周波数補正回路 - Google Patents

基準周波数補正回路

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JP2852246B2
JP2852246B2 JP8156704A JP15670496A JP2852246B2 JP 2852246 B2 JP2852246 B2 JP 2852246B2 JP 8156704 A JP8156704 A JP 8156704A JP 15670496 A JP15670496 A JP 15670496A JP 2852246 B2 JP2852246 B2 JP 2852246B2
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  • Superheterodyne Receivers (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は基準周波数補正回路
に関し、特に自動車電話装置等に適用し、受信信号に従
属同期する基準信号を発生する基準周波数補正回路に関
する。
【0002】
【従来の技術】自動車電話装置では、内部で発生した基
準信号を用いて、受信信号を中間周波信号に変換したり
復調したりしている。この基準信号の周波数精度を向上
させるために、基準周波数補正回路によって受信中間周
波信号に従属同期する基準信号を発生している。
【0003】図3は従来の基準周波数補正回路を示すブ
ロック図である。ここで、電圧制御水晶発振回路(VC
XO)21は、フィルタ22を介して制御電圧Vcを供
給され、この制御電圧Vcにより発振周波数を変化させ
て基準信号Soを発生する。搬送波再生回路24は、中
間周波信号Siの搬送波に同期した再生搬送波Scを発
生する。なお、中間周波信号Siは、基準信号Soに基
づき生成された局部発振信号により受信信号が周波数変
換された信号である。
【0004】位相誤差検出回路23は、再生搬送波Sc
と基準信号Soとの位相誤差を検出し、位相誤差がなく
なるように制御電圧を生成し、フィルタ22を介してV
CXO21へ制御電圧Vcとして供給する。このようし
て、基準信号Soの周波数を受信信号に従属同期させて
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の基準周
波数補正回路では、中間周波信号の搬送波に同期した再
生搬送波を生成し、この再生搬送波と基準信号との位相
誤差を検出して周波数補正処理を行っているが、全てア
ナログ処理により行っている。このため、周数数のロッ
クに要する時間が長くかかるばかりでなく、同期外れを
検出しようとする場合、検出回路が複雑化するという問
題点を有している。
【0006】本発明の目的は、周波数ロックの所要時間
を短縮でき、また、同期外れの検出が簡単にできる基準
周波数補正回路を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の基準周波数補正
回路は、高速数値演算が可能なディジタル・プロセッサ
を使用し、基準信号と中間周波信号との位相差データに
基づいて電圧制御水晶発振回路(VCXO)の制御電圧
値を演算し、この制御電圧値をD−A変換して周波数補
正処理を行う。具体的には、制御電圧に応じて周波数を
変化させて基準信号を生成する電圧制御水晶発振回路
と、前記基準信号と中間周波信号(前記基準信号に基づ
き生成された局部発振信号により受信信号が周波数変換
された信号)との位相差を検出し、位相差を示すディジ
タルデータ値として出力する位相検出手段と、前記位相
差を示すディジタルデータ値に基づき前記制御電圧の電
圧値を高速演算する制御電圧演算手段と、この制御電圧
演算手段が出力する前記電圧値をアナログ変換して前記
制御電圧を生成するD−A変換器とを有し、前記制御電
圧演算手段は、前記位相差を示すディジタルデータ値の
平均値を算出し、この平均値に相当する位相差を補正す
るに要する前記制御電圧の補正量を演算し、この補正量
が許容周波数誤差に相当する量以内になっているならば
前記制御電圧値の補正処理を停止し、また、所定時間が
経過しても前記許容周波数誤差に相当する量にならない
ならばアラームを送出する。
【0008】
【発明の実施の形態】次に本発明について図面を参照し
て説明する。
【0009】図1は本発明の一実施形態を示すブロック
図である。ここで、電圧制御水晶発振回路(VCXO)
11は、フィルタ12を介して供給される制御電圧Vc
に応じて発振周波数を変化させ、受信信号に従属同期し
た基準信号Soを発生する。
【0010】位相検出回路15は、基準信号Soと中間
周波信号Siとの位相差を検出し、この検出した位相差
をディジタルデータDpとして出力する。なお、中間周
波信号Siは、基準信号Soに基づき生成された局部発
振信号によって受信信号が周波数変換された信号であ
る。
【0011】DSP(ディジタル・シグナル・プロセッ
サ)14は、一定周期で位相検出回路15から位相差デ
ータDpを取り込んで演算を実行し、VCXO11に供
給する制御電圧Vcの補正処理を行う。D−A変換回路
13は、DSP14が出力する制御電圧値Dcをアナロ
グ変換し、フィルタ12を介してVCXO11へ制御電
圧Vcとして供給する。
【0012】次にDSP14の動作について説明する。
【0013】図2はDSP14の動作を示すフローチャ
ートである。DSPは、一定周期の割込み信号を受けて
動作を開始し(ステップ100)、位相検出回路15が
出力する位相差データDpを取り込み(ステップ10
1)、位相差の平均値θを算出する(ステップ10
2)。例えば、8シンボルに一回の周期で割込みが発生
するならば、8シンボル期間の位相差データの平均を算
出する。
【0014】そして、位相差平均値θを周波数誤差Δf
に変換する(ステップ103)。例えば、1シンボル当
りの位相差平均値θが10度であり、シンボルレートが
21kシンボル/sであるとすれば、周波数誤差Δf=
21000×10/360=58Hz の計算をディジ
タル値で実行する。更に、周波数誤差Δfに基づき、V
CXO11の制御電圧の補正量Δdを求める(ステップ
104)。制御電圧の補正量Δdは、VCXO11の制
御電圧対発振周波数の特性を示す予め作成されたデータ
テーブルを参照して求めてもよいし、特性を示す近似式
により算出してもよい。
【0015】ここで、制御電圧の補正量Δdが、基準信
号の許容周波数誤差に相当する量ε以内ならば、発振周
波数の制御が収束状態にあると判断し(ステップ10
5)、制御電圧の補正処理を終了する(ステップ11
0)。また、制御電圧の補正量Δdがεより大きな値に
なっているならば非収束状態であると判断する。更に、
非収束状態の継続時間が所定時間以上になったか否かを
チェックし、所定時間を経過したならば収束不能と判断
し(ステップ106)、アンロックアラームを送出して
(ステップ107)、制御電圧の補正処理を終了する
(ステップ110)。非収束状態の継続時間をチェック
する場合、割込み処理回数が所定回数以上になっている
か否かにより判断してもよい。
【0016】制御電圧の補正量ΔdがΔd>εであり、
且つ、所定時間が経過していないならば、この補正量Δ
dで制御電圧値Dcを補正し(ステップ108)、次回
の割込み信号を待つ(ステップ109)。その後、次の
割込み信号を受けてステップ101からの処理を繰り返
す。また、収束後も補正量Δdを常に監視し、補正量Δ
dが一定量よりも大きな値になったときには、補正量異
常を示すアラームを送出する。
【0017】なお、平均位相差θから制御電圧の補正量
Δdを直接演算することも可能である。また、DSP
(ディジタル・シグナル・プロセッサ)14に代えて、
高速数値演算が可能なマイクロプロセッサを使用しても
よい。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、高
速数値演算が可能なディジタル・プロセッサを使用し、
基準信号と中間周波信号との位相差データに基づいて電
圧制御水晶発振回路(VCXO)の制御電圧値を演算
し、この制御電圧値をD−A変換して周波数補正処理を
ディジタル的に行うことにより、周波数ロックの所要時
間を短縮でき、また、同期外れを簡単に検出することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すブロック図である。
【図2】図1に示したDSP14の動作を示すフローチ
ャートである。
【図3】従来の基準周波数補正回路を示すブロック図で
ある。
【符号の説明】
11 電圧制御水晶発振回路(VCXO) 13 D−A変換回路 15 位相検出回路 14 DSP(ディジタル・シグナル・プロセッサ) Dc 制御電圧値 Dp 位相差データ Si 中間周波信号 So 基準信号 Vc 制御電圧

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 制御電圧に応じて周波数を変化させて基
    準信号を生成する電圧制御水晶発振回路と、前記基準信
    号と中間周波信号(前記基準信号に基づき生成された局
    部発振信号により受信信号が周波数変換された信号)と
    の位相差を検出し、位相差を示すディジタルデータ値と
    して出力する位相検出手段と、前記位相差を示すディジ
    タルデータ値に基づき前記制御電圧の電圧値を高速演算
    する制御電圧演算手段と、この制御電圧演算手段が出力
    する前記電圧値をアナログ変換して前記制御電圧を生成
    するD−A変換器とを有し、前記制御電圧演算手段は、
    前記位相差を示すディジタルデータ値の平均値を算出
    し、この平均値に相当する位相差を補正するに要する前
    記制御電圧の補正量を演算し、この補正量が許容周波数
    誤差に相当する量以内になっているならば前記制御電圧
    値の補正処理を停止し、また、所定時間が経過しても前
    記許容周波数誤差に相当する量にならないならばアラー
    ムを送出することを特徴とする基準周波数補正回路。
JP8156704A 1996-06-18 1996-06-18 基準周波数補正回路 Expired - Fee Related JP2852246B2 (ja)

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