JP2852005B2 - 濃淡燃焼装置 - Google Patents

濃淡燃焼装置

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JP2852005B2
JP2852005B2 JP874595A JP874595A JP2852005B2 JP 2852005 B2 JP2852005 B2 JP 2852005B2 JP 874595 A JP874595 A JP 874595A JP 874595 A JP874595 A JP 874595A JP 2852005 B2 JP2852005 B2 JP 2852005B2
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rich combustion
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、濃混合気を燃焼する濃
用炎口が一端面に形成され、且つ、その濃用炎口に連通
する濃用混合室と、その濃用混合室に燃料ガス及び燃焼
用空気を導入する濃用導入口とが形成された偏平な濃燃
焼部の複数が、角筒状のケーシングの内部に、間隔を隔
てて並ぶ状態で収納され、淡混合気を燃焼する淡用炎口
が前記濃用炎口と同一側の端面に形成され、且つ、前記
淡用炎口に連通する淡用混合室と、その淡用混合室に燃
焼用空気を導入する淡用導入口とが形成された偏平な淡
燃焼部が、前記濃燃焼部及び前記ケーシングを構成部材
として、隣合う濃燃焼部同士の間に形成された濃淡燃焼
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】かかる濃淡燃焼装置は、淡燃焼部の両側
の濃燃焼部において、単独で安定燃焼可能な濃混合気を
安定燃焼させて濃火炎を形成し、淡燃焼部において、多
量の淡混合気を両側の濃火炎の保炎作用により継続的に
安定燃焼させて、燃焼装置全体としての燃焼温度を低く
することにより、NOx(窒素酸化物)の発生量を低減
するものである。かかる濃淡燃焼装置においては、偏平
な濃燃焼部の複数を、単に、ケーシングの内部に間隔を
隔てて並ぶ状態で収納することにより、隣合う濃燃焼部
同士の間に、濃燃焼部及びケーシングを構成部材として
偏平な淡燃焼部を形成するようにしてあり、淡燃焼部を
それ専用の部材にて別途形成する必要のない簡単な構成
としてある。淡燃焼部を濃燃焼部及びケーシングを構成
部材として形成する簡単な構成としてあるために、濃燃
焼部の周部とその周部に対向するケーシングの内面との
間に隙間が生じる場合があるが、隙間が生じると、その
隙間を僅かではあるが淡混合気が通過する。従来は、濃
燃焼部の周部とその周部に対向するケーシングの内面と
の間に隙間が生じてその隙間を僅かではあるが淡混合気
が通過することに関しては、特に考慮されていなかっ
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】濃燃焼部の周部とその
周部に対向するケーシングの内面との間に隙間が生じる
ことに関しては、並設方向両端部以外の濃燃焼部におい
ては、前記隙間が生じても、淡混合気は濃燃焼部の両側
の淡燃焼部間を行き来するだけであるので、特に問題と
ならない。しかしながら、並設方向両端部の濃燃焼部に
おいては、前記隙間が生じると、淡混合気が濃燃焼部の
一方の側の淡燃焼部から反対側の淡燃焼部ではないとこ
ろに漏れることとなる。この場合は、淡燃焼部ではない
ところに漏れた淡混合気が周囲の空気と混ざって、燃料
ガス濃度が更に低くなるとともに、保炎となる濃火炎は
片側にしかないので、漏れた淡混合気は燃焼しにくくな
り、僅かではあるが未燃状態で放出されることになる。
従って、淡混合気が未燃状態で放出されることを抑制し
て安定燃焼性を向上する面で、改善の余地があった。
【0004】本発明は、かかる実情に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、淡混合気が未燃状態で放出され
るのを抑制して、安定燃焼性を向上することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明による濃淡燃焼装
置の第1の特徴構成は、並設方向両端に位置する前記濃
燃焼部の周部とその周部に対向する前記ケーシングの内
面との間の淡混合気の通過を阻止する封止手段が設けら
れている点にある。
【0006】第2の特徴構成は、前記封止手段は、前記
濃燃焼部の周部にシール部材を付設して構成されている
点にある。
【0007】第3の特徴構成は、前記封止手段は、前記
ケーシングの内面における前記濃燃焼部の周部に対向す
る部分にシール部材を付設して構成されている。
【0008】第4の特徴構成は、隣合う濃燃焼部同士の
間に配置される淡混合気整流用の整流板が、その両側端
縁を、前記濃燃焼部の両側端部に重ね合わせて接合され
て設けられ、前記ケーシングにおける開口端縁に、内方
側に伸び、且つ、前記濃燃焼部の側端部を嵌め込むため
の凹部が並設された板状支持体が設けられている点にあ
る。
【0009】第5の特徴構成は、前記濃燃焼部の側端部
に、前記濃燃焼部の側端部を前記凹部に嵌め込んだ状態
において、前記ケーシングの側方及び前記濃用炎口の先
方に突出し、且つ、前記支持体に接当する突出片が設け
られている点にある。
【0010】第6の特徴構成は、前記ケーシングの開口
端縁に、前記濃燃焼部の側端部を前記凹部に嵌め込んだ
状態において、前記突出片が上方より入り込む下向き凹
部が設けられている点にある。
【0011】
【作用】第1の特徴構成によれば、並設方向両端に位置
する濃燃焼部については、その濃燃焼部の周部とその周
部に対向するケーシングの内面との間の淡混合気の通過
を阻止する封止手段を設けてあるので、淡混合気がその
濃燃焼部の一方の側の淡燃焼部から反対側の淡燃焼部で
はないところに漏れるのを、確実に防止することができ
る。
【0012】第2の特徴構成によれば、濃燃焼部の周部
にシール部材を付設した後、濃燃焼部をケーシングの内
部に収納することで、濃燃焼部の周部とその周部に対向
するケーシングの内面との間の隙間を封止することがで
きる。従って、封止手段を設けるための作業が簡単であ
る。
【0013】第3の特徴構成によれば、濃燃焼部をケー
シングの内部に収納する前に、ケーシングの内面におけ
る、濃燃焼部の周部に対向する位置に対応する部分にシ
ール部材を付設し、それから、濃燃焼部をケーシングの
内部に収納することで、濃燃焼部の周部とその周部に対
向するケーシングの内面との間の隙間を封止することが
できる。特に、シール部材の形状が複雑な場合、封止手
段を設けるための作業が複雑なものとなるが、本第3の
特徴構成であれば、シール部材をケーシングの内面形状
に合わせて付設することができるので、ケーシングの形
状が複雑であっても、簡単に封止手段を設けることがで
きる。
【0014】第4の特徴構成によれば、濃燃焼部の側端
部を板状支持体の凹部に嵌め込むことにより、簡単に濃
燃焼部を所定間隔を隔てて並ぶように正確に位置決めし
ながら、ケーシングの内部に収納することができる。し
かも、隣合う濃燃焼部同士の間に配置される淡混合気整
流用の整流板が、その両側端縁を濃燃焼部の両側端部に
重ね合わせて接合されて設けられているので、濃燃焼部
をその側端部を板状支持体の凹部に嵌め込むことによっ
てケーシングの内部に収納するだけの作業で、淡混合気
整流用の整流板を配置することができる。又、濃燃焼部
の側端部を板状支持体の凹部に嵌め込むことにより、板
状支持体によって淡用炎口の両側端部を仕切りして、淡
用炎口の側端部を濃用炎口の側端部よりもケーシング内
方側に位置させてある。従って、淡混合気が淡用炎口か
ら濃火炎の保炎作用が低下するケーシング側方に吐出さ
れるのを抑制することができる。
【0015】第5の特徴構成による作用は、以下の通り
である。濃燃焼部の側端部を板状支持体の凹部に嵌め込
んだ状態において、濃燃焼部の側端部と板状支持体の凹
部の最奥部との間に、微小開口が形成される場合があ
る。その微小開口を、突出片で覆うことができるので、
微小開口から淡混合気がケーシング側方に吐出されるの
を抑制することができる。
【0016】第6の特徴構成によれば、濃燃焼部の側端
部を板状支持体の凹部に嵌め込んだ状態において、突出
片がケーシングの開口端縁の下向き凹部に入り込むこと
により、突出片により、濃燃焼部の側端部と板状支持体
の凹部の最奥部との間に形成される微小開口を一層確実
に覆うことができるので、微小開口から淡混合気がケー
シング側方に吐出されるのを一層抑制することができ
る。
【0017】
【発明の効果】第1の特徴構成によれば、並設方向両端
に位置する濃燃焼部夫々の側方の淡燃焼部ではない箇所
に、淡混合気が漏れるのを確実に防止することができる
ので、淡混合気が未燃状態で放出されるのを抑制するこ
とができて、安定燃焼性を向上することができるように
なった。
【0018】第2の特徴構成によれば、封止手段を簡単
な作業で設けることができるので、本発明を実施するた
めのコストを低減することができるようになった。
【0019】第3の特徴構成によれば、ケーシングの形
状が複雑な場合に好適な、封止手段の構成を提供するこ
とができるようになった。
【0020】第4の特徴構成によれば、濃燃焼部、及
び、整流板の組付け作業を簡略化することができるの
で、コストダウンを図ることができるようになった。
又、淡混合気が淡用炎口から濃火炎の保炎作用が低下す
るケーシング側方に吐出されるのを抑制することができ
るので、淡混合気が未燃状態で放出されるのを一層抑制
することができて、安定燃焼性を一層向上することがで
きるようになった。
【0021】第5の特徴構成によれば、濃燃焼部の側端
部と板状支持体の凹部の最奥部との間に形成される微小
開口から淡混合気がケーシング側方に吐出されるのを抑
制することができるので、淡混合気が未燃状態で放出さ
れるのを更に抑制することができて、安定燃焼性を更に
向上することができるようになった。
【0022】第6の特徴構成によれば、濃燃焼部の側端
部と板状支持体の凹部の最奥部との間に形成される微小
開口から淡混合気がケーシング側方に吐出されるのを一
層抑制することができるので、淡混合気が未燃状態で放
出されるのを更に抑制することができて、安定燃焼性を
更に向上することができるようになった。
【0023】
【実施例】以下、図面に基づいて、本発明の実施例を説
明する。図1ないし図4に示すように、バーナケース1
に内装の有底角筒形状のケーシング2の内部に、偏平形
状の濃燃焼部としての濃燃焼用バーナ3を所定間隔を隔
てて多数並設し、隣合う濃燃焼用バーナ3同士の間に、
偏平な淡燃焼部としての淡燃焼用バーナ9を、濃燃焼用
バーナ3及びケーシング2を構成部材として形成してあ
る。バーナケース1の下方には、燃焼用空気を供給する
ためのファン4を配置し、このファン4の吐出口4aを
バーナケース1の底部に開口し、このバーナケース1の
底部とケーシング2の底部とのあいだに空気室5を形成
してある。
【0024】濃燃焼用バーナ3は、一端面に位置して一
次空気混合率の小さい濃混合気を上方に吐出させる偏平
な濃用炎口6と、その濃用炎口6に連通する濃用混合室
7と、その濃用混合室7に燃料ガス及び燃焼用空気を導
入する濃用導入口8を主な構成要素として構成してあ
る。淡燃焼用バーナ9は、濃用炎口6と同一側の端面に
位置して一次空気混合率の大きい淡混合気を上方に吐出
させる偏平な淡用炎口12と、その淡用炎口12に連通
する淡用混合室13と、その淡用混合室13に燃焼用空
気を導入する淡用導入口15を主な構成要素として構成
してある。又、淡燃焼用バーナ9には、淡用混合室13
を流れる淡混合気を整流する4枚の整流板17,17,
18,18を配置してある。
【0025】濃燃焼用バーナ3について、説明を加え
る。図5にも示すように、濃燃焼用バーナ3は、1枚の
金属製の板材16から形成してある。つまり、1枚の成
形した板材16を濃用炎口6に対応する部分で折り曲げ
て重ね合わせることにより、重ね合わせた2枚の板状体
16A,16Bの間に、濃用混合室7及び濃用導入口
8、並びに、濃用混合室7の下方に位置する、後述する
淡燃焼用バーナ9の淡用ガス導通路10と、この淡用ガ
ス導通路10に燃料ガスと燃料用空気とを導入する淡用
導入口11を形成するとともに、板状体16A,16B
における濃用導入口8及び淡用導入口11に対応する端
縁以外の端縁同士をスポット溶接で接合してある。折り
曲げ部分には、3本のスリット孔から成る複数の濃用炎
口6を形成してある。更に、板状体16Aには一対の突
出部16a,16aを形成し、板状体16Bには一対の
突出部16b,16bを形成してあり、突出部16a及
び突出部16bは同一形状であり、それら突出部16a
と突出部16bとは、板状体16Aと板状体16Bとを
重ね合わせたときに、濃用炎口6の先方及び側方に突出
した位置で重なり合う状態となる。そして、突出部16
aと突出部16bとを、重ね合わせた状態でスポット溶
接で接合してある。
【0026】2枚の整流板17,18夫々の両側端縁
を、濃燃焼用バーナ3の両側端部に重ね合わせてスポッ
ト溶接で接合することにより、濃燃焼用バーナ3の両側
夫々に、2枚の整流板17,18を組付け固定してあ
る。更に、2枚の整流板17,18夫々には、突出部1
6a,16bと同一形状部分を備えた突出部17a,1
8aを形成してあり、突出部17a,18aにおける突
出部16a,16bと同一形状部分を突出部16a,1
6bに重ね合わせた状態で、スポット溶接で接合してあ
る。
【0027】内側に位置する内側整流板17には、濃燃
焼用バーナ3に組付けた際に、濃燃焼用バーナ3に近接
する方向に膨出する複数個の内側膨出部17aを形成し
てある。外側に位置する外側整流板18には、濃燃焼用
バーナ3に組付けた際に、内側整流板17に近接する方
向に膨出する内側膨出部18aを形成するとともに、濃
燃焼用バーナ3に組付けた際に、同じく内側整流板17
に近接する方向に膨出する2個の内方膨出突起18bを
形成してある。更に、濃燃焼用バーナ3に両側の組付け
た両側の外側整流板18のうちの一方には、組付けた際
に外側に膨出する7個の外方膨出突起18cを形成して
ある。
【0028】次に、ケーシング2について説明を加え
る。ケーシング2における一対の向かい合う開口端縁夫
々には、内方側に直角に屈曲させることにより屈曲部1
9を形成してあり、その屈曲部19を内方側に伸びる板
状支持体として機能させるようにしてある。更に、屈曲
部19には、濃燃焼用バーナ3を並べるピッチと同一の
ピッチで、濃燃焼用バーナ3の側端部の横断面形状と略
同形状の凹部20を並設してある。
【0029】そして、上述のように形成した偏平形状の
濃燃焼用バーナ3を、突出部16a,16b,17a,
18aの重ね合わせ部分の下端部が屈曲部19に接当す
る状態で、濃燃焼用バーナ3の両側端部を屈曲部19の
凹部20に嵌め込むことにより、ケーシング2の内部に
収納する。このようにして、多数の濃燃焼用バーナ3
を、順次、ケーシング2の内部に収納することにより、
多数の濃燃焼用バーナ3を所定間隔を隔てて並ぶように
正確に位置決めしながら、ケーシング2の内部に収納す
ることができるようにしてある。つまり、突出部16
a,16b,17a,18aの重ね合わせ部分を、濃燃
焼用バーナ3の側端部を凹部20に嵌め込んだ状態にお
いて、ケーシング2の側方及び濃用炎口6の先方に突出
し、且つ、屈曲部19に接当する突出片22として機能
させるように構成してある。
【0030】並設方向両端に位置する濃燃焼用バーナ3
の周部とその周部に対向するケーシング2の内面との間
の淡混合気の通過を阻止する封止手段Sを設けてある。
封止手段Sは、濃燃焼用バーナ3の周部(両側端部及び
底部)にシール部材21を付設して構成してある。つま
り、濃燃焼用バーナ3の周部にシール部材21を付設し
た後、濃燃焼用バーナ3をケーシング2の内部に収納す
ることで、濃燃焼用バーナ3の周部とその周部に対向す
るケーシング2の内面との間の隙間を封止するように構
成してある。尚、シール部材21はセラミックやガラス
等の耐熱性材料から成る。
【0031】上述のように、多数の濃燃焼用バーナ3を
所定間隔を隔てて並ぶようにケーシング2の内部に収納
することにより、隣合う濃燃焼用バーナ3同士の間に、
隣合う濃燃焼用バーナ3とケーシング2とにより区画さ
れる偏平な空間が形成され、この空間を利用して、淡燃
焼用バーナ9を形成してある。又、前記空間に、4枚の
整流板17,17,18,18を配置するようにしてあ
る。内側整流板17の内側膨出部17aは、3本のスリ
ット孔から成る複数の濃用炎口3に対応してその両側に
位置し、この部分で淡混合気の流速を抑制して、濃火炎
の吹き消えを防止するように構成してある。外側整流板
18の内方膨出突起18bは内側整流板17との間隔
を、又、外方膨出突起18cは隣接する外側整流板18
との間隔を夫々保持するように作用する。
【0032】淡燃焼用バーナ9について説明を加える。
濃燃焼用バーナ3の濃用炎口6同士の間は、一次空気混
合率の大きい淡混合気を上方に吐出させる淡用炎口12
に構成し、この淡用炎口12に連通する下方の空間を淡
用混合室13に構成し、淡用混合室13の下端部を空気
室5から淡用混合室13に燃焼用空気を供給する淡用導
入口15に構成してある。淡用ガス導通路10には、左
側面視において右側の淡燃焼用バーナ9に対して開口す
る複数個の噴出口14を形成してある。但し、左側面視
において右端の濃燃焼用バーナ3の淡用ガス導通路10
には、噴出口14は形成していない。
【0033】濃燃焼用バーナ3の濃用導入口8と淡燃焼
用バーナ9の淡用導入口11とは、同一方向に向けて近
接して開口するようにしてあり、その開口部近くには、
濃用燃料ガスを分配供給する濃用ガスヘッダ23と、淡
用燃料ガスを分配供給する淡用ガスヘッダ24とを配置
してある。これら両ヘッダ23,24は、濃用ガスヘッ
ダ23を上にして上下に配置してあり、上方の濃用ガス
ヘッダ23には多数の濃用ガスノズル25を、下方の淡
用ガスヘッダ24には多数の淡用ガスノズル26を夫々
接続してある。
【0034】各濃用ガスノズル25は各濃用導入口8に
臨ませてあり、この濃用ガスノズル25からの燃料ガス
の噴出によって、空気室5の燃焼用空気をエジェクタ作
用により所定の割合で濃用導入口8に吸引し、濃用混合
室7の通流過程で混合して濃混合気を生成し、この濃混
合気を濃用炎口6から吐出させる。同様に、各淡用ガス
ノズル26は各淡用導入口11に臨ませてあり、この淡
用ガスノズル26からの燃料ガスの噴出によって、空気
室5の燃焼用空気をエジェクタ作用により所定の割合で
淡用導入口11に吸引し、淡用ガス導通路10の通流過
程で予め混合し、その混合気を淡用ガス導通路10の噴
出口14から淡用混合室13に噴出させる。又、淡用導
入口15から空気室5の燃焼用空気を淡用混合室13に
供給する。そして、淡用混合室13において、噴出口1
4から混合気と淡用導入口15からの燃焼用空気とを混
合して淡混合気を生成し、この淡混合気を淡用炎口12
から吐出させるのである。
【0035】濃用ガスヘッダ23には濃用ガス供給路2
7を、淡用ガスヘッダ24には淡用ガス供給路28を夫
々連通接続してあり、それら両ガス供給路27,28の
分岐箇所よりも上流側のメインガス供給路29には、供
給する燃料ガスの総量を調整するメインガス調整弁Vを
介装してある。このメインガス調整弁Vは、燃焼装置へ
の燃料ガスの供給量を変更して燃焼量を調整するもので
あり、このメインガス調整弁Vでも調整できないような
低燃焼量を必要とする際には、複数個有る濃燃焼用バー
ナ3と淡燃焼用バーナ9のうち、一部の淡燃焼用バーナ
9とその両側に位置する一部の濃燃焼用バーナ3のみを
燃焼させるのである。
【0036】〔別実施例〕次に別実施例を説明する。 図6に示すように、ケーシング2の開口端縁に、濃
燃焼用バーナ3の側端部を凹部20に嵌め込んだ状態に
おいて、突出片22が上方より入り込む下向き凹部30
を設けてもよい。
【0037】 上記実施例では、1枚の金属製の板材
16にて濃燃焼用バーナ3を形成するとともに、2枚の
整流板17,18夫々の両側端縁を濃燃焼用バーナ3の
両側端部に重ね合わせて接合する際に、同時に突出片2
2が形成されるように構成する場合について例示した
が、突出片を濃燃焼用バーナ3とは別体にて形成し、こ
のように別体にて形成した突出片を濃燃焼用バーナ3に
付設するように構成してもよい。
【0038】 上記実施例では、封止手段Sを、濃燃
焼用バーナ3の周部にシール部材21を付設して構成す
る場合について例示したが、これに代えて、封止手段S
を、ケーシング2の内面における濃燃焼用バーナ3の周
部に対向する部分にシール部材21を付設して構成して
もよい。つまり、濃燃焼用バーナ3をケーシング2の内
部に収納する前に、ケーシング2の内面における、濃燃
焼用バーナ3の周部に対向する位置に対応する部分にシ
ール部材21を付設し、それから、濃燃焼用バーナ3を
ケーシング2の内部に収納することで、濃燃焼用バーナ
3の周部とその周部に対向するケーシング2の内面との
間の隙間を封止するように構成する。
【0039】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例にかかる濃淡燃焼装置の切り欠
き斜視図
【図2】本発明の実施例にかかる濃淡燃焼装置における
左側面視において左端の濃燃焼用バーナを示す縦断正面
【図3】本発明の実施例にかかる濃淡燃焼装置の要部の
縦断左側面図
【図4】本発明の実施例にかかる濃淡燃焼装置の一部切
り欠き平面図
【図5】本発明の実施例にかかる濃淡燃焼装置の濃燃焼
用バーナの斜視図
【図6】別実施例にかかる濃淡燃焼装置の切り欠き斜視
【符号の説明】
2 ケーシング 3 濃燃焼部 6 濃用炎口 7 濃用混合室 8 濃用導入口 9 淡燃焼部 12 淡用炎口 13 淡用混合室 15 淡用導入口 17,18 整流板 19 板状支持体 20 凹部 21 シール部材 22 突出片 30 下向き凹部 S 封止手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 青木 健二 大阪府大阪市港区南市岡1丁目1番52号 株式会社ハーマン内 (56)参考文献 特開 平6−331129(JP,A) 実開 平6−46133(JP,U) 実公 平2−23945(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F23D 14/08 F23C 11/00 329 - 330

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 濃混合気を燃焼する濃用炎口(6)が一
    端面に形成され、且つ、その濃用炎口(6)に連通する
    濃用混合室(7)と、その濃用混合室(7)に燃料ガス
    及び燃焼用空気を導入する濃用導入口(8)とが形成さ
    れた偏平な濃燃焼部(3)の複数が、角筒状のケーシン
    グ(2)の内部に、間隔を隔てて並ぶ状態で収納され、 淡混合気を燃焼する淡用炎口(12)が前記濃用炎口
    (6)と同一側の端面に形成され、且つ、前記淡用炎口
    (12)に連通する淡用混合室(13)と、その淡用混
    合室(13)に燃焼用空気を導入する淡用導入口(1
    5)とが形成された偏平な淡燃焼部(9)が、前記濃燃
    焼部(3)及び前記ケーシング(2)を構成部材とし
    て、隣合う濃燃焼部(3)同士の間に形成された濃淡燃
    焼装置であって、 並設方向両端に位置する前記濃燃焼部(3)の周部とそ
    の周部に対向する前記ケーシング(2)の内面との間の
    淡混合気の通過を阻止する封止手段(S)が設けられて
    いる濃淡燃焼装置。
  2. 【請求項2】 前記封止手段(S)は、前記濃燃焼部
    (3)の周部にシール部材(21)を付設して構成され
    ている請求項1記載の濃淡燃焼装置。
  3. 【請求項3】 前記封止手段(S)は、前記ケーシング
    (2)の内面における前記濃燃焼部(3)の周部に対向
    する部分にシール部材(21)を付設して構成されてい
    る請求項1記載の濃淡燃焼装置。
  4. 【請求項4】 隣合う濃燃焼部(3)同士の間に配置さ
    れる淡混合気整流用の整流板(17),(18)が、そ
    の両側端縁を、前記濃燃焼部(3)の両側端部に重ね合
    わせて接合されて設けられ、 前記ケーシング(2)における開口端縁に、内方側に伸
    び、且つ、前記濃燃焼部(3)の側端部を嵌め込むため
    の凹部(20)が並設された板状支持体(19)が設け
    られている請求項1、2又は3記載の濃淡燃焼装置。
  5. 【請求項5】 前記濃燃焼部(3)の側端部に、前記濃
    燃焼部(3)の側端部を前記凹部(20)に嵌め込んだ
    状態において、前記ケーシング(2)の側方及び前記濃
    用炎口(6)の先方に突出し、且つ、前記支持体(1
    9)に接当する突出片(22)が設けられている請求項
    4記載の濃淡燃焼装置。
  6. 【請求項6】 前記ケーシング(2)の開口端縁に、前
    記濃燃焼部(3)の側端部を前記凹部(20)に嵌め込
    んだ状態において、前記突出片(22)が上方より入り
    込む下向き凹部(30)が設けられている請求項5記載
    の濃淡燃焼装置。
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